人気薄? だからこそ狙い目!優等生な2世代目デュランゴ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

2007y DODGE DURANGO

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

04年に登場した2世代目のダッジ・デュランゴ。日本でもアウトロー的な存在で人気を得た初代と比べると、牙を抜かれたデザインで人気はイマイチだった。しかし今となれば、人気薄だけに他人とかぶることもなく、クルマ的には優秀なモデルで狙い目かもしれない。ダッジ唯一のフルサイズSUVとなった2世代目デュランゴを試乗してみよう!

 

走りは確かに劇的に進化したがボディサイズとデザインに意見が分かれる

1998年に、ダッジ・ダコタをベースにミッドサイズSUVとして登場したダッジ・デュランゴ。ライバルであるシボレー・ブレイザーフォード・エクスプローラーがV6エンジンがメインだったのに対し、主力エンジンに5.9ℓV8を搭載し、クラス初の3列シートを装備。何より強烈なインパクトのフェイスデザインが大きな人気を博した。

しかし初代モデルの末期には、エクスプローラーがモデルチェンジを行ない本国で爆発的人気となり、全米ミッドサイズベストセラーを達成。日系メーカーも同クラスに次々と参戦し、ハイパフォーマンス化&上級化していき、メーカーとしてもデュランゴのポジションをどうすべきか考えた結果、04年にデザインを大幅にリニューアルし、ボディも大型化させて2世代目デュランゴとして登場させた。市場が賑わいつつあったフルサイズSUVに車種を持っていなかったダッジブランドに、デュランゴを格上げすることでそれに対抗し「ファミリー向けのフルサイズSUV」としてデュランゴを新たに位置づけたのだ。

だがこの大幅なリニューアルは、アメ車ブームが続いていた日本はもとより、本国マーケットでも大反発。初代の名残りも感じないデザインに加え、ミッドサイズとして価値が高かったサイズの大型化が一番敬遠された。

販売こそ不振に終わった2世代目だが、トラックベースだった初代に比べると乗り心地は劇的に進化。新開発シャシー、ボディ剛性向上で重量が増え、リアサスがリーフからコイル(ワッツリンク)になったからだ。人気薄ではあるが、乗ってみるとかなり優秀な2世代目。見た目も癖になりそうな顔つきであるため、今後面白いモデルといえるだろう。

 

IMPRESSIONS
乗り心地&静粛性はバツグン、加速も優秀だが、何か物足りない?

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

初代デュランゴに乗る筆者的に、比較試乗して感じたことは、車内がとにかく静かでマイルドな乗り心地を見せてくれることに感動。ボディ剛性も上がり、サスペンションもリアがトラック的なリーフからワッツリンクになったため、路面からの突き上げも少なく、まさに乗用車感覚だ。加速は出だしからフルパワーで突き進んでくれるものの、圧倒的な爆発力とまではいかない。優等生なモデルに変身し、すべてが初代より確実に優秀だが、逆に優秀過ぎて何か物足りないというか、面白みに掛けると感じてしまうのは、偏屈だろうか。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

走りもサイズもスケールアップ、ダッジ唯一のフルサイズSUV

フルサイズSUVへと格上げされた2世代目デュランゴ。現行モデルではサイズダウンしているため、一番大きなデュランゴでもある。見た目でインパクトがあった初代の名残りがないため敬遠されがちだが、改めて見ていくと、そんなに悪いデザインではない?

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

カスタムパーツの少なさがネックか

車名をデュランゴと名乗らなければ、もしかしたら売れ行きは違ったかも…。それぐらい、初代を知るユーザーからは不評なこのデザイン。現行モデルで初代をオマージュしたデザインになったことからも、メーカーも反省はしているのだろう。とはいえ、短い時間ではあるが試乗して撮影していると、このデザインに対して違和感が無くなっていった。走行写真を撮る際には、カッコよく見えたぐらいだ。

撮影車両は、07年型でグレードは最上位のリミテッドのノーマル仕様。サンルーフ、リアルーフモニター、フロントヒートシーターなど快適装備が付属する。エンジンは3.7 V6、4.7ℓ V8がベーシックだが、5.7ℓ V8 HEMIを搭載し5ATの組み合わせ。セカンドシートがキャプテンタイプで、2+2+3人の7人乗り。3列目を倒すと、広大なスペースが広がる。ホイールは純正の17インチで、タイヤはヨコハマジオランダーA/Tを装着。

ボディや内装に大きなキズもなく、エンジンなどの機関系もコンディションは良好。細かい消耗品の交換が必要な部分もあるようだが、本国から毎週荷物が届くガレージジョーカーでは、パーツ供給も迅速なので安心だ。ただし、カスタムパーツは本国でもゼロに近いので、カスタムユーザーはワンオフが必要だ。

 

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

エンジンラインナップは3.7ℓV6、4.7ℓV8がベーシックで、300Cなどと同じタイプの5.7ℓV8HEMIがある(撮影車両)。09年型以降には、2ウェイモードのトランスミッションを組み合わせた5.7ℓHEMIハイブリッドモデルも登場し、通常モデルよりも40%燃費効率が向上している。

 

2007y ダッジデュランゴ、インテリア

最上位グレードのリミテッドで、フロントヒートシーター、サンルーフ、リアルーフモニターなどの装備が標準装備。フルタイム4WDで、ダイヤル式の4WDモード切替スイッチがインパネに設置されている。

 

純正の17インチホイール。タイヤはヨコ ハマジオランダーのA/Tを装着。

純正の17インチホイール。タイヤはヨコハマジオランダーのA/Tを装着。

 

2007y ダッジデュランゴ、インテリア

2007y ダッジデュランゴ、インテリア

2007y ダッジデュランゴ、インテリア

レザー&モケットのコンビシート。2列目は2人掛けで3列目を合わせて7人乗りとなる。初代デュランゴと比べて3列目の頭上と足元の空間は広く、日常でも十分使える印象だ。

 

フルサイズになったおかげで、3列目を倒した際のラゲッジスペースはかなり広い。今では当たり前な仕様だが、3列目が1アクションでフラットに倒れること、2:1で分割可倒できることが、使い勝手の良いポイントだ。リアゲートは電動式。

 

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

2007y DODGE DURANGO、2007y ダッジデュランゴ

SPEC
全長×全幅×全高●5101×1930×1887mm ホイールベース●3027mm エンジン●V型8気筒 HEMI OHV 排気量●5.7ℓ 最高出力●339hp/5400rpm 最大トルク●51.9kg-m/4200rpm トランスミッション●5AT[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]試乗SHOP

GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市野尻町51
電話:0479-26-3949
FAX:0479-25-7743
URL:http://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日

アメ車専門ショップとして20年以上の歴史を誇るガレージジョーカーは、マニアック過ぎるアメ車の知識と豊富な整備経験を持つショップとして知名度が高い。アメリカから直輸入するグッズは、日本でここだけしか売っていないといえるレア物ばかり。現在、工場とショールームを集約した店舗を改装工事中で、今春にはリニューアルオープンする予定。アメリカから取り寄せた建具をふんだんに使い、かなり個性的な見栄えになること間違いなし!

GARAGE JOKER、ガレージジョーカー

GARAGE JOKER、ガレージジョーカー

GARAGE JOKER、ガレージジョーカー[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo&Text/相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

Jeepブランドのかつての指揮官「コマンダー」ワイルドだけどフォーマルもイケる

2008 Jeep Commander、2014 Jeep Grand Cherokee

2008 Jeep Commander & 2014 Jeep Grand Cherokee

American Car Drive Journal アメ車ジャーナル =注目車にフォーカス=

前回からスタートした「アメ車ジャーナル」。本コーナーでは、注目のアメ車を、アメマガガールの立花未来ちゃんの目線で紹介していくもの。今回はMOPAR特集ってことで、SPORT名古屋アメ車専門店のストックのジープ・コマンダーグランドチェロキーに注目することにした。Jeepのかつてのフラッグシップと現在のフラッグシップの魅力に迫る!

こだわり派にオススメのコマンダーにズームアップ!!

