モパーが並ぶショップでマスタングは狙い目

2013 FORD MUSTANG GT PERFORMANCE PKG

2013 FORD MUSTANG GT PERFORMANCE PKG

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

今ならエクスカーズで狙える?カスタムマスタングのトップ

全国レベルのカーショーで、多数のアワード獲得の実績があるエクスカーズ。だが、それらベースになるモデルはモパーがメイン。そろそろマスタングも…。そんな野望がエクスカーズにはあるようで、今ならベースに最適となるマスタングが在庫中だ。このマスタングを基に、カスタムのトップを目指せ!

モパーが並ぶショップでマスタングは狙い目

岡山県のエクスカーズは、2021年で節目の10年目を迎えた。岡山県の山間部にショップを構えながら、中国地方を中心に多くのアメ車オーナーが足を運ぶ。

その理由の一つが、カーショーのトップを狙えるカスタム技術だ。鈑金塗装を駆使したボディ加工に始まり、オリジナルのワンオフパーツ製作など、オンリーワンカスタムを次々と披露してきたことで、個性を求めるオーナーが訪れるのだ。

これまで同ショップが製作した代表するモデルは、300C、チャージャー、チャレンジャー、マグナムなどいずれもモパーが並ぶ。ブランドに偏りがあるのは「たまたま」と代表の藤原氏は語るが、前述のモデルで注目を浴びたが故に、自ずと同じモデルのオーナーが集まるのは致し方ないだろう。

そんな中で、藤原氏は「マスタングも面白いと思うんだが…」と、マスタングの思い切ったカスタムも模索する。マスタングオーナーこそいるが、カーショーを狙うよりも「街乗りで少し目立ちたい」オーナーが多い現状。

2013 FORD MUSTANG GT PERFORMANCE PKG

ちょうど今、エクスカーズにはベースに最適となる13年型マスタング・GTパフォーマンスパッケージが在庫されている。ブロンズカラーのロハナ・RFシリーズの20インチを履き、車高調が組み込まれ、マフラーはマグナフロー。このまま乗っても確かに注目を浴びる。

だが、マスタングカスタムに興味津々の藤原氏とタッグを組めば、エクスカーズでトップはもちろん、カーショーでアワード獲得も夢ではない。誰か藤原氏の願いを叶えて欲しいのだが…。

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ボディカラーは限定のスターリンググレー。GTパフォーマンスパッケージは、フロントにブレンボの大径ローターとキャリパーが装着され、サスペンションも専用のチューニングが施される。シートもレカロが標準装備だ。カロッツェリアHDDナビ、ETC付き。

ロハナ・RFシリーズ・20インチ

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ホイールはブロンズカラーのロハナ・RFシリーズ・20インチ。タイヤはレクサーニでサイズは245/35/20。車高調が組み込まれて、マフラーはマグナフローを装着。


EXCARS【エクスカーズ】

TEL:0867-34-1020
URL:http://excars-st.com


PHOTO:高原義卓
TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

カマロの“ プロ” によって、本当に自慢できる姿へ変貌

CHEVROLET CAMARO

CHEVROLET CAMARO

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

カマロの“ プロ” によって、本当に自慢できる姿へ変貌

オーナー自慢のボディキットは、カマロカスタムの第一人者であるジェットシティからみれば粗が目立った。徹底的に修正しつつ、新しい姿を目指しカスタムが行われていく。


非の打ちどころがない、ハイパフォーマンスマッスルカーのカマロZL1


カスタムスイッチが入りオーナーはパーツ探し

誰もが困難だと思われていたカマロの完全着地を世に送りだして以降、日本各地のカマロオーナーがジェットシティを訪れカスタムに挑んでいる。

紹介する12年型カマロのオーナーは、ジェットでゼロからカスタムを施したのではなく、とあるショップでカスタムを施しキーレス交換のために訪れた。その時すでに、トップデザイン製のフルエアロ&オーバーフェンダー、ワーク・グノーシス20インチホイールは装着されていた。

CHEVROLET CAMARO

オーナー的にはその状態で満足していたようだが、徹底的にカマロカスタムを追求してきたジェットからすれば、「もうひと手間かければさらに良くなる」ように見えた。とくにオーナー自慢のボディキットの状態はお世辞にも良いとはいえず、玄人が見れば粗が目立つ。納得の状態まで修正するには全バラシが必要で、そこまでするならオールペンでイメージを激変させることもできるのだが…。

結果的にボディキット修正に加え、ダッジのデストロイヤーグレーによるオールペンが実施されるのだが、その激変した愛車にカスタムのスイッチが入ったオーナーは、トゥルースパイクラグナット装着、ヤフオクでGTウイングとトランクスポイラーまでも購入し、今後はジェットカマロの代名詞である、足回り加工&エアサス搭載で完全着地も視野に入れる。

もし当時のままで乗っていたら、ある程度の注目は浴びていただろう。しかし、目が肥えたカスタムマニアがよく見れば…。現在の姿は、何処に行っても自慢できる状態だ。

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フロント、サイド、リア、ワイドフェンダーのボディキットはトップデザイン製。オーナーが他店で装着したものだが、アメリカ製パーツではよく見られるフィッティング精度に難があったようだ。ジェットシティによって修正装着され、その際にダッジのデストロイヤーグレーでオールペン。

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GTウイングやトランクスポイラーはオーナーがヤフオクで購入して装着を依頼。現在はダウンサスだが、完全着地のジェットカマロを見て、いずれは完全着地を目指していくようだ。

ワーク・グノーシスの20インチ

ホイールはワーク・グノーシスの20インチ。サイズはフロント20×9.5J(275/40/20)、リア20×12J(315/35/20)。トゥルースパイクラグナットも装着される。ディスクのレッドはワークのオプションカラーで、リムはオールペンと同時にボディ同色へカラーリングされた。


JET CITY【ジェットシティ】

TEL:082-820-0377
www.carshop-jetcity.com


Photo:高原義卓
Text:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

経済的なマスタングエコブーストはコンバーチブルでしかも右ハンドル

2017 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible

2017 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

フォードファンのために変わらぬ安心感も提供中!

