ドラッグレースに徹したスパルタンなチャレンジャー

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK

HIGH PERFORMANCE MUSCLE CARS

本場USのドラッグレーサーを市販化。そんな本格派で公道を走る“ アメリカンジョーク” な話を、本気で実現させてしまうノリの良さがダッジブランドの魅力。1320フィート(0.25マイル)を制するスパルタンな味付けは格別!


ネーミングの「1320」はドラッグレースのスタートからゴールまでの距離のこと。


スーパービーからアングリービーへ。その真価に迫る!

2019年モデルよりR/Tスキャットパックのオプションとして加わった「1320ドラッグパック」。2020年2月にもBUBU阪神に在庫しており、当時は大阪の北港マリーナまで持ち出して近辺を走らせてのドライビングインプレッションも込めて取材したモデルだ。

当時はスパルタンなスペックにダークグリーンの落ち着いた渋みのあるボディカラーがジェントルで好印象と紹介したが、今回撮影した車両はいわゆる定番色にして人気カラーのホワイト。これがまた粋な選択肢としてそそる。

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK

スーパーチャージャーに頼らず、6.4ℓのHEMI本来のパフォーマンスを生かしつつ、非対称のリミテッドスリップディファレンシャルや41スプラインリアアクするハーフシャフト。

ドラッグレースにとって重要な要素であるスタート時におけるリア重量比率の最適化を実現させる、ドラッグモード対応アダプティブダンピングサスペンションのインストールなど、R/Tスキャットパックベースながら、その味付けはスパルタン。運転席のみ標準装備で助手席や後部座席は+1ドルのオプション設定としたしやかなジョークの中にも、そのストイックぶりが窺える。

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK

そんなモンスター級のチャレンジャーをハイインパクトカラーで乗るのではなく、あえて定番カラーのホワイトでR/Tスキャットパックと分別がつかないレベルに馴染ませといて、スタートダッシュでその差を見せつけるなんて乗りこなしでもされたら…なんて考えるだけでワクワクするのは私だけではないハズだ。

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最高出力485hp、最大トルク475lbftを発生させる6.4ℓ V8HEMIを搭載。時速100km/h到達まではわずか3.8秒と凄まじい加速力で、ゼロヨンを11秒台で走らせるハイパフォーマンススペックの持ち抜素。SRT392やR/Tスキャットパックと同じエンジンをベースとしながらも、ドラッグパックが如何にドラッグレース用に徹した味付けを加えているかを物語る数値である。

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DRAG PACKの証であり、数字に込められた想いからもその姿勢に本気を感じさせる。アングリービーのエンブレムはタダモノではない証であり、バッジのみならずエアキャッチャーヘッドランプにも“隠れアングリービー”が存在する。

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK

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ドラッグモード付きの減衰力調整式サスペンションを採用しており、モード選択を切り替えるとスタートダッシュでスポイルしがちなリアの沈み込みを軽減。鍛造アルミホイール20インチにはネクセンのドラッグスペックタイヤ(275/40R20)を標準で装備。現車はブレンボ4ピストンキャリパーに赤いカバーの装飾が加わり、レーシーに拍車をかけた仕立てとなる。

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キーをオンにするとメーターのメインモニターにアングリービーが登場。デジタルではあるが、メーターの数字表示がどことなくモダンでモパーマッスルらしさを色濃く残す辺りも特筆物。シートはアルカンターラ×レザーのコンビで市販化するドラッグパックのほぼすべては助手席& 後部座席のオプション付。しかし1席約52kgなので、ない方がゼロヨンでは有利だ!


チャレンジャー 1320DRAG PACK。本格派ドラッグマシンで公道を操る喜びを堪能!


BUBU HANSHIN【BUBU阪神】

TEL:06-6427-5151
HP:https://www.bubu.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 11月号掲

王道カスタムを貫くお手本的一台のシボレーC-1500

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1997 CHEVROLET C-1500

EXTREME AMERICAN

色褪せない魅力を放つOBS、カスタムの王道スタイル!

O.B.S(オールドボディスタイル)と称してポストC-10を担う90年代のC-1500。中でもレギュラーキャブはシンプルイズベストなスタイリングで大本命と噂されている。そんなベストシルエットに当時ならではの王道カスタムを貫くお手本的一台がコレだ!

フルスムージング×ビレット 異径サイズ履きが肝!

30代後半以上には懐かしく、20代の若者たちの眼には新鮮に映るOBS。90年代はアメ車の第二次黄金時代であり、アストロを筆頭にC/K、カプリスの人気もかなりのものだった。当時の定番カスタムと言えばビレットホイール。中でもビレットスペシャリティーズやバドニック、ボイドなど、ステアリングと合わせてインストールするクルマが続出。当時はインパネのパネルやメーターパネル、シフトやシート台座に至るまでビレスペやエンパイヤといったビレットブランドも存在しており、一式揃うほどビレットパーツが持てはやされた。

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時は流れて時代は令和。今や鍛造ホイールブランドも乱立しており、クローム加工も革新的な進化を遂げて昔のメッキとは異なるハイクォリティな仕立ての物も多い。しかし、当時らしさにこだわるならそれ相応のアイテムで揃えて然るべき。

紹介するC1500は、まるであの時のショーカーがタイムスリップして現在に現れたかの如く、当時の魅力を色濃く感じさせる。ドアハンドルや給油口のスムージングに、ロールパン化されたリアバンパーにキャデラックテール。

SSミラーにカウルインダクションボンネットフード、そして極め付きがリア3リンクで仕立てたエアサスで、絶妙にフェンダーをリム被りさせるフロント20インチ、リア22インチのバドニック異径履きだ。

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90年代の王道カスタムは未だ色褪せるどころか、磨けば磨くほどに輝きを見せるビレットホイールの如く魅力を放つ。よりディープにOBSを嗜むなら、この伝統を次世代へと継承していくべきと言えるだろう。

22インチでインストールするバドニックホイール

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リアのドラムブレーキをディスク化してフロント20インチに対して22インチでインストールするバドニックホイール。キャデラックテールはLEDにリフレッシュしており高輝度対策済。ビレットインサートグリルも当時の定番アイテム!

