300Cにマグナムフェイスをスワップし 24インチを収める究極加工

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2010 CHRYSLER 300C SRT8、2010 クライスラー300C SRT8

2010 CHRYSLER 300C SRT8

EXTREME AMERICAN

妥協を許さない徹底したスタイルを目指す方針により、これまで多くのカスタムモデルを世に送り出してきた岡山のエクスカーズ。今回のマグナムフェイスをスワップした300Cも、24インチを履きながら極低を追求するボディ加工が満載となっている。

ボディラインを崩さないワイドフェンダー

キャンディレッド&シルバーフレーク入ブラックボディに、トライバルペイントが施される10年型300C・SRT8。フェイスはマグナムフェイスをスワップ。ボンネット形状も変わるため、社外ダクト付きボンネットも加えられている。これだけであれば、少々言葉は悪いが、どのショップでもできると思えるメニュー。しかし、レクサーニの24インチを履いてここまで極低に仕上げる為には、単にエアサスを装着するだけでは不可能で、多くのボディワークが必須となる。まさに職人がなせるカタチ。それを見事に表現できるのが岡山のエクスカーズだ。

2010 CHRYSLER 300C SRT8、2010 クライスラー300C SRT8

24インチを装着にあたり、フロントフレームスライス加工、インナー加工、アーム類逃げ加工を行ない、リアインナーは新規作成、給油口移設(リアトランク)、足回り加工、フレーム加工といった大作業が行なわれている。フロントフェンダーワンオフ、リアフェンダーは25mmワイド化され、プレスラインも作成。リアドアにもプレスラインが入り、ダクトも追加するという細かいこだわりも追求。ワークスフェンダーがブームだが、純正ボディラインを活かしたスタイリングとなる。他にもブレーキはグランドデザインのフロント8、リア6ポッドを装着し強化。エンジンルーム内も一新され、ボディ同色でパネル作成、インテークやサブタンクなどをクローム処理。オーディオはフルキッカーだ。

24インチ履きの豪快なスタイルに見えるかもしれないが、そこには職人の細かい技がビッシリ詰まっているのである。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

マグナムフェイスをスワップ。それに合わせてボンネットもダクト付きタイプに変更。エンジンルーム内は、パネル類を作成しボディ同色のキャンディレッドでペイント。インテーク、インマニ、サブタンクなどをクローム処理。

24インチをフェンダーに収めるため、フレーム加工、インナー加工、アーム類加工、給油口移設などを実施。リアフェンダーは25mmワイド加工。プレスラインもしっかり入れて、純正ボディラインを活かしたスタイルとなっている。マフラーはボーラ。

ホイールはレクサーニ・24インチ。ブレーキはKRZ・グランドデザイン

ブレーキはKRZ・グランドデザイン

フロントフェンダーはダクト付きワンオフ。ホイールはレクサーニ・24インチ。ブレーキはKRZ・グランドデザイン。キャリパーはフロント8、リア6ポッド。

センターパネル類はボディ同色化し、Aピラーやフロントドアにはキッカーのツィーターやミッドスピーカーをインストール。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:EXCARS
TEL:0867-34-1020
URL:http://excars-st.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■写真:高原義卓
■文:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 1月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ラグジの新提案はニュー&クラシック、ラックスタイルが2019年8月10日オープンした!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]LAX STYLE(ラックスタイル)

Opening Event LAX STYLE

開催日:2019年8月10日(日)
開催場所:LAX STYLE

ダッジ・チャレンジャーのカスタムで知られるラグジが16周年を迎え、新たなコンセプトの新店舗LAX STYLE(ラックスタイル)をオープンさせた。周年日であり、オープン日でもあった2019年8月10日にオープンイベントが開催された。

XJチェロキーの新提案が集う拠点誕生

ラグジの新コンセプトを発信する新たな基地として「LAX STYLE(ラックスタイル)」が2019年8月10日にオープン。店を会場にオープンイベントが開催された。なお、同日はラグジ16周年の記念日。ラグジ17年目に向けた新たな展開の拠点というわけだ。新店舗の場所は、既存のラグジ(本店)と同じ通りに面し、数百メートルほど歩けば到着できる。

オープンイベント当日は、ラグジのユーザーや取引業者が次々と来場し、新提案ラックスタイルでカスタムされたXJチェロキーのデモカーを熱っぽい視線で見学。また、テレビ番組の取材班も来場していた。迎える店側は、大量に用意したフリードリンク、シェフを招いてのハンバーガー提供、子どもには抽選会を展開。家族連れで来場し、お父さんがクルマを眺めつつスタッフと話し込んでいる傍ら、お母さんと子どもたちが、エアストリームの中や日陰で食事をしながら涼むという光景を多く見ることができた。

XJチェロキーのカスタム専門店として誕生したラックスタイルの名称は、ロサンゼルス国際空港の略称「LAX」が語源だという。さまざまな感性を持つ人々が集まり、文化が自然と交流する空港のようにありたい。ラグジによるXJチェロキーのカスタムという新提案は、来場者の目にも新鮮な刺激を与えたことだろう。ラックスタイルのカスタムチェロキー。店に足を運べば、現車をいつでも見られる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

ラックスタイルで商談などを行なうスペースは、店らしい建屋でなく、さりとてプレハブでもなく、トレーラーの最高峰エアストリームを店舗に設えたもの。この中に入れる機会は貴重。オープン日は関係各所からお祝いの花が届けられており、トレーラー内は賑やかな雰囲気だった。

イベント当日に設置されたグリルでシェフが作りたてのハンバーガーを無料提供。また、子ども向けの抽選会やフリードリンクで来場者を歓迎する大盤振る舞い。

オープン日にはTV愛知の番組「薬師寺流」の取材撮影が行なわれ、元WBC世界バンタム級世界王者、薬師寺保栄さんも来店。放送自体は残念ながら2019年8月30日深夜に放送済み。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

LUXZとはここが違う!
LAX STYLE ではXJ チェロキーのカスタムコンプリート販売を専門に行なう

ラックスタイルは1997年~2001年型のチェロキー(XJ型)専門店で、良質な個体をベースとして、現代的なカスタムを施したスタイルを提案する。アメリカ直輸入のパーツを中心に、トータルコーディネートしたフルモデル、部分的なカスタムで個性を演出するハーフモデルをラインナップ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]HACH6474

HACH6483

HACH6494HACH6484

HACH6481

HACH6461HACH6460HACH6459HACH6471HACH6511[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]LAX STYLE【ラックスタイル】
所在地:岐阜市北一色7-25-24
TEL:058-248-0094

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]写真&レポート:加藤山往[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

トラック、バン、ワゴンたちが集うマニアックなイベントがTVW LOCAL JAM

[vc_row][vc_column][vc_column_text]CX2I6489

2019.09.29
TVW LO-CALJAM Vol.02
静岡県福田漁港

生々しい〝リアル〟な乗りこなしで魅せるT(Truck)V(Van)W(Wagon)が福田漁港をジャック!

