改めて初代タンドラを目にすると、日本でも運転しやすいジャストサイズ

2006 TOYOTA TUNDRA SR5

2006 TOYOTA TUNDRA SR5

アメ車と楽しめ「ソト遊び」-ENJOY!! OUTDOOR STYLE-
アウトドアを楽しむには最高の相棒(アメ車)が必要だ!!

ガシガシ使うけど汚れたら即座に洗車!道具として使うけど美しさも重要

オフロードバイクを積みたいし、汚れても気にせず載せて場合によってはそのまま洗ってしまえる!まさに、ピックアップトラックの正しい使い方をする成田さん。極力シンプルな姿にこだわり続けることで、むしろ個性的なスタイルをアピールしている。


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バイクや遊び道具を汚れたまま、積めるのが最高に便利です!

1999年に2000年モデルがデビューした初代タンドラ。2代目の後期型や3代目が直線基調でデザインされ、圧倒的な押し出し感や逞しさを主張するデザインであるのに対し、初代はいささか控えめな雰囲気。初めて見る人にとってタンドラとは思えないし、何となく「ちょっと大きいT100?」という印象。だが改めてこの初代タンドラを目にすると、バイクを載せられて日本でも運転しやすいジャストサイズだということがよく分かる。

購入したのは今から11年前で、成田さんは当時まだ16歳。成田さんの家ではバイクを積むためにピックアップトラックを何台か乗り継いでいたが、成田さんは小学生の頃から「タンドラが欲しい!」と言い続けていたとか。「前期型はそれなりに古い個体しかなかったし、オートマも4速。またトヨタ初のV8というのも不安だったので、敢えて後期型を選びましたね」と語る。当初は近所のショップで探していたが、1年経っても納得の個体が見つからない。そんなある時コロンブスの名前を知り、相談したそうだ。

2006 TOYOTA TUNDRA SR5

コロンブスの秋葉社長は「今見ると非常にいい色ですが、当時は扱ったことのない色でしたね。メールで何度かやりとりしましたが、当時の携帯の画質なんで、色もハッキリ分からないです。すべて信用してもらい確実に良い個体を選んで納車に行きましたが、これじゃないなぁ〜って言われたらどうしよう…って思いましたね(笑)」と当時を振り返る。

ちなみに成田さん、バイクやカヤックを積むことが多いのだが、愛車のコンディションはピカピカな状態をキープ。現在の走行距離は約21万kmだが、まったくヤレた雰囲気はない。「アウトドアを楽しむための道具として頑張ってもらっていますが、かなりマメに洗車はしますし、2年に1度はコーティングもしていますよ」とのこと。確かにピックアップは道具感覚でラフに扱えるかもしれないが、成田さんの場合はそこに愛着も込められているのが良く分かる。

最近ではBMXやスケボーなども嗜んでおり、山や川へと様々なフィールドでタンドラは活躍中。大きすぎず小さすぎない。まさに成田さんにとってちょうど良いサイズなので、11年所有してもまったく飽きないのだろう。

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タンドラ=メッキバンパーの印象が強いが、成田さんの愛車は珍しいカラード仕様。ペイントしたと思われるそうだが、これがノーマル。ヘッドライトはやや丸みを帯び、優しい印象だ。

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4.7Lの2UZ型V8ガソリンエンジンを搭載。後期型からATは5速に変更。エンジンの振動やノイズも少ないそうで、普通に街中で扱うには4.7Lの方が扱いやすいと秋葉社長は語る。

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2WDなので4WDよりはやや低いシルエット。タイヤはホワイトレターにこだわり、クーパーAT3(265/75R16)をチョイス。サイドステップはチューブタイプを装着し、リアヒッチメンバーにはシャワーとしても使える水タンクをセット。マフラーはマグナフローだが、敢えてノーマルっぽさをキープ。控えめなサウンドに、成田さんも大満足だ。

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この時代のトヨタ車らしいインパネデザイン。観音開きのアクセスキャブは中からも外からも相閉可能で、使いやすく、ドアノブが並ぶところが成田さんのお気に入りポイント。

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ダブルキャブよりもベッドが長いので、ゲートを倒してエクステンドを装着することでバイクやカヤックを搭載。扇風機は休憩時間のクールダウンに欠かせないもので、雨が降った時でも本当に濡れたら困る物は車内に避難させるが、それ以外はブルーシートをかける程度で気にせず走るそう。「汚れてもベッドと一緒に洗えるのが自分の使い方に合っていますね」と、非常に楽しそうに語ってくれた。

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OWNER : Kazuhiro Narita


フルモデルチェンジした3代目タンドラは、テクニカルマッスルがコンセプト

タンドラ新旧モデルを検証。フルモデルチェンジでイメージを一新!!

【オーバーランドスタイル×タンドラ】タンドラ専門店「コロンブス」も注目する


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COLUMBUS AUTO CENTE

TEL:042-332-0035
HP:https://www.columbus-japan.com/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2022年 8月号掲載

ラムバンを超える魅力的なクルマはない

DODGE RAMVAN

DODGE RAMVAN

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

18年前に新車で購入したラムバンが忘れられず再び購入

DEEZ CREWで青いラムバンを新車で購入したのが2003年。しかし1年半ほど乗った後に諸事情で手放すこととなったChiekoさん。だが、ほかのどのクルマに乗っても、ラムバンを超える魅力的なクルマはない。そう悟った彼女は娘も大きくなり、手がかからなくなったことをキッカケに再びラムバンオーナーへ!

サーフトリップから通勤、買い物までフル稼働!

