1971 DODGE Challenger

1971 DODGE Challenger

THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

MOPARマッスルのチャームポイントであるグラフィックが際立つ71年型。マスキー法によってマッスル氷河期に突入したタイミングの車両なだけに、現在では激レアな存在の71年型ダッジ・チャレンジャーといえる。

ダッジが放ったポニーカーのチャレンジャー!トランザムレース参戦を目指して投入された。

08年に復活し、現在でもラインナップ中の3代目チャレンジャーのスタイリングの元になった初代Eボディのチャレンジャーは、同世代の他社モデルと比較しても、とりわけロー&ワイドに特化したシャープなシルエットが魅力的。初代70年型に対し、細かなディテールの違いでマイナーチェンジを受ける71年型は、単純にエンジンパワーが低下している点で、マッスルカーとしてはポイントが落ちるため、70年型が総合的に頂点とされている。

マイナーチェンジでアレンジされたグリルやテールにしろ、追加されたダミーダクトなど、70年型よりも厚化粧な感じ。グラフィックのデザインもよりインパクトが高いのがポイントだが、それこそが71年型ならではの魅力であり、マッスルカーらしい色気を感じるし、激レア車としてのステイタスも味わえる。この個体はそんな魅力にハマった若干22歳のオーナーのリクエストに応じて、ダイレクトイグニッションがアメリカから輸入~国内新規登録している。

1971 DODGE Challenger

SCCAのTrans-Amレース参戦に向けて70年に投入したダッジ初のポニーカー。マスタングやカマロの対抗馬として完全なる新設計されたEボディは、プリマス・バラクーダの姉妹車であり、ローアンドワイドに特化したプロポーションの美しさで高い人気を誇る。Trans-Amレースのホモロゲーションモデルとしては、Trans-Amの頭文字からT/Aのネーミングが与えられた。他のMOPAR同様に、搭載エンジンは、スタンダードV8の318ciをメインに、340、383、440、そして最強の426HEMIまで選択可能。マッスルカーとしても人気も高かったが、GM、Fordに対して、MOPARはマイナーな存在だったうえ、マスキー法制定によってハイパフォーマンスカーが低迷する中、74年をもって潔く生産中止となった。

1971 DODGE Challenger

内外装は基本的にオリジナルのスタイルなだけに、純正のラリーホイールがお約束だが、ポリッシュのアメリカンレーシング5スポークにアレンジすることでカジュアルな雰囲気で好感度が高い。

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公道からレースまで(ロード&トラック)を意味するR/Tをよりアピールした71年型特有のグラフィックは大きな魅力。フードとサイドストライプとで、R/Tのフォントが独自のフォントでデザインされている。

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R/T=ビッグブロックではあるが、この個体はスモールブロック最強の340ciを搭載する。ハイパフォーマンスな4バレルによる275hp仕様。トランスミッションは、3速ATのTF727。

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インテリアは、ウッド調の化粧パネル&4連装ゲージによる“ラリーダッシュ”とセンターコンソールのオプションを装備。ステアリングや茶色の内装色とのコントラストが時代性が現れて雰囲気が良い。

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ボディラインの美しさを強調したサイドストライプは、70年型T/Aに通じるいかにもMOPARらしいデザイン。71年型特有のストライプだったが、3rdにおいて復活採用された。ダミーダクトはハイパフォーマンス専用のパーツ。


取材協力::ダイレクト イグニッション
TEL:011-776-0001


Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載

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