1985 GMC Sierra Classic 2500
シボレーC/Kシリーズは本国はもちろんのこと、日本でも人気を博すモデル。なかでも第3世代は「スクエアボディ」と表され、歴代でもっとも長く生産された。姉妹車であるGMC・シエラも同じ時を刻んできたモデルだ。
内外装ともにキチンと手入れの行き届いたC20
今回取り上げるのは1985年モデルのGMCシエラ・クラシック2500。同車両は「楽しくアメ車に乗る」という明快なコンセプトを掲げ、街の修理屋さんを自負するアメリカンクラシックスが仕入れたばかりのモデルなのだが、撮影当日は快晴であったこともあってブルー×シルバーのツートンカラーのシルエットが実に映えていた。
ちなみにGMCはGMの商用車やライトトラックを専門に取り扱うブランドであるが、同ブランドでここ最近話題になっていることと言えば、新型ハマーをラインナップしたことだろう。ちょっと話がそれたが、GMCシエラはシボレーC/Kシリーズの姉妹車であり、1959年に1960年モデルとしてリリースされた初代モデルからスタートして、1967年モデルから第2世代、1973年モデルから第3世代、1988年モデルから第4世代へと歩み続けたGMを代表するピックアップトラックである。1999年モデルからはシボレー・シルバラード/GMC・シエラとして再スタートしている。
撮影車両は1973年モデルから1991年モデルまでリリースされた第3世代であり、そのシルエットは長方形でまさにカクカクしていることから「スクエアボディ」と表され、本国はもちろんのこと日本でも高い人気を誇っている。そしてこの第3世代はモデルイヤーによってフェイスデザインが異なり、大別すると5タイプが存在する中で1985年モデルは角目2灯タイプ。ボディはシングルキャブかつロングベッドで、エンジンは6.2ℓV8デトロイトディーゼルを搭載。ボディカラーは先述したとおりブルー×シルバーのツートンでコーディネイトされており、さらにホイールはリムがホワイト、ディスク面はクロームというコンビネーションもまた爽やかな印象を後押しする。そしてインテリアもブルーを基調とした仕立てはこの年代ならでは。
スクエアボディと言われるゆえんはこの長方形のフロントマスクとシルエットから呼ばれる様になった。バンパーは前後ともクロームで、ロングベッドのインナーはチッピングコート処理済み。タイヤサイズは235/85R16で、ホワイト&クロームのホイールがボディカラーと絶妙にマッチ。
搭載するエンジンは6.2ℓV8デトロイトディーゼル。トランスミッションは4速ATでストックの状態をキープ。
インテリアはボディカラーと同じくブルーでまとめられ、メーターパネルはラウンドした作りを採用しながらも、ダッシュパネル全体は平面を基調としてスクエアなボディとの調和を図っている。モデルイヤーの割にはヤレはなく綺麗な状態を保つ。シートはベンチタイプの3人掛け。素材はモケットで沈み込むクッション性もこの年代ならでは。
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PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載