東海地区で3つの拠点を構え、右ハンドルのフォード車を販売するFLC。ここで紹介するマスタングはUK仕様の右ハンドルで、使いやすさと経済的に優れつつ、個性的なクルマと言えるだろう。


幻と言われた右ハンドルマスタングの新車を販売


経済的なエコブーストで個性的なコンバーチブル!

長年フォードの正規ディーラーを展開してきたFLC。これまで蓄積した豊富なノウハウを活かし、またフォードを愛用し続けてくれるファンのために、今なおフォード車の販売だけでなく、メンテナンスも積極的に展開する。

そのFLCが取り扱うフォード車の最大の特徴は、なんとUK仕様の「右ハンドル車」ということ。アメ車はやっぱり左ハンドルでしょ!と若い人は言うかもしれないが、年齢を重ねるに連れて乗りやすさを重視するようになるもの。

2017 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible

また、現行型のマスタングはほんの数年正規モデルが販売されていたが、左ハンドルのエコブーストのみ。それに対してここで紹介するコンバーチブルは、右ハンドル車。しかも経済性に優れるエコブーストなので、個性的なだけでなく実用性も考慮した「オトナのアメ車」と言えるだろう。今回伺ったフォード四日市店には、鮮やかなブルーの2016年モデルを在庫中。

2017 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible

こちらの車両にはバックセンサーや19インチのアルミホイールも装備しており、充実した装備も魅力。また岐阜と松坂の店舗にはレッド/シルバー/ホワイトも在庫しており、好みのボディカラーも選択可能だ。ちなみに現在、UK仕様にはV8/5.0ℓしか設定されておらず、今後エコブーストの新車はまず入荷しないと言える。

スタイルは当然重要だが、経済性や日常の使い勝手の良さもやっぱり大切。そんなバランス感覚に優れた人こそ、このマスタングは似つかわしいと言えるだろう。

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19インチのアルミホイールや、バックソナーを標準で装備。スポーティーな走りを楽しめるだけでなく、安全性もしっかり確保する。スポーツカーやマッスルカーは運転しにくい!? という先入観は、このUKモデルのマスタングには当てはまらない。

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ステアリングの位置は右側。フロアタイプの6ATで、Shaker proプレミアムオーディオを装備。また前席には温度調整機能が備わり、季節を問わず快適なドライビングが楽しめる。

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エンジンは定評のある2.3ℓのエコブースト。6ATとの組み合わせも良好で、排気量からは想像もできないほどスポーティーな加速を楽しめる。大排気量エンジンには独特な魅力が確かにあるが、軽快な走りと経済性を両立したエコブーストには、お財布にも優しいと言う魅力がある。


右ハンドルのマスタングで、妻と楽しむ最高のクルマ!

現行マスタングをベースに往年のスタイルを再現。右ハンドルのブリットエディション

右ハンドルの国であるイギリスからマスタングを直輸入

右ハンドル最新マスタングを直輸入しているのは、FLCというディーラーグループ。


FLC co.,ltd.
フォード四日市

住所:三重県四日市市日永4-2-7
TEL:059-346-5322
HP:https://www.f-l-c.jp

フォード岐阜
住所:岐阜県岐阜市西河渡2-5
TEL:058-254-0330

フォード松阪
住所:三重県松阪市市場庄町1148-1
TEL:0598-56-5220


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

エンブレムをヒントに検索してヒットしたのがナビゲーターだった

LINCOLN NAVIGATOR

LINCOLN NAVIGATOR

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

2020年3月から始めたランニングの道中で、毎日見掛けるナビゲーターに惚れた♡

アメ車に興味を持ったり乗り出すキッカケは実に様々。マナミさんはランニングを始めたことで普段、外出しない時間帯に外へ出る様になり、決まった時間にいつも遭遇する大きなSUVに惚れた。エンブレムを記憶して調べたそのクルマが、後に愛車となるナビゲーターだ。

毎日見たのは2代目でも買ったのは3代目!

横浜在住のマナミさんだけど、先に紹介したエクスプレスに乗るやっちゃんさんの元へ遊びに来たタイミングで撮影を決行。大阪在住の筆者が岐阜県で、横浜在住のガールズオーナーを撮影するという割と珍しいパターンの取材となったが、「どうやって来たんですか?」と聞くと、「高速は一切使わずに子供と一緒に車中泊しながらロングドライブを楽しんできました♡」と。トラックドライバーでも中々ハードな長距離運転を、子供たちを連れてオール下道でこなすなんて素晴らしい。

LINCOLN NAVIGATOR

世間話もほどほどにナビゲーターについて伺うと、最初は名前すら知らなかったけれど、エンブレムをヒントにスマホで検索してヒットしたのがナビゲーターだったらしく、ランニング中に見たのは一世代前の初期モデルの丸フォグで、それに絞って探したものの程度の良い中古車がなくて、思い切って3代目ナビゲーターも候補に。

そこで実際に3代目を見に行ったら後戻りできなくなって即決で購入した。とくにリンカーンのエンブレムが大好きで、リンカーン以外は眼中になかったというほど惚れ込んでおり、2021年の4月にこの車両と出会った時は「やっとお目当ての一台と巡り合えた!」と大満足。

LINCOLN NAVIGATOR

珍しいダークトーンのメタリックカラーにリンカーンらしいテールが際立つ後ろ姿もイケメンと、まだ購入して間もないが既に溺愛しており、両サイドのクロームピラーカバーを購入して自分で張り付けたり、ステッカーチューンを施したりと、やれることからコツコツと自分でカスタムして楽しんでおり、いずれはストロボやアンダーネオンを上品に取り入れつつ、ギラギラしたメッキホイールを24インチ位にサイズアップして履かせたいと妄想中。マフラーも現状のギブソンよりももっとドロドロした音量にして、アメ車らしさをより濃厚に楽しんで行きたいとのこと。

通勤から子供の送迎、そして今回のような長旅まで、ヘビーローテーションなナビゲーターライフは、まだまだ始まったばかり。

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アメ車は初となるが、以前トライアンフのデイトナ675というスーパースポーツ系のバイクに乗っており、どちらかと言うとバイク女子だったマナミさん。

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アメ車のイメージはローダイダーという先入観がナビゲーターをキッカケになくなって、いろんなイベントやミーティングで様々なアメ車オーナーと交流を持つことも、このクルマに乗りはじめたからこそ。子供を乗せて長旅もヘッチャラな彼女だけに、これから全国各地の様々なミーティングに出没してくれることだろう。

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owner : Manami


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

世界一クールなセダン:チャージャーが1/18スケールミニチュアでついに登場!