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ボーテックエンジンにコンピューターチューニングを施し、リミッターカット、スムースワイパーカウルにカウルインダクションフードで走りに徹した仕立ても、ビジュアルだけに偏らないバランスの良いカスタムのお手本。

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背もたれ後方にはロックフォードのウーファーをインストール。バドニックのステアリング色に少し寄せてダッシュパネルやドア内張りの一部をアイボリーカラーでアレンジ。これも現代の車の様に複雑な形状のインパネでは味わえない90年代ならではの楽しみ方の一つと言える。


NAOKI MOTOR BUILD
TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp/


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

四駆はオフロードを走ってこそ!ジープで攻略するSAFの難コース!

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「さなげアドベンチャーフィールド」

アメ車…というより、オフローダーにはおなじみになっている「さなげアドベンチャーフィールド」。自然の森を走る林間コースや、登坂、モーグル、岩場など様々なセクションが用意される日本屈指のオフロードコースだが、今回“あのクルマ”のデビューによって、より難易度の高いセクションが登場したという。こりゃJeepで走ってみるしかない!


【ジープラングラールビコン・オフロード試乗!】見た目以上に最強なスペシャルモデル


トヨタ自動車のお膝元、愛知県豊田市に位置しながらも、日本全国の四駆ユーザーの聖地となっているのが、「さなげアドベンチャーフィールド(SAF)」。トヨタの4WD&SUVがずらりと用意され、実車をじっくり見られるほか、オフロードコースの同乗走行、場合によっては試乗も可能だ。もちろん自分の愛車を持ち込んでのオフロード走行もOKで、普段は体験できない、日常の中の非日常のアドベンチャラスな時間を過ごすことができるのだ。もちろん本誌や、姉妹紙「レッツゴー4WD」の取材でお世話になることもしばしば。

そんなSAFが今回、オフロードコースに難易度を高めたセクションをいくつか加えたという。あの、「ランドクルーザー300」の発表に合わせたもので、これまでのコースなんて緩い緩い、ランクル300はもっとレベルの高いオフロードを走破できるのだ! とアピールするためだという。

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おお、それはGOOD NEWS!ではでは我らがアメリカン・オフローダーの雄、Jeepはそのコースにどれだけ通用するだろうか?そんなわけで数あるJeepの中でも最強のオフロードモデル「ラングラー・ルビコン」を持ち込み、ランクル300が楽勝で走破したという難コースの数々にアタックしてみることにした!ちなみに今回設定した難セクションは、一部は今後に残すが、一部は造り変えてしまうとのこと。ただし9月いっぱいはそのままだそうなので、チャレンジするなら今しかない!

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SAFにはクルマの能力や、ドライバーのスキルに合わせて楽しめるよう、3つのコースがレイアウトされている。まず、最も基本となるのが「ワンダフルコース」。SAFの敷地内をぐるり1周するコースで、ビギナーや、SUVなどにオススメだ。もちろん、路面は未舗装で、山の中、坂の上り下りがあり、自然の森を満喫できる。ただし実際、ミニバンの4WDでも走れてしまうそうなので、Jeepではちょっと物足りない。

そしてビギナーでも車両が本格4WDだ、とか、オフロードをそこそこ走ったことがある、なんて人にオススメが「林間コース」。今回、難易度を高めたというのは、主にここで、泥沼や、大きなギャップを組み合わせたテクニカルバンクなど、以前よりかなり、手応えのあるコースになった。

そしてそして、ベテランでも手を焼く、SAF最高難度のセクションが並ぶのが「トライアルコース」だ。ここはレンタル車両での走行禁止、自車でのみ楽しめる。他の2つのコースがぐるり一周で走るのに対し、1つ1つのセクションが独立しているのもトライアルコースの特徴。「岩石走路」、「岩石登坂」、「キャメルマウンド」、「胸突八丁」などなど、セクションの名前からして、なかなか手強そう…。

で、Jeepルビコンは、もちろんこのトライアルコースに一通りチャレンジ! やや手こずる場面もあったものの、みごと各セクションをクリアした!

あまりにみごとに走りきったので、最後、ウインチワークにもいそしんだのだった(汗)

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オフロードを走る前は、タイヤの空気圧を少し落としてあげるとグリップ力が増し、走破性がアップする。今回のラングラーは35インチのMTタイヤ、普段は3.0kgfの空気圧に設定していたが、1.8kgfまで落とす。落としすぎるとタイヤがホイールから外れてしまうことがあるので注意。


〔出演〕 JeepラングラーJL ルビコン(北米仕様)

JeepラングラーJL ルビコン(北米仕様)

JeepラングラーJL ルビコン(北米仕様)

今回、SAFの難コースに挑んだのは、本誌レポーター・こぼさか所有のJeepラングラーJL。並行輸入された北米仕様のルビコン/ショートモデルで、国内正規には設定されない6速MT。さらに2インチアップサス、35インチマッドタイヤ、WARNウインチなどで武装されている!

