グラチェロをCPUチューニングからスタートし、ラグ&オイルをレーシングモデルへ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2015y Jeep Grand Cherokee SRT、2015y ジープグランドチェロキー SRT

2015y Jeep Grand Cherokee SRT

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

 

チューニングは車種を選ばない!ワンランク上の走りを導く魔法

ブームが続くチャレンジャーでは、チューニングを施すのも定番になりつつある。そんなチューニングは何もスポーツカーだけの専売ジャンルではなく、基本的に車種は選ばない。チャレンジャーチューニングで大きな注目を集めるHPPでも、多くのSUVオーナーがチューニングに訪れる。

 

チューニングの初めは車種を問わず同じ

チューニングというと、スポーツカーをベースに施し、どこかマニア的なジャンルに思うユーザーも多いだろう。埼玉県のHPPでは、サーキット走行を舞台にするチューニングを、チャレンジャー・ヘルキャットコルベットといった快速モデルをベースに施し、アメ車マガジンでも多く紹介してきた。だが、それらモデルは飛び抜けた仕様として露出したに過ぎず、同ショップに訪れる多くのオーナーは、日常でストレス無く走ることを目的に「速くしたい」と思い、チューニングを取り入れる。

車種でいえば、HPPは確かにチャレンジャーを多く扱ってきているが、SUVやトラックといったクルマのチューニングも行なっている。代表の長池氏によれば「チューニングのメニューとして、基本的なスタートは車種によって変わりません」とのこと。古い世代のモデルではパーツの有無も含めて当然メニューは変わるだろうが、チューニングのスタートメニューはチャレンジャーでもSUVでも変わらない。「少しでも速くしたい。でも自分のSUVでできるのか不安」と思っているならば、まずはHPPで相談することをオススメする。

2015y Jeep Grand Cherokee SRT、2015y ジープグランドチェロキー SRT[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

CPUチューニングからスタートし、プラグ&オイルをレーシングモデルへ

2015y Jeep Grand Cherokee SRT、2015y ジープグランドチェロキー SRT

ステップを踏みながら向上させていく

今回紹介する15年型グランドチェロキー・SRTは、オーナーから「もう少し速くしたい」と要望があり、チューニングをスタートさせたモデル。SRTに乗ってもなお、速くしたいと思うのは贅沢な気もするが…。

チューニングのスタートメニューは、ディアブロスポーツ・トリニティを使ってCPU書き換えに加え、そこに長年の経験で導き出した同ショップオリジナルデータをインストール。まずはこれで変化のフィーリングを感じてもらい、さらに向上したいと要望があれば、次のステップへ進む。このグラチェロは当然のように次のステップへ進み、ブリスクUSAのレーシングプラグ、ロイヤルパープルのエンジンオイル&フィルターに交換し、ワンオフアクスルバックチタンマフラーをメインに排気系を一新(吸気のaFeインテークキットは来店前にセット済)。足回りはアイバッハのプロキットスプリングに変更した。

2015y Jeep Grand Cherokee SRT、2015y ジープグランドチェロキー SRT

とくにこのレーシングプラグは、6.4ℓの大排気量の出力にも耐えうる着火性を持つHEMIエンジン対応モデルで、HPPが過去に様々なプラグを使って得た経験からチョイスしたお墨付きプラグだ。プラグやオイルといった消耗品も、単なるブランド名だけで選択せず、実際に使った経験を元に取り入れる。このグラチェロも、間違いなく劇的に走りは生まれ変わった。

 

スタートメニューであるCPUセッティングでフィーリングを感じてもらい、次のステップとして行なったのが、ロイヤルパープルのレーシングエンジンオイル&オイルフィルターと、HEMIエンジンの高出力にも耐えうる着火性を持つブリスクUSAレーシングプラグへの交換だ。大掛かりなパーツ交換ばかりがチューニングメニューではなく、こうした消耗品のクオリティを高めることもチューニングには欠かせない。

 

aFeエアインテークキット

ディアブロスポーツ・トリニティ

排気系はワンオ フのアクスルバックチタンマフラー

装着されているaFeエアインテークキットは、オーナーがすでに装着させたもの。これを活かした上で、ディアブロスポーツ・トリニティを使いCPUの書き換え。そしてそのユニットのデータをそのまま使うのではなく、HPPオリジナルデータをインストール。排気系はワンオフのアクスルバックチタンマフラーに変更。テールエンドはオーナーのこだわりで、あえてノーマルを流用して製作した。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Produce:HPP【High Performance with Precision】

TEL:048-577-7341
URL:https://www.hpp-jpn.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo:北村誠一郎
Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

チャージャーを選んだ理由は「周りにクーペが多いから被りたくない」から

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2013 DODGE CHARGER、2013 ダッジチャージャー

2013 DODGE CHARGER

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

 

カスタムの原動力は誰にも負けたくないという思い

広島のジェットシティに訪れると、若者のクルマ離れという問題が感じられないほど、若い世代のオーナーが多く集まる。そして誰もが、自分だけの個性を出したいとカスタムを楽しんでいる。13年型チャージャーに乗る甲斐さんもまた、誰にも負けたくないという志からカスタムに没頭する一人だ。

 

