1982 CHEVY CORVETTE
見た目はボロくてラットでも、走りはビンビンだぜぇ!
「見た目はボロくてサビサビでも、走りはビンビンだぜぇ!」というスタイルを貫く東海カーズ。もちろんお店の在庫はバリもののビンテージカーが揃うが、それでガツガツ走るのは些か気がひける。そんな人にオススメなのが、ラットスタイルという訳だ。
飾るだけではなく、乗って走ってナンボ!
ビンテージマッスルを数多く取り揃えるが、骨董品のように飾って楽しむのでなく「クルマなんだからガンガン走りを楽しもうぜ!」と声を大にして唱える東海カーズ。もちろん「走り」と言ってもそのスタイルは人それぞれ。また昨今のご時世を考慮すると、どうしても「合法的に」というフレーズは欠かせないものだと言えよう。
さて、今回紹介するカーズのC3コルベットは、走りと言ってもジムカーナというジャンル。誰が決めつけたか知らないが、アメ車=直線番長で曲がらないクルマ…というイメージが染み付いている。だが、キチンと整備を施したアメ車に乗ってみると、それは間違った情報だと理解できる。ちなみにリヤセクションにはサーキット用のタイヤを自分で運べる用にタイヤラックを装着。走行時には着脱できるように設計されており、走りの性能には影響しないように考慮されている。
「せっかくのビンテージカーなのに…」と思う一部のマニア層はいるかも知れないが、そのようなフルノーマルにこだわる人に限って「雨の日は乗らない」とか「サーキットに行くと壊れる」とチキンな発言ばかりをする傾向が強かったりする…。「乗って壊れたら直せばいいじゃないか!」と東海カーズの細井さんはこれまでも度々発言しているように、まさにせっかくのマッスルカー、走らないでどうする! と言いたいね。強いて言わせて貰うなら、乗らないマッスルカーはミニカーと同じだ!」と。
今回は撮影用にラジアルT/Aをラックに積むが、カーズ細井さんのオススメは、街乗りからサーキットまで万能に使えるRE71Sを推奨。もっと本気で走りたいならSタイヤという選択もアリだ。
コルベットというとそのスタイリングのせいか、どうしても最高速チャレンジのイメージが強い。もちろん速さを犠牲にはしていないが、敢えてアメ車が苦手とするイメージが強いジムカーナ用にモディファイ。基本的なスタイリングは大きく崩さないが、リヤにアタック用のタイヤを積載可能としているのがポイント。
コルベットのテールに2本のスペアタイヤをマウント。違和感の感じるそのシルエットは、あたかもデロリアンのタイムマシーンの様に見えなくもない。
リヤセクションに設けられたタイヤラック。スペアタイヤがあれば、帰りの事を考えずアグレッシブに走れるというもの。
分解可能なので、アタック時に極力車両重量がアップしないよう配慮されている。
通常のブレーキはもちろん残しているが、ドリフトしやすいように油圧式のサイドブレーキを装着。縦に伸びたレバーは、さながらD1マシンのようにも見える。
エンジンは350のV8を搭載。エーデルブロックのエアクリーナーとキャブレターに変更するが、大掛かりなモディファイはせず基本的なメンテナンスを行なう程度にとどめている。
29年型フォード・モデルAと、27年型フォード・モデルT、博物館に展示されていてもおかしくない2台。
素朴なスタイリングのなんかイイカンジな奴 プリマスヴァリアント
当たり障りのないデザインに、その気になれば速い所がお気に入り
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PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載