SCENE 1 泥沼
まるでジャングルクルーズ!エンジントラブルに注意だ

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SAFの中級コース「林間コース」に設えられた、本格的な泥沼! 事前に“深さ70cm、路面は比較的しっかりしてますよ”と聞いていたからいいものの、知らなかったら避けたいレベル。L4にシフト、進入はゆっくりと! 勢いよく突っ込むとエンジンが水を吸ってトラブルに…。

SCENE 2 テクニカルバンク
ジワジワとトラクションを確認しながら駆け上がり!

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やはり「林間コース」にある、ヒルクライム…からの左、または右への駆け上がり。登りであまり勢いをつけすぎると曲がりきれない、アクセルワークの難しいセクション。おまけに今回は登り部分が削られモーグル状に。ルビコンのL4、超ローギアーが威力発揮だ!

SCENE 3 岩石登坂
ラインを外すとダメージ大!やたらに踏んでもダメダメ

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大小の岩がゴロゴロ並び、しかも斜度20度くらいの登り。岩はクルマの下回りにヒットするとダメージが大きいだけに、大きな岩を避け、少しでも平らな部分を選んでいくことが必至。クルマの動きに合わせリズミカルにアクセルを開けながら行くといいが、難しいかな…。

SCENE 4 岩石走路
スウェイバーをOFFしてアーティキュレーションを生かす

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大きな岩がゴロゴロ並び、さらに岩の小山が設えている難コース。フラットなラインを見つけだすのも難しいので、ここはJeepのサスペンションストロークとアーティキュレーションをうまく使って乗り切る。下回りのヒットも避けられないので、イヤな人は近寄るべからず。

SCENE 5 キャメルマウンド
連続するコブや穴、ボディヒットは確実!?

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ラクダのコブがアトランダムに並んだような、いわゆるモーグルセクション。レイアウトはSAFスタッフのその日の気分で変わり(?)、V字やキャンバー、小山の組み合わせで難易度も変化する。ただしここはルビコンが最も得意とするステージ。あえて難しいラインを選んでも、粘り強いサスペンションでクリア。

SCENE 6 胸突八丁
マッディな路面と20度の上りオマケに大きな穴もあちこちに

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グランドのコースから出口に到る、マッディなモーグルの登り。最後の最後の難セクションは、シフトワーク、アクセルワーク、ステアリングワーク、ドライバーのすべてのスキルが試される場所だ。今回は難コース化で、深い大穴がいくつも出現!

SCENE 7 岩石登坂〈特別編〉
“第5の駆動輪”ウインチで攻め上がる!

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今回の出演車両、Jeepルビコンには前後デフロッックも電動ウインチも備えられていたのだが、幸い、そのどちらにもお世話になることなく、ほとんどのセクションをクリアできてしまった。が、せっかくなので、あえてここではウインチの基本的な使い方をレクチャーしておこう。装着していない、あるいは装着していても飾り?と思わせるJeeperも多い昨今。参考にしてくれ!

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ウインチを使いこなすにはツリーストラップ、シャックル、スナッチブロックなど周辺のアイテムも必須となる。安全のため、ウインチ使用時は必ずグローブをはめて作業したい。

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装着したウインチはWARN ZEON 10‐S。最大牽引力4500kg、シンセティックロープ採用で軽量。JLラングラーにベストマッチだ。

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まずはウインチのクラッチをフリーにして、ロープを人力で引き出す。今回は岩場、キツい登りということで、ダブルラインで引くことにした。

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適所にある木をアンカーに使う。木を保護するため必ずツリーストラップを使うこと。なるべく根本近くに巻くと、さらに安全だ。

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ツリーストラップとスナッチブロックをシャックル(今回はソフトシャックルを使用)でつなぐ。スナッチブロックにはウインチのワイヤを掛ける。


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SAFにはコイン洗車機も完備(1回300円)。走り終えたら洗車、というより下回り、フェンダー内、タイヤ&ホイールなど、泥を落としておこう。帰りの一般道に落とさないように!

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SAFにはまた、エアコンプレッサーも用意されている。エアを落として走ったら、ぜひエアを入れ直して帰ろう。無料で利用できるそうだ。35インチタイヤを3kgf まで入れ直せるほど強力!


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一緒に“ 攻めた”Jeepers

実は今回、この日にアメ車マガジンが行きますよ、とSNSで呼びかけてみた。と、お二人が一緒に走ってくれた!2台ともJKのケンさん(右)とヒロ(左)さんだ。オフロード走ってるな、と分かる2台。やっぱりJeeperはこうでなくちゃ!ありがとうございました!


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四駆で楽しむ総合アウトドアランド『さなげアドベンチャーフィールド』

愛知県豊田市にある、トヨタ自動車関連会社が運営する総合アウトドアフィールドで、オフロードコースをメインにデイキャンプエリアなども用意される。トヨタの4WD&SUVの試乗や同乗走行、もちろん自車持ち込みでオフロード走行もOKだ。現在、営業内容は限られるが、自車走行はOKとのこと。

所在地:愛知県豊田市伊保町向山16番地1
TEL:0565-46-5551
営業時間:9:00~17:00(内容、季節により変動あり)
定休日:木曜日
自車持ち込み走行料:4,400円 / 1時間・平日~7,700円 /1日・休日(ビジターの場合。会員は割引あり)

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Photo:Fumio Koga
Text:Yoshinobu Kohsaka

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

チャレンジャーSRTヘルキャットにクラスリート搭載

2016 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

2016 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

EXTREME AMERICAN

ヘルキャットにエアサス搭載でも不安なく走りは楽しめる!