プレミアムSUVブームの先駆けになったJeepコマンダー

リアルなイベントコンパニオンでありながら、リアルなアメ車(ダッジ・チャレンジャー)ユーザー、立花未来クンをフィーチャーしてお送りする「アメ車ジャーナル」。今回、未来クンが注目したのは、まぁレア車と言っていいだろう、Jeepコマンダーだ。

ん?なんてピンと来ない人もいるかもしれない…。実はJeepのフラッグシップモデルとして、日本でも’06年から’10年にかけて正規販売(つまり右ハンドルで)されたモデルで、その意味では当時、ブレイクしつつあった欧米の「プレミアムSUV」ブームの先駆けになった存在なのだ。

プラットフォームは当時、現役だったWH型3代目グランドチェロキーと共通。ボディはXJチェロキー並みに角張っていてデカく見えるが、実はサイズ的にはそうでもなく、アメ車的にはミドルサイズ。一方、インテリアはフラッグシップと呼ぶくらいだから、高級感たっぷり。何より、サードシート付きの7人乗りとしているのが特徴だ。

立花未来

で、未来クン、コマンダーの印象はどんな感じ?「えーと、実はこのクルマのことは、あまり知らなかったんですけど、Jeepとしては、オトナな雰囲気があると思います!」

エンジンは4.7ℓV8と、5.7ℓV8 HEMIの2タイプが用意されていたが、今回の撮影車両はHEMIエンジン搭載。MOPARファンを自認する未来クン、さて実際に乗ってみて、どれだけ好きになってくれるかな?

2008 Jeep Commander Limited 5.7 HEMI
【2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI】

2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

コマンダーのベースはWHグランドチェロキー。ボディサイズもWH同等で、コマンダーの方が少し、大きい程度。しかしスクエアなデザインである分、かなり大きく見える。フロントは角4灯風タテ目ヘッドライトと7スリットグリルのコンビネーション。実はこのデザインはWHグランドチェロキーそのもののために考えられたものだが、結果として違うクルマ…コマンダーに採用された、のだという。さらに3列シートを採用したのものコマンダーの特徴。シートは1~3列目にかけて座位置が高くなる“ シアターレイアウト”が採用されるが、外観からはそうとは分からない。

2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

◆グレード:リミテッド5.7 HEMI ◆全長×全幅×全高(mm):4795 × 1900 × 1830 ◆ホイールベース(mm):2780 ◆車両重量(kg):2360 ◆最小回転半径(m):5.6 ◆乗車定員(名):7 ◆エンジン種類:V型8気筒OHV ◆総排気量(cc):5654 ◆最高出力(ps/rpm):326/5000 ◆最大トルク(kg-m/rpm):51.0/4000 ◆トランスミッション:5速AT ◆駆動方式:フルタイム4WD ◆ 10・15 モード燃費(km/ℓ):5.3 ◆使用燃料/ タンク容量(ℓ ):ハイオクガソリン/77 ◆サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン・コイル式 ◆サスペンション 後:5リンク・コイル・リジッド ◆ブレーキ 前:ベンチレーテッド・ディスク ◆ブレーキ 後:ディスク ◆タイヤサイズ:245/65R172008 ジープコマンダー、2014 ジープグランドチェロキー

短命に終わったコマンダーだが充実の装備とスペックが魅力

’06年5月から’10年4月にかけて日本で販売されたJeepコマンダー。アメリカで生産されたのも’05~’10年であり、比較的短命なモデルだった。その意味でも、レア感はたっぷりだ。

グレードは「リミテッド」のみだが、搭載エンジンは4.7ℓ V8(231hp)と、5.7ℓ V8 HEMI(326hp)の2タイプが選べた。ちなみに新車価格はHEMI搭載車で700万円弱。堂々たるJeepのフラッグシップだったのである。

装備についても、超ラグジュアリーだ。インテリアはウッド&レザーで構成。シートはブラウンのレザー表皮で、未来クンもうっとり!フロントの両席はパワー調整式で、快適そのもの。オートエアコンは、この年代としては先進的な左右独立調整式を採用。しかも3列目シートにまで、エアコンスイッチが用意されている! オーディオも、BOSTONのプレミアムサウンドシステムを搭載している。

ユーティリティについても、ハネ上げ式のリヤゲートに、ガラスハッチが付属。サードシートは折りたたむとフロアにフラットに収納できてしまうので、ラゲッジルームの広さをフル活用できる。

室内は広く、取り回しも大き過ぎないボディで、とても良好、扱いやすい。走りもパワフル、今回の車両は’08モデルだが、今どきのSUVと比べてもまったく遜色ない。早々と生産終了となったが、今もモデルが続いていれば、魅力的なSUVだったんだろうな…。

立花未来、2008 ジープコマンダー

今回の撮影モデルのコマンダーの足もとは純正のアルミホイールに、245/65R17 サイズのジオランダーA/T-S の組み合わせ。タイヤサイズ自体は純正と同様だが、タイプはオールシーズンからオールテレーンに変更されていた。

コマンダーのサスペンションは、フロン トにダブルウィッシュボーン・コイルス プリング独立懸架式、リヤに5リンク・ コイルリジッドを採用する。

ボディ構造 はラダーフレームをモノコックのボディ に埋め込んだセミモノコック式、ステア リング形式もラック&ピニオン式

コマンダーのサスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン・コイルスプリング独立懸架式、リヤに5リンク・コイルリジッドを採用する。ボディ構造はラダーフレームをモノコックのボディに埋め込んだセミモノコック式、ステアリング形式もラック&ピニオン式で、どちらかといえばオンロード指向。

2008 ジープコマンダー

2008 ジープコマンダー

2008 ジープコマンダー

立花未来、2008 ジープコマンダー

インテリアはウッド&レザーで構成される、ラグジュアリームード。シートはブラウンの本革張りで、オトナの雰囲気が漂う。パワー調整機能や、左右独立調整式エアコンなどもいち早く採用されていた。また3列シート・7人乗りであることも、コマンダーのトピックス。サードシートは左右分割式で、折りたたむとフロアにフラットに収納。5人乗り時のユーティリティも高いのだ。

ナイスな装備!

2008 ジープコマンダー、立花未来

運転席・助手席でそれぞれ温度調整が可能なオート エアコンを採用したコマンダー

運転席・助手席でそれぞれ温度調整が可能なオートエアコンを採用したコマンダー。さらにサードシートの乗員もエアコンを調整できるよう、スイッチが設けられていた。キメの細かい配慮は、さすがフラッグシップ!

Miki’s Impression① 2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

四角いボディは一瞬、大きく見えるけど、ワタシが前に乗っていたサバーバンに比べると、やっぱり小さいかな……。でも、中に乗ってみるとかなり広々しているし、2列目や3列目も、意外と窮屈感がないの。着座位置が後にいくにつれだんだん高くなっているから、視界がよく、圧迫感がないのかも。それで、何より印象的だったのが、ブラウンのレザーシート!オシャレで、シックだし、落ち着いた雰囲気。運転席と助手席は電動式でシートポジションを調整できるうえ、フカフカの乗り心地で眠くなりそう……。うん、自分で運転するより、運転してほしいなー。あと、ラゲッジルームも外見と同じようにスクエアで使いやすいよ。3列目がすっきり平らにたためるのもいいデス!

2008 ジープコマンダー、立花未来

常用域では実にジェントルだがアクセルを踏み込むと野獣へと変貌する「指揮官」

見た目はスクエアでガッシリ、身のこなしは軽快なコマンダー

2008 ジープコマンダー

一時的にとはいえ、Jeepのフラッグシップとしての存在感を発揮したコマンダー。かつての「チェロキー・ワゴニア」をオマージュしたタテ目ヘッドライトとスクエアボディ、取り回しのいいサイズと優れたユーティリティ、ラグジュアリーな装備群。その魅力は多々あるが、やはり5.7ℓのHEMIエンジンを忘れてはならないだろう。

普段乗りは、実にジェントルだ。静粛性にも優れるし、クルージングは快適。トルクのピックアップも5速ATとのコンビネーションで、なかなか気持ちいい。

しかし本領はアクセルを強く踏み込んだ時。326hp & 51kg‐mのスペックが炸裂して、轟音とともに強烈に加速していく。ハーフアクセルからの変貌ぶりに、タジタジだ。

ステアリング形式はラック&ピニオン。とはいえ、ゆったりとした乗り味はJeepそのもので、シビアなレスポンスでないのも、コマンダーの持ち味。ただしハンドリングは正確で、ワインディングも意外にキビキビと、楽しく走れる。スクエアな見た目だが、身のこなしは軽快だ。

というわけで、このクルマがなぜ、今ひとつ人気がなかったのか不思議。もちろん、新車当時は高価な車両価格や、5.7ℓの税金もあったのだろうが、中古車市場で探そうとした今、だいぶ価格もこなれてきていそう。そして走りの楽しさを考えれば、ランニングコストも納得?