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IJIRY’S ROOM:Recommend 1/18 scale Model

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

ダッジのモダンマッスルの人気はものすごく高い。その人気を反映するようにチャレンジャー、そして兄弟分のチャージャーの1/18ビッグスケールのハイディテールモデルが各社から続々リリースされている。今回はダッジ・チャージャーと、チャレンジャーのモデルたちを紹介していくことにしよう!

チャレンジャーに続き、チャージャーのモデル化も続々進行中!

ダッジ・チャレンジャーは現在のアメ車界筆頭の人気車なのは言うまでもない。その人気の表れか各メーカーから多くのミニチュアモデルがリリースされていることをご存知だろうか。

オートアートからはコンポジットモデルとして、2018年型ヘルキャットワイドボディとデーモン、そして392HEMIスキャットパックも発売されている。「コンポジットモデル」とは、「複数の異なる素材で構成(= Composite)」され、目の覚めるようなリアルでシャープな造形の他に例を見ない革新的なモデルカーだ。

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さらに先日、フランスのソリド社からはダイキャスト製の2020年型ヘルキャット レッドアイが新発売となった。こちらはダイキャストならでは重量感を質感を誇るが、価格を抑えるためか(実際にプライスはかなりリーズナブル)ボンネットとトランクの開閉ギミックはオミットされているが左右ドアの開閉、ステアは機構は保持。

そして現行チャージャーというと、ミニカー界では窓際の存在だったのだが、この度、フランスに拠点を置くミニカーブランドのGTスピリットから、チャージャーのビッグスケールが発売された。2019年型のヘルキャットに続き、つい先日、2021年型ヘルキャット レッドアイがラインナップに加わっている。

レジン製なので開閉ギミックはないのだが、超絶ハイディテールなので超オススメです。そして何よりも、世界一クールなセダンである現行チャージャーがモデル化されたことを喜びたい。


1/18 GT SPIRIT
2021 DODGE CHARGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

1/18 GT SPIRIT 2021 DODGE CHARGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

1/18 GT SPIRIT 2021 DODGE CHARGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

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フランスに拠点を置くミニカーブランドのGTスピリットからリリースされたばかりのチャージャー・ヘルキャット レッドアイ。レジン製なので開閉ギミックはないが、迫力のワイドボディをワイルドにモデル化! 文句なしにカッコイイモデルです!!

GT SPIRIT:www.gts-models.com


1/18 GT SPIRIT
2019 DODGE CHARGER SRT HELLCAT

1/18 GT SPIRIT 2019 DODGE CHARGER SRT HELLCAT

1/18 GT SPIRIT 2019 DODGE CHARGER SRT HELLCAT

レッドアイと同じくGT スピリットがリリースしているチャージャー・ヘルキャット。こちらもレジンモデルだが、ナローボディならではスタイリッシュなアピアランスを絶妙に再現している。

GT SPIRIT:www.gts-models.com


1/18 AMERICAN MUSCLE AUTHENTICS
1969 DODGE CHARGER R/T
ビンテージも注目したいコレはいいモノなのだよ

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チャージャーを語るなら第二世代の、特に69型は持っておきたい! こちらは以前アーテルがリリースしていたもので、特にこのグリーンはレアモデル。見つけたらすぐにゲットするべし!


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ナンバーワンアイドルのチャレンジャー、モデルカーも充実のラインナップを誇る

1/18 SOLIDO
2020 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

1/18 SOLIDO 2020 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

1/18 SOLIDO 2020 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

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フランスのメーカーのソリドからリリースされたダイキャスト製の2020 年型チャレンジャー・レッドアイ ワイドボディ。フードやトランクの開閉ギミックをオミットすることでリーズナブルプライスを実現。ディテールは文句なしの仕上がり!

SOLIDO:www.solido.com


1/18 HIGHWAY 61
1970 DODGE CHALLENER R/T
初代チャレンジャーも絶対に持っておきたい!

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1/18 HIGHWAY 61 1970 DODGE CHALLENER R/T

チャレンジャーを語るなら初代様を外せない。現在は細々と展開しているハイウェイ61ブランドだが、10年ほど前に、このR/TやT/Aなどもリリースしていた。これも見つけたら即ゲットだぜ!


1/18 AUTOart
2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON

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各部の開閉ギミックを備えるデーモン。コンポジットボディにより、各ドア・ボンネットはいつも正確な位置で開閉を行なえ、さらにボディと各開閉部の間の「チリ合わせ」はより正確になり、全体的な「まとまり感」も向上しているハイディテールモデル。

AUTOart:www.autoartmodels.com


1/18 AUTOart
2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT WIDEBODY

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オートアートの2018年型ヘルキャットワイドボディ。ステア機構、ボンネット、左右ドア、トランクの開閉ギミックを持つ。エクステリアだけでなく、インテリアやエンジンも忠実に再現。

AUTOart:www.autoartmodels.com


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2018 DODGE CHALLENGER 392 HEMI SCAT PACK SHAKER

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1/18 AUTOart 2018 DODGE CHALLENGER 392 HEMI SCAT PACK SHAKER

オートアートは特にマスタングやコルベット以上にチャレンジャーのモデル化に力を入れており、スキャットパックもリリース。シェイカーフードにナローボディが超イカすのだ!