周りに影響されてアメ車デビュー

カマロチャレンジャーなどをベースに、誰もが目を奪われるカスタムモデルを製作してきた広島のジェットシティ。それにより同ショップには、カマロチャレンジャーマスタングといったクーペモデルを手にしてカスタムに励むオーナーが多く集まってきている。そしてその多くが、とにかく若い世代。代表である萩原氏は「俺の気持ちが若いからかな」と冗談ぽく笑うが、クルマの事はスタッフに任せ、代表はオーナーと一緒に楽しく遊ぶことだけを年中考えている(スタッフ談)から、あながち間違いではないようだ。

そんなジェットシティには、アメ車だけではなく国産車に乗るオーナーも集まる。そこにはアメ車が偉いという空気はなく、同じクルマ好きとしてオーナー同士は接しているが、どうしても多数派はアメ車。そうすると、おのずと「俺もアメ車に乗ろうかな」というオーナーも出てくるのだ。

今回紹介する甲斐さんもまた、以前は国産車に乗って同ショップに足を運んでいたが、アメ車に乗る周りのオーナーに影響されてチャージャーを手にした一人。チャージャーを選んだ理由は「周りにクーペが多いから被りたくない」ということから。当然ながらノーマルで乗るつもりは一切なく、購入と同時にカスタム着手。見応えたっぷりの姿を見せているが「まだ未完成です」と、甲斐さんの求める姿はこんなもんじゃないようだ。その披露はまたいずれということで、まずは現状のスタイルを見ていこう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

カスタムの最終段階はREX CUSTOMSHOWで披露!

JET CITY × DODGE CHARGER

2013 DODGE CHARGER、2013 ダッジチャージャー

OWNER:TOMOYA KAI

人と被らないカスタムを目指す!

甲斐さんの13年型チャージャーは元々はブラックボディで、そこにユニバーサルエアのエアサス、BCフォージド・HCS05SのF22×10J、R22×10.5Jのホイール(ディスク・ローズゴールド、リム・ポリッシュ)を装着し、マフラーはボーラを組み込んだ仕様に仕上げた。しかし、ジェットシティに訪れる周りのオーナーと見比べると、まだまだインパクトが弱いと感じて、そこからさらにオリジナルのシャンパンゴールドにオールペンし、ボンネットやCピラー部分にピンストを入れて大胆にリニューアル。

ジェットシティが主催するカスタムショー「REXカスタムショー」が2019年4月21日に開催することが決まり、現在はそれに向けてBIGキャリパー、エアサスバルブシステム、ヘッドライトの交換を予定。周りに影響されてアメ車を購入した経緯はあるが、購入した今となっては皆がライバル。誰にも負けたくないという思いが、甲斐さんのカスタム魂を熱くさせているようだ。

2013 DODGE CHARGER、2013 ダッジチャージャー

2013 DODGE CHARGER、2013 ダッジチャージャー

ホイールはBCフォージド・HCS05S・F22×10J、R2210.5Jを装着

2013 DODGE CHARGER、2013 ダッジチャージャー

ボディはシャンパンゴールドにオールペンし、ボンネットやCピラー部分にピンストが描かれている。ホイールはBCフォージド・HCS05S・F22×10J、R2210.5Jを装着。ジェットシティが現在積極的に行なう着地仕様にするため、マル秘加工を行なってユニバーサルエアのエアサスを組みこむ。マフラーはボーラ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]JET CITY【ジェットシティ】
TEL:082-820-0377
http://carshop-jetcity.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■写真/高原義卓
■文/相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

現在は5つのブランドで構成されるMOPAR【History of MOPAR】

MOPAR

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

数々の買収や統合、ブランドの消滅の末現在は5つのブランドで構成されるMOPAR

過去に存在したMOPARブランド

すでに消滅してしまったデソート、イーグル、インペリアルプリマスは、そもそも日本国内では影が薄く、一般的には存在自体を知らない人も少なくない。そんな中でも、自動車趣味においては、ビンテージカーに着目するケースが定着し、特にマッスルカーが世界的に人気となったことで、象徴的な存在である「プリマス」の露出が急激に増え日本でもファンが急増。そもそも知名度のあるワーナーブラザースのキャラクターをモデル名にしたロードランナーを筆頭に、ダッジ・チャレンジャーの兄弟車のバラクーダは、TVシリーズ『ナッシュブリッジス』の劇中車を通して爆発的な人気となった。現存数が極めて少ないいわゆる激レア車なため、特に貴重なオプションによる個体では、億単位のプレミアムが付くことでも知られる。プリマス最後のモデルとなるプローラーも、ブランド消滅以降、プリマスの人気向上も影響して、現在ではコレクタブルな存在となっている。

 

Eagle イーグル

AMC(アメリカン・モーターズ)の買収にともなって、AMCの乗用車部門を同社の元祖クロスオーバーSUVであるイーグルワゴンから授かって“ イーグル” ブランドとして設立。AMC時代に資本関係にあったルノーのモデルや三菱などのOEM供給モデルのバッジを変えてリリースする。オリジナリティがない上に、ダッジプリマスの兄弟車であっても、イーグルのモデルにはMOPARの称号であるペンタスターのバッジが与えられていない…。唯一のオリジナルモデルであるビジョンにしても、クライスラーからは、コンコードとニューヨーカー、ダッジからはイントレピッドとしてバッジ違いの兄弟車が存在しただけに、イーグルとしての存在価値が低くく、結果として98年に終了。

