オールズモビルトロネードは前輪駆動方式を採用する

'70 OLDSMOBILE TORONADO GT

’70 OLDSMOBILE TORONADO GT produced by BERNESE

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

前輪駆動方式を採用するエポックメイキングな車両

今でこそ、前輪駆動車(FF)は広く一般的となり、乗用車の殆どはFFが主流。フラットなフロアや軽量化などのメリットが挙げられるが、第二次世界大戦後に初めて大量生産されたアメ車が、このトロネードだ。

マイナーチェンジが全て上手くいくとは限らない!

2004年にその名前は潰えてしまったが、元々オールズモビルは1897年にミシガンで創業した自動車メーカー。古いクルマばっかり作っているという意味ではなく、ランサム・E・オールズさんが創業したので、言わば「オールズさん家の自動車」という意味がそのまま会社名になっている。だが、創業から11年が経過した1907年にGMの前身にあたるゼネラルモーターズカンパニーに買収され、その後約1世紀に渡りGMのいちブランドとして自動車の歴史に名を残して来た。

GMのブランド名になってからは、ほかのGM車と共通のシャシーやエンジンを使用していながら、自動変速機やターボなどをいち早く新しい技術を採用するブランドとしての地位を築き「走る実験室」と呼ばれる様になるが、ブランドとしてのアイデンティティや存在理由を追求すれば、それは至極当然の流れと言えるだろう。

'70 OLDSMOBILE TORONADO GT

さて、1966年に初登場したトロネード。最大のトピックスは、第二次世界大戦後のアメ車として、初めて前輪駆動方式を採用している点だ。ほかにもシャープなデザインで三角窓を廃するなど、非常に先進的で未来を先取りした様な印象を受ける。1968年にはグリル内にヘッドライトが移され雰囲気を一新。

さらに1970年型からはコンシールドヘッドライトと決別し、グリル内部に丸形4灯を装備するが、それがまさにバーニーズが輸入したこの個体だ。それまでのモデルよりかなり個性を強調しており、万人受けはしないかも知れないが、誰もが「このクルマは何?」と聞いてくること間違いなし!人気車に乗るのは堅実な考え方と言えるが、ともかくほかの人が選ばない超絶レアなクルマに乗りたい!と思っている人にオススメしたい1台だ。

前述した様に、メカニズムは時代をはるかに先取りしたFFを採用。だが、現代のクルマの様に横置きエンジンではなく、何とそれまでのアメ車と同じく縦置きのV8を搭載!エンジンの真後ろからUターンする様にトランスミッションを接続し、さらに車軸式のドライブシャフトへと駆動力を伝達。フロントサスペンションはスペースの関係からトーションバースプリングを採用するなど、まさに先端技術のオンパレード。

'70 OLDSMOBILE TORONADO GT

ちなみにGMグループの車両でトーションバースプリングを採用したのも、このトロネードが初めてだ。FR車のレイアウトを使用しつつ、どうやってFF車を作るか…。半世紀前の技術者の苦労が垣間見え、自動車の進化の架け橋的存在とも言えるだろう。

インテリアは、さすがはEボディといったところで、非常に広々としている。ベンチシートで6人乗りというクルマはそれまでにも見られたが、最大の違いはフラットなフロア!6人がフル乗車しても、誰も体育座りの様な姿勢を強いられないことは非常に画期的で、その後世界的にFF車が普及していったのも頷けると言うもの。

'70 OLDSMOBILE TORONADO GT

ちなみにバーニーズが輸入したこのトロネード。W‐34というオプションを装備しており、テールゲートにGTのエンブレムを装着。またマフラーとの干渉を避ける様に、リアバンパーが丸く欠き取られているのが外観上の相違点。もちろん見た目だけではなくエアクリーナーには冷気導入システムや高剛性のカムシャフト、さらに8km/h時のトルクを増大させたトランスミッションを搭載し、パフォーマンスも重視したモデル。非常に個性的だが、大柄な車格からは想像できないほど俊敏な走りも楽しめる欲張りな1台だ。

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デビュー当初はリトラクタブル方式で、最初のマイナーチェンジで大きなグリルの奥にヘッドライトを装備する。そして1970年に行なわれた2度目のマイナーチェンジで、固定式ヘッドライトを採用。個性的なクルマに乗りたい人には良いのかも…。タイヤサイズは235/70R15を採用。FR車と違い、前後同サイズを履く。トーションバースプリングはGM車として初採用。あらゆる新技術が盛り込まれたクルマと言える。

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5m超の巨体をたやすく走らせる455(7.5ℓ)のV8エンジンを搭載。現在では4WD車でも横置きエンジンを採用するが、この当時は縦置きエンジンの出力をどうやってフロントタイヤに伝達するか腐心した模様。エンジンの真後ろ&真下のスペースにはトランスミッションが鎮座しており、見たこともないレイアウトとなる。

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インテリアはブルーとホワイトの爽やかな雰囲気。フロアカーペットは新品に張り替え済みで、美しくリフレッシュ。ベンチシート+コラム+フラットなフロアが生み出す快適な空間は、このトロネードから始まったと言えるだろう。メーターは左右対称な設計となっており、インパネ左端にはエアコンスイッチを、その反対側にはカーラジオを備えている。

'70 OLDSMOBILE TORONADO GT


THANKS:BERNESE
TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

目の前にあった2010年型のダッジチャージャーを即決

Dodge Charger

Dodge Charger Produced by QUARTTFAB

大きさを際立たせるために敢えてエアロでエッヂを強調!

