2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON、2018 ダッジチャレンジャーSRTデーモン

2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON

ACCELERATING DODGE CHALLENGER

進化&人気が加速するチャレンジャー!悪魔日本上陸

6.2ℓHEMIエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、707hpにもなるパワーを生み出したヘルキャットの登場からわずか3年。まさか、それを超えるグレードが登場するとは…。悪魔の名前を与えられた最強チャレンジャーが、遂に日本に上陸!

日本に降り立った悪魔、向かった先は岐阜

2018年モデルの1年限り、しかもアメリカ国内で3000台、カナダで300台の計3300台の限定発売と発表された、チャレンジャー・SRTデーモン。ストック状態のままドラッグレースで勝利するために、ヘルキャットエンジンをさらに改良し、840hpを叩き出すまで引き上げた。それにより、0-96km/hの加速が2.3秒、最高速度が326km/hにもなる。加えて、軽量化のため量産車モデルとしては初となる運転席のみのシート、専用ラジアルドラッグタイヤ装着など、その仕様は驚くばかり。さすがにこのドラッグ仕様のスペシャルなチャレンジャーを、日本で見る機会はそうそうないだろうなと、そう思っていた。


チャレンジャー・デーモンのカスタムを担当するラグジが選んだホイールはMEISTER M1R


2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON、2018 ダッジチャレンジャーSRTデーモン

しかし2018年5月上旬、悪魔のエンブレムを配した真っ赤なチャレンジャーが日本の岐阜県に上陸。そう、日本のチャレンジャーブームを牽引するラグジのもとに。同ショップには、チャレンジャーに対するこれまでの功績により、熱狂的なチャレンジャーオーナーが数多く存在する。その一人のオーナーが「トップグレードに乗りたい」と申し出て、デーモンの上陸が決定。デーモンの日本初披露は、同じく2018年5月に開催されたチャレンジャーミーティングが舞台となった。デーモン上陸から初披露までを追う!2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON、2018 ダッジチャレンジャーSRTデーモン

日本第一号となるデーモンをラグジを通して購入したオーナーは、北海道在住の佐々木さん。

日本第一号となるデーモンをラグジを通して購入したオーナーは、北海道在住の佐々木さん。実は佐々木さん、なんとヘルキャットも日本第一号として購入した経歴を持つ、ラグジきってのチャレンジャー好き。「デーモンのデリバリーが開始された際、現地ディーラーから一台ストックがあると話があったんですが、車両と検査などの諸費用を入れるとだいたい二千万円ぐらい。さすがに厳しいなぁと思いましたが、僕の中では佐々木さんしか居ないと思って相談してみました」とは、ラグジ代表の島澤さん。

一方佐々木さんは「もちろん気になってましたが、数少ない限定車だし、さすがに手に入らないだろうと。でも島澤さんから『一台あります。佐々木さん以外には誰にも相談していない』と言われて、これは乗るしかないかなって。やっぱり一番のチャレンジャーに乗りたいですから」。そうして日本第一号のデーモンオーナーが誕生し、さらにはその後、ラグジのカスタムブランドエッジカスタムズでカスタムも施される予定。デーモンをベースにしたカスタムは、日本はもちろん、世界でも最速になるかもしれない。その最終形態は、2019年のオートサロンまでには完成する見込みだ。

2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON、2018 ダッジチャレンジャーSRTデーモン

さて、予定通り日本に到着したデーモンは、数日後に開催されるチャレンジャーミーティングでお披露目することになり、佐々木さんも当日は北海道から参加。しかし開催日はまさかの土砂降りの雨で、さすがに公開中止になると予想されたが、佐々木さんが「ぜひ行きましょう」と快諾。雨の中集まったチャレンジャーオーナーたちは、まさかのデーモン登場に目が釘付け。佐々木さんの懐の広さに、本当に感謝したい。

ちなみに、第一次カスタムのためデーモンは少しのあいだ岐阜にとどまるが、その間の足として、もう一台チャレンジャーを購入したというのは、嘘のようでホントの話。とにかく佐々木さん、チャレンジャー愛が深い。ワイドフェンダーが装着されたワイドボディ・ヘルキャット

エアグラバーフロントフード

ヘッドライト吸気口にデーモンロゴ

ラジアルドラッグタイヤ(315/40R18)

ラジアルドラッグタイヤ(315/40R18)

デーモンの外装ベースとなるのは、ワイドフェンダーが装着された「ワイドボディ・ヘルキャット」。そこにエアグラバーフロントフード、ヘッドライト吸気口にデーモンロゴが入る。ヘルキャットより約40%もグリップ性能が向上した、量産車では初となるラジアルドラッグタイヤ(315/40R18)を装着する。119

ヘルキャットの6.2ℓV8エンジンがベースだが、707hpから840hpへ引き上げるために主に25ものポイントを改良。スーパーチャージャーは2.7ℓへ大型化され、ブースト圧力は145psiへ増加。エアグラバーフードにより吸気アップ、ピストン、各ロッド、バルブトレーンなどが強化されている。

The Demon Crate delivers what customers need to take the 2018 Dodge Challenger SRT Demon from the street to the drag strip and back again. This is a special, limited-production set of tools for the Dodge Challenger SRT Demon that offers a street-to-track transformation experience as exclusive as the car itself.

車両購入時に付属するデーモン・クレートは、ひと足お先に北海道の佐々木さんのもとに運ばれた。専用スペアホイール、デーモンロゴが入った油圧式ジャッキ、充電器付きコードレスインパクトレンチ、トルクレンチ、タイヤ空気圧ゲージ、フェンダーカバーマット、キャリングバッグに加え、ディレクト・コネクション・コントローラーが付属。190

2018 Dodge Challenger SRT Demon

本来デーモンのストックはシートが運転席のみだが、本国ディーラーには助手席、後部座席が装着された状態で展示されているのがほとんど。今回のモデルにもオプション(各1ドル)であるシートが設置されている。840hpを計測するためには、ヘルキャットでお馴染みのレッドキーを使い、オクタン価100以上のレース用ガソリンを入れ、デーモン・クレートに含まれている「ディレクト・コネクション・コントローラー」(上の写真のユニットを交換。現状は通常タイプ)に差し替え、ハイオクタンモードに切り替えることによって発揮できる。


日本第1号のヘルキャットから、日本第1号のデーモンに乗り換え

2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON、2018 ダッジチャレンジャーSRTデーモン

OWNER/佐々木さん

日本初のデーモンオーナーになった佐々木さんは、ヘルキャットから乗り換え。そのヘルキャットも日本第一号というから凄すぎる。「トップグレードに乗りたい」と言う純粋な思いを、ラグジと一緒に実現させた。

北海道からオーナーも駆けつけ、チャレンジャーミーティングでデーモンを初披露!

2018年5月13日に開催されたチャレンジャーミーティングの数日前に、日本へ上陸したデーモン。多くのチャレンジャーオーナーに見せて欲しいというアメマガの要望に、ラグジ島澤さん、オーナーの佐々木さんも快諾。しかも開催当日が雨にも関わらず、自走で来るというサプライズ。佐々木さんも北海道からイベントガールを引き連れて参加と、やる気満々。会場は、まさかのデーモン登場に歓声が上がり、アッという間にクルマの周りは人だかりになった。


LUXZ【ラグジ】

TEL. 058-259-3922
URL. http://luxz.jp

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撮影◆古閑章郎
原稿◆相馬一丈

アメ車マガジン 2018年 8月号掲載

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