2021 FORD MUSTANG MACH 1 PREMIUM

2021 FORD MUSTANG MACH 1 PREMIUM

HIGH PERFORMANCE MUSCLE CARS

ブリットの後継モデルとして2021年新たに追加されたマッハ1が日本に上陸!

ここ数年マスタングのラインナップが凄まじい!大排気量のNAエンジンにマニュアルシフトを搭載するモデルだけでも選択肢が豊富にあるのは、年々減少傾向なモータースポーツシーンにおいて贅沢な悩みである。その大本命として2021年新たに加わったモデルが販売期間や台数未定の限定モデル「マッハ1」だ!

レーシーかつスパルタンで操る喜びを格上げ!

1968年モデルのマスタングGT390ファストバックをベースに誕生したブリッドを現在のマスタングで再現した「ブリット」は、ハイランドグリーンの落ち着いた英国的なカラーコントラストで落ち着いた紳士の様な雰囲気。例えるならオーダースーツに身を包んだジェントルマン。

一方その後継モデルとして登場したマッハ1は、トップアスリートの如く国際大会に出場するユニホームに身を包んだストイックなスポーツマン。ファイタージェットグレーに初代マッハ1をオマージュしたサイドストライプやボンネットフードストライプ、オレンジのブレンボブレーキキャリパーなど、視覚的にいかにもレーシーな雰囲気を醸し出しており、専用シートにも同色オレンジの差し色が取り入れられる。ドアシルプレートにはチェック柄のロゴがあしらわれ、見るからにタダモノではないオーラを放っている。

2021 FORD MUSTANG MACH 1 PREMIUM

そのビジュアルから察する期待どおり、いやそれを上回るスペックは現行マスタング各モデルの良い部分を見事に融合させた集合体となっており、ミッションは6速マニュアルか10速ATをセレクトできる。GT350用オイルクーラーにGT用のツインプレートクラッチ、ショートスティックシフトレバーの採用のほか、マスタング初のレブマッチ機能まで完備。

高剛性のステアリングシャフト採用にGTハイパフォーマンスモデル用の足回りやパワステ、ブレーキ、リアサブフレームや各種コントロールアーム、おまけにタイヤはGT350用を履く。まるで各モデルの長所をあぶり出し、そのすべてを惜しみなく導入したようなモデルである。

レーシーかつスパルタンな装いに相応しいハイスペック、そして何よりレアな限定モデルであることは操る喜びとしてはもちろん、所有する喜びも格別の一台。BCDにはそんな〝刺さる一台〟が盛りだくさんであることも嬉しい悩みである。

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昨今のカーデザインは顔力重視。大きなグリルに眼力を強調したフェイスがトレンドではあるが、このマッハ1に関してはむしろ上から見た時のタフネスさが魅力。初代モデルをオマージュしたデカールが専用ボンネットフードと絶妙にマッチして、スパルタンな印象を色濃く感じさせてくれる。

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フロント9.5J、リア10Jの19インチにミシュランパイロットスポーツ4S の255/40R19、275/40R19のタイヤを装着。このサイズ感はGT500と同等。ブレンボ製6ポットキャリパーと大口径ローターを採用しており、キャリパーカラーがデカールにマッチしてレーシーさに拍車をかける。

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5.0ℓのV8エンジンを搭載するマッハ1。ノーマルのGTと比べて20hp上回る480hpを弾き出すハイパフォーマンスモデル。専用のタワーバーで剛性を高め、剥き出しのエアクリーナーや専用エギゾーストマフラーによる吸排気効率向上など、レーシーな装いに相応しいギミックが満載。シェルビーGT500ほど荒々しくスパルタンな味付けではないので、街乗りも難なくこなせるところも魅力的。

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基本構造はGTと同様のレイアウトとなるインテリアをベースに追加メーターを配置。メインメーターは液晶メーターを搭載しており、タコメーターもデジタル表示となる。シフトノブはブリット同様に白い球体のショートスティックタイプを採用。マスタングとしては初となるレブマッチ機能を搭載。


BUBU HANSHIN

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PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

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