アメ車マガジン2022年7月号 絶賛発売中!

アメマガ2022年7月号

アメ車マガジン 最新号 本日発売!

「ゼネラルモーターズ」「フォード」「クライスラー(現ステランティス N.V.)」のアメ車メーカービッグスリー。この3社がアメリカの自動車産業を今日まで支えてきた。なかでもゼネラルモーターズの存在感は大きく、長きにわたり販売台数世界一の座を保持してきた巨大カンパニーでは数多くのブランドが名を連ねるとともに、数多くの名車を生み出してきた。今回の巻頭特集ではそのゼネラルモーターズにスポットを当てて、現行ブランド「キャデラック」「シボレー」「ビュイック」「GMC」を筆頭に、惜しまれつつも廃止されてしまったブランド「ポンティアック」「オールズモービル」「ハマー」などにも注目して、ゼネラルモーターズ社のクルマがいかに魅力的であるかを徹底詳解します。

もちろんその他にも最新モデルやデモカー紹介、アメリカンカルチャーをテーマとしたコラムなど、今月も充実した内容が盛りだくさんとなっているのでお見逃しなく!

2022年7月号もお見逃しなく!

最新号はこちらから

エアサス搭載のチャレンジャーヘルキャットでドリフトを楽しむ

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

EXTREME AMERICAN

試乗体験して衝撃を覚えたクラスリートの次世代エアサス

エアサスで本気で走りを堪能できる。その触れ込みに半信半疑だったオーナーが、実際に試乗体験して出した答えが即決装着。今ではドリフト走行も楽しむなど、クラスリート2wayパフォーマンスエアサスの性能を堪能している1人だ。

エアサス搭載ながらドリフトを楽しむ

一気に加熱したブームは落ち着いたとはいえ、まだまだ高い人気を誇るダッジ・チャレンジャー。現在の傾向の一つが、より高いパフォーマンスも求めるべくヘルキャットに乗り換えるオーナーが増えていることだ。今回の18年型ヘルキャットを所有する野上さんは、チャレンジャーではなくSRTのチャージャーを所有していたが、やはり物足りなさを感じ、チャレンジャー・ヘルキャットに乗り換えたひとり。

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

現在はデストロイヤーグレーに大胆なラッピングが施されているが、乗り換えに辺り、最も重要視したのが本気で走りを楽しむ仕様にすること。APRパフォーマンスカーボンスポイラー、リアスポイラーエクステンション、リアディフューザー、CORSAフルステンエキゾーストキット、K&Nインテーク、WORKエモーション・CR3P・20インチ、NITTO INVOタイヤなど、パフォーマンス向上を目的としたパーツを次々と組み込むことになるが、最後まで悩んだのが足回り。

王道の車高調が第一候補だったが、知り合いが装着し大絶賛する、ハード走行でも運動性能を安定させ、かつ高い耐久性を誇る、オールインポートオリジナルブランド「クラスリート」の2Wayパフォーマンスエアサスキットを半信半疑で試乗体験。結果、エアサスとは思えない高速安定性に驚き、迷うこと無く搭載を決めたのだった。

今ではラインロックやローンチコントロールなど、ヘルキャットのシステムをフル活用し、ドリフト走行まで楽しむ野上さんだ。

クラスリート・2wayパフォーマンスエアサスキット

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オーナーの野上さんは、走りに高いパフォーマンスを求めてヘルキャットに乗り換えたこともあり、足回りのパーツ選択も吟味。車両を購入したオールインポートが販売するクラスリート・2wayパフォーマンスエアサスキットは、付き合いで装着したのではなく、しっかり試乗して納得した上での装着だ。サーキットやドリフト走行も楽しむなど、エアサス搭載でヘルキャットを存分に満喫している。

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車両で一番目が行くのが、デストロイヤーグレーのボディに施された幾何学模様のラッピング。だが基本コンセプトは「走り」であるため、APRパフォーマンスカーボンスポイラー、サイドスカート、リアディフューザー、リアスポイラーエクステンション、K&Nインテーク、CORSAフルテンエギゾーストキットを加え、ホイールはWORKエモーション・CR3P・20インチ。タイヤはNITTO INVOの275/40R20を組み込む。

OWNER /野上伸さん


ALLIMPORT【オールインポート】
TEL:048-959-9419
URL:https://www.allimport.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 11月号掲

一目惚れのシボレーアバランチを北海道で購入&カスタム!

2007 CHEVROLET AVALANCHE

2007 CHEVROLET AVALANCHE

EXTREME AMERICAN

ダイレクトイグニッションと一緒に作り上げた“YABALANCHE”

南カリフォルニアのサンドトリップを楽しめるようなスタイルへとカスタムされたシボレー・アバランチ。大迫力のスタイルと小技の効いたカスタムは、オーナーとショップの共同作業により誕生したのだ。

一目惚れのアバランチを北海道で購入&カスタム!

