1984 FORD BRONCO
House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-
エッジの効いたボディデザイン、すべてが緩やかな操作系、ゆったりとしたモケットシートとインストルメントパネル、そして存在感のあるエギゾーストノートと、芯があってずっしり回るV8エンジンが魅力のアメリカンSUV…あの頃憧れていた大らかで自由な時代のフォード・ブロンコがいいのである。
「ブロンコのある生活」をゆったりとエンジョイする
オフロードイベントの会場で良く見かけるこのフォード・ブロンコ。このブロンコのオーナーの「キタさん」は、自らもオフロードやロッククローリングを楽しむのはもちろん、最近ではご夫婦(奥様がドライバーでキタさんがスポッター!)でロッククローリングの大会に出場して楽しんでいる。
そんなキタさんのブロンコは84年型で、V8 351が載ったモデル。今から10年程前に、免許取り立て当時に街を走る大きなアメ車に憧れていた事をふと思い出し、この年式のブロンコを探し出して購入。遠く九州からキタさんの元にやってきた。
それから10年、これくらいの年代のアメ車にありがちなトラブルは一通り経験し、今は絶好調なブロンコ。まず足回りは、オフロードも楽しめるように四駆ショップ「ホールショット」にてプロコンプのキットをベースにセッティング。さすがにこのブロンコではロックセクションは走らないけれど、黒井沢のオフロードは充分に楽しむ事が出来るようになったそうだ。エンジンも普段使えることを重視し、エーデルブロックのキャブやデスビ、コイルなどの点火系はMSDを使いリフレッシュしている。
最近全塗装を施し、ついでに外したモール類も自ら磨きたおして外装をリフレッシュし新車の様なコンディションに。ふとしたきっかけで手に入れたブロンコだが、手を入れた分だけ愛着が湧き、もう手放す予定は全くないそうだ。そんなキタさんは、ゆったりと「ブロンコのある生活」を楽しんでいるのだ。
紺とホワイトのツートンは純正カラー。オーバフェンダーに深リム&ポリッシュのセンターラインのコンボプロ2がマッシブで力強く良く似合っている。
細いハンドル、コラムシフト、ゆったりとしたモケットのシート、あの時代の雰囲気を醸し出すインパネ、スイッチの一つをとってみても良い感じV8のである。
オフロード走行も楽しめるようにホールショットでプロコンプのキットをベースに4インチほどリフトアップ。
エンジンは84年型からハイアウトプット化された351 V8を搭載。日常での普段の使い勝手を考えてホールショットで若干手を加えているのでキャブ車ながら乗りやすい。ずっしりと回るV8が心地良いのである。
アメ車好きな父の英才教育を受けて、初めて購入したのが同い年のブロンコ
新型ブロンコの登場によって歴代モデルの人気が高まりそうな予感!?
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Photo & Text ◆キサキデザイン
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載