立花未来

フラッグシップの心臓にふさわしい5.7ℓ HEMIエンジンは326hp & 51kg-mという驚異的なスペックを発揮。組み合わせられるのは5速AT と、クォドラドライブII フルタイム4WDシステム。もちろんローレンジも備えている。ちなみにローレンジへのシフトはスイッチ1つでOK。さらにこのフルタイムトランスファは、スリップを瞬時に検知してトラクションを確保する電子制御式LSDも備えている。サスペンションはフロントに独立懸架式、リヤに5リンク・コイル・リジッド式を採用してオンロード&オフロードの両立を図っている。

2008 ジープコマンダー

スクエアボディで存在感を見せるコマンダーだが、実際のボディサイズはミドルクラス。運転席からの見切りもよく、日本の狭い道でも扱いやすいし、車庫入れにも苦労しない。座り心地のいいクッションのシート、本革も肌触りなど、プレミアムSUVとしての資質も所々に感じられる。さらに2列目シート、3列目シートの居住性も特筆できるものだ。ハッチガラスを備えた、跳ね上げ式のリヤゲートは、荷物の載せ降ろしにも便利。3列目シートは使わない時は床下にフラット収納できるので、積載スペースを犠牲にしないで済む。

Miki’s Impression② 2008 ジープ・コマンダー リミテッド 5.7 HEMI

立花未来

今回、グランドチェロキーSRT8と一緒に乗り比べるようなカタチになってしまったので、グラチェロに比べるとコマンダーの方が、ちょっとインパクトが薄かったかな? でもエンジンはアクセルを踏み込めば力強く反応してくれるし、高速道路でも余裕がありそう。乗り心地もグラチェロはスポーツカーのようにカチっとしていたけれど、こちらはゆったり。ファミリーにはコマンダーがオススメかも!

2014 Jeep Grand Cherokee SRT8【2014 ジープグランドチェロキー SRT8】

2014 Jeep Grand Cherokee SRT8、2014 ジープグランドチェロキー SRT8

一時はJeepフラッグシップの座をコマンダーに奪われたものの、その生産終了とともにフラッグシップに返り咲いたのがグランドチェロキー。そんなグラチェロの中で、ハイパフォーマンスモデルとして君臨しているのが「SRT8」だ。モデルとしては先代のWH型から登場しているが、凄みを増してきたのは、やはり現行WK型になってからだ。

今回の撮影車両は’14年型。486hp & 63.6kg-mを発生する6.4ℓ V8 HEMIエンジンを、8速ATとセレクトラックシステムでドライブする。ただしSRT8のグラチェロは、4WDのローレンジを持たない。あくまでロードゴーイングな4WDだ。

ちなみにこの6.4HEMIエンジン、負荷の少ない走行シーンでは8気筒中の4気筒を休止させ、燃費を20%削減する“フューエルセイバーテクノロジー”も採用されている。

2014 Jeep Grand Cherokee SRT8、2014 ジープグランドチェロキー SRT8

今やJeepを代表するプレミアムモデルとなったグランドチェロキー。とくにコマンダーの後を継ぐように登場した現行WK型は、3.6ℓV6を積むベーシックなモデルから、V8モデルまで、バリエーションに富んだラインナップを持つ。

2014 Jeep Grand Cherokee SRT8、2014 ジープグランドチェロキー SRT8

その乗り味はSUV、というより、ハイパフォーマンスなスポーツカーそのものだ。たとえばポルシェのSUVや、レンジローバー・スポーツなどに匹敵するほどの速さ!ETCゲートからアクセルを少しアオっただけで、強烈な加速を体感できる。ハンドリングは重心の低いシャシーのおかげで、気持ちよく反応。乗り心地も硬すぎることなく、しなやかな路面追従性を見せる。

2014 Jeep Grand Cherokee SRT8、2014 ジープグランドチェロキー SRT8、立花未来

立花未来

ハイパフォーマンスな6.4ℓ HEMIエンジンの大パワーを受け止めるのは8速AT、そしてセレクトラック・フルタイム4WDシステム。ただしローレンジを持たないのも、SRT8の特徴だ。ブレーキにはブレンボ製をおごり、タイヤはピレリ・スコルピオンVERDE( なんとM+S 仕様!)、295/45ZR20を装着する。何から何まで、突き抜けた“Jeep”なのだ。

Miki’s Impression 2014 ジープグランドチェロキー SRT8

まるでスポーツカーのような加速、重みのあるハンドリングで、かなり気に入っちゃいました! 運転していて楽しいし、サバーバンやシルバラードより、街中での取り回しも良好。ただ、ワタシにはちょっと小さいかも…。内装は高級感があって、誰かが買ってくれれば、迷わずもらっちゃいます!

立花未来


SPORT名古屋 アメ車専門店
Location:愛知県尾張旭市渋川町3-2-3
Phone:0561-51-4092
URL:https://www.sport-inter.com

東海・中京エリアを中心に、SUVからスポーティカー、ファミリーカーまで、個性的なアメ車を全国にお届けしてくれるビッグディーラーが、アメ車専門店「SPORT(シュポルト)名古屋」だ。店頭やお向かいにある展示場には常時80台ほどのアメ車がズラリ。とりわけJeep シリーズには力を入れており、今回のようなグランドチェロキーやコマンダー、そしてラングラー、コンパスなどなど大充実していて、ファンにはたまらない! もちろんカスタムの相談もOK ! コンプリートカー、オーダーカスタムにも期待大で応えてくれるぞ。

SPORT名古屋 アメ車専門店

SPORT名古屋 アメ車専門店


Special Thanks ◆ SPORT NAGOYA
Tel:0561-51-4092
URL:https://www.sport-inter.com


Model ◆ Miki Tachibana


Photo ◆ Takeo Asai
Text ◆ Yoshinobu

アメ車マガジン 2019年 5月号掲載

アメ車ファンのための交友の場 モーニングクルーズ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]モーニングクルーズ

MORNING CRUISE
2019.02.17(SUN)

アメリカ式自動車趣味ではお約束のモーニングクルーズ。単にクルマ好きとのミーティングや会場までのドライブを楽しむのが目的で特別なアトラクションや制約などもないカジュアルな日常的行事だ。

 

毎月第3日曜日に開催されるお台場モーニングクルーズ

お台場の潮風公園(南)の駐車場では毎月第3日曜日に「モーニングクルーズ」が行なわれている。アメ車をメインに扱うBUBU横浜が企画するモーニングクルーズとしても2年ほど前からこの場を会場として行なっているが、元々は筆者が運営するフリーペーパー、イグナイト・マガジンのモーニングクルーズとしてはじめたもの。アメ車オーナー達とのミーティングのためだけでなく、一般の人の目に触れることでアメ車の魅力を伝えるきっかけになればという想いもあり、当初は代々木公園のパーキングを利用していた。

ところが回を重ねる毎に参加台数が増え、満車で道路にも溢れる状況が続き、一般利用者に迷惑となるため会場をお台場へと変更することになった。09年の夏から潮風公園での開催が定着し現在に至る。自分自身は第3日曜日は取材などで参加できないこともあるが、古くからの常連参加者達やBUBUカスタマーによって完全に定着。

モーニングクルーズアメ車ファンを対象にしたイベントとバッティングした時などは参加者が少なかったり、SNSなどで情報発信もしていないが、とにかく第3日曜日はお台場潮風公園でモーニングクルーズとインプットするアメ車オーナーは少なくないようだ。車種やスタイルに制限などもなく、駐車場を利用するだけなので誰もが自由に参加できるのがポイント。アメ車を所有していなくても、見学したり、アメ車オーナーさんに話を聞くのもOK。カーショーなどよりもフレンドリーな雰囲気なので、何度か足を運ぶことで自然と交友が広がることもあるのだ。会場からは複合商業施設のアクアシティお台場も近いので、ショッピングがてら気軽に出かけてみてはいかがだろう?