Plymouth プリマス

1928年にスタートしたダッジと姉妹車関係にある大衆車ブランド。若者にも手の届くビッグブロック搭載マッスルカーとしてリリースしたロードランナーはワーナーブラザースのキャラクターをそのまま採用したことでもお馴染み。NASCARではキングことR・ペティの長期による活躍や、NHRAのプロストックでも、ソックス&マーチンが輝かしい戦績を残し、アイコンとして現在でも支持されている。しかし、マッスル全盛期以降は、オリジナルのモデルはほとんどなく、バッチ違いの兄弟車とあって、国内では無名に近い状態。最終的に2002 年を持って消滅していまったが、最後に放ったオリジナルモデルのプローラーは、量産型工場出荷ストリートロッドという斬新なアプローチがいかにもプリマスらしい。

 

Imperial インペリアル

1955年から1975年にわたりクライスラーの中で独立した最高級ブランドとして導入された。それまではエンジニアによって行なわれていたボディスタイリングは、レイモンド・ローウィーの元でスチュードベイカーのデザインを担当していた奇才ヴァージル・エクスナーが任命された。戦闘機の尾翼から着想を得たテールフィンを採用した「フォワードルック」スタイリングが特徴。66年型インペリアル・クラウンは「ザ・グリーンホーネット」の劇用車に採用されたことでお馴染み。ライバルのキャデラックやリンカーンと比べると、優雅さよりも重厚感や威圧感のある特有のキャラクターがある。5世代目となる75年をもって一旦終了するも、81~83年にラインナップされた6世代目をもって完全に終了。

 

Desorte デソート

競合他社であるビュイックやスチュードベイカーなどの中流層をターゲットとするクライスラー内のブランドとして1928年に導入。プリマスよりも上級グレードで、クライスラーよりは低価格というブランドの隙間を埋める立ち位置でスタート。しかしながら、新たなブランドとしてダッジが加わったことで、存在価値が薄れ、34年型の革新的なエアストリームなモデルであるエアーフローのデソート版は特に不評。さらに42年型では、同じく前衛的ともいえるスタイリングを突き進めた、コンシールド・ヘッドライト(36年型コードに続くも量産車では初)を採用。デソートならではのオリジナリティの高いモデルながら、セールスは今ひとつだった。50年代後半には景気の低迷で中価格帯が全般的に低迷しデソートのセールスも激減し、61年型をもってブランドが消滅している。

 

現在のMOPARブランドは5つ

アメリカの3大メーカーに一つとして認知されている「クライスラー・コーポレーション」は、ウォルター・クライスラーによって1925年に創業した長い歴史を持つ。経営難を回避する中で、1998年にはダイムラーベンツによって買収され、ダイムラークライスラーに改名。その時点で、それまで存在したブランドのデソート、プリマスインペリアル、イーグルは整理されている。ストリートロッドをテーマにしたロードスター、プリマスプローラーと同等のアプローチによる30年代のファットフェンダースタイルを現代版として小型ファミリーカーに落とし込んだ「PTクルーザー」が135万台という高セールスを記録。「300C」も予想以上のセールスとなるも、イラク戦争による原油高騰、続く世界金融危機の本格化によるダメージで経営破綻を余儀なくされる。最終的にフィアットの子会社という形で、現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)として展開している。国内でのクライスラーはマイナーな存在だったが、復活したチャージャーチャレンジャー、SUVとしてのJeep系の人気が高まっている。フィアットの合併は、アメ車に目を向けていなかったヨーロッパ車オーナーにはプラスに作用しているかもしれない。

 

Chrysler クライスラー

元々技術者のウォルター・クライスラーは、スカウトされたビュイックにて技術面だけでなく経営でも大きく貢献しながらも、主義の違いから独立し、自身の名前のクライスラー・コーポレーションを設立。自身が技術者だったこともあり、技術面ではGMやフォードに先んじた姿勢で新技術をいち早く導入するも、先取りしすぎてユーザーには受け入れられないケースも少なくかった。それだけに時間の経過で再評価されている。最強のV8エンジンとして数々のレースでその高い性能を証明したHEMIの導入はクライスラーのブランドバリューを押し上げた。しかし、セールスの面では、GM、フォードには及ばず…。第二次石油危機のあおりで経営危機にさらされた際には、フォードを解雇されたリー・アイアコッカによってフロント駆動の小型車や、新たなカテゴリーとして導入したミニバンのヒットで、完全に立て直すことに成功。しかし、その後も厳しい状況が続き、ドイツのダイムラー・ベンツに買収/合併されている。リーマンショックが引き金となり、経営破綻に追いこまれ、アメリカ政府のテコ入れがあったが、事実上フィアットの完全子会社となり、2014年よりフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)として生まれ変わった。現在クライスラージープダッジラム・トラックスと共にFCAのブランドの1つとして構成されている。

 

Jeep ジープ

AMCの買収によってアメリカを象徴するJEEPブランドが仲間入り。SUVのグランドチェロキーラングラーのヒットによってSUV全体の人気が高まる中、JEEPのブランドバリューも急上昇。時代のニーズに合わせたSUVのジャンルを牽引する存在に。それによってトラディショナルなラングラーも人気が高まり、JKからはロングホイールベースの“ アンリミテッド” も追加された。四駆から、よりクロスオーバー色を高めた4ドアが導入されたことにより、それまで主流だった2ドアを凌ぎで全体の3/4を占める高セールスとなっている。国内でもアウトドアブームにシンクロして、幅色い層から支持を得ている。

 

