1992 JEEP YJ WRANGLER
Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything
スクエアヘッドライトがアイコンのラングラー初代モデル
ラングラーと言えば話題はやはり現行モデルのJL型。しかしその系譜を遡っていくと、ラングラーのネーミングを初めて与えられたYJ型に辿り着く。ここ最近目にすることがめっきりと少なくなったYJ型ではあるが、唯一のフェイスを持つコイツが気になって仕方がない!
左ハンドル、コラムATとアメ車らしさを色濃く感じさせるYJラングラー
ロッククロウリングで競い、常にブラッシュアップし進化するYJラングラー
超個性の塊とも言うべきYJを楽しめ!
まさに今、飛ぶ鳥を落とす勢いで攻勢をかけているブランドがジープ。2020年には30年振りに「ワゴニア/グランドワゴニア」を復活するというアナウンスをしたかと思えば、ラングラーにV8エンジンを搭載した「ルビコン392」を発表。さらにはブランド初となるプラグインハイブリッド(PHEV)の「4xe」をレネゲード&コンパス、それにラングラーのラインナップに追加するなど、まさに矢継ぎ早に魅力的なモデルを打ち出してきた。
そして2021年に入ってからというもの、また新たな動きが。それはピックアップトラックの「グラディエーター」の日本導入決定のアナウンス。そしてこれに続く形で「グランドチェロキー」がフルモデルチェンジするなど、とにかくジープの動向が目まぐるしい。
とはいえ、そんな中でもやはり先頭を引っ張っているのはラングラーで、現行モデルであるJL型のセールも絶好調といった具合なのだが、ラングラーの系譜を振り返るとJL→JK→TJ→YJとなり、ラングラーというネーミングが与えられた初代モデルがYJ型となる。
最大の特徴はやはりこれまでで唯一となるスクエア型のヘッドライトを採用していること。これには賛否両論あったようだが、今となってはこれがアイデンティティと言えるだろう。そんな中で今回撮影した個体は、アメリカンクラシックスに入庫したばかりだとう1992年型。マットペイントでステルス感を高めるとともにワンオフのパイプフェンダーでワイドなフォルムを形成した超ワイルドな風貌がポイント。
当初は直4の2.5ℓがスタンダードで、オプションに直6/4.2ℓを設定していたが、1991年モデル以降は直6/4.0ℓへと切り替えられており、この個体もインジェクション化された直6/4.0ℓを搭載する。
YJと言えばシリーズ中で唯一のスクエアなヘッドライトを採用していること。それを現代的にLEDタイプへと変更。前後バンパーはプロコンプ製。さらにルーフにはビキニトップを装着。
サスペンションはそれまでの系譜にならい、前後ともリーフスプリングであるYJ。だが、この個体はデューンのドロップフォージドシャックルでリフトアップしてアングルを確保し、悪路走破性を高めている。
35×12.50R15LTのマキシス・トレパドールタイヤを装着して思いっ切り外側にハミ出してはいるが、しっかりとワンオフのパイプフェンダーでそれをカバー。
直線基調で形成されたインパネがYJならではで、パネル中央部に配置されたメーターが特徴的。シートはレカロシートが移植されており、MOMOのウッドステアリングと併せてスポーティな印象。ラゲッジにはボックスを設置して収納を確保。
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PHOTO&TEXT:編集部