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2017 FORD F150 RAPTOR
GET RAPTOR
最強トラック“RAPTOR”を手に入れる 2nd model
初代ラプターは市場で予想以上の高評価を得た。F150のフルモデルチェンジを機に、2017年待望の第二世代ラプターが登場する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
新型モデルの前に知りたい疑問
ラプター誕生の背景とは
オフロードレース「バハ」が高い能力を持つモデルを求めた
ラプターの原点は、バハにある。カリフォルニア州サンディエゴの市街を南下するとメキシコ国境を越えて、ティファナに入る。ここから太平洋沿いに長く延びる半島がバハカリフォルニアというエリアだ。バハといえば、オフロードレースの聖地である。乾燥した大地を、生い茂るサボテンの間を縫うように、オフローダーたちが激走する姿をドキュメンタリー番組やテレビCMのいちシーンとしてご覧になった方も多いはずだ。そんなシチュエーションで最も目立つのが、超高性能なピックアップトラックの存在だ。一般的なピックアップトラックのオフロード向けチューンアップといえば、ショックアブソーバーを強化して、車高アップ。足元はBFグッドリッチあたりのオフロード専用タイヤ装着といった程度で済んでしまう。だが、荒野の中での路面のアンジュレーション(凹凸)が激しいバハで重要となるのが、大きなサスペンショントラベルだ。つまり、サスペンションがどれだけ上下に大きく、そして柔軟に動くことができるかだ。
筆者は2000年に開催された、バハレース史上最長となったバハ2000で、三菱自動車ワークスチームの統括ディレクターを務めた。車両はパリダカールで使用した三菱チャレンジャーをフランスから取り寄せ、メインドライバーは増岡浩氏に依頼した。過酷なレースをチーム一丸となり走り切り、見事クラス優勝を成し遂げた。そんなレースの現場で、のちにラプターとなるような強靭で大胆なフォードワークスチームのF150改造トラックの実力を目の当たりにした。
フォードとしては当時、アフターマーケット向けとして、オンロード向けではF150ライトニングの商品企画を進めていた。だがオフロード向けとなると、ユーザー側からのリクエストが多岐に渡るため、ラプターのような「つるしの高性能車」を販売するような企画はなかったと記憶している。それから数年経ち、F150が進化する中でラプターのプロジェクトが立ち上がった。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
RAPTOR TOPIC
開発はSVTからFPVへ
初代ラプターの開発は、SVTが行なったが、第二世代ラプターは、フォードに新たに設立された高性能車開発チームである「FPV(Ford PerformanceVehicles)」が担当する。よって、2017年型からは車名からSVTの名が消えることになる。[/vc_column_text][vc_column_text]
RAPTOR TOPIC
レンジャーラプター登場!
2019年型として8年ぶりに復活デビューする新型レンジャーだが、なんとレンジャーラプターも発表された。ただし、オーストラリアやタイのアジア・パシフィックで発売となる。北米での発売は未定だが、右ハンドル仕様というのは日本でもニーズはありそうだが…。
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2017 FORD F150 RAPTOR
2017年第二世代ラプター登場!
エコブーストV6エンジン、10AT、専用開発のFOX RACING製ハイパフォーマンスショックアブソーバーをアップグレード、アルミ素材ボディなど、前モデルから大幅に進化を遂げて、第二世代となるラプターが2017年型として登場する。パフォーマンスピックアップトラックとして、ラプターは存在を確立した。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
オン・オフどちらも両立する、最高の走りは絶賛しかない!