「娘と一緒にサーフィンをしに和歌山の磯ノ浦へ行くので、その時に撮影どうですか?」と話をいただき、朝からサーファーに交じって磯ノ浦海水浴場へ。平日にもかかわらず多くのサーファーで混雑していたのは台風の影響で波が良かったからで、サーフィンをしている姿も撮れたらいいなと企んでいたスタッフにとっても嬉しい限りである。

そんな混雑気味の駐車場で待っていると、綺麗な純正ホワイトボディのラムバンショーティーに乗ってチエコさんとチノさんが登場。

DODGE RAMVAN

パッと見は友人同士のようにも見えるほど、凄く仲が良い親子だ。で、チエコさんはラムバンに強い思い入れがあり、実は2003年に新車で買った青いラムバンを7年前に買い戻そうと購入先のディーズクルーに相談したほどだった。

幸い彼女の後に所有したオーナーがずっと愛用しており、2オーナーのままグッドコンディションを保っていたが、その方も手放すか悩んだ末にやっぱり乗り続けたいとの結論に至り、断念。同じモデルイヤーでショーティーの綺麗なクルマを探し続けて見つけたのが、この白いラムバンだった。

ちなみに彼女の家にはハイエースワイドを筆頭に常に複数台存在しているため、ラムバンがないと困る状況ではなかった。それでも「あの頃長く愛用できなかった後悔を今からでも埋めていきたい!」と健気に想う気持ちが素晴らしい。

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その真っ直ぐで律儀な性格が高じて、どこの海へ入る時にでも必ず入る前に一礼し感謝の気持ちを伝えるほどだ。彼女がサーフィンを楽しむ上でもっとも大切にしているのは、海に入っている時だけではなく、そのプロセスであり、道中ラムバンでお気に入りのメローな音楽を聴き、一番気の合う愛娘と車内で他愛もない話をしたり、海の上で板に跨りながら同じ波、そして同じ景色を見て過ごすことこそ至福の時。エステもネイルサロンもホットヨガも一緒。

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でも一番居心地が良いのは、ラムバンに乗って波乗りに出掛けるフラットな時。そんな楽しみ方を知った娘のチノさんは、現在海の似合うビンテージな丸目のトラックを探している。チノさんがステアリングを握り、ベンチシートの横で寛ぐチエコさんの姿は、そう遠くない未来かも知れない。

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磯ノ浦で偶然、元ブルーリバーの事務員さんの息子がラムトラックで乗り付け、ラム同士で意気投合した時に「関東で買ったので近くでメンテナンスできるお店を探してたんです!」と相談したことがキッカケで、ここ最近はクーラー修理を筆頭に整備全般をお任せしている。

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室内は綺麗に上下で整理整頓され、ロングボード二枚はちょうど天井にジャストフィット。リクライニングして車中泊も余裕で、時には愛犬のジャックラッセルテリア3匹とオーストラリアンキャトルドッグの計4匹を連れて旅に出かけることも。

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owner : Chieko & Chino


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

現時点で最後のFRコルベットに乗りたいなら、C7がベストだ!

2015 CHEVROLET CORVETTE Z06

2015 CHEVROLET CORVETTE Z06

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

FR最後のコルベット、それに乗れる絶好の機会!

錆びないファイバーボディや独創的な横置き式のリーフスプリング。コルベットには様々な特徴が挙げられるが、FRの駆動方式もその1つ。現時点で最後のFRコルベットに乗りたいなら、C7がベストだ!


最後のアメリカンスポーツC7コルベットを堪能!希少な7速マニュアルでFR駆動!


走行距離はわずか1万kmまさに新車同然の個体!

2020年に現行型のC8へとバトンタッチしたコルベット。アメリカンスポーツの代名詞的存在に異論を唱える人はいないが、それまでのFRと決別しミッドシップレイアウトを採用。でも、やっぱりコルベットはFRでしょ! と言うファンも多く、そんな人にオススメしたいのがこのZ06だ。

のちにATモデルも追加されたが、2015年に登場した当初はこの車両のように7MTのみの設定。スタンダードモデルでも460psを誇るが、Z06にはスーパーチャージドされたLT4エンジンを搭載。

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ボディもワイド化されており、650ps/650 lb‐ft(89.8kg‐m)という、とてつもないスペックが与えられ、そのスペックを存分に引き出せる専用装備が随所に施されている。

もちろんそのポテンシャルを、合法的にフルに発揮できるのはサーキットだけ。ラフなアクセルワークは厳禁だが、想像よりはクラッチは軽く、今時のスポーツカーらしく乗りやすくは作られている。

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ちなみにこちらの車両は、三重で半世紀以上に渡りGMの認定サービスショップを営むバーニーズの在庫車両。走行距離は約1万kmで、やっと慣らしが終わったと言ってもいい個体。

コンディションも非常に良く「最後のFRコルベットに乗りたい!」と言う人に自信を持ってオススメできる車両だ。イエローのボディカラーも珍しく、少々気恥ずかしさはあるかもしれないが、せっかくコルベットに乗るのならやっぱり目立ってナンボでしょう!

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スタンダードモデルと排気量こそ同じ6.2ℓだが、Z06はスーパーチャージャー付きのLT4を搭載。ボンネットの裏側にある断熱材にもZ06のロゴが入り、特別感を演出。まさにFRコルベットの集大成と言えるだろう。

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前後フェンダーはワイド化され、フロントは285/30R19を、リアは335/25R20を装着。圧倒的なエンジンの力を余すことなく路面に伝えるには、このサイズが必要となる。各部のダクトもクーリング性能をアップしており、もちろん前後のブレーキはブレンボを標準装備。

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ステアリングやシートにはアルカンターラを採用し、走りだけでなく上質さも兼ね備える。素早い操作を妨げないよう、D型のステアリングを採用。ヘッドアップディスプレイも標準装備で、スピードの確認も最小限の視線移動で可能。ラゲッジスペースは深さこそないが思ったよりも大きく、必要にして十分な容量を確保している。


コルベットヒストリー⑦【2014~2019 コルベットC7】

C7カスタムのトレンドREVORIX集結!シボレーコルベット C7


★ THANKS:BERNESE

TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

公私共に使うエスカレードはワイルドなマットブラックボディ

CADILLAC ESCALADE

CADILLAC ESCALADE

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

ネイルサロン経営者の足はワイルドなマットブラックのエスカレード!

