マルチプレイヤーが創るリフテッド・ジープ【クラフトスクエア】

JEEP JT GLADIATOR RUBICON、JEEP JL WRANGLER UNLIMITED SAHARA

JEEP JT GLADIATOR RUBICON
JEEP JL WRANGLER UNLIMITED SAHARA

ジープといつまでも!~Stand by me forever~

定番や常識にとらわれず自由に大胆に!マルチプレイヤーが創るリフテッド・ジープ

大阪府狭山市のクラフトスクエアは、アメ車のみならず輸入車全般のメンテナンスや重整備を行なう整備工場といったイメージが強い。しかし、要望があればどんな難易度の高いカスタムも的確な知識と作業テクニックで見事カタチにしてくれる。今回紹介する2台のジープがそれを実証する。

漠然としたイメージから始まる唯一のカスタム

完全着地するオレンジカラーのC‐10や赤い極太パイプで完全武装するH2などを製作してきたクラフトスクエアがリニューアルオープンしたと連絡をもらい、「ジープ特集なんだけどなんか面白いクルマありますか?」と聞くと、40インチタイヤを履かせたグラディエーターと、ワンオフパイプフェンダーを製作したラングラーがあると聞いて早速取材へ。新しくなった店舗は旧店舗の真横。横長で出入りがスムーズな理想的なファクトリーへと進化しており、敷地面積が広いので2台絡めての撮影も余裕。もうここで撮るしかないでしょってことで、ショップの前で撮影することに。

JEEP JT GLADIATOR RUBICON

グラディエーターは2020年の春購入したばかりで、納車からわずか半年足らずでのリフトアップ決行となった。キッカケは「40インチのタイヤを履かせたい!」の一言から始まり、ラフカントリーの6インチアップキットをインストール。その際、ステアリングへの負担を軽減すべくデュアルステアリングスタビライザーもセット。RUBICONのロゴカラーに合わせて差し色的に赤を取り入れるか悩んだ挙句、キャンディレッドのリムにリムエンドのブラックリングを採用するBLACK RHINO20インチを9.5Jで合わせた。タイヤはニットー・マッドグラップラーM/T(20×15.5R20)と太めの設定でムッチリ履きこなしながらも、Flashcalを駆使してタイヤ外径でくるってしまったスピードメーターを補正するなど、普通は見逃しがちな部分まで配慮する辺りがさすが。

JEEP JL WRANGLER UNLIMITED SAHARA

RBPステップバーを装着するラングラーは、このパイプとメッシュが織りなす独特の形状をモチーフにフェンダーを製作して欲しいと依頼があり、60.5Φのアルスターパイプを溶接してチューブフェンダーをワンオフ製作。サイドステップからの一体感はワンオフフェンダーを介してアーマータイプのフロントバンパー先端まで統一感をもたらすなど、トータルフォルム造型に配慮。フロントのインパクトに負けず劣らずの個性を放つべく、背面タイヤカバーはミューラルアーティストとしてこれまで数々のショーカーを手掛けてきた金吉さんに依頼。両サイドのロゴもステッカーではなくペイントで徹底されている点もクール。

オフロード専門やジープカスタムの匠ではないが、逆に言えばそのセオリーに左右されることなく、ゼロから車両製作を組み立てていくところが斬新。輸入車に強い町の整備工場と謙遜するが、その腕の良さは長年の経験と実績が物語る。〝クラフト〟の言葉通り、お客さんのイメージを見事作り上げカタチにしていく様は、決して一筋縄ではいかない努力の結晶。店舗同様に長い年月を経て、着実にスケールアップを果たしている。


JEEP JL WRANGLER UNLIMITED SAHARA

JEEP JL WRANGLER UNLIMITED SAHARA

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カリフォルニアマッドスターバッドスタイルのフロントグリルにボンネットフード、アーマータイプのフロントバンパーで強面なフェイスに仕立てたラングラーは、そのフェイスをさらに際立たせるべく、両サイドに反り立つ極太パイプフェンダーの造形美をプラス。既製品ではかなわないフォルムでもワンオフ製作でイメージをカタチにする。

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RBPのRX-3サイドステップバーの形状がオーナーの好みで、これに合わせたパイプフェンダーを製作して欲しいというのがワンオフフェンダーのキッカケだ。メッシュと60.5Φのパイプによる造形が絶妙にサイドステップとリンクしており、撮影時は外していたが専用のラバーパネルも同時に製作。雨天走行時は網目を通り抜けて泥が撥ねるのを防止。派手なカスタムばかりに目が行きがちだが、こうした真面目な取り組みも多くのカスタムユーザーに愛されるポイントだ。

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ローライダー御用達のカルチャーながら、近年は様々なカスタムシーンで目にする機会が増加傾向にあるミューラル。ボディではなく背面タイヤカバーに取り入れるセンスが斬新で、よく見ると黒い部分のクラフトスクエアスペル部分にも描かれるなど細部にまでこだわりが詰まった逸品。

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装着するホイールはKMC XD828で22×14Jのディープリム。タイヤはコンフォーサーのCF3000M/Tで37×13.5R22と引っ張り気味でインストール。ボディ同色で仕上げたラフカントリー4インチアップキットに加え、フロントコントロールアームリロケーションキット、ラテラルダウンブラケット、JKSスタビライザーリンク延長キットにシナジーフロントトラックバーで整えており、グラディエーター同様デュアルタイプのステアリングスタビライザーをセット。CROSS 4本出しマフラーも差し色でマッチペイント済だ。


JEEP JT GLADIATOR RUBICON

JEEP JT GLADIATOR RUBICON

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リムが深めでひっぱり気味なタイヤの履きこなしではなく、9. 5Jに40×15.5R20の極太タイヤを合わせる辺りが粋。リムデザインは奇抜な物を避けつつも、キャンディレッドの色味で遊び心をプラスする。40インチはそのサイズ感だけで抜群のインパクトだけに、このさじ加減が大人の嗜みである。

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40インチをフェンダー加工なしで装着を可能にするラフカントリーの6インチアップキット。専用の超ロングコイル&ロングストロークショックを筆頭に、ステアリングダンパーをデュアルで強化。さらには大幅に狂ったスピードメーターの補正まで徹底する辺りも特筆物。リフトアップして大きなタイヤを装着するといった単純な物ではなく、それに伴う不具合や対策まで徹底する点は、整備工場を主軸とするショップならではの恩恵である。


CRAFT SQUARE【クラフトスクエア】

住所:大阪府大阪狭山市東野中2-38-1
TEL:072-360-1230


営業時間:AM9:00 ~ PM8:00
定休日:日曜日・祝日

今回の撮影車両だけを切り取るとリフテッドSUVに特化したショップに見えるが、クラフトスクエアは初めての方でも気軽に作業依頼できる気さくな整備工場。輸入車各種専用テスター完備でヘッドライトの光軸や車検整備に必須となる設備も豊富。欧州車コンパクト系の入庫も多く、ご主人がアメ車、奥さんやお子さんが欧州車や国産車と言った夫婦やファミリーのユーザーさんも多い。

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PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2022年1月号掲載

日本の技術、ジェットシティのカスタムは本国でも絶賛

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広島からラスベガスへJET CITYが遂に車両出展【SEMA SHOW 2021】

本国ユニバーサルエアの指名を受け、SEMA SHOWに車両を出展すべくマスタングをカスタムしたジェットシティ。1年の延期を経て、遂に2021年、世界最大級のカーイベントSEMA SHOW 2021にマスタングが出展された!

