仕上げられた2台のマスタングは、ライオンハート流カスタム

[vc_row][vc_column][vc_column_text]Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー

モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ライオンハート流カスタムは
プラスアルファの自由な選択肢”][vc_column_text]多彩なアメ車カスタムで知られる愛知県一宮市のライオンハート。同店のスタイルは、ある程度のカスタムを施したうえで、ユーザーに選択肢を残す自由なカタチ。そうして仕上げられた2台のマスタングに注目する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ユーザーの個性を
存分に発揮するカタチ”][vc_column_text]ライオンハートというアメ車ショップは、徹底的に施したフルカスタムも実現できる一方、ほどよいマイルドなカスタムも多く手がけている。これは、基本的なスタンスが「ユーザー本位」であることからだ。

店頭に並ぶクルマはノーマルの状態から、ローダウンや少々のエアロパーツ、AWインストールなど、いわば最低限のカスタムにとどめたものが多い。これらを「パッケージ」として展開して、クルマの魅力を店頭で演出し、ユーザーにはそのまま乗り出しても良いし、さらなるカスタムを施しても良いと選択肢を提案している。

だから「ライオンハートらしい」と表現するようなカスタム例は挙げづらい反面、カスタムユーザーの満足度は高い。ショップとの濃密な打ち合わせを経て、自分のペースでアメ車のカスタムを楽しむことができるからだ。

今回のマスタング2台を例に挙げれば、どちらも実用性を高く維持したまま、しかしノーマルよりもスタイリッシュに仕上げてある。ユーザーは稀にマスタング同士が並んだときにも、ハッキリと「自分のマスタングの方がカッコ良い」と実感しているはずだ。これは大きい満足感である。

アメ車を楽しみつつ、実用的なクルマとしてもしっかり使いたい。多くの人が望むカスタムの理想形を、ライオンハートは親身になって実現してくれる。

2015y FORD MUSTANG 50years EDITION、2016y FORD MUSTANG[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2016y Ford Mustang

2016y Ford Mustang、2016年フォードマスタング、ライオンハート

ブラックのマスタングは、ローダウンとフロントリップスポイラーを装着した状態で店頭に並び、ユーザーのセレクトによってボンネット、トランクスポイラー、MBRPのマフラー、RTRのヘッドライトLEDがカスタムされた1台。ホイールは20インチのNICHE(ニッチェ)をインストールしている。明らかに目を引くのは大柄なトランクスポイラー。これを基軸にノーマルよりもスポーティな演出に成功している。

トランクスポイラー、MBRPのマフラー

RTRのヘッドライトLED

ボンネット

トランクスポイラー

MBRPのマフラー

ホイールは20インチのNICHE(ニッチェ)をインストール

2015y Ford Mustang 50years EDITION

2015y Ford Mustang 50years EDITION、2015年フォードマスタング50周年記念モデル

ディーラー車でもある50周年エディションのマスタングは、フロントリップスポイラー、グリル、トランクスポイラー、ローダウン、マグナフローのマフラー、ローダウンがカスタムポイント。また、ホイールは19インチのフォージスター・パフォーマンスをインストールしている。ユーザーはアメリカ国籍の方だそうで、つまり本場のセンスで完成したカスタムマスタングだといえる。

ディーラー車でもある50周年エディションのマスタング

フロントリップスポイラー、マスタング

グリル

トランクスポイラー、マスタング

マグナフローのマフラー

ホイールは19インチのフォージスター・ パフォーマンスをインストール[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Thanks:LION HEART
TEL.0586-67-1711
http://www.lionheart2005.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■撮影&原稿:加藤山往(ハチメガプロダクション)[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

漆黒のごとく深い艶を放つシェベル。そのコンセプトはマイアミから生まれたNEW STYLE。

[vc_row][vc_column][vc_column_text]

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”NEW STYLEを取り入れた世界に1台のシェベル
1970y CHEVROLET CHEVELLE SS
【シボレー・シェベル】”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1960年代からシボレーのハイパフォーマンスモデルに採用された“SS”。ここに登場するシェベルSSは現代的なカスタマイズが施された、唯一無二の存在。アズールモータリングの手によりカスタムメイクされた1台である。

1970y CHEVROLET CHEVELLE SS 1970年 シボレー・シェベルSS[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”First Impression
漆黒のボディに秘められた
LS1の超強力ユニット”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]まるで漆黒のごとく深い艶を放つシェベル。アズールモータリングの手によりカスタマイズされたこのシェベル、そのコンセプトはマイアミから生まれたNEW STYLEを取り入れたものだ。フロントに22インチ、リアに24インチという巨大なホイールを履き、その内側に4輪の全てがディスクブレーキへと強化されている。サスペンションはフロントが車高調、リアはHOTCHIKS製のサスペンションとデフを組み込み、位置調整を施している。強化された足回りは、それが必要なほど強力なパワーユニットへと換装されているためだ。エンジンはC5型のコルベット用LS1ユニットへと換装され、そのマネージメントはキャブではくインジェクションで行っている。これにより、迫力あるスタイリングに見合ったパワーとトルクも手に入れている。

1970y CHEVROLET CHEVELLE SS、1970年 シボレー・シェベルSS

ワイドなタイヤ&ホイールとマフラーが、迫力あるスタイルを演出している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ステアリングはビレットスペシャリティの特注品。カーボンパネルに組み込んだ3連メーターは全てデジタル表示となっている。

ステアリングはビレットスペシャリティの特注品。カーボンパネルに組み込んだ3連メーターは全てデジタル表示となっている。また、純正オーディオを残しつつ、JLオーディオ、キッカーのウーハーキットなどで大迫力のサウンドを楽しめる。

 

ブラックレザーにブ ルーのステッチとパイ ピングを施したシート。 オーストリッチ素材も 贅沢に使用している。

ブラックレザーにブルーのステッチとパイピングを施したシート。オーストリッチ素材も贅沢に使用している。

エンジンはC5型コルベットに搭載されていた、オールアルミの5.7ℓV8のLS1ユニットで、350馬力を発揮する。

ホイー ルはフロントが22インチでリアが24インチのFORGATOを履く。

エンジンはC5型コルベットに搭載されていた、オールアルミの5.7ℓV8のLS1ユニットで、350馬力を発揮する。ホイールはフロントが22インチでリアが24インチのFORGATOを履く。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”Profile of the car
歴代市販車最強のパワーを持つ名車のひとつ”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1960年代の終わりから1970年という年は、アメリカ車の中でもとくにハイパフォーマンスであることをセールスポイントとしていたモデルの性能が最高潮に達していた時代だった。その中でもアメリカ車の長い歴史の中で歴代市販車最強のエンジンパワーを得たのが1970年型のシボレー・シェベルSSだった。