オーナーは東海地区に在住の岩瀬さん。アメ車が大好きな彼女が、キャデラックのSTSからシボレー・アバランチへ乗り替えたのは2020年の8月のこと。アバランチの大きくて迫力満点のスタイルに惹かれた彼女は、本誌でもお馴染みの北海道のダイレクトイグニッションで見つけた車両を購入する。

遠方からの購入に対する不安は一切なく、納車までのほぼすべてのやり取りをLINEで行ない、無人状態でフェリーに載せられたアバランチを受け取るまで、ダイレクトイグニッションのスタッフとは一度も会うことがなかったとのこと。それでも現在まで、大満足のアバランチライフを送っている。

2007 CHEVROLET AVALANCHE

驚くべきは、購入に必要なやり取りのみならず、カスタム依頼のすべてをLINEで行なったという事実だ。ボンネットランプやルーフ上のサンドラダー装着はオーナーさんの要望だが、これにスペアタイヤのルーフ搭載、グリルガード装着、バンパー回りのブラック塗装などはダイレクトイグニッション側の提案。とにかくカッコ良いアバランチに仕上げて乗りたいという岩瀬さんの希望を叶えるため、彼女はSNSで調べた希望のカスタムを伝え、ダイレクトイグニッションは長年の経験と独自のセンスの良さを生かしたモディファイを提案した。

2007 CHEVROLET AVALANCHE

こうして岩瀬さんとダイレクトイグニッションの意見をLINEを介して擦り合わせ、完成したのがこのアバランチなのだ。購入もカスタムも、SNSなどで丁寧な対応と密なコミュニケーションを取ることができれば、遠方のショップにオーダーしてもエンドユーザーが満足した結果が得られるという良い例。

「当初想像していたアバランチよりもずっとカッコ良いクルマに仕上がったことに大満足しています。次は37インチのタイヤを入れて、より大きいアバランチを目指します!」と素敵な女性オーナーさんは話してくれた。

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センターにLED バーを配置した巨大なグリルガードを装着。グリル、フロントバンパーなどはブラックアウト化を実施し、精悍なスタイルへと変更。ボンネットにはオーナーこだわりのイエローランプを左右にセット。Instagramで見たアバランチを参考に行なったカスタマイズである。

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スタイリッシュかつ優れた後方視界が得られるように、ダイレクトイグニッションの提案で装着したのが、ロングアームのトーイングサイドミラー。ブラックカラーのシートカバー、後席のキャプテンシート化、堅牢なサイドシルガード、オーバーフェンダーのチップ塗装などもダイレクトイグニッションのアドバイスによるもの。

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約3インチアップのサスペンションキットとFUELの20インチアルミは当初から装着されていたもの。タイヤは現在フェデラルのマッドテレーン35インチを履くが、次は37インチを履かせたいというのが岩瀬さんの希望だ。

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サンドラダーは岩瀬さんが購入して北海道へ送ったもの。これをYAKIMAのルーフキャリアを介して装着し、同時にスペアタイヤもルーフオンとした。リアはカリフォルニアナンバーをセットしたカーゴキャリアを装着。

OWNER:岩瀬さゆりさん


direct ignition【ダイレクトイグニッション】

TEL:011-776-0001
HP:http://www.d-ignition.xyz


PHOTO:清野央
TEXT:マーク清原

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

チャージャーに選んだホイールは24インチのフォージアート

2011 DODGE CHARGER

2011 DODGE CHARGER

EXTREME AMERICAN

大径リムと張り替えインテリアでバランス高めなドンクが完成!

スポーティでワイルドで、セクシー。しかも映画『ワイルド・スピード』シリーズでの露出も多いことから、チャージャーの人気は高まるばかりだ。だからこそ、自分だけのカスタマイズを施し、差を生み出す必要がある。ホイールと内装に特化した、この1台のように…。

エアサスとの相性からあえて24インチを履く

どこのブランドの、どんなデザインの、どのサイズのホイールを選ぶのか? これ、愛車をカスタマイズするにあたって、マジで頭を悩ます部分だ。なぜなら、この選択によってジャンル分けはもとより、オーナーのセンス、財力、価値観などまでが瞬間的に透けて見えてしまうからだ。

では、人生初となるアメリカンカーとして4代目LD型ダッジ・チャージャーを見染めた小泉さんは、何のホイールを選んだのか?