魅せるショーカーとは一線を画す新たな魅力を発掘!

ここ数年、わざわざ同色ボディーのバンパーを黒バンパーにして低グレードモデルのフェイスへスワップ、さらにルーフにはキャリアを付けてスチールタイヤを履きこなすスタイルが人気を博している。いわゆるドレスダウン的な手法ではあるが、わざわざ仕上がっているクルマを素の状態へ戻していくのには理由がある。

幼い頃、消火ホースや大きなラダーが付いた赤い消防車に憧れた様に、いつの時代もワーキングマシンは男子の視線を釘付けにして然るべき。飾りじゃない生々しさは時に過剰な装飾を超える魅力を発するもの。そんなリアルを追求するトラック、バン、ワゴンたちが集うマニアックなイベントがTVW LOCAL JAMだ。

会場は見渡す限り同じ匂いのする本物のワークトラックや、本国で実際に使用していたスクールバス、南国のマリンレジャーで送迎に使用していそうなフルサイズバンなど、どれもリアルな働くクルマたちばかり。それをスラムドしたり、日本でアウトドアを楽しめる様にとアレンジを加えたり、さらにはフードトラックとして本格的に移動販売車として活躍させていたりと、従来のカーショーとは趣向の異なる生々しい雰囲気はもはや別世界。飾って魅せるのではなく、使って魅せる。そこにTVWの魅力が詰まっていると言える。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]主催★TVW LO-CAL JAM 事務局
HP:https://www.tvw-localjam.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]PHOTO★TVW LO-CAL JAM 事務局
TEXT★石井秋良[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 1月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ストーリー性あるクルマとのカーライフ、それぞれのマスタング・ブリット

[vc_row][vc_column][vc_column_text]'68 FORD MUSTANG、'08 FORD MUSTANG US BULLITT

’68 FORD MUSTANG
’08 FORD MUSTANG US BULLITT

往年の名スターが主演した映画に付けられた「ブリット」という名は、半世紀以上が経った現在、マスタングにとって特別なモデルの名になった。それぞれのブリットに乗るオーナーのカーライフを覗いてみよう。

フツーのマスタングから、一歩進んだカーライフ

ブリットとは、1968年に公開されたスティーブ・マックイーン主演の映画だ。マックイーン演じるブリット刑事の愛車であり、劇中では本人運転で激しいカーチェイスが繰り広げられている。近年でいうワイルド・スピードシリーズのように、スクリーンでアメ車が最高に輝いた、その金字塔とも言える映画である。

08年型マスタング・ブリットに乗るタイトさんは、元々アメ車好きでマイカーを探していたところ、ウイングオートにあるブリットを見つけ、2018年春に購入した。

実はこのクルマ、本誌で以前にも取材をしたことがある。当時の限定モデル「USブリット」を、ウイングオートがサリーン正規ディーラーとして販売したもの。ブリット専用チューニングが施されたエンジンに、さらにサリーン製スーパーチャージャーを搭載した、文字どおり「羊の皮を被ったオオカミ」。タイトさんはその走りに満足していると嬉しそうに話す。

一方、68年型マスタングに乗るちゅきんさんは、07年型マスタングも所有する根っからのマスタング好き。マスタングのオーナーズクラブ「MOCJ」の立ち上げメンバーでもあり、その活動にはウイングオートのサポートもある。ちゅきんさんは常々「いつかビンテージのマスタングにも乗りたい」と考えていたという。そんな折、中古車市場で68年型を発見。MOCJの会長が「程度が良い」とお墨付きを与えたことが、彼の背中を強く押すことになった。購入は2018年6月のこと。

購入後、オレンジだったボディカラーは劇中車と同じハイランドグリーンになり、トランスミッションは3速から4速へ、ドラムだったブレーキは4輪ともディスクになった。着々と現代的に乗れるようブリット仕様カスタムが進められている格好。今後はエンジンの載せ替えも予定しているという。

フォードがトリビュートしたブリットに乗るタイトさん。ブリットを再現しようとするちゅきんさん。共通しているのは、マスタングがとにかく好きだということである。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]’08 Ford Mustang US BULLITT
Owner:タイトさん

'08 Ford Mustang US BULLITT

'08 Ford Mustang US BULLITT

'08 Ford Mustang US BULLITT

'08 Ford Mustang US BULLITT

2008年に限定7700台で登場したマスタングUSブリット。専用エキゾーストシステム、ブレンボブレーキ、アルミホイールなどが設定される。4.6ℓのエンジンにはブリット専用チューニングが施され、サリーン製スーパーチャージャーで475hpを発揮する。

’68 Ford Mustang
Owner:ちゅきんさん

'68 Ford Mustang

'68 Ford Mustang

'68 Ford Mustang

'68 Ford Mustang

「ブリット」の名の起源である映画劇中で、スティーブ・マックイーン演じるブリット刑事が乗ったマスタングと同じ型。映画の公開年と同じモデルイヤーでもある。現在は4.7ℓの289エンジンを搭載しているが、いずれは6.4ℓの390エンジンに載せ替え予定。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Thanks:WINGAUTO(シボレー名岐)
TEL:052-409-5434
HP:http://www.wingauto.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo &Text:加藤山往[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

グランドチェロキートラックホークをチューニングし、900hpオーバーへと引き上げた!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2018 ジープ グランドチェロキー トラックホーク

2018y JEEP GRAND CHEROKEE TRACK HAWK

チャレンジャーを筆頭に、モアパワーを求めて全国から訪れるオーナーが後をたたないのが、埼玉県のチューニングショップHPP。単なるパーツ装着だけのチューニングではなく、確かな経験から導き出したセッティングを行なうことがHPPが選ばれる理由。今回は関西から訪れたトラックホークをチューニングし、900hpオーバーへと引き上げた!

