1979 Pontiac Firebird Trans Am

1979 Pontiac Firebird Trans Am

THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

大学時代のバイト代をすべてつぎ込み自力でアメ車ライフを始めました!

バブルの時は大学生でもクルマを所有するのは珍しくなかったが、今では若い世代で免許を持たない人も少なくない。ここで紹介する藤井さんもその1人だったが、免許を取得したら愛車が欲しくなり、遂にはアメ車を購入してしまった!

東京の下町・江戸川区で、20年近くに渡りファイヤーバードとカマロの専門店を営むFパフォーマンス。住宅街の中にひっそりと佇む知る人ぞ知るショップだが、他店で購入したクルマのメンテナンスや修理も請け負ってくれる気さくなショップと言える。一度でもお世話になると距離に関係なくリピートするオーナーが後を絶たず、全国から依頼が殺到中だ。

1979 Pontiac Firebird Trans Am

そんな面倒見の良いFパフォーマンスで、ファイヤーバードを購入した藤井さん。晴れて社会人生活がスタートしているが、2020年まで「都心に住んでいるし電車もあるから免許は要らない」と思っていた。だが、就職を考えるうちに免許の必要性を感じ取得。そうなると自ずとマイカーが欲しくなるもの。友人たちは国産SUVやスポーツカーなどを所有していたが、同じ様なクルマは欲しくない。当初はワゴニアを考えたが、その後マッスルカーの存在を知りマスタングに興味を抱く。だがネットで様々な情報を知り得るうちに「古いほうがカッコいい!」という結論に達し、ファイヤーバードのフォーミュラを購入しようと決心する。

実は藤井さんの住まいとFパフォーマンスは目と鼻の先で、他店で購入した後にメンテを依頼したいと相談していた。いざフォーミュラを購入しようとしたが売約済みになっており、諦めきれない藤井さんは予算がオーバーするがFパフォーマンスに在庫していたトランザムを購入するに至った。

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「年数を考えればボディのヒビは当たり前ですし、気にならないですね。むしろ味だと思っています。大掛かりなカスタムは考えていないですが、とりあえずタイヤを少し太くしたり、内装のリフレッシュを実施したいです。でも、まずはちゃんと乗れる様になりたいですね」と藤井さんは語る。晴れてマイカーとなったのは2021年の1月で、まさに手に入れたばかり。しかも藤井さんは免許を取得して1年未満だけにビンテージマッスルに若葉マークをつけての移動となり、その後ろ姿からは緊張が滲み溢れていたが末長くファイヤーバードを楽しんで欲しいと感じた。

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基本的にオリジナルをほどよくキープするが、フロントエンブレムをゴールドからレッドに変更。ヘッドライトはロービームのみHIDだが、LEDに変更するかも。もしオールペンするなら、10thアニバーサリー風にガンメタにしたいと、夢は膨らむ一方だ。

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アメリカ大陸を横断する、そんな壮大な意味を冠するトランザム。トップグレードの名称が映画の影響もあって、日本では車名と思われているほど。映画の影響は一切なかった藤井さんだが、購入してからさすがに映画「トランザム7000」は履修したそうだ。

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長距離移動を考慮したグレードということもあり、3ATでありながら100km/h巡航時は2000回転と、意外と運転しやすいと語る。実は藤井さん機械がやや苦手。今のクルマはスイッチだらけでアシストされすぎ。シンプルな所もビンテージを選んだ理由だ。

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ブラック&ゴールドのボディカラーに憧れたそうだが、ホワイトにブルーのファイヤーバードはむしろ貴重かも。エンジンは6.6ℓでシェーカーフードはエンジン側に残るオリジナルスタイルをキープ。ちなみに日本正規輸入モデルでUS仕様に各部を変更。

1979 Pontiac Firebird Trans Am


THANKS:F-Performance
TEL:03-3676-5515
HP:http://www.f-performance.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

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