彼は迷うことなくフォージアート・デランドの24インチをご指名してきた。「いつでもどこでも目立ちたいって考えから、大径ホイールを履かせるドンクのスタイルが好きなんです。単純に目立つだけなら26インチを履かせるほうが効果的ですが、それだとエアサスで車高を落としたときの車体全体のバランスが整わない。なので、大径とバランスを考えて24インチを、ブランド力と鍛造3ピースの製品力、質感などからフォージアートを選びました」と、すべての面で一切妥協ナシ。いきなり最高峰のステータスをフィットさせる。

2011 DODGE CHARGER

これだけのセンスを誇るオーナーが、インテリアをスルーし、純正マテリアルのままで満足できるワケもなく、ネイビーのレザーをメインに黒のスエード、ワインレッドのパイピング&ステッチを使い、前後シートやドアトリム、アームレストの張り替えまでも敢行。こうして内、外装のバランスが絶妙に整った、オシャレなドンクのチャージャーは完成の域に達したのであった。

24インチホイール+275/25-24タイヤのマッチングは、22インチを選ぶオーナーが多いチャージャーカスタマイズの世界で、かなり過激な印象をもたらす。エアロは付けず、外装のアレンジをシーケンシャルウインカー入り社外ヘッドライトへの交換にとどめ、足元&車高に視線を集中させる。

フォージアートの5スポークを基本としたデランドを履きこなす。

ドレスアップ系アメリカン鍛造ホイールの中で頂点に君臨するフォージアートの作品群の中から、5スポークを基本としたデランドを履きこなす。24×9.5/10.5のサイズは、エアサスで車高を落としたときのバランスから逆算したもの。これならフェンダー内を大幅に加工する必要もなく、ステアリングの全切りの問題ないのだ。

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そしてエアサスのコンプレッサー、タンクなどは、キッカーのサブウーファーと共にトランクに設置した。

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オーナーが車両を購入したエレガントデザインは、パーツの購入・販売、オーディオのインストール、内装の張り替えまでできる総合ショップ。レザーとスエードを巧みに組み合わせ、ステッチ、パイピング、ヘッドレストにフォージアートのロゴを入れるといった技までオーダー可能だ。エアサスのコントローラーを、センターコンソールにデザインして埋め込む技術力と感覚も完璧!

2011 DODGE CHARGER

OWNER /小泉翔太郎さん


ELEGANT DESIGN
TEL:048-556-9855
HP:https://elegant-design.co.jp


写真/犬塚直樹
文/佐藤アキオ

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

新車のV8タンドラに乗れる最後のチャンスかもしれない

2021 TOYOTA TUNDRA 1794 Edition

2021 TOYOTA TUNDRA 1794 Edition

今こそ乗りたい「逆輸入車」-Now is the time to ride Reimport cars-

かつて猫も杓子も逆輸入車を扱っていた時期があった。そういったブームに左右されず、アメ車はもちろん、USトヨタも扱うライオンハートは、その名の通りユーザーサイドに立った、フレンドリーなお店だ。

大排気量でしか味わえない独特のフィーリングがある

アメ車はもとより、USトヨタにもダウンサイジングの波は押し寄せている。ランクル200と共通のラダーフレームを採用するタンドラには、V8・5.7ℓのガソリンエンジンが搭載されているが、後継車のランクル300にV8が設定されないことから、次期タンドラにV8が設定される可能性は低いと考えるべきだろう。

そう考えると、にわかに脚光を浴びるのが、現行型のタンドラ。しかもライオンハートには、2021年モデルの1794エディションの新車を在庫しており、比較的ライトだがスタイリッシュにアレンジ済みだ。ライオンハートの小山内社長は「当社がタンドラを始めたのはやや後発ですが、約10年間のノウハウを積み重ねた結果がこのスタイルですね。

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やりすぎず、それでいて地味ではないスタイルで、ちょうど良いと皆さんに思ってもらえるスタイルだと思っています。また高年式の逆輸入車の場合、マフラーの交換をしにくいのですが、それもクリア。TRDのマフラーを装着したまま車検にも適合しています」と語る。

ただ新車を並べるだけでなく、誰もが気にいるパッケージモデルを販売するのがライオンハートの魅力。カスタム費用も車両と一括のローンとなっているのでリーズナブルなのも嬉しいポイント。もちろんここから更に好みのパーツを追加することも可能だ。

自動車の電動化が急速に進みつつある今、V8エンジンに乗れるラストチャンスを見逃すな!

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もしかすると、トヨタ最後のV8となるかもしれない3UR 型V8・5.7ℓガソリンエンジンを搭載。マフラーはTRDで、もちろん車検に適合。両側からマフラーエンドが見えるのが特徴的。

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クロームのサイドステップや、純正の折りたたみ式トノカバーも装備。乗降性や荷物の保護など、スタイルだけでなく使う人の立場に立った、機能性を重視したカスタムも施す。

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片側約30mmワイドのオーバーフェンダーを追加し、モンスタタイヤのエクストリームマッド(35×12. 5R20)を装着。ホイールはFUEL OFFROADのMAVERICK D536をセット。ちなみにオーバーフェンダーの後端に膨らみを設け、スプラッシュガード的な役割も備えている。

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フロントにはコイルスペーサーを、リアにはブロックを追加し、約3インチのリフトアップを実施。これにより、ノーマルよりも大きなタイヤを装着可能としている。

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トップグレードの1794エディションは、レザーとウッド調のインテリアが特徴。作業車的な雰囲気は微塵も感じられず、どちらかと言うと高級車に近い印象を受ける。6speedのフロアシフトを採用している関係で、フロントシートはセパレートタイプを採用。そのため、乗車定員は5名となっている。駆動方式は、ダイヤル切り替え式のパートタイム4WDとなる。


LION HEART【ライオンハート】

TEL:0586-67-1711
HP:https://www.lionheart2005.com/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

ウシオオートモービルに入庫して大幅に進化した令和版フェイススワップを敢行!