見た目のエアサスか、走りの車高調か。そんな悩みを持つオーナーは少なくないが、その2つの良さを両立する次世代エアサスを搭載し、走りを存分に楽しむオーナーがいる。これからの時代、エアサス搭載で走りを不安なく楽しむのが当たり前になる!?

1年弱でSRTからヘルキャットに乗り換え

見た目重視のカスタムを施したH2から、走りを楽しむためにチャレンジャー・SRTを購入し、約2年半前に本誌で紹介した立花さん。その撮影から数ヶ月後、リアディフューザー装着の相談で訪れた埼玉のオールインポートで心揺さぶるモデルと対面する。それが現在の愛車となる16年型ヘルキャットだ。「SRTで十分走りを楽しんでいたし、ヘルキャットは必要ないと見ないようにしていたんですが…」。結局SRTは車検を通すことも無く手放し、再びノーマルからのカスタムに着手した立花さん。

2016 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

立花さんが求めるコンセプトは、SRTと変わらず「エアサス搭載でも走りをガンガン楽しむ」こと。そのためには、ハード走行でも運動性能を安定させ、高い耐久性を誇るエアサスキットが重要となる。

それを両立するのが、オールインポートオリジナルブランド「クラスリート」の2Wayパフォーマンスエアサスキットだ。このエアサスを中心にカスタムが進行していき、ホイールはROHANA RFX15・F20×10J/R20×11J、APRフロントカーボンスプリッター、サイドスプリッター、リアカーボンディフューザー、リアスポイラーエクステンション、ルーフスポイラーを組み込み、コルサヘダース&キャタバックに交換がされている。

車両購入後もヘルキャットの性能は持て余すと、しばらくは後悔の思いもあったようだが、今となってはカスタムと走りを楽しみ「買って超満足」と笑う。もしかしたら、次はデーモンか?

オールインポートのオリジナルブランド「クラスリート」の2wayパフォーマンスエアサスキット

オールインポートのオリジナルブランド「クラスリート」の2wayパフォーマンスエアサスキット(適合車種:2011年~のダッジ・チャージャー、チャレンジャー、クライスラー・300。価格は税込み:798,000円)を搭載。

全長調整式2wayサブタンクを採用し、伸長時・圧縮時の減衰力を好みに合わせて36段の調整が可能。これにより、走行時の乗り心地を劇的に引き締める硬めのセッティングから、柔らかいセッティングまで調整が可能。

ホイールはROHANA RFX15・F20×10J、R20×11Jをインストール

エアサス搭載車とは思えない走りを体現できるのが同エアサスの特徴だ。ホイールはROHANA RFX15・F20×10J、R20×11Jをインストール。

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APRフロントカーボンスプリッター、サイドスプリッター、リアカーボンディフューザー、リアスポイラーエクステンション、ルーフスポイラーを装着。吸排気系チューニングも施され、コルサヘダース&キャタバックに交換されている

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OWNER/立花甲太さん


ALLIMPORT
TEL:048-959-9419
HP:https://www.allimport.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

ブルーリバーは十人十色なバンライフをサポートしている

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Let’s Enjoy Van Life! AMERICAN VANS -いまこそVANに乗ろうじゃないか!!-

ブルーリバーはフルサイズバンの在庫台数日本一!

関東にはフルサイズバン専門店があるのに、何故か関西ではフルサイズバンを扱うショップが極端に少なかった。しかし、ここ数年は〝バンライフ〟がハッシュタグと共にSNSで賑わいを見せ、大阪でも盛り上がってきている。その陰の立役者が、紹介するアメ車専門店の老舗ブルーリバーだ。

十人十色な楽しみ方に応じた納車スタイルが魅力

関東や関西のみならずフルサイズバンの人気が高騰中の昨今、「デカ過ぎて日本では乗りにくいのでは?」といった固定概念も、国産ミニバンの大型化や5mを余裕で超える国産ピックアップが当たり前に流通する今となってはさほど気にならなくなってきた。

ぶっちゃけタンドラを始めとするフルサイズトラックの方が大きかったりするし、ボンネットが短く、見切りが良いフルサイズバンは割と運転しやすかったりもする。シェビーバンは全長5.1mと意外に短く、その気になればハイエースのワイドに乗るくらいの感覚で普通に乗れてしまうのがフルサイズバンの魅力だ。

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紹介するブルーリバーはそんなフルサイズバンの宝庫!ハイルーフ、ロールーフ、シェビー顔のG20&G30にバンデューラ、長いのから短いのまで様々なモデルをその場で吟味できるだけの在庫数を有しており、お客さんの意向に沿って、整備のみでの納車か、お好みの色でニューペイントを施すか、さらには本国よりグリルやレンズ類、モール一式まで手配してフルレストアレベルの仕上げで納車といった選択肢も。

またインテリアに関してもDIYでコツコツ仕上げたい方には、その分リーズナブルに提供するなど、十人十色なバンライフをサポートしている。

店頭と徒歩圏内のストックヤードを合わせてアメ車ばかり40台を在庫しており、もちろん在庫にないベース車両もオーダーすれば日本国内、本国の両方から探してくれる。とりあえず色々見比べてみたいと検討中のアナタ!ブルーリバーに行けば好みの一台が見つかるはずだ!