この年、シェベルはボディの内外装を一新するフルモデルチェンジを実施したが、メカニカルコンポーネンツの面でも従来からの396(実際は402)ビッグブロックエンジンに加えて、新たに454の選択が可能となったのである。

とくにSS454の中でも最強オプションだったLS6の公称450hpという最高出力数値は、例外中の例外としてコルベットに2台だけ搭載されたZL1を除くと歴代市販車最高だった。

翌1971年型以降、シェベルSSもディチューンを余儀なくされたことから、最強の名を欲しいままにしたのは事実上1970年型のみ。まさに歴史に残るシェベルなのである。

ブラックのストラットグリルは特注品。

ブラックのストラットグリルは特注品。ノーマルよりも迫力あるエクステリアになっているのは、このグリルによるところも大きい。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:アズールモータリング 麻布ショールーム
所在地:東京都港区東麻布3-3-12
TEL:03-5797-7477

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アズールモータリング 麻布ショールーム 東京都港区[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

マスタングの第6世代では、直列4気筒のエコブーストが設定された。

[vc_row][vc_column][vc_column_text]Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー

モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”最新2018年型マスタングを
6MTで楽しむという贅沢と優越”][vc_column_text]技術の進歩はスバラシイ。ここで紹介する直4 2.3ℓエコブーストエンジンを搭載した2018年型マスタングは、6速マニュアルトランスミッション車ということもあり、実に楽しくドライブできる。しかも経済性に優れているのだから言うことなしだ。スタイリングも2018年型からさらに洗練され、マスタングヒストリーにおける「名車」となることは間違いないだろう。

2018 FORD MUSTANG 直4 2.3ℓ エコブースト 6MT、フルハウス

2018 FORD MUSTANG 直4 2.3ℓ エコブースト × 6MT[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ハイパフォーマンスながら経済性に優れるエコブースト搭載”][vc_column_text]アメ車の枠を超えて幅広い層から人気のマスタング。ポニーカーという新たなジャンルを確立した象徴であり、アメリカを代表するスポーツモデルとしてもお馴染みの存在。

そんなマスタングの第6世代では、直列4気筒のエコブーストが設定された。日本人からすると、アメ車=V8というのが完全に定着しているだけに、ネガティブな印象を受けるかも知れないが、エコブーストは環境対策に向けて排気量をダウンサイジングしたターボエンジンながら、最高出力310hpを発生するハイパフォーマンスなユニットでもあるのだ。そのため、ホットロッドの世界では、旧車への換装エンジンとしてエコブーストを採用するケースも珍しくない。環境対策が万全なうえでハイパフォーマンスが味わえ、それでいて経済性にも優れているのだから、文句無しだ!

そのポテンシャルは、実際にドライブすることで、その高さを体感できる。V8搭載車よりも100kgほど軽量なだけに、6速マニュアルとの組み合せで軽快なドライブを味わうのがナイス! エンジンサウンドに関しては、V型特有のワイルドさは得られないものの、「アクティブ・ノイズ・コントロール」たるシステム(エンジン本来の音に人工的な音をミックス)によって低音の効いた重厚な音色を奏でる。これまで以上に世界中の市場を視野に入れて開発されたエコブーストの導入で、アメ車における新たなスタンダードが生まれるかもしれない。

2018y FORD MUSTANG 6MT、フルハウス

エクステリアをはじめインテリアにおいても、これまで以上にモダン&スポーティな印象が高まったこともあり、気分的にもその気にさせられる! 2.3ℓ直列4気筒ターボのエコブーストは、最高出力310hpとあって、期待以上に力強い走りを披露してくれた。ブーストのかかり具合を含めたエンジン・フィーリングに対して、車重、ギヤレシオ、タイヤ直径とのバランスが絶妙なので、どの領域からでもリッチなトルクが発揮される。V8にこだわらなければ、1台のスポーツモデルとしてコスパも含めて実に魅力的だ![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2018年 フォードマスタング、フルハウス

2018年 フォードマスタング、フルハウス

全長が4790㎜にダウンサイジングしながらも、よりロー&ワイドを強調したダイナミックなフォルムが印象的。クォーターガラス部のアレンジによって、ピラーレスのクーペ同様のルックスに。それに伴い、ルーフ、リアウィンドーからデッキにかけてのフォルムが滑らかになり、よりファストバックらしさが強調されているのがポイント。顔付きは戦闘的かつモダンなイメージが高まっている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

デザインコンセプトは引き継がれながらも、よりモダンでスタイリッシュなデザインとなる。全体的に角が取れ引き締ったことで、居住性が高まった印象。コンソールも引き締り、シフトする祭に腕が当らない素直なポジションになった。パワーステアリングの機能は、新採用された電気式。

 

搭載される2.3ℓ直4エコブーストターボエンジンは、310hpを発生するハイパフォーマンス・ユニット! 

搭載される2.3ℓ直4エコブーストターボエンジンは、310hpを発生するハイパフォーマンス・ユニット! 直4ならではの軽快なエンジンフィーリングを満喫するなら、マニュアルミッションが最適。シックスマスタングのV8搭載車よりも100kg軽い軽量な車重も貢献して、最も俊敏な走行を味わうことができる仕様だ。ちなみに、ATはGMとの共同開発による10速が設定されている。サスペンションは4輪独立懸架にアップグレードされたうえに、従来以上に制御を緻密に行なうマグネティックライド・システムによって、スポーツ性能と乗り心地の良さを両立する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]SHOP Info フルハウス
●所在地/埼玉県三郷市南蓮沼253-1
●TEL/048-949-3030
●https://www.fullhouse-mac.com/
日本車のネオクラシック、ヨーロッピアンスーパースポーツ、新旧アメ車まで、創業30年以上のキャリアで培ったノウハウによって、幅広いラインナップをストック。また、ストックにない車両においてもオーダーで対応する。今回フィーチャーするマスタングも自社でアメリカより直輸入した新車で、日本では珍しいエコブーストを搭載する6速マニュアル車なのだ。

フルハウス、埼玉県三郷市[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo /能勢博史 Text/石橋秀樹[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメ車としては比較的コンパクトなボディのダスター。最強モデルと言うべき340エンジンを搭載。

[vc_row][vc_column][vc_column_text]

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”コンパクトボディ+V8でパワフルな走りが楽しめる
1970y PLYMOUTH DUSTER
【プリマス・ダスター】”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]日本において、いささかレアなブランドと言えるプリマス。ダッジブランドの方が知名度が高いこともあり、兄弟車に当たるダッジ・ダートは知っている、という人も多いだろう。とはいえ、このクルマもアメリカでは熱狂的なファンがいて、そんなオーナーの手を離れ日本に渡ってきた。

1970y PLYMOUTH DUSTER、1970年 プリマス ダスター[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”First Impression
整備性を考慮しつつ
安心して乗れるように改良”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]アメ車としては比較的コンパクトなボディのダスター。だが、3.2ℓ〜5.9ℓまで様々なパワーユニットが設定されており、このダスターはもちろん最強モデルと言うべき340エンジンを搭載する。軽く小さな車体にも関わらず、パワフルなエンジンを組み合わせていれば、そりゃ走らせて楽しくないはずがない!