Dodge ダッジ

エンジンやシャシーを製作する精密機械加工業の「ダッジブラザース」として初期のオールズやフォードに技術面で大貢献している。1928年よりクライスラーの傘下となり、ダッジ・ブランドとしてクライスラーの中核を担う存在となった。60年代のマッスルカー全盛期には、NASCARおよびNHRAなどのメジャーレースにエンジニア陣がプライベートも含めて積極的に参戦。各カテゴリーにおいて、輝かしい戦歴を残している。チャージャーチャレンジャーのハイパフォーマンス仕様としてラインナップされたR/T(ロード&トラック)は文字通り、レースからストリートまで対応する他社モデル以上に本気な仕様とあって、実際にレースを楽しむハードコアなファンが多い。その姿勢はSRTの他、ヘルキャットなど現在でも受け継がれている。

 

Ram ラム

1914年のダッジ創業時よりトラックをリリースし、トラックは販売台数では最も多くクライスラーの屋台骨を支える存在。ラムのネーミングは32年に初採用され、Dシリーズのトラックのほか、バンにも採用された。ダッジのトラックには、純正カスタムともいえるLil ‘Red Expressなどの特別仕様が存在し、今でも人気が高くコレクタブル名存在。同様に、ダッジ・バイパーと共通するハイパフォーマンスなV10エンジンを搭載したマッシブな仕様をリリースするなど、独創性に富んでいる。2009年からは1ブランドとして独立。ダッジとブランドをセパレートすることで、異なるアプローチでより理想的な展開を互いに行なえるようにするのが狙い。また、一般ユーザーよりも商業ユーザーに充填を置く部門としてラム・コマーシャルを設立し、セミトレーラーなどにも対応する。ロゴやエンブレムは従来のデザインを引き継ぎ、実質的にはダッジであることにはかわりがなく、VINナンバーを辿ってもダッジとなる。

 

MOPAR モパー

クライスラーのパーツ部門の名称として“MOtor” と“PARts” による造語としてMoparのネーミングは1920年代より使われていた。1937年に正式なブランド名として製品パッケージにも表示されるようになる。純正パーツ、消耗品の他、時代のニーズに合わせてパフォーマンスパーツも積極的にラインナップ。またNASCARやスプリントカーをはじめNHRAといったメジャーレースのイベントスポンサーを永年に渡って行なっている。同時に参戦者、チームへのスポンサードも他社以上に積極的。レースに参戦するハードコなユーザーが多いこともありMoparをアピールする多くのファンに支持されている。2017年にはMoparブランド創立80周年を記念して、特別仕様のダッジ・チャレンジャーが160台限定でリリースされている。

 

Text ◆ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2019年 5月号掲載

クライスラー系全般を総称して「MOPAR」と呼ばれる

MOPAR

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

GMやFORD以上にパフォーマンスやクオリティに対する拘りや独創性が高いのがクライスラー「MOPAR」だ

元々はクライスラーのパーツ部門の名称として“MOtor”と“PARts”による造語として“MOPAR”のネーミングは1920年代より使われていた。37年に正式なブランド名として製品パッケージにも表示されるようになり、クライスラー系のクルマをMOPARと総称して呼ばれるようになった背景を持つ。ここでは、MOPARがGMやフォードとどのようなスタンスの違いを持つのか、特徴についてふれていこう。

MOPAR

1台のクルマをきっかけにその魅力を探求することで、メーカーそのもののポリシーやキャラクター、ブランドとしての価値が見出せ、そのメーカーのファンに発展する。アメリカの3大メーカーのGM、フォードクライスラーにおいても各社に明確なキャラクターがあり、それぞれにアドバンテージを主張するファンが多く存在する。そのため、それぞれのメーカーに限定したイベントや専門誌も多く存在する。いずれのメーカーも100年以上の歴史があるだけに、経営者や首脳陣がライバル社に転じたり、着目する時代によって賛否が逆転するほどドラマチックだったりする。歴史を重んじるアメリカでは、会社としての歴史的背景も踏まえたうえでファンになる人も少なくない。それだけに、単に好みのブランドという域を超えて深く支持する人も多い。中でも今回スポットを当てるクライスラーは、ビジネス面での成果では他社に劣るも、熱狂的なファンが多い。

そもそも巨大複合企業のGMは、ビュイック、オールズ、キャデラックなど、バラエティに富んでいるうえ、全体的にキャッチーでフレンドリーなモデルが多く存在する。それだけに、ファン層は最も幅広く、いつの時代も平均的に多くのファンを獲得している。最もポピュラーなシボレーでは、50年代の時点でホットロッドを意識して拡張性が高い設計なのがポイント。その反面、ビジネスありきの運営を優先するため、レース活動などは消極的で、それに伴う極度なハイパフォーマンス仕様の販売を制限していたため、ハードコアなファンは少数と言える。

フォードは、それまでは一部の富裕層のための超高級品だったクルマを、誰もが買える低価格でT型をリリース。爆発的なセールスによってアメリカ人の生活様式が大きく発展。自動車大国への礎を築き上げ、社会革命をもたらした。ヘンリー・フォードはアメリカの文化と経済に最も大きな変化をもたらした人として歴史に名を残している。マスタングなどの革新的なモデルのリリースによって、ポニーカーという新たなカテゴリーを開拓するなど、業界のトレンドセッターとしても影響力のある存在となる。ル・マンにおいてフェラーリを打倒するなど、レースシーンでの功績は大きいが、販売車両におけるハイパフォーマンス仕様の実売数は極めて少数で、ユーザーが保守的。

