ミニバン大国の日本市場 本場流で差別化を図る クライスラーパシフィカ【BUBU横浜】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]街中を見渡せばミニバンばかりの日本。何せ日本メーカーが積極的に販売しているためこういった状況となっているのだろうが、それでは誰かと同じで個性が埋没してしまう。日本でミニバンブームの火付け役となったのはアメ車であることはお忘れだろうか。アメリカには洗練されたミニバンもラインナップしている。差別化を図るのであればアメリカンミニバンをオススメしたい。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”BUBU CALIFORNIA DIRECT
2017 CHRYSLER PACIFICA TOURING L”][vc_column_text]DSC_5361_01[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”アメリカンミニバンの先駆者は健在”][vc_column_text]街を歩けばミニバンを見ない日はないというほど、ミニバンに溢れている日本。車内が広く、多人数が乗れて、荷物もたくさん積める、1台でマルチに活躍してくれるとあって大人気というわけだが、この流れのキッカケとなったのは紛れもなくアメ車(アストロ)なのだ。だが、そんな日本の状況とは正反対にアメリカではミニバンが減少傾向にあり、ビッグ3の中でミニバンをラインナップしているのは、このカテゴリーの先駆者であるクライスラーだけだ。バン全体を見ればフルサイズも見直されている状況だけに少しさびしい限り。ここで紹介するのは唯一生き残ったクライスラー・パシフィカである。モデルイヤーは2017年で、この年からモデルチェンジしてそれまでのタウン&カントリーからパシフィカという新ネームが与えられている。リニューアルしたパシフィカだが、何と言ってもエクステリアデザインがスタイリッシュに変貌を遂げている。同ブランドの200などと同じデザインを採用して、とにかくスタイリッシュだ。そんなエクステリアに魅了されつつも、やはりミニバンである以上使い勝手が良くなければライバルの上を行くことはできない。だが、インテリアもエクステリア同様に洗練されたデザインとなっているだけでなく、2列目と3列目シートが床下にスッポリと収納できる「ストウンゴー」が旧モデルからそのまま継承されており、シートを脱着することなく用途に合わせてアレンジできるのはうれしい機能である。もちろんどのシートに座ってもゆとりがあるため快適性もバツグン。日本製ミニバンとは違う、アメリカンミニバンの良さをぜひ味わってもらいたい。

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ボディ形状はこれまでのタウン&カントリーから大きく変わっていないが、四隅を曲線的に仕上げていることで、これまで以上にスタイリッシュな印象。さらにフロントフェイスはクライスラー・200と同じデザインを取り入れたことで洗練された雰囲気が漂っている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DSC_5273

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インパネ周りのデザインはエクステリア同様に洗練された作り。ミニバンらしくスペースにもゆとりがあり、コンソールも収納力に優れ、ファミリーで使うに申し分ない仕立てとなっている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DSC_5259

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シートはレザー張りで1脚それぞれにゆとりがあるため、どこに座っても快適にくつろげる。2列目と3列目のウインドーにはブラインドが装備されているなどの配慮がなされている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DSC_5246

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クライスラー製ミニバンの最大のアピールポイントは、2列目と3列目シートが床下にスッポリと収納される「Stow ‘n Go (ストウンゴー)」。これによってフロアはフルフラットとなり、圧倒的な積載空間を作り出すことができる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DSC_5266

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両側のスライドドアはもちろん電動式。ドアノブ先端のスイッチを軽く押すだけで開閉するため、小さな子供でも操作しやすい。ちなみにラゲッジドアも同じく電動式だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]DSC_5289

エンジンは最高出力287hp、最大トルク36.2㎏-mを発生する3.6ℓ V6ペンタスターを搭載。これに組み合わされるトランスミッションは9速AT。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Thanks:BUBU YOKOHAMA

tel045-923-0077

http://www.bubu.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

フルサイズに引けを取らない ミッドサイズピックアップ GMCキャニオン【BUBU横浜】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]アメ車=ピックアップトラックと言っても過言ではないほど、アメリカでは当たり前に目にする。主軸はフルサイズだが、ミドルサイズも再び見直され、GMはシボレー・コロラド&GMC・キャニオンをリニューアルして北米市場に送り込んだ。中でもキャニオンは、シエラ譲りの堂々たる佇まいで存在感もバツグン!![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”BUBU CALIFORNIA DIRECT BCD
2015 GMC CANYON CREW CAB SHORT BOX”][vc_column_text]DSC_5228_01[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”丁度いいサイズ感でしかも燃費に優れる。”][vc_column_text]日本では13年振りにトヨタがハイラックスを復活させて話題となっているが、ピックアップトラックの本場はやはりアメリカで、年間販売台数ランキングでも上位に入るほどの人気モデル。その筆頭はF150で、シルバラード、ラムがこれに続くわけだが、サイズ的にはすべてフルサイズばかり。しかし、世間はダウンサイジング傾向にあり、GMはミドルサイズのシボレー・コロラド&GMC・キャニオンを2014年モデルからリニューアルしてリリース。今回紹介するのは2015年モデルのGMC・キャニオン。ミドルサイズというと、これまでのイメージからするとやはり小さいのでは? と思っていたのだが、いざ対面しても小さいといった印象はなかった。しかし、フルサイズほど大きくはなく、フルサイズと旧ミドルサイズの中間といった具合。ちなみにキャニオンのボディサイズは、全長5395×全幅1886×全高1795(㎜)で、全長だけを比べればフルサイズSUVのユーコンよりも上回っていたりする。さらに小ささを感じさせなかった点は、スクエアなボディ形状というだけでなく、シエラ譲りの迫力あるフロントマスクにある。この威風堂々たる佇まい、パッと見ただけであればキャニオンかシエラか分からないほど瓜二つだ。そして気になるのは、乗ってみた時にこのサイズ感をどう感じるか。運転席に座り周囲を見まわしてみたところ、前後はフルサイズと変わらない印象で、助手席側を見た時のみコンパクトな印象を感じた程度。走らせてみても、排気量の差があるだけでフルサイズと特別違うという感覚はなく、大き過ぎず小さ過ぎない丁度いいサイズだった。しかも、この堂々たる佇まい。まさに文句なし。

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一昔前のピックアップトラックのインテリアデザインはとてもシンプルだったが、最近のモデルはデザイン性に優れるとともに快適装備も充実している。もちろんキャニオンにもハイテクデバイスが搭載されている。[/vc_column_text][vc_column_text]DSC_5196DSC_5243

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兄貴分であるシエラと同じく堂々たる顔立ちだけに、ミドルサイズとはいえ迫力はフルサイズに負けていない。さらにグリルには、高速走行時等にグリル内のシャッターを自動的に閉じて空気抵抗を減らすアクティブエアログリルシャッターを装備。サイドステップはN-FAB製。[/vc_column_text][vc_column_text]DSC_5213

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ショートでも必要十分なキャパシティを有したベッド。その内側にはロゴ入りのベッドライナーを配し、折り畳みで開閉可能なソフトトノカバーも装備。リアバンパーの両端はステップとなっているため、荷物の積み下16インチアルミホイールに265/70R16サイズのタイヤを組み合わせるボトムス。サスペンショ ろし時に重宝する。[/vc_column_text][vc_column_text]DSC_5167