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EVERYDAY with GMC JIMMY
仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!

地肌を半分露わにした姿、もはや昭和のヒーロー物「キカイダ―」の如し(笑)

39インチ履きで2.1mの壁、超える? 超えない? どーすんのって盛り上がった前回。実はそれ以前に問題を抱えつつも、修復よりもリフトアップを優先してしまったのが本音。実は10年以上前に作業したフェイススワップが寿命を迎えてご臨終寸前…。そこで再びウシオオートモービルに入庫して大幅に進化した令和版フェイススワップを敢行!


K5でなく、あえてのGMCジミー【1987 GMC JIMMY】


ファイバー成型では限界、怒涛の再生計画を一挙公開

石井のジミーと言えば最終モデルなのに丸目ってところがアイコン。実はこの丸目製作を行なった時は29歳。今や40代となった年齢からも想像がつくとおり、17年間ジミーを愛用している。「まだ乗ってるん!?」「しぶといなー」「好っきゃなー♡」なんて言葉も、もはや褒め言葉。多少のガタはご愛嬌とさえ感じてしまう程沼にハマってしまった。しかしさすがにボンネットのおハゲちゃんだけはどうにかしたい。

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頭髪のハゲと同レベル、いやそれ以上にお恥ずかしい。幸い車高が高いので、対向車からもボンネットは見えにくく「ハゲとるやないかーい」的なツッコミはなかったものの、運転席から見えるその姿は、昭和のヒーロー「キカイダ―」そのもの(笑)。

さすがにこれはヤバいなと長期入院覚悟でウシオオートモービルに相談。飯塚氏は開口一番に「昔の自分はここまでしかできなかったんやな…」と嘆いたが、僕にとってみれば「いや、普通に考えてここまでやってくれるお店ないっす!」と改めて感謝。ボンネットの造型やグリルのフィッティングは既に大満足だったので、そのまま補修かと思いきや、「もっかい1から作らせてくれへん?今やったらもっと良いのができる!」と頼もしいお言葉。心の中で「知ってるー♡」と叫びつつも常に忙しそうなので遠慮してきたが、いい機会なので心機一転お色直しを決行!


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ラジエターサポートの全幅も異なり、グリル形状に合わせてボンネット先端が大きく張り出したデザインとなる70年代後期の丸目フェイス。当時はウレタンとFRPで成型したものの、エンジンの熱でファイバーと鉄が分離。クラックした箇所からジワジワと侵食されて鉄板の錆びが長い年月を経て進行。

新たに作ったファイバー部分の裏側を見るとその原因は明白。ちょっと塗装が割れたくらい大丈夫! と放置しすぎたことで結果的に取り返しがつかないレベルまで腐食させてしまった。

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ボンネットを全剥ぎして裏骨も外して、錆びている部分をすべてリフレッシュ。純正のボンネットからナチュラルなアールで先端の板を曲げて合わせていく。

付き合わせ溶接のためボンネットを切断してピンで固定し、両サイドとセンター部分の左右4つに下側の板の5枚を溶接して繋ぎ合わせる。重ねて溶接するとブラインドが発生し、後で叩いて修復も難しいのでTIG溶接による付き合わせ溶接。

むしろウシオオートモービルではこれがスタンダード。その後ハンマー&ドーリーで狙いどおりのアールへ調整して整える。


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ボンネット補修に続き、車体側のモール取り付け部分も再び製作。L曲げの板に穴が開いた単純構造に見えて緩いカーブがかかったデザインのため、ワンピースで製作するのは至難の技。そこを松本氏がレーザーで切ってブレーキで追って、クラフトフォーマーでナチュラルなカーブラインを造型。

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ボンネットを開けなきゃ見えない部分で、開けて見ても溶接跡すらないレベルなので気づいてもらえないかも。そんな部分までこだわりを持って作業に勤しんでくれるウシオオートモービルの2人に感謝感激雨嵐。で実際、言われるまでホントに気が付きませんでした(笑)。

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実は前回記事で39インチ履きした時もローアングルに徹して、ボンネットが見えない様に工夫を凝らして撮影していたが、やっと堂々と自然な目線で撮れるようになった。

買ってポン付けでどうにかなる代物ではなく完全ワンオフ一点物だけに、お値段を聞かれると引かれる金額かも知れないが、カスタムってそもそもこうしたこだわりの連鎖であって、市販品に換装する作業はドレスアップじゃないかなと。何だかクルマもアングルも、言動までもすべて上から目線ですみません(笑)。

でも今回改めてそう感じた次第であり、ショップ(作る側)とオーナー(乗る側)の信頼感ってすごく大事だなと確信した。

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自粛期間中の「おうち時間」を利用してリフレッシュ!GMCジミー

一筋縄ではいかないリフトアップ計画が一歩前進!GMC・ジミー!

