1987y CHEVROLET El Camino、1987y シボレーエルカミーノ

1987y CHEVROLET El Camino【シボレー・エルカミーノ】

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR【気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー】
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1970-1980年代
オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。

憧れ続けていた最終型エルカミーノとの暮らし

会社員として勤務しつつも、SNSを中心としたクルマの撮影を主とするフォトグラファーである、よっぴ氏。撮影機材を積み込める大きなベッドスペース、ベンチシート3人乗りという必要最小限のキャビン。そして何よりエルカミ独自のフォルムが、よっぴ氏のライフスタイルを豊かに彩る。

User’s Impression
整備の技術がなくても安心して乗れる最後のビンテージ

90年代のアメ車は、ビンテージとは無縁のデジタルな要素が目立ち始める。しかし旧車に乗るには多少の知識やトラブルシューティングができる整備技術も必要では? という思いもあって、ビンテージが気になりながらも中々手を出せなかったというよっぴ氏。

そんな彼の思いを知ったナオキモータービルドが、燃料計さえ気にすれば気楽に乗れる、何の心配もない仕様へと配慮して制作したのが、ここで紹介する87yエルカミーノ。最終モデルの燃料マネージメントは本来インジェクションであるが、後々のメンテナンスやコンディションを考慮してキャブレター化。ヘダースとXパイプマフラーから奏でるサウンドはまさにビンテージそのものであり、よっぴ氏が求め続けた理想のクルマである。

エルカミの魅力は何よりもそのリアフォルム。

エルカミーノの魅力は何よりもそのリアフォルム。マリブ譲りの男前なフェイスにこの湾曲したリアベッドの造形美は、トラックでありながらもトラックにあらず、といった独自の魅力。ビレットスペシャリティーズステアリング換装

ビレットスペシャリティーズステアリング換装の他、オリジナルストックとなるインテリア。グレーモケットのベンチは3人乗り登録となり、男三人肩を突き合わせてドライブするのも意外に楽しい!?

350エンジンTH200 4r 4速ATにエーデルブロックキャブ、バルブカバーとエアクリーナーはビレット化。

350エンジンTH200 4r 4速ATにエーデルブロックキャブ、バルブカバーとエアクリーナーはビレット化。配線処理も抜かりない。

ヘッドマンヘダースとXパイプマフラーからなる排気音はキャブ車ならではのドロドロと奏でる極上サウンド。

ヘッドマンヘダースとXパイプマフラーからなる排気音はキャブ車ならではのドロドロと奏でる極上サウンド。

17インチ5スポークのムーンホイールをこのロワード フォルムで履きこなすのが粋。

ノーマルだと若干腰高なイメージがあるエルカミーノでだが、適度にロワードしてフォルム造形美を高める。17インチ5スポークのムーンホイールをこのロワードフォルムで履きこなすのが粋。

Profile of the car
乗用車の居住性とハンドリングを持つピックアップ

シボレー・エルカミーノは1959年にデビューし、1960年まではフルサイズセダンをベースとして製作されたいわゆるセダンピックアップだった。コンセプトは乗用車の居住性とハンドリングを備えたピックアップである。その後、中断期間を経て1964年からは新たにインターミディエイトシャシーをベースに復活、最終年度となった1987年型まで生産が継続されるという息が長いモデルでもあった。途中、1970年前後のモデルにはベースとなったシェベルと同様に過激なオプションエンジンを装備することができたSSも用意されていた。

1987年型はエルカミーノにおける最終モデルであり、ベースとなっていたのはインターミディエイトのマリブ。エンジンは4.6リッターのV型6気筒のみとなっていたのは時代の流れゆえである。また年式的な最終モデルは1987年型だが、翌1988年にも在庫車が少数販売されている。また兄弟車としてはGMCからスプリント/キャバレロが生産されている。

LOWERED FORWARD

大阪の街や、ベイエリアの夜景を中心にクルマと景色を絶妙に組み合わせる写真がSNSを中心に話題となる。気になる人はLOWERED FORWARD、@yoppi_lfphotoをチェック!


■取材協力:ナオキモータービルド
所在地:大阪府堺市中区福田535
TEL:072-236-7300
http://naoki-mb.co.jp/

ナオキモータービルド、大阪府堺市中区


■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン

アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4

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