AUTOart:www.autoartmodels.com


アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

ジェットシティの原点と展望

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過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

創業19年を迎えたジェットシティの原点と展望
今も昔も変わらないのはクルマを通じてオーナーと一緒に楽しむこと

世界最大のアフターマーケットの祭典であり、カスタムの最先端モデルが集まるSEMAショーへ車両出展が決まっている広島のジェットシティ。創業19年目となるジェットシティは、いかにしてここまで成長を遂げたのか。ショップの原点と今後の展望はいかに。


ジェットシティはカスタムだけじゃない!トータルでカーライフをサポート


カマロのカスタムが大きな転換期

2020年コロナの影響で中止となった世界最大のアフターパーツの祭典「SEMA ショー」は、2021年の開催が正式発表された。本国ユニバーサルエアが、日本で唯一カスタムモデルの製作を依頼したのが広島県のジェットシティで、日本を代表するカスタムビルダーの技術を随所に盛り込んだマスタングは、一年越しで遂にアメリカデビューを果たすことになる。

創業19年目を迎えたジェットシティの名は、今や日本のアメ車カスタム業界で知らない人はいない。ここまでカスタムに注目されるようになったジェットシティだが、オープン当初からアメ車カスタムに力を入れていたわけではない。

元々は欧州車の販売がメインだったが、当時大ブームが起きていたアストロやCKモデルのローライダーを知り合いが乗るようになり、そのメンテナンスやカスタムを少しずつ始めたのがアメ車の接点だ。「どれもボロボロでね(笑)。メンテナンスもされていないし、カスタムも適当な組み方で、我慢できずに手直ししてましたよ」と、当時を振り返る代表の萩原氏。

その頃は、ボロボロのアストロでさえ置けば売れる時代。だがジェットは、利益だけを追求せず、オーナーが安心して乗れるようにしっかりメンテを施したアストロなどを店鋪に並べるようになり、それが評判を呼び、多くのアメ車オーナーが訪れるようになっていく。

オープンから7年目ぐらいになると、ジェットシティはアメ車の販売・整備・カスタムにシフトして成長していくが、このスタンスのままでは何処にでもあるアメ車ショップと変わらない。

萩原氏は「ジェットシティならではの、もっと自分たちの色を出していきたい」と思うようになっていく。その一つの特色が、アメ車の中で一番好きだった3rdカマロに注目し、フルメンテナンスを施しカスタムを行なっていくことだった。カスタムは、バイクが好きでパーツをDIY製作していたこともあり、クルマにもDIYパーツを取り入れようと製作に励んだ。

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ジェットシティのカマロへの注目は、カマロが5世代目にモデルチェンジしてさらにヒートアップし、徹底的に研究してカスタムに没頭。その集大成ともいえるモデルが、アメ車マガジン2018年3月号で表紙を飾った完全着地の白いカマロだ。

カマロの足回り構造上、エアサス搭載で完全着地は困難とされていたが、ジェットシティはそれを成し遂げた。「雑誌発売後はかなりの反響で、自分たちがやってきたことが間違いじゃなかったんだと思いました」。その後はカマロオーナーが全国から訪れるようになるなど、カマロ中心の「カスタムのジェット」が今日まで築き上げられていく。

カマロのカスタムをキッカケに大きく変貌したジェットだが、オープン当時から変わらないことがある。それが「オーナーとの関わり方だ」。オーナーとはクルマを売り買いするだけの関係だけではなく、「カーライフを一緒に楽しむ」ことを当たり前のように続けている。

BBQ開催は週末の恒例行事だし、ときにはスポーツ大会まで開催するなど、「ジェットに行けばなにか楽しいことがやっている」は、オーナーの共通する言葉だ。「店に集合してオーナー同士で遊びに行ったり、彼女が出来たと自慢しに来たり、ホント色んなオーナーが来ますよ。お金にはならないけどね(笑)。でも、そうやってオーナーが楽しんでいるのが素直に嬉しいし、彼らが楽しんでくれれば、それを見た周りが『面白そうだから、俺もアメ車に乗ろうかな』って思ってくれる。

僕はクルマを売る営業はしないけど、面白い遊びや場所がないか毎日探してます(笑)」。

アメリカデビューが実現し、日本を代表するカスタムショップまで成長したたジェットだが、今後目指すべきは「原点回帰」だという。「いくら最高のカスタムを作れたとしても、アメ車に乗りたい人が居なければ意味がない。だから、アメ車の裾野を広げるために、カスタムのアピールよりも、一人でも多くアメ車に興味を持って乗ってもらうべく、純粋に車両販売に力を入れていこうと思ってます。そのために、色んなイベントも検討中です」。

カスタムのトップを目指しながらも、アメ車普及に取り組むジェットシティ。萩原氏は遊んでばかり? いやいや、アメ車のこと、真剣に考えてますから!

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ロアアームが干渉することで完全着地は困難とされたカマロを、ロアアーム加工、ユニバーサルエアの特注エアサスによって完全着地を実現した、ジェットシティ・デモカーの2014年型カマロ。ワイドボディ化され、レクサーニフォージドの22インチを装着。マフラーはワンオフのフェラーリサウンドマフラー。このモデルが披露されてから、ジェットシティはカスタム業界で注目を浴びるようになっていく。

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SEMAショー出展のため製作していたマスタングは、アメリカに向けて出発。日本の匠の技術が満載のモデルだけに、アメリカでも大きな注目を浴びそうだ。

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お客さんとはクルマの売り買いだけの付き合いではなく、長く一緒にカーライフを楽しむことを、創業から当たり前のように続けているジェットシティ。現在はコロナのため人数制限を設けているが、平時のときは来る者は拒まず、週末ともなれば多くのユーザーとBBQ開催が定番だ。


JET CITY【ジェットシティ】

所在地:広島県安芸郡海田町国信2-6-43
☎ 082-820-0377

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代表取締役
萩原 克弘 氏


Photo:高原義卓
Text:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

ZERO DESIGNのコルベットC8用ボディキット

2020 CHEVROLET CORVETTE

2020 CHEVROLET CORVETTE

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

世界基準ZERO DESIGN C8用最速デビュー!