 

モーニングクルーズ

この日は曇り空とあって気温が若干低め。9時半頃に到着した時点で30台ほとが集まっていた。BUBUカスタマーでは高年式車が目立ったが、クラシックなモデルのオーナーも少なくない。時間と共に参加者が続々と集まりながらも、早くから来ていた人は退場したり入れ替りもある。11時のオープンにあわせてアクアシティお台場に徒歩で買い物に行き、戻ってきた時には常連参加のファイヤーバード勢が到着し、さらに盛上がっていた。

 

1970年型のGTO

1970年型のGTOが入場。希少車なだけに実際に動く姿を見ることやエンジン音を聴けるのは貴重な機会。車庫入れ時の状況からマニュアル車であることも判断できたりしてギャラリーとしても盛り上がっていた。

 

1993年型キャデラック・フリートウッド・ブロアム

1993年型キャデラック・フリートウッド・ブロアムのサバイバー的にクリーンかつストックの状態を確保する個体。値ごろ時にローライダーなどにアレンジされるケースが目立ったモデルなだけに、このようなストック状態はとっても新鮮に映る。

C10

近年大人気となっているフルサイズピックアップの中でもスクエアなシルエットがチャームポイントのサード初期のC10。20代前半の若いオーナーながら、ホイールは定番のソルトフラット・タイプにしてリーズナブルなレーススター製をチョイスするなどマニアック。

 

4thマスタング、しかもマスタングGTをベースにSVT

国内での現存数が極めて少ない4thマスタングに遭遇! しかもマスタングGTをベースにSVT(スペシャル・ビークル・チーム)によってアップグレードされたコブラパッケージ車! 日本での4thはコブラであっても評価が低いが、アメリカでは立派なコレクタブルカーとしてプレミアムな存在!

 

ポンティアックファイヤーバード

ブランド自体が消滅してしまったポンティアックを代表するファイヤーバードのファンには熱心な人が多く、各世代毎にまとまって参加する傾向が見られる。この日はサードの色違いが3台揃って参加。いずれも年式を忘れさせるほどクリーンな状態をキープ。往年のチャンプ500ホイールもピカピカで素晴らしい。

 

アイアンことC3と、現行のC7による新旧スティングレイ の2ショット

アイアンことC3と、現行のC7による新旧スティングレイの2ショット。コルベットのオーナーには、コルベットのオーナーズクラブのメンバーも多いため、新旧各年式が集まる。奥には同じくアメリカンスーパーカーであるダッジ・バイパーの姿もあった。

 

モーニングクルーズ

特別なルールなどはなく、参加車両は新旧様々。車種やスタイルなどによって自然と似た者同士で整列したり。一般の利用者もいるので最低限のマナーは厳守する。興味を持った一般の人も楽しめるフレンドリーなムードを心がけているのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo & Report◆Hideki Ishibashi[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

クライスラー300に乗る夫と、シ ボレーC-1500を乗りこなす妻

[vc_row][vc_column][vc_column_text]クライスラー300、シボレーC1500、ジープグランドチェロキー

Chevrolet C1500
2010y Chrysler 300
2018y JEEP Grand Cherokee

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

アメ車に囲まれたエリート家系、3台所有の若きアメ車ファミリー

目を見張るカスタム多数のクライスラー・300に乗る夫と、シボレー・C-1500を乗りこなす妻。そして夫婦の普段のアシにはジープ・グランドチェロキーがある。自然にアメ車と接してきた夫婦は、当たり前のようにアメ車を遊ぶ。

 

3種類のアメリカンを乗りこなす生活

夫のやすさんと、妻のゆうこさん。セダンのクライスラー・300、ピックアップのシボレー・C1500、SUVのジープ・グランドチェロキーと、3種類のアメ車を乗りこなす二人は、日常会話にアメ車のことが話題に上るほどの大のアメ車好き。

やすさんの父がアメ車好きだったそうで、その影響が多分にあるのだろう。さらに兄は、親から譲り受けたハマー・H2を愛用するという家系だから、言わばアメ車のエリート育ち。一方のゆうこさんは、女子大生当時にC1500を購入した生粋のアメ車女子。

3種類のアメ車は、それぞれに価値観が存在する。300は、やすさんにとってザ・愛車。好きなようにカスタムして、自分色を積極的に表現するモデル。C1500は、ゆうこさんにとって好きな要素がそろったモデル。古めの年式、角ばったデザイン、どっしりとした存在感などがお気に入りのポイント。実はカスタム志向も強く、荷台のベッドをタイヤが突き抜けるほどのローダウンが理想で、エアサスなどのインストールを挙げるが、いまだ現実には至らず現在は実家に置かれている。

個人の思いが詰まった2台は大事な存在なので、気軽にレジャーなどを楽しめるアシとして、18年型グランドチェロキーを追加。あまりの乗り心地の良さに感動し、今ではゆうこさんの愛車になりつつある。

クライスラー300、シボレーC1500

 

Chevrolet C1500

Chevrolet C1500、シボレーC1500

Chevrolet C1500、シボレーC1500

大学生当時のゆうこさんが購入したC-1500は、購入時にボディカラーにパープル系を入れて以降はそのままの状態。友達からは「似合うね」と評価されたが、「乗りたい」とは言われなかったそう。クラシカルなホイールはやすさんも高評価。ただ年式はうろ覚えで「たぶん1993か1995とかそのあたり」と発言。

 

2018y JEEP Grand Cherokee

2018y JEEP Grand Cherokee、2018 ジープグランドチェロキー

フォージアートの22インチ

レジャー目的として2018年10月に納車されたグランドチェロキー。フォージアートの22インチをインストールするも、タイヤ上の空間が気になり、将来的にはローダウンも検討。現在はゆうこさんの愛車になりつつある。

 

OWNER/やすさん

自分だけのオリジナルにしたいから家族でDIYしながらカスタムしてます!

 

OWNER/ゆうこさん

C1500は年式を忘れちゃったけど、私にとって大事な存在です! でも最近はグラチェロがお気に入り笑

 

2010y Chrysler 300

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

自分を表現するためにDIY基軸でコツコツ作り上げた

自分流を盛り込んだDIYカスタム

300に注目する前に、やすさんの愛車遍歴を紹介する。彼のカーライフは、グロリア、クラウンのVIPスタイルからスタート。父はアストロナビゲーターなどを愛用したアメ車乗りで、兄はかつてシーマで同様のVIPスタイルだった。息子たちにとってアメ車は、身近すぎてむしろ当たり前の存在に感じたのだろうか。そして、やすさんがクラウンのあとに乗り換えたのがこの300だ。国産VIPスタイルからのステップアップとして、アメ車へ切り変えた流れだ。だからこそ、特にローダウンの強いこだわりはVIP系のなごり。それ故に、22インチを履いたグラチェロのタイヤハウスを見て「あの空間が気になってしょうがないんです。やっぱり低くしなきゃ」と嘆く。

カスタムは基本的にDIY。これも父の影響で、好きなように自分でアレンジをしてカスタムしていく父の姿を見てきただけに、DIYカスタムが家族では当たり前なのだ。エクステリアはもちろん、インテリアの立体加工のアームレストや内張りなども、自らの手作業でアレンジした。

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

妻のゆうこさんは300を「目立つ。人とカブらない」と褒め称えるが「でも低すぎて気を使う」とも言っていたような気も…。それはひとり言か。

300はやすさんの自分を表現するキャンパスであり、分身でもあるのだ。

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

ガルウイング、ローダウン、SAVINIの22インチホイールのほか、前後エアロパーツは自ら加工して取り付け。「やりすぎないデザインが好き」と、エアロ製品の気に入らない部分を独自アレンジした。ボディカラーはダッジ純正色のデストロイヤーグレーでオールペン。実はやすさんは塗装のプロ(本職は建材)でもあり、ペイント作業は父、兄と一緒に行なった自慢の部分。

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

SAVINIの22インチホイール

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300

2010y Chrysler 300、2010y クライスラー300[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo&Text:加藤山往(ハチメガプロダクション)[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ホットロッド&カスタムが対象のフレンドリーなミーティング