キャニオンには2タイプのエンジンが用意され、一つは最大出力200hp、最大トルク26.4㎏-mを発生させる2.5ℓ直4、もう一つは最大出力305hp、最大トルク37.1㎏-mを発生させる3.6ℓV6だ。そして、これらに組み合わされるトランスミッションも6速MTと6速ATの2タイプを用意。駆動方式も2WDと4WDの2タイプから選択可能。撮影車両は2.5ℓ直4エンジンに6速AT、2WDという仕様。[/vc_column_text][vc_column_text]DSC_5236

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16インチアルミホイールに265/70R16サイズのタイヤを組み合わせるボトムス。サスペンションはフロントにコイルオーバーショック、リアにリーフスプリングを採用する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Thanks:BUBU YOKOHAMA
tel.045-923-0077
http://www.bubu.co.jp[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

【シボレーエクスプレス/GMCサバナ】アメリカン・オリジナルのフルサイズバン

シボレーエクスプレス、CHEVROLET EXPRESS

CHEVROLET EXPRESS(シボレーエクスプレス) GMC SAVANA(GMCサバナ) 1996y-

American Cars Best 20

ダッジ・ラムバンが廃止され、フォードEシリーズもなくなった今、最後に残ったアメリカン・オリジナルのフルサイズバンがエクスプレス/サバナである。しかしそのエクスプレス/サバナもフェードアウトしつつある。どうなる?フルサイズバン。

ダッジ・ラムバンが2003年モデルで、フォードEシリーズが2014年モデルでそれぞれ生産終了となり、現在、アメリカンオリジナルのフルサイズバンはシボレー・エクスプレス/GMCサバナのみとなってしまった。そのエクスプレス/サバナもまた、今フェードアウトへの動きが明確になっている。エクスプレス/サバナの1500モデルはすでに2015年モデルまでで廃止されており、残るは2500および3500モデルのみである。

ダッジでは現在、フィアット製バンのプロマスターを、フォードは欧州フォードによるトランジットをそれぞれこのクラスのバンとして販売している。どちらも設計が新しく、現代のクルマとして必要な要件および性能を持っているのは確かだ。しかしながら、やはりヨーロッパでの販売を主眼として設計されているので、アメリカンバンとは明らかに異なるテイストの仕上がりであり、残念ながらアメ車ファンの好きそうなものではない。したがって、本誌でもあまり紹介したことはないし、今回の20車にも入れなかった。

シボレーエクスプレス、CHEVROLET EXPRESS

さて、エクスプレス/サバナは1996年モデルでデビューしてから、フロントマスクを変更するフェイスリフトが2003年モデルで行なわれたのみで、モデルチェンジはしていない。したがって、細部の改良・変更はあっても、基本設計は1996年モデルから変わっていない。当然、各種センサーで車両の周囲を確認しつつ障害物の存在を知らせてくれるような先進の安全装備の類はまったくない。そんなエクスプレス/サバナを買うメリットは、最大15人乗りまで可能なシートを設置可能なほどの広大な室内と、アメリカンバンとしてのスタイリング、それから価格が割安なこと。また、日本でも近年増えつつあるトレーラーを引くには、ボディ・オン・フレームのトラックシャシーは頑丈で耐久性も高い。これらに魅力を感じるなら、今もエクスプレス/サバナを買う価値がある。

2500と3500のみとなった現在のラインナップは、レギュラーホイールベース(全長5692mm)とエクステンドホイールベース(3500のみ、全長6200mm)の2種類のボディがあり、標準では12名乗車だが、エクステンドホイールベースにはオプションで15名乗車仕様が可能。搭載エンジンは4.3ℓV8(276hp/41.2kg-m)が標準、オプションとして6.0ℓV8(341hp/51.5kg-m)と2.8ℓ直4ターボディーゼル(181hp/51.0kg-m)が選べる。トランスミッションは8ATで、駆動方式は後輪駆動のみ。

エクスプレスとサバナの違いは基本的にフロントマスクのデザインとブランドロゴのみと考えてよい。基本的にシボレーGMCの兄弟車では、GMCの方が上級バージョンとして装備類が充実しているのだが、現在のエクスプレスとサバナには差別化を図るほどの各種装備が設定されていないというのが実情だ。

ただ、数年以上さかのぼると、内装にレザーシートがあったり、ウッドパネルやサンルーフ、モニターなども付いたハイルーフコンバージョンも選べる。こちらになるとシボレーGMCの違いというよりは架装メーカーの違いの方が顕著になるので、現車を実際に確認して決めることをすすめる。

2016 GMC Savana Cargo Van

2013 GMC Savana Passenger Van

2017 Chevrolet Express passenger van

2016 Chevrolet Express Cargo Van

2016 Chevrolet Express Cargo Van

2014 Chevrolet Express 1500 LS Specifications
全長 5692㎜
全幅 2011㎜
全高 2085㎜
ホイールベース 3429㎜
トレッド 前 1745㎜/後 1719㎜
重量 2560kg
エンジンタイプ V8 OHV
総排気量 5.3ℓ
内径×行程 96.5㎜× 91.4㎜
圧縮比 9.5 : 1
最高出力 310hp / 5200rpm
最大トルク 46.2kg-m / 4500rpm
燃料供給装置 マルチポートインジェクション
変速機 4AT
EPA燃費 市街地5.5㎞ /ℓ/高速7.2㎞ /ℓ
サスペンション前 ショートロングアーム・コイルスプリング
サスペンション後 リジッド・リーフスプリング
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ディスク
タイヤサイズ前後 LT245/75R16

CHEVROLET EXPRESS【シボレー・エクスプレス】

Chevy Van 1964-70

Chevy Van 1964-70

エクスプレスの前身。「シェビーバン」というのは正式な車名ではないが、他に呼び名も無い。C-1500のノリでG-10と呼ぶ人もいる。初代のシェビーバンはフルサイズではなく、ご覧のとおりのコンパクトバン。前席の脇後方に直4または直6エンジンを搭載した。

Chevy Van 1971-95

Chevy Van 1971-95

1971年モデルになって、シェビーバンはフルサイズバンへと転身する。何度かのフェイスリフトは行なわれたものの、エクスプレスへとモデルチェンジするまでに25年間の長きにわたって製造されたロングセラーだった。

Express 1996-2002

Express 1996-2002

エクスプレスへとモデルチェンジした際にシボレーツーポートグリルを採用し、シボレートラックファミリーの一員であることをアピールした。まさにアストロの兄貴分という雰囲気であり、このフロントマスクは日本のファンには好評だった。

GMC SAVANA【GMCサバナ】

Handy Van 1964-70

Handy Van 1964-70

シェビーバンと同様、GMCのバンも最初はコンパクトなものだった。ただ、GMCには上級バージョンとして「ハンディ・バス」というパッセンジャーワゴンが用意されており、後席用には窓ガラスも付いていた。

Rally / Vandura 1971-95

Rally / Vandura 1971-95

GMCのバンはモデルチェンジを機に車名も改められ、カーゴバンはバンデューラ、パッセンジャーバンはラリーと名付けられた。上の写真のように、後席と後席用の窓ガラスのあるのはパッセンジャーバンで、バンデューラではなくラリーである。