そしてクライスラーは、ビュイックで技術者としても経営者としても手腕を振るいながらも主義が異なったウォルター・クライスラーが設立。フォードの飛躍に技術面で大きく貢献しながらも、対価も扱いも過小評価されていたダッジ・ブラザース社を買収し、GM、フォードとは鼻っから敵対する存在。技術の面では常に先進的ながら、セールスではほかの2社に劣っていた。30年代はスピードと信頼性から密造酒の運搬業者の御用達となり、そんな連中の腕試しがNASCARとして発展。

そのNASCARにおいてはV8最強のHEMIエンジンと大胆なエアロダイナミック車で史上初の200マイル越えで圧勝。マッスルカー全盛期においても、GM、フォードでは雰囲気ありきの仕様が多い中、クライスラーは頑にハイパフォーマンスの仕様でラインナップ。そうした背景や、密造酒業者からの支持が高かったこともあり、映画などでは大抵ヒールな存在として採用される。会社も技術者達もレースに積極的なうえ、ユーザーに対するサポートにおいても熱心だったこともあり、ハードコアなファンが多いのが特徴なのだ。実際に魅力を感じるモデルの数では圧倒的にGMが多く、ストリートロッドを基準にすれば間違いなくフォードなのだが、パフォーマンスやクオリティに対する拘り、頑な姿勢や独創性の高さでクライスラーに魅力を感じる人が多いのは事実だ。

ファンの間ではクライスラー全般を総称して呼ばれるMOPAR(モパー)とは、そもそも1937年の時点で部品部門(クライスラー・モーター・パーツ)の名称として採用されたのがはじまり。頭文字のMを円形状にアレンジしたロゴを採用した60年代中期以降は、パフォーマンスパーツも積極的にリリースされ、レースを楽しむハードコアなファン達によって、クライスラー全般を総称するニックネームとしても広がり定着。3大メーカーの中ではマイナーな立場であったり、ファン一人一人の想いが強いこともあり、MOPARファンは他のメーカーのファン以上にアドバンテージをアピールする人が多いのも特徴。

 

Text ◆ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2019年 5月号掲載

カーズスパークはアメ車の品ぞろえが豊富なカーショップ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]クライスラー300LTD、ダッジチャージャーSXT、カーズスパーク

2017y Chrysler 300 LTD / 2018y Dodge Charger SXT

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

 

アメ車探しに打って付け!注文販売にも応えられる底力

愛知県一宮市にあるカーズスパークは、アメ車の品ぞろえが豊富なカーショップ。見比べがしやすい環境でクルマの相談がしやすく、さらにオーダー通りの注文販売にも柔軟だ。

 

販売&カスタムなど幅広い対応が可能

愛知県のカーズスパークの品ぞろえは、その幅広さに特徴がある。取材当日はチャレンジャーマスタングなども並び、じっくり見比べることができる。購入候補を絞りきれていなければ、検討しやすい環境だ。

また、カスタムへの対応範囲も広い。展示されているクルマの多くはすでにローダウン&ホイールなどのカスタムが施されており、さらなるカスタムにも柔軟に対応してくれる。

実はちょうど、300Cプラチナムの注文販売を受注しているそうで、こうした迅速な注文販売の対応力も特筆したい。欲しい車種は決まったが、細かい装備や仕様が希望に合わない場合、オーダーを受けて本国から探し出してくれるルートを持っていることは頼りになる。今回のオーダーはおよそ3ヶ月で完結できるという。

注目の車両として撮影したのは、17年型クライスラー・300と18年型ダッジ・チャージャーの高年式モデル。現在チャレンジャーが圧倒的な人気を誇り、同ショップにも在庫しているが、人気故に人と被らない車種を選ぶというオーナーも少なくない。どちらもローダウン&社外22インチホイールを装着しており、購入スタートからこの仕様に乗れるとなればポイントは高い。それでいて同年式のチャレンジャーと比べ価格はリーズナブルで、差額でカスタムにチカラを入れるという考えもあるので検討の余地はあるだろう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

2017y Chrysler 300 LTD

2017y Chrysler 300 LTD、2017y クライスラー300 LTD

2017y Chrysler 300 LTD、2017y クライスラー300 LTD

2017y Chrysler 300 LTD、2017y クライスラー300 LTD

2017y Chrysler 300 LTD、2017y クライスラー300 LTD

本国直輸入の300は、黒のボディカラー、サンルーフ、レザーシートといった人気のポイントを抑えつつ、ローダウン&22インチホイールが装着されている。走行距離2.5万km程度で、好クオリティが魅力な一台だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

2018y Dodge Charger SXT

2018y Dodge Charger SXT、2018y ダッジチャージャー SXT

2018y Dodge Charger SXT、2018y ダッジチャージャー SXT

2018y Dodge Charger SXT、2018y ダッジチャージャー SXT

ロー ダウン&ニッチェの22インチホイール

2018年型で走行距離が1.2万kmと高品質なチャージャー。基本コストを抑えられるSXTグレードでありながら、カスタムシートによってロゴ入りのレザーシートに換装されており、車内の雰囲気には高級感が漂う。また、人気のカスタムセレクトとして、ローダウン&ニッチェの22インチホイールがすでに組み合わされているため、今すぐにでも注目を集めるモデルといえる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]SHOP DATA
CARS SPARK【カーズスパーク】
所在地:愛知県一宮市木曽川町外割田伊勢田189
TEL:0586-64-7444
URL:http://www.cars-spark.co.jp/
営業時間:9:30~20:00
定休日:水曜日
CARS SPARK、カーズスパーク[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo&Text:加藤山往(ハチメガプロダクション)[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメ車マガジン2020年2月号 絶賛発売中!

