GMC SAFARI、エイジング塗装

GMC SAFARI RUSTY

技術とセンスが光る高品質なエイジング塗装

ボディを傷めることなくラットスタイルが可能なエイジング塗装。本物のラットスタイルと比べても、全く見劣りしない見事な仕上がりを見せるエイジングカスタムがここにある。

塗って演出するのではなく、落として醸し出す手法

ボディのサビをカスタムと捉えたラットスタイル。アメリカで流行したこのカスタムスタイルは、キャンディ塗装やラッピングなどとは一線を画したワイルドな見た目が印象的であり、破滅的でもあった。その迫力ある見た目とは裏腹に、ボディが朽ち果てるという危うさも持ち合わせる部分は弱点でもある。そこで次に登場したのがエイジングペイントだ。まるでサビが発生しているかのごとく塗装を施すというアプローチのため、ボディがサビで劣化するという心配はない。ただし、これはまさしく職人技が必要なカスタムであり、ペインターの力量とセンス次第で仕上がりは大きく変わる。見事にサビを再現しているものもあれば、クオリティが低いものがあるというのも実情だ。

GMC SAFARI、エイジング塗装

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そしてここに登場するGMC・サファリもエイジング塗装が施された1台。元々はフォードライブクロスフィールドのデモカーとして製作された車両で、シルバーカラーのボディの各部には、忠実にサビが再現されている。このエイジング塗装だが、まずはボディ全体をサビ色の基となる茶系で塗装し、それを落としながらサビ色を演出するという工程を辿っている。言葉にすると簡単ではあるが、かなり手間暇の掛かる作業を実施しているのだ。サビ色をボディの上から塗る手法とは異なり、その仕上がりはお見事と言うにふさわしいものとなっている。

1996年型のGMC・サファリ(新並)をベースに、エイジング塗装を実施した車両。

エイジング塗装

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エイジング塗装

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ボンネットやルーフといった鉄板部分のエイジング塗装が見事であることに加え、サイドミラーやバンパーなど、樹脂部に再現された“サビ具合”も見とれてしまうほどの仕上がりだ!


家族が協力してエイジング塗装で仕上げた力作のラットスタイルマスタング

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■Photo:清野央
■Text:マーク清原
アメ車マガジン 2018年 10月号掲載

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