2010年に正式デビューした初代ラプター。当然ながら、市場に出回ると「コイツは凄過ぎる!」と世界各地から絶賛の声が上がった。フォードでの正規販売が行われていない国や地域でも、ラプターを個人輸入する動きが高まった。筆者は初代ラプターが現役の当時、アメリカ各地の様々なシチュエーションでラプターに乗ったが、いつでもどこでも、その走りに大満足だった。
ところが、そんな気持ちが大きく揺れ動く時がやってきた。なんとそれは、第二世代ラプターとの出会いだった。
2010年代中盤、アメリカ経済は初代ラプター誕生当時のリーマンショックから立ち直り、経済は上昇機運にあった。フォードとしても新たなる成長戦略を描く中、フォード・パフォーマンス部門として、フォードGTやシェルビーGT350などのロードゴーイングカーに加えてラプターの大幅改良計画が着々と進んだ。
満を持して2016年末、第二世代ラプターがデビューした。タイミングとしては、F150が13世代となった翌年である。そのF150フルモデルチェンジで最大の話題は、アルミ素材を多用した300㎏以上に及ぶ大幅な車体軽量化である。その効果は第二世代ラプターでも効果てきめん。実際に走らせてみると、初代ラプターは重厚さが楽しいのだが、第二世代はさらに取り回しが楽しく、もっともっとチャレンジングな走りがしたくなった。
こうした軽量化とベストマッチしているのが、エコブーストによるエンジンのV6ターボ化だ。最大出力が450hpへとアップされているが当然、V8のトルク感とは違う、軽快なエンジンの吹き上がりを実感する。とにかく、ハイパワーエコブーストと軽量シャーシの相性が良いのだ。
また、インテリアでもダッシュボードの表皮やシボなどの質感の高さ、また最新インフォテイメントのSYNC3など、13世代F150の効果は極めて大きく、初代ラプター以上にオフロードでもオンロードでもどちらでも楽しめる雰囲気に仕上がっている。最後にひと言。もしも予算に余裕があるのなら、初代と第二世代、それぞれ1台ずつ所有することをお勧めしたい。なぜならば、アメ車の歴史の中でこれだけ出来栄えの良く、かつ魅力たっぷりのピックアップトラックはもう2度と生まれてこないと思うからだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
Specifications 2017 FORD F150 RAPTOR Super Crew
●全長/5890mm ●全幅/2192mm ●全高/1993mm ●ホイールベース/3708mm ●車両重量/2584㎏ ●エンジン/3.5ℓ・V6 エコブーストターボ トランスミッション/10AT ●最高出力/450hp/5000rpm ●最大トルク/70.5㎏-m/ 3500 rpm[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
新型ラプターに用意されたエンジンは、450hpの最高出力と70.5kg-mの最大トルクを発揮する3.5ℓ V6エコブーストターボ。先代モデルに搭載されていた6.2ℓ V8からはダウンサイジングされているが、出力が上がり車両重量が約300kg軽量化されているため、軽快で過激な走りを体感できる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
ラプターのアイデンティティであるフロントグリルのフォードロゴは、さらに立体的なデザインとなって押し出しが強くなった。ヘッドライトはスクエアなLED を採用してメカニカルな雰囲気。先代モデルはツインダクトのフードだったが、新型はセンターにダクトを配置する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
17インチの専用ホイールにBFグッドリッチAT KO2(315/70R17)タイヤを組み合わせる。パウダーコートされたランニングボードもテイストを盛り上げる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
フロントはダブルウイッシュボーン、リアがリーフスプリングという構成のサスペンションは一般的だが、ラプターには先代同様に専用開発のFOX RACING製ハイパフォフォーマンスショックアブソーバーが与えられ、フロント13インチ、リア13.9インチのサスペンショントラベルの恩恵を受ける。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
ダッシュパネルのデザインは他グレードとも共通しているが、ステアリングホイールにセンターマークが付いているのがラプターの証。さらに新型のトランスミッションは10速ATを採用したことに合わせてパドルシフトを装備。インストルメントクラスタに搭載された8インチスクリーンは、自動車のステータス情報、スマートフォンの統合、ナビゲーション、エンターテインメントといった車両情報を提供。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
ブラックを基調にまとめられたインテリア。フロントシートはバケットタイプで、シートバックにはラプターの刺繍が施される。セカンドシートの足もとは十分に広く窮屈感はまったくない。さらに座面を引き上げると広大な収納スペースとなる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
オーバーヘッドコンソールには標準装備された電装品のスイッチ以外に、後付け用のスイッチが用意される。頭上にはツインパネルムーンルーフ(スーパークルーのみ)。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]撮影協力/CALWING / 213MOTORING
TEL:04-2991-7770
HP:http://www.calwing.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]文/桃田健史[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]