外装は一度リペイントが施されているが、基本的にオリジナルの状態をキープ。ホーリーのキャブに交換し電圧計を追加しているが、カスタムというよりもむしろ現状を維持できる装置を追加し、安心して乗れる仕様へガレージピースがアップグレードしている。ちなみにサーモスタットをあえて外すことで、オーバーヒートなどのトラブルを予防。季節に合わせ、愛車のコンディションを整えるのもビンテージの楽しみ方の一つと言える。

1970y PLYMOUTH DUSTER、1970年 プリマス ダスター

 

可愛らしいフロントマスクとは対照的に、個性的な横基調のテールランプを採用。右側にはダスターのキャラクターもあしらわれる。

可愛らしいフロントマスクとは対照的に、個性的な横基調のテールランプを採用。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Topic!

ラインアップ中、最もパワフルな340エンジンを搭載。

ラインアップ中、最もパワフルな340エンジンを搭載。エアコンはあえて取り外し、水回りのサーモスタットも撤去。トラブルの元となる部分を排除することで安心して乗れるように改良している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]四角いスピードメーターを取り囲むように、丸い補助メーターをレイアウト。

四角いスピードメーターを取り囲むように、丸い補助メーターをレイアウト。3速ATを採用するが、3MTや4MTもラインアップされていた。

 

コラムATなのでフロントはベンチシートとなっている。

スポーティな走りが楽しめるが、コラムATなのでフロントはベンチシートとなっている。

信頼性を高めるために、ホーリーのキャブや電圧計を追加。カスタマイズというよりも、安心して乗るための維持装置と考えるべき。

フロントタイヤは非常に細く、 165/80R15。

リヤタイヤは245/60R15なので、 太いトルクをしっかり受け止めてくれる。

フロントタイヤは非常に細く、165/80R15。それに対しリヤタイヤは245/60R15なので、太いトルクをしっかり受け止めてくれる。パワステは付いていないが細いタイヤなので、取り回しに苦労することはない。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”Profile of the car
高いボディ剛性と優れた操作性
作りの良さが感じられるクルマ”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1970年型においてプリマスのラインナップは大きく変化したが、それはコンパクトスポーツでは顕著だった。ここでは何といってもバラクーダの存在が印象的だった一方で、さらにローコストでシンプルなモデルとして登場したのがダスターである。メカニカルコンポーネンツとシャシーはベーシックコンパクトだったバリアントの流用。ボディバリエーションはピラードクーペのみとなっていた。

エンジンは直列6気筒とV型8気筒が数種用意されていたが、最強だったのは新型スモールブロックの最新仕様だった340である。プリマス・ダスターはバラクーダのような華やかさはなかったものの、ピラードクーペというその頑丈なボディ構造ゆえに単にローコストというだけではなくボディ剛性に優れたハンドリングの良いクルマであるとの評価が高まるにつれてマニアックな支持を取り付けることに成功した。また、最強のオプションエンジンだった340はディチューンに強く、最後まで高性能を維持していた。

リヤウインドーから繋がる形で大きく盛り上がったリヤフェンダーは、ダスターの個性的な部分。

リヤウインドーから繋がる形で大きく盛り上がったリヤフェンダーは、ダスターの個性的な部分。さりげなくエッジが利いており、力強さもアピール。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:ガレージピース
所在地:岐阜県羽島郡岐南町平成3-175
TEL:058-249-4422

ガレージピース 岐阜県羽島郡[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメ車マガジンが欧州車に乗りまくる?

編集部カズです。

3月後半になってようやく暖かくなってきましたね。花粉症の方はお気の毒ですな~。この時期になると、編集部にはイベントのお誘いが続々と送られてきて、毎週のように各地に飛んでのイベント取材がスタートです。

そんな編集部では、イベントが比較的少ない1~2月のなかでも、外せないイベントがあるんです。1月でいえば幕張メッセで開催される東京オートサロン。これはクルマ取材はもちろんだけど、業界関係者に新年のご挨拶という意味も強いかな。そして2月は、日本自動車輸入組合が主催する、メディア関係者に向けた試乗会の「輸入車試乗会」。日本で正規販売されている23ブランド70台の最新モデルの輸入車が一同に集まり、会場となる大磯ロングビーチの駐車場(以前アメマガキャラバン神奈川を開催した場所)で各メディアが撮影試乗を行なうんです。今年は2月5日~7日の3日間開催され、乗りたいクルマを事前予約し、持ち時間は1台1時間。予約が集中したクルマは抽選というシステム。数年前まではアメ車マガジンは開始時間の8:30から最終の16:30までビッシリな撮影スケジュールだったけど、フォード&クライスラーが撤退したおかげで、かなり余裕のあるスケジュールになっちゃいましたけど。でもそのかわり、姉妹誌であるヨンク専門誌「レッツゴー4WD」やドイツ車専門誌「ジャーマンカーズ」の手伝いをすることになり、普段は絶対に乗ることのない欧州車に乗る機会を得たのは勉強になっていいことなのかな?

 

で今回はアメ車の他に、ベンツ、BMW、アウディなどのドイツ車も担当。撮影移動のハンドルを握る車種を選べたので、どうせならと全て1000万円クラスを選択。とにかくね、凄いです。そもそもどれがエンジンスタートボタンなのか、シフトレバーがどれなのかも分からず、クルマの中でモゾモゾすることから始まるんだけど…。クルマの編集者として、恥ずかしくて担当者に聞けないしさ。結果、担当者がそれに気がついて優しく教えてくれる笑。90年代のアメ車しか所有したことのない僕からしたら、どれも近未来のクルマですよ。「ヘイ、メルセデス」って何ですか? もう笑うしかないです。ま、未来的なクルマといえば、アメ車の新鋭テスラが一番だけど。もはやスイッチもレバーも無いんだから。

IMG-6351

2月の冷たい雨が降るなか進められた撮影は、トイレに行くのも一苦労。メチャクチャ遠いんだコレが。なので、トイレに行く足として1100万円するアウディ・A8を使わせてもらうなど、とにかく様々なクルマに乗った今回の試乗会。クルマとしての完成度は、悔しいけど欧州車は素晴らしい。でもやっぱり、たくさんアメ車があった昔が楽しかったな~。

1000万円クラスのクルマにひたすら乗ったおかげで、帰りのデュランゴがとってもチープで鈍足に感じたけれど、でもそんなデュランゴが大好きです!