アメ車マガジン2020年2月号

今月号の特集は「フォード・マスタング」

新型モデルや最新カスタムの話題はもちろん、オーナーさんたちのマスタングライフにスポットを当てたネタやヴィンテージモデルについても取り上げた大特集となりました。マスタングファンにはぜひご覧いただきたい一冊です。

 

2019年11月10日に開催した「アメマガキャラバンin岩手」も今月号に掲載

当日にご来場いただきました100台あまりのみなさんに感謝しつつ、1台ずつの撮影ができた方はすべて掲載していますので、どうぞご覧ください。

またこの時期のアメ車業界では毎年大きな話題となる「SEMA SHOW」の現地レポートも掲載。

さらに今月号には別冊付録小冊子として「THE 4×4 TigerAuto BOOK」が付いています。(電子版をお求めの場合、付録小冊子は巻末に収録されています。) その他、アメ車ファンのみなさんならどなたにもお楽しみいただける最新ネタを満載でお届けします。ぜひお手に取ってご覧ください。

 

最新号はこちらから

現代版マッスルカーの大本命! 一度味わうと虜になる DAYTONA392の魅力

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392、2017 ダッジチャージャー デイトナ392

2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

6.4ℓ V8が生み出す怒涛のパフォーマンス性、アクセルを踏み込んだ時の瞬発力、DAYTONA392には現代版マッスルカーの魅力がギッシリと詰め込まれている。

 

特別なモデルをサラリと乗りこなす優越感

2015年にフルモデルチェンジを受けてフェイス周りを一新。シャープで洗練された顔付きとなったダッジ・チャージャー。旧モデルに比べてダッジらしい顔付きが若干薄くなった印象ではあるが、搭載されるエンジンや走りを吟味してみると、モパー系マッスルとしての魅力は健在。デイトナ392に関しては、むしろ高まってきていると言って良い。

低排気量にスーパーチャージャーを組み合わせてパフォーマンスを稼ぐモデルが主流となる昨今、6.4ℓ V8の大排気量NAエンジンを搭載したモデルはある意味、堂々と時代の逆を行くモデルだ。昔のような3速、4速ATのトランスミッションで、有り余るパワーを豪快に操るのではなく、8速でジェントルにこなす劇的な進化と、時代は変わっても継承される大排気量エンジンのダイナミックな部分が絶妙に混在しており、まさに現代版マッスルカーを余すことなく堪能させてくれる大本命モデルと言って良いだろう。

2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392、2017 ダッジチャージャー デイトナ392

2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392、2017 ダッジチャージャー デイトナ392

撮影車両は2019年春にオープンしたばかりのBUBU阪神が一押しするモデル。走行はわずか4500kmの2017年モデル。トーチレッドのエクステリアにDAYTONAロゴがあしらわれるブラックスェードレザーインテリアの、本国で人気を博す仕様。アップルカープレイも装備しており、ミュージックソースはもちろんナビゲーションシステムなどもスマートフォンから8.4インチのディスプレイで連動が可能。オリジナルで専用20インチホイール×ブレンボ6ポットキャリパー、モパーコールドエアインテーク、ビルシュタインハイパフォーマンスサスペンションが装備されており、485hpのハイパフォーマンスながらサラリと操れるギミックが既に整っていることも特筆物。

2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392、2017 ダッジチャージャー デイトナ392

2017 DODGE CHARGER DAYTONA 392、2017 ダッジチャージャー デイトナ392

デイトナ392を選ばずに、個々でパフォーマンスアップを図るのもモパー系マッスルカーの楽しみ方ではあるが、既に仕上がった特別なモデルを大切に維持するのも醍醐味の一つ。価値ある一台を購入して永く愛用したい。そんなあなたに是非オススメしたいモデルだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]485hpのパフォーマンス を誇る6.4ℓV8HEMIエン ジン

モパ ーコールドエアインテ ークシステム

485hpのパフォーマンスを誇る6.4ℓV8HEMIエンジンに8速ATを組み合わせるデイトナ392。モパーコールドエアインテークシステムも標準で装備。

 

アップルカープレイ連動の8.4インチタッチパネルディスプレイ

スチールヘアラインのアクセントがあしらわれるインストルメンタルパネル。パドル操作も可能な8速ATを操るシフトノブ。スポーティーな雰囲気を高めるレッドを基調としたメーター類に、アップルカープレイ連動の8.4インチタッチパネルディスプレイ。2015年のフルモデルチェンジで細部まで質感を高めたインテリアも魅力的。

 

DAYTONAの刺繍がアクセントとなるブラックスウェードレザーの専用シート。座り心地はもちろんホールド性も良く、長時間のドライブも難なくこなせる。

 

トーチレッド×ブラックのコントラストで存在感を高める DATYONA専用デカール

トーチレッド×ブラックのコントラストで存在感を高める DATYONA専用デカール

テールレンズを含む灯火類はすべて日本仕様へ改善済

トーチレッド×ブラックのコントラストで存在感を高めるDATYONA専用デカール。テールレンズを含む灯火類はすべて日本仕様へ改善済。BCD自社輸入モデルは検査新規で3年付。走行距離無制限のBCD50プラスによる一年保証を付けて購入が可能。その他、気になる本国限定モデルもBUBU阪神に相談すれば、親身になって探してくれるはずだ。