Savana 1996-2002

Savana 1996-2002

サバナのフロントマスクはサファリの兄貴というよりはユーコンの雰囲気に近いデザインだった。エクスプレスよりも開口部の大きなラジエーターグリルのデザインを好んで、エクスプレスよりあえてサバナを選ぶというユーザーも多かった。

今回の20車にラムバンやエコノラインが無くてエクスプレス/サバナだけ入っているのは、今も新車として販売されているのがこれだけだからである。ラムバンも当時はシェビーバンやエクスプレスと人気を二分するほどだったが、すでに廃止されてから15年になるので、さすがに目にする機会は減ってきた。

ビッグスリーのアメリカンバンは、いずれも比較的コンパクトなバンを源流に持ち、それがフルサイズバンへと転身した歴史を持っている。これは自動車メーカーからの提案というよりは、アメリカ人のライフスタイルの変化に自動車メーカーが対応した結果である。その後のフルサイズSUVブームを見ても、その方向性は間違っていなかったはずだ。

しかしながらアメリカ人の価値観として、仕事で荷物を運ぶのではなくプライベートで使うなら、バンではなくてSUVを選ぶ人が多かったことの結果が、今の各メーカーの車種ラインナップになっているのだろう。仕事で使うだけなら、アメリカンバンとしてのデザイン性よりも効率を重視したグローバルデザインの方が、メーカーとしてもコストをかけずに済むからだ。

というわけなので、アメ車らしいアメ車としてアメリカンバンを楽しみたい人には、今のうちに手に入れておくことをおすすめする。後になればなるほど選択肢は少なくなるし、希少価値によって多少とも値段が上がったりする局面もあるはずだ。


CUSTOMIZED MODELS

コンバージョン

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バンのカスタマイズとして、日本でもっとも広く行なわれているのがコンバージョンだ。一般的にハイルーフに架装して室内にはレザーシートを始めとしたレザーインテリアを施し、ウッドパネルを随所にあしらってイルミネーションなども埋め込み、映像を楽しむためのモニターも設置する。スタークラフト、エクスプローラーなど、有名な架装メーカーに日本から製作を発注したものも多かった。

リフトアップ

2012-12
ピックアップトラックやSUV と同じように、バンもリフトアップしたらカッコ良いだろうというのがこれ。もちろん、リフトアップしたうえでホイール、ボディワークその他のカスタマイズも自由に展開できる。とくにバンならではというメニューではないが、カスタムの自由さが感じられるじゃないか。リフトアップがありならローダウンも…だが、バンはボディ自体の高さがあるので、リフトアップほどのインパクトは…。


■Text|アメ車MAGAZINE
アメ車マガジン 2018年 3月号掲載

レネゲードを愛するオーナーたちが初交流したキャンプミーティング【RENE CAMP】

[vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”Jeep Renegade only RENE CAMP
ジープ・レネゲード・オンリーキャンプ「レネキャン」
2017年11月18日(土)~19日(日)
静岡県ふもとっぱらキャンプ場”][vc_column_text]フェイスブックグループ「ジープBUレネゲードオーナーズクラブジャパン ~BUOC~」のメンバーたちが、初となるミーティングを開催。しかもキャンプということで、アドベンチャーが似合うジープらしいシチュエーションでの交流となった。

DSC_4247[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”SNSでの交流から始まり初のミーティングはキャンプ”][vc_column_text]レネゲードがジープのラインナップに加わり日本に上陸を果たしたのが2015年ということで、市場に投入されてからまだまだ日の浅いレネゲードだが、SNSにはオーナーたちの投稿が数多く見受けられる。そんな中でフェイスブックにレネゲードオーナーのグループ「ジープBUレネゲードオーナーズクラブジャパン ~BUOC~」が昨年の3月に立ち上がり、オーナーたちの情報交換の場として盛り上がりをみせている。そのグループの管理者である森谷さんは、年間で数十回のキャンプ泊をこなすという、大のキャンプ好きということもあって、グループメンバーでのキャンプミーティングを企画し、2017年11月18日~19日に静岡県のふもとっぱらキャンプ場にてグループ初となるミーティングを開催したのである。初日は朝から雨がパラついていたものの、キャンプ場には彼ら以外にも数多くのキャンプ客がおり、今はまさにキャンプブームであることを実感した次第。それはさておき、編集部としては同じジープでもラングラーオーナーと接する機会は多いが、レネゲードオーナーたちの生の声を聞くのは今回が初めてとあってとても楽しみ。ミーティングに参加した台数は11台(日帰りも合わせて)ではあったものの、普段街中で同じレネゲードとすれ違うことはあっても直接話をすることはなかっただけに、参加者たちはメンバーたちのレネゲードに興味津々といった感じ。初日に天候が回復することはなかったけれど、翌朝目が覚めると一転して超快晴。前日は霧がかってハッキリと見えることのなかった富士山も、翌日は頂上までクッキリと望める最高のキャンプデイ。まさにインスタ映えする絶好のロケーション。レネゲードと共に非日常を満喫した二日間だった。ちなみに参加車両の内訳だが、キャンプミーティングということもあって4WDのトレイルホークがもっとも多く、続いて限定モデルのデザートホーク、リミテッドという順番だったのだが、彼らに聞いてみると「やっぱりジープといったら四駆というイメージ」という理由からだった。そしてボディカラーはアンヴィルが一番多く、これに関しては「赤や黄色だと目立ち過ぎて恥ずかしいけれど、アンヴィルはジープのイメージに近い感じがして選んだ」という意見だった。

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DSC_4159[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]キャンプ場に到着するやいなや、早速テントの設営を始めた参加者たち。キャンプを日常的に楽しんでいる人たちが多かったため、設営も手慣れている。準備がある程度整ったところで参加者たちの交流が始まり、他の人がどういった風に乗っているのかなど、普段なかなか聞けないことを話し合っていた。

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DSC_4104[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]TRAILHAWK 石渡章浩さん

TRAILHAWK 西原政道さん

LIMITED 尾崎憲治さん

TRAILHAWK 福田厚司さん

TRAILHAWK 境慎二郎さん

TRAILHAWK 伊藤元気さん

TRAILHAWK ポピさん

TRAILHAWK 黒澤隆行さん

DESERTHAWK みやぎさん

DESERTHAWK 森谷弘さん

TRAILHAWK Fat Boyさん[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]2018年 アメ車マガジン 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

【シボレーアストロ/GMCサファリ】日本で一番売れたアメ車はこれ!?今も大切に乗る人たちがいる

[vc_row][vc_column][vc_column_text]シボレーアストロ、CHEVROLET ASTRO

シボレーアストロ、CHEVROLET ASTRO

American Cars Best20
CHEVROLET ASTRO(シボレーアストロ)/ GMC SAFARI(GMCサファリ) 1985y-

日産エルグランドやトヨタ・アルファードのもとになったのは、このアストロだった。すなわち、日本がミニバンの国になったのはアストロのおかげなのだ。そのアストロも生産終了から10年以上が過ぎたが、今も大切に乗っている人たちはたくさんいる。