プーリー直径を小さくし、より高速に回転させる

ジープ最強の称号を持つグランドチェロキー・トラックホークチャレンジャー・SRTヘルキャットと同型の6.2ℓV8 HEMIにスーパーチャージャーが組み合わせられ、カタログ値で707hp。2.4トンを超える車重ながら、0-100m加速は3.5秒。こんなスペックのクルマに乗っていても、やはりと言うべきか、モアパワーを求めるオーナーは必ずいて、そうしたオーナー達が続々と訪れているのが、埼玉県にあるHPPである。

市販のチューニングパーツをそのまま取り付け、パッケージに記載されている○○hpアップを単純に加算して終わりというやり方はせず、車両の状態を確認し、オーナーの要望に沿うベストなアイテムをチョイスしながら、実走での現車セッティングまでを行なうのがHPPの流儀。

2018 ジープ グランドチェロキー トラックホーク

そんな実績を聞きつけ、遠く関西からトラックホークを持ち込んだオーナーさん。以前まではチャージャー・ヘルキャットを所有し、それと比較すると物足りなさを感じたようで、トラックホークのチューニングを依頼。当初オーナーさんはPCMチューンを検討していたようだが、HPPがインテークキット追加、さらにスーパーチャージャープーリー変更という方法を提案したところ、迷うこと無くプーリー変更を選択。

プーリーの変更とは、直径サイズを小さなタイプに変えることでブーストアップさせるもの(スーパーチャージャー・アンダーサイズアッパープーリーキット)。他にディアブロスポーツ・アンロックPCM+i3セット、アンチスリップアイドラープーリーキット、JLTインテークキット、ブリスクレーシングプラグ、ロイヤルパープルエンジンオイルを取り入れ、最終的にPCM現車セッティングを実施。以前にHPPでは同型エンジンのチャージャー・ヘルキャットも実施済みであり、同様に900hpが見込まれる。

またしても生み出されたモンスター。そして次なる大物も、いずれ世に放たれるべく作業が行なわれている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

カタログ値707hpがチューニングにより900hpオーバーへ!

今回行なわれたメニューは、ディアブロスポーツアンロックPCM+i3セット、スーパーチャージャーアンダーサイズアッパープーリーキット、アンチスリップアイドラープーリーキット、1000ccインジェクター、JLTインテークキット、BRISKレーシングプラグ、レーシングサーモスタット、ロイヤルパープルエンジンオイルXPR&オイルフィルター、ロイヤルパープルパープルアイス、PCM現車セッティング。HPPは今回のようなディーラー車でも対応は可能なので、まずは相談してみるのをオススメする。

近頃HPPに導入されたダイナモメーターDynocom IndustriesのDYNO X DC POD’s。ローラータイプとは違いタイヤのグリップは関係なく、スリップロスがない状態でのセッティングが可能になる。これまで自社では所有していなかったが、今回の導入により作業効率はさらに上がるハズだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]HPP【High Performance with Precision】
所在地/埼玉県熊谷市村岡1937-2
TEL/048-577-7341
URL/https://www.hpp-jpn.com
営業時間/9:00~20:00
定休日/火曜日・第2月曜[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]写真/古閑章郎
文/相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

誰ともかぶらない新たな相棒としてキャデラック・ATSをゲット

[vc_row][vc_column][vc_column_text]キャデラック ATS プレミアム

’14 Cadillac ATS Premium

アメ車乗りたちの素顔
AMERICAN CAR OWNERS REAL LIFE

街中でアメ車を目にしてクルマをカッコイイと思ったとしても、そのクルマをドライブするオーナーの顔までは分からなかったり、ましてやどんな人なのかはさらに分からない。性別は判明しても。そこで今回の特集では「アメ車乗りたちの素顔」と題して、アメ車オーナーたちは普段どんなライフスタイルを送っているのか、それにどんな職種の仕事をしているのかなどを深掘りして、アメ車オーナーたちの気になる「素顔」を詳解。

事故に遭ったのもイイ思い出?“持ってる男” に転がり込む好条件

フルカスタムした愛車マスタングが、廃車になるほどの大事故に遭うも、本人は至って元気!落ち込むどころか「アメ車最強!」と惚れ直し、誰ともかぶらない新たな相棒としてキャデラック・ATSをゲット。カスタムでは次々と幸運に恵まれパーツをゲット。この男、持ってます!

パーツの少なさがネックも、次々と手に入る強運

俗に言う「持っている」人と言うのは確かに居て、何か特別なものを引き付ける運を持ち合わせている。例え悪いことが起きたとしても最悪な事態にはならず、結果的に以前よりも良い状態になることもある。

紹介する谷口さんは、まさに持っている男。以前所有していたフルカスタムのマスタングが廃車になる程の大事故に遭うも、奇跡的に本人は無傷。落ち込むどころか「やっぱりアメ車は最強」と惚れ直し、両親に車両保険を掛けろと言われていて、たまたま入っていたおかげで金銭的にもフラットになった。

キャデラック ATS プレミアム

アメ車ライフを再スタートするにあたり、選んだクルマはキャデラックのATS。「広島では見ない、キャデラックなのに2ℓターボなので維持費も安い」ということが決め手。問題はカスタムパーツが少ないことだったが、そこは持っている男の谷口さん。国内ではめったに出回らないアメリカ鍛造ホイールの最高峰HREホイールの上位モデルの中古品が販売され、しかもATSに装着可能。カーボックス曰く「奇跡的」なタイミングで、当然ゲット。谷口さんが少々物足りないと思っていたマフラーは、とあるショップに手違いで輸入され、不良在庫としてあったマグナフローが、何とATSの3.6ℓ用。加工すれば装着可能として、これまたゲット。カスタムパーツが少ないATSのパーツが見事に揃っていく運の良さは、まさに持っている男の真骨頂。これから先も、ありえない奇跡が谷口さんに起きるかもしれない。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]キャデラック ATS プレミアム