アメマガ編集部 カズ

アゲインで現在取り扱うマスタング&カマロは、どちらも1世代前のモデルが中心。

[vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”安心して乗って楽しい
1世代前のモデルが狙い目!”][vc_column_text]エスカレードやナビゲーターなど、フルサイズSUVを多く手がける埼玉のアメ車専門店「アゲイン」。近年のマッスルカームーブメントに呼応して、最近ではマスタングやカマロも積極的に取り扱っており、趣味性の高いアメ車も幅広く取り扱っている。今回はマスタングとカマロの失敗のない選び方などをレクチャーいただくことにした。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”比較的新しいクルマなら安心して乗れるし楽しいことウケアイ!”][vc_column_text]アゲインで現在取り扱うマスタング&カマロは、どちらも1世代前のモデルが中心。特にマスタングは2005年に登場した第5世代が流通量も多く、またモデルイヤーや排気量にこだわらなければ、かなりリーズナブルな買い物ができるそう。

全体的に比較的リーズナブルな価格帯になり始めたこともあり、免許を取得したばかりの若いユーザーが中心かと思いきや、ミドルエイジ以上にとっては長年憧れ続けていたクルマ。そのため、幅広い年齢層のユーザーが購入しているとアゲインの寺本社長は語る。

対するカマロは、まだまだ高年式車が中心なので、価格帯も高値安定。こちらの車両は2010年に新車並行で輸入したモデルで、もちろん日本の法規制に合わせて改善済み。映画トランスフォーマーの影響もあって、比較的若いユーザーに人気が高いとのこと。

ちなみに両車に共通して言えることだが、比較的新しいクルマなのでウィークポイントは特にないそうだ。もちろん、日常的なメンテナンスは重要だが、ビンテージカーと比べると、間違いなく気兼ねなく乗れる。また、2ドアクーペスタイルである以上、やはり後席の居住性は必要最小限レベル。トランクスペースもあまり期待しない方が良いので、趣味に特化したクルマと考えるべき。その辺りをしっかりと納得して乗れるのなら、気持ちよく楽しく走れるクルマであると断言しよう![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2008 FORD MUSTANG CONVERTIBLE V6 4.0ℓ

2008y FORD MUSTANG CONVERTIBLE、2008年 フォードマスタングコンバーチブル

2008y FORD MUSTANG CONVERTIBLE、2008年 フォードマスタングコンバーチブル

今回紹介するアゲインのマスタング。最大のポイントは、コンバーチブルモデルという点に尽きる。サンルーフとは比べ物にならない開放感で、シーサイドがよく似合う。エアロパーツはシェルビーパッケージをチョイス、18インチのアルミホイールを装着する。

第5世代のマスタングには、モデルイヤーやグレードによってV6・4.0ℓ/V8・4.6ℓ/V8・5.0ℓの3種類のパワーユニットが設定される。予算や経済性を重視したい人にはV6モデルをオススメするが、何が何でもマッスルカーの醍醐味と言うべき「豪快な加速感を味わいたい!」と言う人には、V8モデルはマストとも言える。クーペだけでなくコンバーチブルモデルもラインアップされているので、オープンエアーを味わいたい人にオススメ。

初代マスタングを彷彿とさせる、T字型のインパネを採用。最新のクルマと比較すると、いささかシンプルすぎる印象も。シートポジシションが深めなので、女性にはノーズが長く思えるかも。また2ドアモデルなので、後席の足元は広いとは言い難い。

 

エンジンはV6・4.0ℓのSOHCを搭載。これに5ATを組み合わせる。

エンジンはV6・4.0ℓのSOHCを搭載。これに5ATを組み合わせる。今時のクルマには当たり前のようにパドルシフトなどが装備され任意のギアを選択できるが、この年代ではまだまだコンベンショナルなATが主流となる。足回りはノーマルで、タイヤサイズは前後とも235/50R18となるが、比較的マイルドな乗り味なので快適性も高い。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2010 CHEVROLET CAMARO RS V6 3.6ℓ

2010y CHEVROLET CAMARO RS、2010年シボレーカマロRS

非常に低くワイドなシルエットを採用しており、攻撃的な雰囲気が特徴。マスタングと同様、初代を彷彿とさせるデザインがそこかしこに盛り込まれている。ただしデザインを優先させたためか、トランクの容量は比較的あるものの、間口が狭くゴルフバッグが入らないので注意が必要かも。

 

2010y CHEVROLET CAMARO RS、2010年シボレーカマロRS

第5世代のマスタングが初代のリバイバルというべきスタイルで登場し大ヒットしたのを受け、7年の沈黙を破り登場したのが5代目カマロ。マスタングと比べると、生産期間の短さもあって日本国内での流通量は比較的少なめ。ちなみにカマロにはV6・3.6ℓとV8・6.2ℓが設定されるが、排気量が同じでもエンジン型式が異なるので、ハイスペックな仕様が欲しい人は、高年式車をリクエストした方が良さそうだ。

マスタングと比べると後発である分、先進的な技術が盛り込まれたカマロ。ヘッドアップディスプレイやパドルシフトなどがそれだ。ルーフはかなり低めで、身長が高い人はコンバーチブルモデルを選んだ方が良いかもと思ってしまうほどだ。
V6・3.6 ℓエンジン搭載モデルで、トランスミッションは6AT。今回紹介するカマロは、V6・3.6ℓエンジン搭載モデルで、トランスミッションは6AT。ステアリングコラムにはパドルシフトも備わり、ヘッドアップディスプレイと相まって、視線を移動することなくシフトチェンジが可能。フロントタイヤは245/45R20で、リヤタイヤは275/40R20をチョイス。安定感のあるフィーリングが魅力と言える。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]SHOP Info アゲイン
●所在地/埼玉県八潮市浮塚233-1
●TEL/048-999-5563
●http://www.again-car.jp/

アメリカ本国から車両だけでなく、パーツも取り寄せることができるので、車両の購入だけでなくカスタマイズまで幅広く対応してくれる。自社工場を併設しており、車検・整備はもちろんのこと鈑金塗装まで対応可能。在庫車両は3カ所に展示されており、セダン/SUV/ミニバンの3種類に分かれているので、一度実車を見に行ってみるべし!