タイヤ直径約1m!ダンプトラックとほぼ同等のサイズ感でワイルドライドを堪能


USHIO AUTOMOBILE【ウシオオートモービル】

大阪府八尾市上尾町2-26
TEL:072-996-1484
HP:http://www.ushio-2k.com
営業時間:AM10:30~PM8:30
定休日:水曜日

CADデータと同様のカットが可能になるCNCレーザー加工機を新たに導入し、鉄やステンレス、アルミの複雑な加工に対応。写真のグラマンの様に、純正と見分けがつかないレベルのフェンダーを再生することも可能だ。正確な切断を短時間で行なえて、データを保存しておけば数年先に万が一補修が必要になった際もまったく同じ物をカット可能。職人の巧みな技術も去ることながら、本国ではスタンダードとなりつつある最新機器の導入も抜かりない。


Photo &Text:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

豪快に扱われてきたハマーH2は繊細なチェックが必要

2005y HUMMER H2 Type G

2005y HUMMER H2 Type G

THE PICK UP TEST DRIVE

アメ車の屈強なイメージを大きく知らしめたのが、2003年に登場したハマー・H2だ。販売が終了した 2010年から約10年が経過し、憧れだったH2は価格的に買い頃かもしれない。H2の販売では多くの実績を誇る埼玉県のSICで、注目のH2を試乗してみた!

実走行不明の車両も多いため価格だけではなく、しっかり状態確認!

アメリカ軍で採用されていた高機動多目的車・ハンヴィーを、民生版として1992年に販売したのがハマー・H1。その後、ラグジュアリーSUVブームに合わせるように02年に登場したのがH2だ。軍用車両がルーツのH1とは違い、H2はベースをシルバラード(SUVでいえばタホ)であり、リアサスペンションも乗用テイストの5リンクコイルリジット(オプションでエアサスペンションも設定)。H1はお世辞にも快適といるクルマではないが、H2はH1になかったラグジュアリー性と居住性を備えたモデルだ。

日本では三井物産オートモーティブが03年より正規販売を開始。本国仕様とはグレード名が異なり、タイプS、タイプGが日本仕様となる。因みに本国のラグジュアリーパッケージが、タイプGに相当する。タイプS、タイプGでは見た目の違いが多少あるものの、完全ノーマル車が少ないH2では、その違いを見分けることはほぼ不可能だ。

H2は価格もラグジュアリーながら、高い人気を得ていた。そのため、実走行不明の「低価格H2」も多く出回った。その車両に大口径ホイールを組み込んで豪快な走行を繰り返せば、当然ながら故障のリスクは高くなる。今後H2の購入を検討する際は、実走行がしっかり分かる車両、または、ディーラー車が安心だろう。

今回紹介する05年型H2・タイプG(ディーラー車)は、長年高品質のH2販売に力を入れてきた埼玉県のSICのオススメモデル。走行距離は約8万kmで状態の良さはお墨付き。H2らしいカスタムも取り入れており、今すぐH2ライフを満喫することができる一台だ。

IMPRESSIONS
車幅・全高が大きくデカさを感じる走りはスムーズで意外に快適

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見た目は確かにデカい。だが全長は5m少々とそれほどでもなく、デカさを感じるのは、やはり2mを超える車幅と全高だろう。まずは道を選び、車幅感覚に慣れるしか無い。3トン近い巨体だけに動きはもったりの印象を受けるが、トルクが太く出だしもスムーズで加速レスポンスも高い。今回は市街地の試乗だったが、高速走行もストレスは感じないハズだ。大口径ホイール装着車は、ハブの負担が大きいので定期的な点検が必要というのも、頭に入れておこう!

もはやノーマルは存在しない?カスタムがH2の楽しみ方

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H2を購入したオーナーのほとんどがカスタムを着手したと思われ、今やノーマルのH2を見ることが珍しい。今回のH2も人気のビレットパーツや24インチホイールを装着するなどして、ある意味純正スタイル!?

