トノカバーに乗ってお昼寝するのが大好きなんです フォードF150

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2009y FORD F150
OWNER:ヌコさん

SOUL OF FORD NEVER ENDS
果てしなく続く熱きフォード魂

ポカポカ陽気になって、そろそろお昼寝タイム

ダブルキャブでロングベッドのF150。アメ車の中でもトップクラスの大きさを誇るが、それを恐れることなくハンドルを握るのが、アメ車女子のヌコさんだ。クルマの上で昼寝するのが癖で、購入時に唯一注文したのはトノカバーの装着。ここが新しいお昼寝の場所となる。

ラプターに一目惚れも私にはまだ早いかな

2019年2月、初めてのアメ車となる09年型フォード・F150ダブルキャブ・ロングベッドを購入したヌコさん。東京都内在住で、初のアメ車にこのサイズを選ぶのは中々の勇気が必要に思えるが、以前所有していたクルマが日産キャラバンのスーパーロングということで、大きなクルマの運転には抵抗はないようだ。

2009y FORD F150

長年連れ添った愛車キャラバン(愛称はキャシー)の車検と同時に乗り換えを検討し、前から気になっていたアメ車ピックアップを候補に挙げる。そして偶然通りかかったカーショップで目が釘付けになったのが、F150ラプターだった。「とにかくカッコ良かったんです。でもこんな私がショップに行っても相手にしてくれないと思って、営業中は行かずに夜中にコッソリ見に行ってました」。想像するとなかなか怪しい行動だが、冷静に情報を集め判断した結果「ラプターはまだ早い」と結論を出し、ベーシックなF150にすることを決断。

2009y FORD F150、アメマガガール

実はヌコさん、癖というかクルマで特殊な行動をとる。それは、クルマの上でする昼寝。キャラバン時代はもちろんだが、アメ車ピックアップを候補に挙げたのも、荷台のトノカバーで昼寝ができるから。「クルマでする昼寝は気持ちイイですよ(笑)。バンだと屋根が高いし、荷台だったら楽に登れるでしょ? なのでトノカバーだけは絶対条件でした」。

念願のF150は、いちご(1.5)ちゃんと名付け、お子さんの幼稚園送迎でも活躍中。もしかしたら今頃、春の陽気の中でお子さんと一緒にお昼寝中かもしれない。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2009y FORD F150

ネットで近くのアメ車ショップを検索し、レーストラックを訪れF150を注文。「ラフな格好で突然訪問した私にも丁寧に対応してくれて、色んな質問にも解りやすく教えてくれて嬉しかったです」と、ヌコさんは当時を振り返る。

 

2009y FORD F150、アメマガガール

クルマ好きの父の影響を受けてクルマ好きになったというヌコさん。「軽自動車に乗るぐらいなら、頑丈なアメ車に乗ってくれたほうが安心」と、撮影に同行してくれたお父さんは語る。標語にしたい程の一言です(笑)。

 

2009y FORD F150、アメマガガール

車両の要望はホワイトボディで、トノカバーが装着されていること。ボディが熱くなりにくいホワイトボディ、ベットになるトノカバーと、いずれも昼寝することが前提の必須条件だ。「この高さなら寝返りで落ちても平気ですよね?」というが、キャラバン時代は昼寝も命がけだった?

2009y FORD F150、アメマガガール

2009y FORD F150、アメマガガール

AM3I0147[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Thanks/ジャパンレーストラックトレンド
TEL:03-5661-3836
URL:http://www.racetruck-trends.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]◆Photo/古閑章郎
◆Text/相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

フォード車にオススメ!手軽にチューニングを楽しむ!

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SOUL OF FORD NEVER ENDS
果てしなく続く熱きフォード魂

チューニングのプロがオススメする、愛車の走りをアップさせるパフォーマンスアイテムを紹介!

見た目を変更するカスタムも面白いが、愛車の走りがレベルアップするチューニングはさらに面白く奥が深い。チューニングショップHPPでは、サーキット走行からストリート走行まで、要望にあったチューニングを行ない多くのアメ車乗りから注目を集めている。そのチューニングのなかから、手軽に初められるメニューをいくつか紹介しよう。走りが楽しくなれば、愛車がもっと好きになる!

眠っている能力を開放させて、チャレンジャー本来の走りを体感せよ![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

Brisk Racing スパークプラグ

価格:2,000円/1本

Brisk Racing スパークプラグ

エンジンシ燃焼室の圧縮混合気に点火させるスパークプラグ。一般的なタイプと比べ、電気と熱、両方の伝導率の高さ(強力なスパーク、熱伝導率の高さによる中心電極の放熱性)に優れているのがブリスク・レーシングプラグ。あえてデメリットを挙げると、標準タイプよりも寿命が短い点と、完全冷機時にエンジンを始動し、すぐに止めてしまうと劣化が早まる点があるので注意したい。

 

HPPオリジナル車高調キット

価格:車種により変動 要問い合わせ

HPPオリジナル車高調キット

走りを極めるHPPが、サスペンション専門メーカーにて最適な設計を行ない製作したオリジナル車高調(日本生産)。フォード車に限らず、車両預かりにて、どんな車種でもワンオフ製作可能(写真はチャレンジャー用)。要望によってはオリジナルスプリングの製作も可能。ストリート重視やサーキット重視などの要望でオーダーを受付。納期は受注後1~1.5ヶ月程度。

 

ROYAL PURPLEオイル各種

価格:来店交換で限定特価価格

ROYAL PURPLEオイル各種

ROYAL PURPLEオイル各種

HPPがチューニングの第一段階として実施するのが、ロイヤルパープルのエンジンオイル、ギヤオイルの交換だ。これらオイルには、他製品にはないシナーレックと呼ばれる添加剤が入り、オイル性能向上に大きく関わっている。これにより、強靭な油膜強度、金属表面改善効果(金属表面の荒さを徐々に滑らかにしていく)が期待できる。エンジンオイルはいくつかの銘柄やグレードを用意し、ハイパワー向けやストリート向け、走行距離が伸びている車両用等、用途によって選択可能。使用状況や走り方によって、最適なグレードを提案している。最適なグレードのエンジンオイルを選択する事でエンジンオイルの温度を抑え、ピストンリングのシーリングを改善することができる。メーカーから直接輸入している正規輸入品。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

ここに注目!
HPPではカスタムデータ&現車セッティングが可能

HPPはDiablosportとCOBBともに本国メーカーと契約している正規ディーラーであり、各メーカーのECU編集ソフトを使用した現車セッティングも対応可能。料金は109,000円~。日帰り作業は不可。オリジナルのカスタムデータ(現車合わせ無し)のみのインストールは、作業込みで30,000円。HPPがこれまでの現車セッティングで蓄積したノウハウを生かしたデータのインストールとなる。作業時間は2-3時間程度で、日帰り作業が可能。デバイスメーカーが作ったECUデータをインストールするのが基本セッティングだが、HPPでは独自のオリジナル・パフォーマンスデータをインストールすることができるのだ。

 

デバイスを使ってECUを書き換える!