[vc_row][vc_column][vc_column_text]ホットロッド・ラズルダズル

19th Annual CHOP STICKS CAR PRESENTS
HOT ROD RAZZLE DAZZLE
2019.02.10(SUN)

年初めの顔合わせ的なカジュアルなミーティング・イベントにしてマニアックなロッド&カスタムが集結する“ホットロッド・ラズルダズル”。カーショーとは違った意味で、オーナー同士の交友が持てるフレンドリーな社交場として機能するまさにアメリカンなイベントだ。

 

ムーンアイズのスタッフが主催するホットロッドイベント

南カリフォルニアのカーカルチャーを国内に伝え育てている伝道者ともいえるムーンアイズでは、年間を通して様々なイベントを運営している。2019年は例年よりも前倒しで3/10に開催されたストリートカーナショナルズは、アメリカンカスタムに限定したカーショー&スワップミートとして33回目を迎えた。そして、年末にパシフィコ横浜で行なわれるヨコハマホットロッドカスタムショーは2019年で28回目となり、近年では世界的にも注目度の高いナショナルイベントとしてもお馴染みな存在。

ホットロッドやカスタムをはじめ、1つの文化として完全に定着しているアメリカ西海岸発祥の自動車趣味のスタイルとしてのカッコ良さや、実際の楽しみ方も、イベントを通して浸透している。最も歴史のあるストリートカーナショナルズは、出展車の対象枠も幅広く1000台規模となっているが、その他にもジャンルを限定した小規模のイベントも数多く企画されている。かつては、マッスルカー限定、エルカミーノ限定といったかなりピンポイントなテーマでも行なわれてきた。そんな中で現在でも継続して行なわれているのが、日本の旧車を対象にしたオールオッズナショナルズ、モーターサイクル・スワップミートがお台場を会場に行なわれ定着している。

そして、今回フィーチャーする「ラズルダズル」は、ホットロッド&カスタムを愛車にするムーンアイズ・スタッフによるカークラブ、“チョップスティックス”による主催というスタンスをとりながら今回で19回目を迎えた。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ホットロッド・ラズルダズル

公共のコインパーキングを会場とするモーニングクルーズ感覚のミーティングイベントがラズルダズルだ。ロッド&カスタムを愛機とするムーンアイズ・スタッフ達のカークラブ、“チョップスティックス”が主催なだけに、クールなロッド&カスタムが集結。車種はマニアックでも、フレンドリーなオーナーが多く、会場は全体的にカジュアルで居心地の良い雰囲気だった。

 

ホットロッド・ラズルダズル

前日が雪だったことで、当日の早朝は路面が凍結していたりと、危険なエリアもあったため、参加台数は例年よりも若干少なかった。それでも、お昼ごろにには会場はほぼ満車状態となった。

 

54年型シェビーワゴン、47年型シェビー・フリートラン、そしてカスタム界きってのアイドル的存在のマーキュリー8(51年型)による3ショット

54年型シェビーワゴン、47年型シェビー・フリートラン、そしてカスタム界きってのアイドル的存在のマーキュリー8(51年型)による3ショット。カスタム系ではお馴染みのマニアックなモデル3台が並んだ光景はアメリカでも稀。

 

マーキュリー8

チョップトップによってスリークなシルエットを構築するマーキュリー8(49~51年型)はレッドスレッドを象徴する憧れの存在。そもそもの絶対数がアメリカでも少数ななか、この個体はスタイリングもペイントもショークォリティの秀作の有名車だ。

 

ダブルブリットなグリル内の装飾が特徴的な51年型フォード

ダブルブリットなグリル内の装飾が特徴的な51年型フォード。ボディなどの外観は基本的にストックをキープしながらも、往年のレースでの採用のあるスピンドルマウント式ホイールを装着。スピンナーのワイヤリングも伊達じゃないホットロッドなアプローチがクール!

 

カスタム界ではポピュラーな“シューボックス”こと50年型フォード

カスタム界ではポピュラーな“シューボックス”こと50年型フォード。バランスの良いチョップトップによってストックを遥かに凌ぐ美しいフォルムが魅力的。ライトベゼルを排除したフレンチング加工、ドアノブのシェイブ、絶妙な配色センスによって独自の魅力を放つ。

 

希少なレッドスレッドなマーキュリー8

希少なレッドスレッドなマーキュリー8がもう1台! 大幅なチョップトップによる独自のフォルム、キャデラック・ハブキャップ、レイクパイプ、リアフェンダーをカバーするクルーザースカートなど、王道のセオリーを踏まえたトラディショナルなアプローチが魅力的な1台!

 

カーショーに登場するような美しいクルマたちも参加!

会場はムーンアイズのお膝元にある本牧山頂公園駐車場。公共のコインパーキングを会場とし、特別な企画などはなく、単に好き者同士でミーティングを楽しむといった形式のカジュアルなイベント。イベントシーズン到来前の年が替わって最初のイベントということもあり、顔合わせとして常連参加する人が多いのが特徴。カークラブのメンバーの愛車がそうであるように、戦前のフォード車ベースのホットロッドや、60’sカーによるカスタムを主軸に、69年までのアメリカ車、79年までの日本車によるHot Rod & Customが対象。

とはいえ、モーニングクルーズ的なスタンスなので、モデルイヤーや車種が何であれ、基本的にはウェルカム。一般の人に迷惑や不快感を与えないための最低限のモラルを守ることを重要視しているのもポイントだ。ムーンアイズでは『大切なカルチャー は自分達で守ろう!』というスローガンを掲げてイベントの継続に努めており、そうしたポリシーが参加者にも浸透している。

イベント前日が僅僅かながらも雪が降った影響で、当日の早朝は路面が凍結しているところもあり、会場まで無事に行けるのか心配な状況だった。そのため、参加台数は例年に比べ若干少なかったが、会場はイカしたロッド&カスタムでほぼ満車状態。比較的近場の人が中心だったが、浜松などの遠方から参加するグループもいた。本イベントは出入りが自由なので、インドアショーやカーショーに出展されるような美しい個体が移動するシーンを見れるのも楽しい。また、カーショーよりもオーナーとフレンドリーに交友が持てるのもこうしたミーティングの魅力と言えるのだ。所有する愛車のスタイルに関わらず、楽しむ姿勢が同じ人同士による空気感が心地良かったのだ。

 

フラット ヘッドV8を搭載するモデルA・ロードスター、54年型プリマスの2ドアワゴン、62年型ファルコン・ワゴン

イベントの主催者であるムーンアイズスタッフによるカークラブ“チョップスティックス”メンバーの愛車達。フラットヘッドV8を搭載するモデルA・ロードスター、54年型プリマスの2ドアワゴン、62年型ファルコン・ワゴンなど、いずれもロッド&カスタムの流れを汲んだマニアックなモデルたちだ。

 

アーリーA(28~29年型)ロードスター

制作途中と思われるアーリーA(28~29年型)ロードスター。V8エンジンが設定された“デュース”(32年型)のフレームレールでアップグレードされていることが分かりやすい状態。グリルおよびカウル部分は違和感なく馴染んでいるが、“デュース”用でアレンジされている。

 

63年型マーキュリー・コメット

なんともマニアックな63年型マーキュリー・コメット。クロームのスチールホイール&細身のホワイトリボンを装着したマイルドカスタム仕立てのクリーンな状態が目をひく。こちらは主催の“チョップスティックス”メンバーの愛車。

 

初代マスタング

初代マスタングは幅広い層から支持されるポピュラーな存在なだけに、数多くの個体を目にするが、ストック基調のクーペでこれほど魅力的な個体は稀!絶妙な車高プロポーションにアレンジされたことで、ド定番のスタイルドスチールホイール&ホワイトリボンタイヤとの組み合せによる魅力が抜群に際立つセンスの高さを感じる1台!!

 

61年型のGMC

近年のクラッシックなフルサイズピックアップ人気で注目度が高まっている61年型のGMC。武骨なスタイリングと目地かいらの強い4灯式のマスクが魅力大。スタンダードな白ペイントを基調にスエードフィニッシュのペイントや低い車高スタンスなど、現在のトレンドを反映したクールな1台だ。

 

61年型インパラ

テールフィンが消えた過渡期の61年型は、ニッチな存在ながらも個性的なデザインで奥深い魅力がある。ワゴンの中でもハイエンドなインパラというところもステキ。ワイヤーホイールがスポークの本数が少ない往年のCragar製を装着しているのがニクイ!