どちらというとATSは欧州車寄りなので、カスタムもユーロスタイルを取り入れ、メッキ部分はブラッククリア塗装を施す。大胆にデカールを入れるのはカーボックスの得意技で、これが実に効果的な印象を与えている。

マフラー音に寂しさを感じていたが、とあるショップに手違いで輸入され、不良在庫としてあったマグナフローの本国3.6ℓ用タイプがあることを知り、通常より安く購入。カーボックスで谷口さんの2.0ℓ用に加工取り付けし、納得の音をゲット。迫力のリア周りは谷口さんのお気に入りの部分だ。前後フェンダー加工もされている。

HRE・P101の19インチホイールはブラッシュドレッド

車高調はBC Racingのマグネティックライドコントロール

奇跡的に手に入れたHRE・P101の19インチホイールはブラッシュドレッドだったが、あろうことか縁石ヒットしてしまい、修復のついでに4本を思い切ってブラッシュドカッパーツートンカスタムオーダーカラーに変更。車高調はBC Racingのマグネティックライドコントロールをキャンセラー加工して取り付け、高級車らしさを残すギリギリまでローダウン。タイヤはニットー・NT555 G2。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

キャデラック ATS プレミアム

owner : Taniguchi

妥協が嫌いな谷口さんは、時計も趣味の一つ。今日の撮影には一番自慢の時計を身に着け、「最高峰のホイールには最高峰の時計でしょ!!」とホイールとセットで記念写真。自慢の愛車に時計も揃えてきた。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Special Thanks:カーボックス
URL:http://www.bs-carbox.jp/[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo:高原義卓
Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

グランドチェロキーカスタムは、オーバーフェンダーレスもクール!

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

2018y Jeep Grand Cherokee Sterling Edition
SENS CUSTOM BRAND BCD

オトナのシャープなグラチェロカスタムは、オーバーフェンダーレスもキマる

グランドチェロキー用カスタムパーツを展開するBCD。同ブランドはフルボディキットだけでなく、パーツを選択して仕上げられる柔軟性も特徴のひとつ。後期型オーバーフェンダーレスも最高にクールだ!

柔軟なカスタムを実現できるBCDエアロ

近年注目を集めているグランドチェロキー用カスタムパーツブランドBCD。プロデュースは名古屋市のショップ、SENS(センス)だ。同ブランドの魅力は、主張をしすぎないオトナなデザインと、自由なカスタムを実現できるパーツ構成にある。

エアロブランドのなかには、フルセットで取り付けることを前提にデザインされたものもあり、スポット的な取付が不可な場合がある。しかし、BCDなら欲しいところだけ増やせて、自分流のアレンジが可能というわけだ。

今回のデモカーは、オーバーフェンダーを敢えてレスにした、フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパー、リアゲートスポイラーを加え、ローダウンでバランスを整え、ワンオフマフラーによって視覚と聴覚を刺激させる内容。ベースは後期型(2017年~)の2018型グランドチェロキー25周年特別限定モデル「スターリングエディション」。

オーバーフェンダーを追加すれば、より幅広のタイヤやホイールを履けるようになり、伴ってカスタムの自由度は高まる。その反面「カスタムしてますよ」の主張は強くなる。もし、目立ちすぎることは望まないという、譲れない一線がある場合でも、BCDSENSはしっかり期待に応えてくれる。2018 グランドチェロキー スターリングエディション

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

SENSが提案するBCDエアロのフルボディキットは、フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパー、前後オーバーフェンダー、リアゲートスポイラーだが、今回のモデルはオーバーフェンダー以外を装着した例となる。後期型以外に中期型(2014~2016年)もラインナップ。

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

2018 グランドチェロキー スターリングエディション、BCD、SENS

ノーマルのグラチェロから大きく印象を変えることなく、しかし明確なカスタム感を演出できるBCDエアロの真骨頂。逆にオーバーフェンダーだけといったカスタム例は、SENSウェブサイトで公開されている。今回のモデルはグランドチェロキー誕生25周年特別限定モデル「スターリングエディション」がベースで、そのモデルで使われているグレーとシルバーのアクセントカラーを取り入れ、フロントバンパーなどを色分けしている。さらにローダウンが施され、全体のバランスを整えた仕様だ。


SENS【センス】

所在地:愛知県名古屋市中川区荒子2-14-1
TEL:052-363-1100
定休日:水曜日
営業時間:10:00 ~19:00
HP:http://bcd.co.jp/


写真&文/加藤山往

アメ車マガジン 2019年 11月号掲載

【ジープラングラールビコン・オフロード試乗!】見た目以上に最強なスペシャルモデル

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

Jeep・WRANGLER UNLIMITED RUBICON

THE AMERICAN 4×4 & TRUCK
タフでワイルドこそ、4駆&トラックの真骨頂

ラングラーが人気を圧倒するも、4駆&トラックの豊富なバリエーションがアメ車の醍醐味だ!
4×4&トラックの特集を決行すると、今や中心となるのがJK&JLラングラーで、とにかくその人気の高さは群を抜く。そんなジープを含むアメ車は、4×4&トラックのバリエーションが豊富で、タフ&ワイルドな風貌を持つモデルがゴロゴロしている。ラングラーはもちろん、様々な4×4&トラックの魅力を紹介していこう!

最強四駆上陸!【ルビコン・オフロード試乗!】

Jeep(ジープ)随一の最強モデル、RIBICON(ルビコン)誰かが「日本仕様のルビコンは見た目も変わらずも面白くない」…と言っているのを聞いたが、見た目じゃ図れないパフォーマンスを持っているところがルビコンのルビコンたるゆえんだ。ここでは、ラングラー最高峰モデル・RUBICONのすべてを試乗レポートにてお伝えしよう!

一見レギュラーモデル同様のルックスに、いい意味で裏切られる最強レベルの走破性を検証!

〝ルビコン〟の名はやはり、ダテじゃなかった!