アストロ、ASTRO

アストロ、ASTRO

アストロ、ASTRO[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]シボレー・アストロGMCサファリは1985年モデルでデビューした。当時、すでにクライスラーのミニバンが発売され、アメリカ本国では大ヒットしていた。確かにプリマス・ボイジャー/ダッジ・キャラバンも日本に輸入され、ファンも付いた。ただ、それよりも圧倒的に多くのアストロサファリが日本にやってきた。

日本にミニバンというコンセプトを最初に持ち込んだのは1990年のトヨタ・エスティマ。その後、91年にはバネットセレナ、92年にはエスティマルシーダ/エスティマエミーナ、93年にはラルゴ、94年にはオデッセイと、次々と国産ミニバンが発売された。それらのどれもがかなり大きな話題を振りまいた。一方でそれらとは別の流れとして、着実に輸入台数が増えていたのがアストロだったのである。アストロは、先の国産ミニバンたちとは重ならないターゲットを捕まえたのだ。

アストロが話題になった理由のひとつに、ハイルーフコンバージョンの存在があった。本来のアストロ自体はこのページに並べた写真のように実用本位のバンなのだが、アメリカでは室内が空っぽのバンに豪華な内装や装備を取り付けて売る架装メーカーが多数存在した。レインボースター、スタークラフト、ティアラ、エクスプローラーなどが日本でも人気が高かった。そのような豪華な内装が売りなので、国産ミニバンよりも価格は高かったが、それ以上に価値あるクルマとして受け入れられたのだった。

そうして一度人気に火が付いたアストロは、架装を施していない素のものも含めて、ありとあらゆるバリエーションが輸入されるようになった。一方アメリカ本国では、アストロは日本で言う「ライトバン」のようなもので、日本人のような用途で使うのはひと回り大きなフルサイズバンが圧倒的に多かった。それで、日本でのコンバージョン需要が一段落した2000年ごろになると、そろそろアストロも生産終了かと言われるようになった。実際にシボレーの看板車種であったカマロでさえ、2002年モデルまでで休止したのである。しかしながらアストロの場合は「日本人がやたらアストロを買っていく」からもう少し続けようかという感じで2005年モデルまで継続したのだと、ホントかウソか分からないウワサがもっともらしく語られた。アストロならそんなこともあるかもしれないと納得できるほど、日本では売れたのである。

1985年モデルから2005年モデルまでがアストロの全生涯になるが、その間、1995年モデルでフロントマスクを一新したほかはモデルチェンジも行なわれなかった。95年モデルでのフェイスリフトもモデルチェンジではなく、Aピラーより前だけのデザインチェンジだったので、94年以前のモデルに95年以降のフロントマスクを簡単に装着することができ、実際にそのようにフェイスチェンジされた車両も日本に多く輸入されていた。

また、95年モデル以降のアストロサファリには2種類のフロントエンドデザインが存在した。上のブルーのアストロは後席を備えたパッセンジャーバンのもので、下の一番上の白いアストロは後席の無いカーゴバンのもの。ヘッドランプのデザインが異なるのだ。その下のサファリについても同様である。

フェイスリフト以前のモデルではエンジンの変遷もあったし、それ以降は廃止されたショートボディなどもあったが、現存するアストロサファリの選択肢は、4.3ℓV6エンジンを搭載したものが基本で、駆動方式でRWDとAWDが選べるくらい。素に近いものなら装備内容によってLSおよびLTというグレード分けがあるが、決定的なものではない。それよりも生産終了から10年以上になって、いかに多くのアストロサファリが日本に来ていたとはいえ、良質な中古車には限りがある。今から手に入れて末永く乗りたいと考えるなら、アストロサファリを得意とするショップに相談するのが間違いない。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

2005 Chevrolet Astro LT AWD Specifications
全長 4820㎜
全幅 1968㎜
全高 1905㎜
ホイールベース 2824㎜
トレッド 前 1653㎜/後 1653㎜
重量 2082kg
エンジンタイプ V6 OHV
総排気量 4.3ℓ
内径×行程 101.6㎜× 88.9㎜
圧縮比 9.2 : 1
最高出力 190hp / 4400rpm
最大トルク 38.7kg-m / 2800rpm
燃料供給装置 マルチポートインジェクション
変速機 4AT
サスペンション前 ショートロングアーム・トーションバースプリング
サスペンション後 リジッド・リーフスプリング
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ前後 P215/70SR16

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2001car-pictures

2000-GMC_Safari-Minivan-Image-01

2005-GMC_Safari-Minivan-Image-02[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

Astro 1985-94

この時期のアストロサファリには、パッセンジャーバンとカーゴバンで異なるフロントマスクは無かった。生産終了後にこの型の人気が一時的に高まったことがあったが、今はフルノーマルの状態で残っているものはおそらく無いだろう。

シボレーアストロ、CHEVROLET ASTRO[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

Safari 1985-94

1994年モデルまでのサファリは、アストロと異なるのはフロントグリル部分のみ。ただしシボレーとGMCの関係から、ノーマル状態であれば、アストロよりもサファリに上級装備が用意されている。このサファリマスクも今となっては貴重な存在だ。

GMCサファリ、GMC SAFARI[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

Astro Starcraft

スタークラフト社によるハイルーフコンバージョンで、三井物産オートモーティブによって正規輸入された1993年モデルだ。スタークラフト社はもともとボートのメーカーで、このハイルーフ部分はボートを逆さにして付けたのがもとになったと言われた。内装には、レザー張り3列シート、ウッドパネル、ウッドコンソール、イルミネーションが定番メニューとして装着されている。外装ではサイドの大型ウインドウ、バックドアのコンチネンタルキット(スペアタイヤ)、ストライプが架装されている。

アストロスタークラフト、ASTRO STARCARAFT[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”CUSTOMIZED MODELS”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

ハイルーフコンバージョン

こちらは内装の写真も含めて2001 年モデルのスタークラフトブロアム・ミッドナイトバージョン。三井物産オートモーティブによって正規輸入された最後のコンバージョンモデルとして有名な1 台。限定発売だったため希少な存在で、中古車としては今も超人気車。見つけたら即買いしようと探しているユーザーも多いとか。

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あらゆるカスタムがある

アストロサファリをベースとしたカスタムでは、当時として考えられるあらゆるカスタムメニューが試されたと言って間違いない。カスタムを楽しみたいからアストロを買ったというユーザーが多数いたのである。当時は200台も集まったアストロのオフ会で、何も手を加えていない車両を見つけるのが困難だった。

2012-01-1

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]「アメ車マガジン」を創刊した1990年代末、日本で世間一般に「アメ車」と言うと「アストロ」を思い浮かべる人が圧倒的多数だった。アメ車業界にいる人たちやコアなアメ車ファンの間では少し違った認識があったかもしれないが、ごく一般的に見ればそうだった。実際、ボウタイがアストロのマークだと思っていた人も多かったのである。

当時、街でアメ車を見かける機会は今と比べると圧倒的に少なく、アメ車に関する情報という点でもインターネットを含めて非常に限られたものしか無かった。世間一般から見れば、アメ車は輸入車の中でもさらにマニアな人たちのものだった。そんな状況を揺り動かしたのがアストロだった。