 

ファントム2ドアワゴン

64年型ノバ・ワゴンの2ショット。ストックをキープした白い個体は、本誌でも以前フィーチャーした若いオーナーの愛機。手前のブルーはセダンをベースにしたファントム2ドアワゴンで、TPOに合わせてホイールを履き替えるオシャレさん。

 

1960年型クーペ・デヴィル

フルザイズ全盛期ならではの巨大なボディーとスタイリングの美しさで圧倒的な存在感を放つ1960年型クーペ・デヴィル。アイコンとして何かと59年型が注目されがちだが、次世代に繋がる洗練された正常進化が感じられて素晴らしい。

 

1959年型シェビー

バットウィング(コウモリの羽根)なテールフィン&キャッツアイなテールレンズがチャームポイントの1959年型シェビー。ハードトップのインパラに人気が集中しがちだが、Bピラーを持ち若干ルーフの高いセダンのベルエアも渋くて魅力的。

 

フラットヘッドV8に換装してアップグレードされたアーリーA(28~29年型)のピックアップ・ロードスター

ストック然としながらも、フェンダーレスなうえ、フラットヘッドV8に換装してアップグレードされたアーリーA(28~29年型)のピックアップ・ロードスター。往年のトラディショナルなスタイルにおいても、グリルをデュースにアレンジする個体が目立つ中、ストックをキープする好感の持てる1台。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo & Report◆Hideki Ishibashi[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

点検で訪れたショップに並ぶ真っ赤なチャレンジャーに一目惚れ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2009y Dodge Challenger SRT8、2009y ダッジチャレンジャー SRT8

2009y Dodge Challenger SRT8
オーナー/西本さん

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

我慢してきた時間を取り戻す、やっぱりカスタムが大好きだ!

子育ても一段落し、それまで家族のためにと我慢して乗ってきた国産ミニバンからエスカレードに乗り替えた西本さん。しかしこれで満足かと思いきや、6ヶ月点検で訪れたショップに並ぶ真っ赤なチャレンジャーに一目惚れし、まさかの乗り替えを決断することに。

 

10年も我慢したから、カスタムが止まらない

真っ赤なボディにボンピンが付いたマットブラックのボンネット、APRカーボンフロントスプリッター、ブロンズカラーのBC FORGID・HCA162Sの20インチホイール&ニットー・インヴォ・タイヤ、BCレーシング車高調、ボーラアタックマフラーなど、いかにも「走ることが大好き」な雰囲気をビンビンに漂わせる西本さんの09年型チャレンジャー・SRT8。もちろん雰囲気だけではなく、コールドエアインテーク、スプリントブースターなどでチューニング済み。

2009y Dodge Challenger SRT8、2009y ダッジチャレンジャー SRT8

子育てのために、自分の趣味を我慢して購入した国産ミニバンに乗り10年。だがその子育ても一段落し、友人と訪れたカーボックスで見たエスカレードに惹かれて即決した西本さん。愛車イジリを10年も我慢していただけに、納車と同時にカスタムを実行。その後、無料の6ヶ月点検でショップに訪れ、今後のカスタムについて相談する予定だったのだが、そこで目に入ったのが刺激的な真っ赤なチャレンジャー。まさに一目惚れ。「本当に乗りたいのはコレだ!」と、半年前に購入したエスカレードを躊躇なく手放すことに。もちろん奥様は反対したが、頑張って子育てしてくれた夫のワガママを受け入れた。購入後から進化は続き、現在のスタイルに至るワケだが、ここまで仕上げたからこそ気になるのがヘルキャットの存在。またしても乗り替える?[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ホイールはBC FORGID・HCA 162Sの20インチブロンズカラー

ホイールはBC FORGID・HCA162Sの20インチブロンズカラー。カーボックスのミリ単位の計測によって、完璧なツライチに仕上げた。実はヘルキャットにもドンピシャでインストールできるセッティングになっており、今後ヘルキャットに乗り換えても流用できるようにと、ショップがすでに対応済み。

 

2009y ダッジチャレンジャー SRT8

2009y ダッジチャレンジャー SRT8

2009y ダッジチャレンジャー SRT8

2009y ダッジチャレンジャー SRT8

マットブラックペイントボンネット、モパーボンネットピン、APRカーボンフロントスプリッター、イカリング仕様ヘッドライト、BCレーシング車高調、ボーラアタックマフラー、コールドエアインテーク、スプリントブースターなど、購入後に多くのカスタム&チューニングを施しているため、クルマはその作業でほとんどの時間をカーボックスで過ごしている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

撮影車両3台+在庫車チャレンジャー、現場に向かう道中は大注目を浴びる

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

今回カーボックスのチャレンジャーオーナー3人を紹介したが、実は現場にはショップの在庫車である秘蔵チャレンジャー・ヘルキャットも同行。この4台が並んで走る姿は、かなり強烈なインパクトだったに違いない。

どうせ乗るなら最高を極めたい!これが俺のスーパーヘルキャット!

アメ車なんて派手で興味ない、それが今では魅力にドップリハマる[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:CARBOX【カーボックス】
TEL:082-815-8448
URL:http://www.bs-carbox.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo:高原義卓
■Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメ車なんて派手で興味ない、それが今では魅力にドップリハマる

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2016y Dodge Challenger R/T、2016y ダッジチャレンジャー R/T

2016y Dodge Challenger R/T
オーナー/升谷さん

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

新しく買い替えるクルマの候補は、ベンツかBMWの上位クラスに絞っていた升谷さん。「アメ車なんて派手なだけ」と、検討すらしていなかったのだが、とあるキッカケでチャレンジャーを購入することに。それ以来、カスタムやチューニングに夢中となっていく。

 

最終的な決め手は夕日に照らされたボディ

クルマを手にするキッカケは、本当に人それぞれだ。16年型チャレンジャーに乗る升谷さんは、実はこちらのページで紹介したヘルキャットの萩原さんと親戚の関係にある。萩原さんがチャレンジャーのカスタムの進行状況を見るために、升谷さんを連れてカーボックスに訪れたことが、アメ車にはまったく興味がなかった升谷さんが、まさかのチャレンジャーを手にするキッカケとなる。

クルマの買い替えを検討し、欧州車を候補に挙げていた升谷さん。だがショップで、今まで見たこともない個性的なヘルキャットに圧倒され、それについて楽しく語る萩原さんを見て「アメ車も面白そう」と心変わり。最終的に購入を決断したのは、在庫で並んでいた、夕日に照らされ妖艶な姿を見せるパールレッドのチャレンジャーを見たときだ。

2016y Dodge Challenger R/T、2016y ダッジチャレンジャー R/T

購入が決まると、萩原さんに負けたくないからとカスタムに着手。「アメ車なんて興味ない。なんて言ってたのが嘘みたい」とショップが言うほど夢中になり、アメリカンレーシングの20インチをマットブラックにペイントし、キャリパーもレッド化。アイバッハのスポーツラインでローダウンもされ、V8サウンドを堪能するべくマグナフローも装着。静かめのタイプを選んだものの、もはやそれでは物足りないらしい。この調子で行くと、一体どんな姿になるか楽しみだ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ホイールはアメリカンレーシングの20インチでマットブラック

ホイールはアメリカンレーシングの20インチでマットブラックに変更。キャリパーはレッドペイント。タイヤはミッキートンプソン。アイバッハ・スポーツラインでローダウン。

 

V8サウンドを堪能したいからと、左右4本出しのマグナフローマフラーを装着

V8サウンドを堪能したいからと、左右4本出しのマグナフローマフラーを装着。近所迷惑にならないようにと静かめを選んだようだが、やっぱり物足りないらしい。

 

フューエルキャップをマットブラックにペイント

最終的な購入の決め手となったレッドパールのボディ。ボディのワンポイントとして、フューエルキャップをマットブラックにペイント。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

撮影車両3台+在庫車チャレンジャー、現場に向かう道中は大注目を浴びる

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

今回カーボックスのチャレンジャーオーナー3人を紹介したが、実は現場にはショップの在庫車である秘蔵チャレンジャー・ヘルキャットも同行。この4台が並んで走る姿は、かなり強烈なインパクトだったに違いない。

どうせ乗るなら最高を極めたい!これが俺のスーパーヘルキャット!