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フルサイズバンのみならずC-1500やタホ、サバー、C10も豊富に在庫しており、ブルーリバーの名を全国に轟かせたアストロも常時4、5台在庫している。奥からフルノーマル、フルエアロ、オリジナルペイントと並んでおり、手前の旧マスクは2001年モデルをベースにフェイスコンバートしたもので、要望があれば好みの仕様に仕立てて販売してくれるところも魅力。アストロカスタムと言えばブルーリバーは今なお健在だ!

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高年式でも30年近くが経過したモデルだけに、塗装のヤレを気にする方にはオールペイントをお勧めしている。モデルイヤーに沿ったオリジナルツートンペイントはもちろん、個性的な色の組み合わせでオリジナルオーダーにも対応。ビレットホイールなどイメージするバンライフを相談すればカタチにしてくれる。

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年式は古くても保管状況や本国を含む前オーナーの乗り方次第では、グッドコンディションを保つレア個体も存在する。現車は熊本への納車直前のもので、インテリア、エクステリア共に極上コンディション! 関西近郊のみならず南は九州、北は北海道まで全国納車可能。気になる個体があれば気軽に問い合せしてみると良いだろう。


BLUE RIVER【ブルーリバー】
住所:大阪府和泉市室堂町596-14
電話:0725-56-6400
E-mail:yamakura@blue-river.jp
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休

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PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

古き良き憧れのアメ車を80種集結させた 「アメリカンカーコレクション」【デアゴスティーニ】

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1/43スケールでリアルに再現したダイキャスト

デアゴスティーニといえば、模型パーツ付きマガジンからDVD、ブルーレイ付きマガジンなど、パートワーク(分冊百科)シリーズを数多く出版している。これまでにもアメ車を題材として取り上げており、ここ最近では1/8スケールのビッグサイズ「週刊ワイルド・スピード ダッジ・チャージャーR/T」を販売するなどしてアメ車ファンを魅了してきた。

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そんな中、また新たなシリーズとして2021年8月31日から発売を開始したのが「隔週刊アメリカンカーコレクション」だ。1960~1970年代を中心としたマッスルカーと呼ばれるハイパフォーマンスなアメ車たちを全80種類ラインナップし、1/43スケールの重厚感あるダイキャスト製で、リアルなカラーリングとエンブレム、ディテールもオリジナルモデルを忠実に再現したミニチュアコレクションとなっている。

まさにアメ車ファン垂涎のコレクションと言えるだろう。

1/43スケールで細部までリアルに再現した、重厚感溢れるダイキャストモデル

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創刊号(2021年8月31日発売)は、スポーツカーの歴史に革命を起こしたマッスルカーの代名詞、1964年発売の「フォード・マスタング シェルビーGT500」。さらに2号(2021年9月14日発売)は「1968年型シボレー・コルベットC3」、3号(2021年9月28日発売)は「1977年型ポンティアック・ファイヤーバード トランザム」と、毎号魅力的なモデルをラインナップ。

背景付き専用ケースで毎号お届け!

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カーコレクションをキズやホコリから守る、専用の背景付きケースを毎号付属。専用ケースはスタッキングすることが可能で、自由なレイアウトでディスプレイでき、コレクションの楽しみ方が広がる。

マガジンでは4つの章で華やかなアメリカンカーの世界を詳しく紹介

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毎号付属するモデルの歴史や性能、テクノロジーなどをビジュアルとともに解説した「モデル紹介」を筆頭に、「アメリカンカー歴史秘話」「MADE IN AMERICA」「USA News」の4つの章で構成したマガジンを付属。全号集めると一大アーカイブが完成。


問い合わせ★デアゴスティーニ・ジャパン
TEL:0120-161-427
HP:https://deagostini.jp/amc/


アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

完全なノーマルではなく「違いのあるノーマル風アストロ」が人気

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2000 CHEVROLET ASTRO

EXTREME AMERICAN

アストロの匠の技“らしさ”を残しながら違いを出す

近頃のアストロは、派手なカスタムよりもノーマル派が多い傾向にある。その中でも、完全なノーマルではなく「違いのあるノーマル風アストロ」が人気だ。長年アストロカスタムを行なうピットインアクツが、らしさを残しながら違いのあるアストロを製作した。

アストロを知り尽くすから生まれるカスタム

全盛期にはノーマルよりもカスタム車が一般的だったアストロ。しかし現在はフルカスタムのアストロは少数派で、あえてノーマルのままで乗るオーナーが増えている。そうした「ノーマル派」が増えるなか、長年アストロのオリジナルカスタムに力を入れてきた埼玉県のピットインアクツには、「ノーマルを崩さずに違いを出したい」というオーナーが訪れる。

一般的なショップでは恐らく、ホイールや幾つかの既製パーツを組み合わせて終わりだろう。だがピットインアクツは、アストロを愛し知り尽くす匠。無数のパーツを所有し、無いものは自作、他モデルのパーツを加工流用もする。今回製作したアストロは、まさにピットインアクツだからこその「ノーマル風アストロ」だ。