アゲイン、埼玉県八潮市[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo /浅井岳男 Text/空野 稜[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

フレームオフレストアにより、美しく生まれ変わったインパラ・クーペ

[vc_row][vc_column][vc_column_text]

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ショーカーカスタムが施された美しいインパラ
1969y CHEVROLET IMPALA COUPE
【シボレー・インパラ クーペ】”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]愛知県を拠点にヴィンテージ・アメリカンを専門に扱う「KGベース」にインパラ・クーペがある。本国でフレームオフレストアされたものを見て仕入れたというこのインパラは、ショーカーとしてすぐにでも入賞できそうなコンディションで大切に保管されている。

1969y CHEVROLET IMPALA COUPE、1969年シボレー・インパラ クーペ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”First Impression
フレームオフレストアにより
美しく生まれ変わった極上品”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]オリジナルの雰囲気を残しつつ、すべてを完全にレストアしたビンテージ・アメリカンは、普段使いでも安心して使用できるという唯一無二の魅力がある。

パーツの流通量に優れ、専門知識も有する本国のビルダーが、フレームからレストアを実施したこのインパラ・クーペは、シートの形状以外はオリジナルが残っていないというほどのフルカスタム仕様。このままショーに出展しても通用するレベルだ。

取材車はKGベースの代表が本国で直接見て仕入れたもの。同店は、仕入れの質が極めて高いことに加えて、頻繁に渡米することから、オーダーありきの仕入れにも柔軟に対応できるという魅力がある。このインパラの美しさは、同店の審美眼が正しいことを実感できるほどの魅力を持っている。

1969y CHEVROLET IMPALA COUPE、1969年シボレー・インパラ クーペ

足回りはホッチキスで仕上げてある。ボディ下部も美しいコンディションが維持されている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Topic!

エンジンは350をベースにチューンされたものに載せ替えられており、355相当のパフォーマンスとなる。

フレームオフレストアが施されており、エンジンもすべて磨き抜かれ、メッキ部分は鏡面のようだ。エンジンは350をベースにチューンされたものに載せ替えられており、355相当のパフォーマンスとなる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]当時のテイストを残しながら、しかし美しくレストアされている内装。

当時のテイストを残しながら、しかし美しくレストアされている内装。すべてブラックレザーに張り替えられている。カーエアコンは今のところ装着されていないが、購入時に希望があれば、もちろん対応できる。

 

インパネのメーター類は定番ともいえるオートメーターにフルカスタムしてあり、美しいクローム。

インパネのメーター類は定番ともいえるオートメーターにフルカスタムしてあり、美しいクローム。

電動ファン、ベルトなどのゴムパーツ、樹脂パーツも含めて、まさに「フルレストア」と表現するに相応しいコンディション。

シー トの形状はオリジナルを踏襲しているが、すべて貼り直されてリファインされている。また、室内の天井部分はアルカンターラを採用。

トランク ルームもオリジナルは鉄がむき出しだが、内装加工が施され、現代的に使えるようカスタムされている。

クーペだが後席も相応に広い。シートの形状はオリジナルを踏襲しているが、すべて貼り直されてリファインされている。また、室内の天井部分はアルカンターラを採用。トランクルームもオリジナルは鉄がむき出しだが、内装加工が施され、現代的に使えるようカスタムされている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”Profile of the car
ベルエア~カプリスと繋がる
シボレー伝統の上位モデル”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]インパラのデビューは1958年モデルから始まる。当初はフルサイズの最上位である、ベルエアに用意されたパッケージのひとつとしてインパラの名が生まれ、翌年には独立したモデルとなった。

インパラはすぐに人気モデルとなったが、その理由は豊富なオプション設定にあったと言われる。ベース価格をライバルよりも抑え、必要な装備をオプションでそろえられた。

1965年~1970年には第四世代を数え、この1965年にはインパラのパッケージとしてカプリス・パッケージが設定され、やがてカプリスが単独モデルとして独立した。ベルエアから生まれ、カプリスを生んだ、シボレーの一時代を支えた傑作というわけだ。インパラは2ドアモデルとして誕生したが、代を重ねるごとに4ドアもリリースされるようになった。独立していったカプリスは4ドアに設定されたパッケージだった。カプリスの独立後もインパラは引き続き高級モデルとしてリリースを続けている。

アルミはBOSSの18インチをインストール。

アルミはBOSSの18インチをインストール。ブレーキにはレース・ストリート用として採用されることが多い名門WILWOODの6ポッドを装着している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:K.G. BASE
所在地:愛知県春日井市味美町1-55-1 A棟
TEL:0568-29-9929

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K.G. BASE 愛知県春日井市[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

マスタング・エコブースト専用チューニング「COBBチューニング」

[vc_row][vc_column][vc_column_text]Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー

モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”エコブースト専用チューニング
COBBチューニングで走りを楽しむ!”][vc_column_text]アメ車のダウンサイジングモデルの筆頭といえるのがマスタング・エコブースト。純正でもよく走るモデルではあるが、それでも上を目指したくなるのがマスタング乗りの性。埼玉県のオールインポートが正規代理店を務めるエコブースト専用チューニング「COBBチューニング」は、エコブーストを過激に進化させる3ステップのチューニングを用意する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”加工不要の気軽さ
走りは格段に変化する”][vc_column_text]約1年前にも紹介したことのある、埼玉県オールインポートが正規代理店を務めるマスタング・エコブースト専用チューニング「COBBチューニング」。チューニングレベルに合わせた3段階のステップがあり、取り付けは加工不要でボルトオンのみという気軽さも売りとなっている。マスタングが登場する特集とあれば、何度でも紹介したくなる「変化を体現できる」チューニングキットだ。

撮影車両は、COBBチューニングの最初のステップであるステージ1を設定し、APRパフォーマンスのフロントリップ、GTウイングを装着し、ホイールはフォージアートの2018年モデルFLOWの20インチ。グランドデザインの車高調をセット。もう1台の車両は、ステージ1に加えてインテークやインタークーラーを装着するステージ2の設定。そこに同じくAPRパフォーマンスのフロントリップ、GTウイングを装着し、ホイールはヴォッセンの20インチで、アイバッハ・スポーツライン・パフォーマンスダウンサスを組み合わせる。

COBBチューニングを導入以来、圧倒的に多いのは、OBDカプラーに繋げるだけの作業で完了するステージ1だと同ショップは語る。これでチューニングの楽しさを味わって、ステージ2、3へと進むオーナーも徐々に増えてきたとか。同ショップでは試乗も可能なので是非体感してみよう!

