1971 PLYMOUTH BARRACUDA ‘Cuda 383 & 1970 PLYMOUTH BARRACUDA ‘Cuda 440
American Car Drive Journal アメ車ジャーナル =注目車にフォーカス=
ビンテージマッスルに乗る女子って猛烈にイケてる!
今回で3回目となる「アメ車ジャーナル」。注目のアメ車を、アメマガガールの立花未来ちゃんの目線で紹介していくもの。これまでにシルバラード、コマンダー&グランドチェロキーと紹介してきたけど、今回はビンテージマッスルカーショップの東海カーズのストックのプリマス・クーダをフィーチャーするぞ。ビンテージって躊躇する人もいるけど、そんなに難しくないし、とにかく楽しいのだ!
ビンテージマッスルってワイルド過ぎて…なんて思ってたけど、乗ってみると乗りやすい!
本誌イメージガールをつとめながら、リアルなアメ車(ダッジ・チャレンジャー!)ユーザーでもある立花未来クンをフィーチャーしてお送りする「アメ車ジャーナル」。今回は、マッスルカーならここへ行け!と、ファンの間ではおなじみになっている『東海カーズ』が舞台。で、未来クンが注目したのは…。
そう、未来クンも大好きなMOPARの伝説的ハイパーフォーマンスカー、プリマス・バラクーダ「クーダ」だ。ちょっとややこしいけれど、クーダはバラクーダの中でも尖ってるモデル。今回のモデルは’71年型で、その頃のダッジ・チャレンジャーと共通のEボディを採用、つまり兄弟車となる。「チャレンジャー」と聞いただけで未来クン、興味シンシンなのだ。
エンジンは383(6.3ℓ)、トランスミッションは3速オートマチック。存分に走りを楽しめる1台だ。さらにパワートレーンはもとより、エクステリア、インテリアまで、すべて東海カーズによって「見直されている」、つまり新車同様のコンディションに整えられている。
MOPARならではのボディカラーである「プラムクレイジー(に近い色)」、’71モデルの特徴である丸目4灯マスク、フロントフェンダーに「ウロコ」のように配置されたダミーダクト、そして同期のチャレンジャーよりもオーバーハングが短く、スタイリッシュ&スポーティにデザインされたリヤセクション。何より、台数が少なく、マニア好みなのが、クーダ最大の魅力なのだ!
1971 PLYMOUTH BARRACUDA ‘Cuda 383
プリマス・バラクーダ クーダ 383
リペイントしたボディカラーはMOPAR純正に近いプラムクレイジー。丸目4灯のフェイスや、フロントフェンダーに刻まれた4連のダミーダクトが’71モデルの特徴だ。全幅は約1900mmもあるが、全長は約4740mmと、幅広・ショートなシルエット。ちなみにリヤは兄弟車のチャレンジャーより切れ上がっているイメージで、よりスポーティに感じる。
インテリアはウッドパネルを基調にしたラグジュアリー指向。もちろん、すべて東海カーズによるリファインがなされている。パワーステアリング、パワーウインドーを装備、エアコンも追加されている。
サスペンションはフロントに独立式、リヤにリーフ・リジッド式を採用。ゆったりした乗り味はいかにも“ アメ車” だ。タイヤはグッドイヤーのM+S仕様、フロント235、リヤに255の、いずれも15インチを装着。ホイールはオリジナル。
バラクーダのハイパフォーマンスモデルになる「クーダ」。今回の’71モデルは383(6.3ℓ)を搭載、スペックは335hpを発揮。トランスミッションは3速のオートマチック。このエンジンにこのミッションは少々もったいないが、パワフルな走りは堪能できる!
見た目は色気ムンムン、走りも刺激的で一目惚れ!
