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1973 Plymouth Satellite
THE GREAT PLYMOUTH
華麗なるプリマス
ロードランナーに代表される、プリマスBボディの中では、ある意味最もニッチな存在のセカンドジェネレーション後期。マッスルが終息する過渡期(73~74)なだけに、ポテンシャルは低めでも、そのスタイリングの美しさは抜群なのだ。
ロードランナールックのサテライト
マッスルカーのメインストリームである、インターミディにおけるプリマス車といえば、何はなくともロードランナーがお馴染みだ。ベーシックなサテライトに、パワフルなビッグブロックを搭載した、メーカー純正ホットロッドとして、レースシーンでも大活躍した。ポテンシャルの高さを基準にすると、マスキー法の制定で、非力化が始まった71年型以前に限定されてしまい、MOPARでは70年型が頂点となる。
レースシーンを基準にしても、NASCARでも圧倒的な強さを誇ったHEMIエンジンの搭載も71年を境に制限されることになった。そうしたあらゆる状況から、エンジンパワーの低下をカバーするべく、エアロダイナミクスに重点が置かれるようになる。
オーソドックスな箱型ボディにノーズコーンと巨大なリアウィングを追加したスーパーバードのような手法ではなく、空気力学に乗っ取って根本的に新しいスタイリングによるボディが71年に導入されている。
そこでは、水中眼鏡のような特徴的なマスクに注目されるが、曲線基調のグラマラスなボディの美しさはかなり魅力的。ところが、その魅力は、実車を見ないとなかなか伝わらない。国内ではおそらく、数台しか存在しないため、目にする機会は極めて稀。
この個体は、オーナーの希望で、アメリカよりオーダー輸入した。幼少期の頃から父親がチャレンジャーに乗っていたこともあり、MOPARへの免疫力が高く、王道の69ロードランナーを求める過程で、73年型の魅力にハマったそう。スタイリングありきで、日常使用の目的やコストパフォーマンスを踏まえて、サテライトをベースに、ロードランナーの要素を取り込んでいる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
セカンドジェネレーション初期(71~72)レザートップのトリミングによって、デッキの位置に対してルーフが低い、このモデルの特徴的なスタイリングが強調されている。73年型はマイノリティな存在ではあるが、そのスタイリングの美しさには定評があり、アメリカではそれなりの人気を誇っている。
インテリアは、ダッシュや内張など、基本的に2nd 初期と同等のデザイン。横型のスピードメーターは、スタンダードなサテライトならでは。スポーツタイプよりも、時代性が感じ取れて、意味見ると新鮮かつ魅力的。ダッシュ、コラム、内装の全てが、車体色とお揃いのブルーなのが素敵!!
ビッグブロック440はラインアップこそされても、280hpと車重の重さに対し非力。それに対して、ベーシックな318ci は2bblで170hp ながら、バランスが良く、現代においても、必要にして十分なポテンシャル。ATはオーバードライブのない3速だが、高速巡航も踏まえたギヤ比設定で、ノープロブレム。
ホイールは一見ラリーに見えるが、ドッグディッシュ・タイプをベースに、ラリーホイール用のハブキャップとクロームリングをセット。リム幅に対してマイナスオフセットな深リムルックなのが◎! 往年の雰囲気に合うホワイトレターのタイヤは、クーパーコブラ・ラジアルG/T(P225/70R15)。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Thanks:サブライム
TEL:0877-48-3711
HP:http://www.cuda.jp/[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]