2015y FORD MUSTANG 50years EDITION、オールインポート、COBBチューニング

2015y Ford Mustang 50years EDITION[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]50周年記念モデルをベースに、COBBチューニング・ステージ2を設定。APRパフォーマンスのフロントリップ、GTウイング、ヴォッセンの20インチ、アイバッハ・スポーツ・ライン・パフォーマンスダウンサスを装着。

2015年フォードマスタング 50周年記念モデル

2015年フォードマスタング 50周年記念モデル

APRパフォーマンスのフロントリップ

GTウイング

ヴォッセンの20インチ、アイバッハ・ スポーツ・ライン・パフォーマンスダウンサスを装着。

COBBチューニング・ステージ2を設定[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]同じく50周年記念モデルをベースに、COBBチューニング・ステージ1を設定するオールインポートのデモカー。APRパフォーマンスのフロントリップ、GTウイングを装着し、フォージアート・FLOWの20インチ、グランドデザインの車高調を組み合わせる。

2015年フォードマスタング50周年記念モデルをベースに、COBBチューニング・ステージ1を設定するオールインポートのデモカー。

2015年フォードマスタング50周年記念モデルをベースに、COBBチューニング・ステージ1を設定するオールインポートのデモカー。

APRパフォーマンスのフロントリップ

GTウイングを装着

フォージアート・FLOWの20インチ、グランドデザインの車高調を組み合わせる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]COBB

オールインポートが正規代理店を務めるマスタング・エコブースト専用COBBチューニングは、3段階のチューニングのセッティングを用意する。

1段階目はステージ1と呼び、ECUチューンデバイス「アクセスポートV3」をOBDカプラーに差し込みセットアップ。それに加えて専用エアクリーンフィルターの組み合わせ。ステージ1では、平均30hp向上で向上(メーカー測定数値)。

さらにパフォーマンスアップのステージ2は、ステージ1の内容に加え、アルミ大容量フロントマウントインタークーラーキット、専用アルミ大径エアインテークキット、遮熱板が追加される。こちらは平均50hpアップ。

フルセッティングとなるステージ3は、ステージ1+2に加え、専用大径メタル触媒コンバータ、フルステン大径エキゾーストキットが加わり、ここまで来ると平均65hpアップと、大きなパフォーマンス向上が見込まれる。エコブーストのノーマルカタログ値は310hpなので、COBBチューン・ステージ3まで取り入れると、最大で375hpという数値を叩き出す。

 

■ステージ1

エコブースト専用COBBチューニング ステージ1

・アクセスポートV3(ECUチューンデバイス)
・専用エアクリーンフィルター
・平均約30hpアップ
■定価/118,000円(税込)

 

■ステージ2

エコブースト専用COBBチューニング ステージ2

・ステージ1+前置きインタークーラー+専用大径インテークキット
・アクセスポートV3
・アルミ大容量フロントマウントインタークーラーキット
・専用アルミ大径エアインテークキット、遮熱板セット
・平均約50hpアップ
■定価/398,000円(税込)

 

■ステージ3

エコブースト専用COBBチューニング ステージ3

・ステージ1+2にエキゾーストがセット
・アクセスポートV3
・アルミ大容量フロントマウントインタークーラーキット
・専用アルミ大径エアインテークキット、遮熱板セット
・専用大径メタル触媒コンバータ
・フルステン大径エキゾーストキット
・平均約65hpアップ
■定価/698,000円(税込)[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]商品問い合わせ
COBB チューニングJAPN
(株)オールインポート
TEL.048-959-9419
http://www.allimport.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]撮影◆古閑章朗 原稿◆相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 11月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ボディサイズの割に乗車定員は3名と、ある意味贅沢なクルマと言えるエルカミーノ。

[vc_row][vc_column][vc_column_text]

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”半世紀前のクルマを見て乗って楽しい仕様にモディファイ
1968y CHEVROLET El Camino
【シボレー・エルカミーノ】”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ボディサイズの割に乗車定員は3名と、ある意味贅沢なクルマと言えるエルカミーノ。デビューから50年目を迎えるが、骨董品のようにノーマルをキープするのではなく、性能面は近代化を実施。またゴーストペイントを施しており、最先端のカスタムも盛り込んでいる。

1968y CHEVROLET El Camino、1968年シボレー・エルカミーノ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”First Impression
ビンテージの不安を取り除き
その上で個性的なカスタムを実施”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]16歳の時からアメ車に触れ続け、これまでに何台ものアメ車を乗り継ぐTDOの川瀬氏。すでにお店はオープンから15年を数えており、鈑金業がメインだが、5年ほど前からアメ車の販売もスタート。アメ車の良いところも悪いところも知り尽くすだけに、敢えてノーマルで乗るのではなくカスタムを施すことで「壊れにくくて乗りやすい」仕様を実現する。

例えばエンジンは454にコンバージョンしているが、これがノーマルサスや純正サイズのタイヤでは路面に力を伝えるには役不足。見た目だけでなく性能も考慮し、18インチのNT555を組み合わせている。川瀬氏は「何よりバランスが取れたクルマは乗りやすく、クルマが嫌にならないですね」とも。個性を引き出しつつ、信頼性も向上。見て乗って楽しいクルマを作るのがTDOのスタンスだ。

1968y CHEVROLET El Camino、1968年シボレー・エルカミーノ

 

ローダウンスプリングを組み込み、低いシルエットを実現。とはいえ、毎日乗れる仕様を目指しており、乗り心地や運転のしやすさも重視する。

ローダウンスプリングを組み込み、低 いシルエットを実現。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Topic!