デバイスメーカーが作成したデータを使用して、車両コンピューターの書き換えが出来るのがECU書き換えデバイスだ。中でもHPPがオススメしているのが、ディアブロスポーツ。エンジンチェックランプが点灯した際、その場で何が原因かを確認(エラーコード読み込み)することもでき、エラーコードのクリアも可能。HPPで購入したユーザーには、電話で操作から不具合の原因特定まで対応する。データを書き換えた後、任意でノーマルデータに戻す事も可能で、デバイスもリセットされる(購入時と同じ状態になる)ので、その場合は違う車両で使用出来るようになる。ホイールのインチアップ等でタイヤ外径が変わった際に、誤差を補正する操作をしてデータを書き換えれば、スピードメーターの誤差やATのシフトポイントが変わってしまう等の不具合症状も解消出来る。

 

Diablosport Trinity2 Platinum

本体価格:76,000円(為替レートにより変動)
デバイスメーカーインストール価格:5,000円
適応車種:フォード車全般(GM・クライスラー用もあり)。年式によっては対応していない場合もあり。

Diablosport Trinity2 Platinum

付属吸盤スタンドにて、コンピューターのセンサー情報を確認出来るデータモニターとして使用する事が出来る。データモニターの基本レイアウトが数種類あり、見やすさを重視するか、情報量を重視するかなど、目的によって使い分けが出来る。最新モデルではオプションセンサーがラインアップされ、任意で排気温度などがモニターに表示出来るようになった。別途追加メーターを新規で購入するよりローコストになる。

 

Diablosport i3 Platinum

本体価格:51,000円(為替レートにより変動)
デバイスメーカーインストール価格:5,000円
適応車種:フォード車全般(GM・クライスラー用もあり)。年式によっては対応していない場合もあり。

Diablosport i3 Platinum

本体価格が安価なタイプ。年式が新しい車両では純正装備で色々な情報がモニター出来るグレードもあり、そうした車両の場合にはT2を使うメリットがあまりないので、i3がおすすめ。

 

COBB ACCESSPORT V3

価格:71,000円(為替レートにより変動)
デバイスメーカーインストール価格:5,000円
適応車種:フォードターボ車。フィエスタ、フォーカス、フュージョン、マスタング・エコブースト、2017-2018のF-150ラプターなど。

COBB ACCESSPORT V3

純正車両にはないラインロック機能など、他社メーカーにはない独自の制御が可能。チューニング度合いが進んで現車セッティングが必要な車両では、COBBでは純正にはない追加機能のマップが用意されていたりするので、特にメリットがある。エコブーストに乗っているのであれば、COBBがオススメだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]HPP【High Performance with Precision】
●所在地/埼玉県熊谷市村岡1937-2
●TEL/048-577-7341
●URL/https://www.hpp-jpn.com
●営業時間/9:00~20:00
●定休日/火曜日・第2月曜日

HPP、High Performance with Precision

打倒ヘルキャットを掲げ、スーパーチャージャー搭載で勝負!

900hpを超えた超モンスター SRTヘルキャットチューニング【HPP】[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

何でも一番じゃないと気が済まない男が選んだチャージャー

[vc_row][vc_column][vc_column_text]1970 DODGE CHARGER R/T、1970ダッジチャージャーR/T

1970 DODGE CHARGER R/T

矍鑠たるビンテージ・モパー
VINTAGE MOPAR FANATICS

フォードもいい、GMもいい、しかし、もっとも「アメ車らしく」、エキゾチックなのはMOPARだろう。コアなファンの多いMOPARだが、今回は矍鑠(かくしゃく)としている…年月が経っても元気に凛としている「ビンテージ・モパー」にスポットを当てることにした。一度ハマってしまったら逃れることのできない、魅力的なMOPARの世界へようこそ。

 

2018年11月、お台場で行なわれた本誌主催の「amZ」。そのときにビンテージカー賞に輝いたのがここで紹介する1970年型ダッジ・チャージャーだ。オーナーの中村さんは19歳から古いアメ車に乗り続けているが、チャージャーがそんな男のハートを射止めた理由とは?

 

440ciを搭載した美し過ぎる70年型ザ・マッスルカーな神々しさを放つダッジ・チャージャーここに降臨!

本誌主催の「amZ(アメマガミーティング・ゼット)」。2018年11月のイベントで、ビンテージカー賞に選ばれたのが、この1970年型チャージャーだった。このクルマを猛烈にプッシュした本誌・イジリー木村によると、「美しいクルマに仕上がっているだけでなく、あえて’70を選んだのが素晴らしい」とのこと。そんなワケで今回は、その車両のオーナー、中村義弘さん(39歳)にご登場いただいた。「このクルマを選んだのは、ベタですけど、やっぱり映画、ワイルドスピードの影響ですね。」

仕様は440エンジン搭載のR/T。最初はHEMI搭載車を探していたが、このスタイル、そして“プラムクレイジー”のボディカラーにヤラれてしまった。「MOPARならではのカラーですよね。テールやフロントのデザインなんかも、ボクは68や69よりも70の方が好きなんです」

ちなみに中村さんからのオーダーを受け、車両探しから販売までを手がけたのはアメ車・輸入車のスペシャリスト『ポモナカンパニー』の伊藤敏久代表。「中村さんは、何でも一番じゃないとすまないオーナーさん。このクルマを探し出すのに1年以上かかって…大変でした。でも理想から少しズレたクルマだと、納車の瞬間はうれしいかもしれないけど、後々つまらなくなってしまうので一番のクルマを探しました」

やはり、何でも一番でいたい男には、この辺のクルマに乗ってもらわないといけないのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

アメ車クレイジーな男は2台目のチャージャーもオーダー!!

