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1970 PLYMOUTH AAR ‘CUDA
矍鑠たるビンテージ・モパー
VINTAGE MOPAR FANATICS
フォードもいい、GMもいい、しかし、もっとも「アメ車らしく」、エキゾチックなのはMOPARだろう。コアなファンの多いMOPARだが、今回は矍鑠(かくしゃく)としている…年月が経っても元気に凛としている「ビンテージ・モパー」にスポットを当てることにした。一度ハマってしまったら逃れることのできない、魅力的なMOPARの世界へようこそ。
ビンテージマッスルの中でも、圧倒的な人気を誇るチャレンジャー。そのチャレンジャーとボディを共通化したのが、このバラクーダ。理屈抜きに誰が見ても「カッコいい!」と思えるそのスタイルは、半世紀近く経っても色あせることはない。
このAARクーダは、トランザムレースのホモロゲーションを取得するモデルとして発売されたもので、エンジンは340のV8に6PACKが装備されていた。オリジナルスタイルをキープしているが、意外なほど乗りやすく、休日だけ乗るのは勿体ないと思えるほどのコンディションを誇る。
プラムクレイジーの大胆なカラーリングやマットブラックのフードに加え、AARのデカールがいかにもアメリカな雰囲気を感じさせてくれる。トランザムレースのホモロゲを取得するため、フードはファイバー製となり軽量化も実施されているのだ。
横基調のインパネデザインを採用しつつ、4連の丸型メーターがスポーティな雰囲気を醸し出すインテリア。シートはヘッドレストが一体となった縦長のものを採用しているのもポイントだ。
フロントタイヤは235/60R15で、リヤは255/60R15を装着。フロントは独立懸架で、リヤはリーフリジッドといった、当時としてはオーソドックスなサスペンション形式を採用する。サイドマフラーなのもAARクーダの証だ。
340ciのV8に、6PACKと呼ばれる3連の2バレルキャブを装備した、まさにレース用のハイパフォーマンスエンジン。ミッションは4MTで、走り出しはややマイルドだが、アクセルをさらに踏み込むとその本性が目覚め、マッスルらしい加速を堪能できる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Tokai Cars
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Text:Ryo Sorano[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]