1996 Chevrolet Tahoe
House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-
2ドアのショートなボディに魅せられて
一枚物のガラスで後部を覆う2ドアタホのシルエットは至ってシンプル。ドアが2枚しかないことでそのフォルムが際立ち、ショートホイールベースも手伝って実にスマートな印象。そのスマートさを活かして純正車高で乗りこなすも、上げてワイルドに拍車をかけるも、どちらも甲乙付けがたい魅力を放つ。
オーバーフェンダーレスのナローボディで魅せるフォルム!
エスカレードにタウンカー、アストロなど、アメ車歴の多いWATARUさん。様々なアメ車に乗るなかで辿り着いた彼の〝キング・オブ・アメ車〟が2ドアタホ…ではなく、実はシングルショートのK1500に恋焦がれているとか。しかし、探せど探せどレアな個体だけになかなか見つからず、奥さんからもリクライニングもしなくてフロントシートしかないトラックはちょっと…と家庭の事情も重なり、ボディサイズや足回りなどシングルショートのK1500に通じるギミックの多い2ドアタホの購入に踏み切った。
スクエアなフォルムを色濃くするため、オーバーフェンダーを潔く取り去って穴を埋めてスムージングしてまで、このナローボディにこだわったのはそんな理由だったりする。また、この手の四駆スタイルとしては割とマニアックな17インチのバドニックを履いたり、スリム&シャープな454SSミラーの換装など、個体こそSUVではあるがカスタムの方向性としては四駆をイメージしたアイテムが多いことも特筆物。
乗り始めるまでは、とりあえず2ドアタホで我慢して良い個体に出会えたらK1500に乗りかえるつもりだったけれど、後部座席やリクライニングは便利。また、スクエアフォルムも、乗れば乗るほどに愛着が湧いてきているそうで、最近は整備やメンテナンスにお金をかけて、長く乗るための準備を進めているらしい。
6穴の4WD用としては珍しいバドニック17インチに285/70R17のオールテレーンタイヤを装着。フェイスだけを切り取ると憧れのK-1500と同じだ。このスタイルも捨てがたいが、せっかくのスクエアボディなのでリフトアップして15インチのアルコアチャレンジャーに隣のタホみたいな35インチあたりを履くのも悪くないかな? とカスタムを構想中。
ミラーは小ぶりでスマートな454SSミラーへ換装。VORTECはTBIよりも坂道に強い印象で、2ドアならではの軽さも手伝ってパワー的な面での不満は一切なし。カスタムに着手するよりも、まずはコンディションを整えるべきとナオキモータービルドで徹底的にメンテナンスを施している。
助手席側にエアバックがなく、ダッシュ部分にカップホルダーが備わる96年モデル。ビレットステアリング&コラムシフトのアクセントとモケットインテリアの組み合わせもラフな雰囲気で好印象。
OWNER : WATARU
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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載