1929 FORD MODEL A / 1947 HARLEY DAVIDSON FL KNUCLEHEAD
これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
クルマもバイクもスタイルよりもとにかく乗って楽しむことをリアルに実践!
バイクもクルマも創世記のホットロッドやボバーを現代に体現すべく、レースからストリートまでフル活躍!コレクタブルな価値やスタイルにこだわる傾向が目立つなか、ここで紹介する堀江さんは、とにかく乗って楽しむことをリアルに実践。
リアルに日常使用するビンテージバイクとアメ車
コレクタブルなビンテージ・ハーレーをはじめ、創世記のホットロッドなど、40年代のアメリカのモーターカルチャーや、そこでのスタイル/ファッションが何かと注目されている昨今。対象となるバイクやクルマが、以前では考えられないほど国内でも目にする機会が増えている。ハーレーでは、「ナックルヘッド」の愛称でおなじみの40年代のモデルを筆頭に、希少価値が高いこともあり、オリジナルであることや、当時ならではのスタイルにこだわる傾向にある。ファッションのトレンドともシンクロしていることから派生して、クルマにおいてもフォードのモデルAなどの戦前のモデルによる40年代のスタイルが確実に増加傾向にある。
とはいえ、それらを実際に目にするのは、イベントやショーが基本。ベースモデルの年式や、希少性などを踏まえて、日常使用するケースは稀。そんな中、このモデルAロードスターもナックルヘッドも、レースイベントでの参加をはじめ、リアルに日常使用しているのがカッコイイ。純粋に速さを求めてモディファイを施して、そのポテンシャルを実際にレースで発揮させたり、日常使用においての稼働率もかなりの高さ。
オーナーの自宅も、彼が運営する美容院も、筆者の事務所兼ガレージのごく近所とあって、どちらの愛機で出動する際には、その特有のエンジンサウンドを奏でながら、ガレージ前を通過する。いずれも、良いコンディションをキープしており、ごく当たり前のように稼働しているのが素晴らしい。
29年型のモデルAロードスターをベースに、往年のホットロッドの手法に法って、フェンダーを排除し、エンジンは、純正のサイドバルブ4気筒をベースに、当時のパーツ駆使してOHVにコンバージョン。トランスミッションは39年型でアップグレード。モデルAベースのホットロッドでは、グリルを32年型にアレンジするのがお約束となっているが、創成期を意識しつつ、好みとしてもストックを採用。
ナックルヘッド(47年型FL)というだけで、現在では相当のコレクティブルな存在。その希少性が反映された価格も相当なものだが、単なる飾り物ではなく、リアルに日常使用している。必要なメンテナンスや、簡単なモディファイは自身で行なっている。何度か筆者もバイクで一緒に走ったことがあるが、コンディションが良く、年式を全く感じさせないほど軽快なのが印象的。
堀江誠太さん
バイクはビンテージ・ハーレーの中でもとりわけコレクティブルな“ ナックルヘッド”こと47年型FLを普段乗りするだけでなく、サイドバルブな39年型WLではビンテージモデルのレースに参戦。クルマは“アーリーA”こと29年型フォードのモデルA ロードスターで、レースから日常使用まで、リアルに楽しんでいる。私生活では3軒のヘアーサロンを切り盛りする経営者で、自宅、美容院の移動にも愛機で対応する。
3軒あるサロンのうち、昨年オープンしたHAIR SALOON(春日部店) にガレージを設けた。あくまでもサロンなので、メンテナンスなどを行なうのは、定休日または自宅のガレージにて。それにしても、ウッドを基調にした雰囲気のある佇まいで、往年のフォードとハーレーが収まった光景が絵になる。
Photo & Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載