2020y CHEVROLET SILVERADO LT Trail Boss
2019年に第4世代として、5年ぶりにフルモデルチェンジしたシボレー・シルバラード。ライバルがひしめく激戦カテゴリーだけに、中途半端な改良はせず、細かな部分まで見直されたオールニューモデルだ。オフロード仕様の特殊モデル2020年型シルバラード・LTトレイルボスが、ファントムに在庫中だ!
5年ぶりにフルモデルチェンジした第4世代のシルバラード
埼玉県春日部市のファントムは、現在ハイエースのカスタムにも力を入れており、店舗には多くのハイエースが並ぶ。その一方で、個性的なモデルバリエーションが豊富ということもあり、最新のGM系トラックや、フルサイズバンに特化した車種の販売を行なっている。新型モデルは基本的にオーダー待ちで、在庫を持たないショップが多いなか、ファントムは常時GM系トラック&フルサイズバンの新型モデル(中古車含む)が複数台展示されているので、しっかり自分の目で車両を確かめたいというオーナーにはありがたい存在だ。
今回ファントムでピックアップしたモデルは、2018年に5年ぶりにフルモデルチェンジした、第4世代のシボレー・シルバラードの、20年型LTトレイルボスと呼ばれるグレード。
シルバラードのグレード展開は、WT、カスタム、カスタムトレイルボス、LT、RST、LTトレイルボス、LTZ、ハイカントリーの8種。このグレードをベースに様々なオプション装備パッケージを追加することができ、オフロードに特化したZ71オフロードパッケージを各グレードで選択できるが、LTトレイルボスは標準でZ71オフロードパッケージの装備が装着され、2インチのリフトアップがされているのが特徴だ。
では、20年型LTトレイルボスをじっくり見ていこう!
IMPRESSIONS
静粛な5.3ℓエコエンジンはアクセルオンで一気に加速する!
一昔前のアメ車しか知らなければ、最新のアメ車エンジンの静粛性には驚くだろう。この静けさで5.3ℓもあるのだから、アメ車もやればできる(笑)。だが、静粛だからといって、非力かといえばそうではなく、10速ATによってゼロ発進からスムーズに加速していき、巨体がガンガン進んでいく。標準で2インチリフトがされているが、コーナリングの挙動も安定しており、市街地走行もまったく問題はなさそうだ。様々なオフロード機構も備わっているので、本格的なオフロードの走りも楽しんでみたい。
充実装備のオフロード仕様モデルLTトレイルボス
装備の充実レベルにより、8種類のグレードがラインナップする2020年型シルバラード。撮影車両のLTトレイルボスは、Z71オフロードパッケージが標準装備となるオフロード仕様のトップモデルだ。オプション装備も追加されており、装備内容はかなり充実している。
2インチリフトやオフロード装備が充実
8種類のグレードがあるなかで、上位のLTZ、ハイカントリーは外装各種がクローム加工され、オプション装備が標準で装着される豪華快適グレード。グレードランク的に、その一つ下がLTトレイルボスとなるが、「トレイルボス」の名が付くモデルはキャラクター自体が特殊で、オフロード仕様のZ71オフロードパッケージが標準装備され、ランチョショックの専用サスペンションキットにより2インチのリフトアップが施されている。なお、グレード下位3タイプはグリルにシボレーの文字刻印が入り、上位グレードにはお馴染みのボウタイエンブレムが入るデザインとなる。
Z71オフロードパッケージの内容は、ヒルディセントコントロール、リアオートデフロック、2速オートマチックトランスファ、スキッドプレート、大容量エアフィルター、グッドイヤー・ラングラーダートトラックタイヤ、18インチハイグロスブラックホイールなど。加えて撮影車両はコンビニエンスパッケージⅡの装備をプラスしており、ヒートシーター、リアスライディングパワーウィンドウ、サブウーハー付きBOSSプレミアムサウンドシステム、フロント電源コンセント&USBポートなどが追加されている。
ファントムでは、トップグレードの19年型ハイカントリーも在庫しており、見た目の違いや快適装備の有無などを見比べることも可能だ。どっちが好みかは、アナタ次第!
純正オプションの三つ折りハードトノカバーをセットし、ベッドフロアは社外ベッドカバーを配置。ホイールはZ71オフロードパッケージ専用の18インチハイグロスブラックホイール。ランチョショックの専用サスペンションキットにより、2インチのリフトアップされているのが、「トレイルボス」の特徴だ。リアガラスのリアスライドパワーウインドウは、何気に嬉しい装備の一つ。
新型シルバラードのエンジンは5種類(2.7ℓターボ・4.3ℓV6・5.3ℓV8エコテック3・6.2ℓV8エコテック3・3.0ℓデュラマックスディーゼルターボ)あり、トランスミッションも3種類(6AT・8AT・10AT)が設定されている。グレードにより選べるエンジンも決まっており、LTトレイルボスは5.3ℓV8エコテック3・6.2ℓV8エコテック3の2種類から選べ、今回の車両は5.3ℓV8エコテック3を搭載。LTトレイルボスは、Z71オフロードパッケージ専用の大容量エアフィルターが標準で備わる。
8インチカラータッチスクリーンにより、様々な操作が可能。120Vコンセント、USBポートも備わる。ヒルディセントコントロール、2速オートマチックトランスファはLTトレイルボスでは標準装備となる。
シートは布製のバケット型(コンビニエンスパッケージⅡ)。上位グレードのLTZからレザーシートになる。ヒートシーター付き。リアシートの足元に加え、背もたれ部分にも収納が備わる。
SPEC
全長×全幅×全高● 5885×2063×1987mm ホイールベース● 3744mm エンジン● V8 排気量● 5.3ℓ 最高出力● 355hp/5600rpm 最大トルク● 383lb-ft/4100 トランスミッション●10AT
試乗SHOP:PHANTOM【ファントム】
所在地/埼玉県春日部市金崎656-1
TEL/048-745-4446
URL/http://www.phantom.co.jp
営業時間/10:00~20:00
定休日/年中無休
埼玉県春日部市の国道16号沿いにあるファントム。エクスプレスやサバナの高年式モデルに加え、近年ではハイエースにもチカラを入れている。フルサイズバンのほかにもGM系トラックも多くそろえ、多様なグレード展開を行なっているのがポイントだ。豊富なパーツ販売も行なっているので、そちらも注目したい。
写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載