ネイリストと言えば、イメージ的には奇抜な色のクルマを好む印象ではあるが、紹介するYukariさんの愛車は純正ブラックを通り越して、ワイルドなマットブラックボディ。色を乗せて足し引きするセンスが問われるからこそ、あえて愛車はどの色彩にも属さないフラットなカラーにこだわる。

カスタムには興味ないけど色の表情に妥協は辞さない

夕焼けを通り越してすっかり夜になった9月中旬の日曜日。当日は仕事の都合で夜しか撮影場所に駆け付けられなかったと話すユカリさん。闇夜に潜みつつもV8サウンドの重低音、そしてヘッドライトの横幅の大きさから、すぐに彼女だと気が付いたものの、シルエットは暗闇の中に溶け込んでしまって判別不可能。

そう、彼女の愛車は全身ブラック。それも光に対してギラッと艶めくグロッシーな純正ブラックではなく、こだわって全身マットブラックへと変貌を遂げたエスカレードだった。

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当日待ち合わせしている相手が女性オーナーだと分かってはいるのに、このワイルドなエスカレードを見たとたん、付き添いの彼氏か旦那さんか、それとも強面な人でも来たのかな…と思いつつも軽く会釈をして運転席を覗くと、なんとドライバーはセクシーな女性オーナー!

「いや、そのギャップは反則ですよ。マジで(笑)」と心の中でツッコミつつ、話を聞くと職業は女性の手先を煌びやかに仕立てるネイルサロンを開業したばかりの経営者。

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仕事先への通勤はもちろん、ネイルサロンの商材を買い込むビジネスカーとして、そしてプライベートではプードルのアレンちゃん、ジゼルちゃん、そして大きなスタンダードプードルのトルクちゃんの3匹の愛犬を乗せてドッグランへ出かけるなど、公私共にこのエスカレードが大活躍。

3匹への愛情はリアガラスに張ってあるステッカーからもご想像のとおり、後部座席は完全にお犬様仕様で、座席2つを潔く取り去って愛犬たちが快適に移動できるように配慮するほどだ。

ボディカラーを変える大胆なアレンジはしつつもホイールは純正で、カスタムにはそんなに興味は無さげ。でも色だけは職業柄妥協できないのが本音。そして導き出した答えが暖色・寒色・鮮明・グラデーションなど、どこにも属すことのないマットブラックだった。

強面の男性が乗っていたら怪しさ満点だけど、綺麗なお姉さんに乗られちゃ堪らない!「ドライブしてると無駄に視線を感じる…」という話も素直に頷ける。

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何とは聞かされずに旦那さんから「大きいクルマいる?」と聞かれ、冗談で言ってると思いながら「いるー♡」と返事したらサプライズプレゼントされたのがキッカケで、愛用するエスカレード。

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幅は大きくてもロングボディじゃないのでタホ同様に駐車スペースで大きくはみ出す心配もない。ラグジュアリーで内装やシートもゴージャスなのに、何の躊躇もなくマットブラックにして椅子を2脚取り去り、愛犬を乗せて豪快に乗りこなす姿は、凄くカッコいい!

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owner : Yukari


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

イエロー・ジープが集結した刺激的で、まったりな2日間

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Jeep Team Yellow 4th MTG in Oonoji

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

2016年、Facebookのコミュニティからスタートした“Jeepチームイエロー”。そう、黄色いJeepたちのグループだ。不定期でオフライン・ミーティングを開催しているそうだが、第4回の今回は、1泊2日のキャンプ!しかも最大参加台数を集めたのだった!

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5年前に行なわれた、フェイスブックのコミュニティのオフラインミーティング。そこに集まった〝イエロージープ〟たちに、萩元剛さんが声をかけスタートしたという〝Jeepチームイエロー〟。もちろん、その会場にはボディカラー、型式、年式などの異なる様々なJeepがいたが、イエロージープに乗る方々は、なぜか他のイエローにシンパシーを感じて…いたらしい。

その後〝黄色いJeep〟、〝黄色いJeeper〟たちは、幾度かミーティングを開催。砂浜を走ったり、あのハードなオフロードコース「ブロンコ」でも走行会を行なったというから、チームイエローの面々は見た目の華やかさだけでなく、中身のほうもしっかり〝Jeepマインド〟を持っているのだと、レポーターも親近感が湧いてしまった。

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そうして今回。第4回のミーティングが、一泊二日のキャンプにて行なわれるという。今回の運営担当をつとめた萩元さんに誘われるまま、黄色ではないJeepに乗るレポーターも特別に参加させていただいた、というわけだ。「チームにナンバリングも会費もなんにもない。みんながフラットで、誰もが主役。それがチームイエローのポリシーです」と、萩元さん。当日は参加台数14台!

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ミーティングでは最大の台数で、黄色の刺激が目にまばゆいばかりだ。1台1台を街や自然の中で見かけると、かなり目立ってしまうのだろうが、ここではむしろおとなしく見えてしまうから不思議…。それでも参加者の皆さんの〝黄色〟の絆は強く、2日間、ピースフルでまったり、こころよい時間が流れたのだった。他色のレポーターにもフレンドリーに接していただき、思わず愛車を黄色に塗り替えるか…などとも思ってしまったのだった。

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初日はまず、参加者でご挨拶。馴染みの人、初参加の人、近所の人、遠方の人…。それでもイエロージープでつながった人々は、とてもピースフル。とても自己顕示欲の強い人々とは思えなかったのだ。

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Jeepのロールケージに吊すハンモックをゲットしたというYUICHIさん。端から見てると快適そうなのか、苦しそうなのか分からない。

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1日目の昼食はカレーのサービス。黄色、にちなんで、萩元さんのお友達のシェフが仕込んでくれたのだそう。参加者たちには大好評だった!

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YUICHIさんの差し入れによるスイカで、突如始まったスイカ割り。子供たちには貴重な経験だった!

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飲食業を営んでいるという岡田さん。コロナで仕事は厳しい状況だが、カンパを募りながら、たこ焼きを振る舞ってくれた。外はパリっ、中身はフワトロで、本場の味なのだ!

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夜のたき火のために始まった薪割り。萩元さんは手慣れたモノで、斧を振り下ろす腰つきが本格的。

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夜は第1回から第3回までのミーティングの様子、そしてこの日の様子までも、上映会を実施!楽しそうな様子が伝わってくる。ちなみに今回の様子はYouTubeにもアップ。

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ひときわの存在感を見せた、佐藤さんとルビコン・スカイトップ。キャンプサイトのオシャレなレイアウト、工夫を凝らしたキャンプグッズも、ひたすらイカしてたのだ!


