2017 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT

2017 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT

“カタチから入る”逸楽アメ車生活

カタチから入るアメ車道楽として外せないモデルがコルベット。なかでも現行モデルがミッドシップとなった今、比較されることの多いFR最終モデルのC7ではあるが、硬い話はなしにして、純粋にコルベットC7グランスポーツのフォルム造型美、そしてそれをより活かすタルガトップの魅力についてラフにカジュアルに紹介して行こう。

アメ車通ならともかく、知っている様で意外と知らないタルガトップの魅力を紐解く

いきなりではあるが、クルマ雑誌の誌面では大抵前後7対3カットを軸に、その装備やカスタムポイントを散りばめるのがセオリー。そんな中、敢えて真横をメインにしたのには理由がある。ずばりタルガトップだ。文字どおりカタチから入るがテーマとなる今回、あえてミッドシップのC8と比較対照する内容は割愛し、パフォーマンス性云々も省略。フォルムを中心にカジュアルに話を進めて行く。

2017 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT

まずコルベットの魅力を語る上で欠かせないのがコークボトルボディ。絶妙なクビレを持つシルエットは見る者を魅了してやまない。そんなコルベットのオープンルーフと言えばコンバーチブルモデルを一番に思い浮かべるが、Tトップと呼ばれる独自のオープンエアードライブこそアメ車ならではの解放感溢れるモデルの選択肢としてオススメだ。幌やソフトトップなど、見るからにオープンカーであることを主張するモデルとは一線を画しており、アメ車初心者や今までコルベットに関心のなかった人にとっては、ここが取り外せてオープンになるってことすら知らない人も多い。実際の話、「コルベットにもコンバーチブルモデルが存在するから他のモデルは屋根が開かないと思っていた」なんて意見も長年の取材で数件伺った経験上、割と知られていないのではというのが濃厚説。また、開くことは知っていても、外したトップがリアトランクスペースに固定して収納できることを知らない人も多い。タルガトップを解放して真横から見たシルエットの美しさといったら、御覧のとおりの超セクシープロポーション!「私、脱いだらもっと凄いんです♡」とはまさにこの事だ。

2017 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT

グランスポーツで強調された極上のクビレは、タルガトップを脱ぎ去ることでより強調される。アメ車のオープンカーをお探しの方、こんなスペシャルな選択肢もあるってことを覚えておいて欲しい。

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気になるタルガトップの収納はリアトランクスペースに固定収納可能で、その下側は荷物も十分に収まる。ロックを外すだけのイージーステップでオープンエアーを楽しめる。ちなみにこのトップ形状は1984年の C4から続くコルベットのトラディッショナルなギミックの一つだ。

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グランスポーツカップスタイルホイールはフロント19インチ、リア20インチとなり、ブレンボブレーキシステムが標準で装備されハイパフォーマンスモデルに相応しい制動力を確保。

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6.2ℓ V8のLT-1エンジンを搭載しており、ZR-1に次いでハイパフォーマンスモデルとなるグランスポーツ。スポーツカーへの搭載を軸にGM車が自社開発した8速ATを採用しており、レスポンスの高さは折り紙つき。ステアリング裏のパドル操作で操れるところも走りに貪欲なユーザーをそそる。液晶ディスプレイはドライブモードセレクターと連動して表示が切り替わり、スパルタンな印象のシートはホールド性、剛性に優れ長時間ドライブも快適そのものだ。


BUBU HANSHIN
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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

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