1970 DODGE CHARGER R/T、1970ダッジチャージャーR/T

「一番」にこだわる中村さんのようなオーナーには、どこへ出しても恥ずかしくないクルマを届けたい…そんな思いから『ポモナカンパニー』が探し出した’70チャージャー。アメリカでは日本以上に’70チャージャーの人気は高く、程度のいいクルマを探すのが難しかったりする、という。「今回は、とてもキレイなクルマが探せました。ビルドシート(記録簿)も、ちゃんと揃っていたんですよ!」

ポモナとしては、こんなクルマに乗っていただかないと、メンツが立たない、のだという。もちろん、エアコン装着など、日本で快適に乗るための仕上げも完璧だ。「いいクルマに乗るのは、やはり仲間との意地の張り合い、ってこともありますね」

と、中村さん。とくに’68チャージャーに乗っている友人には、絶対負けられないとか。さらに、これだけ価値のあるクルマに乗っていながら、現在はポモナに、またまた’70チャージャーをオーダーしているのだそう。「383エンジンを積んだ、AT仕様。今の440より気軽に乗れそうで。もちろん、このクルマはそのまま所有しますよ」

ちなみに中村さん、実は’59インパラ・コンバーチブルも所有している。なんともうらやましい環境におられるのだ。

目立ちたい、ライバルに負けられない、なんて気持ちだけでは、こんなライフスタイルは貫けない。やはりそこには、限りなく深いアメ車愛があるのだ。

 

1970 DODGE CHARGER R/T、1970ダッジチャージャーR/T

1970 DODGE CHARGER R/T、1970ダッジチャージャーR/T

映画:ワイルドスピードの影響から、最初、ボディカラーは黒で、HEMIエンジン搭載車を探していたという中村さん。しかし、ポモナカンパニーの伊藤社長からアメリカ東部で探したこのクルマを提案されて、すぐに購入を決めたという。ダッジ・チャージャーのアイコンとも言えるフロントのコンシールドヘッドライトは、70年型から、それまでのバキューム式ではなく電気式に変更されている。搭載エンジンは440マグナムで、3速ATを組み合わせている。タイヤはフロントに245、リヤに295。BFグッドリッチのラジアルT/A、そして“ マグナム” ホイールは、マッスルカーの定番だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

ベタですけど、ワイスピを観てチャージャーにヤラれました(笑)

1970 DODGE CHARGER R/T
中村義弘さん(39)

高校生の頃から“ 目立ちたい! ” というのが主な理由でインパラに取り憑かれ、19歳にしてついに’63インパラ・コンバーチブルを所有。以来、’59インパラ・コンバー、’69カマロを乗り継ぐ、生粋のアメ車フリークだ。現在所有しているのは今回の’70チャージャーと、’59インパラ・コンバー。さらに’70チャージャーの383搭載車もオーダー中。「イベントにもどんどん参加していきたいです!」。だけど、ルックスばかりのイベントはちょっと…とか。マッスルカー・オンリーのイベントにはエントリーしていきたいそう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ポモナカンパニー
Phone:048-798-7955
URL:http://www.pomomaco.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Yoshinobu Kohsaka[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ワイスピのリアル・ドミニクになるべくチャージャーをゲット!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]1968 DODGE CHARGER、1968ダッジチャージャー

1968 DODGE CHARGER

矍鑠たるビンテージ・モパー
VINTAGE MOPAR FANATICS

フォードもいい、GMもいい、しかし、もっとも「アメ車らしく」、エキゾチックなのはMOPARだろう。コアなファンの多いMOPARだが、今回は矍鑠(かくしゃく)としている…年月が経っても元気に凛としている「ビンテージ・モパー」にスポットを当てることにした。一度ハマってしまったら逃れることのできない、魅力的なMOPARの世界へようこそ。

 

ボディビルダーとして活躍する酒井さんがマッスルカーに興味を持ったのは、映画:ワイルドスピードがキッカケ。ドミニクが劇中でワイルドに乗りこなす姿に惚れ込んだのが始まり。そのドミニクに負けず劣らずの上腕二頭筋で、ビンテージモパーを巧みに乗りこなす姿は圧巻!

 

マッチョの相棒はマッスルカー!!

映画「ワイルドスピード」でヴィン・ディーゼルが演じる登場人物ドミニク・トレッド。その圧巻のカーアクションや格闘シーンでの圧倒的な強さ、そしてファミリーを愛する魅力に満ちたキャラクターに惹かれるワイスピファンは多い。そのドミニクが劇中で乗りこなしているのが同年代のチャージャー。父親の形見として受け継ぎ、ブライアンとのレースで大破、メガマックスでは黒からグレーに変わって、スカイミッションではオフロードカスタムを施したチャージャーも登場。シリーズを辿って行くとドミニク×チャージャーのシーンはいつも刺激的で印象に深く残るモノばかりだ。

1968 DODGE CHARGER、1968ダッジチャージャー

そこに大きく影響を受けて、「ドミニクになりたい!」と、1968年型のチャージャーを探していた矢先に見つけたのが現在の愛車である。しかし3児のパパとしてファミリーを愛するが故、見つけて即決とはいかず、雑誌で目星を付けるも断念。その後、二年が経過して購入資金や保管場所、家族の理解も整った上で再び目星を付けた個体を探してみると、当時のまま在庫していた。

「これは運命!」と言わんばかりに購入に至った。しかし、クルマに興味を持つお年頃の長男、次男の反応も上々…とはならず、セカンドカーとして所有する国産ミニバンの方が快適! と家族に言われているとか。それでも将来的には、ビンテージマッスルのチャージャーが家にあることの素晴らしいさを知るのに、それほどの時間は必要はないはずだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1968 DODGE CHARGER、1968ダッジチャージャー

1968 DODGE CHARGER、1968ダッジチャージャー

古いクルマにありがちなドアの下がりやチリ合わせの狂いもほとんどなく、室内保管で雨天走行は可能な限り行なわない管理の徹底から、非常に状態の良い個体。オリジナルの良さを維持していきたいとの方針から、ボディビルダーをモチーフにした自身の似顔絵ステッカーを貼る程度でカスタムとは無縁。

 

383ciを3速ATで操る感覚は、シフトチェンジのタイミングに最初は戸惑いを覚えるものの、小刻みにシフトしていく現代のモパーとは異なる味わい深さがある。MOPAR PERFOMANCEのヘッドカバーやエアクリーナー、A/Cリフレッシュなど、一通り手を加えられている。

 

黒基調のインテリアに、センターコンソールのメタルな質感、そこに一際存在感を高めるシフトノブが鎮座。当時物のカーラジオがストックされており、デジタルな装飾品を一切使わない拘りが、60年代のビンテージ・モパーを色濃く感じさせてくれる。

 