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フロントバンパーはC/K用のポジーバンパー、ボンネットはマジェスティックでワイパーカウルもセット。ハイルーフ用のフェンダートリムを装着することで肉厚なオールテレーンタイヤの装着も可能にし、アメリカンレーシングの15インチホイールもブラックペイント。リアバンパーはC/K用を短縮加工を施し、リアゲートスイッチ&ワイパースムージング。シボレーのテールエンドバンドもリアゲートに合わせて加工がされている。

オーナーのアクティブな趣味を考慮した仕様をテーマにしつつ、ノーマルを大きく崩さないスタイルを目指すのは簡単そうで難題。それを見事やり遂げるからこそ、ピットインアクツには今もなお多くのアストロが集まるのだ。

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ボンネットはマジェスティック製で、ワイパーカウルもセット。フロントバンパーはC/K用のポジーバンパーを装着し、ボディサイドパネルに合わせてシルバーペイント。タホ用の牽引フックも追加している。

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C/K用の純正リアバンパーを車幅に合わせて短縮加工。リアゲートスイッチ、リアワイパーはスムージングされ、車内側のスイッチはギミック(?)としてドライバーが刺さる。

汎用のシボレーのテールエンドバンドは、テールゲートに合わせてカットしているが、違和感は全く無い。アストロオーナーは真似したくなるのでは?テールレンズは装着していたレンズをブラックで縁取りしレッドでペイントを施したもの。ヒッチメンバー装着。車高はノーマルだ。

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ロールーフでは装着されていないフェンダーモールは、ハイルーフから移植。これにより、BFグッドリッチ・オールテレーンT/A KO2(235/75R15)の装着も可能になった。ホイールはアメリカンレーシングの15インチをブラックペイント。センターキャップロゴが経年劣化で腐食していたため、カッティングして新たに作成しクリアペイント。

マフラーはオリジナルのサイド2本出し&フローマスター40。四角いフューエルドアはビレットの丸形に変更。車内のウッドパネルやコンソールはハイルーフ用を移植しピアノブラックペイント。

OWNER: 佐々木潤さん


PIT IN AKUTSU
TEL:048-421-1787
HP:http://www.pitin-akutsu.com/


Photo &Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

プレミアムSUVの王者エスカレードを手に入れるチャンス

2021 CADILLAC ESCALADE PREMIUM LUXURY PLATINUM

2021 CADILLAC ESCALADE PREMIUM LUXURY PLATINUM

THE NEW MODEL SHOWROOM

誰よりも早く王者を手に入れる

新型コロナの影響により、デリバリーが遅れに遅れていた第5世代新型キャデラック・エスカレード。2021年に入りようやく本国ではデリバリーが再開されたが、すでにプレミアム化。日本でお目見えするのはだいぶ先と思われたが、先代モデル同様に、日本最速で新型エスカレードを入庫させたのがアズールモータリング・アメリカンショールムだ。誰よりも早く、プレミアムSUVの王者エスカレードを手に入れるチャンス到来!

ZERO DESIGNでエアロ製作が進行中

2020年2月、5世代目となるキャデラック・エスカレードが世界初披露された。先代より巨大化され、さらにゴージャスに、そしてハイテク技術を満載した、アメリカンSUV最高峰モデルとなっての登場だ。デリバリーは早くて2020年夏と想定されていたが、折しも世界中で蔓延してきた新型コロナウイルスの影響により、デリバリーどころか、生産も一時ストップ。

ようやく生産が開始され、本国ディーラーに車両がチラホラ並ぶようになったのだが、それらはすぐにプレミアムプライスに。そうした本国の状況で、遠く離れた日本で新型エスカレードを目にするのはいつになるのか…。

だが、アズールモータリング・アメリカンショールームはやってくれた。撮影時点の2021年7月中旬、すでに5台の新型エスカレードを入庫させている。これらの車両はプレミアムプライスでの仕入れではなく、初期デリバリーでオーダーしたもの。

本国ディーラーと、かなり太いパイプが構築されているAZRアメリカンショールームだからこそなし得た最速入庫というわけだ。すでに納車済みというモデルもあり、一台はオリジナルカスタムブランド「ZERO DESIGN」のエアロ製作用としてファクトリーに入っているなど、日本最速入庫&納車どころか、最速カスタムが進行中だ。

2021 CADILLAC ESCALADE PREMIUM LUXURY PLATINUM

新型エスカレードのグレードは、ラグジュアリー/プレミアム・ラグジュアリー/プレミアム・ラグジュアリー・プラチナム/スポーツ/スポーツ・プラチナムの5種類。基本となるタイプはラグジュアリーとスポーツで、装備の追加レベルによりプレミアム、プラチナムの冠が与えられる。

ラグジュアリーとスポーツは外装の違いも幾つかあり、スポーツはグリルがブラックメッシュとなり、ドアモールがブラックアウト。ラグジュアリーはクロームグリルでドアモールもクロームだ。

今回撮影したモデルはプレミアム・ラグジュアリー・プラチナム。プラチナムは、最先端装備が標準装備だ。その一つが、GMが2000年代から熟成させてきたマグネティック・ライド・コントロールの最新版を採用している部分。

ショックアブソーバー内の液状流体の中に細かい導体を入れ、減衰力を短時間で変化させる方式だ。ここに、最新型のエアサス(エアライドアダプティプサスペンション)や新開発の独立式リアサスペンションを組み合わせ、歴代最高の乗り心地とハンドリングの良さを融合させている。