オリジナルのエンジンではなく、コンバージョンで454を搭載。

オリジナルのエンジンではなく、コンバージョンで454を搭載。エアコンはR134aに換装しており、へダースなども変更ずみ。軽いボディと相まって、アクセルを踏めばかなりの速度に達すると、TDOの川瀬さんは語る。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]60年代のクルマではあるが、どことなく70年代の直線基調なデザインにも通ずる雰囲気のインパネ。

60年代のクルマではあるが、どことなく70年代の直線基調なデザインにも通ずる雰囲気のインパネ。エアコンダクトなどは目立たないように配置。

 

フロアカーペットやシートは、オリジナル風にリフレッシュ。半世紀前のクルマでも部品には困らない。

 

B&Mのメガシフターを使用して、コラムからフロアへ変更。

水温、 油温、電圧計の必須アイテムを追加し、信頼性を向上させている。

B&Mのメガシフターを使用して、コラムからフロアへ変更。水温、油温、電圧計の必須アイテムを追加し、信頼性を向上させている。

 

タイヤはNITTOのNT555。18インチのハイグリップタイヤを組み込む。

ノーズ部分のゴーストペイントは、非常に派手に思うかもしれないが、陽の下では以外と目立たない。

タイヤはNITTOのNT555。454エンジンのパフォーマンスを生かせるよう、18インチのハイグリップタイヤを組み込む。ノーズ部分のゴーストペイントは、非常に派手に思うかもしれないが、陽の下では以外と目立たない。ある意味、二面性を持たせている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”Profile of the car
ピックアップながらスポーツカーとしてのイメージも”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]シボレーにとって最初のインターミディエイトカーだったシェベルの登場と共に、デビュー当初のフルサイズベースから新たにインターミディエイトベースとなったセダンピックアップのエルカミーノは、シェベルの人気が高まると共にその魅力を増していった。とくにフロントマスクがシャープになりパフォーマンス的にもアップしていたのが1968年型と1969年型であり、エルカミーノの中でも人気が高い。

基本となるメカニカルコンポーネンツやエンジンラインナップ、オプションなどは前年と大差は無かった一方で、従来からのセダンピックアップというポジションから、ピックアップのスタイルをまとったスポーツカーというべきイメージにまで向上していたことは間違いない。最強だったのは言うまでもなくマークIVビッグブロックを搭載したSS396であり、この排気量ではラインナップの中で最強だった375hpのL78やマンシーの4速クロスレシオミッションも選択できた。

 

1968年、1969年型のエルカミーノはフロントマスクがシャープな印象。

1968年、1969年型のエルカミーノはフロントマスクがシャープな印象になり、ピックアップスポーツとも言えるイメージを作り上げている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:TDO モータリング
所在地:岐阜県各務原市成清町2-124-1
TEL:058-380-5239
http://www.tdomotoring.com/

TDOモータリング 岐阜県各務原市[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

【YOKOHAMA ジオランダー X-MT】衝撃的なルックスのマッドテレーンタイヤ

YOKOHAMA ジオランダー X-MT

YOKOHAMA GEOLANDAR X-MT G005

魅せる・走破(はし)るを両立したアメ車に〝ベスト〟なマッテレ

4WD・SUV専用タイヤ「ジオランダー」におけるフラッグシップとして、ブランドの頂点に君臨するマッドテレーンタイヤに衝撃の新バリエーションが登場!その名も「ジオランダーX-MT」。兄弟モデルにあたるM/T G003を遥かに凌ぐ〝アメリカンタイヤのような〟タフさやアグレッシブさながら、日本製オフロードタイヤの静粛性や耐摩耗性はハイレベルをマーク。

GEOLANDAR史上最強の名にふさわしいマッドテレーンタイヤの全貌に迫る!

rogo日本列島を襲う厳しい自然の変化を知った2018年の夏だが、そんな環境にも対峙できる頼もしいタイヤの発表があった。ヨコハマ「GEOLANDAR(ジオランダー)」ブランドに、新たなマッドテレーンタイヤ『ジオランダーX‐MT』が追加されたのだ(発売は2018年秋から)。

ポジショニングとしては、すでにリリースされている『ジオランダーM/T G003』より、さらに〝趣味性を高めたマッドテレーンタイヤ〟として、アメリカン・テイストをより強めたもの。オフロード走行、ロックトレイルをディープに楽しみたいユーザーに向けた〝ロックコンセプト〟に基づく、アグレッシブなトレッドデザインの採用が特徴だ。

ちなみにこの『X‐ MT』そのものは、北米ですでにリリースされており、彼の地の4WD&SUV、そしてピックアップトラックユーザーから好評を得ている。北米ではリム径17~20インチのサイズが発売されているのだが、今回、日本に凱旋リリースされたのは、35×12・50R17LT、37×13・50R17LT、40×13・50R17LTの3サイズ。つまり、エクストリームなカスタム4WDに、ふさわしいラインアップだ。

なお、開発担当の横浜ゴム・吉田泰之さんは「見た目がエクストリームなタイヤながら、耐摩耗性やロードノイズの小ささにもこだわった」とのこと。普段乗りの快適さもアドバンテージなのだ。

YOKOHAMA ジオランダー X-MT 3つの特長

YOKOHAMA ジオランダー X-MT

YOKOHAMA ジオランダー X-MT

YOKOHAMA ジオランダー X-MT

01 ワイルドラグ・グルーブパターン

ワイドなラググルーブを採用することで、マッドやロック、砂、ガレ場など様々な悪路での走破性能に配慮。ブロックから溝底にかけては階段状に刻むことで、セルフクリーニング性を向上させると共に、オンロード性能を確保するブロック剛性も向上。

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02 ロックコンセプトデザイン

自然の岩をトレッドやサイドウォールで再現したような…そんなアグレッシブな“ロックコンセプト”デザインを採用。溝面積も大きく取られ、オフロードイメージを強く演出。ちなみにコンパウンド自体はジオランダー M/T G003と同じもの。開発はG003と並行して行なわれていたようだ。

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03 サイドデザイン

サイドブロックは大径サイズに合わせた大きなサイドブロックを配置。深いマッド路面や、ロックセクションでの性能向上に貢献すると共に、アグレッシブなルックスをも実現。なお、ブランドロゴは従来の「GEOLANDAR」と異なるベタ文字を採用。

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SIZE LINE-UP YOKOHAMA GEOLANDAR X-MT G005
インチ タイヤサイズ ロードレンジ タイヤ外径(㎜) タイヤ総幅(㎜) 標準リム幅(インチ)
17 35×12.50R17 LT 121Q E 883 334 10J
17 37×13.50R17 LT 121Q E 933 360 11J
17 40×13.50R17 LT 121Q D 1008 361 11J

※全サイズブラックレイズドレター、リムプロテクター付き。装着には車両の加工が必要な場合があります。問合せは販売店まで。

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横浜ゴム(株)タイヤ第一設計部 3グループ
吉田泰之さん

ジオランダーのマッドテレーンタイヤであるM/T G003や今回日本でデビューしたX-MTなどの開発に携わる。「とにかく違う、X-MTのビジュアルにご注目いただきたいです!」と語ってくれたが、実は上記2つの新世代M/Tタイヤは同時に開発が進められており、コンパウンドは共通だという。