ある時、週末に都内をクルマで走っていると、10分に1回くらいの割合でアストロが走っているのを見かけるのに気付いたことを思い出す。もちろんもっとたくさん走っている車種は日本車や欧州車にはいくらでもあったわけだが、アメ車が、アストロが、そんなにたくさん都内を走っているということに驚かされたのである。

そうしたアストロ/サファリ人気の基礎を作ったのは1994年までのモデルだった。今となってはやはり1980年代風のデザインでかなりノスタルジックなイメージではあるが、今もこの型のアストロ/サファリを愛用しているユーザーもいる。もちろんそうした人たちは「この型」のアストロ/サファリに乗っていることを誇りとしているのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]http://www.chevrolet.com

http://www.gmc.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■Text|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

家族が協力してエイジング塗装で仕上げた力作のラットスタイルマスタング

エイジング塗装、マスタング

RUSTY MUSTANG Finish in military style by performing the aging paint

EXTREME AMERICAN

エイジングペイントで時の経過だけが作り出せる雰囲気を再現

幼き頃からアメ車と生活を共にしてきたことで、自然とアメ車に思いを馳せる様になったオーナー。就職して一番最初にかなえたのはアメ車の購入。喜びに浸る彼だったが、思わぬ事実が発覚してカスタムを決意させる。

購入して3年経つが乗っている時間よりもカスタムしている時間の方が長い(笑)

長年に渡って放置され続けたことで、ボディは錆び錆びで所々に穴が開いてしまい、今にも朽ち果ててしまいそうなアメ車がスクラップ工場に置いてある。そんな光景を実際に目にした人もいるだろうし、あるいは映画などで見たという人もいるだろう。あの何とも言えない、時の経過だけが作り出せる雰囲気がカッコ良かったりするわけで、穴が開いているのは困るが、錆びを生かしてヤレ感を演出する「ラットスタイル」が古き良きアメ車をベースに取り入れられているのを目にする。だが、同じことを比較的最近のモデルでやろうと思ったら、ペイントを剥離したうえにさらにヤスリをかけ、錆びの進行を早めるために海岸沿いに数年間放置しておかなければならないだろう。しかしそれは現実的ではないため、味わい深い雰囲気を再現する手法の一つとしてエイジングペイントがある。

エイジング塗装、マスタング

倉持さんのマスタングもその手法を用いて仕上げられているのだが、まずはここまでに至る経緯から話を始めていこう。父がアメ車を所有していたことで生まれた時からアメ車のある環境で育った彼にとって、アメ車があることはごくごく普通のこと。共に生活を送っていれば必然的にアメ車に興味を示すわけで「将来、最初に買うのはアメ車!!」と幼少期に決めていたそうだ。

それから十数年が経ち、就職して直ぐ実行したことはクルマの購入。お目当てはもちろんアメ車。幼き頃に抱いた思いをようやく実現する時が来たわけだ。狙いを定めていたのは、カマロ、チャレンジャー、マスタングのモダンマッスルトリオ。早速ショップを訪れて3台とも試乗してみたところ、その中で一番しっくりきたというマスタングを愛車として迎え入れた。

エイジング塗装、マスタング

しかし、念願だったアメ車を手に入れた喜びでいっぱいだった倉持さんに水を差す事実が発覚。それは近所に同じマスタングに乗っている人がいたこと。日本車であれば同じクルマを目にすることなんて日常茶飯事だけに、気にしたらキリがない。だけどアメ車乗りは違う。それが気になって仕方がないのだ。もちろん彼も同様で「誰かと同じでは物足りない、誰ともカブらない楽しいバカなことをやろう」と、そこでカスタムを決意するのであった。すでに方向性は頭に描いてあり、それがエイジングペイントだったのだ。これを実行するためにどうするかと考えた結果、自分でやってみようと。もちろん最初は一人で作業をスタート。これを見ていた父もアメ車乗りだけに黙っていられず作業を手伝い出したところ、それに続いて兄弟たちも手伝いだし、4人での共同作業となった。よりリアルさを求めるため、父と弟は錆びを研究するという熱の入れよう。

エイジング塗装、マスタング

購入してから3年が経過しているが、その内の半分以上はカスタムに時間を費やしていたとか。しかし、家族の手伝いのおかげで理想的なスタイルへと変貌を遂げることができ、本人的にも大満足の仕上がり。本誌主催のイベント「アメマガミーティング・プチ」にもエントリー。その際にミリタリー系アパレルブランドのアルファ・インダストリーズの目に留まったことがキッカケで、同ブランドのロゴも施されている。

エイジング塗装、マスタング

バカなことをして、誰ともカブらないスタイルに仕上げたいという思いをかなえるために自身でエイジングペイントを始めたはいいが、作業は仕事の合間を縫ってしかできないためここまで仕上げるのにかなりの時間を要してしまった。だが、それだけの時間を費やした甲斐あって、オンリーワンなスタイルを手に入れている。

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ムードを高めるための演出は細部にまでしっかりと施されており、ワイパーアームとインナーカウルにも同色ペイントが施され、ホイールは純正品をマットブラックにペイント。さらにアンテナも錆びた風にしただけでなく、等間隔で針金を巻きつけるというアイデアで雰囲気を後押ししている。

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DSC_4943カスタムを始めた当初は何も纏っていない素のボディにエイジングペイントを施していたが、その約一年後に知り合いのショップからエレノアキットを譲ってもらい再エイジング。エレノアキットを装着したことで重量感のあるフォルムへと変貌。

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ルーフからリアエンドに至るまでしっかりとエイジングペイントを施して、インパクトあるスタイルに生まれ変わったマスタング。しかし、弟さんは錆びを演出するためのスポンジング作業のし過ぎで腱鞘炎になりそうだったとか(笑)。

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OWNER:Hiromasa Kuramochi


人気のエイジング塗装は覚えて損はなし、色んなものに応用できるぞ!【アメマガDIY講座】

【C-2500シエラグランデ】リアルなエイジング塗装で歳相応の存在感を放つ丸目4灯フェイスの個性派!