そんなワケで、居並ぶ『東海カーズ』ビンテージカーのストック車両の中でも、ひときわの輝きを放つ「’71クーダ」に目をつけた未来クン。パープルのボディカラー、ちょっと愛らしい4灯マスクに「かっこいい~!」と第一印象を語る。もともと60~70年代のマッスルカーには、自分と同じくらいの色気を感じている未来クン。「ホントは自分のチャレンジャーとこの’71クーダを乗り換えたいくらいだけど…」
と、かなり気に入った様子だ。「でも、ワタシ、ホントに普段からチャレンジャーに乗ってるンですよ。コンビニ行ったり」
しかし、この年式のクルマで頻繁にコンビニ行くのも、酷使しているようでかわいそう、とか。「2台持てれば、いいんですけどね。イジリーさん(担当編集者)、買ってください~!」
そして運転席に乗り込んでみると、これまたポイント高し。「オシャレな雰囲気ですよね。エアコンは、なくても別にいいんですけど、このクルマはあり。エアコンのありなし、けっこう大事なんですよね~」
実際にドライブしてみると、このクルマのコンディションのよさにびっくり! 50年近くも前のクルマなのに、走りは元気そのもの。愛車のチャレンジャーより取り回しもよく、乗りやすいそう。
そうして街を流し、車庫に帰ってくると、目の前には’70クーダが入庫中だった…。「あ、あっちの方がもっと可愛い!」とのこと。すっかりクーダファンになってしまった未来クンでありました。
ビンテージなマッスルカーは、ホントに大好き!今の愛車と乗り換えたいくらいだけど、コンビニに行くだけに乗っていたんではかわいそう…。走りは50年前のクルマとは思えないほど元気だし、快適! 東海カーズさんがしっかりリファインしてくれているので、安心して乗れますね! あと、エアコンがしっかり効いてくれてるのは、ポイント高いです!
Miki’s Impression 1971 プリマス・バラクーダ クーダ 383
『東海カーズ』の数あるガレージの1つ、シャッターを開けて、まず姿を見せたパープルのクーダに、まず魅せられてしまった未来クン。丸目4灯マスク、スタイリッシュなボディラインに、かわいらしさもあって、さっそく愛車のチャレンジャーと乗り換えを考えてしまったほど?しかし、この’71モデルの試乗を終え、帰ってくるとガレージには、さらにイエローボディの’70クーダが!「あー!こっちの方がもっとかわいい!」。ちなみに’70モデルは丸目2灯。しかもさらにハイパフォーマンスな440エンジンを積んでいるので、ボンネットには“シェイカーフード”が!
「こっちの方がいいかも…」。しかし残念ながら、こちらはマニュアルミッションで…(未来クン、マニュアル免許は持ってるけど、運転は辛いようで)。
1970 PLYMOUTH BARRACUDA ‘Cuda 440
プリマス・バラクーダクーダ 440
こっちの黄色い子もっと好きかも!
『東海カーズ』のガレージの片隅に、静かに置かれていた’70クーダ。未来クンがめざとく、見つけてしまった!まだ入庫したばかりということで、リファインの手はまだ入っていないが、シェイカーフードと丸目2灯のマスクは、かなり存在感あり。もちろんイエローのボディカラーも鮮烈だ。
搭載されるエンジンは440(7.2ℓ)。フードには“440-6”、つまり6パック(2バレルのキャブを3つ搭載する6バレル)を表す記号が刻まれているが、実際には4バレルのままだという(6パックに変更することも可能)。それでも375hpを絞り出すパワーは圧巻だ。ちなみにトランスミッションは通常、4MTを採用しているが、このモデルは5MTにスワップしている。
そんなワケで未来クン、運転免許はオートマ限定ではないものの、マニュアル車は苦手なため、このクルマのドライブはできず。隣に乗った感想は…。
Miki’s Impression 1970 プリマス・バラクーダクーダ 440
丸目4灯の’71クーダもかわいかったけど、2灯の’70クーダはもっとかわいい! しかも“シェイカーフード”もマッスルカーらしくてステキ!エンジンも大きくて、東海カーズの細井さんはドリフトしてました! ただ、残念なのはマニュアルミッションだったこと。5速に載せ換えて乗りやすくなってみるみたいだけど、今の未来にはまだマニュアル車の運転はちょっと苦手なので、今回はヨコに乗せてもらっただけです。それでも、あのパワフルな走り!やっぱりMOPARは大好きだなー!マニュアル車を乗れるように修業してからクーダちゃんを迎えに来ます!
Tokai Cars【東海カーズ】
住所:愛知県豊川市東名町1-25
Tel:0533-86-8890
「サビまで愛して」が東海カーズのキャッチフレーズ。ビンテージなアメ車は、見た目の経年変化は許容範囲。それより走って、楽しめることが大事と、リファインを完璧に行なうのがポリシー。在庫は’60~’70年代のマッスルカーを中心に揃え、中には全開試走OKのクルマもあるぞ!
Special Thanks ◆ Tokai Cars
Tel:0533-86-8890
E-mail:info@car-s-mm.com
Model ◆ Miki Tachibana
Photo ◆ Fumio Koga
Text ◆ Yoshinobu Kohsaka