ノーマルC8コルベットがようやく見られるようになったが、一歩先を進むAZRアメリカンショールームから、ZERO DESIGN C8ボディキットが2021年春から発売中だ。


第8世代コルベット「C8」は革新車として新時代を切り拓く


素材はFRPとカーボンの2種類を設定

2015年に先代エスカレードをベースに、アズールモータリング(AZR)がオリジナルカスタムブランド「ZERO DESIGN」を纏い、アメリカSEMAショーでデビューし大きな反響を得たのは記憶に新しい。それ以来、ZERO DESIGNは開発の手を緩めず、数々の注目モデルに対応するパーツを「最速」で世に送りだしていく。

新型C8コルベットのノーマルですら見ることが激レアだった2020年秋、AZRアメリカンショールームが最速導入したC8は、ノーマル状態を披露することなくパーツ製作のためにファクトリー入り。そして2021年春、ZERO DESIGN・コルベットC8ボディキット(ハーフスポイラータイプ)がデビューした。

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ZERO DESIGNのデザインに対し派手なイメージを持つ読者もいるだろうが、あくまでもデザインコンセプトは「純正オプションにあるデザイン」で、過度な演出はせず純正ボディを生かしたスタイリングに拘る。

パーツの取付にはボディ加工は不要で、取り外せば純正ボディに戻すことも可能なのも大きな特徴だ。今回のC8用パーツはフロントリップスポイラー、サイドステップ、リアアンダーディフューザー、ウイングの4点で、素材はFRPとウェットカーボンの2種類がある。装着後の構造変更は必要となるが、問題なく車検を通る仕様。

製作中だった新型エスカレードのZERO DESIGNも完成し、こちらも近日公開予定なのでお楽しみに!

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ZERO DESIGN のカスタムコンセプトは、純正デザインを生かした「純正オプションにあるようなデザイン」であるため、過度なボリュームを加えない。取り付けにはボディ加工が不要なため、パーツを取り外せば純正状態に戻すことも可能。構造変更後に車検は問題なく通るので安心だ。


ZERO DESIGN C8 CORVETTE BODY KIT(WET CARBON)

フロントリップスポイラー ¥253,000(¥278,300)
リアアンダーディフューザー ¥330,000(¥363,000)
サイドステップ ¥297,000(¥326,700)
ウイング ¥275,000(¥302,500)

ZERO DESIGN C8 CORVETTE BODY KIT(FRP)

フロントリップスポイラー ¥148,500(¥163,350)
リアアンダーディフューザー ¥165,000(¥181,500)
サイドステップ ¥159,500(¥175,450)
ウイング ¥165,000(¥181,500)

※価格税抜(税込)
※取り付け工賃・塗装別途


AZZURRE MOTORING アメリカンショールーム

所在地:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118
HP:http://azzurre-motoring.com


PHOTO&TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

家族全員がそれぞれにアメ車ライフを堪能中!受け継がれるアメ車好きのDNA

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彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

まさに血は争えないと言うべきか!受け継がれるアメ車好きのDNA

子供は親に似るものとは言うけれど、クルマの趣味まで同じとなるのは、もはや親の(悪?)影響でしょう! でも、親子だけでなく、姉妹でもアメ車ライフ楽しんでおり、家族全員がアメ車の魅力にどっぷりと浸かっているのが、ここで紹介する原さん一家だ。

家族全員がそれぞれにアメ車ライフを堪能中!

あるところに、クルマが大好きなカップルがおりました。どちらかと言うと大きなクルマの方が好きで、夫婦となってからもクルマへのこだわりは変わらず、「クルマは妥協して買わない!」というポリシーがあったとか。おかげさまで1男2女の子宝にも恵まれ、皆さん免許を取得する年齢にまでスクスクと成長しました。

さて、ここから話は現在へと飛ぶが、もともと原さん夫妻は大のクルマ好き。とくに奥様のかおりさんは若い頃にはレパードに乗るなど、男子が憧れるクルマを所有するほど。一方、ご主人の和明さんはスカイラインやハイラックスサーフなどを乗り継ぐが、子供たちが大きくなるにつれミニバンなどにシフト。

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それでも長年温め続けていたアメ車への憧れが冷めることはなかった。そんな両親の背中を見ていたからなのか、原家の子供たちはクルマに自然と興味を抱く様になった。原家で真っ先にアメ車に乗り始めたのは長男で、3年ほど前に2005年型のエスカレードを購入。

ただし結婚を期に家を離れることとなり、エスカレードは実家に残したことでかおりさんがメインで、和明さんがたまに使用中だ。

DODGE CHARGER

さて、兄とほぼ同じタイミングでチャージャーを手に入れたのが、姉の綾香さん。もともとセダンが大好きで、ワイスピの金庫を引っ張るシーンを見て一気にチャージャー熱がアップ。友人の紹介でクアートに探してもらうが、数台スルーした後に出会ったのが現在の愛車だ。「決め手となったのは、赤いホイールですね。これを見た瞬間『ビビッ』と感じるものがありましたね」と振り返る。

ちなみにサスペンションは車高調で、カッコ良いスタイルのためなら乗り心地は犠牲にできる! と、豪胆なお言葉をいただいた。ちなみに次に乗りたいクルマは? と聞いたところ「動く限りこのチャージャーに乗ります!」と、愛情いっぱいに答えてくれた。

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さて、妹の静香さんに話を伺うと、カマロに乗り始めたのは3カ月ほど前のこと。前車もクアートで購入したのだが、その後現在の愛車のカマロと出会う。決め手を聞くと「元々角ばったクルマが好きで、免許を取った直後はブタケツのローレルが欲しかったんですが、母に相談したら猛反対。『だったらアメ車にしなさい!』と言われたので、カマロになりました。想像していたよりもリーズナブルでしたね。

