1998 Chevrolet Tahoe
House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-
2ドアのショートなボディに魅せられて
一枚物のガラスで後部を覆う2ドアタホのシルエットは至ってシンプル。ドアが2枚しかないことでそのフォルムが際立ち、ショートホイールベースも手伝って実にスマートな印象。そのスマートさを活かして純正車高で乗りこなすも、上げてワイルドに拍車をかけるも、どちらも甲乙付けがたい魅力を放つ。
昔からの夢だったリフトアップの2ドアタホは起業のご褒美!
2019年に建設業を起業して独立を果たしたCHAINONさん。このタホが新車で販売されていた頃は20歳前後だったこともあって、若かりし頃の憧れの一台を手に入れるのが一つの目標でもあった。現車は当時らしさを色濃く感じさせるカスタムが施され、10Jのディープリムなアルコアに、35インチのBFグッドリッチをワイドオーバーフェンダーで履きこなすゴリゴリのリフトアップスタイル。
20年前はアメリカンSUVの全盛期で、こんなスタイルのC/Kが割とトレンドだった。起業して高年式モデルのアメリカンSUVという選択肢もあったが、やっぱり20歳前後で憧れた〝当時のスタイル〟が忘れられず、良い個体を探すなかで発掘したのがこの2ドアタホ。乗ろうと思えばいつでも乗れたが、ターニングポイントとして起業を節目に、若かりし頃からの夢を叶えたカタチだ。
フロントベンチのレザーシートもお気に入りで、アームレストを持ち上げれば継ぎ目のない当時物の純正品も今となっては価値が高い。それに純正ステアリングをストックしている点も特筆物。2ドアならではの絶妙なサイズ感は、リフトアップした際に長さ・幅・高さの黄金比が見事なまでにキマることも、4枚ドアのタホやサバーバンでは味わえない特権。これからもスタイルを崩すことなく、整備やメンテナンスを施して労わりながら、末永く愛用していきたいと語る。
リーフブロックとリフトアップキットに加え35インチのタイヤで豪快にリフトアップを施しつつも、普段乗りで不便にならない様に全高を2.1m未満に抑えた上げ幅は、撮影場所の半地下駐車場もギリギリクリアする。さすがにここまで上げると乗り降りが厳しくなるのでシンプルなステップを設置。
整備の行き届いたVORTECエンジンは快調そのもので、納車されてからトラブルらしいトラブルは一度もなし。とはいえ22年も前のクルマなので、こまめにオイル交換を施すなど労わりながら乗り続けていきたいと話す。ヒッチメンバーも付いているので今後、コレを利用してなんか面白い遊びができないか模索中だ。
必要最低限の枠のみで、サイドからリアガラスが一体に見えるリアフォルムが2ドアタホならでは。現車はオリジナルレザーインテリアをグッドコンディションでキープし、稀少なベンチシートをストック。
OWNER : CHAINON
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Thanks:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400
Thanks:STARKEY’S
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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載