2019年5月18日、Jeepラングラーに真打ちのグレード、ルビコンが加わった。そもそもラングラーは、前後リジッドサス、センターデフロック可能なフルタイム式4WD(オンディマンドタイプ)、ラダーフレーム構造といったヘビーデューティ4WDには必要不可欠なハードウェアを備え(それらはもちろんオフロード走破性をターゲットとしたチューニングが施され)、何も手を加えることなく、ハードなオフロードシーンをクリアできる…そんなジープの本流と言えるモデル。そんなラングラーの走りにさらにオフロードチューニングが施されているのが、このルビコンだ。

さて、日本国内仕様のルビコンは、4ドア・アンリミテッド、3.6ℓV6エンジン+8速ATをベースとして、4WDシステムにはレギュラーモデル同様にフルタイム4WDを採用する。…と、ここまではレギュラーモデルとそれほど違いがないように思えるがが、ここから大きく異なっている。

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

まず4WDシステムのローレンジのギア比は、2.717からナント4.0000へ変更された「ロックトラックフルタイム4×4システム」を搭載。ローレンジ付きモデルの多くがハイ/ローのギア比を2倍少々に設定し、それでも十分に減速をできて不整地でじわじわと走らせられるのに、ルビコンでは驚異の4倍となるギア比を提供しているのだ。さらに最終減速比はレギュラーモデルの3.454から4.100へと低くされている。表現としては少々おかしいが〝超〟極低速走行を期待できる。ここまでローギアード化されても一体どういったシーンで活躍が期待できるのか? と思われたかもしれない。

例えば、大荒れの下り急勾配。大きな岩が凶暴にむき出しとなり、タイヤがグリップを失った途端ズルッっと滑り落ちてリカバリーが不可能となるシーン…だが、ルビコンのローレンジの場合、タイヤはしっかりとグリップを確保したまま(つまり路面をしっかりとトレースしながら)、下りてくることができる。もちろん、逆にそういったシーンを下から上るような場合でも、瞬間的パワーだけに頼らず(つまり路面に確実にトルクを伝えながら、しっかりとトレースしながら)、ゆっくりと走れるという、オフロードでの理想の走りも期待できる。

…と、このローレンジだけでも十二分に特別だが、このロックトラックフルタイム4×4システムには、前中後のすべてをデフロックできる機能を採用。ご存知の通り、デファレンシャルギアは左右、もしくは前後のタイヤの回転差を吸収することができ、日常における快適性においては歓迎されるハードウェア。一方で、タイヤがグリップを失うとトラクションを伝えられなくなり、オフロード走行において重要となるトラクション確保という面では不利になるところもある…。そこで、日常を少々犠牲にしてもトラクション優先で活躍するのが、LSDやデフロックといったデフの作動制限装置なのだ。中でもデフロックはその名称からもお分かりのとおり、完全にデフをロックするためタイヤが浮いてグリップを失おうが、接地しているタイヤ側へ強制的にトルクを伝達するという走破性を提供する。そのデフロックがセンターだけではなく、リア、さらにはフロントにも付いているというのだから、その走破性は最強だ。ちなみにこの3つのデフロックは、つぃかに最強だが、本来、クリアするのを諦めた方が良いシーン…例えば、上り傾斜のかなりハードなロックセクションなども、強引に上がっていけてしまうため、気付いたらリカバリーが難しい状況にまで至ることもある。自らのドライブスキル、つまり引き返せるか否かまでの判断スキルを要する、ある意味上級者向けのデバイスだ。

さらにルビコンには、フロントのスタビライザーを解除できる「電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム」を装備。スタビライザーとは左右のタイヤが異なる位相で動くことを制限するものだが、簡単に表現すればコーナリングにおける動きを整えることで安定スタンスを提供してくれる役割がある。しかし、オフロードで理想のサスペンションの動きは、それぞれ伸びと縮みを自在になることであり、スタビライザーの存在は、走破性の面ではデメリットとなる。そこでスタビライザー機能を解除してしまおう! というのがこのシステムで、左右輪の動きが大きくなるモーグルでは、タイヤが外れるのではないかと思われるほどにサスペンションを伸ばし、一方でホイールハウジングに食い込んでしまうのではないかといわんばかりにサスペンションを縮め、ハードなシーンをクリアしていくことができる。

デバイスとしてはたったの3つに過ぎないが、いずれもオフロード走破性を語る上では大歓迎ともいえるものばかり。そして、最初にお伝えした通り、これらアイテムは、後付けが難しい。そう、ルビコンがオフロードにおけるハイパフォーマンスモデルと呼ばれる理由はここにもある。

ルビコン専用ハードウェアを紹介しながら、そのハイレベルなオフロードパフォーマンスについて語ってきたが、実際テストドライブすると、その走破レベルの高さだけでなく、ドライビングのしやすさ、そしてそこにある安心感に驚かされるはずだ。

オフロードシーンに足を踏み入れる際、まず行なうのはトランスファーレバー操作。日本仕様のラングラーはハイレンジにおいてフルタイムモード(オンディマンド式/4H AUTO)、パートタイムモードを備えているが、その切り替えは走行中でも可能(時速72kmまで)。ルビコン専用デバイスのいずれかを活用するには、車両を停止しトランスミッションレバーをNにシフトして、トランスファーレバーをローレンジへシフトしておく必要がある。シフトすることで、そのギア比は4.000とハイレンジの4倍となり、さらにスイッチ操作によってスタビライザー解除、そしてデフロックを行なうことができる。

どのデバイスを使うかは、シーンに応じてセレクトすることになるが、まずとりあえずは4Lへシフト、そしてスタビ解除、それでもクリアできないならばデフロック(リア→リア+フロント)の順が理想だ。今回のジープ試乗会では「オフロードポテンシャルを余すことなく体感して欲しい」という意図からオフロードコースが設定されていたが、今回の試乗車にはラングラー・ルビコンだけでなく、グランドチェロキー、チェロキー、そして、レネゲードも用意されており、つまり、ラングラー・ルビコンにとっては役不足といえるコースレベルであったのは否めない…。