今後はもう少しマフラーの音を大きくしたいかな」と将来像を描き始めている。「妥協して買わないけど、自分のインスピレーションは重視していますね。だからなのか、一度乗ると結構長いですよ」と母のかおりさんは語る。そんな原さん夫妻のクルマに対する価値観は見事にお嬢様たちに受け継がれており、家族全員が、これからもアメ車にまつわる様々なエピソードを増やしていくことだろう。


CADILLAC ESCALADE

CADILLAC ESCALADE

CADILLAC ESCALADE

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原家に最初にやってきたのが、この2005年型のエスカレード。長男がおいて行ったが処分するのも忍びなく、和明さんとして念願のアメ車ライフがスタート。だが主に運転するのは奥様のかおりさんだそう。

owner : KAORI


DODGE CHARGER
クルマはスタイルが一番妥協せず車高調でダウン!

ブラックのボディに一際鮮やかなジオバンナSHAKIが映える、綾香さんのチャージャー。LEDランプやラッピングなど、今後も様々なカスタムをしたいと語り、さらなる愛車のカスタムに夢を膨らませている。

DODGE CHARGER

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owner : AYAKA


CHEVROLET CAMARO
角張ったボディに一目惚れとくにリアフェンダーが最高!

クルマに合わせてファッションを選ぶという妹の静香さん。カマロに乗るときは、やっぱり強い女の子を演じたいとか。エアサスを組み込んであり、ホイールは22インチのレクサーニR12をチョイスする。

CHEVROLET CAMARO

CHEVROLET CAMARO

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owner : SHIZUKA


THANKS:QUARTT FAB

TEL:0583-81-9167
HP:http://quartt.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

アメ車界で「ボンネビル」というと、最高速チャレンジを意味する。

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フルスロットルに賭ける青春

BONN EVILLE Salt Flats Speed Week Aug7-13,2021

ボンネビルという言葉を聞いたことがあるだろうか?アメ車界で「ボンネビル」というと、ボンネビル・ソルトフラッツ・インターナショナル・スピードウェイ(広大な塩湖)にて開催される最高速チャレンジを意味する。すなわちスピードに魅了されたホットロッダーにとっての聖地であり、アメリカ人にとって特別な場所。ユタ州の広大な塩湖でのランドスピードレースの中でもハードコアなホットロッダーが世界中から集結する「ボンネビルスピードウィーク」。メダルも賞金もないが世界最速を証明するうえで最も権威あるHot Rod界のオリンピック的大会。

今回はアメ車ショップ:フォーティエイトの渡邊氏が再び挑戦したスピードウィークの模様を中心に、ボンネビルの魅力、そして今のアメリカをレポートしよう。

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アメリカの自動車趣味の頂点はなんといっても「Hot Rod」だ。愛車をより速く走らせたいという純粋な思いがすべてのルーツとなる。中古車をベースにジャンクヤードで入手したパーツなどを駆使して独自のモディファイでポレンシャルを高める。

その成果を証明する手段としてストリートレースが急増し、事故の多発で社会問題にまで発展。そこでドラッグレースを正式な競技として確立すべく非営利団体としてNHRA(National Hot Rod Association)が発足したことで、アメリカを代表するメジャーモータースポーツにまで発展。

そして、最高速度においては1910年代からユタ州の広大な塩湖をトラックとして利用され、30年代にはホットロッダーたちに浸透。37年に地元のカークラブが集結し、アメリカで最古の非営利レース運営団体に発展したSCTA(Southern California Timing Association)によって開催されるボンネビルスピードウィークは、ランドスピードレースにおいて最も歴史のある大会として世界中からスピード狂が参加する。

ドラッグレース同様に、クルマ、バイクだけでなく、スノーモービルも含めてどんな車種でも参加が可能。年式や生産国も様々。50ccのスクーターをベースにしたものから、時速800kmの領域のトップカテゴリーのストリームライナーまで、速度域も幅広い。2台で勝敗を競うドラッグレースは、ステージングでの駆け引きなどドラマチックでエンターティメント性に富んでいるが、ランドスピードレースは1 台ずつの計測で勝敗は関係ない。

最高速度に特化した仕様なだけに、スタートもスローだし、最高速到達時にははるか数マイル先なので、目視するのも難しい。そんな性質のレースなだけに観客は少なく、NHRAのようにESPNで放映されることもない。レコードを樹立しても、賞金やメダルなどもない。

それでも、200mph(時速321km)以上でクラスレコードを更新した証である“200 マイルクラブ” の称号は、ホットロッダーとしては一番のステイタスとなっているため、ボンネビルスピードウィークにはそれを求めて毎年参加する真のホットロッダー達が集結する。

安全管理を徹底しているため、厳しいレギュレーションをパスしないことには出走はできない。またボンネビルは1300 メートルという高い標高ゆえに空燃比設定が定まらなかったり、路面状態もその年によって変化。気温も40℃を超えるなど、自然を舞台にしているゆえの難しさがある。

ロサンゼルスから1000kmというロケーション的にも気軽に行けるところではない。開催中の一週間は夏休みシーズンで旅費もピーク時だったりと、何かとハードルが高いのである。それだけに、ここに複数回足を運んでいる者は、間違いなくハードコアなホットロッダーなのだ!

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ホットロッドやマッスルカーに関係する業界全体を牽引するVIP、ジョージ・ポティート様率いるスピードデーモン・チーム。ストリームライナー2機と“ブローフィッシュ”バラクーダでエントリー。ちなみに最高速度は480mph(時速770km)

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NASCARホモロゲーションカーとして500台しか出荷されなかった希少なウイングカー、デイトナが会場内に3台も。69年当時に初めて200mphを超えたポテンシャルの高さはお墨付き。

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爆撃機などの燃料タンクをアレンジしたベイータンク車は、往年のランドスピードレーサーのアイコン的存在。空力をはじめ、ホットロッドでは航空機から技術をフィードバックすることが多い。

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アイアコッカ時代のクライスラー車によるシェルビー・パッケージが2台揃ってエントリー。直列4気筒のFF駆動というアメ車らしからぬメカニズムで当時は不人気だったが、時間の経過で近年ではコレクタブルな存在!