ラットスタイルが可能なエイジング塗装を96年型のGMC・サファリに実施。


Text & Photos|アメ車MAGAZINE
2018年 アメ車マガジン 3月号掲載

兄弟車も含めて豊富な選択肢がある GMの定番フルサイズトラック シボレーシルバラード

[vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”American Cars Best20
CHEVROLET SILVERADO(シボレーシルバラード)
1999y-“][vc_column_text]ここではシボレーブランドのフルサイズトラック「シルバラード」をテーマとするが、シルバラードについて語るなら、兄弟車のGMCシエラおよびシエラ・デナーリについても同様である。合わせると無数と言ってもよいほどの選択肢がある。

2017 Chevrolet Silverado 1500 LTZ Z71

2017 Chevrolet Silverado 1500 LTZ Z71

2017 Chevrolet Silverado 1500

2017 Chevrolet Silverado 1500

2017 Chevrolet Silverado 1500 High Country

2017 Chevrolet Silverado 1500 High Country

2017 Chevrolet Silverado 1500 High Country

2017 Chevrolet Silverado 1500 High Country

2017 GMC Sierra 2500HD

2017 GMC Sierra 2500HD

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]シルバラードはシボレーブランドのフルサイズピックアップトラックで1999年モデルでデビューしたが、その前のC/Kシリーズ、3100シリーズとさかのぼっていくと、その源流は1918年にたどりつく。アメリカの自動車の黎明期でもある。そこまでの長い歴史を持つのがアメリカン・ピックアップトラックであり、それだけアメリカ人の日常に欠かせないものなのである。シルバラードは前世代にあたるC/Kシリーズからの流れにあるもので、C/Kシリーズで確立したフロントマスクの特徴であるツーポートグリル(センターバーによって上下に2分割されたデザインのラジエーターグリル)を今も守っている。このツーポートグリルは、アストロやエクスプレスにも採用され、シボレーブランドのトラック全体の顔でもある。シルバラードの現行モデルは2014年モデルからの第三世代である。1500、2500、3500という積載量による分類はC/Kの時代から変わっていないが、2500以上には「HD(ヘビーデューティ)」と付けられており、日常的な使用をターゲットとして設計された1500とはシャシーの設計から異なる、よりヘビーな用途にも耐えられるものになっていることをアピールしている。ピックアップトラックの用途としては、リアデッキに積載物を積んで運ぶほかに、トレーラーを牽引するヘッドとしての役割も求められる。そのため、トラックの性能の重要な項目のひとつとして牽引重量がカタログに記載されており、各メーカーともこの数値の優秀さを競っている。そのために大排気量エンジンを搭載したり、より大きなトラクションを得るために左右に2本ずつのタイヤを装着するデューリーと呼ばれる仕様が用意されたりしているのだ。こうしたさまざまな用途に対応するため、アメリカン・ピックアップトラックには考えられる限り多くの選択肢が用意されているのが特徴で、オプションの類まで含めると、それこそ無数とも言えるバリエーションを持っている。これはもちろんシルバラードも同様だ。それに加えてシボレーに限らずGM全体で考えると、GMCブランドにシルバラードの兄弟車としてシエラおよびシエラ・デナーリがある。シエラはシルバラードの上級バージョンとして位置づけられており、装備もより充実している。シエラ・デナーリはそのさらに上級バージョンであり、GMピックアップトラックモデルの最上級車種とされている。ここまで前提としてきた実用用途の他に、単にオフロードを走って楽しむユーザーもアメリカ国内では一大マーケットとなっており、そのための仕様も存在する。このオフロード走行に対するユーザーの要求は近年特に高まる傾向にあって、フォードF-150のラプターやラム1500のレベルなどはまさにそこをターゲットにしたものである。今のところGMのピックアップトラックにはそれに対応するバリエーションがないが、それに近い仕様としてGMCシエラには「オールテレーンX」が用意されている。ラプターやレベルのようにフロントマスクデザインまで変えるような突き抜けた存在ではないが、オフロードトレンドに乗ったものであるのは間違いない。さらなるオフロード仕様のリリースは果たしてあるのか。

2017 Chevrolet Silverado 2500HD

2017 Chevrolet Silverado 3500HD

2017 GMC Sierra 1500

2017 GMC Sierra Denali 1500

2017 GMC Sierra Denali 2500HD

2017 GMC Sierra Denali 3500HD[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

2017 Chevrolet Silverado LTZ Specifications
全長 5843㎜
全幅 2032㎜
全高 1879㎜
ホイールベース 3645㎜
トレッド 前 1750㎜/後 1717㎜
重量 2404kg
エンジンタイプ V8 OHV
総排気量 5.3ℓ
内径×行程 96.5㎜× 91.4㎜
圧縮比 11.0 : 1
最高出力 355hp/ 5600rpm
最大トルク 52.9kg-m / 4100rpm
燃料供給装置 直噴インジェクション
変速機 6AT
EPA燃費 市街地6.8㎞ /ℓ/高速9.35㎞ /ℓ
サスペンション前 ショートロングアーム・コイルスプリング
サスペンション後 リジッド・リーフスプリング
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ前後 P265/65R18

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”CHEVROLET C/K(シボレーC/K)”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”2nd Generation 1967-72″][vc_column_text]この時期はC-10、K-10と呼ばれており、積載量に応じて20、30と数字が変わった。ちなみにGMCのトラックはこの時期からC-1500、K-1500だった。この世代をベースとして、フルサイズSUVのシボレー・ブレイザーおよびGMCジミーの初代モデルが生まれた。

1967y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”3rd Generation 1973-87″][vc_column_text]C/K シリーズでもっともモデルレンジが長かったのがこの世代で、C-10と言われてイメージするのはこの形だという人が日本では多い。今もこの世代のファンは多く、クラシックなアメ車が集まるカーショーではその姿を普通に目にすることができる。

1976y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”4th Generation 1988-99″][vc_column_text]この世代になるとシボレーのC/K もC-1500、K-1500 と呼ばれるようになる。日本で一番多く売れたシボレーのピックアップトラックはこの型で、とくにローダウンしたC-1500は売れに売れ、「C-1500」ブームと言われた時期が日本には確かにあった。

1999y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”CHEVROLET SILVERADO(シボレーシルバラード)”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”1st Generation 1999-2002″][vc_column_text]日本でも大人気を博したC-1500の後を受けて登場した最初のシルバラード。C/Kのツーポートグリルをそのままなぞって少し曲面的にしたようなフロントマスクを採用した。より現代的なデザインにはなったものの、日本への輸入量はC-1500ほどではない。

1999y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”1st Generation 2003-06″][vc_column_text]よりSUVライクなピックアップトラックとして2001年モデルでデビューしたアバランチが採用した「怒り目」のツーポートグリルが、シルバラードのフェイスリフトで採用された。この怒り目はエクスプレスにも採用されたが、タホ/サバーバンでは未採用。

2004y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”2nd Generation 2007-13″][vc_column_text]第二世代のシルバラードは、よりボリューミーなフロントマスクとなって登場。この型のシルバラードは2010年に日本への正規輸入が三井物産オートモーティブにより実現した。アメ車のフルサイズピックアップトラックとしては初めての正規輸入だった。

2010y[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”CUSTOMIZED MODELS”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

リフトアップ系

全長5mを大きく超えるフルサイズピックアップトラックだけに、リフトアップは定番のカスタマイズ手法となる。さまざまなディテールに流行の流れはあっても、大きなトラックをもっと大きく見せるリフトアップは、今後も引き続き支持されていくはずだ。上のようにガルウイングドアまで上げると、一番上まで何メートル?という感じになるが、そこがリフトアップの醍醐味である。

2012-8

2016-12-1

2011-11-2

2014-04_[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

ローダウン系

ローダウンカスタムは、リフトアップとはまた違った迫力をフルサイズピックアップトラックに与えることができる手法だ。エアサスの発達によって、走行性能は確保したうえで、停車時の車高を極限まで下げることができるようになったのもローダウンを支持する層の厚みにつながっている。さらに大径のホイールをどう見せるかにもさまざまなアイデアが発揮できる。

