CHEVROLET SUBURBAN
彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル
車高短、ドリフト世代の父から受け継ぐDNA!
物心付いた頃からいつも見ていたアニメは「頭文字D」。休みの日は峠を攻めたり、ガレージで熱心に整備をする父親の背中を見て育った彼女にとって、ドリフトは身近な存在。そんな彼女が選ぶ愛車の条件は当然〝車高短〟だ!
子育てでドリフトはお預けでも車高短は譲れない!
1年ほど前に、エクスプローラーをガッツリ下げた女性オーナーがいるとの情報をキャッチしていたものの、緊急事態宣言や移動自粛などで妊婦さんや新生児のいる方へ気軽に取材依頼できないご時世だっただけに中々タイミングを掴めなかったが、落ち着き出した年始になって連絡したところ「実は3カ月前に乗り換えてしまったんです…」と残念な返事。子供が生まれてと、よくあるパターンの話かと半ば諦めかけた矢先に出た二言目が「それで今サバーバンに乗っています♡」だった。「よっしゃー!」と心の中で叫び、即座に日程を決めて取材を決行した次第だ。
話を聞くと、エクスプローラーの車検時に偶然リフトに上がっていたのが現在の愛車サバーバンで、旦那さんはもう一世代前のサバーバンに興味津々の傍ら、第8世代が好みだった彼女はこのサバーバンの虜に。車検の話をしている最中も、「もう一回見てきていいですか?」と話そっちのけ。挙句の果てには車検を受けたばかりのエクスプローラーを下取りに出して、これ買います宣言!「どうせ買うならあっちの80年代の方が…」と言いたげな旦那さんだったが、ここまで一目惚れ状態なら仕方がないと快諾した。
購入したサバーバンは現状フロント6インチ、リア4インチほどロワードされており、車高短マニアの彼女の条件は満たしてはいるものの「まだちょっとリアが高すぎるかな?」と、購入からわずか3カ月目にしてさらに低くしようと模索中。車高短スタイルに対してはシビアで、納得がいくまで優しく見守る旦那さんと、満足の行く愛車フォルムを追求する妻は、世間一般的な夫婦とはまるで逆。
でもそんな二人を見ていると何だかホッコリする。愛娘の叶絆(とき)ちゃんもサバーバンがお気に入りの様子で、取り去った3列シート部分の広大なスペースは彼女のキッズルームとして活躍中。この様子だとサバーバンで育った愛娘も、間違いなく車高短DNAを紡いでいくことだろう。
第8世代最終モデルの99年型で、2WDの5穴に対してFUELのオフロード志向なデザインのリムを履くサバーバン。フォグとビレットインサート付の社外バンパーはいずれ純正物へ交換予定で、車高はもう少し落としていきたいと。フロントベンチはシートベルトも3人分用意される純正物で、もう少し大きくなったら叶絆を真ん中に乗せて横一列3人でのドライブも可能だ。
1ナンバー登録で取り去ったサードシートによって大人でも余裕で寝られる広大なラゲッジスペースと化した最後尾は叶絆ちゃんのキッズスペースに。オムツ替えも余裕で、普段はここに玩具やお昼寝マットなど子育てグッズがたくさん。何もないのはあくまで撮影用だ。
免許を取得してからの愛車はFDのRX-7にはじまりシルビアとガチのドリフト仕様ばかり。もちろん彼女自らステアリングを握って峠を攻める事も日常茶飯事だ。その後結婚して手に入れたエクスプローラーのスポーツトラックも、彼女の手に渡ればアッサリと車高短スタイルに(笑)。
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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載