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肥後なつみちゃんの「SEMAデビュー」も達成できた!
私も行ってきたよ♪

日本の技術、ジェットのカスタムは本国でも絶賛

ユニバーサルエアが20周年を記念し、大々的にSEMA SHOW出展を決めた2020年、日本で唯一、展示するカスタムカー製作の依頼を受けた広島県のジェットシティ。日本のアメ車カスタムを本国で認めてもらうことが夢の一つだった代表の萩原氏は、日本を代表するビルダーと手を組み、渾身のマスタングを製作。しかし晴れ舞台となるSEMA SHOW 2020は、コロナの影響で中止になってしまう。

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そして2021年も開催が危ぶまれたが、規模を縮小しての開催が決まり、1年越しでジェット・マスタングは海を渡ったのである。ジェット専属のキャンペーンガールであり、キャンペーンガールとしてSEMA SHOWに参加することが一番の夢だった肥後なつみちゃんも同行し、それぞれの夢の実現に向けたSEMA SHOW 2021(11月2日~5日)が開幕した。

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ジェットガールとしてマスタングと一緒に世界デビュー♪

SEMAの会場に入れるのは基本業者のみで、世界から集まった目の肥えたその道のプロ達。スルーしていく車両もあるなか、ジェットのマスタングには足を止めて写真を撮り、質問攻めしてくる来場者が続出。その対応に「慣れない英語に疲れて逃げ出した」とは萩原氏だが、繊細なペイント技術、迫力のワンオフマフラーが高い注目を浴び、マフラーに至っては「アメリカに来て製作してくれ」と言う、本気で惚れたビルダーもいるほど。日本に帰国後も海外からの問い合わせが幾つもあり、ジェットのカスタムは本国でもしっかり評価されたのがわかる。今後は日本のみならず、本国でも「JET CITY」の名が知れ渡る日が来るかもしれない。

夢の一つを実現し、満足する間もなく新たな野望が芽生えたジェットシティ。だが、ユニバからの来年の新しいデモカー製作の依頼は、笑顔で断わった。「有り難い話なんじゃけど、少しはのんびりしたいんでね」。ガツガツせず世界へ。これもまたジェット流なのだ。

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会場に並ぶ出展カーはラッピングが多く、マスタングのフレイムス&リアルフレアには来場者も釘付けに。それ以上に大きな反響だったのが、大胆かつ美しい取り回しのワンオフマフラー。ここまでマフラーにこだわるモデルは少ないようで、「注文すれば作ってくれるのか」、「アメリカに来て製作してくれ」など、多数の製作要望があったようだ。

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GM、フォードなどのメーカーブースが並ぶ、セントラルホールにユニバーサルエアのブースがある。ブース内のC8コルベットが置かれている場所にマスタングが展示される予定だったが、諸事情により会場外にマスタングが置かれることになった。それでも配置された場所はプラチナエリアと呼ばれる、メイン通路にある「SEMA」ロゴオブジェのすぐ隣という超VIP 席。因みに、本国ユニバーサルエアー社長:ザック・レッドクリフ氏(写真上・右)は、マスタングの完成度に室内に置けなかったことを悔やんでいたという。なつみちゃんはブースでノベルティ配布など、しっかり仕事もこなしていた。

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萩原氏が会場で気になったモデルは新型ブロンコ。ジェットでも今後カスタムを模索していくかも?

自走でロス~ラスベガス、刺激的な2週間の旅
アクシデントも良い思い出に?

2017 FORD MUSTANG

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「派手さだけを追求して、まともに走れないクルマは作らない」がジェット流のカスタム。本国で走行可能なナンバーを取得し、ロサンゼルス~ラスベガスの移動を自走することにしたマスタング。オーナーのカズさんは、自分の愛車がアメリカの地を走る姿に感動して写真を撮りまくったとか。しかし、滞在中に開催されたカスタムショー「オートファッション」に参加した際(アワード獲得)、ギャラリーの声援にハイテンションになり、クルマを側溝にハメる失態も…。

もちろん、しっかり観光も楽しみ、JET一行は旅を満喫!

マスタングのオーナーであるカズさんもアメリカに同行。大好きなワイルド・スピードのロケ地巡りもして、もっとも楽しみだった「ベガスの大人の遊び」も堪能。SEMA開催中はブースに付きっきりなので、終了後はみんなでラスベガスの夜の街を散策。2週間という長い旅では、現地のTVや雑誌などの取材もあるなど、スケジュールは過酷だったようだが、観光も挟みつつ満喫したようだ。

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JET CITY【ジェットシティ】

TEL:082-820-0377
HP:www.carshop-jetcity.com


Photo:JET CITY
Text:相馬一丈

アメ車マガジン 2022年 2月号掲載

日本で一番熱いマスタング、アメリカから凱旋帰国

2017 FORD MUSTANG

2017 FORD MUSTANG

AMERICAN CUSTOMS

SEMAショー2021に、ユニバーサルエアとコラボレーションしてマスタングを出展した広島のジェットシティ。日本の最高峰カスタム技術を駆使して車両は製作され、本国でもメディア紹介されるなど大きな反響を呼んだ。そのマスタングが遂に凱旋帰国したので紹介しよう!

見た目だけではなくしっかり走るのもジェット流

1年の延期を受けたものの、満を持して2021年のSEMAショーで世界デビューとなったジェットシティのマスタング。

基本ボディパーツはLBワークスのコンプリートタイプだが、フロントリップは延長加工され、オーバーフェンダーもワイド幅を拡張しスムージング。メンテナンス性を考慮して分割できる仕組みにもなっている。グリルもワンオフで、フレア型の鉄板で立ち上げるGTウイングも当然ワンオフだ。アメリカでも大きな反響だったアート的な取り回しのマフラーは、日本最高峰の溶接加工を行なうRUIが手掛けた。

2017 FORD MUSTANG

ボディペイントは、往年のアメリカンカスタムのクラシカルさを目指し、フレイムス&リアルフレアを取り入れた新旧ホットロッドスタイルがテーマとなる。最新の塗料や日本を代表するペインター技術を駆使することで、全く新しい奥深いボディペイントが誕生した。

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マスタングはユニバーサルエアとのコラボレーションで、SEMAショー出展には完全着地が必須条件。既製品では不可能であるため、ユニバーサルエア・ソリューションをベースに専用オリジナルキットが製作され、サビーニ・CARPI・20インチを履いて圧巻の完全着地を実現。ロサンゼルス~ラスベガスを実走で移動するなど、しっかり走ることができる仕様にしたのも大きなポイントだ。

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LBワークスのオーバーフェンダーをスムージングしワイド幅も拡張。メンテナンス性を考慮し、グリル側とセパレートする仕組みにも改良されている。ホイールはサビーニ・CARPIの20インチ(F20×10J・R20×12J)。トゥルースパイクラグナットを取りつけ、ブレーキはKRZで強化され、キャリパーはF8ポット・R6ポット、ローターはドリルドスリットローター。

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既製品のエアサスでは完全着地は不可能。ユニバーサルエア・ソリューションシリーズをベースに改良され、完全着地できるオリジナルモデルを製作し、完全着地を実現。トランクに張り巡らされたエアパイピングも見どころだ。オーディオシステムはキッカーをインストール。バンパーからフレア型の鉄板で持ち上げるGTウイングは、カーボンと鉄板を組み合わせたワンオフ。中国人からは、このウイングが「龍」を連想させて大好評のようだ。SEMA ショー開催中、一番多くの質問にあったのがワンオフマフラー。ダミーではなくリアル排気の取り回しで、日本でも最高の溶接加工を行うRUIによって製作された。

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90年代のアメリカンカスタムの代名詞であるフレイムス&リアルフレアを、現代に蘇らせるホットロッドスタイルがテーマとなるボディペイント。最新塗料を使い、日本を代表するペインターであるTMオートサービス・市場氏、エアブラシアーティスト・A-HAND氏によって芸術的なペイントが完成した。

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外装のカラーコーデに合わせ、インテリアも張り替えやペイントによってリニューアル。


本国ユニバーサルエアがジェットシティを単独指名

【ジェットシティ×ユニバーサルエアー】最強タッグで世界に挑む


JETCITY【ジェットシティ】

TEL:082-820-0377
HP:http://carshop-jetcity.com


PHOTO:高原義卓
TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2022年4月号掲載

足もとを前後左右で異なるデザインとカラーリングをしたマスタング

FORD MUSTANG WIDEBODY CUSTOM

FORD MUSTANG WIDEBODY CUSTOM

フォードで駆けろ!輝きを放つブルーオーバル

ワイドボディ×アシンメトリー

ワインレッドのカラーリングにデュラフレックスのボディキットを装着してひと際ファットなシルエットを手に入れたマスタング。足もとを彩るディープリムは前後左右で異なるデザインとカラーリングとすることで自分色を強く押し出す!


マスタングのワイドボディ化でオンリーワンを目指す


アレンジ次第でいかに楽しむかが勝負!

