2020 DODGE DURANGO R/T AWD Blacktop Package
AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性
「フルサイズSUVじゃ駐車場に困る」「ミニバンじゃ面白くない」「大勢乗る機会が多くて2 列シートじゃ足りなくなってきた」など、家族構成や環境、仕様用途の変化で乗り換えを強いられても、譲れない何かを持つ人にぜひお勧めしたい一台!
「これだけは譲れない!」のほぼすべてをカバーする理想系
ダッジブランドの勢いは、チャレンジャーを筆頭に本国はもちろん日本でもここ数年凄まじい勢いで人気を高めている。V6からHEMIやSRT8へとステップアップしていくオーナーも多く、一度ダッジの魅力に触れるとそこから抜け出せない中毒的な何かがあるのかもしれない。とは言っても男は黙って2ドア!家族用にはミニバンを用意すれば良い!なんて贅沢な話ができるのはごく一部。大半はファーストカーとして愛車を選ぶ人がほとんどで、趣味と現実の境界線で思い悩み、妥協してしばらくはアメ車から離れる場合も多い。そんな方にお勧めしたいクルマが紹介するダッジ・デュランゴだ。
98年にリリースされたミドルサイズSUVで、クラス初の5.9ℓV8を搭載し、3列シートを装備したことは記憶に新しい。それから20年以上の月日が流れ、フェイス周りは現行チャージャー譲りの精悍な顔付きとなり、搭載するエンジンはV8モデルのチャレンジャーと同じHEMIを搭載する正真正銘のモパーSUVだ。サイズ感もGM系のフルサイズSUVと比較するとコンパクトで、一般的なコインパーキングでも十分駐車が可能。そして何よりの魅力は3列シートを備えているため、家族構成が増えたり、祖父母を乗せて移動する機会の多い子育て世代の方でもファーストカーとして充分に活躍できることがポイントだ。希少カラーのデストロイヤーグレーってところもトレンドを抑えていて好印象。泣く泣くミニバンを検討している方は、選択肢の一つに加えてみてはいかがだろう。
搭載されるエンジンはチャレンジャーと同じ5.7ℓのHEMI。V8を搭載して360hpを弾き出すミドルサイズSUV は他モデルではほぼ皆無。もはやチャレンジャーのフィーリングを損なうことなく7人乗れてアウトドアだって楽しめちゃう万能モデルと言って良い。一世代前のトラック譲りな顔つきは一新され、現行モデルではチャージャーを思わせる精悍でシャープなフェイスに変更されている点も特筆物。ボンネットフードのダクト形状もモパーSUVに相応しいスポーティーなフォルムへと誘う。
GM系のフルサイズSUVとは異なるエッジを削ぎ落とした丸味を強調させるフォルムもデュランゴの特徴。しかしテールレンズやヘッドライトを点灯させると、その丸味を強烈にリファイン。テールの点灯パターンで個性を放つアメ車ならではのトラディッショナルな部分が継承される。
2019年モデルで採用されたデストロイヤーグレーは、本国や日本でも人気を博すトレンドカラーであり、同ブランドのチャージャーでもこの色を指名して探すオーナーも続出中。今後益々希少になる兆しだ。エンブレム部分はブラックアウトされており、煌びやかな部分を絶妙に削ぎ落としたカラーコーデが映える。
MTモードで走りを楽しみたい方には必須のパドルシフト付のステアリングに、2014年型から進化した8速AT。そしてUコネクト付きの8.4インチタッチスクリーン搭載による至れり尽くせりのインテリアは、3列必須のファミリーユースが妥協して選ぶモデルではなく、むしろいざと言う時にそうした使い道もできる万能モパーマッスルSUVだ。
SUVのカテゴライズではあるがユーティリティーのポテンシャルの高いデュランゴ。サードシートは簡単に折りたたみが可能で完全フラットになり、大人5人でゴルフバックを人数分積むことだって余裕。最後尾にはフロア下収納も完備されており、収納で困ることはまずないと言って良いレベルだ。
『シボレーブレイザーRS』次世代型クロスオーバーSUVとして登場
年々上昇傾向にあるビンテージトラックの大本命シボレーC-10はオリジナル志向高めが肝
チャレンジャー 1320DRAG PACK。本格派ドラッグマシンで公道を操る喜びを堪能!
BUBU HANSHIN
TEL:06-6427-5151
HP:https://www.bubu.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載