異性に対してだけでなく、クルマに対して一目惚れするというのはよく耳にしたことがある。このチャージャーのオーナー森下さんもそんな1人で、まったく違うクルマを考えていたのに、見た瞬間に即決したそうだ。

ヘッドライトやピンストの紫が高貴さを感じさせる

国産車も欧州車も乗ったので、次はアメ車に乗って見たい。そんな想いでQUARTTを訪れた森下さんだが、眼の前にちょうど置いてあったのが、この2010年型のチャージャー。当初は酒向さんがプライベートカーとして乗ろうと考えていたそうだが、在庫期間1日にして森下さんの手に渡っていったそうだ。

購入と同時にカスタムも依頼したが、大まかなテイストを森下さんは伝えただけで、後は酒向さんのセンスにお任せしたとか。そこで酒向さんがチョイスしたのは、エッジの効いたチャージャーらしさをさらに引き出すためにエアロはXENONのフルキットをチョイス。前後のハーフスポイラーにサイドスカートという内容だが、これだけでまったく違った印象を受ける。

Dodge Charger

タイヤサイズは前後共に265/30R20だが、フロントの9.5Jに対し、リアは10Jをチョイスし、引っ張りを強調したスタイルを実現。サスペンションはもちろんエアサスに交換しており、リアフェンダーとタイヤの被り具合は、まさに絶妙!と言ったところだ。

ちなみにホイールはフォージアート・フィネストロ。マグナフローのチップを使用したオリジナルマフラーなど、さりげなく、だがしっかりとコダワリで満ち溢れていると言えるだろう。本来ならトゥルースパイクも装着するはずだったが、昨今の世界情勢の影響で残念ながら撮影に間に合わなかった。選んだ色はもちろん紫で、QUARTTでは色もカスタムの1アイテムとして認識しているのだ。

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角ばったチャージャーの雰囲気をさらに引き出すために、XENONのバンパーやサイドスカートをチョイス。マフラーはマグナフローのチップを使用しているが、オリジナルの物をQUARTTが製作。ビレットグリルに変更するなど、各部に少しずつメッキ部分を残すことで、クロームのホイールと見事なマッチングを見せる。

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エアサスのバックはユニバーサルを使用し、マネージメントはKRZのEZ-AIRを組み合わせる。システムとしては2chとなっており、トランクルームに収納。

目一杯下げた時にホイールリムがちょうどフェンダーアーチと重なるようにセッティングしている。ボディそのもののカスタムは控え目に見えるが、フェンダーの加工など見えない部分にもかなり手が加えられている。


THANKS:QUARTT FAB
TEL:0583-81-9167
HP:http://quartt.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

見れば見るほど癖になる それがナイトロの魅力!

2007y DODGE NITRO

2007y DODGE NITRO

THE PICK UP TEST DRIVE

大胆なフェイスデザインに刺激的な名前を与え、07年に登場したダッジのコンパクトSUVがダッジ・ナイトロだ。右ハンドルとなり日本でも正規販売されたが、今回試乗のナイトロは左ハンドル!マイナーSUVと呼ばれるが、癖になるデザインと扱いやすさは今更ながら評価されるべき!?

大きなブームを起こせなかったが個性的なSUVとして注目するナイトロ

最近のガレージジョーカーの販売車両は、2000年代のモデルが目立つ。代表の小川氏曰く「2000年代初頭のモデルは穴場の世代。当時はあまり注目されなかったり、人気が続かなかったモデルが沢山ある。でも今、改めて見てみるとそんなに悪いクルマじゃない。そうしたクルマを見直して上げても良いと思っているんだ」。その最たるモデルがダッジ・マグナムで、弱点とされる箇所をメンテナンスし複数台在庫を並べ、今では同ショップの人気モデルだ。

そしてさらに、在庫車の特徴が「他店にはない、敢えて違うモデル」を狙って導入していること。フォード・エクスプローラーではなく、ブランド違いのマーキュリー・マウンテニアであり、リンカーン・ナビゲーターではなく、コンパクトなアビエーターといったようにだ。そして今回のダッジ・ナイトロも、右ハンドルの日本正規モデルではなく、左ハンドルのナイトロを仕入れた。

ナイトロは、ジープ・リバティ(日本名チェロキー)をベースにモノコックのコンパクトSUVとして、07年モデルからデビュー。ダッジが日本で正規販売店を構え販売した、4車種の1台でもある。当時のダッジを象徴するクロスグリル、大きく張り出したフェンダーなど、大胆で個性的なデザインが注目されたものの、残念ながら販売不振により2011年には生産が終了となる。

だがガレージジョーカーは、一度見たら忘れないデザイン、コンパクトなボディサイズなどを評価し、見直しても良いモデルとしてナイトロに注目する。今一度、個性派SUVナイトロをしっかり見ていこう!