 

5スポークでスポーティさを演出しながらもツインタイプなのでシャープな印象も与えるホイール

5スポークでスポーティさを演出しながらもツインタイプなのでシャープな印象も与えるホイール

5スポークでスポーティさを演出しながらもツインタイプなのでシャープな印象も与えるホイール。ブレーキはブレンボを標準装備する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Presented by BUBU HANSHIN
TEL:06-6427-5151
URL:http://www.bubu.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo&Text:石井秋良[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

稀少なチャレンジャーコンバーチブルに440 6PACKを搭載

[vc_row][vc_column][vc_column_text]'71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy、1971 ダッジチャレンジャーR/T 440-6パック プラムクレイジー

’71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy

クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由
Soul of Mopar

カラー・スタイル・エンジンの三拍子揃った珠玉のビンテージ

ビンテージアメリカンを本国から自社輸入する名古屋のKG BASEアメマガ2019年1月号では映画「ワイルド・スピード」に登場したアイスチャージャーを採り上げたが、2019年2月号では激レアなチャレンジャー・コンバーチブルの440 6PACKを紹介しよう。

 

1970年に、マスタングカマロの後を追うようにして登場したチャレンジャー。3つのボディタイプに出力の違いも合わせると合計10種類ものエンジンバリエーションをラインナップ。若年層から走りを追求したマニア層まで、幅広いユーザーに支持され、マスタングを脅かすまでは至らなかったが、好調なセールスを記録。

さて、今回KG BASEがアメリカから輸入したのは、1971年型のR/T 440 6PACK。ボディカラーはMOPARを代表する色と言うべきプラムクレイジーで、何と希少なコンバーチブルモデル。グランツーリスモ的なボディスタイルだが、ボンネットの下には440のV8エンジンに、2バレルキャブレターを何と3連装した6PACKと呼ばれるシステムを搭載。ちなみに6PACKとは見事に割れた腹筋を意味しており、マッスルカーにある意味最適なネーミングと言えるだろう。

ボディそのものは基本的にオリジナルをキープした状態で、幌は電動で開閉可能。ガングリップタイプのシフトノブに変更されているが、ミッションは3ATを搭載する。日常的に乗れるよう、アルミのラジエターに電動ファンを追加し、信頼性も向上させている。

'71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy、1971 ダッジチャレンジャーR/T 440-6パック プラムクレイジー

'71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy、1971 ダッジチャレンジャーR/T 440-6パック プラムクレイジー

まさに非の打ちどころがない珠玉の1台で、その価値を考えるとこのまま乗るべきかもしれないが、何とKG BASEではカスタムにも対応するとのこと。気になるプライスは650万円だが、今後ますますビンテージマッスルは高騰しそう。決断するなら早いに越したことはない! と言っておこう。

 

'71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy、1971 ダッジチャレンジャーR/T 440-6パック プラムクレイジー

'71 DODGE CHALLENGER R/T 440-6Pack Plum Crazy、1971 ダッジチャレンジャーR/T 440-6パック プラムクレイジー

エクステリアは基本的にオリジナルをキープ。ちなみにR/Tのエンジンフードはグラスファイバー製なので、ボンネットピンも標準装備。純正のトランクスポイラーを装着している車両は、やはり少なく、非常にレアな個体。アメリカで所有していたオーナーによると167台しか生産されず、そのうちの1台と語る。

 

現行のチャレンジャーにもフィーチャーされているフェンダーのデカール

現行のチャレンジャーにもフィーチャーされているフェンダーのデカール。第一世代の成功があるからこそ、ネオマッスルがあると言っても過言ではない。

 

タイヤはBFGのラジアルT/Aをチョイス。フロントは245/70R14で、リアは255/60R15を装着

タイヤはBFGのラジアルT/Aをチョイス。フロントは245/70R14で、リアは255/60R15を装着。当時60偏平を標準装備していたモデルは少なく、チャレンジャーがいかに走りを重視して設計されているかが窺えるポイントと言えよう。

 

R/Tにオプションで設定されていた440 6PACK

R/Tにオプションで設定されていた440 6PACK。3連のキャブレターを包む巨大なエアクリーナーケースが特徴的と言える。出力だけ見ると426HEMIに次ぐ390hpを発揮。426より扱いやすく、実用性も高い。信頼性を高めるために、アルミ製のラジエターに交換し、さらに電動ファンも追加。エアコンはレスのままとなる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■THANKS:K.G.BASE
TEL:0568-29-9929
HP:http://kg-base.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo■浅井岳男
Text■空野稜[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

上質、かつ流麗なプレミアムセダン 2019 CADILLAC CTS

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2019 キャデラックCTS、2019 CADILLAC CTS

2019 CADILLAC CTS

NEW MODEL IMPRESSION

毎年2月に行なわれる、JAIA(日本自動車輸入組合)主催の、輸入車一斉試乗会。その年の輸入車シーンを占う意味で、本誌・アメ車マガジンも積極的に参加しているが、さて、2019年、アメ車の動向はどうだろう? 気になるあのクルマは? さあ、乗りまくるぜ!