1968 DODGE CHARGER、1968ダッジチャージャー

大阪で特殊ナット、ネジを取り扱う仕事をする傍ら、ボディビルダーとして活動する酒井さん。2014年、キングオブフィジーク準優勝、2016年には大阪クラス別で3位を勝ち取るなど、その肉体美はお墨付。仕事にトレーニングに、家族サービスにとチャージャーに費やせる時間は限られるが、これからも共にグッドコンディション&パフォーマンスを維持しながら、時を刻んで行きたいと語ってくれた。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]STARKEY’S
Phone:06-6537-9110
URL:https://www.starkeys-ilf.com/[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo & Text ◆ Akira Ishii[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

エクスプローラーを超える存在感と機能性のエクスペディション

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2018y FORD EXPEDITION XLT、2018y フォードエクスペディションXLT

2018y FORD EXPEDITION XLT

SOUL OF FORD NEVER ENDS
果てしなく続く熱きフォード魂

フルモデルチェンジで一新、使いやすさとスケール感は抜群

フォードのSUVと言えばエクスプローラーが代表的。しかし、扱いやすいサイズである半面、アメ車らしいスケール感の点で物足りなさを感じる人もいるだろう。そこで提案したいのが、ワンランク上のボディサイズを持つエクスペディションという選択肢だ。

 

オプション満載のXLTという贅沢

独自のルートでアメ車を直輸入し、その品ぞろえの充実ぶりで知られる名古屋市の老舗WHAコーポレーションでは今、2018年モデルから4世代目となったフォード・エクスペディションを展示している。

エクスペディションは現在、XLT、リミテッド、プラチナムという3段階のグレードが設けられており、それぞれにボディを延伸したMAXが設定されている。

取材時点で同店に置かれていたエクスペディションは、XLTの4WD。オプション装備が豪華に追加され、上級グレードに匹敵する贅沢装備を備えている。

フロントシートの10ウェイ電動や電動ミラーなどが含まれる「201A」、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなどの「ドライバー・アシストパッケージ」、ホイールやタイヤ、プレミアムショックなどが含まれる「FX4オフロードパッケージ」、そして、スマホなどのクルマへの接続・充電を容易にする「コネクティビティ・パッケージ」。最廉価グレードでベース価格を抑えつつ、しかし利便性を損なわない装備を備えるなど、見事な仕様だと言える。

正直エクスペディションは、日本で見かけることが少ない希少種だ。しかし、程よくアメ車らしく、触れてみれば満足度が高い。人気のエクスプローラーとの比較検討も十分ありだろう。

ヘルキャット・ワイドボディが、WHAコーポレーションに到着!

ジープのスタイルや個性を守りながらも性能や機能が進化した新世代ラングラー【WHAコーポレーション】[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2018y FORD EXPEDITION XLT、2018y フォードエクスペディションXLT

サイズ感をシボレー車と比較すると、タホとサバーバンの中間あたりに相当する。スリーサイズは全長5334mm、全幅2029mm、全高1940mmで、さらに大きなグレードとしてMAXもある。

 

このエクスペディションに設定されているパワーユニットは、3.5ℓエコブーストV6エンジン。400hp/5000rpm、66.3kg-m/2250rpmを発揮する。今どきのクルマらしくオートのスタート&ストップ機能が搭載され、10速ATが組み合わされる。

 

今回のモデルは、オプションの「FX4オフロードパッケージ」をセレクトしてあり、18インチホイールやプレミアムショック、クロームプレートのステップなどが追加されている。

 

シフト操作や2WD・4WD切り替えはダイヤル式。人気のオプションである大きなサンルーフ「パノラミックビスタルーフ」を装備。また、オプションパッケージ「コネクティビティパッケージ」により、USBポートや無接点充電パッドが備わっている。

 

3列シートで乗車定員は8人乗り。3列目シートへのアクセスは2列目を倒して乗り込むオーソドックスなスタイル。2~3列目シートは個別にリクライニングが可能で、足元空間の余裕感がかなり高い。大人数が乗り込む機会が多いなら助かるだろう。

 

HACH0299

トランクルームの広大さもエクスプローラーの上をいく。トランクはスイッチひとつで電動開閉できるうえ、足をトランク下に入れればセンサーが感知して開いてくれる。さらに、2~3列目は電動可倒式になっており、トランク側のスイッチで操作できる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Thanks:WHAコーポレーション
TEL:052-523-3003
URL:https://wha.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]◆Photo&Text/加藤山往[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

「究極のチャレンジャー」ヘルキャット・レッドアイが目指した『究極』とは一体なにか

2019 CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

2019 CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY

TRAGET THE CHALLENGER 狙いはただひとつ、ダッジ・チャレンジャー

デーモンの後を受ける最強モデル ヘルキャット・レッドアイが遂に日本へ!

2018年のわずか1年、3300台のみ限定発売された異次元モンスター「デーモン」。その余韻が残るなか、ヘルキャットを上回る797馬力を叩き出すヘルキャット・レッドアイが登場した。そして遂に、その「赤い目」が日本に上陸した!

ファクトリーチューンの限界を目指して

レッドアイ(REDEYE) とは、「極めて稀な存在」を意味する。ヘルキャット自体がチャレンジャーのラインアップとして「稀(まれ)」な存在であるのに、さらにその先を目指した、まさに「究極のチャレンジャー」なのだ。では具体的に、ヘルキャット・レッドアイが目指した『究極』とは一体なにか。

レッドアイ、REDEYE

第一義として、オンロードストリートカー(吊るしで買える乗用車)における「究極のドラッグレーサー」だ。日本風な表現をすれば、直線番長である。その上で、レッドアイの開発を担当したSRT(ストリート&レーシング・テクノロジー)の関係者に話を聞いた。

すると「本件におけるパフォーマンスの追及は、エンジニアとして見れば、ワクワクすることばかり」とハッピースマイルを見せる。と同時に「自動車メーカーとしてはあまりにもリスクが大きい」と、我に返ったような顔を見せる。SRTはあくまでもファクトリーチューニングである。

アフターマーケットのように、パフォーマンスを青天井にすることはできない。ストリートカーとして耐久性、日常での使い勝手、そしてコストに見合うだけの新車価格の設定を考慮しなければならない。

正直なところ、チャレンジャーの基本設計は[それなりの古さ]がある。その車体をベースにどこまでの補強、改良が可能なのかの見極めが難しいところだ。

実は、2000年代の初期SRT時代には、様々なモデルに対するチューニングのバランス感が悪いという厳しい指摘がユーザーやディーラーから出ていたのだ。

レッドアイのKPIを明確にせよ

2019 ダッジチャレンジャーSRT ヘルキャット レッドアイ

そこで、開発にあたって、パフォーマンスの評価基準という意味での、KPI(キー・パフォーマンス・インデックス)を明確にした。KPIは大きく2つ設定した。ひとつは、クオーターマイル(約400メートル)加速での10秒台。さらに、トップスピードでの時速200マイル(約320キロ)オーバーだ。