アメリカンな攻めたルックスながら日本製の耐摩耗性やノイズ低減を発揮

見た目以上に感じる確かなトラクション

2018年夏、フルモデルチェンジを遂げたジオランダーのフラッグシップ・マッドテレーンタイヤ「M/TG003」。満足度の高い性能などに欠点はないようだが、北米地域ではさらに激しいオフロードユーザー向けの40インチ外径サイズや、よりアグレッシブなデザインを有するエクストリームなM/Tタイヤが存在する。これらを基準に考えると、フルカスタムしたJeepやリアルオフローダーのアメリカン4WDには物足りないかも…と思ったものだ。

しかし、ジオランダーには〝隠し球〟があった! それが今回の「ジオランダー X‐MT」だ。トレッドからサイドウォールまで、とにかく見た目はアグレッシブそのもの。しかも設定サイズはリム径17インチに外径35/37/40インチを設定と、カスタム4WDにターゲットを据えたコンセプトだ。

では早速、このエクストリームなアメ車に適したマッドテレーンタイヤを試してみよう。テストは2インチアップのJeepラングラーJKに35インチ、そして3インチアップ・ロングアームキット装着のJK&バハ1000仕様のタンドラに37インチを装着した。

まず驚かされたのは、普段乗り、つまりオンロードでの快適さだ。走り出しこそ、そのブロックゆえのコツコツ感はあるが、クルージングスピードに乗ってしまうと乗り味はフラットだ。しかも音はないわけではないが、耳障りなロードノイズではない。ステアリングに対する反応も自然なもので、操縦性にも違和感なし。これなら、ドレスアップタイヤとしても十分、イケる! と実感した。

さらにオフロードへ。マッディ路面での走行は、特に縦方向に強烈なトラクションを感じさせてくれた。反面、横方向には少し流れるようなシーンもあったが、それもドライバーには分かりやすくインフォメーションが伝わるため、アクセルワークによってトラクションを容易に回復させることができる。要するに扱いやすく、その点でも操縦性に優れたタイヤ、ということができる。

そしてこのタイヤの本領発揮は、ロックセクションだ。切り立った岩が続くセクションに安心して踏み込めるのは当然として、屈強なサイドがしっかりと岩を噛んでくれる。ブロックと溝部分の配置は絶妙のバランスで、滑りやすい石を包み込むようにグリップしてくれていた。見るからにアグレッシブなタイヤだが、実力も見た目以上に、ハンパないぜ!

ジオランダー X-MTのテストカーをチェック!

今回、ジオランダーX-MT のテストを行なったのは2台のラングラーJKとタンドラ。37インチを装着したのはテックフォーがプロデュースした3インチアップ+ロングアームキット仕様。REAL-G エキゾーストなどオリジナルパーツも満載だ。一方、35インチ装着のJKは2インチアップ。足もとのMKWホイール・グリティーフィニッシュがアグレッシブなタイヤによく似合う。またタンドラはバハ1000で実際に使用するサポートカー。足もとは37インチを楽々飲み込む。

JEEP、JKラングラー、MKW、ジオランダーX-MT

JeepラングラーJKにマッチングしたホイールはMKW MK-46。エッジの効いた8スポークとディープフラットリムは、「X-MT」と合わせても、遜色なしの迫力を魅せる。写真上のテックフォー・ラングラーの装着カラーは、ダイヤカットグラファイトクリアー、そして写真左のMKWラングラーは、最新のカラープログラム「グリティーフィニッシュ」のセラミックブロンズを履く。そのフォルムだけでなく、MKW ▲ホイールのカラーリングの妙も注目だ。

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走り出しこそカタカタ感はあるが、クルージングになると乗り味はしなやかで、ロードノイズも気にならない。リフトアップカスタムで、このタイヤをドレスアップ指向で選ぶ場合にも、十分オススメできる。

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大径・ファットなタイヤプロフィールは、悪路への進入に安心感があり、ガレた所やマッディなシーンでも、路面を力強く捉えてくれると感じる。林道クルージングでも直進性の良さはありがたい。

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ザクザクのガレた路面の約25度のヒルクライム。意地悪く途中で止まって再発進を試みるが、強すぎるトラクションのおかげで路面を掘ってしまう。上手にアクセルを合わせると、平地のように力強い発進をみせた。

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マッディな路面のモーグルでは、とくに強力な縦方向のトラクションが印象的だ。対する横方向は少し弱いところも感じさせるが、要所要所で大きなサイドのブロックが引っかかり、容易にトラクションを回復。リズミカルなアクセルワークでスムーズに走破できた。

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ジオランダーX-MTの実力を、もっとも強く感じることができたのが、ロックセクションの走りだ。特に37インチサイズは最低地上高という点でも有利で、大きな岩の並ぶシーンへのアクセスも楽。また広いトレッドも、姿勢を安定させる。さらに岩にまとわりつくようなトラクションの強さも、X-MTの大きなアドバンテージだ。

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今回の試乗コースは、泥にウッドチップを混ぜたような特殊な路面。半乾きのようなシチュエーションよりも、むしろ雨をたっぷり含んだ劇的マッディな状況の方でも、強いトラクションが得られた。

GEOLANDAR M/T NEWS

過酷なAXCRに挑んで耐久性と走破性を証明!
Challenge the AXCR2018

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ジオランダーX-MTの日本発売が発表された7月5日、横浜ゴムはチーム・ジオランダーとして、アジアクロスカントリーラリー2018への参戦も発表。車両はハイラックスで、ドライバーは〝もちろん〝Mr.ジオランダー〟こと、日本が世界に誇るトップ・オフロードドライバーの塙郁夫選手(写真左)。コ・ドライバーの染谷弘和選手と共に、兄弟タイヤにあたる「ジオランダーM/T G003(LT265/70R17)」を装着して挑む。塙選手は今年、同じG003を装着して、グアムで行なわれたAPLスモーキングホイールズ2018で優勝しただけに、期待も大きい。ぜひ応援を!

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ハイラックスでデモランを実施した塙選手。安定した走でその速さは鬼神の如し! G003の性能も十二分。


Special Thanks
●MKW ホイール(http://www.mkw-japan.com)
●テックフォー(http://www.real-g.com)
●テイクオフ(http://www.4x4take-off.com)


横浜ゴム株式会社 タイヤお客様相談室
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TEXT●高坂義信
PHOTO●浅井岳男 、 高橋学

アメ車マガジン 2018年 10月号掲載