2021 CADILLAC ESCALADE PREMIUM LUXURY PLATINUM

他にもプラチナムでは、業界初のオーストリア創業のAKGスタジオ・リファレンス・オーディオシステムを搭載。ヘッドレストなど車内に36のスピーカーを配置し、スタジオ3Dサラウンドと呼ばれる、車内空間の360度から臨場感ある音場を実現する。

インテリアの大きな注目となる、湾曲したOLEDディスプレイは全グレード標準。新型の大きなトピックであるハンズフリー運転支援システム「スーパークルーズ」が搭載されているが、北米高速道路に対応なので日本では使うことが出来ない。日本正規モデルでも同様だ。

気になる価格はASK。他にもスポーツグレードも在庫し、今、日本で両車を比較できるのはAZRアメリカンショールムだけだ。

GM最新技術と豪華装備を味わうなら最上級“ プラチナム” の一択だ!

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新型エスカレードの大きなトピックの一つが、自動車では初搭載となる湾曲したOLEDディスプレイだ。4Kテレビの約2倍のピクセル密度を誇り、対角線比で38インチ超となる。7.2インチのタッチ式ディスプレイ、14.2インチメーターディスプレイ、16.9インチのインフォテインメント用ディスプレイで構成される。

こちらも業界初となる、ヘッドレストなど車内に36スピーカーを備えたAKGスタジオ・リファレンス・オーディオシステムを搭載。3Dサラウンドが楽しめ、マイクとスピーカーを利用して前席・後席会話音響システムも搭載(プラチナムが36で、それ以下のグレードは19スピーカー)。

また、フロントシートヘッドレスト背面には、12.6インチHDタッチディスプレイが設置される。HDMIやUSB入力にも対応。ウルトラビューパノラミック電動サンルーフ装備。1列目シートはマッサージ機能付き。1、2列目ヒートシータ完備。3列目のレッグスペースは、先代比40%増とかなり広くなっている。

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フル乗員の7名乗車でのラゲッジスペース容量は、従来比で68%容量が増え722ℓにもなる。フル電動で格納できる3列目シートを格納すれば2065ℓに拡大する。リアゲートのガラスハッチといった、使い勝手の良いシステムも取り入れている。

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ホイールはプレミアム・ラグジュアリー・プラチナム専用の10スポークダークアンドロイドフィニッシュ&レーザーエッチングポリッシュド22インチ。新開発の独立式リアサスペンションや、同グレードでは、クラス最高峰の乗り心地を追求したマグネティックライドコントロール&最新型エアサス(エアライドアダプティプサスペンション)を組み合わせる。

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エンジンは、GM伝統の6.2ℓV型8気筒(最大出力420hp、最大トルク63.5kg-m )と10速ATの組み合わせ。巡航などの低負荷時には8気筒のうち4気筒または6気筒を休止させるダイナミックフューエルマネジメントを採用。

初採用になったのがディーゼルエンジン。3.0ℓのデュラマックスをオプションで設定した。運転支援システムも充実し、自動運転レベル2に相当するスーパークルーズを標準装備。また、夜間での運転支援としてナイトヴィジョンも設定している。


【SPEC:エスカレード・プレミアム ラグジュアリー プラチナム 】

●全長×全幅×全高5382×2059×1948mm ●ホイールベース:3071mm ●最高出力:420hp/5600rpm ●最大トルク:63.5kg-m/4100rpm ●エンジン種類:6.2ℓV8 ●トランスミッション:10AT ●乗員:7人

2021 CADILLAC ESCALADE PREMIUM LUXURY PLATINUM

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先代の第4世代エスカレードと比べると、全長:187mm/全幅19mm/全高:38mm大きくなる(本国カタログ値)。グレードはラグジュアリー、プレミアム・ラグジュアリー、プレミアム・ラグジュアリー・プラチナム、スポーツ、スポーツ・プラチナムの5タイプ。


2021 CADILLAC ESCALADE SPORT

2021 CADILLAC ESCALADE SPORT

メインの撮影車両はプレミアム・ラグジュアリー・プラチナムだが、アズールモータリング・アメリカンショールムではスポーツグレードも在庫している。専用のブラックメッシュグリル、ドアモールがブラックアウトなど見た目の違いもある。プラチナムの装備には劣るが、ブラックメッシュが好みならスポーツの選択もありだ。


AZZURRE MOTORING アメリカンショールーム
所在地:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118
HP:http://azzurre-motoring.com

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アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

生粋のマッスルパッケージと言われるプリマスGTX

1971 PLYMOUTH GTX

1971 PLYMOUTH GTX

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

生粋のマッスルパッケージ、ワイスピ登場で一躍注目の的へ

マッスルカーの中でも、マニアックなファンが多いのがプリマスだ。ポピュラーなモデルはロードランナーだが、同じくサテライト/ベルベディアをベースにするGTX が、ワイスピ登場を機に高い注目を集めている。生粋のマッスルパッケージと言われるGTXのフルオリジナルがグレイスキャブに存在する。

モデルチェンジの翌年にGTXは消滅

ワイルド・スピード アイスブレイクで主人公のドミニクが市街地をぶっ放すクルマが、プリマス・GTXだ。プリマスのインターミディエイトのサテライト/ベルベディアをベースにした、上級グレードであるベルベディア・GTXを総称して「GTX」と呼び、同様にベルベディアをベースにするロードランナーが、キャッチーな名前の由来も相まって知名度が高い。