IMPRESSIONS
名前の過激さほどの破壊力はないが乗りやすさはマイルドで癖もなし

2007y DODGE NITRO

全長が4580mmと、国産SUVと比べても同程度なので、初めてのアメ車だとしても臆することはない。近頃は過激なエンジンを搭載するダッジだが、ナイトロに搭載する3.7ℓV6 エンジンはあくまでも乗用テイスト。スタートからの破壊力はさすがにない。とはいえ、街乗りと普通の高速走行では必要十分のパワー&トルクを備え、サスペンションも変な癖もなく、運転はかなりしやすい。ジープの血を取り入れたナイトロだが、パートタイム4WDはシンプルな4WDロックのみ。悪路をガンガンは厳しいが、一般的なレジャーでは頼りになるはずだ。

一度見たら忘れない個性的デザイン、サイズ的にも扱いやすい

2007y DODGE NITRO

2007~2011年に生産されたダッジ・ナイトロ。ダッジが日本で正規販売した4車種の1台だ。当時の販売は思うように伸びなかったが、個性あるデザインと扱いやすいコンパクトボディは、今改めて見ると決して悪くない。日本では圧倒的にレアな左ハンドルということも含め、このナイトロは注目だ!

ライト類を新品交換し消耗品も交換済み

シャシーはモノコックのジープ・リバティ(日本名チェロキー)がベースのナイトロ。搭載するエンジンは3.7ℓV6と4.0ℓV6があるが、日本正規モデルは3.7ℓのみ。今回試乗したモデルは正規モデルではないが、3.7ℓのSLTグレード。

正規モデルのグレードは装備レベルに応じて、SE、SXT、R/Tの3つを設定するが、本国での07年イヤーモデルにはSXTより上のSLTが存在する。本来SXTの装備はSLTよりも劣るのだが、日本仕様のSXTは本国SLTと同等装備で、クルーズコントロール、本革巻きステアリング、運転席パワーシートが標準装備。また、日本仕様のR/Tは単なる上級装備モデルだが、本国でのR/Tは5ATの4.0ℓV6のパフォーマンスグレードだ。SLT(日本仕様SXT含む)の見た目の違いは、フォグランプの装着&クロームグリル。他のグレードはグリルがボディ同色となる。ホイールサイズはグレードで異なり、SE・16、SXT&SLT・17、R/T・20インチ。

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現状でオーディオデッキ部分が取り除かれてはいるが、社外クロームパーツを装着し、ヘッドライト&フォグランプは新品交換。また、弱点とされるパワーウインドウメインスイッチや、オルタネーター、バッテリーも交換済み。多少の経年劣化はあれど、これは一般使用レベル。

とにかく、左のナイトロは間違いなくレアモデルだ。

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本国のナイトロのエンジンラインナップはスタンダードの3.7ℓV6と、本国R/T の4.0ℓV6、ヨーロッパ仕様の2.8ℓV6ディーゼルがある。日本仕様は、R/Tを含む全グレードで3.7ℓV6を搭載する。ホイールはSLT&SXT専用の17インチ。SEは16インチ、R/Tは20インチとなる。

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ラゲッジスペースの容量は最大で1994ℓとかなり広い。セカンドシートがフラットになるのは、この年代のアメ車では希少な部類に入る。撮影車両はヘッドライト&フォグランプは新品交換され、テールランプベゼルなどクロームパーツを装着する。クロームグリルは、SLT、日本仕様SXTグレードだけの設定。他のグレードはボディ同色となる。

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この年代のダッジ共通のセンターコンソールデザイン。丸形3連メーターがナイトロの特徴。FWDパートタイム4WDとなり、ダイヤルで4WDロックに切り替える。最大の前後トルク配分は50:50となる。

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フロントシートはバケットタイプとなり、運転席はパワーシートとなる。R/Tだけが本革シートで、SLTは汚れが付きにくく、簡単に手入れができる抗菌ファブリックタイプ。ラゲッジスペースの床面は、荷物の積み下ろしが容易にできるスライド式となっている。


SPEC

全長×全幅×全高● 4580×1860×1785mm ホイールベース● 2765mm エンジン● V6 排気量● 3.7ℓ 最高出力● 205hp/5200rpm 最大トルク● 32.0kg-m/4200rpm トランスミッション●4AT

2007y DODGE NITRO

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GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日

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高品質なアメ車販売、本国仕入れのアメリカン雑貨でお馴染みのガレージジョーカー。車両展示&雑貨販売するショールーム、鈑金塗装・整備を行なう工場に分かれていたが、ショールームを工場に集約移転してリニューアル。全体の完成まではもう少し掛かりそうだが、雑貨が並ぶ店内はアメ車ショップであることを忘れさせる雰囲気。販売車両は近くに新たな土地を確保し展示されている。こちらも順次手が加えられ、ジョーカーらしい雰囲気になる予定だ。

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写真&文/相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

ダッジ成分が濃ゆい人も唸る、至高のチャレンジャーT/Aを紹介

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’70 DODGE CHALLENGER T/A 340 SIXPACK produced by Dollar-C

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

タイヤ以外はすべてオリジナル、リアルなナンバーズマッチ!

ビンテージが好きな人にも色々なタイプがいるが、とくに熱狂的ユーザーが多いモパー乗りには、ナンバーズマッチにこだわる人が多いのでは?そんなダッジ成分が濃ゆい人も唸る、至高のチャレンジャーを紹介しよう。

数年の歳月をかけて説得し、ようやく譲り受けた1台!