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朝野光一朗さん/ 七海ちゃん/こうすけくん@JLUスポーツ

 

いつもはファミリーでキャンプを楽しんでいる朝野さん。今回はお母さんはお留守番だが、家族全員一致でイエローのラングラーに決めたのだそう。本職カメラマンさんなので、光一朗さんのインスタにも注目! イエローがとにかくカッコいいです。「フロントバンパーを換えたいので、いいのがあれば教えてください!」

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伊藤徹也さん/ 亜州可さん/ 愛茉ちゃん@レネゲード・トレイルホーク

レネゲードのミーティング“レネキャン” の仲間に誘われて参加の伊藤さんファミリー。カンペキなサイトメイク、1歳9ヶ月ながらアウトドア慣れした愛茉(えま)ちゃん、そしてルーフキャリアやヒッチキャリアを備えたレネゲードなど、本格キャンパーぶりがうかがえるのだ。

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石川直雄さん/ 幹子さん/インディアナさん@JKS

お住まいは東京だが、秋田県に愛犬のインディアナさんとともに単身(2人?)赴任中の石川さん。奥様の幹子(もとこ)さんとの久しぶりの再会が、このキャンプになったそう。競技会などにも参戦する車両はJKショート…には珍しい、ボディ色イエローなのだ。四駆歴の長い、メンバーの親分的存在だ。

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岡田裕介さん@TJ

本業を生かし、今回はたこ焼きを振る舞ってくれた岡田さん。愛車は10年くらい乗っているというTJで、オフロードをガンガン走っている様子。しかし奥様にはオフロードをやるなら、もう1台所有しているジムニーで……と言われているらしい。その奥様も白いジープに乗っていて、結婚式は“ ジープ前式” で挙げたそうです。

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萩元剛さん/ 三記さん@JLUルビコン・スカイトップ

Jeep Team Yellowを呼びかけ、今回も運営を担当してくれた萩元さん。Jeepは黄色いJK、JLと乗り継いでいるが、実はどちらも元の色は黄色ではなく、黄色くオールペンしたそう。こだわり方はハンパじゃないのだ。JLはちなみにマツダのサンバーストイエローに縫っている。薪を割ったり、カレーを配膳したり、ビデオを作ったり。お疲れさまでした!

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きびこんさん@JLUルビコン・スカイトップ

稀少なJL ルビコン・スカイトップ、しかもボディはイエローということで、カスタムはほとんどしていないものの、どこへ行っても注目されてしまうというきびこんさん。「でも、ここに来るとちっとも目立たないのが悲しいです」。前回のブロンコ走行会にも参加するなど、スピリットは本格Jeeperなのだ!

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山本高士さん/ 早有美さん/KAIさん@レネゲード・トレイルホーク

京都からご夫婦、KAIさんとご参加の山本さん。“レネキャン” でブロンコに行った際、イエロージープの面々と出会いご縁ができたそうだ。しかしレネゲードでブロンコ(しかも京都からはかなり遠い!)とは…。日本一のレネゲード・オフローダーであることは間違いなし。

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西野寿泰さん@JLUルビコン

ラフカントリーの2.5インチアップキット、ビルシュタインショック、37インチマッドテレーンタイヤと、走りを意識したカスタムで、正統派イメージの西野さんと愛車。「MUD ON YOUR FACE」というチームにも所属。若いJeeperたちとJeepライフを楽しんでいるのだ。

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浜田晃治さん@JKUスポーツ

教職者なのに黄色いJeep…と仲間たちから愛されているのは浜田さん。小学校の教頭先生だそう。JKはもう6年目で、ルーフキャリアやオールテレーンタイヤで、釣りのトランスポーターとしても利用。ちなみに個性的なイエロージープは、ご家族も気に入っているそうです。

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YUICHIさん@JKUスポーツ

以前は銀行員だったが、この3月、パーソナルジムを開設した筋肉マンのYUICHIさん。愛車のJKは3.0~3.5インチアップに35インチタイヤを装着。またトップはBESTOPの“スーパートップ・ウルトラ”に換装、ワンタッチでオープンにできてお気に入りだ。キャンプは人生初、キャンプ道具は前日に揃えたそう。

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Kanさん@JKUスポーツ

登山を終えてから?当日の会場にやって来たKanさん。愛車もロッククライミング仕様? 、ルーフに連なるKCライト、パイプフェンダー、フロントロックバンパー&ウインチなどが、ヘビーな走りを物語る。リヤには2連のROTO PAX、アンリミの幌仕様もイカしてる!

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TJラングラー歴20年の、リアルJeeperのぐっちゃん。このTJは3年目で、馴染みのJeepショップ「サンオート」から、このままの仕様で購入したそう。元はレッドのボディはイエローに塗装、サスペンションや駆動系も強化されている。37インチの“ ピットブル”タイヤは、サンオートでないと買えないらしい。

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高崎浩士郎さん@JLUルビコン・フリーダムエディション

Jeepの尻を見ながら呑むのは最高、と、ソロキャン風のシブいスタイルを決めていた高崎さん。実はJLは2台目で、最初のサハラが欠陥車で、運良く限定車の“フリーダムエディション” に乗り換えたそう。ボンネットの☆マークはOFF、ハロゲンヘッドライトに隠れたJeepフェイスがお気に入りだ。

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佐藤綾太さん@JLUルビコン・スカイトップ

居並ぶイエローJeep の中でも、ひときわの存在感があった佐藤さんのJL。限定車のイエロー・スカイトップ仕様もここでは珍しくないが、オリジナルメイドのボディグラフィックはお見事! カラーリングのセンスも抜群だ。フロントウィンドウからルーフキャリアの構成も個性たっぷり。黄色いJeepのドレスアップ番長だね!