2011-11-1

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2012-01

2013-09[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]日本でシボレーのピックアップトラックというとC-1500にとどめを刺す。それに次ぐ存在としてはその前の世代のC-10があげられるが、その他のモデルは実は大きな話題にはなっていない。C-1500は1990年代に大量に日本に輸入された。非常用の後席を備えたエクステンドキャブをベースとして、外装はホワイトまたはブラックにオールペンされ、ローダウンが施され、ボイドのビレットホイールが装着されていた。搭載エンジンは5.7ℓV8だったが、自動車税の安い8ナンバーとして登録されていた。そうしたほぼ同じ仕様のC-1500が店頭にズラリと並べられ、割安感のある価格設定も理由となり、それらがドンドン売れていった。間違いなくアメ車の一大ブームだったが、中でも突出していたのがC-1500、カプリス、アストロであり、当時は「カプリス、C-1500ブーム」と真面目に語られたのだ。当時のC-1500は、まさしくデカくて、うるさくて、燃費の悪いアメ車だった。しかしそんなことは気にしない人たちが乗っていた。むしろ一般にはデメリットとして語られるそれらを誇りに思って自慢してさえいた。それでもそんなC-1500に乗るのがカッコ良い時代だったのだ。一方、現在のシルバラードは当時のC-1500と比べるとクルマとして長足の進歩を遂げており、速いし快適だし燃費も良い。C-1500に似たイメージの現行モデルで巻き返しなるか。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]http://www.chevrolet.com

■Text|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2018年3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメマガキャラバン in 新潟 with NIIGATA STREET CUSTOM 2018年9月30日(日)開催!!

アメマガキャラバン in 新潟 with NIIGATA STREET CUSTOMは終了しました。
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

アメマガキャラバン in 新潟 with NIIGATA STREET CUSTOMの様子はこちらから

宴日和の中熱く開催された アメマガキャラバン in 新潟 with NIIGATA STREET CUSTOM

一年ぶりのアメマガキャラバン新潟にはSUVを中心にこだわりのアメ車たちが集結!ユーザーカー①

新潟のアメ車ファンのアメ車愛はハンパねぇ!! ユーザーカー②


DSC_7353 のコピー

アメマガキャラバン in 新潟 with NIIGATA STREET CUSTOM
日時:2018年9月30日(日)10:00~14:00
場所:国営越後丘陵公園 第4駐車場
住所:新潟県長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1
HP: http://echigo-park.jp/

「アメマガキャラバン in 新潟」は、国営越後丘陵公園の第4駐車場にて開催します。今回は地元新潟のアメ車チーム Devotionが主催するNST(NIIGATA STREET CUSTOM)との共催となります。

当日は参加費は無料ですが、駐車料金が310円必要となります。お誘いあわせのうえご来場ください。当日は現地の誘導にしたがってご入場下さい。

みなさまのご参加お待ちしております。

当日の注意事項

①個別の撮影をご希望の方は開催時間中(10:00~14:00)においでください。
②駐停車中のアイドリング、大音量等の行為は迷惑になりますのでご遠慮ください。
③施設内は駐車場も含めて禁煙です。指定の喫煙所をご利用ください。
④火気の使用、危険物の持ち込みは禁止です。BBQ等の調理も禁止です。
⑤ゴミは指定のゴミ箱に捨てるか、お持ち帰りください。
⑥事故、盗難、車両損害等について主催者および施設提供者は責任を負いません。
⑦今回は公園駐車場利用料310円が必要になります。

マナーを守って、皆さんで楽しいキャラバンを目指しましょう!

お問い合わせはアメ車マガジン編集部まで
tel.03-3222-5326
mail.amemaga@shin-apollo.co.jp

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昨年のアメマガキャラバン新潟の様子
https://www.amemaga.com/amemagcaravan-2nd-in-niigata/

ユーザーフォトギャラリー
https://www.amemaga.com/amemagcaravan-2nd-in-niigata_photo/

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アメマガミーティング北海道 9月16日(日)開催!!

アメマガミーティング in 北海道は終了しました。
ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

アメマガミーティング in 北海道の様子はこちらから

最後の北海道アメマガミーティングは大盛況!!

ラストステージの北海道アメマガミーティング、集まったユーザーカー一気見せ

参加台数120台超え、アメマガミーティング北海道に集まったアメ車をいっき見せ!


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重大発表!!

北海道アメマガミーティングは、今年が最後の開催になります!!

ぜひご参加ください!!

当日は8時から受付開始です。昨年までと同様、カーショー&パレード、カントリーミュージックライブ、ウエスタンショップその他の物販、農産物&特産品販売、飲食各種あります。もちろん、本誌編集部の取材、エントリー全車両の個別撮影&アメ車マガジン本誌への全車掲載も行います(当日お配りするアンケート用紙へのご記入をお願いします)。

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日時:2018年9月16日(日) 10:00~14:00
開催場所:新得町農道離着陸空港(北海道上川郡)
エントリー:1台 1000円
一般入場料(見学):無料

主催・お問い合わせ/アメマガミーティング北海道実行委員会 担当:JACK(ジャック)
jack@sahoro.jp 090-1645-3424

アメ車マガジン編集部 amemaga@shin-apollo.co.jp

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昨年のアメマガミーティング北海道の様子

https://www.amemaga.com/amemagmeeting-hokkaido20170917/

ユーザーフォトギャラリー

https://www.amemaga.com/amemagmeeting-hokkaido20170917_photo/

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【RAM 1500】ダッジから脱却して「ラム」ブランドへ新たなアイデンティティを模索中

2018 Ram 1500 Rebel Crew Cab 4x4

RAM 1500(ラム1500)1981y-

American Cars Best 20

「ダッジ・ラム」の時代から日本でも人気のフルサイズピックアップトラック。大きなラジエーターグリルが中央に構えたフロントマスクは、アメ車ファンの憧れとも言える。さまざまなスペシャルエディションのリリースにも積極的だ。

2018 Ram 1500 Laramie Limited

2018 Ram 1500 Laramie Limited

2018 Ram 1500 Laramie Limited

2018 Ram 1500 Laramie Limited

2018 Ram 1500 Rebel Crew Cab 4x4

2018 Ram 1500 Rebel Crew Cab 4×4

下に並べたラム1500の写真はすべて現在販売中の2018年モデルだが、大きく分けて3種類のフロントマスクが存在することが分かる。ここに、現在のラム1500の置かれた状況が現れている。

2009年、いわゆるリーマンショックのあおりを受けた世界的な景気後退の中で、クライスラーLLCは経営破綻、連邦破産法の適用を申請し、再生手続きを行なった。その過程で資本参加したイタリアのフィアットSPAの傘下に入る方向が明確になった。

そこで出てきた施策のひとつが、ピックアップトラックおよびミニバンを除くバンの事業はダッジブランドから独立させて新たなブランドに受け継ぐというもので、その新ブランドのネーミングとして「ラム」を採用した。

と同時に、それまで「ラム」という名前で呼ばれていたピックアップトラックは、「ラム」ブランドの「1500」という名前のトラックに変わったのだった。もともと「ラム」はダッジブランドのピックアップトラックの名前だったのに、それがいきなりブランドの名前になったので、それを心得ていないと「ラム」に関するニュースは非常に分かりにくくなってしまった。

