2006 DODGE MAGNUM
見た目は極力シンプルに中身はロールスロイスの高級感を演出
古さを感じるようになってきたダッジ・マグナムを、見た目は極力シンプルにまとめながら、中身はロールスロイスのような高級感がある仕様に変更する。エレガントデザインだからこそなし得た、最高級マグナムが完成した。
派手に見せるのは簡単いかにシンプルに見せるか
希少なステーションワゴンとして、近頃は人気上昇傾向にあるダッジ・マグナム。しかし、内外装共に古さを感じるオーナーも居るのは確か。インテリア&オーディオのプロショップであるエレガントデザインは、そうしたオーナーの不満を解消すべく、ロールスロイスのような高級感を備えたマグナムを製作した。
外装は多くのパーツを組み合わせるのではなく、E&Gクラシックのダブルメッシュグリル、RT純正バンパー、フォージアート・PROMETEO・26インチ、エアサスで極力シンプルにまとめ、あからさまに派手さを主張しないのも狙い。
だが内装は、高級感を最大限に主張するオレンジ&ダークブラウンのコンビネーションカラーを基調にし、ダッシュボードもサイドカメラを映し出すモニターを組み込むなど加工。シートはホールド感を高めるために新たに成形した本革&合皮のコンビ。リアシートはセパレート化&リアセンターコンソールをワンオフする拘りで、後席用のフローティングモニターなども設置。ルーフライニングにはスワロフスキーを散りばめ、夜間は星空のように光るギミックも。ラゲッジには23インチモニターを配置し、エアサスシステムをインストール。他にも職人技の技術が満載されるなど、まさにラグジュアリー・マグナムだ。
ベントレーの純正色のICEでオールペンし、E&Gクラシックのダブルメッシュグリル、RT純正バンパー、マフラーはギミックのスポーツタイプ。リアのみPGウイングを装着しているのは、全ドアを開けた際、車両を横から見て前方から後方にかけて段々と高くなっていくことを考慮している。ダンパーヒンジもブラッシュドペイントするなど、細かい部分にも拘りを注入。
ホイールはFORGIATO・PROMETEO 26インチ(ブラッシュド& ガンメタ)。ウィルウッドブレーキシステムを組み、エアサスはユニバーサルエアー。
ロールスロイスのラグジュアリー感を演出するのが狙いで、インテリアはオレンジ& ダークブラウンのコンビネーションを基調とする。ダッシュボードはレクサスLSのようなデザインに加工し、サイドミラー、フロントバンパーに設置したカメラの映像を映し出す。ステアリングはフォージアートで、装着するホイールと同デザインに加工しインストール。ドアや天井のウッドは、本物のヒノキの木材を削りカラークリア仕上げ。シートはホールド感を高めるために成形し、本革&合皮のコンビネーションで張り替え。リアシートはセパレートシート化&リアセンターコンソールをワンオフ製作。後席用のフローティングモニターや、USB電源ポートを設置し、高級車ならではのおもてなし空間を作り上げた。ルーフライニングにはヒノキを使ったアンビエントに加え、その間にスワロフスキーを貼り、夜間はスターヘッドライナー施工で本物の星空のようにフワフワと光る仕組みだ。トランクルームは23インチのTVモニター1枚に、あえて光物などは追加せずにレザーや木目の素材を活かした設計。また、メンテナンス性も考慮しサイドパネルやフロアは安易に脱着可能な設計にもなっている。内装全体的にあるシルバーパネルは、全てブラッシュドペイント仕上げで、樹脂パネルはアルミにそっくりなヘアラインを入れてリアルを演出。
ELEGANT DESIGN
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写真/犬塚直樹
文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 8月号掲載