コーストモータリング製作によるスーサイドドア仕様のチャレンジャーは、2022年1月に開催されたオートサロンで披露した車両だが、実はその隣でブースを彩っていた車両がもう1台、それがこのワイドボディ化されたマスタングである。ちなみにオーナーのKUNISAKIさんは、これまでに300Cやチャージャー、タンドラなどを乗り継いできた生粋のアメ車ガイで、現愛車の前も先代型のマスタングを所有。「マスタングほど楽しめるクルマはそうそうない!」と惚れ込む。

FORD MUSTANG WIDEBODY CUSTOM

そんな彼とともにコーストモータリング代表の松本氏とでオートサロン出展に向けての話し合いが行なわれた中で、当初は前愛車をさらにカスタムして…という流れだったそうなのだが、チャレンジャー同様に“誰とも被りたくない”という真意が根底にあるため、新たなクルマで一から作り上げることで合意したのである。そして、そのベース車両として選んだのは現行型マスタングだった。

まずスタイルの方向性としてワイドボディ化はハズすことのできないキーワード。前愛車もワイドボディ化されていたこともあり、ナローボディではもはや物足りなさを感じるまでに。しかし、単に横幅を広げただけではせっかくのシャープなシルエットが台無しになってしまうため、ワイドボディフェンダーの出幅に合わせて前後左右も見直すこととなったが、デュラフレックスのボディキットで構成することでボリューミーさが増しても統率のとれたシルエットを与えることに成功。

FORD MUSTANG WIDEBODY CUSTOM

そしてもう一つのポイントとしてはアシンメトリーカスタムがある。オーナーは前愛車のマスタングだけでなく、それ以前の愛車にもこのメイクを取り入れてきただけに、今回ももちろん導入。

左右で異なるギミックだけでは飽き足らず、今回は前後でも異なるギミックを取り入れることで新たなスタイルを構築。「共にオートサロンに出展したチャレンジャーと比べると、手間という面では及ばないかもしれないけれど、独自のアレンジで差別化を図りつつも魅せることはできるということを証明したかった」そうだ。カスタムはあくまで自己満足の世界。どれが正解というものはない。自身が興奮するとともに、誰かに影響を与えられたのであれば、それが正解だろう。

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ベース車両を新しくしようとも、ワイドボディ化することは決定事項。これに併せて用いたのがデュラフレックスのボディキット。フロントは一見するとストックのままの様に思えるが、グリル&バンパー一式をリニューアルするとともにリップスポイラーを装着。そしてサイドスカート、ウイングスポイラー、リアディフューザーを纏わせ、オーバーフェンダーはビス留めタイプをセレクトしつつ、さらにダクトをプラスしてアレンジ。

WORK EMOTION CR 3P

WORK VS XV

これまでに所有してきた車両も左右で異なるカラーリングを履きこなしてきたそうだが、今回はさらに前後で異なるモデルを装着するといったアレンジで魅せる。フロントはWORK EMOTION CR 3Pの20× 12J、リアはVS XVの20×14J。そのスポークの奥ではコーストオリジナルのブレーキキットが存在感を放っている。

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これまでコーストモータリングで施工してきたエアサスでは、ユニバーサルエアーの装着率が高かったが、このマスタングにはKRZのエアーサスペンションキットを用いてロワードスタイルを構築。

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スポーティな装いのエクステリアに合わせるべく、インテリアにはカーボン調パネルを装飾。さらにパドルシフトなどをレッドにメイクして統一感を際立たせている。


マッスルカーを華麗に昇華させる、SAVINI FORGEDの魔力

レーシー且つストイックなスタイルでアシンメトリーにカスタムされたマスタングGT!


COAST MOTORING【コーストモータリング】

TEL:04-2946-7203
HP:https://coast-jp.com


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2022年6月号掲載

フルモデルチェンジしたタンドラは常識を覆す快適な乗り味を手に入れている

2022 TOYOTA TUNDRA 1794 Edition TRD Off-Road Package

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2022 TOYOTA TUNDRA 1794 Edition TRD Off-Road Package

ピックアップトラックの常識を覆す洗練された走り

タフネスさを優先するあまり、その乗り味はどうしてもゴツゴツとしたイメージの強かったピックアップトラック。そのイメージはタンドラも例外ではなかったが、フルモデルチェンジした現行モデルはこれまでの常識を覆す快適な乗り味を手に入れている。


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見た目のゴツさとは裏腹に乗り味は至ってしなやかな

2022年に入ってからというもの続々と新型モデルが日本へとインポートされている。その中には15年振りにフルモデルチェンジして第三世代へと生まれ変わり、新たなステージを切り拓くべくデビューを果たしたUSトヨタのタンドラの姿もあった。この車両は2004年からタンドラを始めとした数多くのUSトヨタを輸入してきた実績を持つ、東京都小平市に店舗を構えるコロンブスが最速で日本に持ち込んだ車両だった。そして輸入第一号のタンドラはというと、アメ車マガジン(2022年5月号)で取材し、じっくりと新型モデルを検証させてもらった次第。

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これはタンドラに限らないが、ここ最近の傾向としては、環境問題に配慮したエンジンのダウンサイジング化が図られている。もちろんそれはアメリカ市場向けのモデルも例外ではなく、その流れに乗って新型モデルが搭載するパワーユニットはスケールダウンしつつもこれまでと変わらない、いやこれまで以上の出力をいかに発揮させるかに注力していることが見て取れる。

タンドラもこれまでは至極当然のようにV8ユニットをラインナップしていたが、現行モデルからはV8ユニットを廃止し、V6ユニット一本だけに絞って展開しているわけだが、やはり気になるのはその乗り味ではないだろうか。何しろタフに使えることが真骨頂であるはずなのにダウンサイジングして大丈夫なのだろうか…と。

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しかし、その不安は走り出してすぐさま解消されてしまった。搭載する3.5LツインターボV6ユニットは、389hpの最高出力と66.3kg-mの最大トルクを発揮。ちなみに旧型は381hpに55.5kg‐mでダウンサイジングしても数値は上回っているため、出だしから重量のあるボディをグイグイと加速させる。だがこの感触は力強く押し出すというのではなく、優しく押してくれているといった具合でとても滑らかなのだ。この滑らかさはエンジンだけでなくフルモデルチェンジで見直されたトランスミッション(10速AT)も大きく貢献していることが感じ取れる。何しろアクセルを雑に踏んでも変速していることにまったく気付かないレベル。

2022 TOYOTA TUNDRA 1794 Edition TRD Off-Road Package

そしてピックアップトラックというとリアサスペンションにはリーフスプリングを採用するケースがほとんど。それは重量物を積むということを前提としていたからだが、現行モデルのタンドラはマルチリンク式コイルスプリングを採用することでトラックライクな乗り味を改善。その効果はてき面で、高速道路走行時でも凹凸をしなやかにいなし、軽快なハンドリングと優れた直進安定性を両立している。

いずれにしても感覚はもはやピックアップトラックではなく上質なセダンといったテイスト。ドライバー以外は、乗れば心地良い睡眠へと誘われることだろう。


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撮影車両のグレードは1794エディション。通常であればクロームタイプのグリルがスタンダードなのだが、現車はTRDオフロードパッケージを選択したことで、ハニカムスタイルの専用グリルをあしらうとともに、ホイールもTRDバージョンのマットブラック20インチを装備する。ベッドサイドにはその証であるデカールがセットされる。

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テールゲートは運転席側テールライトに設けられたスイッチにて開けることが可能。ベッドサイドには120V/400Wの電源ポートを装備。

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キャビン後方のガラスは一部が開閉するタイプではなく全面を開閉することができる。さらにルーフもフロントからリアシートにかけて全面を覆うパノラミックルーフを備えており開放感も抜群。これらの操作はフロント上部のスイッチで行なうことができる。

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3.5LのV6ガソリンツインターボユニットを搭載する現行タンドラ。可変バルタイ&リフト機構を吸排気に備えるデュアルVVTiシステムや、高温となる圧縮エアを冷却し酸素密度を向上させる水冷式インタークーラーを採用。先代の5.7LのV8ユニットを上回る、最大出力389hp と最大トルク66.3kg-m を発揮。サスペンションにはTRDオフロードパッケージ専用のビルシュタインショック、スキッドプレートなどを装備している。

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アメリカンウォールナットにソフトタッチのブラウンレザーをあしらうのが1794エディションならではの仕立て。インパネ中央には14インチのタッチスクリーンをインストールされ、アップルカープレイにアンドロイドオートの搭載はもちろんのこと、スマホを繋げばGoogleナビやハンズフリーフォン、AppleMusicなどのアプリを使用することが可能。さらにはボディ全方位に配置されたカメラの映像を映し出すことができるため、運転席から見えづらい右側の状態も映し出すことができるため、まさに死角なしという具合。

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インテリアは1794エディション専用のブラウンカラーでコーディネイトされ、プレミアムコントラストステッチのレザートリムシートを装備。運転席は10ウェイパワーアジャスタブルで、助手席は4ウェイパワーアジャスタブルランバーサポート付き。リアシートのサイドガラスにはサンシェードを備えるとともに座面を上げるとストレージボックスがあり、たっぷりと荷物を収納できるため重宝する。


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COLUMBUS AUTO CENTE

TEL:042-332-0035
HP:https://www.columbus-japan.com/


PHOTO:有馬孝則、編集部
TEXT:編集部

アメ車マガジン 2022年 9月号掲載

直系ジープ最強のパフォーマンス!ルビコン392は反逆か? 迎合か!?