2018 Ram 1500 Rebel Mojave Sand Crew Cab 4x4

こうした事情はメーカーの一方的な事情によるものでユーザーにはほぼ関係ないのだが、その影響が最初に書いたフロントマスクに影響しているのだ。つまり、ラム1500はすでにダッジブランドのクルマではないので、ダッジのアイデンティティであるクロスヘアグリル(フロントグリルの十字デザインのこと)を付けたままでは整合性が取れないのである。

そこで現在は段階的にクロスヘアグリルからの脱却を図っている。2016年モデルで追加された「レベル」は、それまでのラム1500とはまったく異なるフロントマスクを採用した。しかもグリルの中央には「RAM」の文字をハッキリとアピール。

レベルはもちろん、フォードのF-150で注目を集めたラプターの対抗馬であり、デビューと同時にラム1500の販売台数の多数を占めることになった。そのように市場性の高いモデルで「ラム」ブランドをアピールしたのである。

続いて2017年には、最上位の2グレードとなるリミテッドとララミー・ロングホーンに、クロスヘアグリルでもレベルグリルでもない第三のフロントマスクを採用した。こちらにもグリル中央には「RAM」の文字が配置されており、やはりクロスヘアグリルではないラム1500を印象付けるためのものだ。

そしてさらに、ラム1500は2019年モデルで次世代型へとモデルチェンジすると言われているが、ネット上で語られているテスト車両の目撃談は、新型ラム1500にクロスヘアグリルは無かったというものばかりだ。

現行モデル最後の年ということもあって、スペシャルエディションが多数リリースされている。下に写真を並べたが、ハーベストエディション、ハイドロブルー・スポーツ、サウスフォーク、リミテッド・タングステンと多彩である。これら4車種のうち、3車種までがクロスヘアグリルではないフロントマスクを採用している。これは偶然ではなく、ラム1500の今後の方向を示しているのだ。

HFE Quad Cab 2WD

Lone Star Silver Editon

Harvest Edition

Hydro Blue Sport

Laramie Longhorn Southfork

Limited Tungsten Edition

2018 Ram 1500 Rebel Crew Cab 4×4 Specifications
全長 5816.5㎜
全幅 2017.4㎜
全高 1970.4㎜
ホイールベース 3569.4㎜
トレッド 前 1742.2㎜/後 1727.4㎜
重量 2447kg
エンジンタイプ V6 DOHC
総排気量 3.6ℓ
内径×行程 96.0㎜× 83.0㎜
圧縮比 10.2 : 1
最高出力 305hp/ 6400rpm
最大トルク 37.2kg-m / 4175rpm
燃料供給装置 電子制御マルチポートインジェクション
変速機 8AT
EPA燃費 市街地7.6㎞ /ℓ/高速10.6㎞ /ℓ
サスペンション前 ショートロングアーム・エアスプリング
サスペンション後 5リンク・エアスプリング
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ディスク
タイヤサイズ前後 LT285/70R17

B Series 1948-53

1947 Dodge Stake Bed Truck

ダッジブランドのピックアップトラックに「ラム」という名前が付く前の時代、第二次世界大戦後の最初のモデルがこれ。まだ戦前のデザインを引きずった印象がある。しかしフロントマスクのメタルバンドはクロスヘアグリルの萌芽に見えないだろうか。

D Series 1961-80

1977 Dodge Power Wagon Adventurer Club Cab

こちらも「ラム」前史のモデルである。写真の「パワーワゴン」は、ダッジブランドの4WDピックアップトラックに付けられていた名前で、この後1981年モデル以降は2WDも4WDも「ラム」に一本化された。リトルレッドもこの時代のモデルである。

1st Generation 1981-93

1990 Dodge Truck D150 LE Club Cab

今に至る「ラム」という名前が初めて付けられたモデル。写真は1990年モデルだが、このクロスヘアグリルは1986年モデルからのもので、それ以前のラムには当時のダッジバンと同じような格子グリルが付いていた。

2nd Generation 1994-2001

2001 Dodge Ram 2500

初代ラムまでのダッジのピックアップトラックは、他車から抜きん出た特徴が無かったため、販売面でも見るべきものはなかった。しかしこの第二世代は大胆な局面デザインを採用し、さらにレトロチックなフロントフェンダーデザインなどで注目を集めるに至った。

3rd Generation 2002-08

2002 Dodge Ram 1500

先代モデルで成功したスタイリングをもっと押し進め、ラジエーターグリルやヘッドランプを大型化、さらに増した迫力を武器にファン層を拡大していった。さまざまなスペシャルエディションが企画されるようになったのもこの世代からだった。

4th Generation 2009-

2009 Dodge Ram 1500

先代モデルと似ているようで似ていない、確実に進化した結果、さらなる迫力を身にまとった第四世代。2010年モデルからはラムブランドへと移行、その後、随所に配置されていた「DODGE」ロゴは順次「RAM」ロゴへと切り替えられていった。


CUSTOMIZED MODELS
ドリフト競技にもマジ参戦

AM3I0014

過激なチューニングが施されたストリートスポーツモデルが並ぶドリフト大会に「マジ」参戦するなど、競技用スポーツトラックとして最前線を走るレーストラック・チューニングの05年型ラム。競技中と一般道でマフラーを切り替えることも可能にするなど、オールラウンダーな面も持っている。

http://www.racetruck-trends.co.jp

第一回amZ 最優秀モデル

AM3I0069

AM3I0088

AM3I0131

AM3I0112

このラムを見て、カスタムがすべてDIYだと思う人はまずいないだろう。でもそれは事実で、オーナーさんご本人とそのご家族の作品なのだ。ペイントもそう、リフトアップキットの組み込みもそう、各種パーツの調達や取り付けもそうなのだ。聞くと、それはお父上から受け継いだ考え方、やり方なのだそうだ。


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ラムの話をすると、どうしてもダッジブランドとの関係に触れざるを得ないのだが、ラムブランドへの移行後にもラム1500に残ったものがある。それが「ラムヘッド」だ。

ご存知ラムの頭部をかたどったエンブレムで、ダッジブランドを表わすものとしてメインロゴとしてはもちろん、ラム以外の車種にも使われてきた。しかし今はダッジでは使われなくなり、ラム1500のクロスヘアグリル中央には今もこれが輝いている。

まさか「ラム」の頭をラムブランドに渡さずダッジブランドが使い続けるわけにもいかないだろう。それほどに「ダッジのラム」というイメージが根強いのだが、モデルチェンジでフロントマスクのデザインが変われば、すなわちクロスヘアグリルがラム1500から無くなればということだが、徐々に新たなラムブランドのイメージも定着していくに違いない。

逆に直近では今までのクロスヘアグリルの付いたダッジ・ラムおよびラム1500の人気が上がる可能性もある。今のところ、2009年モデルからの現行型の人気が一番高いが、先々代あたりの丸いスタイルに癒されるという人も現れるのではないだろうか。

https://www.ramtrucks.com


Text|アメ車MAGAZINE

アメ車マガジン 2018年 3月号掲載