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1976 FORD MUSTANG GHIA
誰もが一目置くファーストジェネレーション・マスタングの後を継いで登場したセカンドの「マスタングⅡ」。排気ガス規制をはじめ、エコに目覚めはじめた時代に突入していただけに、そのスタイルは地味に、そしてパフォーマンスもスポーティさを失ってしまった。それでも今見るとスタイリッシュだと思うのだが。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
ダウンサイジング&パワーダウン…
それでも「野生馬」の遺伝子を継承
ファード・マスタングというと、多くの人がファーストジェネレーションをまず思い浮かべることだろう。その人気のファーストの後を継いで1974年に登場したのが、セカンドジェネレーションとなる「マスタングⅡ」。この時代は排気ガス規制や第一次オイルショックの影響を受け、世間はそれまでとは違うエコロジーに目覚めはじめていた。ここで紹介するマスタングⅡももろに時代の影響を受けてダウンサイジング&パワーダウンを余儀なくされた…。
マスタングⅡ の初年度の1974年型にはV8エンジンはラインナップされず、V6 171(2.8ℓ)と直4 140(2.3ℓ)のみであり、それまでのマスタングファンは失望した…。しかし、75年にはV8 302(5.0ℓ)が復活したものの、139hpと非力。
ボディタイプは、コンバーチブルは最後まで登場することはなく、初年度はGHIA(ギア)クーペのみ、75年からファーストバックが加わった。劇中車としてはテレビドラマ「チャーリーズエンジェル」にGHIAやコブラⅡが登場。少し前に1/18ダイキャストミニカーが発売されるなど、ジワジワと人気が出てきているようだ。一見、不人気車のように思えるマスタングⅡだが、販売台数的には71~73のビッグマスタングよりも多かったのだ。
日本でも正規輸入販売され、70年代には数多く見かけた。ここで紹介する76年型GHIAクーペも正規輸入モデルで、ウインカー&ポジションランプが追加されているのがポイント。スペック的には非力だが普段乗る分には必要にして十分だし、スタイリッシュなデザインはマスタングらしいのだ。
[/vc_column_text][vc_column_text]歴代マスタングの中で唯一コンバーチブルがラインナップされなかったのもマスタングⅡらしい…。初年度74年にはGHIAクーペのみで、翌75年にファーストバックが追加された。そのコブラⅡやキングコブラといったスペシャルモデルも登場するが、一番人気だったのはクーペだった。アメ車らしさやマスタングらしさを求める人にとっては控えめなデザインかもしれないが、ニュートラルな気持ちで見ると、とてもスタイリッシュ。この個体は長い間室内保管されていたドノーマル、すなわちサバイバーであり奇跡のマスタングなのである。
[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]マスタングⅡの初年度の1974年にはV8エンジンが消滅するというショッキングな事件が起きたが、75年にはV8 302(5.0ℓ)が復活。139hp/3600rpmとスペック的には低いが、実際に乗るとそれほどのストレスを感じることはなく、優しい気持ちで運転すればまったく不満はない。エンジン音もV8らしいものだし、普段乗りとしては十分楽しめるのだ。
[/vc_column_text][vc_column_text]足回りは、フロントがラックアンドピニオン独立懸架、リアはリーフリジッドとなる。フロントのラックアンドピニオン方式は当時革新的なものであり、ストリートロッドにマスタングⅡのフロントサスをコンバートすることが多い。パーツ取りの犠牲となったマスタングⅡは多いのだとか…。タイヤは前後ともに185/80R13。ホイールはメッシュタイプのホイールカバーだ。
[/vc_column_text][vc_column_text]インテリアはスポーティではないものの、メーター類の配置などが良好で使いやすいもの。オーバーヘッドコンソールには、マップランプが配置されているのだ。シートはホールド性はそれほど高くなく、スポーティというよりもコンフォートなもの。
[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]マスタングⅡはマッスルカーではないので、ハッキリ言って速くはない。総合的にもっさりしたフィーリングだが、V8エンジンらしいトルクはあるのでそれなりには楽しめる。コンパクトなボディとラックアンドピニオンの足でスイスイ走ることができるし、普段使う分にはまったく不満なし。むしろクセになる独特のフィーリングを味わうことができたのだ。
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