1969 CHEVY CAMARO
走りは本気仕様、見た目は超個性的な和テイスト仕様
こちらのページの、和テイストの69カマロ。モデルのけいさんがルーフに乗ったそのカットは、色々な意味で話題を提供し一部のビンテージマニアは卒倒したかも。自由気ままなカスタムを施すが、このカマロの本質的な部分は、やはり「走り」だ。
サーキット走行を重視、安定性と信頼性を確保する
シボレーのファクトリーからラインオフし、すでに半世紀以上が経過している1969年型のこのカマロ。昨年までは赤いカラーリングにホワイトのレーシングストライプが入った、ありがちなスタイリングだった。だがその後カーズの細井さんが懇意にしている和テイストのアーティスト「遊鷹」氏によるペイントが施された事で、単なるビンテージカマロとは全く異なる世界観を生み出している。
赤いボディカラーということもあり、選んだ絵柄は桜。日本の国花でもあり、和みさえも感じさせるスタイリングを醸し出している。
だが、そこは東海カーズ。中身がノーマル…なんて訳がない!
安定してサーキットを走ることができる様に、というのがコンセプトで、MAXパワーというよりも安定性や信頼性を追求しているのだ。エンジンルームを覗いてみるとアルミラジエターに換装し、電動ファンも追加している。ブレーキマスターシリンダーも一部新品に交換しリフレッシュするが、今後さらにグレードアップをするとか。
キャブ車は車体が傾むくだけで燃料の供給が不安定になりがち。そこでショックはビルシュタインに変更し極力ロールを抑えているが、それに加え燃料ラインにレギュレターを設けることでインジェクターのクルマと同様、常に安定して走れる様に改善している。
桜と鯉ののほほんとした雰囲気とは裏腹に、見えない所には手を加える。人もクルマも見た目じゃないぞ! とさり気ないメッセージが、実は隠されているのだ。
グレードはSSで、基本的なスタイリングはノーマルをキープ…というものの、川を遡上する鯉と舞い散る桜の花びらという、大胆なボディペインティングでまるで別のクルマというイメージ。ビレットグリルを追加し、精悍な雰囲気も醸し出す。
半世紀以上前のクルマなので、ノーマルのメーターはアテになるはずがない。そこで最適なシフトタイミングを把握できる様に大型のオートメーターを追加する。ミッションはHURSTの5MTにコンバージョン。フロアの穴が切りっぱなしで御構いなし、というのもカーズらしい所。走りに関係ないところはどーでも良いらしい。ヒール&トゥがしやすい様に、ブレーキペダルを大型化し、アクセルペダルとツライチに。走りに関わる機能的な部分は特にこだわる。
グローブボックスがパカパカ開いたり、内装の剥がれはテープで補修。さらにトランク部分はガッツリ穴が空いた状態。「走りに関係ないからこれで十分だし、燃料系のトラブルが発生したらすぐに修理できる」と前向き発言が連発(爆)!
シートはレカロのフルバケに変更し、サーキット走行でもしっかり体をホールド。フロアマットやリヤシートなど、不要なものは撤去。ちなみに予備のベルトがさりげなく車内に置いていたりする。
スペックは以下の通り。engine:Chevy DZ302,crankshaft:forgedsteel,connecting rods :forged-steel,forged piston 11.0:1 compression,2.02intake 1.60inch cylinder heads,Crower custom camshaft,Crower lifters,Crower pushrods,Edelbrock victor intake manifold,Mildon oil pan &oil pump,Pete Jackson gear drive,Holley carborator,MSD ignition,Hooker headers
C1500が小さく見えるほどの巨体!フルサイズボディも難なく積載可能
アーリー60’sのMOPARの主力車 独特のスタイリングが眩しいポラーラ
ファイヤーバードと出会うべくして出会う キャブ車の走りがたまらなく好き!!
SHOP DATA:TOKAI CARS
TEL:0533-86-8890
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PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載