点検で訪れたショップに並ぶ真っ赤なチャレンジャーに一目惚れ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:CARBOX【カーボックス】
TEL:082-815-8448
URL:http://www.bs-carbox.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo:高原義卓
■Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

どうせ乗るなら最高を極めたい!これが俺のスーパーヘルキャット!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2015y Dodge Challenger HELLCAT、2015 ダッジチャレンジャー ヘルキャット

2015y Dodge Challenger HELLCAT
オーナー/萩原さん

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

カーボックスでも指折りのマスタング・エレノアモデルを所有していた萩原さん。だが、沸々と速さに対する欲望が溢れ出し、チャレンジャー・ヘルキャットへの乗り替えを決断。どうせ乗るなら普通じゃつまらないと、こだわり抜いた厳選パーツにチューニングまで施した。

 

仲間に隠し続けて進行、ヘルキャット計画

昔は国産のチューニングモデルが愛車だった萩原さん。その愛車を手放し、しばらくクルマと離れた生活を送っていたが、広島のカーボックスに止まるマスタング・エレノアモデルに目が奪われ即決購入。ショップでもトップレベルの車両に仕上げていたため、お客さんの間でも「萩原さん=マスタング」として有名だった。

しかし実は、萩原さんとショップが密かに進行していたプロジェクトがあった。それが、チャレンジャー・ヘルキャットのマニュアルに乗り替えること。しかも単なるヘルキャットではなく、限定ボディカラーのサブライムグリーンに大胆なヘルキャットデカールが入り、カーボックスオリジナルフロントスプリッター&リアウイング、ホイールはHRE・S101の20インチをツライチ設定し、極めつけはCPUチューンまでも施したスーパーヘルキャットだ。実車パワー測定の結果、735hpを計測するほどの破壊力(カタログスペックは707hpだが、実測すると650hp程度)。

2015y Dodge Challenger HELLCAT、2015 ダッジチャレンジャー ヘルキャット

この計画のフィナーレは、カーボックスが定期的に開催しているオーナーツーリングに突然謎のグリーンヘルキャットが現れ、そこから萩原さんが登場し皆を驚かせるストーリー。実際、綿密な計画を立ててそれは実行され、見事仲間達の「目が点になる」表情を拝めたそうだ。

2015y Dodge Challenger HELLCAT、2015 ダッジチャレンジャー ヘルキャット[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]シフトはBRATONショートストローク、ミッションはツインクラッチに変更

萩原さんのヘルキャット購入の絶対条件だったマニュアル仕様。シフトはBRATONショートストローク、ミッションはツインクラッチに変更し、サーキット走行にも対応できる内容。CPUチューニング等を施し、ダイノジェットを使った実車測定で753hpを叩き出した。

 

2015y Dodge Challenger HELLCAT、2015 ダッジチャレンジャー ヘルキャット

2015y Dodge Challenger HELLCAT、2015 ダッジチャレンジャー ヘルキャット

ホイールはHRE・S101の20インチ(ブラッシュドダーククリア・リムポリッシュ)をツライチセッティング

誰にも負けないこだわりのヘルキャットに仕上げるべく、ボディカラーも限定カラーのサブライムグリーンを選び、そこにヘルキャットデカールを入れ、ボンネットをマットブラックペイント、カーボックスオリジナルのボディ同色フロントスプリッター、追加リアウイングで肉付け。ホイールはHRE・S101の20インチ(ブラッシュドダーククリア・リムポリッシュ)をツライチセッティング。車高もベストに見せるため、アイバッハサスをカーボックスがオリジナル加工で施した。タイヤはニットー・インヴォで、同ショップでも人気のタイヤステッカーを貼りつける。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

撮影車両3台+在庫車チャレンジャー、現場に向かう道中は大注目を浴びる

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

チャレンジャー、カーボックス、CARBOX

今回カーボックスのチャレンジャーオーナー3人を紹介したが、実は現場にはショップの在庫車である秘蔵チャレンジャー・ヘルキャットも同行。この4台が並んで走る姿は、かなり強烈なインパクトだったに違いない。

アメ車なんて派手で興味ない、それが今では魅力にドップリハマる

点検で訪れたショップに並ぶ真っ赤なチャレンジャーに一目惚れ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:CARBOX【カーボックス】
TEL:082-815-8448
URL:http://www.bs-carbox.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo:高原義卓
■Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ノーマルと圧倒的に存在感が違う、史上最強&最速のJEEPが降臨!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2018 ジープグランドチェロキー トラックホーク、エッジカスタムズ、2018y Jeep Grand Cherokee TRACK HAWK

EDGE CUSTOMS
2018y Jeep Grand Cherokee TRACK HAWK

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

エンジンポテンシャルに相応しい、モンスター級のスタイルを実現!

2018年から急遽プロジェクトがスタートした、ラグジグランドチェロキー・トラックホークカスタム。遂に2019年の東京オートサロンや大阪オートメッセで、そのヴェールを脱いだが、今回はその細部に至るまで紹介しよう!

2018 ジープグランドチェロキー トラックホーク、エッジカスタムズ、2018y Jeep Grand Cherokee TRACK HAWK

SUVの持つ二面性を最大限に強調した姿

ヘルキャットと同じ、6.2ℓのスーパーチャージドV8エンジンを搭載する、トラックホークグランドチェロキーはもちろん、75年以上に渡るJEEPの歴史において、紛れもなく史上最速のモデル。そのモンスターSUVを、惜しげも無く大胆にアレンジしたのは、チャレンジャーのカスタムでおなじみのラグジだ。

毎月アメマガを読んでくれている賢明な読者ならご存知だと思うが、実は全く同じ車両が2019年の2月号に登場している。その時は、ラグジのオリジナルスポイラーを装着していたが、全体的な雰囲気はストックに近い状態。それに対し今回の仕様は、全く別の個体と思えるほどの変貌ぶりだ。

フロントリップスポイラーは前回と同じものが装着されるが、サイド部分にはカナードを追加。何よりも片側だけでフロントは約170mm、リヤは約200mmもの巨大なオーバーフェンダーや、サイドスカートを装着。オリジナルはブラック一色であったのに対し、追加パーツの端面やボディ後部をシルバーに変更する事で、疾走感やデモカーの持つ二面性を象徴しているとも言えよう。リヤセクションを見てみると、ノーマルでもディフューザー風のリヤバンパーを採用しているが、よりメリハリの効いたラインに変更。ルーフスポイラーは大型化し形状を変更。ゲートスポイラーも追加することで、ノーマルではスッキリしすぎな後ろ姿を引き締めてくれる。また、リヤバンパーはディフューザー部分を強調したスポイラーを装着。あたかもレーシングマシンのような佇まいは、ようやくエンジンポテンシャルに見合ったスタイリングになったと言えるだろう。

2018 ジープグランドチェロキー トラックホーク、エッジカスタムズ、2018y Jeep Grand Cherokee TRACK HAWK

もちろん、この巨大なオーバーフェンダーの中に収まるのは、TOYOタイヤのスポーツブランド「PROXES」で、そのSUV用最高峰モデルのS/T Ⅲをチョイス。組み合わせるホイールは、鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワン)。比較的歴史の浅い同社だが、他に類を見ない独創的なデザインを採用しているのが特徴。中でもこのX7337AP3Lは、ホイールが回転しているかのような躍動感あふれるデザインとなっている。過去、似たようなホイールは存在したが、X7337AP3Lは左右専用設計。つまり、どちらから見ても前に向かう疾走感を感じさせてくれるという訳だ。

2018 ジープグランドチェロキー トラックホーク、エッジカスタムズ、2018y Jeep Grand Cherokee TRACK HAWK

ちなみにこのオーバーフェンダー、ユーザーのリクエスト次第で発売するか決まるそう。気になる人は、ラグジにアクセスすべし![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]タイヤはTOYO PROXES S/T III(295/35R22)を装着

鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワ ン)・X7337AP3L

鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワ ン)・X7337AP3L

鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワ ン)・X7337AP3L

鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワ ン)・X7337AP3L

。ブレーキキャリパー のサイドには、EDGEのロゴがあしらわれる

タイヤはTOYO PROXES S/T III(295/35R22)を装着。タイヤの外径はノーマルの295/45R20と変わりないが、20インチから22インチへと大口径化を実施。ホイールは鍛造3ピース構造の1221(トゥエルブトゥエンティワン)・X7337AP3L。リムのポリッシュとスポークのブラッシュドグロスゴールドの組み合わせが、ラグジュアリー感を漂わせつつJEEPらしい力強さも演出する。最大のポイントは本文でも述べているが、左右専用設計のデザインを採用していること。ブレーキキャリパーのサイドには、EDGEのロゴがあしらわれる。

 

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

トラックホークの純正バンパーは変更せず、そこにオリジナルのフロントリップスポイラーやカナードを追加。各部のエッジをシルバーに変更することで、ブラック一色では埋没していたキャラクターラインを際立たせることに成功。ヘッドライトはフィルムでスモークに変更。近寄りがたいオーラを醸し出している。

 

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

サイドのポイントは、何と言っても巨大なオーバーフェンダー。ただワイドにするのでなく、ボディパネルが一体となり、ここがオリジナルバンパーと繋がる形状になっているのが一体感を生み出す秘訣だ。サイドスカートはフェンダーを視覚的に繋ぐだけでなく、車高を低く見せる効果もある。リヤバンパーは、ディフューザーをより強調。

 

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

エッジカスタムズ、EDGE CUSTOMS、ラグジ、LUXZ

ノーマルのリヤスポイラーに追加するウイングや、テールゲート後端にスポイラーを追加。リヤコンビはノーマルのままだが、ハニカム柄のステッカーを追加することで、レンズガードが装着したかのような雰囲気を漂わせる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:LUXZ【ラグジ】
TEL:058-259-3922
URL:https://luxz.jp/[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo:浅井 岳男
Text:空野 稜[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

2019年モデルのチャレンジャーに変化あり?オプション設定でグレード展開は増加。

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK、2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019y DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK
2019y DODGE CHALLENGER R/T SHAKER Package

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グレードが整理された2019年モデル、狙い目チャレンジャーに変化あり?

2019年モデルでカタチこそ大きく変わらないものの、大きな変化が起きたダッジ・チャレンジャー。SRT392が消滅し、シェーカーやT/Aといった特殊グレードはオプションパッケージになるなど、全16あったグレードは6にまで減少。いち早く2019年モデルを導入するライオンハートにて狙い目のモデルを見ていこう。

オプション設定でグレード展開は増加

モダンマッスルを中心として、モアパワーをコマーシャルに各メーカーが競う展開が続いているが、その主役となるモデルは、やはりダッジ・チャレンジャーだ。ハイパフォーマンスのSRTを皮切りに、700馬力を超えるSRTヘルキャット、異次元の840馬力を発揮するデーモンなど、ライバルモデルと比べて頭一つ抜けた存在といえるだろう。

そのチャレンジャーの2019年モデルでは、驚くべき展開があった。デーモンは登場時点で2018年限定と発表されていたのでカタログ落ちは予想通りだが、ヘルキャットの上位モデルとして797馬力を誇るヘルキャット・レッドアイを新設。ヘルキャットも707→717馬力へとパワーアップした。

一方で、NAエンジン上位モデルであったSRT392が消滅し、R/Tスキャットパックが上位モデルに。つまり、6.4ℓV8エンジンはスキャットパック専用となる。加えてプラス、T/A、シェーカー、ワイドボディといった上位装備&個性派モデルがスタンダードから外れて、オプションパッケージとして選択することになる(設定できないグレードがあるので要注意)。車両的に面白いAWD仕様は、従来どおりのGTに加えSXTにも設定されたが、要望が多いと思われたV8には設定されていないのが少々残念ではある。

究極の選択は2台の組み合わせ?

2019年型モデルは、18年型ではスタンダードとして設定されていたシェーカーがオプションパッケージとなり、そのシェーカーパッケージを設定できるのは、V8のR/TとR/Tスキャットパックのみ。撮影した愛知県のライオンハートでは、これまで多くのチャレンジャーを販売してきたが、ボンネットから飛び出すシェーカーインテークを備えるシェーカーは常に人気モデルで、いち早く導入した19年型はR/Tにシェーカーパッケージを追加し、さらにパフォーマンスハンドリンググループと呼ばれるオプション装備なども追加し、ブレンボ4ピストンブレーキや、ハイパフォーマンスサスペンションなど、仕様的には上位のR/Tスキャットパックにも負けてはいない内容だ。

ヘルキャットほどの能力は必要ないが、パワーは欲しい。そんなオーナーの声もあることから、同ショップにはSRT392に変わるNAエンジンの上位モデルであるR/Tスキャットパックも導入。6.4ℓV8を搭載し、485馬力を発揮するパワーは圧巻。標準でブレンボ4ピストンブレーキ、ハイパフォーマンスサスペンション、ラインロックなどの充実の走行装備を備える。こちらも同ショップが追加でオプション装備を充実させ、ベーシックなR/Tスキャットパックとはワンランク上の仕様となる。

結果的にこの2台でどれがオススメかといえば難しい。モアパワーを求めるか、シェーカーインテークを求めるかだ。どちらも捨てがたければ、R/Tスキャットパックにシェーカーパッケージを追加したモデルを、ライオンハートに注文するという手もある。


2019y DODGE CHALLENGER R/T SHAKER Package
オプションパッケージとなったシェーカー

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

ギミック的な要素もあるシェーカーインテークは、見た目のインパクトはダントツ。5.7ℓV8 HEMIエンジンのスペックは、18年型から変更はない。インテリアのデザインはスキャットパックと基本同じ。メーターパネルがホワイトになっている部分が違いだろうか。

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

2019 ダッジチャレンジャー R/T SHAKER Package

【主要諸元:2019年型ダッジ・チャレンジャーR/T】
●全長×全幅×全高:5027×1924×1460mm ●ホイールベース:2951mm ●車両重量:1923kg ●エンジン種類:V8 HEMI ●総排気量:5700ℓ ●トランスミッション:8AT ●最高出力:372hp/51500rpm ●最大トルク:55.3㎏-m/4400rpm ●ブレーキ:4輪ディスク・パフォーマンスブレーキパッケージ ※諸元表はオプションパッケージを含まないR/T標準モデル。

撮影車両は ●シェイカーパッケージ ●プラスパッケージ ●ドライバーズコンビニエンスグループ ●パフォーマンスハンドリンググループのオプションパッケージを追加装備。


2019y DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK
NAエンジンで最上位モデルとなるR/Tスキャットパック

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

SRT392とスキャットパックが共用していた6.4ℓV8エンジンは、19年型ではSRT392が消滅したためスキャットパック専用となる。8ATとの相性はバツグンで、加速の伸びは出色だ。スーパービーのロゴがシートにも入る。

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

AM3I0056

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

2019 ダッジチャレンジャーR/T SCATPACK

【主要諸元:2019年型ダッジ・チャレンジャーR/Tスキャットパック】

●全長×全幅×全高:5027×1924×1460mm ●ホイールベース:2951mm ●車両重量:1923kg ●エンジン種類:V8 HEMI ●総排気量:6400ℓ ●トランスミッション:8AT ●最高出力:485hp/6100rpm ●最大トルク:65.7kg-m/4100rpm ●ブレーキ:4輪ディスク・ブレンボ4ピストンパフォーマンスブレーキキャリパー

撮影車両は ●アルパインオーディオグループ ●ドライバーズコンビニエンスグループ ●プラスパッケージのオプションパッケージを追加装備。他オプション ●グラナイトグレーメタリック(オプションカラー) ●スキャットパックストライプ ●サンルーフ


LIONHEART【ライオンハート】

所在地:愛知県一宮市萩原富田方上畑19-1
TEL:0586-67-1711
営業時間:10:00~21:00
定休日:第2・3水曜日
URL:http://www.lionheart2005.com


■写真/古閑章郎
■文/相馬一丈

アメ車マガジン 2019年 5月号掲載