2021 CHEVROLET CORVETTE
ナチュラルな雰囲気を醸しつつ、よりワイド感とより低さを追求!
アメ車のみならず、ユーロや国産車など、幅広い車種を手掛けるTHX&CO(サンクス&コー)。新しい物好きを自称する代表の森忠さんが、2022年に開催された東京オートサロンに出展したC8を紹介しよう!
アメ車にユーロホイールを装着する大胆な手法!
創業6年目と比較的若いお店と言えるTHX&CO。だが、オートサロンなどのイベントには積極的に出展しており、森忠社長がチョイスした車両は最新型のC8コルベット。ベースとなるのは正規輸入モデルの2LTで、爽快な青空を想起させるラピッドブルーのボディカラーは、インパクトを与えるのには十分すぎるほど。
だが、ミッドシップレイアウトを初採用したこともあり、ノーマルのスタイルはどうしてもフェ●ーリ的に見えなくもない。そこで、そんなイメージを払拭しC8の個性をより一層強調させるために選んだアイテムが、リバティウォークのシルエットワークスだ。リバティウォークのエアロパーツと言うと、フェンダーアーチの張り出しを強調したスタイルが特に多い。だが最近はオリジナルを活かしつつ、そのボディラインをより強調したデザインへと変化してきており、今回C8に装着したシルエットワークスは、そのネーミングが示す様に、一体感やナチャラルな雰囲気を意識した形状がポイントと言えるだろう。
フェンダーアーチを大幅にワイド化しているが、タイヤは元々ハイスペックなミシュランパイロットスポーツを標準装備しているので、それをそのまま使用。単純に考えればワイド化した分だけ深いインセットのホイールを選べる様になったと言える。その足もとを引き締めるのは、superplusの新作ホイール・FSR2。フロントは19インチ、リアは20インチをチョイス。ノーマルと同じ5スポークデザインを採用するが、そのリムの深さの違いは一目瞭然。
ちなみにsuperplusはドイツのブランドだが、アメ車にユーロパーツの組み合わせを考えつくところが、様々な車種を手掛けるTHX&COの強みであり、まさにアメリカンとユーロを融合させた1台に仕上がっている。
スプリッターやディフューザーが一体でデザインされているバンパー、前後フェンダーだけでなく、ボディサイド全体をリデザインしたサイドスカート、さらには巨大なリアウイングのすべてがリバティウォーク製。純正色のラピッドブルーで仕上げるが、ブルーの面積が増えると、どことなく肥大した印象となってしまう。そこで本来はボディ同色であるルーフパネルを、敢えてブラックにペイント。ミラーの上半分もグロスブラックにするなど、各部にブラックペイントを追加することで、まとまりのある引き締まったスタイリングを実現。この辺りは、まさにセンスが要求されるところだ。
ノーマルのフェンダーアーチをよりワイドにしたかの様なデザインを採用する、リバティウォークのシルエットスタイル。前側から見ると非常にナチュラルなラインを形成しているが、後ろ側から見ると非常にアグレッシブ。フロントは19×9.5J、リアには20×12Jと、非常に太く深いリムに変更する。足回りはもちろんエアサスに変更しており、このスタイルを実現。サスペンションはユニバーサルエアーで、マネージメントはエアリフトをミックスした仕様となる。
THX & CO【サンクス&コー】
TEL:076-254-5481
HP:https://thx-co.com
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