2014 FORD MUSTANG ★ Owner:日南 宗さん
be high on MUSTANG マスタングが僕らのハートを高ぶらせる!
ハデすぎず、とはいえ目立ちたい、その微妙なツボをペイントワークで押さえる
ブランドイメージ、レースでの伝説、スクリーンでの活躍、強力なエンジンパワーなどなど、マスタングへの入り口はいくつもある。だが、オーナーが欲したのはそのスタイリングの美しさだった。そこにペイントのマジックを加え、狙いどおりのポニーカーが完成!
発売から50年以上が経過しているだけあって、マスタングにはさまざまなモデルが存在する。カスタムのベースとして人気の高い6代目をとってみても前期、中期、後期と大きく3つのタイプに分かれるが、日南さんにとってのマスタングは、後期しか考えられなかったという。その理由はボディとレンズ類のバランスにあって、「初代を思わせるボディラインの美しさと片側3分割のテールレンズ。6代目の中でも後期のスタイリングが最高だと思ってます。このカタチがあるからこそマスタングを選びました」と、ネームバリューでもエンジンでもなく、あくまでも見た目優先でポニーカーにたどり着いたようだ。
さて、そこに加えられたカスタムだが、オーナーの「ハデすぎるのはダメだけど、せっかくだから目立ちたい(笑)」という微妙すぎるリクエストに、製作に当たった埼玉・エレガントデザインはペイントワークで応える。シルバーをベースカラーにし、その上にエメラルドグリーンとティールの2色でグラフィックを描いたのだ。同店によると、ベースをシルバーにしたことにより発色が抑えられ、爽やかな色をルーフにまで広げることで華やかな印象を与えることができるのだそうだ。
ここで使ったカラーは、22インチのレクサーニホイールやブレーキキャリパー、張り替えられたインテリアにまで拡散。トータルコーディネートのセンスと相まって、派手すぎず目立つ、狙いどおりのマスタングへとバージョンアップを果たした。
フロントマスクはI-5オートハウスのLEDグリルやエンブレムにより、オシャレ度を高める。足元はレクサーニCSS-15(22×9.0/10.0)、ニットー・インヴォ(255/30、295/25)、KRZのブレーキシステム(F:8 ポット、R:6 ポット)などで固めた。ここにもグラフィックと同じ色を差して、統一感が増し増しに。
新車時のボディカラーは黒。そこに調色したシルバーを塗り、さらにエメラルドグリーンとティールでグラフィックを、水色と白で品ストライプを重ねている。各部をアップで見ると、ウェーブやウォータードロップといったペイントテクが散りばめられている事実にも気付く。
エレガントデザインは内装の張り替えもお得意。センター部分にエメラルドグリーンのステッチを用いたシートやABS樹脂にヘアラインペイントを施したドアパネルなど、質感を向上させるテクが満載だ。エアサスはトランク下のスペアタイヤ収納部分に収めているので、荷物が積めなくなるなんてこともない。
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ELEGANT DESIGN
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写真/犬塚直樹
文/佐藤アキオ
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載