モーグルはスタビライザーを解除しなくてもタイヤを大きく浮かせずにクリア。リジッドサスペンションによるコンペンセータ効果(一方のサスを伸ばすともう一方のサスを強制的に縮める効果)をしっかりと実感でき、有効性を感じた。ロングホイールベースのアンリミテッドでも、グランドクリアランスはさすがに十分であり、ボディへのヒットを気にせず走れたのも良かった。改めて感心したのはフロントアプローチだ。それは角度(アングル)ではなく、バンパーが高い位置にあること、そしてフロントタイヤ前がクリアであることだ。アプローチアングルの数値を誇り、バンパー高を確保していないSUVが多い中、数値だけではなく、実質のクリアランスにこだわったラングラーのデザインに、ジープらしさを感じた。

難なくクリアできるモーグルだったが、あえてスタビライザーを解除すると、十分と思っていたサスの伸び縮みはさらに大きくなり、タイヤをしっかりと路面に押し付けてトラクションを確保。サスだけを自在に伸び縮みさせてキャビン(ボディ)を水平に保つという、オフロード走行における理想のスタンスをしっかりと作り上げる。実はオフロードランでこのボディを水平に保つことは、走破性期待だけではなく、安心感と安全性にもつながる理想だ。路面からタイヤを浮かせて、ボディを大きく傾けながらも、トラクションコントロールによって無理矢理といわんばかりに前進させることを良しとするSUVが増える中、やはりヘビーデューティ4WDはこうでなくっちゃ、と再認識できた。

ルビコンのオフロードパフォーマンスをアシスト、いや、ルビコンを語るに必要不可欠な存在が、BFグッドリッチのマッドテレーンKM2だ。市販品はすでにKM3では? と思われたかもしれないが、まずルビコンに採用が決まったのはこのKM3がデビューする前のこと。しかし、このKM2はアメリカ本国でチューニングされて設定されており、パターンこそKM2だが、その乗り味(特にオンロードにおける快適性)はKM3に近いものだった。

もちろん、ラングラーそのものが乗り味の質感を高めたことがベースにはあるが、オフロードにおけるトラクション性能だけでなく、MTでLTタイヤが日常でも十二分に使えることに驚いた。乗り心地についてもタイヤが起因した固さはあるが、そこにゴツゴツ感といった不満は見当たらない。むしろ、ダンパーサイズにゆとりを与え、かつ剛性感を高めつつ、オフロードにおけるしなやかさをチューニングしたサスペンション設定は、レギュラーモデルより快適と思える状況が多かった。

このルビコン、オフロード走破性を期待する人はもちろん、日常遣いを優先し、時にオフロードを走るユーザーにもオススメのモデルだ。装備内容も本革シートや安全装備など、ラングラーとしてはフル装備状態であり、そういった面からもリーズナブル感がある。

見た目以上に最強なスペシャルモデル Jeep ラングラー ルビコン

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

MTタイヤ、ボンネットフードのデカールなどで、ルビコンたる特別感を表現するも、見た目にはハイパフォーマンスモデルのアピール度は少々物足りないか。しかし、サイドシルを保護するロックレールなど、派手さはなくともオフロード走行に必要なアイテムをしっかりと装備。ボディカラーはホワイト、ブラック、パンプキン、明るいグレーを設定。257台限定発売のルビコン・スカイワンタッチパワートップ(624万9629円)にはヘラヤライエローも設定されている!

インテリアには、レザーシートやオーディオなどほぼサハラ同等の内容だ。RUBICON専用品としてはロゴ刺繍が入ったレザーシート、レッドの加飾パネル(ボディカラーによってシルバーとなる)などを装備する。

オフロードに特化した上でオンロードも快適に!

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

対地障害角はスペック上の数値としても優秀だが、実際にオフロードを走るとグランドクリアランスは数値以上に優れていると感じる。また、北米仕様ルビコンは最低地上高が277mm、対して国内仕様ルビコンは最低地上高200mmとされている(バンパーの違いや計測ポイントの違いなどもあるのだろう)。もちろん200mm以上を謳う乗用車ベースSUVとの走破レベルは雲泥の差で、ラングラーの圧勝である。

燃費(JC08 モード)9.0L/km 3.6L V6
最高出力 284ps/6400rpm 最大トルク 347Nm/4100rpm

ビコンに搭載されるエンジンは、現行型グランドチェロキーに続き、先代ラングラーから採用されているた3.6ℓV6エンジン。単に流用されえいるのではなく、バルブリフトタイミングシステム(VVT)、可変バルブリフトシステム(2ステップ)を採用。クールドEGRによってノッキングを抑えて圧縮比11.3実現したことなど、改良のトピックは多い。またこうしたフィーリング向上をしながら、燃費は約6%改善。

上の写真は現行型の日本デビュー当初、アンリミテッドのスポーツのみ採用していた2.0ℓターボエンジン。現在はサハラにも展開。低回転域におけるラグもトルク不足も感じさせず、レギュラーガソリン仕様ながら高回転までパワーがある。

これぞまさにオフローダーの証、極低速クロールを実現するシステム

速トランスファーケース搭載、前後デフなど、ルビコン専用となる「ロックトラックフルタイム4×4システム」。2WD(FR)のほか、ハイレンジとして4WD(パートタイムモード)、4WD(オンディマドモード)のふたつ、Sらにローレンジ4WD、そしてNの5モードを備える。ちなみにローレンジのギア比は4.000と、レギュラーモデル…いや、全SUVで手に入れられない極低速のローレンジを実現。また、センターだけでなく、リアとフロントまでをデフロックすることもできる。

BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM2

BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM2

BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM2

国内仕様のルビコンに組み合わせられるタイヤもポイントの一つで、装着されているのはBFグッドリッチのマッドテレーンKM2(LT255/75R17)だ。オフロードでのポテンシャルは容易に想像がつくが、実はオンロードにおける快適性が高いことも特筆点。もちろん「MTかつLTタイヤながら…」という前提付きだが、MTだから仕方ないと諦めてきたゴツゴツとした乗り心地、コォーといったロードノイズ、独特のパターンノイズを感じることは少ない。

コイルリジッド(前/ 後)

タフさやけん引といった用途が期待されるラングラーゆえに、ラダーフレーム構造は必須ともいえるもの。その堅牢さゆえにデメリットとなる重量については、先代モデル比で約45㎏もの軽量化を果たしているという。なお、本文中で解説しているが、オフロード走破に有利に働く構造のリジッドサスペンションを採用。言うまでもなく、ヘビーデューティモデルには必須のメカニズムだ。