H2の弱点とされるエアサスをコイルへ

撮影車両は05年型H2・タイプG。日本仕様では一番高いグレードになるタイプGは、1人乗りのサードシートが備わり、乗員は2+3+1の6人乗り。その他は上質レザーシート、サンルーフ装着や細かい外装装飾がタイプSとは異なる。06年にスペアタイヤが室内置きからリアスペアタイヤキャリアに変更。08年にはマイナーチェンジが行われ、エンジンが6.0ℓから6.2ℓ+6ATになり内外装でデザイン変更がされている。デザインについては好みになるが、H2の購入では08年が一つの境となることを覚えておきたい。

では今回のH2。細かいカスタムが目白押しだ。大きな部分で言えば、アシャンティ・24インチホイール、E&G3.5インチオーバーフェンダー、ステンレス4本出しマフラー、ビレットグリルガード、クローム加工サイドステップ、各種ビレットパーツ装着となる。また、純正エアサスペンションのコンプレッサー故障が多いことから、コイルに変更がされている。カスタムのみならず、H2の弱点とされる部分をしっかり対処しているモデルといえる。

純正消耗品の一部が生産終了となり、メンテナンスでは苦労が多くなりそうなH2だが、SICでは社外品の入手ルートも確保しており、今後も問題なく対応可能というから安心だ。価格やカスタムレベルだけではなく、購入後のアフターケアも含めてH2の購入を検討したい。

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サイドミラー後期型移植、レンズ類ブラックアウトペイント、ビレットグリルガード(ボディ同色)、ビレット牽引フック、ビレットフードラッチ、メッシュグリル、フロントバンパークローム加工、アンダーカバーブラックロゴなど、ボディ全体にビレットパーツが装着され、クローム加工がされている。

ホイールはアシャンティの24インチ。オーバーフェンダーは3.5インチワイドのE&G。タイヤサイズは325/45R24。

H2では王道となるステンレス4本出しマフラー、LEDテール、ビレットリアバンパーロゴインサート、ビレット牽引フック、ビレットフューエルドア、クローム加工サイドステップ。

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05年型であるため、いわゆる前期型のインパネデザイン。インパネ周りは、カーボン調3Dパネルキット&ビレットパーツで装飾。カロッツェリアサイバーナビ、バックカメラ、バイパーセキュリティが装着済。

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タイプGは専用の上質レザーシートとなり、1人用のサードシートが備わるのが特徴的。タイプGの純正サンルーフ、カロッツェリアフリップダウンモニター、ヘッドレストモニターが追加されている。


SPEC

全長×全幅×全高● 5171×2062×2012mm ホイールベース● 3117mm エンジン● V8 排気量● 6.0ℓ 最高出力● 325hp/5200rpm 最大トルク● 50.5kg-m/4200rpm トランスミッション●4AT

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SIC【シアーズインターナショナル】

所在地:埼玉県草加市西町1273-1
TEL:.048-929-2222
URL:https://www.sic-jp.com
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日

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埼玉県草加市の国道4号線沿いにあるSIC。1階が車両が並ぶショールームとファクトリーになり、2階のパーツセンターでは消耗品や社外パーツの販売を行なっている。販売車両のメインはH2で、常に5台以上の様々なタイプが並ぶ。長年H2を扱ってきた経験から、カスタムやメンテナンスの実績も豊富で、他県から来店するオーナーも多い。H2とは別に、レアなモデルが入庫することも多いので、H2以外の販売車両も要注目だ。

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H2用だけではなく、様々な車種の一般的な消耗品から、カスタムパーツを合わせて1万点以上の商品が並ぶSICのパーツセンター。パーツ購入だけで訪れても問題ないので、気軽に訪れてみよう。


写真&文/相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

2代目チャージャーをセレクトし、誰もが一目置くスタイルへと愛車を変貌させた

2012 DODGE CHARGER SRT8

2012 DODGE CHARGER SRT8

COOL GUY AMERICAN CAR LOVER-アメ車を愛する良いオトコ-

「誰かと被りたくない!!」強い思いを愛車に込める

クルマ好きは日本全国に数多くいるけれど、とくにアメ車好きはモデル選びにしろ、カスタムにしろ、とにかくオリジナリティを重視する傾向が強い。ここに紹介する佐藤さんはというと大のセダン派。さらに誰かと被るのは好きではないという思いも強い。そんな彼はカスタムありきで2代目チャージャーをセレクトし、誰もが一目置くスタイルへと愛車を変貌させた!

SNSで知り合った人たちのアメ車に魅了されて…

クルマには様々なボディタイプがあり、SUV、クーペ、セダン、ミニバン、ワンボックスなどに分けられている。それぞれのタイプごとに魅力的なモデルをラインナップしているため、タイプを問わず乗り分けるという人もいれば、好きなタイプばかりを乗り続ける人もいる。今回紹介する佐藤さんは先述した例でいうと後者で、セダンにしか目がいかないという根っからのセダン好き。免許を取得してまず最初に購入したのがトヨタ・クラウンマジェスタで、その次に購入したのがクライスラー・300。そして現愛車のダッジ・チャージャーという遍歴の持ち主。

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チャージャーを購入したのは3年前の2018年。ちなみにチャージャーは4ドアとして復活した2006年モデルからの初代、2011年モデルでマイナーチェンジした2代目、そして2015年モデル以降の現行と3タイプからセレクトでき、好みが分かれるところでもある。佐藤さんがセレクトしたのは2代目の2012年モデルで、グレードはこのモデルイヤーから追加されたSRT8。「SRT8の速さを体験してみたかった」というのが理由。