レッドアイの購入者の多くが、一般公道での「シグナルグランプリ」では満足せず、実際にドラックストリップでのパフォーマンスを体感するとSRT側は予測したのだ。そのため10秒台はメーカーの実験値ではなく、ある程度の運転テクニックを持つユーザーなら実現可能なパフォーマンスとして、SRTは保証しなければならない、という立場にある。

トップスピードについては、クオーターマイルのフィニッシュラインでの終速をイメージしたもの。むろん、NHRAのファニーカーやトップフューエルではないのだから、200マイル越えは現実値ではない。

または、独アウトバーンでの巡航速度という解釈でもない。SRTの想いとしては、ドラックストリップを突き破って爆進するイメージとして、時速200マイル超えを必須とした。ヘルキャットが時速199マイルに留まっていた、SRTにとっての、そしてユーザーにとってのフラストレーションを解消することを目指した。

2019 ダッジチャレンジャーSRT ヘルキャット レッドアイ

KPI達成のための必然となったことは、なんといってもパワー&トルクアップだ。素人考えでは、比較的簡単に達成できるのではないか、と思ってしまう。なぜならば、ベースとなる6.2ℓHEMIエンジンは、すでにスーパーチャージャーによる過給がされており、717馬力を発生していたからだ。

事実、ブーストアップによって800馬力越えギリギリの797馬力を実現した。トルク値は100kgに迫る97.8kg-m。吸気量の増大には、大型化したインダクションボックス内部で3つの空気流を調整。

それに伴い、エンジンフードにはデュアル・シュノーケル式を採用。また、大トルクを受け止めるため、8速ATとローンチングアシスト機能を強化した。

その他、エクステリアでの特徴は、口径20インチ・幅11インチの鍛造アルミホイール。2本のスポークが5本の強靭な柱を構成するようなデザインだ。フロントホイールの奥に見えるのが、ツーピースの15.4インチブレーキローター。そしてボディ前後にオーバーフェンダーを装着した。

究極のチャレンジャー、その走り、圧巻である。

エンジンはヘルキャットと同じ6.2ℓV8HEMIだが、スーパーチャージャーの容量はデーモンが 4.5ℓ、ヘルキャットが2.4ℓで、レッドアイが2.7ℓとなる。デーモンの840馬力はドラッグレースを想定し、ハイオクタン価のレース用燃料などを使用して発揮できる数値だが、レッドアイはあくまでも一般モデル。それでいて797馬力を叩き出す。

フルスロットル状態を11分間続けると燃料タンクが空になるほど燃料充てん効率が高い。しかし、通常の高速走行では22mpg(9.35km/ℓ)という燃費性能を持っているので極端な浪費家というわけではなさそうだ。

基本的にヘルキャットと同デザインとなるインテリア。助手席側ダッシュのパネルと、メーターパネル内に「ヘルキャットの赤い目」ロゴが入る。

ヘルキャット及びレッドアイのワイドボディでは、ホイールデザインも変わり鍛造モデルになる。サイズは20×9.5Jから20×11Jへ拡大される。

2019 ダッジチャレンジャーSRT HELLCAT REDEYE

サイドマーカーまでを取り込んだワイドボディのオーバーフェンダーはタイヤ幅を増幅させ、オーバーフェンダーレスのモデルと比べると、迫力の点では大きなアドバンテージになる。通常のレッドアイと比べ、車両価格が6000ドル高額となる。

デュアル・シュノーケルフード

デーモンとは違い、レッドアイにはデュアル・シュノーケルフードが装着される。ただ、19年型のヘルキャットにも同型のボンネットが装着され、レッドアイ専用のボンネットではない。


WHA CORPORATION【WHAコーポレーション】

所在地:名古屋市西区児玉3-38-2
TEL:052-523-3003
URL:http://www.wha.co.jp

現在は本国仕様のジープ・JLラングラーを大量に導入し、ワイドボディキットなどオリジナルパーツも製作するWHAコーポレーション。チャレンジャーも先駆けて日本に導入したことで、多くのユーザーを持ち、レッドアイのような特別モデルもオーダー可能。

WHAコーポレーション

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WHAコーポレーションに関する記事一覧


■写真:古閑章郎
■文:桃田健史
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載

アメマガキャラバンプラス in 山梨の開催につきまして

新型コロナウイルスに伴うアメマガキャラバンプラス in 山梨の開催につきまして

現在アメマガキャラバンプラス in 山梨開催に向けて準備を進めておりますが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イベントの自粛・延期が相次ぐ中、アメマガキャラバンプラス in 山梨の開催可否についてのお問い合わせをいただいております。

イベント開催の可否につきましては、ご参加者さまの安全を最優先に考慮し、慎重に検討、協議をしております。

皆様にはご心配をおかけいたしますが、ご理解・ご了承のほどお願い申し上げます。

チャレンジャーを含むマッスルカーの販売がアメリカで絶好調

2019 Dodge Challenger SRT Hellcat Redeye Widebody

TRAGET THE CHALLENGER

日本でもアメリカでも、マッスルカーの主役は チャレンジャーだ!

マンハッタンがマッスルカー色に染まった。9番街のハドソン川沿いのジャコブス・コンベンションセンターに2019年も、アメリカンマッスルカーたちが集結したのだ。2019年4月中旬に開催された恒例のニューヨークモーターショー。

毎年、最新のスポーツカー、スーパーカー、そしてマッスルカーが勢揃いするイベントとして世界が注目している。その中心にドォ~ンと構えていたのが、ダッジ・チャレンジャーである。

ニューヨークモーターショー、マッスルカー祭りへの道のり

チャレンジャーの最新動向をご紹介する前に、ここへ来てチャレンジャーを含むマッスルカーの販売がアメリカで絶好調になっている背景を知っていただきたい。

マッスルカーといえば、1960年代中盤から70年代初頭が最盛期だと言われてきた。第二次世界大戦後にアメリカは経済大国として急成長し、当時の米ビック3(GM、フォード、クライスラー)や様々な新興メーカーが次々と新作を市場に放った。

トレンドとしては、「ボディは立派な方が良い」、または「ハイパワー・ハイトルクは必然だ」という大型化の志向が主流となった。そうした中で、2ドアクーペというモデル領域のスポーティ版としてマッスルカーたちが生まれた。周知の通り、フォードはマスタング、GMシボレーはカマロ、そしてクライスラーはダッジ・チャレンジャーがマッスルカー御三家となった。