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2021 JEEP WRANGLER RUBICON 392

ついに日本に上陸したJeepラングラー“ルビコン392”。CJ以来のV8エンジン搭載とはいえ、スペックの差はケタ違い。環境問題が騒がれる今、それは反逆の存在か? それともラングラー×V8渇望者への迎合か? いずれにせよ、次回、日本への導入は不明だが……。


【ジープラングラールビコン・オフロード試乗!】見た目以上に最強なスペシャルモデル


本国でもレアな存在神話、神話上のJeepになるか

自動車そのものが電動化に邁進している昨今、なんとも悩ましいモデルがJeepに登場したことは、本誌読者の皆さんならすでにご存じのことだろう。そう、ラングラーに設定されたV8エンジン搭載「ルビコン392」だ。

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ラングラーにはクリーンディーゼルモデルもあるし、ハイブリッドモデルもリリースされている。それでなくともJeepは2025年までには、全車ハイブリッドモデルにシフトすると喧伝しているほどだ。では、なぜ、今、470hpのV8 HEMI搭載のラングラーなのか?

もともとラングラーには、アフターでV8を搭載されるモデルも多かったし、熱心なユーザーの中にはそれを求める声も多かった。今回はそのファイナルアンサー。エコ化の前にメーカーから、それを叶えておこうという、ある意味〝迎合〟したものだろうか?

それとも、これまで我が道を切り拓き、貫いてきたJeepのスピリット(=エコ化への反逆)の表現なのだろうか?

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ともあれ、目の前には「スカイオート」が1年越しで輸入を実現した〝ルビコン392〟が鎮座している。同じ北米仕様JLの、ショート・ルビコンを愛車にしている私、レポーターにとっても眩しすぎる存在だが、今回は、そんなJLオーナーの目線から、このルビコン392を検証してみよう。

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まずスタイルは、4ドアのいわゆるアンリミテッドに準じている。ただしボンネットデザインは〝Hydro-Guide〟システムを採用した独自のデザイン。北米ルビコンのボンネットはアルミ製だが、392はスチール製だ。またホイールはビードロックとしても使用できる392オリジナル。見た目からも凄みを感じる足もと。ただしLT285/70R17のタイヤ、BFグッドリッチA/T KO2は、ロードレンジCの軽量仕様。このパワーを受け止めるには明らかに役不足なので、どうせならオンロード向けハイパフォーマンスタイヤに交換したいところだ。

そして392=6.4ℓV8 OHVエンジンに対し、駆動系はセレクトラック4WDを採用。2Hモードはなく、フルタイム4WD&リジッド4WD・Hi&Loモードを備える。Loレンジは、通常のルビコンは4.0という極低速なギア比を持つが、392は2.72。ちなみにファイナル比もルビコンの4.1に対し、392は3.73と、全体にハイギアードな設定。まあ、エンジンの低速トルクが強烈なのでよしとしておこう。トランスミッションは8速ATだが、392にはステアリング部にパドルシフトも追加された。

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392ならではの魅力が味わえるのは、始動の瞬間から。始動ボタンを押すと甲高い、それでいて圧力の大きな爆音が周囲に響き渡る。加速ももちろん、直系Jeepのモノではない! わずか数百mのフル加速で、速度は一気に100km/h近く(メーター読みで90マイル/h)にまで達する。ブレーキの効きも、軽いタイヤのせいか、とくに違和感なし。とにかく強烈、豪快、激っ速だ!

足まわりもピシっと引き締まり、乗り心地は良好。ソフトライドというより、懐の深い感じで、操縦性にも節度がある。392には2インチアップコイル+FOXショックアブソーバーが標準だが、これが功を奏している。

さて、このルビコン392。輸入元の「スカイオート」によると、現地でもなかなか手に入らず、プライスも急上昇。今後、なかなか輸入も難しいという。今回の試乗車もすでにSOLD。レアな存在であるだけに、神話になるかもしれない…。

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チャレンジャーR/Tスキャットパックでおなじみの6.4ℓV8HEMI エンジンを搭載。470hp/6000rpm&470lb-ft(62.2kg-m)/4300rpm を発揮、0→60mph を4.5秒、0→1/4マイルを13.0秒で駆け抜ける! エアはボンネット先端から取り込むが、ボンネット裏の“Hydro-Guide”はエアを冷やしながら、しかも水とエアを振り分ける仕組み。雨はエンジンに入らないのだ。

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ボンネットは通常の北米ルビコンではアルミ製になるが、392はスチール製。というのも、エアスクープから以降、裏側が“Hydro-Guide”となっていて、エアを冷やしながらエンジン本体に取り込む。またこのシステムは水を振り分ける機能も持っているので、雨を吸い込んでも、エンジンが水分を吸い込むことがないのだ。

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前後バンパーはスチール製が標準。フロントは両端の脱着も可能、日本では一般的に“ ルビコンバンパー”と呼ばれるものだ。牽引フックは通常のルビコンはレッドカラー。392ではブロンズ色となっている。

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サスペンションは通常のルビコンより2インチアップした仕様が標準。ショックアブソーバーはFOXの高圧モノチューブ式を組み合わせる。もちろんサスペンション形式自体は前後5リンクのコイル・リジッドで、通常モデルと共通だ。フロントのドライブシャフトホイールの連結部はフルタイム4WDなのでCVジョイント。パートタイム式のクロスジョイント式と比べ耐久性はどおだろうか?

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タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンLT285/70R17。ただしロードレンジC仕様なので、470hpには少し不安。もっとハイパフォーマンスなタイヤが欲しくなる。ホイールは392オリジナルで、ビードロックも“Capable”、つまり本格オフローディングにも対応する。

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マフラーエンドは左右デュアル出し(つまり4本出し)。エキゾーストノートは強烈で、V8サウンドを堪能! ただしパフォーマンスモードのほか、クワイエットモードも装備。状況によって、インパネのスイッチで音を切り替えることが可能だ。しかしクワイエットでも日本の住宅地では……?

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インテリアは通常のルビコンと比べても地味な印象。8.4インチモニターのUconnect 4C&アルパインオーディオや392専用レザーシートは標準装備。トランスミッションはパドルシフト付きの8速、セレクトラック4WDは2WDモードはなく、フルタイム4WDorリジッド4WDをセレクト。排気音量はデュアルモードでクワイエットとパフォーマンスを選択可能。

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北米仕様の場合、通常のルビコンはファブリックが標準、レザーシートはオプションとなるが、392はオリジナルのステッチ&ロゴが入ったレザー張りが標準。シートヒーターはフロント両席に装備されるが、パワー調整機能は付いていない。リアシートは4対6に分割式で、ラゲッジルームを荷物と乗車人数に合わせて調整可能。このあたりのユーティリティは通常のアンリミテッドと共通だ。


SKYAUTO【スカイオート】

TEL:048-976-1235
HP:https://www.skyauto.co.jp

2021 JEEP WRANGLER RUBICON 392


★ PHOTO:浅井岳男
★ TEXT:高坂義信

アメ車マガジン 2022年 2月号掲載

ドーム開催最後となるクロスファイブファイナル コロナを吹き飛ばすほど熱く盛り上がった!!

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CROSS FIVE TOUR FINAL
ULTIMATE CUSTOM AUTOSHOW and CONCERT
11-12TH DECEMBER 2021

年々多様化するUSカスタムの最先端は年の瀬のファイナルで学ぶ!

「2021年こそはマスクを外して昔みたいにイベントを楽しめると良いな」と思った2020年のクロスファイブファイナル。だが、2021年も残念ながらコロナ禍は落ち着かず、クロスファイブ大阪は延期の末に中止を余儀なくされた。せめてファイナルだけは…と願っていると秋から急にコロナ禍も落ち着きを取り戻し、席を設けてディスタンスを計りながらのライブや消毒&マスクの徹底と感染対策を設けながらも無事に開催できた。

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2021年はドーム開催最後の年とあって、主催者はもちろん、常連の出展業者やオーナーもどこか感慨深い印象で、過去に栄光を飾った名車を持ち込むオーナーや、最後だから出しておきたいと遠方から造り込んでエントリーするオーナーも多く、どこか名残惜しさを感じさせる雰囲気。また全体の印象としては昔よりもヴィンテージモデルの出展率が高く、新旧のバランスが良い塩梅になってきたのではと個人的にワクワクしている。

ドームが取り壊されることで「ファイナルって最後なの!?」みたいな噂も飛び交っているみたいだけどご安心を! 次回からはポートメッセ3号館に場所を移して継続されるそうなので、参加した人も行けなかった人も年末は早めにスケジュールをチェックして、USカスタムの最先端を体感してみてはいかがだろう。


ラグジュアリーのベースだけがエスカじゃない。旧世代モデルが今、カスタムベースとして熱い!