購入時はフルオリジナルだったという愛車だが、当初からカスタムすることを前提としていただけにストックの状態をキープしていた期間は短く、ボトムスに22インチの大径ホイールを履かせたり、エアサスをインストールしてみたり、ボディにセンターストライプを施工してみたりと、その時の気分次第でアレンジを楽しんできた。

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そして今回さらに大幅なリメイクを敢行。ボディはフルラッピングでライムグリーンへと変貌を遂げている。この仕様へと至る経緯には「誰かと被りたくない、愛車を目立たせたい」という、佐藤さんの強い思いが込められており、まさにそれを具現化したと言える。

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フロント周りはダッジのアイデンティティである十字デザインのクロスヘアグリルからメッシュへと変更するとともにAPRのカーボンスプリッターを装着。ヘッドライト&フォグライトにはLEDリングを仕込む。ドアはバーチカルドアのランボドアキットを用いて4枚ガル化。リアスポイラーはストックのタイプから現行モデル用へと交換するとともにエクステンションを追加してアクセントを付ける。マフラーはワンオフの可変バルブ付きの両サイドデュアル出しで、センターのディフューザーにもボディカラー同色の処理を施す。

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購入した当初はフルオリジナルで、ボディカラーは純正のブラック。そこからレッドのセンターストライプを施したり、ボンネット&サイドに大きなデカールを施したりといったことを経て、今回新たにライムグリーンにパープル系の差し色をプラスしたシルエットへと進化。ちなみにこれはラッピングによるもの。「愛車を目立たせたい」というオーナーの希望をコーストが具現化。

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以前はレクサーニ・ベノムの22インチを履かせていたボトムスだが、コースト代表・松本氏の愛車チャージャーに装着していたWORK・グノ-シスCVDの20インチ(F/11J、R/12.5J) を譲り受けインストール。エアサスはユニバーサルエアーで、激低車高を目指すべくフェンダーを加工。

2012 DODGE CHARGER SRT8

OWNER:SATO


Thanks:COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
HP:http://coast-jp.com


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

第一の課題はこのエアバッグランプ点灯を解消することだ【REFRESH PROJECT】

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REFRESH PROJECT!! CHEVROLET TAHOE

走行には支障がないからと放置し続けていた箇所を車検前に改善するの巻

すっかりご無沙汰ですが元気に走り回っております

コロナ禍であることがもはや日常となってしまったことで感染者数が拡大している日本列島。しかし、そんな中でも一服の清涼剤となれればと編集部は各地へ取材に赴いている。で、移動を共にする私の相棒はタホ。ご存知の方も多いかもしれないけれど、誌面で取り上げるのは約1年振り。以前みたいにもっとコンスタントに取り上げたいのだけれど、取り上げるべきネタが多くて持ち越しにつぐ持ち越し。

でだ。相棒は基本的に大きなトラブルを発症することはないのだけれど、小さいトラブルはちょこちょこと発症していたりする。しかし、走行に支障をきたす様な内容ではないため長年放置し続けてきたのだ。とはいえ、それが原因で車検を通すことができないとあれば改善するしかない!!


走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】


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何だかランプがいっぱい点灯しちゃっているけれど、これはキーオン状態で撮影したためで、常時点灯してしまっていたのがエアバッグのランプ。このランプが点灯した時には「ヒューズでも切れたのかなぁ?」と思ってしばらく放置していたのだけれど、いい加減気になってヒューズを確認してみるも切れていない…。

ということはほかに原因があることになる。それでも走行に支障はないからと放置し続けていたのだが、このままではマズい状態が訪れた。そう車検だ。車検の検査方法や審査などを行なう「自動車技術総合機構」が、平成29年2月以降から「警告灯が点灯又は点滅している自動車は車検の審査を行わない」と規定したことにより、このままでは車検が受けられない。というわけで、今回の第一の課題はこのエアバッグランプ点灯を解消することだ。

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早速エアバッグランプ点灯の原因を探るためテスターを繋いで原因を探ることに(この時の写真を取り忘れた…)。そして点灯させて原因が判明。それはステアリングの中央に付いているクロックスプリングの故障。

そして上写真が交換用に用意した新品のクロックスプリング。これまでにアチコチ修理をしてきたけれど、ステアリング周りに手を付けるのは初であるため意外とワクワクしていたり。作業する方はそんなこと微塵にも思っていないだろうけれど(笑)。

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交換手順はさっぴくが、クロックスプリングはステアリングの裏側に取り付けられているためステアリングまで取り外す必要がある。ステアリングを取り外したところでクロックスプリングがお目見えしたので、これを交換して作動確認をした後に元に戻せば第一の課題は終了なのだが…。