フォトギャラリー


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静岡県大野路ファミリーキャンプ場


REPORT:Yoshinobu Kobosaka
PHOTO:Yoshinobu Kobosaka & JTY

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

海をしっかり感じさせるサーファーズハウス

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Let’s AMERICAN HOME

どうせ建てるなら故郷宮崎の海が似合うサーファーズハウス

理想の家は、故郷宮崎の海を感じられるデザイン。だけど、そんな家を建てるハウスメーカーは何処にある?ハウスメーカー探しに苦戦する高橋さんだったが、次々と偶然が重なり、理想の家を建ててくれるジェネラルアメリカンホームと出会うことになる。

相談した先輩がジェネラルで建設していた

結婚式を無事に終えた高橋さん夫婦の、次なる夢はマイホーム。夫婦共にマンションは候補に挙げず、「戸建て」と意見は一致。マイホーム計画は、まずは近所のハウスメーカーを訪れ、モデルハウスを見学することからスタートした。

高橋さんの理想とする家は、生まれが宮崎県ということもあり「海を感じられるデザイン」。しかし、それをハウスメーカーに伝え見せてもらったモデルハウスは、「洋風」がウリのデザインだった。「何となくのイメージしか伝えられなかった自分も悪いんですが、海は感じなかったですね」。

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一方の奥様は「家のデザインなんて考えたことも無かったので、パパの言う『海を感じる家』も良くわからなかったし(笑)、私はとにかくモダンな感じが好きぐらいしかなかったです」。

ハウスメーカーはもちろん、奥様にも「海を感じる家」をイメージしてもらえず、ネットや住宅情報サイトを見て理想の家を探す日々を送っていた高橋さん。が、その答えは思いがけない場所で出会うことになる。「まさかの通勤途中の道に、理想の家が建っていたんです。外観が白くて、ウッドポーチがあって、そこにサーフボードが立てかけられているのを見て『まさにコレだ!』って思いました」。

その家を通過する際はクルマをユックリ走らせ眺め、最終的には停車して写真をパチリ。その写真を奥様に見せ理解してもらうが、問題はハウスメーカーが分からないこと。

以前行ったハウスメーカーは話が通じず疎遠になったため、困った高橋さんは最近家を建てたという会社の先輩に写真を見せて相談。すると「これ、ウチが建てたハウスメーカーと同じで、ジェネラルアメリカンホームっていうんだよ」と一発回答どころか、「紹介してあげるよ」と一気に話は進んでいく。

紹介されたジェネラルアメリカンホームのオープンハウス見学は、夫婦揃ってずっと興奮しっぱなしで、「こんな家に住んでいる人がいることに驚いた」と言う。数件見学した頃にはジェネラルで建築することを決め、各住宅の真似たい部分をチェック。

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ジェネラルでは比較的多いリビング階段や、バスルームやキッチンを周回できる構造も検討の末、取り入れないことを決めた。ある意味この辺はジェネラルらしいデザインともいえる部分だが、デザインを担当するジェネラルアメリカンホームの杉山社長は、オーナーの意見をまず尊重する。

社長自らが先導してデザインすると、どうしても「社長好み」のデザインになるため、ともすれば同じデザインになりやすい。杉山社長はそれを良しとはせず、まずはオーナーに好きなように案を出してもらい、それを基に様々なデザイン案を出していく。

しかも細かい部分は、施工途中でも場合によっては変更も受け付ける。高橋さんも当初は、天井や壁紙はシンプルに白で統一することで工事は進んでいたが、途中で「どうせなら個性が欲しい」と思うようになり社長に相談。

タイミング的にギリギリだったようだが、高橋さんの熱意に杉山社長も変更を受け入れ、スカイブルーや柄のある壁紙を取り入れることで「海らしさ」を出せると提案。

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その提案通り部分的にスカイブルーを取り入れたところ、「想像以上に良かった」として、壁全面に取り入れることを要望。が、「壁全部はやり過ぎと却下されました(笑)」。

5LDKの間取りは高橋さん主導で、最初の設計図から大きな趣味部屋をしっかり書き込んだ。だが杉山社長は奥様にもしっかり耳を傾け、パントリーなどの収納、キッチンの広さやシンクの敷居の高さに至るまで確認。

そして奥様には、高橋さんに中々言い出せなかった要望がひとつあった。それが和室だ。「子供がゴロゴロするにはフローリングよりも和室がいい。でもアメリカ的なデザインには相応しくないし…」。当然ながら高橋さんは「似合わない」と和室の設置を拒否したが、自分は趣味部屋をしっかり要望している為あまり強くは言えない。

そこで杉山社長が提案したのが、スカイブルーとホワイトを基調に、ハイビスカス柄の壁紙をあしらった、アメリカンの雰囲気を壊さない和室の設置。今ではこの和室は、高橋さん邸の特徴の一つであり、1才の娘さんもお気に入りの場所だ。

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2020年9月に完成した高橋さん邸は、南国宮崎のような海こそ近くにないが、海をしっかり感じさせるサファーズハウスに仕上がり、広いウッドポーチ、子供が裸足で遊べる庭など、まさに当初思い描いていた理想の家になっている。住宅完成と同時に、初めてのアメ車となるエクスプローラーも購入するなど、アメリカンライフを満喫している高橋さんだ。

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住宅外観で絶対に欲しかったのが、2台のカースペース、広いL字のウッドポーチ、子供が裸足で遊べる芝の庭。ポーチをL字にしなければもっと広いリビングができたようだが、ポーチを優先した高橋さん。「一番の憧れだったので、これは絶対に外せませんでした」と語る。土地は62坪となり、間取りは5LDK。

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アメリカンデザインの中に調和する和室も自慢の空間

ダイニング横には、奥様が娘さんのためにどうしても欲しかったという和室を配置。サーファーズハウスデザインにも調和するように、スカイブルー&ホワイトを基調にし、ハイビスカス柄の壁紙も取り入れて和の雰囲気は極力排除されている。

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シンク奥の扉は食器棚収納とパントリー。照明付きの梁、ウッド張りの天井以外の天井や壁紙は、シンプルにホワイト一色を予定していたが、個性が欲しいと心変わりしジェネラルの杉山社長に相談。壁や天井の一部にスカイブルーを入れること、壁紙のアレンジ、キッチンカウンター下のタイル張りなど、内装工事が始まってから変更したものが多数。

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リビング階段はあえて取り入れず玄関側へ。当初壁だった部分を削り、階段手すりのスピンドールを配置した。こうした自由な変更ができるのも、ジェネラルアメリカンホームならではの部分だ。

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高橋さんが絶対に欲しかった、キッチン横にある趣味部屋。奥様要望の和室を受け入れることを条件に、なんとか空間を確保。大好きなキャップやスニーカーのお気に入りを並べ、壁は自由にDIYができるようにコンパネ張り。無数のナンバープレートは壁紙だ。

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OWNER: 高橋さんファミリー


2012 FORD EXPLORER

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住宅完成と共に購入した、初めてのアメ車となるエクスプローラー。第一候補はラングラーだったが、予算的に難しく、第二候補のエクスプローラーを探していたところ、ジェネラルで住宅を建てたオーナーさんが手放すことを教えてもらい、個人売買で手に入れた。

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オフ系カスタムが好きでデルタフォースの17インチホイール、M/Tタイヤを組み込む。他にもやりたいことはあるが、まずはメンテナンス優先だそうだ。


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo &Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

アメ車マガジン2022年8月号 絶賛発売中!