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個人的に一番エスカレードの中でカスタムベースに向いていると感じているのが2000年代中盤のモデル。同時期のGMC・ユーコンともフォルムが似ていて、どんな方向性でカスタムしてもSUVとしてのボディラインが決まりやすい!写真の様にイエローベースで奇抜にふっても、ホワイトベースにシルバーリーフを入れてみても凄く映える!

デカ過ぎて後ろのブースが隠れる程の存在感を放つシルバラードはテールのアレンジが肝!

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本国では既にトレンドとなっているシルバラードのワイルドリフテッド。FOXのリザーバータンク付ショックをはじめ、しっかり走れる足で豪快なリフトアップを施し、ほんのり大口径でマッテレを履かせるスタイルがクール。そして何よりリアゲートパネルによるアレンジが90’sテイストを絶妙に融合させていて粋!

MOBB.CCの車両はどれもリアリティー溢れる本物志向揃いで、まさにVINTAGE AMERICAN MOTOR SHOW!

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かつて超大口径をインストールしたリンカーン・マークLTに乗っていたSCATCHさんはビスケインに。そしてゴールドフレークのF150に30インチ大口径を履かせてメキシカンカルチャーを取り入れていた辻さんはインパラワゴンに。そのほかにも彼らの元愛車を知る筆者としては確実にディープな方へと突き進むのを目の当たりにしている。ちゃっかりスチールなのにホイールのサイズ感を大きめにセットしていたり、色で遊んでみたりと、相変わらずマニアック♡

漆黒のワイドボディをユニバーサルエアーでスラムドするワイド&ローなチャレンジャー

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隣にスーパーカーが並んでいても引けをとらない存在感を放つチャレンジャー。超ワイドフェンダーにフロントスプリッター、リアダックテールウィングなど、ケンメリ、ハコスカ世代のカスタムを思わせる懐かしくも新しいボディメイクは、エアサスによるスラムドでさらにそのスタイリングに拍車を掛ける。リムのブロンズカラーの差し色も粋!

2020年同様ガールズオーナーやイエローキャブのタクシーモチーフのカマロをはじめ300やチャージャーも健在!

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SUVやトラックのデカさとストロボや照明によるインパクトでどうしても、目の行き先 漆黒のワイドボディをユニバーサルエアーでスラムドするワイド&ローなチャレンジャーがそちらへばかり行きがちではあるが、カマロやチャレンジャーチャージャーにマグナムなど、じっくり見ると色味にこだわりがあったり、カスタムオーディオに工夫を凝らしていたり、2020年から着実に進化を果たしていた。

フルリメイクを果たして極艶ピンクと化した1959yキャデラック・デビルクーペ!

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実は何度か縁があって同社に取材に行った時からずっと気になっていた赤い59キャディ。確か内装も同系色だったと記憶していたけれど、ホワイトレザーインテリアに一新するとともにボディカラーはピンクになって展示されていてビックリ。ホイールはLEXANIでユニバーサルエアーのエアサスをインストール。リアフェンダースカートのホイール被り具合がまたクール!!ここまでバージョンアップすると思わず別の個体かと思うレベル。

1965yのデビルコンバーとピンクの59yデビルクーペのコラボは見応え抜群!

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もうね、キャデラック好きか否かなんて話は抜きにして、日本でこんなにも極上モノの半世紀前のキャデラックが2台。しかも、どっちもショーカークォリティーで内装からホイールまでしっかり造り込んであるのが見れるなんて、それだけでもクロスファイブファイナル会場に足を運んだ甲斐があるってレベルですよ!穴が開くほど見ていたいとはまさにこのことなんだろうなぁ♡

フェンダーアーチパツパツの履きこなし!

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コチラのエスカレードは「ハンドル切れる!?」と思わず心配してしまいそうなレベルまで、フェンダーアーチに沿うような大口径履きが粋。そんな心配しなくてもちゃんとどうにかなってるハズだ。

アメマガ2021年3月号にも登場したワイドボディ!

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アメリカのTOPPOが製作したワイドボディのマスタングをベースに日本国内でアレンジを施した車両。撮影時は幌を開けて撮ったけれど、やっぱり幌の色がめっちゃお洒落!!

マニアックなポンティアック・カタリナワゴンは独特の色味がサイケデリック!

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半ツヤマットな質感でオリーブ色にブラウンのコントラストが抜群に映えるカタリナワゴン。そうそう見かけることのないレア車をベースに大胆なアレンジを加え、絶妙なピンストライプの取り入れ方やホワイトリボンの被り具合など、そそる部分が凄く多い一台。ワゴンってところも粋! こんな車両が続々と増えてきてるだけにファイナルのレベルは上昇するばかりだ。

1968yインパラクーペはあえてローライダーテイストを払拭したサウススタイル!

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1964辺りがローライダーベースの絶好車両だと個人的に考えている筆者。1968モデルはビレットを履いてスマートに乗ったり、オリジナルで真摯に乗ったりと様々な乗り方が存在するが、大口径履きで来るとは想像もしなかった。インテリアを含め黒基調で整えている点もクールで、なんならこのままベニスビーチあたりをドライブしたい気分♡

トラディッショナルなドロップドスタイルの1976y C-10はフレームワークもお見事!

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今探すと中々出てこない70年代のビレットグリルを錆び一つない極上コンディションでインストールして、5スポークのビレットにガッツリ被るフェンダーとのクリアランス具合は、トラッキンカスタムショー御用達の鉄板スタイル。ベッドのアオリ部分の際までCノッチ加工されている点もこのドロップ具合がいかに凄まじいかを物語っている。

50年代のGMC・アパッチはグラフィカルなカスタムペイントで個性爆発!

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55年型GMC・アパッチ。わりとラットにパティーナスタイルで乗っているパターンが多い中、錆びやくすみひとつないクロームバンパーに極艶ボディ。そしてローライダーカルチャーを絶妙に融合させた芸術作品のようなグラフィックカスタムペイントで、もはやライバルは存在しない孤高のインパクトを放っていた。

年々減少傾向のマグナムもある意味狙い目!

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300C、マグナムと言えば次世代モパーカスタムの全盛期に人気を博した名車。最近はチャレンジャー、チャージャーが優勢でちょっと少数派になってきているけれど、それでもステーションワゴンならではの魅せ方や素材の良さを引き立てるカスタムを施せば、まだまだ可能性は未知数。リフトアップを施したジェットシティのマグナムが2020年話題になったが、こっちも凄く雰囲気良し!

ファントムグリルが似合う仕立ての代表作!

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C-1500を筆頭にトラッキンカスタムでは御用達のヘッドライトまでを覆うビレット。ファントムグリルと呼ばれるこのスタイルはビレット越しにヘッドライトを点灯した時のスパルタンな雰囲気が超クール。しかしチャレンジャーに合わせるとなるとそれ相応に色やホイールそして車高のバランスセンスが問われるだけに難易度が高い。いやお見事です!

グランドチェロキーの新しい方向性!

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グラチェロや現行型のコンパスあたりをほんのりリフトアップして、もちろん足もとにはマッドテレーンタイヤを履かせてルーフキャリア積むスタイルとか、絶対格好良いのに…と、個人的に思っていたのですが、いました!しかもカーサイドタープまで付いて雰囲気抜群!いやコレです!僕が求めていたのは。素晴らしいです!!

斬新なツートンカラーはインパクト抜群!

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腰下やルーフを境目に色を塗り分ける上下のコントラストが主流のツートンカラーだけど、それの斜め上を行く前と後ろで青から赤へと斬新なカラーコーディネートに挑むカマロ。色の切り替えし部分がグラフィカルでスタイリッシュ。ホイールを黒でコーディネートすることで、そのボディカラーの色味を邪魔しない。そう、色もほんと重要なんですよね!

リフテッドは年々本場US色が濃厚に!