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せっかくここまで取り外し作業を行なったのにここで終わってはもったいない的な発想が過ったことで、さらにステアリング関連部品を交換することにした。それがウインカーレバーASSY。

ウインカーやワイパー、クルーズコントロールの操作に不具合は発生していなかったにもかかわらずナゼ交換するに至ったかというと、ハザードスイッチが不良だったから。

通常はスイッチを押してオンにすれば点灯するわけだけど、不良だったため押したまま少し横に動かさないと点灯しないといった状態で、高速道路を走行中に渋滞の最後尾についた際にはこの動作をしなければならず不便極まりない状態だったのだ。

しかもこれはエアバッグランプが点灯したよりもずっと前から起きていたことで、これも放置し続けていたのがある意味交換するチャンスが巡ってきたカタチだ。

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第一と第二の課題がクリアになったことでストレスもだいぶ解消されたものの、まだ気になっていたところが残っており、それがドアロックの不具合。

キーレスを操作しても運転席ドアだけが反応しないため、鍵の開け閉めがまぁメンドクサイこと。昔はそれこそキーレスなんて付いていなかったのでキーで開け閉めするのが当たり前だったけれど、便利な機能に馴れてしまうと億劫で仕方ない。

なので、第三の課題としてドアロックアクチュエーターを交換することにした。


THANKS:AITHON CARS
TEL:048-920-6055
HP:https://aithon.jp


コロナ禍での運動不足を解消するために、ここ最近は自転車でのサイクリングがマイブーム!! ちなみにこの自転車は息子のリクエストで購入したのだけれど、ぜ~んぜん乗らないので私が活用。おっさんにはだいぶ爽やかすぎるカラーリングで友人からも笑われたが、サイクリング中はマスクにサングラス、そして帽子をかぶっているのでまったく気になりません(笑)。

PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

59インパラの一番の魅力はインパラ最大のテールフィン

1959 CHEVROLET IMPALA

1959 CHEVROLET IMPALA

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

ビンテージの特徴ともいえる、細かい年式によってデザインや仕様が変わること。シボレー・インパラも、59か60か、それとも62以降かと好みの意見は分かれるが、インパラらしい豪快なテールフィンを求めるなら、59を選ぶべし!?

特徴のテールフィンは59以降年々縮小へ

アメ車には様々なカスタムジャンルがあるが、本国アメリカを含めて地域によっては高いシェアを誇るのが、ビンテージフルサイズセダンをベースにするローライダースタイル。その中でも高い人気を誇るモデルが、1959年からのセカンドジェネレーションのシボレー・インパラだ。

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58年にベルエアのスペシャルパッケージとして登場し、59年に単独車種として独立したインパラは、50年代のアメ車を象徴するテールフィンの翼を広げたようなバット・ウイングが唯一無二の特徴となり、先代ベルエアよりスリムで長いボディラインとなった。

ボディも2ドアクーペのみから4ドアが追加され、4ドアは通常のハードトップと、スポーツセダンと呼ばれるピラーレスでリアガラスがコーナーを巻き込むタイプがある。他にコンバーチブル、ワゴンをラインナップする。ローライダーでは2ドアクーペの選択が圧倒的で、撮影車両の4ドアスポーツセダンは、オリジナルで乗るという流れができているようだ。

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エンジンは3.9ℓ直6がスタンダードで、撮影車両が搭載する5.7ℓV8はオプションだ。他に4.6ℓV8も設定する。

インパラは60年、62年にデザインの変更を行なっており、それぞれの年式でファンも多い。ただ、インパラの特徴であるテールフィンは年々縮小しているので、最大限インパラの個性を求めるなら「59」かもしれない。

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初代インパラは、ベルエアのスペシャルパッケージとして1958年に登場。翌59年には単独車種として独立。ボディはスリム&ロング化され、アメリカの50年代フルサイズセダンを象徴する大胆なテールフィンがデザインされ、キャデラックとはまた違う、翼を広げたようなバット・ウイングが特徴的。

横長のテールレンズも59だけの形状で、これはキャッツアイとも呼ばれる。60年型では丸形に変更されている。ヘッドライト上にあるアイブローも、同じく59年だけのデザインだ。リアガラスがサイドまで続く形状が、4ドアスポーツセダン。

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エンジンは3.9ℓ直6が標準で、4.6ℓV8、5.7ℓV8がオプションとなる。撮影車両はオリジナルの5.7ℓ。

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過去に張り替えられている可能性もあるが、ポップなシートデザインは当時のまま残されている。59年型という年式だけに、細かい部分まで見ると要修繕となる部分もあるが、オリジナルに拘るにせよ、手を加えるにせよ、グレイスキャブは親身にオーナーと向き合ってくれるので、安心して相談するといいだろう。

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GRACECAB【グレイスキャブ】

所在地:愛知県春日井市惣中町3-84-2
TEL:0568-35-7790
HP:http://gracecab.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載