アメ車マガジン2022年8月号

アメ車マガジン 最新号 本日発売!

週末には自分の好きな物をラゲッジに積み込んで、気の向くままに「ソト遊び」を楽しむ。そんなアウトドアラーたちが今、まさに増えている。だが、自由なひと時を謳歌するためには頼れる相棒が必要だ。そんな時にはタフでワイルドなアメ車が最高のパートナーとなる。なぜなら、スタイリング、パワー、積載能力など、ソト遊びを満喫するには申し分ない要素を兼ね備えているからだ。今回の総力特集ではアメ車と楽しむソト遊びに注力し、今ブームとなっているキャンプを始め、オンオフを問わずアグレッシブに走りを愉しんだりなど、アメ車はやはり飾っておくだけでなく、乗って、使ってこそ本領を発揮する!

さらには、5月8日に開催した「アメマガキャラバン」。300台を超えるアメ車オーナーたちが参加してくれて大盛況だった模様や、もちろんその他にも最新モデルやデモカー紹介、アメリカンカルチャーをテーマとしたコラムなど、今月も充実した内容が盛りだくさんとなっているのでお見逃しなく!

2022年8月号もお見逃しなく!

最新号はこちらから

日本でキャデラック・セビルの名が大きく知れ渡ったのが、92年モデルの第4世代

1992y CADILLAC SEVILLE STS

1992y CADILLAC SEVILLE STS

THE PICK UP TEST DRIVE

こんな極上セビルはもう2度と手に入らない!?

1992年に4代目にフルモデルチェンジした、キャデラック・セビル。日本でもセビルが大きな注目を浴びたのはこの4代目からで、今もなお根強いファンが存在する。現在90年代モデルの価格は急上昇しており、紹介するセビルのような極上の状態を保ったモデルは、さらに価値が上がっていくだろう。

高騰が続く90年代モデル、品質の高いモデルはお宝になる

全国各地の多くのアメ車ショップが今、口を揃えて語るのが「中古車の仕入れ価格が高い」だ。価格は年式を問わず上昇しているようだが、なかでも90年代モデルの上昇曲線が著しいという。

長年90年代モデルの高品質車両の販売を手掛けてきた千葉県のガレージジョーカーもその状況は同じで、「今まで見向きもされなかったボロボロの車両でも、オークションでは強気の価格設定で、それでも落札される状態。それをしっかり修理して販売するとなると、一体幾らで売るのか…」と、現在のアメ車中古車市場について語る代表の小川氏。ともすれば、修理は程々で売りに出されるかもしれない。ユーザーがそれを納得して購入すれば良いが…。

そんな90年代モデルの状況だが、ガレージジョーカーは変わらずしっかりした目利きで高品質のモデルを仕入れ、新車同然にリフレッシュしての販売を心がける。

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紹介する92年型キャデラック・セビル・STS(ディーラー車)もその1台。仕入れたときから内外装ともに「驚くほどキレイ」で、リフレッシュが必要な部分は点火系程度だとか。

これまで同ショップが扱ってきた90年代キャデラックモデルは、さすがに経年劣化でエンブレムが濁っているのがほとんどのようだが、このセビルは純正のままで濁りもない。金メッキのエンジンキーも綺羅びやかさは失われておらず、キーチップもしっかりと作動する。

高騰が続く90年代モデルにおいて、これだけ極上の姿を残しているセビルは、まさにお宝と言っていい。この機会を逃したら、極上セビルを手に入れることは難しいかもしれない。まずは車両を詳しく見ていこう。

IMPRESSIONS
踏めば確かに加速するが豪快に飛ばすよりも優雅に乗りたい

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30年近く経つクルマだけに、走りには大きな期待は持っていなかったが、このセビル、良く走る。踏めばグンッと出るし、踏めばビシッと止まる。正直当たり前なことだが、なにせ30年前のクルマ。2021年に乗っても十分違和感は感じない。段差もしっかり受け止め、ただ柔らかいだけのフラフラする感覚もない。踏めば出るし、軋み音も皆無だが、セビルは急ぐことなく優雅に走るのが一番お似合いだ。

パワーは劣るがメンテナンス性は優れる 92年唯一のV8・4.9ℓOHV

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紹介するキャデラック・セビル・STSは、4代目にモデルチェンジした1992年型のファーストモデル。92年後期から翌93年型になると、エンジンは新開発の4.6ℓノーススターを搭載するが、ファーストモデルは4.9ℓを搭載する。パワーでは劣るものの、丈夫でメンテナンス性に優れるのは4.9ℓだ。

走行距離2.9万km、ワンオーナー車

キャデラック・セビルは、エルドラドのクーペモデルに対して名付けられた名前だが、75年に独立したモデルとして第1世代が登場。

日本でセビルの名が大きく知れ渡ったのが、92年モデルとしてデビューした第4世代だ。競争が激しくなった高級セダンカテゴリーにおいて、キャデラックが世界基準のラグジュアリーセダンとして新型セビルは開発され、キャデラックの伝統を脱したスポーティなデザインが特徴的となっている。