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両車の外観の違いは僅かだが、キャラクター的にカジュアルなロードランナーに対し、GTXは上級で硬派なマッスルカーであり、ロードランナーよりも上位車種の設定だ。知名度の高い数々のマッスルカーが登場するワイスピで、どちらかといえばマイナーな存在のGTXをメインに据えるあたりも、モパーファンが同作品を愛する理由だろう。

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撮影車両の71年型は、まさにドムが乗っていたGTXと同じ年式。71年からはGTXのセカンドジェネレーションとなり、それまでのスクエアボディからエアロダイナミクスを取り入れた曲線基調のフォルムに変化している。エンジンは、ロードランナーが383(6.3ℓ)が標準に対し、GTXは440(7.2ℓ)マグナムが標準になるなど、生粋のマッスルカーパッケージの姿を見せたが、排気量規制の影響を受けて72年にはGTXは消滅してしまう(ロードランナーは存続)。

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つまりこのGTXのデザインは71年型のみで、それ故に個体数も少ない。そのGTXの、フルオリジナルを完全に残した今回のモデルは、超絶レアモデルなのは言うまでもない。

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ボディカラーはオプションのサシーグラスグリーン。トップのブラックとのコントラストが、70年代マッスルカーを象徴している。アイアンバンパーがマスク全体を覆うデザインはモデルチェンジした71年型の特徴。ホイールはオリジナルの15インチラリーホイール。タイヤはグッドイヤー・イーグルGTⅡ・F235/60R15、R255/60R15。

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71年型のエンジンは、ベースとなるサテライトのなかで最も大排気量となる440マグナム(7.2ℓ)がスタンダード。また、当時最強とも言われた426ストリートHEMIエンジンも設定され、425hpを発揮した。撮影車両はオリジナルの440が搭載され、GTXの特徴であるボンネットスクープが目立つ。

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外装と同様に、71年のモデルチェンジにより丸形曲線基調に変更されたインテリアデザイン。センターパッド付きのステアリングは、オプションのタフ・ステアリング。ブラックレザーシートの状態は非常に良好で、40年以上前の経年劣化は感じさせない。


GRACECAB【グレイスキャブ】
所在地:愛知県春日井市惣中町3-84-2
TEL:0568-35-7790
HP:http://gracecab.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

クルマ全体の印象をハイセンスに纏めたハマーH2

2006 HUMMER H2

2006 HUMMER H2

EXTREME AMERICAN

ステルスグレー×ブラックの計算し尽くされたコントラスト

モノトーン基調のカラーコントラストに徹することで、鍛造の表情を存分に発揮する。ダークトーンの中に映えるボトムスの絶妙な輝きは、一通りカスタムライフを謳歌したオーナーの集大成!

センターキャップのロゴは、なんと手書きをデータ化!

京都在住の横山さんがカスタムに目覚めたのは19歳の頃。当時トレンドの最先端だったビップカーでチームに所属し、4年ほどカスタムのイロハを学んだのが始まりだ。その後、白いサバーバンに乗り始めたことをキッカケに今度はビップカーとはまったく異なるアメリカンカスタムカルチャーの虜になったと言う。

2006 HUMMER H2

サバーバンではボディにマッチするホワイトリムのレクサーニを合わせて楽しんでいたが、やり尽くしたところで次なるベース車両を物色。あえて一世を風靡したH2で大人っぽいカスタムをしても面白いのでは? とマニアックなボディカラーに絞った。選んだのはステルスグレーだ。ちなみに2021年の1月に商談が始まり、3月に納車したばかりでわずか半年足らずにしてフルノーマルからここまでの進化を遂げた。グリルやバンパーを始めとする脱クローム化によって重厚感を増し、リフトアップ&オーバーフェンダーで理想のリムを履く準備を整えた後、その集大成としてカスタムの要となるホイールとしてオーダーしたのが覇王ホイールのハイフォージドだ。

2006 HUMMER H2

タンドラに乗る共通の友人が既に愛用しており、紹介してもらったことがキッカケだったそうで、一番のこだわりは横山スタイルにちなんだ「YS」のロゴだ。既存の字体ではなく、直筆の手書きをデータ化して制作してもらったオンリーワンのセンターキャップによって、主張するカスタムのこだわりは、色とりどりの派手なカスタムとは一線を画す。大人の嗜み、身嗜みはまさに、足もとからと言えるだろう。

2006 HUMMER H2

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マットブラックにバルカンヘッドライト&フォグで合わせたフェイスは、HUMMERの文字をボディ同色でコーディネイトするなど、細部にまでこだわりが際立つ逸品。4本出しステンレスマフラーの音量も重厚感に溢れ、ダークトーンの組み合わせでクルマ全体の印象をハイセンスに纏めたH2。

22インチの12J、-44でオーダーメイドしたハイフォージドホイール

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22インチの12J、-44でオーダーメイドしたハイフォージドホイール。165.1の8穴は特殊ピッチだけに多車種流用が難しく、既製品でお気に入りのリムデザインがない場合はオーダーするという選択肢が最有力。タイヤはATTURO TRAIL BLADEのMTで37×13.50R22をセット。12Jあれば10歳の息子も椅子替わりに使える(笑)。

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OWNER:横山さん


HAOU WHEELS

TEL:0995-73-8684
HP:http://www.haouwheels.com


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載