だが70年代中盤になると、マッスルカーは事実上、死滅した。厳しい排ガス規制であるマスキー法の施行、さらに世界的なオイルショックによるガソリン価格の上昇が、大食いマッスルカーの息の根を止めた。

80年代になると、マスタングもチャージャーも「名ばかり」の状態で、小型スポーツカーに成り下がってしまう。そうしたマッスルカー冬の時代が2000年代になり、やっと終わる。マスタングをきっかけに60~70年代のマッスルカーのイメージに原点回帰する動きが出てきたのだ。

この時期、クライスラーはハイパフォーマンス系の開発チームを再構築した。まず、社内プロジェクトとして「スカンクワークス」を立ち上げた後、ブランドとしてストリート&レーシング・テクノロジー(SRT)を正式にデビューさせた。

SRT創設初期、チャレンジャーの姿はまだない。当時、クライスラーは独ダイムラーからの資本参加を受けており、メルセデスベンツとの部品共用などが目立った。

SRT4、SRT6、SRT8、SRT10といった小型から大型モデルまでのフルラインアップ体制を敷いた。だが、300Cやマグナムが主体であり、チャージャー、そしてチャレンジャーが60~70年代のイメージで再登場してもSRTの主流にはならなかった。

こうした流れがその後、大きく変わる。2008年、いわゆるリーマンショックの影響で米自動車市場は壊滅的なダメージを受け、その結果としてクライスラーは事実上、倒産した。事業再生として、当初は投資会社がクライスラーを引き受けた後、イタリアのフィアットがクライスラーを買収。ブランドとして、ダッジとラムトラックに分離させた。

こうした紆余曲折を経て、2010年代になるとやっと、チャレンジャーは古き良きマッスルカーとしてのヘリテ―ジをフル活用することになる。

ライバルであるマスタングとカマロの場合、アメリカでの売れ筋は廉価なベースモデルであり、シェルビーやSSなどは、「ベースモデルとは一歩違う、特別枠」というイメージが強い印象がある。

一方、チャレンジャーの場合、ベースモデルよりもSRTがチャレンジャーブランド全体をグイグイと引っ張るイメージが目立つ。さらに、パフォーマンスの指標で、クォーターマイル(1/4マイル)加速時間と最高速度を重要視しているのが特徴だ。

そのため、ブランド戦略としてはNHRAなどドラッグレースを主体としており、マスタングとカマロのボディデザインを参考としたスペックカーであるNASCARマシンのイメージとは一線を画している。

スター&ストライプが登場、その意味することとは?

では、話をニューヨークモータショー2019に戻そう。ここ数年、アメリカの景気は絶好調。最近は中国との貿易摩擦問題でニューヨークの株価が乱高下しているが、自動車販売が全般的に好調。トレンドとして、SUVシフトとハイパフォーマンス化だ。

ハイパフォーマンスを求めるユーザーは一般的に、欧州派(AMG、M、またはポルシェ)と米マッスルカー派に二分される。そのマッスルカー派に向けて、ダッジはチャレンジャーのラインアップを一気に拡充させているのだ。

筆頭は、SRTヘルキャット・レッドアイ。6.2ℓ+スーパーチャージャーによる797馬力と、ノーマルヘルキャットの717馬力を凌ぐ。トップスピードは「200の大台超え」の時速203マイル(325km)というケタ外れ。そんな超ハイパフォーマンスに向けた、ドラッグレース仕様としてユーザーが注目していたのが、392HEMI搭載の485馬力、R/Tスキャットパック1320だ。

ダッジ関係者によると、R/Tスキャットパックを「よりデーモンに近づけたいオーナー向けに」と開発された追加パッケージだ。さらに、エクステリアデザインでは、3.5インチアップとなるワイドボディパッケージが、すこぶるカッコいいと大評判。

そして、今回のショーで初公開されたのが、スター&ストライプ。外装色をミリタリーグリーンのメタリック調としてブラックの帯をまとった。アメリカファーストを強く押し出すトランプ政権を象徴するような、「強いアメリカ」として「強いアメ車」を象徴するモデルである。チャレンジャー主導のマッスルカー祭りは、まだまだ続きそうだ。


1970 DODGE CHALLENGER R/T

1970 DODGE CHALLENGER R/T、1970 ダッジ チャレンジャー R/T

シボレー・カマロ、フォード・マスタングの2大コンパクトスポーツモデルに対抗し、1970年に登場したダッジの新型コンパクトスポーツ「チャレンジャー」。初代型は74年まで。


2008 DODGE CHALLENGER SRT8

2008 DODGE CHALLENGER SRT8、2008 ダッジ チャレンジャー SRT8

2006年にチャレンジャー・コンセプトとして発表された第三世代チャレンジャー。市販車第一弾は2年後の08年となり、グレードはSRT8のみだった。09年モデルからスタンダードグレードのSE、R/Tが追加された。


2019 DODGE CHALLENGER R/T Scat Pack 1320

2019 DODGE CHALLENGER R/T Scat Pack 1320、2019 ダッジ チャレンジャー R/T スキャットパック1320

The SRT-tuned three-mode Adaptive Damping Suspension is electron

デーモンに変わり、ドラッグレース特化モデルとして2019年型にパッケージとして登場したのがスキャットパック1320。数字の1320 とは、直線距離1320 フィート(1/4 マイル)を意味し、ドラッグモード付き減衰力調整サスペンション、ラインロックなどが標準装備。


2019 CHALLENGER R/T Stars & Stripes Edition

2019 CHALLENGER R/T Stars & Stripes Edition

20インチグロスブラックホイール、ブロンズ製ブレンボ4ポットキャリパー

ニューヨークモーターショー2019で初公開された、チャレンジャー・スター&ストライプ・エディション。チャレンジャーは軍事関係者が多く所有する傾向にあり、国を守る隊員に敬意を払う意味も込めて、ボディをミリタリーグリーンにし、ブラック&シルバーのセンターストライプ、星条旗デカールがフェンダーに入る。20インチグロスブラックホイール、ブロンズ製ブレンボ4ポットキャリパーとなり、インテリアはスター刺繍やブロンズのステッチが施される。2019年夏から発売が開始されるようだ。チャージャーにも同じ設定が用意される。


解説:桃田健史(モータージャーナリスト)

アメ車マガジン 2019年 8月号掲載

どうしてもショート+MTのJLラングラールビコンが欲しかった!