グレードはベーシックとセビル・ツーリング・セダン(STS)があり、日本正規モデルとして導入されたのが撮影車両のSTSだ。

エンジンは当初4.9ℓV8 OHV(200hp)を搭載していたが、93年イヤーモデルからは新開発のノーススター4.6ℓV8 DOHC(295hp)が搭載される。

92年の1年だけに4.9ℓが存在するわけだが、整備業界的に「丈夫でメンテナンス性に優れている」と称されるのはこの4.9ℓ。例え出力が劣っても、やや癖のあるノーススターよりも長い目で見れば狙い目といえる。

登録から29年を迎えるこの車両だが、走行距離2.9万kmのワンオーナー車という奇跡のストック状態。内外装見回しても目に付く傷もなく、走行が逆に少なすぎて点火系のリフレッシュが必要なぐらいだ。

この状態を保ち続けた前オーナーも凄いが、あっさり販売するガレージジョーカーもある意味凄い。

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第4世代のエンジンは4.6ℓV8 DOHC(295hp)ノーススターというイメージがあるが、モデルチェンジした初期の1992年型には4.9ℓV8 OHVが搭載されていた。

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最高出力は200hpとノーススターよりも劣るが、メンテナンス性に優れているため、長く維持することを考えたら最適といえる。ホイールは純正の16インチ。この純正ホイールだけでも、今ではお宝の一つだ。

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ガレージジョーカーではライト類を新品交換して販売することが多いが、このセビルは未交換ながら曇りのない状態の良さ。トランクルームも汚れ一つなく、ゴムモールもコンディションは良好だ。

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コンメタリックのボディも美しいが、キャデラックエンブレムの状態の良さは出色。「約30年前のクルマで、未交換でこの状態を維持しているのは凄い」と小川氏は語る。純正ゴールドメッキのエンジンキーも金色に輝き、経年劣化でヘタるキーチップもまだまだ現役作動。

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レザーとウッドをあしらい高級感を演出するインテリア。センターコンソールにランバーサポート調整スイッチ、コンソールボックス内にトランクルーム、フューエルドアのスイッチが配置されている。オーディオも純正カセットのまま。

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最適なドライブポジションを調整できるランバーサポート付きのフロントシート。シートヒーターもしっかり備わる。あくまでもパーソナルカーであるため後席のスペースは狭めだが、窮屈を感じることはない。弾力のあるレザーシートがとにかく快適だ。


SPEC

全長×全幅×全高 ● 5210×1895×1395mm ホイールベース ● 2820mm エンジン ● V8 排気量 ● 4.9ℓ 最高出力 ● 200hp/4400rpm 最大トルク ● 38.0kg-m/3200rpm トランスミッション ●4AT

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試乗SHOP:GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜

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高品質なアメ車販売、本国仕入れのアメリカン雑貨でお馴染みのガレージジョーカー。車両展示&雑貨販売するショールーム、鈑金塗装・整備を行なう工場に分かれていたが、ショールームを工場に集約移転してリニューアル。全体の完成まではもう少し掛かりそうだが、雑貨が並ぶ店内はアメ車ショップであることを忘れさせる雰囲気。販売車両は近くに新たな土地を確保し展示されている。こちらも順次手が加えられ、ジョーカーらしい雰囲気になる予定だ。

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写真&文/相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

ピンクの差し色を大胆に取り入れたシボレーエクスプレス

CHEVROLET EXPRESS

CHEVROLET EXPRESS

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

子ども4人の送迎に通勤、買い物までフルサイズバンをフル活用!!

フルサイズバンの人気が急上昇中の昨今、それ以前からコツコツとカスタムに勤しみながら日常の足として愛用する岐阜県在住のやっちゃん。ガールズオーナーらしくピンクの差し色を大胆に取り入れたエクスプレスは、撮影直前にお色直しが完成したてのホヤホヤ♡

サーファーズハウス×ガールズオーナーのコラボ

「今年完成したばかりの新居前が割と広くて雰囲気も良いので、良ければそこで撮影いかがですか?」と岐阜県の撮影スポットに詳しくない筆者にナイスな心配りをしてくれたのが紹介するやっちゃんさん。

実は初めてではなく、琵琶湖湖畔で開催される56ビーチや、神戸のナイトミーティングでもお見かけしたりと、関西圏のイベントやミーティングの常連ガールズオーナーだ。

CHEVROLET EXPRESS

以前はボンネットに星条旗のグラフィックをワンポイントで取り入れており、56ビーチのイベントでアワードを取得した時の写真をイメージしながら現地へ向かったのだが、驚くほどの変貌ぶりに「えっ何があったんですか?」と少々動揺して話を聞くと、追突事故に遭い、お気に入りのボンネットが残念な姿になってしまったことをキッカケに、前から挑戦してみたかったピンクを差し色にした大胆なお色直しを決行したそうだ。

ちなみに撮影の数日前に仕上がったばかりとのこと。当初はボンネット+バンパーだけのつもりが、友人から譲り受けたホイールまでピンクに。いずれはボディサイドにもっとピンクを加えて行きたいと意気込む。

カリフォルニアスタイル、サーファーズハウスは夫婦一致の夢であり、それと同時に愛着のあるエクスプレスも思い切ってとことん自分色に染めていくと決心したわけだ。

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ちなみに2021年9月に開催されるはずだった「アメ車女子ミーティング」の発案者は彼女であり、自ら仲間内に声掛けを行ない、ショップへの協賛のお願いや会場の許可申請など、子育て、仕事に追われながらも奮闘しており、そんな中でもお気に入りパームツリーや芝生の手入れも怠らないフットワークの軽さ、そしてノリの良さが高じて、自ら幹事を名乗り出たからには、最後までやり通すところがカッコ良い!

このアメ車女子ミーティングは、会場や時間の変更はなく、2021年11月14日に延期して開催する予定。彼女はもちろん、たくさんのアメ車女子たちに会いたい方は、ぜひギャラリーでラグーナ蒲郡南駐車場へ遊びに行ってみるといいだろう。もちろん本誌取材陣も参加決定だ!

56ビーチで見掛けた時とはまるで別物の様に変化したシボレー・エクスプレス。星条旗グラフィックからイラスト&レタリングに変更してピンクの差し色をボンネットのみならずバンパーにエンブレム、ホイールまで大胆に取り入れたスタイルはインパクト抜群!