ちなみに、サスペンションももちろんルビコン専用でオフロードパフォーマンスを期待できるチューニングが施されている。ダンパーは容量も大きい上に赤く彩られていることで、レギュラー仕様との違いをしっかりとアピール。ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

今回の試乗コースは、スタビライザーを解除するまでもなくクリアできるシーンではあったが、あえて解除してモーグルを走行してみた。ホイールハウジングに食い込むかのようにサスペンションを縮め、反対側はタイヤが外れてしまうのではないかといわんばかりに伸ばし、路面をとらえている。言うまでもなく、トラクションを稼ぐことができる上に、ボディスタンスが水平に保たれていることもポイントだ。これが、オフロード走行の理想たるスタンスをしっかりと生み出している。

ルビコン専用デバイス

フロントのスタビライザーを解除できる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムを採用。オフロードで自在にサスペンションを動かすことを可能とし、ラングラーのオフロード走破性をより引き上げてくれるスペシャルデバイス。

■ラングラー・ルビコン変速比・減速比

ルビコン試乗アメ車-2 のコピー

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

唯一無二、と言っても過言ではないルビコンだけがローレンジギア比は、オフロードではかなり有利。ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

始祖たるCJシリーズなどを見れば分かる通り、コンパクトサイズを特徴としてきたラングラーだったが、先代JK型で大幅にサイズを広げた。これがいわゆるロングホイールベース・4ドアモデルとして、現行型アンリミテッドにも続いている。具体的には全長4870mm、全幅1895mm、全高1845mm(ルビコンは1850mm)。本国でいうフルサイズ手前のボディだが、日本では大きい呼ばれるサイズ感だ。その分、室内の居住性を高めているのは言うまでもない。

主要諸元表&価格

ルビコン試乗アメ車-2 のコピ


TEXT /吉田直志
PHOTO /浅井岳男

アメ車マガジン 2019年 12月号掲載

せっかく色が決まったのに、肝心のクルマのボディが激ヤバです【デュランゴの挑戦 Vol.78】

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DURANGO CHALLENGE【デュランゴの挑戦】
世界で一台のマッスルSUV への道Vol.78

ようやくガレージジョーカーにデュランゴを持ち込んで、記念すべきオールペン作業の開始! と、喜びもつかの間、ボディの状態を確認していくと、あちこちからサビで腐食した部分を発見。これはまず、ボディ修復が先決となるようですな。

サビでボロボロ、amZ2019参加は無理!

長らくオールペン計画が進まなかったけど、今度こそスタート。2019年9月29日開催のamZに間に合わせるにはギリギリのスケジュールのハズだったんだけど、ハッキリ言います、無理でした! 作業の第一段階としてまず、ボディの状態を隈なく見て、凹み、傷、サビの状態を確認し、その部分をまず補修。それからボディ全体の下地処理に取り掛かるのだが、プロの目から見てデュランゴは、幾つかあるボディの傷は想定内だけど、パテ割れやパテの断層が見て取れる部分が複数あることが想定外。「ハッキリ言って素人レベルだな。ここが原因で鉄板にサビが出て他に影響することもあるから、削って補修する必要がある」と、ガレージジョーカーの小川氏。強面で何事も豪快なイメージがある小川氏だけど、特に鈑金に対しては、職人の親父さんから叩き込まれたこともあり、小さな部分も妥協は許さない。

しかも問題はこれだけではなく、ボディ下側の随所にサビの腐食が見られ、純正のオーバーフェンダーを外すと、リア側のタイヤハウス先端が朽ち果てていた。「こんな状態にまでなった90年代後半のクルマは見たこと無いぜ」と言うほどで、オールペンとは関係のない下回りも確認すると、助手席側のフロアにサビで穴が空いていることも判明。これは酷い…。

オーバーフェンダーで見えない部分、オールペンには関係ないフロアだけど、小川氏は「絶対に直す」と、時間をかけて修復することに。amZも大切だけど、長い目で見て今のうちにしっかり直しましょう! なのでamZは代車です(笑)

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作業前にボディの状態を確認すると見るからに怪しい部分を発見…オールペンじゃなくレストアが始まる!?

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右上はヘッドライト上部のパテ割れ。その下はドア下にあるサビで腐食した部分。サイドモールは外す予定だったので剥がしてみると、そこにもサビが。

色んな部分にサビがあるので、スタッフの島田さんが下回りを確認すると、助手席側のフロアにサビがあって、削っていくと車内にまで達する穴を発見。たしかに雨が降った翌日は車内が曇っていたような気も…。穴を修復し、いずれ絨毯を交換することも検討しなきゃね。

オーバーフェンダーを外すと、驚くべき光景が!

ドア下、フロア下、モール下に酷いサビがあることも驚いたけど、一番驚いたのはリアの純正オーバーフェンダーを外したら朽ち果てたボディが現れたこと。ハンマーで叩くと、鉄板がボロボロと崩れていくほどですよ。フロント側は問題ないけど、リアは両サイドが被害。2枚の鉄板が重なる仕組みになっているが、何とか後ろ側の鉄板は大きな被害がないのが救いか。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

基本オレンジにオールペンするけど細かい部分はブラックを残す感じになる?ストライプも欲しいけど今回はナシ

オールペンするにあたり、色分けをするかどうか。全てをオレンジにすると何かベタな印象に見えるので、ミラーやドアノブだったりをブラックにしようかと思ってます。メッキバンパーは残そうと思ったけど変かな? ここもオレンジ? 当初はセンターストライプを入れる予定だったけど、時間的に今回はナシ。またいずれ。

ソリッドのオレンジベースだけどレッド寄り、パールもほんの少し混ぜて色の変化を与える

これが確定したボディカラー見本。ソリッドのオレンジをベースにレッド寄りの色合い。そこにほんの少しパールを入れることで、色の変化を与える感じ。ここにたどり着くまでに、かなりの色を作ったなぁ。本当にお疲れさまです。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