2018 Jeep WRANGLER RUBICON、2018ジープラングラールビコン

SKYAUTO × 2018 Jeep WRANGLER RUBICON

コウサカ、JLルビコン買ったってよ!北米仕様ラングラー購入記

本誌ライターの高坂義信氏がこの度、2018年型Jeepラングラー・ルビコンを購入した。現行のJL型の最強のオフロードスペックを誇る「ルビコン」グレードだが、残念なことに日本にはショート+MT仕様は正規で入ってこない…ならばどうするか? Jeepをはじめ、海外仕様の四駆・SUVにも力を入れているプロショップ「スカイオート」に相談、めでたく理想のJeepを入手することに成功したのだ。今回は、購入までのいきさつ、そしてルビコンの詳解を行なうことにしよう。

2018ジープラングラールビコン

私・コウサカは、ランドクルーザー40を皮切りに、これまで乗り継いで来たクルマは前後リジッドのオフロード4WDばかり。JeepもTJラングラー、JKと、3年間ずつだったが愛車にしてきた。もちろん11年ぶりの新型ラングラー「JL」についても興味シンシン。買いたいな~、乗りたいな~と、日本仕様が発売されるのを楽しみにしていた。

ところが。いざ、日本仕様が発表されて愕然とした…。ラインナップはスポーツ、サハラの4ドア「アンリミテッド」が主力。Jeepの王道たる2ドア・ショートは受注生産なのだという。何より、オートマしか設定がなく、マニュアルミッションがない! さらにフラッグシップモデルである「ルビコン」は後のリリースが発表されたものの、これもショート+マニュアルミッション(MT)仕様は販売されないよう…。

そりゃあJKが発売されて、日本においては4ドア(しかもミッションはオートマのみ)のシェアが99%。ショートはほとんど売れていない。その意味で、FCAジャパン(Jeepの日本における正規代理店)の選択は正しいのだろう。しかし、売れるとか売れないでなく、残さなければいけないクルマってあると思う。ルビコン+ショート+MT…これこそがJeepラングラーのレジェンドになりうる、残すべきクルマだと思うのだが?

そんなワケで、Jeep日本法人の方針にがっかりした私は、ルビコン+ショート+MTの海外仕様購入に乗り出すことにした!

NEWエクストリームタイヤを試す!!SUV&トラックにベストフィット!【YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON】

2ドア+6速MTのルビコン、カナダ仕様を見つけ輸入

2018 Jeep WRANGLER RUBICON、2018ジープラングラールビコン

ではJLラングラーの概要は?日本仕様には興味もないので、本国仕様で解説しよう。まずグレード構成は、スポーツ、スポーツS、スポーツSアルティチュード、サハラ、サハラ・アルティチュード、ルビコン、モアブという7車種。全車4ドアを用意するがスポーツとスポーツS、ルビコンでは2ドアも選ぶことができる。パワートレーンは3.6ℓV6ペンタスターエンジンと、6速MTが標準。ただしオプションで8速ATや、2.0ℓターボ+8速ATを選ぶことができる。モアブは3.6ℓV6+8速ATのみ。

またトランスファはパートタイム式のコマンドトラックが標準。ただしサハラではフルタイムモードも備えたセレクトラック4WDも選択可能。モアブはセレクトラックが標準となる。そしてルビコンのみ、ローレンジ4.0のロックトラック・パートタイム4WDを採用。この「クローリングレシオ」がルビコンの魅力装備の1つなのだ。

さて、そんな中、今回私が選択したのが、ルビコン+2ドア+6速MTという仕様。つまりメカニカルなオプションはまったくない、標準的な仕様だ。ただし装備群としては、前後のスチールバンパー、LEDランプ類(ヘッドライト、補助ランプ、リヤコンビランプ)、アルパインオーディオ、トレーラーヒッチ、ホイールなどをオプションでプラス。あ、購入したのはカナダ仕様だったので、本国ではオプションとなるハードトップやシートヒーターなども標準装備として装着されていた。

ルビコンのインテリアカラーはボディカラーによって決まるが、ボディ“ビレットシルバー” に対応するのは、赤いインパネが印象的な仕様。8.4インチディスプレイの「Uconnect4」はアルパインオーディオとセットオプション。シートはプレミアムファブリックのルビコン専用、シートヒーター付きだ。オプションではレザーシートも選べる。リヤシートは2人掛け、一体可倒式で着脱も可能なのだ。

4ドアはボンネットバスのようなフォルムになってしまったJLだが、ショートにはJeep本来の機能美が! 前後のスチールバンパー、LEDヘッドライト、3ピース・フリーダムトップなどはオプションアイテムだ。またフロントのオーバーフェンダーが高い位置につく“ハイラインフェンダー” はルビコンのみの装備。ノーマル状態で35 インチタイヤも履ける!

ルビコンのみ、33インチ(LT285/70R17)の大径タイヤが標準。タイヤ銘柄はBFグッドリッチAT・KO2

ルビコンのみ、33インチ(LT285/70R17)の大径タイヤが標準。タイヤ銘柄はBFグッドリッチAT・KO2だ。ホイールはオプションの、ルビコン専用デザイン。しかし’19モデルから、このデザインは廃止されてしまったらしい…。その意味で稀少なホイールだ。

サスペンションは前後5リンクによるコイル・リジッド、と形式上は先代のJKラングラーと変わっていない。が、アームのレイアウトが変更され、大径・ファットタイヤを履いても干渉する可能性がだいぶ減った。もちろんバネレートや減衰値も大きく見直されているはず。ルビコンには“パフォーマンスダンパー” が採用され、オフロードトラクション性能を強化。

エンジンは3.6ℓV6がスタンダード。2.0ℓターボもあるが、日本仕様に乗った際、重厚なシャシーと軽薄に回る小排気量ターボの組み合わせに、違和感のあるドライブフィールを覚えた。やはりV6のほうがラングラーにはフィットしているかな? トランスミッションは日本仕様にはない6速MT。日本のメーカー、アイシン製のD478型で、第1速がめちゃくちゃ低い。逆に第4~6速はクロスしているので、ちょっと扱いにくいかも。トランスファはルビコンならではのロックトラック4WDシステム。ローレンジ比が4.0と、そのパフォーマンスの生命線となっている。