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一昔前まではファイナルでも少数派だったフルサイズトラックのリフテッド部門も、ここ最近はエントリー台数も増えて激戦区。足がモロに見えるだけにリフトアップキットもさることながら、塗り分けやその他諸々、魅せるためのアレンジや工夫を凝らさないとかなり厳しい。堂々と魅せられるってことはそれだけ万全を期したってことです!

ガールズオーナーの勢いがハンパない!!

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筆者のジミーの真向かいで展示されていたカマロコンバーチブル。エアサスによるホイールの被り具合からボンネット、インテリアカスタムまでかなりクォリティーの高い仕上がりにびっくりです!オーナーさんも一緒に撮りたかったな。

VIP、ラグジュアリー、ローライダーのミクスチャー的な雰囲気がそそる!

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無理にカテゴライズする必要はないが、300は比較的大口径履きでラグジュアリーに振ったカスタムが多かった印象。しかし、さらに捻りを加えていくと新たな可能性が見い出せる。そのお手本的な一台がコレだ。両サイドとボンネットに取り入れたグラフィックと、エアロフルキットに大口径によるコーディネートは○○系と一言で片づけられない奥深さだ。

シボレー版のハイインパクトカラーと芸術的なワンオフマフラーは圧巻!

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モンスターズインクのマスコットが妙にマッチするカマロ。ダッジのサブライムグリーンほど明るくなくて、ダークグリーンメタリックほど濃くもない、絶妙な渋みをもたらすメタリックグリーンはまさにシボレー版のハイインパクトカラー。モパーマッスルを代表するチャージャーやチャレンジャーと並んでいてもまったく遜色ない。カマロの新たな方向性が垣間見れる一台。

2021年3月号で表紙を飾ったモンスター級のタンドラ!

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怒涛のリフテッドスタイルでライバルはGMCトップキックあたりか? と思わせるタンドラ。2021年紹介したとおり、フレーム回りからすべてカスタムペイントを施しており、2022年はストロボを増設してより煌びやかに展示していた。近々42インチのタイヤを履く予定とのこと。車高3m超えはヤバすぎますね!

アキュエアーがいかに優れたシステムであるかを体現!

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みんなカーショーに展示されている姿を「すげー!」って見てる様ですが、実はこのグラマンとビンテージトレーラーの何が凄いって、完全着地のドロップスタイルだけじゃないんです。私見ました! 偶然帰り一緒になりました。ほぼ着地状態の路面すれすれのままでハイウェイ走れるんです。ライドハイトセンサー本当に恐るべしです!

インテリアフルカスタムを施した1975カプリスコンバー!

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70年代のヴィンテージはフルオリジナルをグッドコンディションで維持するか、それともまったく別物で作り変えてしまうかの二極化。エクステリアがここまでクールに仕上がっていて内装がフルオリジナルではちょっと世界観が異なる。シート造形からドア内張り造形までパターンを大胆に変更した極上インテリアは兵庫県のG.HEX.INTERIORが担当!

ケツ下がり、前上がりはテイクオフスタイルじゃなくて本国ではSQUATTEDが正解!

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昭和生まれの筆者はフロントだけ上げ幅を大きめにとって若干前上がりな車高をサーフィンのテイクオフに例えてテイクオフスタイルなんて言葉で言い表していたけれど、最近はSQUATTEDなんてシャレた言い方でカスタムカルチャーの一つとして人気を博している。真ん中の白いタホみたいなスタイルがまさにソレ! 日本でもその流れがじわじわと浸透してきそうな予感だ。300Cはワンオフで製作したバッドフェイスボンネットが粋!

エバンゲリオンなコントラストにガルウィングがファンタスティック!

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このカラーリングからエバンゲリオンをイメージする人は多いかもしれないが、実はそうではなく、アメコミの超人ハルク!コンセプトはともかく色の組み合わせ方や配色が一般的なカスタムペイントとは一線を画しており、ボンネットの立体造形を視覚効果で色濃くアレンジしてエアサスで落とし込んだ車高にガルウィングのインパクトは凄まじい!

ガールズオーナーのワイドボディマスタング!

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ワイドボディにVERZ21インチディープリムを履かせ、車高調を入れてローダウン。漆黒ボディに映えるレーシングストライプを取り入れたマスタングは10代の頃から乗り続けるガールズオーナー。会場ではチャレンジャーやチャージャー、カマロが多く、マスタングは少なかっただけにひときわ目立っていました。それにしてもコレがガールズオーナー!?そのギャップずるいっす♡

TJラングラーがベースの珍しいスタイル!

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クロスファイブファイナルの会場で見かけるラングラーと言えばほとんどがJKとJL。2020年はJL率が高かったけれど2021年はラングラーが少ないなと見回していると居ました!しかも珍しいTJがベース。この手の車両では最近あまり大口径で低扁平な履きこなしを見かけないだけにすごく新鮮!今風のスチールバンパーも凄くマッチしていてクール!

淡いブルーがサーフテイストを色濃く表現

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波乗りにチャレンジャーなんて選択肢ヤバいよね!「どこに積む!? うーんトランクじゃ無理だな。ショートなら助手席倒して斜めにすれば乗るでしょ!」なんて会話を勝手に想像してしまう私。ワイドボディでバチっとキメたチャレンジャーで海に行けば、ドルフィンスルーもイケそうな気がしますね! あくまで妄想ですが(笑)。

旧フェイスのチャージャーも根強い人気!

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現行フェイスも年々増加傾向ではあるが、やっぱり旧フェイスベースの車両も会場ではかなりの数を見かけた。ホワイトボデイベースをベースにピンストライプのアクセント、そしてグリルのメイキングやスモーク加工を施したヘッドライトなど、往年のカスタム手法は流行り廃りに関係なくカッコいい!リムデザインのセンスも抜群でクール!

LEXANI ×トゥルースパイクのインパクト!

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ワイドフェンダーでホイールリム被りのエアサスによるロワードフォルムを作り、LEXANI ホイールにトゥルースパイクを合わせたチャレンジャー。コンセプトにブレを感じさせない一本筋の通った造り込みが際立つ一台。ブースメイキングも世界観を感じられる印象でお見事!

ベストオブカークラブを受賞した過激派!

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2021年のベストオブカークラブとなったSOLIDはどれも凄まじいカスタムで文句なしのベストオブ受賞。なかでもこの300はサウススタイルなホイールの履きこなしにマジョーラ的なボディカラー、そしてカスタムオーディオとオーラがハンパない。ロックフォードパンチをチョイスする辺りも粋だ!

カスタムベースとしては珍しいCTS!

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割とフルオリジナルでアッサリ乗るイメージの強いCTSも車高を落としてLEXANIを履かせるだけでガラッと印象を変える。元々フェイス回りがシャープで洗練された印象なので、王道の5スポークでボトムスを仕立てるとぐっと引き締まった印象に。セダンベースは本当にセンスがモノをいう難易度の高いジャンルであり、そこをバシッと決めてくるあたりが腕の見せどころだ。

最新よりもひとつ前のエスカがカッコイイ!

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現行モデルのエスカレードってどことなくランクルを意識した雰囲気に見えて、トラディッショナルなエスカレードでいうとこのモデルが一番しっくりくるのが筆者の個人的な感想。クローム大口径でもブラックリムでも、やっぱり素材が良いと引き立ちますね! CTSと一緒に並べてもこの顔なら統一感があってステキです! いや新型が嫌いなわけじゃないですよ(笑)。

ヴィンテージモデルもSOLID色に染まれば圧巻の存在感!

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チャレンジャーのエントリーは毎年増加傾向ではあるが、この年代のR/Tでエントリーは超希少。しかも鍛造ホイールのイマドキなデザインでヘッドライトをはじめ良い意味で年式不相応な最旬カスタムを取り入れつつも、アンバー色を巧みに使って世界観を演出。カスタムオーディオも過剰にやり過ぎる、本来の魅力を損なわずに格上げしている部分はさすが!

3代目エスカレード史上最高峰レベル!

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ほぼタホな初代はさておき、個人的に2代目エスカレードのベストオブは既に決まっていたのですが、3代目の最高峰はもうコレしかないです! EXTベースでスーサイドドア。おまけにボンネットの開口までガッツリ。グラフィックカスタムペイントにエングレービング、カスタムオーディオ、ヘッドライトインナーなど細部まで徹底的にやり込んでおり、一分の隙すら見当たらないとはまさにこのこと。

ウォールアート的なグラフィックに大口径ワイヤーホイールの斬新な切り口!

