1979 CHEVROLET C10 / 1956 HARLEY DAVIDSON FLH
これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
変な見栄なんて皆無、身の丈に合ったアメ車とバイクを謙虚にエンジョイする!
縁があって入手したパンヘッド・チョッパーは、愛機として20年連れ添う仲。お揃いの黄色をまとうC10ステップサイドは、趣味車のふりして実は3人家族のファミリーカーとして活躍中なのだ!
マニアックなこだわりよりも純粋に乗り物が好き!
自分好みに仕立てたジョッキーシフトのパンヘッド・チョッパーを所有している時点で、オーナーは相当のマニアという印象。そしてクルマは、ポピュラーなC10ながらも、ステップサイドだし、バイクと同じイエローの車体色だったりと、かなりの拘りを感じる。でも、実際にはマニアックなこだわりはなく、純粋に乗り物好きとしてのチョイス。身の丈を踏まえて、良い巡り合わせで出会った個体を入手したというスタンス。子供の頃からとにかく乗り物が大好きで、他のことは憶えなくても、クルマの名前は一度で憶えるようなタイプだった。修学旅行で訪れたカリフォルニアで撮ってきた写真は、すべてハーレーだったり。
そんなわけで、バイクは何はともあれ、手軽な原付からスタートして、ステップアップをしながら、縁があってパンヘッドのチョッパーを入手。カジュアルな普段乗りから、遊びでドラッグレースにも参加したりで、所有して20年が経過。クルマは3人家族のファミリーカーとして機能することを条件としながら、VWビートル、初のアメ車としてダッジ・ダートを経て、現在のC10にステップアップ。ちなみにダートはマッスルでもV8でもなく、直6エンジンの4ドア・セダンという極めてフレンドリーな仕様だった。
対して、現在のC10は、ハイパフォーマンスな仕様のV8搭載車で、マッスルなポテンシャルを味わえる。エアコンも完備して、ファミリーカーとして活躍する信頼性も確保しつつ、購入価格も維持費もフレンドリーな個体なのだ。
以前乗っていたダッジ・ダートにしろ、クルマはあくまでもファミリーカーとして機能することがポイント。3人家族なので、フルサイズ&ベンチシートのC10は居住性的にも問題なし。ドアノブがシェイブされた状態なので、普段乗りとしては扱いが面倒。搭載エンジンは、センターボルトのコルベットモーターをホットにモディファイした状態で換装されている。ホイールは前輪に合わせて後輪もクレーガーSSを望むも、予算の関係で今のところお預け。現車は79年型だが、好みに合わせて73~78の独立したライトベゼルにアレンジ。
ハーレーは、スポーツスターを経てこの56年型H-D FLHを20年前に入手。エンジンはハイコンプな1200cc。NOSのタンクは伊達じゃなく、ドラッグレース時に活躍。最近エンジンをリフレッシュして路上復帰したばかりで、そのタイミングで燃料タンクを変更。塗装前の状態の現在は、戦闘機風のグラフィックをマーカーペンにて自分で描いて遊んでみたり。2台目としてカワサキの“ゼッツー”を入手したと聞いて驚いたら、KZ200という可愛いサイズながらも北米仕様だったり!雰囲気のあるグラフィックはDIYによるもの。
萩野哲治さん
無類の乗り物好きながら、変なこだわりがなく自然体なのが印象的。バイクもクルマも乗って楽しむタイプ。ちょっとした修理やアレンジは、楽しみながらDIYしている。とにかく乗り物好きで、プラモデル製作やラジコンカーもホビー。いずれも身の丈に合った付き合い方なのが素敵。
Photo & Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載