ラダーフレームを採用したボディオンフレーム構造、前後リジッドサスペンションなど、シャシーの基本的な設計は先代のJK…もっと言えば、元祖のMB/GPW Jeepの時代から踏襲された。フレームは新設計されているようで、JKのものと比べるとだいぶフロント部分が絞られた形状になったように思う。これによって、より大きなタイヤの装着が比較的カンタンになったし、タイヤがより大きく切れるぶん、小まわりがだいぶ効く(ショートの場合、最小回転半径は6.0mから5.3mに!)ようになった。5リンクのアームのレイアウトも見直されているし、バネレートやショックアブソーバー減衰値も変更されているとのこと。スタビライザーは前後に配置され、フロントはかなり太い! しかしルビコンにはスタビライザーの解除装置が。さらにルビコンには前後デフロックも標準装備となっているのだ。2018 Jeep WRANGLER RUBICON、2018ジープラングラールビコン

JLルビコン諸元表

◆グレード:RUBICON(’18 モデル) ◆全長×全幅×全高(mm):4237×1875×1896 ◆ホイールベース(mm):2460 ◆車両重量(kg):1886(幌仕様) ◆最低地上高(mm):274 ◆最小回転半径(m):5.3 ◆乗車定員(名):4 ◆エンジン種類:V型6気筒DOHC ◆総排気量(cc):3604 ◆最高出力(ps/rpm):289/6400 ◆最大トルク(ft/lb/rpm):260/4800 トランスミッション:6速MT(D478) ◆駆動方式:パートタイム4WD ◆トランスファレシオ:1:4 ◆ファイナルレシオ:4.1 ◆使用燃料/タンク容量(l):レギュラーガソリン/70 ◆サスペンション 前:5リンク・コイル・リジッド ◆サスペンション 後:5リンク・コイル・リジッド ◆ブレーキ 前:ベンチレーテッド・ディスク ◆ブレーキ 後:ディスク ◆タイヤサイズ:LT285/70R17スカイオート、SKYAUTO

今回、海外仕様購入のサポートをお願いしたのは、埼玉のアメ車プロショップ「スカイオート」だ。ハマーH1クラブの事務局をつとめるなど、その販売と整備で知られる同ショップだが、SUVやピックアップも得意中の得意! しかも代表の村上周平さんはH1やJKルビコンでオフロードを楽しむ御仁だけに、どちらかといえばアウトドア&泥寄りのショップでもあるのだ。

購入に際しては、自分の希望する車種、仕様を伝えるだけ。今回は新車だったが、中古車も含め、北米を中心に広がるスカイオートの強力なネットワークで、打ってつけの1台を探し出してくれる。もちろんお金の問題はあるけれど、最長120回のローンにも相談に乗ってくれる。

そして海外仕様でハードルとなるのが日本の保安基準に適合させるまでの検査、登録だが、これもすべてスカイオートにおまかせだ。アフター面も、スカイオートはスタッフさん全員が販売員兼、熟練のメカニック。自社工場には6tリフト1基、5tリフト4基、3.5tリフト2基が完備され、さらにクライスラー、GM、フォードなどアメリカのカーメーカーだけでなく、メルセデスやBMWのコンピュータ診断機も完備。おまけに今回、クライスラー最新の診断機「wiTECH2.0」まで導入してくれて、正規ディーラー以上のサポート体制を整えてくれた!

ちなみに今回のガス検査の枠(1回検査に通れば10台までOK、というヤツ)、まだ余っている。3.6ℓV6+MTのラングラーを狙うなら、スカイオートにまず相談だ!


アメリカンSUVスペシャリストは本国仕様のJLラングラーもストック

新型ラングラーJLのUS仕様をスカイオートが導入!

マニアに根強い人気のハマーH1 今こそゲットしたいハマーH2【SKYAUTO】


Thanks:SYKAUTO【スカイオート】
TEL:048-976-1235
HP:https://www.skyauto.co.jp/


Photo:古閑章郎
Report:高坂義信

アメ車マガジン 2019年 8月号掲載

ハイパフォーマンスブランド「ラウシュ」プロデュースモデルのマスタングエコブースト

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2018y フォード ラウシュステージ1 マスタングエコブースト

2018y FORD ROUSH STAGE1 MUSTANG Eco Boost

SOUL OF FORD NEVER ENDS
果てしなく続く熱きフォード魂

飛び抜けた存在感を放つラウシュが手がける特別モデル

シェルビーと並び称されるチューニングブランド「ラウシュ」。そのラウシュがプロデュースして製作したのが、ラウシュ・マスタングだ。チューニングレベルでステージ1~3と名前が変わり、今回紹介するのはラウシュ・ステージ1・マスタング。基本的にボディキットの追加となるが、その存在感はさすがである。

ラウシュ・ステージ1

エコブーストはステージ1のみ設定

マスタングのチューニングモデルとして、誰もが知っているのがシェルビーだろう。そしてもう一つ代表的なのが、ラウシュ・パフォーマンス社が手がけるモデルだ。フォードのエンジニアだったジャック・ラウシュがレースチームを結成し、NHRAなどのドラッグレースでチャンピオンを獲得。ここからラウシュはパフォーマンス・エンジニアブランドを立ち上げ、フォードとパートナーシップを結び、マスタングを初めフォード車のチューニングモデルを製作している。

2018y フォード ラウシュステージ1 マスタングエコブースト

紹介するモデルは、エコブーストの18年型ラウシュ・ステージ1・マスタング。ステージ1とはチューニングのレベルを示し、ステージ2&3はV8エンジンのGTをベースにした設定で、ステージ3になるとスーパーチャージャーが搭載され、19年型では710hpを発揮する。ステージ1は、エンジンには手が加えられておらず、最大のエアフローとダウンフォースを考慮したエアロボディキットが追加される仕様となる。ボディキット以外では、RS1ストラットタワーバー 、19インチGTパフォーマンスPKGホイール、サイドストライプ、専用エンブレムやスカッフプレートが備わる。トップストライプなど追加オプションも複数装着されており、生粋のステージ1よりもレベルは上となる。オールインポートで絶賛販売中なので、お見逃しなく![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

19インチGTパフォーマンスPKGホイール

ラウシュ・ステージ1となる装備を列記すると、ラウシュエキゾースト・19インチGTパフォーマンスPKGホイール・ RS1ストラットタワーバー・専用フロントバンパー・ハイフローアッパーグリル&ロアグリル ・フロントスポイラー ・サイドスクープ ・フェンダーバッジ・リアトランクロゴパネル ・サイドストライプ ・フードヒートエクストラクター ・リアデッキスポイラー ・フードダンパー ・内装メダリオンバッジ ・専用メーター ・専用フロアマット ・LEDスカッフプレート 。これら基本パッケージに加え、オプションでトップストライプ ・ビレットペダル・ウィンドウスクープ を追加している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Thanks/オールインポート
TEL:048-959-9419
URL:http://www.allimport.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo/古閑章郎
Text/相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 6月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]