ヘルキャットやデーモンなど、今の日本で絶大な人気を誇るチャレンジャー。ここまで人気が沸騰するとは思いもしなかったが、やはりその礎を築いた初代チャレンジャーの功績は非常に大きい。

マスタングの大ヒットを応用にして、1969年に初代モデルが投入されるが、当時はトランザムレース(正式名称はトランス・アメリカン・セダンレース)の黄金期。始まりは草レースの様な位置付けだったのが、いつしか自動車メーカーが有名ドライバーを起用し、本気のバトルを繰り広げる様になった。そしてそのレースの勝敗がセールスに直結するのだから、否応なしに各陣営ともハイパフォーマンスモデルを投入する様になって言った。

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そんな時代の申し子と言うべきクルマが、このチャレンジャーT/Aだ。T/Aとはトランス・アメリカの略語で、まさにレースのレギュレーションをクリアするために販売されたホモロゲーションモデル。余談だがBFグッドリッチタイヤの製品名にT/Aと入るが、これもトランス・アメリカを意味しており、こちらはレースではなく大陸横断を指し示している。

残念ながらこのT/A、トランザムレースに参戦することはかなわなかったが、1970〜71年の間に約2500台が販売されている。そんな貴重なクルマを三重のドルシーが、数年の月日をかけて日本に輸入。ビンテージアメリカン好きな人なら、ドルシー=コルベットの専門店と言うイメージをお持ちだろうが、圧倒的に台数が少なく、しかも新車同然の極上ミントコンディションの個体を見つけたら、手に入れたくなるのは至極当然と言えるだろう。

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搭載エンジンは、340のV8をベースに、3つのキャブを組み合わせた340 6PACKを搭載。多くの人はご存知だと思うが、改めて説明させていただくと6PACKとは見事に割れた腹筋を意味しており、まさにマッスルカーには最高の褒め言葉と言える。

ドルシーの岩城さんは「R/Tグレードだったら購入していないですね。明らかにほかのグレードよりも力を体感できます。でも、低速走行時は中央のキャブだけ作動し、速度が高まると負圧で前後のキャブも作動するので、物凄いガソリンをガブ飲みするわけではないですよ」と語る。ちなみにこの個体、ロスのやや南にあるハンティントンビーチで見つけたそう。

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コルベットを探している時に知り合い、一度アメリカまで出向いて説得したが、その時は首を縦に振ってくれなかった。だが、決して岩城さんは忘れたことはなく、およそ5年の歳月をかけようやく譲り受け、今年日本に持ち込んだとのこと。前ユーザーの手によって、隅々までレストアは施されており、非常に美しい状態。今まで何台かチャレンジャーは目にしてきたが、ウォーターホースやバッテリーにまでモパーのロゴが入り、正真正銘純正部品だけでレストアを実施。

これはもう、ほとんど新車と言っても過言ではないクオリティで、タイヤ以外はフルオリジナルをキープ。こんな個体が日本にあったのかと思うほどで、正直ミュージアムに入っていてもおかしくないレベルだ。

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ボンネットの中央には、キャブにエアーを送り込むためのダクトを設置。素材はファイバーに変更され、可能な限り軽量化も追求する。トランザムレースのベース車両として計画されたグレードだが、リアサスペンションにトルクロッドなどは未装着。ボンネットと比べると特別感は乏しいが、トランクスポイラーを追加し、さりげなくT/Aのエンブレムを装着して、このクルマのアイデンティティをさり気なく主張する。

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エンジンは3連キャブを追加した340 6PACKを搭載。440の方が排気量は多いが、なんとなくもっさりした印象を受けるそうで、岩城さんの好みは断然340の6PACKの方が力を感じるそうだ。ちなみにバッテリーやラジエターホースはモパーマークが入り、こだわり抜いたレストアと言える。

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マフラーは両サイドからテールを覗かせるタイプを装着。単純に配管を短くすると抜けすぎとなりトルクが失われるので、一度リアデフ付近までメインタイコを引き伸ばし、そこから折り返してホイールベース部分から顔を覗かせるレイアウトを採用する。

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シートやカーペットなど、あらゆる部分を新品パーツでリフレッシュ。ビンテージカーにありがちな追加メーターなどは設置せず、フルオリジナルをキープする。シフトノブなどに若干のヤレを感じるが、半世紀前のクルマと思えば非常に美しい状態。前オーナーの、チャレンジャーへの愛着が伝わってくる。

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トランクルームも完全にレストア済み。さすがにテンパータイヤはリプロに交換し、車載ジャッキは錆を落とし、美しく再塗装を実施。本来真っ白になっているステッカー類もしっかり補修されており、半世紀前のクルマがそのままタイムスリップして来た様に見える。


THANKS:Dollar-C
TEL:059-238-3088
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PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

縦目2灯のフェイスデザインがクラシカルなGMCバンデューラ

1991 GMC VANDURA 2500 EXPLORER

1991 GMC VANDURA 2500 EXPLORER

Let’s Enjoy Van Life! AMERICAN VANS -いまこそVANに乗ろうじゃないか!!-

クラシカルスタイルで楽しむバンライフ!!