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カスタムVANブームに連動して、エコノラインとピントワゴンとで77年にリリースされた“クルージン”パッケージのオリジナルのカラースキムが魅力的。ムーンディスクを装着した佇まいがクール!

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新旧NASCAR3台が速度計測のためにエントリー。タイヤもNASCAR用のままで出走。ゼッケン71のデイトナのクルー達は当時の雰囲気のお揃いのシャツできまっていた。

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とにかくランドスピードレサーの足元はムーンディスクがお約束。空力の追求によって生まれたスピードパーツであると同時に、ルックスの良さにも貢献する魅力的なアイテムだけに、サービスカーにお揃いで装着するケースも!

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コースに沿ったエリアでのんびりと観戦する人達。東京の都心がすっぽりと収まる規模なので余裕のディスタンス。スタートエリアではレースカーを間近で観たり、クルー達と会話を楽しむことも可能。レースの状況はFMラジオでタイムリーに聞けるのだ。

日本のサムライが240Zで再びボンネビルに挑んだ

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車種に関係なく最高速度を意識する者の延長線上にはボンネビルスピードウィークがある。他のメジャーモータースポーツのような興行としての魅力は低いものの、広大な塩湖を舞台に車を少しでも速くするための工夫やテクニックを実践、証明する場という点では最高の一週間なのだ。DIYが基本のアメリカのホットロッダーには聖地となっているのである。

そんなわけで、日本からもこれまでにチューニング系のショップやメーカーが参加しているが、大概はその一度きりで、アメリカのホットロッダーからはあまり良く思われていなかったりする…。

その点、本誌でもフィーチャーした2017年に初参加したフォーティーエイトの渡邉氏は、毎年参加することを目標にしており、2021年で4回目の参戦となる。前回は70年型のHEMIチャレンジャーで初参戦した友人のサポートにまわったが、今回は自身の240Zで再び出走。そして、仲間内でもうひとりバイクで参戦することになったため、自分も応援すべく2度めの参加となったのだった。

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スピードウィーク参戦をはじめ、アメリカでの拠点の確保など、あらゆる面でお世話になっているチャボエンジニアリングの木村さんと、今回バイクで参戦したトミーさんは、木村さんが日本で活躍していた当初からの古い付き合い。そんな関係があってバイクの製作は木村さんが担当、今後可能な限り参戦し続けることを目標にスタート。

ちなみにトミーさんはこれまでにMOPARマッスルやドラッグマシンを乗り継いでおり、現在もチャレンジャーのプロストリートをプロジェクトすべく、ローリング状態を所有する強者。

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そんな趣味の近い古い友人の参戦とあって、レポーター石橋としても強行で同行したのでした! 当初はトミーさんの応援のつもりでいたものの、クルーとして毎回参加している“ 部長” が欠席となっため、自分がその代役を務めるカタチに。

レース出発前の準備も含め2週間のスケジュールで渡米。初参加のときと違って、車自体は完成しているものの、ボンネビルならではの塩によるサビが思いのほか広範囲に広がっていたため対処したり。

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今回は無理がたたって渡邉君が体調を崩していたこともあり、1日遅れで出発。トミーさん&木村さん一行は予定通りに出発。現地に着いたら何はともあれ車検。前年OK だったとしても、改善を要求されることもある。

今回は手が車外に出ないようにハーネスの長さを短くするように指摘があり、そのために届かなくなったオーバーヘッドに設置していたスイッチボックスを手元に移設したり、キルスイッチの配線の変更などを行なって、なんとかクリア。

一方トミーさんのトライアンフは、車検一発クリアなうえ、初走行の時点で時速180kmをマークして、いきなりクラスレコードにリーチという優秀さ。

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240Zも結果的には171mph(時速275km)で自己ベストを更新することができた。エンジンは修理が必要なほどのダメージを受けたりと大変な面もあったが、年齢、性別、国籍を超えて暖かく接してくれる会場内の空気感がすべてを帳消しにしてくれるほど心地良かったのだ。

そんな参加した者同士が共有する一体感に、ホットロッダーとしての誇りを感じることができる。

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空港からガレージに直行。レポーター石橋はサビ落とし&ペイントなど諸々の作業を担当することに。

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予定通り出発するトミーさん木村さん達一行を見送って…、なんとか翌日には出発。

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LAからボンネビルまでの約1000kmの道中では、トレーラーからラダーが落下したり!

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とにかく会場は広いのでパドックもこんな感じ。東京の都心が収まる規模なだけに、パドックからコースまでは15kmほど離れている。ちなみに、レース期間中は車中泊なので、トラベルセンターのシャワーを利用。IMG_2244

出走は1台ずつなので、前の車がトラブルとコースがクリアになるまで長時間待機することも。そんな中、後ろに並ぶテキサスから参加のドライバーが扇風機を貸してくれたり。全く知らない外国人に優しく対応してくれるボンネビルのように心も広いホットロッダー達が多くて素敵!

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トミーさんは、木村さん制作の1956年型トライアンフで650ccのクラスにエントリー。初走行で180kmを超えたりと、クラスレコードの122mph(198km)も射程距離内だった!