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MSTブースで一際目を引いたのがこのバンデューラ。ハイルーフコンバージョンをベースにしつつもヘッドライトは角目のリングが7色に変色するギミックを盛り込み、大口径ワイヤーホイールで腰高感を見せつけつつもワイドトレッドでトータルバランスをと る。なによりボディ側面の視覚効果がハンパなくて、もはやアーティスティックバン!

ブラックアウトならぬホワイトアウトによる脱クロームが新鮮なリフテッドハマー・H2!

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超ワイドなオーバーフェンダーを付けてリフトアップするのがセオリーなH2リフテッドにおいては珍しく、オーバーフェンダーレスのナローボディでガッツリタイヤをハミタイ状態にしたスタイルが目を引く。足回りのリフトアップキットもさることながら、個人的にはクロームのオールホワイト化が凄くツボだった。脱クロームで白ってチョイスが凄く斬新でステキ!

スタンス系にギャング系、いろんなスタイルが楽しめるクロスファイブファイナル!

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以前本誌でも紹介したファントムトップの大口径履き300Cやスタンス系のイマドキリムを淡いブルーカラードリムをインストールしたCTS など、ファイナル会場では本当に様々なジャンルのUSカスタムが集結。各車をジックリ見るのに一日じゃ物足りないから2日開催にしているが、それでも足りないぐらい面白いクルマが続々とエントリーしている。

本誌でもお馴染みの超ワイドオーバーフェンダーのチャージャー!

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EXCARSが持ち込んだワイドボディチャージャーは以前本誌でも掲載したことのある車両で、オーバーフェンダーの出幅は、ディーラーからリリースされるワイドボディの比じゃない。目視で2倍のワイド幅になるのではってぐらい超ワイドボディと化しており、ディープリムでも余裕でフェンダー内に収まる圧巻のサイズ感を誇る。ヘッドライトエンド部分を巧みにかわすデザインもスパルタンでそそりますね!

リフテッドタンドラはまさにローカルが乗っていそうなアイランドスタイル!

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ここ最近フルサイズトラックリフテッドが凄く熱い! なかでもタンドラでエントリーする人が一昔前に比べて確実に増加傾向にある。そんな中、ロングベッドでグアムやハワイで走ってそうなタンドラをベースにリフトアップして4連フォグのスポーティーにシェイプされたフロントバンパーでコーディネートされたタンドラは、凄く新鮮!

魅せるだけじゃない奥深さが詰まる二台!

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97yのレギュラーキャブはマニュアルシフトでビッグローターをインストールした前後ディスク。さらにノンリーフスプリングのライドテックサスペンションで、ガチで走れるスポーツトラック。一方シャトルバスはKICKERオーディオ搭載のパーティーバスとしてインテリアが凄いことに!ショートして見せる目的だけじゃないリアリティーは別ページでも詳しく紹介しているのでぜひ!

鹿児島県からフェリーで大阪入りして、自走でポートメッセに挑んだ覇王ホイール!

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ファイナルは比較的西からも東からもエントリーが多い激戦区だけど、恐らく鹿児島からの出展は会場内でも一番遠方の部類。自社オリジナルブランドのフルオーダー鍛造ホイール「HIGH FORGEDを履いた4車種はどれもそれぞれのコンセプトに合わせたリムデザインとなっており、17インチビードロックの新作も遂にリリース。手前のタンドラが装着第一号!


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AGGRESSOR KIT For JEEP JL WRANGLER

ハイエンドカスタムホイールの第一線を行くサビーニの姉妹ブランドとして人気を博す「グリッドオフロード」。これまで様々なリフテッドカスタムにおいて主軸となるボトムスとして愛用されており、2015年のデビュー以来、斬新なデザインと高強度ハイスペックなオフロードホイールブランドとしての地位を確立。

そんなグリッドオフロードの新たな方向性としてグリッドジャパンが仕掛けるのが、リフテッドとは一線を画すオンロード志向へシフトしたワイドフォルムスタイルだ。

Gクラスを始めとする欧州ブランドを思わせる造型の美しさに加え、ワイドフェンダー内側にLEDを仕込むなど、随所にこだわりが詰まっており、ボディアンダーへ向かうに連れて重厚感をもたらすシルエットはリフテッド主流の昨今、実に新鮮に映える。

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また、GD14の20インチに合わせるタイヤがオフロードタイヤではなく、オンロードタイヤであることも特筆物。アーバンオフロードではなく、完全にアーバンオンロード!この潔い選択によってJLカスタムの新たな可能性を見出す。

上げるでもなく下げるでもない。ワイドフォルムに徹することで生み出す独自のスタイリングは実に斬新かつ優雅。これをベースにローダウンを施すも良し、あえてマッドテレーンで魅せるもよし。もちろんリフトアップしてもサマになる。

定番のオフローダーとしてじゃなく、可能性を大幅に広げてくれるグリッドジャパンの新たなボディパーツブランド「AGGRESSOR」が、ジープカスタムのマンネリを打破する新たな起爆剤となってくれるだろう。

AGGRESSOR GRILLE WITH LED

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下へ向かうに連れて広がりを見せるグリルインサートの視覚効果も手伝ってワイドフォルムに拍車をかけるグリルはヘッドライト部分に眼力を強めるデザインをプラス。上部にはLEDライトが仕込まれており、アグレッシブなフェイス周りへと一新。

AGGRESSOR FRONT UNDER SPOILER

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純正バンパーのアンダー部分にいわゆるリップスポイラー的な取り付け方法で重厚感をもたらすアンダースポイラー。両サイドに流れるような3Dデザインで存在感を高めつつ、センター部分は絶妙にシェイプすることでワイドシルエットを存分にアピール。

AGGRESSOR FRONT FOG LAMP

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グリル上部のLEDフォグと同形状の5連フォグランプ。純正のコーナーセンサーを犠牲にすることなく純正バンパーを生かした独自デザインを採用。アンダースポイラー& グリルに合わせて、細部にまでこだわっている。

LED OVER FENDER EXTENSION

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本国モデル純正形状のオーバーフェンダーにフィットしてワイドに仕立てるオーバーフェンダーエクステンション。昼間は見えにくいが、ここにLED が仕込まれており、ナイトドライブでは存在感を高める。アンダースポイラーとの出面も計算し尽くされた逸品。

AGGRESSOR REAR UNDER SPOILER

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フロントアンダースポイラーからの立体的な流線形デザインと絶妙にリンクさせたリアアンダースポイラー。下方向へのフィン形状がちょうどマフラーエンドを避けるようにレイアウトしつつも左右絶妙なバランスでフィットさせる造型美にも注目。

AGGRESSOR ROOF SPOILER

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アンダー部分のボリューム感に合わせてトータルフォルムを整える上でかかせないルーフスポイラー。大柄過ぎず、小さすぎない絶妙なボリューム感でリアビューを刺激的に彩る。塗り分けで立体デザインがより際立つように工夫を凝らしている点も特筆物だ。

GRID OFFROAD JAPAN

TEL:054-277-0551
HP:https://www.grid-offroad.com/


PLACE:愛知県・ポートメッセなごや


主催★株式会社クロスファイブ

https://www.x-5.jp


PHOTO&TEXT★石井秋良

アメ車マガジン 2022年3月号掲載

一目惚れしたのがエレノア仕様マスタングのマニュアル

2008 FORD MUSTANG V8

2008 FORD MUSTANG V8

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

このクルマ欲しいです、これからマニュアル免許取ってきます!

いつかはマッスルカーに乗る夢を持っていた阿部さん。しかし持っていないのは「マニュアル免許」。にも関わらず、一目惚れしたのがマスタングのマニュアル。頭金入金とともに、向かった先は自動車教習所!

免許取るまで待てずにショップに直行!