フルサイズバンの中でもシェビーバンの歴史は古く、初代モデルが登場したのは1964年である。兄弟ブランドであるGMCからもバンデューラをラインナップ。縦目2灯のデザインが受け、ここ最近注目を集めている。

味わい深いクラシカルなフルサイズバンはいかが?

普段使いを優先するのであれば日本においてはやはりミニバンサイズの使い勝手が良いため、誰に対してもオススメ。とかくアメ車ビギナーはミニバンサイズから慣れるのがいいかもしれない。しかし、アメリカのバンにはミニバンよりもさらにサイズの大きなフルサイズバンが存在し、そのフォルムはミニバンと比べてもざっと5割増し。それだけ大きなサイズともなれば当然室内も圧倒的に広く、窮屈さなど微塵も感じることのない、これぞまさにアメリカンと言わんばかりの佇まいを見せる。

1991 GMC VANDURA 2500 EXPLORER

そんなフルサイズバンを数多く取り扱っているのが、神奈川のアメリカンクラシックス。今回の特集にタイミング良く入庫したのが、ここに紹介する1991年モデルのGMC・バンデューラ2500。しかも、エクスプローラー社が手掛けたコンバージョンモデルということでハイルーフ仕様となっているだけでなく、インテリアにはウッドパネルが細部にあしらわれているだけでなく、シートはレザーでゴージャスな仕立て。まさにコンバージョンモデルと言うべき豪華さだ。

1991 GMC VANDURA 2500 EXPLORER

ちなみに現状はモデルイヤー相応のヤレも見受けられるものの、これを味としてそのままを生かすも良し、またはいっそのことすべて、もしくは一部を作り変えてオリジナリティを高めるも良し、フルサイズボディの室内を思い切り有効に使えるのがフルサイズバンならではの魅力と言える。さて、アナタならどんな風にこのバンデューラをアレンジする?

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スクエア形状で、縦目2灯のフェイスデザインがクラシカルかつキュートな雰囲気を醸し出す。これが人気を集めている大きなポイント。さらにハードタイプのスペアタイヤカバーにラダーという組み合わせがコンバージョンらしさを物語る。

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この世代のモデルには直6、V6、V8の3タイプのパワートレインが用意され、排気量も下は4.1ℓから上は7.4ℓまでをラインナップ。ちなみに撮影車両が搭載するのは5.7ℓV8で、4速ATを組み合わせる。

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サイドオーニングを備えいるいるため、河川敷などで展開すれば即座に休憩スペースに早変わり。キャンプではテントを広げなくてもこれさえあれば必要十分。

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ストックの状態は非常にシンプルな造りのダッシュパネルだが、コンバージョンモデルということで各所にウッドを配し、さらにはシートもレザーを採用しており、豪華な仕立てとなっている。

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現状はサードシートを取り外している状態ではあるが、希望すれば取り付け可能。さらに部品取り車もストックしているため、そちらから流用して取り付けてもらうことも可能である。もちろん一から自分でDIYするっていうのもアリだ。

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AMERICAN CLASSICS【アメリカンクラシックス】
TEL:0467-75-2221
HP:http://www.american-classics.com


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

アメ車マガジン2022年6月号 絶賛発売中!

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◆特集「フォード」

2016年に日本市場から撤退してしまったフォードですが、日本のアメ車ファンはこれに対してめげることなく、フォードを愛する気持ちはより一層高まっています。何しろフォードには魅力的なクルマが揃っているからです。そこで今こそ狙い目はフォードとして、最新モデル情報を筆頭に、個性に磨きを掛けたカスタムモデル、フォード車を愛して止まないオーナー、アフターパーツなどを盛り込んだ、フォード好きにはたまらない一冊としてお送りします!

もちろんその他にも最新モデルやデモカー紹介、アメリカンカルチャーをテーマとしたコラムなど、今月も充実した内容が盛りだくさんとなっているのでお見逃しなく!

2022年6月号もお見逃しなく!

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【カーミニーク上尾TOWER店】5階建ての巨大なタワーがランドマーク的な存在!

CAR3219 上尾TOWER店

CAR3219 上尾TOWER店

AMEMAG RECOMMEND SHOP

クルマを購入する時に価格は気にするが、サービスやおもてなしまで気にしているだろうか?モノを購入する行為ではあるが、クルマを手に入れるあの気持ちは唯一無二の感覚。その行為を、「貴重な体験」として演出してくれるのが、CAR3219だ。

埼玉県内を中心に、全国で11店舗を展開するCAR3219(カーミニーク)。世界中の様々なクルマを取り扱うが、2021年の1月にオープンした上尾TOWER店は、アメ車はもちろん、USトヨタも取り扱うアメ車ファンにとって頼りになるお店と言える。

お店の場所は埼玉県の東部を南北に貫くR17号線に面しており、お店の名前のとおり大きな5階建てのタワーが目印。見てのとおりタワーそのものが1つのディスプレイとなっており、昼間はもちろんだが、夜になると一際目立つので、遠くからでもお店の場所は一目瞭然。車両の販売はもちろんだが、店舗内には巨大なピットスペースはもちろん、専任スタッフの手によるコーティングスペースも完備。

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また単にクルマを購入するのではなく、オーナーにとってかけがえのない体験となるように、専用の納車スペースも設置。さらに、ユーザー1人1人の細かなリクエストにもしっかり対応できるよう、カスタマイズにも対応可能。

2021年中にはJLラングラー用のオリジナルサスペンションキットの販売も計画中だそう。それゆえユーザーの年齢層は幅広く、20代から60代まで、免許を所有するユーザーのほぼすべてをカバーしているといっても過言ではないだろう。

グループ全体で500台以上の在庫を誇るので、欲しいクルマが決まっていなくても一度遊びに行って見比べてみてはいかが?