アメリカのモーターカルチャーはどこまでも熱かった

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1日ずれ込んだといえ、日曜日から金曜日まで6日間びっちりレースを満喫。現地でランチをとって、1000kmの帰路の景色を楽しみながら無事に拠点のアズサに帰還。翌日の土曜日はレースの片付け。そして塩湖で付着した塩を落とすべく、トレーラーにレースカーを積んだ状態のままトラックでコイン洗車場へ。塩はかなりのボリュームでガッツリと固着して、場合によっては不具合を起こす原因にもなったりする。それだけに、レンタカー会社によっては塩湖に入らないことを条件にする場合もあるのだ。

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食事はきっちりジャンクフードずくしだったが、この日は地元で評判の中華ディナーを堪能した。そして、日曜日は、旧車好きやビンテージアイテム好きにはパラダイスな「ポモナスワップミート」にGO!。コロナの影響で開催を見合わせていたため、今回の開催はかなり久々とあって大・大盛況!

朝5時でも搬入関係の車両が大渋滞となるほどで、会場周辺ではオーバーヒートなどで立ち往生する旧車達があちこちに…。一般入場も大渋滞で、駐車後のチケット購入でも長蛇の列ができるほどだった。これまでに何度も訪れたことがあるが、今回ほど大盛況だったのは初めて!

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スワップミートでの買い物を楽しむ前に、販売車両をチェック。ありとあらゆる車種が展示されているのだが、あまりのボリュームに全てをチェックするのは不可能。実際に購入するかはともかく、気になるモデルが思いのほか安かったりと、ワクワクするはずが、近年はビンテージカーのバリューが軒並み高騰しており、予想以上に高かった印象。希少性以上に、ニーズが高まっている感じだった。とにかく、ポモナの盛況ぶりを見る限り、アメリカのモーターカルチャーは健在といった感じ。

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ボンネビルの塩湖から戻ったら、なにはなくともこびりついた塩を落とす!塩の状態が2021年は良かったが、シャーベット状態だと、びっしりと固着してなかなか落ちなかったりするのだ。

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近所に買い物に出かけてみたり。アメリカ依存症の自分の場合、平均的なスーパーマーケットでワクワクできる。スナック類のパッケージが美味しそうだこと!トミカがブリスターパック状態で販売されていた。工具はデザインが良くて安い。

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ポモナスワップミートの会場周辺は大渋滞となっていた。牛歩状態とあって、旧車たちがあちこちでオーバーヒートなどで立ち往生。チケットを買うのも長蛇の列。久々の開催で待ち望んでいたファンが一気に押し寄せたようだ!

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コルベットの中でもニッチな73年型がお買い得な感じだった。リアだけアイアンな過度期のモデルゆえ賛否が割れるとはいえ、仕様、状態が同等のカマロと比べたら半額ほどのバリュー!

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北米ではダッジ・チャレンジャー(82年型)、日本では三菱ラムダのほぼ新車状態の売り物が1万ドル!外観だけでなく、内装も見事なコンディションなだけにお買い得かも?!

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電動格納式のリアゲートがモダンでカッコ良い71年型シェビー・キングスウッド・ワゴン。オリジナル状態を保持しつつ、クレートモーターによってアップグレード済で13,000ドルならお買い得?!

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なんと、75年型のラグナS3に遭遇! NASCAR参戦モデルとして通常のマリブとは異なる専用スラントノーズなのがポイント。本気で欲しくて探してもめったに出てこない珍車。これは自慢出展の模様。


Photo & Text ◆ 石橋秀樹

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #22 「THANK YOU STAN」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#22「THANK YOU STAN」

マーベル・シネマティック・ユニバース(МCU)のオープニングでは、お馴染みのBGМと共にマーベルコミックがパラパラとめくられ、次第に現れる「MARVEL STUDIOS」のロゴの中にマーベルヒーローたちが現れては消えていくのが定番です。

しかし、2019年3月に公開された「キャプテン・マーベル」ではヒーロー達の代わりに、様々な姿でМCUに登場し続けたスタン・リーの姿が走馬灯のように駆け巡り、最後には「THANK YOU STAN」の1行が。そう、前年に亡くなったマーベルコミックの祖であるスタン・リーを偲ぶトリビュートだったのです。

なるべく事前情報を耳にしないで映画館に行くことにしている私は、不意のこの演出に本編始まる前から涙腺を決壊させてしまったのでした。

1922年生まれのスタン・リーは、高校を卒業して叔父の経営するタイムリー・コミックス( 後のマーベル・コミック)に編集助手として就職しますが、その才能を早々に開花させ10代で編集長へと昇格。

アーティストのジャック・カービー(キャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、アイアンマン、X‐メンのオリジナルメンバーなどの誕生に関わり、アメコミ界の「ザ・キング」と呼ばれる)やスティーブ・ディッコ(スパイダーマンやドクター・ストレンジ誕生に関わる)などと共にマーベル・ヒーローを作り続けました。

それまでは画一的であったヒーローキャラクターに、人間らしい悩みや葛藤を与え、物語に深みを加えたのもスタン・リーのアイデアであったといわれています。つまり、マーベルのみならず、現在に続くアメコミ・ヒーローの下地を作ったといっても過言ではないでしょう。

また、「このマンガの作者はこの人」と明言できる日本とは異なり、同じタイトルを様々なアーティストが描きつないでいくアメコミ界(だからこそ戦前に誕生したキャプテン・アメリカやスーパーマンがアップテートしながら現役で活躍し続けているわけです)では、キャラクターの版権や収益分配についての争いが尽きなかったようですが、それだけに編集者であり原作者でもあるスタン・リーは、包括的にマーベルコミックを象徴する存在となりました。

セルフプロデュースに長けていたのもスタン・リーの特徴です。МCUやX‐メンなどマーベル関連の映画にはほぼ必ずカメオ出演。事ある毎にカメラの前に姿を現し、ご機嫌よろしくスパイダーマンのウェブシュートポーズを決めた画像がたくさん残っています。

そんな彼がコラムの文末に書き添えていた言葉が「EXCELSIOR!!」(ラテン語で〝更に高く〟〝向上する〟などを意味するそうです)。「もっと面白く・素晴らしい」作品を自ら望んでいたのかなぁと勝手に想像して今でも少し熱くなるのです。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2021年 12月号掲載