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今後はもっとピンクの割合が増えていく予定だ。広大なインテリアは家族総出のキャンプやアウトドアで荷物を満載にしても余裕。新居へ引っ越しする際も、ガンガン家具や荷物を積めて大活躍だったそうだ。

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owner : YACCHAN


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載

デュースを乗り継いできた男が辿りつた3ウインドー・クーペ

1932 Ford 3 Window Coupe

1932 Ford 3 Window Coupe

過激に進化 -GET A THRILL- OUT OF AMERICAN SPORTS CAR

レースにも参戦する真のストリートロッド、スポーツマインドを刺激するデュースクーペ

オーナーが初めて実車を見たときから憧れていたデュースの3ウィンドークーペ。ロードスター、5ウィンドークーペを経て巡り会えたこの個体は、ストックプロポーションのパティーナ状態だったが、ミニマルながらも絶妙なアレンジでクールに変貌! ドラッグレースにも参戦しリアルに実働中の真のストリートロッド。

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1年間のみ生産されたストリートロッドを象徴する「デュース」

ストリートロッドを象徴する存在としてお馴染みのデュースこと1932年型フォードモデルB。庶民が所有できる自動車として爆発的に普及したT型からA型~B型と正常進化する中で、32年型は外観のデザイン面においてとりわけ均整がとれた美しいフォルムが魅力的。

それでいて、それまでは短くても2年は同じデザインでラインナップしていたのに、翌年の33年型~34年型では先細りでしゃくれたグリルで一新しイメージチェンジしてしまう。どういうわけか、先代から41年型まででデュースだけが1年間しか存在しなかった貴重な存在なのだ。

それと同時に初めてV8エンジンが標準設定されたモデルとあって、ホットロッドのベース車としては最良にして最古な存在でもある。様々なモデルがラインナップされる現在と違って、どのメーカーも1車種しかラインナップがなかったが、その分微妙に異なる大量のボディスタイルが存在する。

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スピードを追求するホットロッドのシーンでは、軽量なロードスターが頂点。続いてコンバーチブル系(ピックアップトラックやセダン同様のドアを持つ変則的なものまで様々)、クーペ系、セダン系といった具合。実用面も踏まえたストリートロッドとしては、雨の多い日本ではクーペが理想的だろう。

そのクーペにも3ウィンドーと5ウィンドーが存在するが、窓の数が違うだけと思いきや、実はそもそものボディ形状が大きく異るのである。5ウィンドーはセダンなどにも通じるスタイリングなのに対して、3ウィンドーは側面が湾曲してグラマラスなフォルムなうえ、ドアの開閉がスーサイド式を採用。テール周辺も含めて独自のデザインで構成されている。

この個体のオーナーは、実車を見たことで3ウィンドーならではの魅力にハマってしまい、長年憧れていたのだ。

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デュースを乗り継いできた男が辿りつた3ウインドー・クーペ

まだまだストリートロッド後進国の日本では、戦前車をベースにした個体は増えてきてはいるものの、いわゆる「ストリートロッド」としてメカニズム的にもコンディション的にも正しい状態の個体は少数だ。

そんな中で遭遇した1台の3ウィンドー・クーペに憧れたオーナーは、ホットロッド界の巨匠が手掛けた67年型ノバ・ワゴン、そしてデュースのロードスター、続いてデュースの5ウィンドー・クーペを経て念願の3ウィンドーにたどり着いた。

入手した時点では、メカニズム的にはストリートロッドとしてのアップグレードは施されていたが、外観的にストック然とした腰高なプロポーションで、ボディは各部で色が異なるパティーナ状態だった。日常使用する上での信頼性が確保され気兼ねなく乗れるという点では悪くないが、ストリートロッドとしてのカッコ良さは足りない感じだったのだ。

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そこで、リアエンドのポジションを変更するためにフレームをCノッチ加工。フロント側はIビームを5インチドロップのタイプに変更。車高の低さだけでなく、ナローなポジションによってフェンダーががっつりとかぶるクールなルックスを獲得した。

走行する上でのリスクを回避するべく、エンジンのポジションも1インチほどリフトさせている。ロースタンスのクールなプロポーションを確保したうえで、ストリートカーとして気兼ねなくドライブできるのがポイント。

一連のアレンジを手掛けたアンディーズでは、オーナー自らウィリスのストリートロッドでクルーズやレースに積極的に参加しており、カスタマーも巻き込んでいる。この3ウィンドーももてぎのストリートシュートアウトでレースデビューを果たした。

今後もレースには積極的に参加する予定でいる。将来的にはエンジンのモディファイを施してより速くするのが目標とのことだ。

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初参戦となったもてぎストリートシュートアウトでは、12秒台(1000フィート測定)でまさかの優勝! 結果はともかく全開で走ることを楽しむべく2021年11/21(日)の次回も参戦予定で、筆者のウィリスピックアップとの対戦を求められたので応えることに!

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ボディはヘンリー・フォード・スチールによるファクトリーオリジナル。仕上げてない状態ながらもフラットなシルバーでペイントしたことで、一見するとクリーンでクール。よく見るとツッコミどころはいくつもあるが、オーナーの身の丈や楽しみ方にはマッチしているので好感が持てるのだ。

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ダッシュやウィンドシールドなどはストックを保持しながらも社外のゲージを設置。内張りやカーペットはとりあえずといった状態。シートはプロカー製のヘッドレストなしのセパレートを採用。

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リアエンドはコイルオーバーにアップグレード。フロントは5インチドロップのIビームによるオーソドックスな手法。王道のスロットホイール(リアルロッダー製)が際立つ絶妙な車高プロポーションを構築。タイヤサイズはF:145R15/78S、R:235/75R15。

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搭載エンジンはブループリント製の355ciクレートモーター。トランスミッションは3速ATのTH350。エアコンもしっかりと完備してストリートロッドとしてはスタンダードなアップグレードが施されている。今後はパワーアップを目指す。

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足回りのアップグレードがしっかりと行なわれ、車重に対するバネレートなどのマッチングも良い。それだけに走行時の挙動が少なく、走り姿もクール。実際にドライブしても車重が軽いわりにはしっとりとした乗り心地。エンジンパフォマーンスは、ストリートカーとしては必要にして十分。


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2021年 12月号掲載