これまで何人ものカーボックスのオーナーを紹介し、購入エピソードは「そんなことある?」という人が多かったが、阿部さんも記憶に残るエピソードを持つ。

何を隠そう阿部さん、オートマ限定免許しか持っていないにも関わらず、エレノア仕様マスタングのマニュアルを購入すべくカーボックスを訪れた。「これからマニュアル免許取ってきます! 頭金入れますので取り置きしてください! なんて言われたのは初めてですよ」と、数々の車両を販売してきたカーボックス代表の山西さんが言うほど、阿部さんはある意味無茶苦茶だが、それぐらい本気だった。山西さん、こういうオーナーが実に大好きだ。

2008 FORD MUSTANG V8

エレノア仕様のマニュアルというだけでも珍しいのに、刺激的なイエローボディともなれば、さすがのカーボックスでも仕入れるのは難しい。その状況を知ってか、阿部さんは「免許を取るまで待ってもらえないと思って直行しました」という。

いつかはマッスルカーに乗る夢をずっと持ち続け、貯金もしていた阿部さん。絶対に欲しいと思うマッスルカーを探し続け、初めて「コレだ!」と思ったのがこのマスタングだったのだ。

仕事の合間を縫って教習所に通い、ショップ訪問から1ヶ月後に無事マニュアル免許を取得。そして撮影当日、夢にまで見たマッスルカーデビューを果たした阿部さん。「益々仕事頑張らなきゃですね。

今後はエンジンをイジってみたいです」と、今後の抱負を語る。カーボックスに、楽しみなオーナーがまた一人増えた。

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エレノア仕様を作り出すCERVINISエアロキット。アイバッハダウンサスを入れ、シェルビーGT500 SVT用19インチホイールを履く。タイヤはNITTO NT555G2。イエローボディにエレノア仕様となる刺激的な姿に、阿部さんは一目惚れ。この状態を十分楽しんだら、いつかはエンジンチューンをしたいと言う。

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当初からマニュアル仕様を狙っていたのではなく、見た瞬間に欲しいと思ったのがマニュアルだった。普通はマニュアルを諦めるのだろうが、阿部さんはマニュアル免許取得を目指した。

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2008 FORD MUSTANG V8

OWNER : 阿部太軌さん


CARBOX【カーボックス】

☎ 082-815-8448
http://www.bs-carbox.jp/


PHOTO:高原義卓
TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

WORK EMOTION CR 3Pは、唯一無二の個性を実現できる。

WORK EMOTION CR 3P

WORK EMOTION CR 3P

THE BOTTOMS

繊細さと躍動感を融合、唯一無二の個性も実現

オーバーフェンダーの追加や車高の変更など、ハードなカスタムを行うほど、ホイールのマッチングは重要となる。わずか数ミリの違いで印象が変わるが、その理想を追求できるのがWORK EMOTIONのCR 3Pだ。


【ワークエモーションCR 3P】カスタムの求道者なら3 ピース以外の選択肢はない!


スポーティモデルやラグジュアリースタイル、さらにはSUV用のヘビーデューティモデルまで、オールジャンルのアルミホイールをプロデュースするWORK。

その中でも「感動」という意味を冠にするWORK EMOTIONは、WORKのトップブランドと言える。最近でこそ「エモい」と言う言葉が巷に氾濫しているが、その語源にあるのはまさしくエモーションであり、見る者が惚れ惚れするような美しさを目指して開発されているのは言うまでもない。

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その美しさに加え、CR 3Pの豊富なサイズ設定も魅力の1つ。ノーマルボディならともかく、オーバーフェンダーを追加したハードなカスタム車の場合、ベストなホイールを選ぶのは一苦労。だがCR 3Pならきめ細かなサイズ設定に加え、6色のリムや12色のセミオーダーカラー(カラリズム、カラリズムクリア合わせて10色)にも対応しており、世界に1台だけのオンリーワンのホイールをセットすることは造作もない。

オーナーのカスタムに対する情熱。その想いを受け止め具現化するWORK。CR 3Pには両者の感情が込められている様に思えてならない。

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可能な限りスポークを細くデザインしているが、厚みを持たせることで十二分と言える強度を実現。さらに軽さだけでなく、高い耐久性も両立している。塗装ではなくアルマイト仕上げのブラックリムは、長期に渡りその美しさを楽しめるのも魅力。センターキャップも6色のバリエーションが設定され、今回のモデルは敢えてブラックで統一する。

★マッチングサイズ/ F:20×10J 5H-115 R:20×12.5J 5H-115
★マッチングタイヤ/ NITTO INVO(F:275/30ZR20 R:345/25R20)


【WORK EMOTION T5R 2P】躍動感を感じるスタイルとインセットの自由度を両立


PRODUCED BY LUXZ【ラグジ】

所在地:〒500-8228 岐阜県岐阜市長森本町2-1-4
TEL:058-259-3922
URL:https://luxz.jp


株式会社ワーク

所在地:〒577-0016 大阪府東大阪市長田西4-1-13
TEL:06-6746-2859(西日本コールセンター)
TEL:052-777-4512(中日本コールセンター)
TEL:048-688-7555(東日本コールセンター)
URL:https://www.work-wheels.co.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2022年5月号掲載

マスタング・エコブーストを「LOW&WILD」をテーマにカスタム

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2017 FORD MUSTANG

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

実用性を考慮した、Low&Wild マスタング

実用性をある意味無視した過激なカスタムも称賛されるが、やはり日常乗る愛車は実用性に配慮しながらカスタムするのが得策だ。河合さんのマスタングも、実用性と見た目を両立したスタイルとなっている。

派手さだけを求めて、日常に不満を感じたくない

「乗るなら若いうちに」と、3年前に初のアメ車となる17年型マスタング・エコブーストを手に入れた河合さん。その納車と同時に訪れたのが地元埼玉のエレガントデザインで、「LOW&WILD」をテーマにカスタムを依頼。

ホイールはロハナRC22(マットブラック)でフロント20×10J、リア20×11J。普通に履けばサイズ的にリアはハミ出るが、275タイヤを組み合わせることで、ストロークした際にフェンダーの中に収まるようセッティング。ブレーキキャリパーはボディ同色にしマスタングロゴを入れ、ローターはディクセルのスリットタイプへ変更。

2017 FORD MUSTANG

当初は車高調を搭載したが、サビーニの前後&サイドスポイラーをセットしたことで街乗りで不便を感じ、エアフォースエアサスに換装。マフラーはボーラSスタイルをキャタバックから交換し、ストライプはカーボンタイプのラッピングだ。

エレガントデザインの十八番であるオーディオインストールは、見せる演出優先ではなく実用性を重視。ラゲッジ床にサブウーハーをフラットに埋め込み、表面にはポニーロゴを型どったアクリル板を貼り、トランク開閉でLEDが点灯する仕組み。オーディオはダイコックで統一。

派手さを求めて一度にカスタムを施したのではなく、日常で不満を感じないよう、計画的に仕上げたマスタングだ。

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フロント、サイド、リアはサビーニの樹脂製スポイラーを装着。塗装せずに敢えて樹脂を残すのは、純正スポイラーも樹脂製であることから、カラーバランスを崩すことなくイエローのボディが映えるようにしている。マフラーはボーラSタイプをキャタバックから交換。

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元々は車高調を搭載していたが、スポイラーを追加したことで街乗りで不便を感じエアフォースのエアサス(ベーシック)に変更。見せるためのエアサスよりも、最低限の機能として使うため前後2独の機械式をセレクト。車高調整のパドルやエアゲージはハンドル下に、それ以外のシステムはラゲッジスペースに間接照明付きでインストール。

2017 FORD MUSTANG

ストライプはカーボンタイプのラッピング。フロントウィンカー、リアウィンカー共にシーケンシャル仕様のユニットに変更。リアウイングも追加されている。

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ホイールはロハナ・RC22(マットブラック)。F20×10J、R20×11J。純正フェンダーで11Jはオーバーサイズだが、タイヤを275を履くことでフェンダー内に収まるようセッティング。キャリパーはマスタングロゴ入りのイエローで、ローターはディクセルのスリットタイプ。

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ツイーター、サブウーハーを加えたオーディオシステムはダイコックで統一。ラゲッジにサブウーハー、パワーアンプをインストールする為にフロア一体をワンオフ製作し、サブウーハーの表面にはアクリル板をレーザー加工によって型抜きしたポニーロゴを配置。

トランクの開閉に連動させたウォームホワイトのLEDも備わり、アクリル板の傷防止の為に表面をブラックメッシュで保護。これにより荷物の出し入れも臆することなく可能で、カスタムと実用性も兼ね揃えた空間となっている。


学生時代に国産車に乗り、社会人になったのを機にアメ車に興味が湧き、「若いうちに乗っておきたい」とマスタングの購入を決意した河合さん。イエローボディ、アップルカープレイを条件に輸入代行で車両を引っ張り、3年前に17年型マスタング・エコブーストプレミアムを購入。

納車と同時に地元のエレガントデザインにカスタムを依頼したという。見た目も大事だが、実用性を兼ね備えた仕様にするため試行錯誤で現在に至る。

2017 FORD MUSTANG

OWNER : 河合さん


ELEGANT DESIGN【エレガントデザイン】

TEL:048-556-9855
HP:https://elegant-design.co.jp


Photo:犬塚直樹
Text:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載