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まるで高級ホテルや空港などのエクゼクティブラウンジを彷彿とさせる、落ち着いた雰囲気のショールーム。非常に広々としており、他人を気にせず納得行くまでじっくり商談できる。ショールームの奥にはVIPルームも設置。

タワーの1F部分には納車を行うセレモニースペースがあり、ディスプレイから降りてきた愛車と対面する、極上の体験をすることができる。

広大な敷地にアメ車や欧州車を豊富に在庫

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アメ車はもちろんだが、CAR3219では国産車や欧州車も多数在庫中。見比べることでサイズ感や機能など、違いをチェックできるのも嬉しいところ。もちろん他店の在庫も取り寄せることができるので、欲しいクルマが決まっている人はまずは近くの店舗に相談してみるのもアリだ。

クルマのコンディションを視覚化

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上尾TOWER店独自の設備と言えるのが、この撮影ブース。電動ターンテーブルが設置されているので、前後左右から車両のコンディションを把握可能。これなら実際にお店まで足を運べないリモート商談でも、安心してクルマのコンディションを把握できる。安心感の高さもCAR3219の魅力の1つだ。

店舗内にコーティングブースを常設、愛車の輝きを長期間キープ可能!

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クルマを購入したオーナーにとって、納車日までは非常に長く感じるもの。その期間を可能な限り短縮できる様に、CAR3219では自社で開発したARROO(アロー)コーティングのブースを完備。専任スタッフが常駐しており、細かな作業を丁寧に、かつ迅速に仕上げてくれる。新車・中古車を問わず、美しい輝きをいつまでも持続可能だ。

4台を同時に作業できる広大なピット、メンテもカスタムもお任せ下さい!

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広く整頓された大きなピットスペースを上尾TOWER店に設置。各自動車メーカーの、最新の診断機も完備しており、様々なトラブルにも迅速に対応可能。ベテランのメカニックも常駐しているので、オイル交換なども短時間に完了してくれる。またCAR3219では様々なカスタマイズにも対応してくれるので、まさに頼れる主治医的な存在だと言えるだろう。


2018 JEEP WRANGLER UNLIMITED SAHARA

2018 JEEP WRANGLER UNLIMITED SAHARA

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サハラをベースにCAR3219流にアレンジしたデモカー。JEEP=リフトアップというイメージが定着しているが、あえて車高を上げず低重心&ワイドなスタイルにカスタムを実施。フロントバンパーとサイドステップはエルフォードで、さらにオーバーフェンダーを追加。そしてボトムスには本国輸入のMOTOMETALの22インチにジオランダーG003(35×12.5R22)をセット。背面タイヤも交換済みでMOPARの強化ブラケットも装着済みだ。

2018 CHEVROLET CAMARO ZL1

2018 CHEVROLET CAMARO ZL1

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6.2ℓのV8エンジンにスーパーチャージャーを搭載。650hpのパワーと、76.9kg-mトルクが生み出す加速はまさに異次元。ブレーキは前後共ブレンボで、フロントは6ポッド、リアは4ポッドを標準装備。フロントのエアロバンパー、スプリッター、リアディフューザー、サイドロッカーパネルを追加し、空力性能も重視。現行型のカマロはとかく2.0ℓモデルが多い印象があるが、本気で走りを楽しみたいのなら断然ZL-1がオススメだ。

2015 CADILLAC ESCALADE

2015 CADILLAC ESCALADE

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アメリカ本国では新型に切り替わったが、まだまだ魅力は色褪せないエスカレード。グレードはプレミアム。サンルーフや本革シート、電動格納式のランニングボードは標準装備で、アルミホイールはBLADEの26インチをチョイス。まさに贅を尽くしたSUVと言うよりも、真のLUVに乗りたいのならこのエスカレードがオススメ。クルマの重さを一切感じさせない6.2ℓの専用エンジンも魅力の1つ。


カーミニーク上尾TOWER 店でアメ車を購入したオーナーたちの生の声
2010 CHEVROLET TAHOE

2010 CHEVROLET TAHOE

これまでGMCサファリやマグナムを乗り継ぎ、5月にタホに乗り換えたKNさん。歴代のクルマをCAR3219で購入しており、「自分の欲しいクルマを見つけ出してくれるところがありがたいですね。購入の決め手は張り替えられた内装です。タホなのにゴージャスな雰囲気はオンリーワンです」と語る。ホイールサイズは24インチをチョイス。サスペンションはユニバーサルエアの4独エアサスに変更しており、もちろん公認改造なのは言うまでもない。

2010 CHEVROLET TAHOE

オーナー:KNさん


カーミニーク上尾TOWER店
住所:埼玉県上尾市上238-1
電話:048-771-3219
URL:https://www.smileland.co.jp/
営業時間:9:30~18:00(平日) 9:30~19:00(土・日・祝)
定休日:水曜日

CAR3219 上尾TOWER店

CAR3219 上尾TOWER店


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 10月号掲載

クルマは走ってナンボ外装のレストアは最後!!