次号予告
想像以上の酷い状態で、ボディ修復作業が本格的にスタート

というわけで現在、一番大きなサビがあるフェンダー部分を手始めに修復作業を実行中。サビの部分を削り取り、新たな鉄板を当てて溶接するなど、完全なレストア作業。もしかしたら今後さらに想定外なことも起きるかも? 僕もツナギを持参して、少しでも作業を進めるためにお手伝いしております。オレンジの姿を披露するのは一体いつ頃になるかな~。もしかして来年?[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]マッスルテイスト溢れる形状のダクト付きボンネット! 【デュランゴの挑戦 Vol.71】

アクセルを踏まなくても加速?アイドリングが不調です。【デュランゴの挑戦 Vol.72】

バックカメラで快適性アップ プロの丁寧な作業に感動!【デュランゴの挑戦 Vol.73】

ダクト付きボンネット装着でオールペン計画が発動!【デュランゴの挑戦 Vol.74】

オールペンの前にやるべきこと、車検+点検整備がありました【デュランゴの挑戦 Vol.75】

最強のガラスコーティングでフロントガラスを防御!【デュランゴの挑戦 Vol.76】

マル秘アイテムも追加で今度こそオールペン作業がスタート!【デュランゴの挑戦 Vol.77】[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

1999y DODGE DURANGO
デュランゴの軌跡

デュランゴの挑戦

1999yダッジデュランゴ

1999yダッジデュランゴ

埼玉県所沢市にある解体屋「T&Kインターナショナル」に持ち込まれたデュランゴを、当時所有していたアメマガ号アストロと強引に交換トレード。エンジンこそ調子が良かったデュランゴだが、外装にキズも多く、内装もパーツが外されていたりと、一般に売られている車両と比べると程度は中の下。引き取り手がいなければ、今頃はスクラップになってたかも…。そんな状態だったデュランゴを日本一のスタイルにすべく、復活&カスタムをしていくのである。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
住所:千葉県銚子市野尻町51
HP:http://www.garage-joker.com/
TEL:0479-26-3949
FAX:0479-25-7743
営業:10 ~19 時
定休日:火曜日

GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】

GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】

90年代モデルを中心に、高品質な車両を扱うガレージジョーカー。品質重視なので、人気車ではないレアモデルが並ぶことも多い。メンテはもちろん、徹底した鈑金技術は特筆すべき点だ。。パーツは本国とのルートがあり、毎週発送されている。ショールーム内には専門店顔負けのUS 雑貨が豊富に並び、マニアからは絶大な人気を誇る。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■写真&文:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

迫力と信頼性の良いとこ取り 検討に加えたいUSトヨタタコマ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2019 トヨタ タコマ ダブルキャブTRD、2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

2019y TOYOTA TACOMA LONG TRD SPORT 3.5 V6 4WD
2019y TOYOTA TACOMA DOUBLE CAB TRD OFROAD3.5 V6 4WD

THE AMERICAN 4×4 & TRUCK
タフでワイルドこそ、4駆&トラックの真骨頂

ラングラーが人気を圧倒するも、4駆&トラックの豊富なバリエーションがアメ車の醍醐味だ!
4×4&トラックの特集を決行すると、今や中心となるのがJK&JLラングラーで、とにかくその人気の高さは群を抜く。そんなジープを含むアメ車は、4×4&トラックのバリエーションが豊富で、タフ&ワイルドな風貌を持つモデルがゴロゴロしている。ラングラーはもちろん、様々な4×4&トラックの魅力を紹介していこう!

アメ車らしい迫力がありつつ、その上でトヨタの信頼性を兼ね備える選択肢がUSトヨタだ。中でも北米で圧倒的な販売台数を誇るタコマは、日本で乗りこなしたい一台だ。

逆輸入車もお手のもの、実車ありきの幅広い提案

トヨタのラインナップにハイラックスが復活し、街中で見かけることも多くなった昨今。しかしハイラックスでは物足りないと感じる層も多いだろう。なにせUSトヨタにタコマタンドラという上の選択肢があるのだから。

愛知県一宮市にあるカーズスパークは、アメリカ本国からの直接仕入れも得意なショップ。今回注目するタコマに限らず、さまざまな車種の取り扱いを実現し、積極的に実車も展示している。日本では馴染みの浅い逆輸入車であっても、店先で実車を見ながら比較検討できるというのは頼もしい限りだ。なお、もっと上のグレードや、オプション装備を柔軟に選びたいというニーズがあれば、それに沿うよう対応してくれる。

USピックアップは、車室の広さとベッドの長さが選択式になっているのが通例だ。タコマの場合、まず車室が控えめサイズなアクセスキャブがある。ただしこれは2ドア。車室の広いダブルキャブなら4ドア。今回の2台はどちらもダブルキャブである。

2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

2019 トヨタ タコマ ダブルキャブTRD

そしてベッド長はショートとロングの2種類。取り回しのしやすさならショートも有りだが、せっかくならロングに乗りたいという気持ちも分かる。このあたりのサイズ感は、やはり実車を見ながら検討したいところ。

USトヨタの魅力は、日本車とは一線を画すスタイリッシュなデザインながら、それでいて国産車並みの高い信頼性があること。パッと見はトヨタだが左ハンドルという意外性もある。アメ車好きがハマる選択肢のひとつだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2019y TOYOTA TACOMA LONG TRD SPORT 3.5 V6 4WD

2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

2019 トヨタ タコマ ロングTRD スポーツ

タコマのラインナップ中、オンロード寄りのアッパーミドルクラスに相当するTRDスポーツ。車室空間の広いダブルキャブと、ベッド長6フィート(約1.82m)をセレクト。V6エンジンで278hpを発揮する。ボンネットにダクトが備わり、オーバーフェンダーなどがボディ同色ペイント。オーディオなど贅沢装備が充実。

 

2019y TOYOTA TACOMA DOUBLE CAB TRD OFROAD3.5 V6 4WD

2019 トヨタ タコマ ダブルキャブTRD

2019 トヨタ タコマ ダブルキャブTRD

 

アッパーミドルクラスのオフロードモデルがTRDオフロード。TRDスポーツと比較して、ボンネットのデザインやオーバーフェンダーのカラーリングが異なる。こちらのベッド長は、取り回しやすい5フィート(約1.52m)のショート版をセレクトしてある。4WDモデルはランクルなどと同じくマルチテレインセレクトを備える。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]写真&文/加藤山往[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 12月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]