 

エレガントな雰囲気のラグジュアリーセダン

元々はキャデラックのエントリーモデルとしてデビューした「CTS」だが、コンパクトモデルである「ATS」の登場により、ミディアムクラスに昇格。日本の道路でも扱いやすいボディサイズと、エレガントなフォルム、そしてフロントグリルに誇らしげに輝くエンブレムによって、スノッブなユーザーの獲得に成功。現行モデルは2013年に2014年モデルがデビュー、2017年にはマイナーチェンジが実施され、フロントグリルをより力強く洗練されたデザインへと変更している。

日本仕様のグレード構成は「プレミアム」のみ。パワートレーンは2.0ℓ直4ターボ+8速AT+AWDで、上質かつ安定感の高い走りを実現する。装備は車内の温度を検知して連動するオートマチックシートヒーターやオートマチッヒーテッドステアリングなど、冬向けの機能が印象的だ。

走りはそつなく、快適性を提供してくれる。エンジンは気持ちよく吹け上がり、軽快なハンドリングとともに、ワインディングなどが楽しいセダンだ。左ハンドルのみの設定だが、ボディサイズも大き過ぎず、女性にこそ乗ってほしい、そんな感想を持つ。

安全性についてはエマージェンシーブレーキやアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなど、先進的なものは一通り網羅。センサーが危険を感知するとシート内蔵のバイブレーターが振動してアラートするセーフティアラートドライバーシートは、こちらのページのエスカレードも含め、キャデラック共通の装備だ。

2019 キャデラックCTS、2019 CADILLAC CTS

そのエレガントさ、ちょっとアメ車っぽくないが、キャデラックなら納得なのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2019 キャデラックCTS、2019 CADILLAC CTS

パワーユニットは2.0ℓ直4直噴インタークーラーターボ。小排気量ながら276ps&40.8kg-mを発揮する。ドライブトレーンは8速AT+AWD。マグネティックライドコントロールやブレンボブレーキなど、走りの機能も豪華。

 

エンジンフードには彫刻のようなラインが刻まれ、キャデラックのアイデンティティともいえる横スリットグリルとの絶妙なバランスを見せる。タイヤはP245/40R18という快適性とスポーツ性を両立したブランドを採用、ホイールもオリジナルデザイン。

 

熟練のクラフツマンシップにより丹念に仕上げられるインテリア。シートはセミアニリン、またはソレイルケイセルのフルレザー張りを採用。エアコンはトライゾーン仕様。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]GM JAPAN
TEL:0120-711-276
URL:https://www.gmjapan.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo:浅井岳男
■ Text:高坂義信[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメリカンラグジュアリーの象徴 2019 CADILLAC ESCALADE

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2019 キャデラックエスカレード、2019 CADILLAC ESCALADE

2019 CADILLAC ESCALADE

NEW MODEL IMPRESSION

毎年2月に行なわれる、JAIA(日本自動車輸入組合)主催の、輸入車一斉試乗会。その年の輸入車シーンを占う意味で、本誌・アメ車マガジンも積極的に参加しているが、さて、2019年、アメ車の動向はどうだろう? 気になるあのクルマは? さあ、乗りまくるぜ!

 

フルサイズボディながらスタビリティの高い走り

2015年に現行型にフルモデルチェンジしたエスカレード。今、全世界的に吹き荒れているラグジュアリーSUVの火付け役になった1台だけに、そのラグジュアリー度、装備の熟成度は群を抜いたものがある。

エスカレードは標準ボディとロングボディのESVをラインナップしているが、日本仕様は標準ボディの最上級グレードとなる「プラチナム」のみ。基本は7人乗りモデルだが、受注生産でセカンドシートがベンチタイプとなる8人乗りも選択可能となっている。

エンジンは6.2ℓV8で、426ps&63.5km‐mを発生する強心臓は8速ATと組み合わされ、フルサイズ、2.6トンもの巨体を軽々と走らせる。4WDシステムは伝統的なセレクタブル式で、ローレンジもしっかり備えている。ラグジュアリーだけでない、4WDとしてのオフロード走破性や、牽引などのユーティリティにも配慮されているのだ。このあたりがアメリカン・ラグジュアリーSUVのアドバンテージと言えるだろう。

2019 キャデラックエスカレード、2019 CADILLAC ESCALADE

その走りはひたすら豪快だが、かつてのアメリカンSUVのようなステアリングのあいまいさは払拭。ハイウェイのクルージングもパワフル、そしてスタビリティの高い走りを提供。エマージェンシーブレーキシステムや前方衝突事前警告、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロールなど、先進の安全性能も万全だ。車両価格は約1300万円。やはりセレブのためのSUVだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2019 キャデラックエスカレード、2019 CADILLAC ESCALADE

パワーユニットは6.2ℓV8。OHVながら筒内直接噴射式で、426ps&63.5kg-mという驚異的なスペックを実現している。組み合わされるのはコラムシフト式の8速AT、4WDシステムは2WD、オート4WD、4H、4Lを切り替えられる。

 

その存在感は都市でも自然の中でも圧倒的。LEDの縦型ヘッドランプやビッググリルは、ビッグスケールなキャラクターを象徴する。ホイールは22インチを標準装備。

 

2019 キャデラックエスカレード、2019 CADILLAC ESCALADE

2019 キャデラックエスカレード、2019 CADILLAC ESCALADE

まさにファーストクラスと呼んでふさわしいインテリア。3列シート・7人がどこに乗ってもくつろげる室内空間、レザー&ウッドのギミックも厳選されたものだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]GM JAPAN
TEL:0120-711-276
URL:https://www.gmjapan.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Photo:浅井岳男
■ Text:高坂義信[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 5月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]