'68 CHEVROLET CAMARO

’68 CHEVROLET CAMARO produced by TOKAI CARS

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

ボロいですが何か!?

アメ車に限った話ではないが、数年前からビンテージカーのプライスは急上昇中。最新の「誰が乗っても速い」クルマとは違い、乗り手を選ぶのは当たり前。優等生な現代車にはない味わいは魅力的だが、そのクルマの中身をキチンと見てから購入して欲しいとカーズの細井さんは語る。

クルマは走ってナンボ外装のレストアは最後!!

「一口にビンテージカーといっても、大きく分けると『動くクルマ』『乗れるクルマ』『走るクルマ』の3つに区別されるね」と、のっけから爆弾発言をしてくれる東海カーズの細井さん。実はそのとおりで、同じように思うかも知れないが、その言葉に込められた意味はまったく違う。しかも残念なことに、走りのポテンシャルをないがしろにされている車両ほど、外観にばかり力が入れられていて、まるでメンテナンスされていなかったりする。しかも、未だにアメ車に乗っていない人に限って「アメ車=壊れる」というマイナスイメージを持っているが、それらはメンテナンスされていない粗悪品がはびこった結果とも言える。

'68 CHEVROLET CAMARO

確かに「他の人が乗っていないレアなクルマに乗る優越感」は格別ではあるが、ビンテージカーをファッションのような気軽な気持ちで付き合うと痛い目を見ることにもなりかねないことも覚えておいてほしい。

そして細井さんは「正直なところ、予約をしてからお店に行かれるのはどうなのかなぁ?」と語る。理由は「だって予約してからだと良くも悪くも準備できちゃうでしょ?その店だったり目的の車両のありのままの姿を確認する良い方法はお客さんが試行錯誤してもいいんじゃないかなぁ。例えば試乗したい場合とかも、その車両のありのままの状態が確認できるしね。まぁ、確かに今のコロナ禍だったりもあるし、そのクルマが倉庫の奥にあって出せないとか、いきなり行って誰もいないとかを避けるためには予約ももちろんありだけどね(笑)。大事なことはお店とお客さんの信頼関係をしっかり作る事だと思うよ。」と細井さんは力説する。それを防ぐには、やはり日頃からのメンテナンスが何よりも重要。

ガレージに保管して満足するのではなく、定期的にそのクルマに乗りコンディションを把握するべきだ。人間の体と違って、クルマは不具合が起きても勝手に修復しないし、愛車の健康状態を管理するのはオーナーの義務でもある。

'68 CHEVROLET CAMARO

細井さんは「レストアってひと纏めに言ってしまうけど、そのクオリティはまるでバラバラ。サビが出ている表面だけ削ぎ落としてペイントし直したものもあれば、完全に鉄板の地金まで塗装を剥いでサビを落とし、ハンダで埋めて再塗装するのとではどっちが良いか聞くまでもないよね。でも、当たり前だけど同じ時間でできる訳ないよね。今のクルマは簡単にボルトが外れるかも知れないけど、半世紀前のクルマのボルトを外すだけで丸1日掛かることもあるんですよ。でも、オーナーさんのことを考えたら、オイルが1滴も漏れないように仕上げようと心掛けているんです。それに対し少しでも労いの気持ちや言葉をかけてくれたらやり甲斐を感じられるのに、中には『まだクルマできないんですかぁ〜』なんて言われちゃうと、悲しくなるよね」と、販売店の苦悩も語ってくれた。

ちなみに最近アメ車界では「カーズのクルマは走れるよね」という評価が定着しつつある。以前から誌面で語っているが、カーズでは車両を入手してすぐ店頭に並べるのでなく、とにかく走り込んで不具合箇所を洗い出し、それをメンテナンスしてから在庫として公開するので、言わばできる限り膿を出しているとのこと。

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実際、レストアやメンテナンスには終わりはないし、どこまで費用が掛けられるかはオーナーの経済力にも関係する。でも細井さんは「これまでどんな人が、どんな手を加えて来たのかまったく分からない。だから限りなく新車の状態に近い100の状態に戻すことがもっとも重要だよね。そこからそのクルマでどうしたいかを考え、それから手を加えるべきでしょう。自分のカマロは外装は見てのとおりボロいですが、何より中身を重視しており、外装以外は徹底的に手が入っています。これまで乗って壊して改善してまた壊して…をひたすら繰り返しましたね。でもそうやって、自分が気持ち良く乗れるクルマに仕上げて来ており、現時点では85点かな」と語るように、まだまだ満足はしていない様子。

今後の予定としては、油圧サイドブレーキやエアコンを装備したいとか。「こんなボロなのに、涼しい顔してグリップ走行からドリフトまでキメてたら、どえらくカッコ良いじゃん!」と細井さんは語るが、その言葉の裏には「人もクルマも中身が大事!」というメッセージが込められている。

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ボンネットはサビて穴が空いているが、実は開閉時に必要な装備(笑)。ボンネットの開口部は養生テープを缶スプレーで塗装。見た目を気にしていないように思うかもしれないが、「遊鷹」氏のグラフティを随所に施し、独創的な世界観を構築。「ピカピカのビンテージに乗っている人は雨の日に乗らないとか、駐車する場所に気を遣うって言うけど、クルマの本来の使い方と違うんじゃないの?」とも、細井さんは語る。

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トコトン走りを探求するため、軽量化の一貫で不要な内張りやリアシートは撤去。その代わりロールケージやフルバケットシート、4点式シートベルトを装備。前後の重量バランスを考慮し、バッテリーは車内に設置。軽量のルームミラーやデジタル式の時計は、サーキット走行を考慮しての装備。ちなみに以前はフロアに穴が空いていたが、ボディ剛性を考慮し、樹脂素材で埋めており、着実に進化させている。

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エンジンは385を搭載。無闇にパワーを出しても意味はないし、400馬力以下にすることで耐久性も重視。ちなみにメインハーネスも交換済み。「半世紀前のクルマだから劣化していて当然だ。社外品を付ける前にまずはノーマルでリフレッシュすべき」とは細井さんの弁。キャブの下には断熱材を追加し、オイルキャッチタンクも装備。ちなみにナンバーズマッチにはまったくこだわらず、なぜかFORDの刻印が入るパーツを装着している。

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エンジンパワーを確実に路面へ伝えるため、ミッションはサムソナスの6速シーケンシャルドグミッションに変更。メンバーを加工し、ミッションクーラーも設置。ファイナルギヤを3.0に変更し、リアデフには2wayのLSDも内臓。なお、サスペンションは何度も試作を繰り返したエアペタル特注のビルシュタインを装着。ブレーキはディクセルの特注パッド&シューに変更するが、リヤはドラムで充分と語る。


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

タンドラ新旧モデルを検証。フルモデルチェンジでイメージを一新!!

トヨタ タンドラ

新・旧 TOYOTA TUNDRA

15年振りのフルモデルチェンジでイメージを一新!!

こちらのページにて最新モデルをいち早く日本へ導入し、販売をスタートさせたコロンブスのタンドラ輸入第一号車を紹介したが、今回は新型と旧型を改めて考察することで、深化の過程を確認していく。


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牙城を切り拓いたタンドラ第3世代で熟成が増す

アメリカのピックアップトラック市場でも今や押しも押されもせぬ存在となったタンドラ。威風堂々としたフォルムに洗練されたインテリアを備えて確固たる地位を築いているとはいえ、それは米ビッグスリーのフルサイズピックアップトラックの牙城を崩すべく真向勝負を挑んだ第二世代からの話。それだけにタンドラと言えば第二世代を思い浮かべてしまいがちである。

トヨタ タンドラ

ちなみにタンドラの初代モデルは1999年に市場へと投入されており、モデルイヤーは2000年が最初となる。前身であるT100はサイズが小振りかつV6エンジンのみということがネックとされていたために、それらを改善するべくボディを拡大し、エンジンはV6だけでなくV8もラインナップ。スタイリングもスクエアなT100に対して、丸みを帯びた柔和なフォルムを特徴としていた。

トヨタタンドラ

トヨタタンドラ

満を持して登場した2007年モデル以降の第二世代。初代モデルよりもボディ&排気量を拡大するとともに、ルックスもライバルたちに引けを取らないボリューミーさが功を奏して、アメリカ人たちから絶大な支持を得ることに成功。そして2014年モデルでマイナーチェンジを実施。内外装のデザインが見直され、よりアメリカ人のハートを鷲掴みにする洗練されたフォルムへと進化したことで、さらなる支持を集めたというのがこれまでの経緯。

そんな人気モデルが15年振りにフルモデルチェンジして第三世代へと生まれ変わり、新たなステージを切り拓くべくデビューを果たしたのだ。3代目となる新型タンドラはというと、デザインテーマに「テクニカルマッスル」を掲げており、これはパフォーマンス性能の飛躍とピックアップトラックらしい強靭さの向上を狙ったもの。

トヨタタンドラ

トヨタタンドラ

パフォーマンスに関して言えば、エンジンは3.5LのV6ガソリンツインターボユニットを搭載。可変バルタイ&リフト機構を吸排気に備えるデュアルVVTiシステムや高温となる圧縮エアを冷却して酸素密度を向上させる水冷式インタークーラーを採用しているのだが、先代の5.7L/V8ユニットを上回る、最大出力389hpと最大トルク66.3kg‐mを発揮しているのだ。

そしてビジュアルに関しても、フロントマスクはタンドラのアイデンティティである大きく開口したグリルデザインを踏襲しつつも異形のLEDヘッドライトを組み合わせることで角張った印象とし、リアも個性的なLEDテールライトとテールゲート中央部にロゴを刻印することで、そのシルエットは筋肉質で彫りの深いアスレチックな装いである。

これまでに歴代モデルをすべて見てきたが、新型タンドラの素晴らしさは群を抜く。その分プライスも群を抜いているけれど…。


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DIMENSION

トヨタタンドラ

トヨタタンドラ

新旧にてボディサイズ(撮影車両はともにSR5のクルーマックス・ショートベッド)を比較。全長は5933mm(新)/ 5814mm(旧)、全幅は2037mm(新)/ 2029mm(旧)、全高は1981mm(新)/1940mm(旧)であり、実質的な数値でも違いはわずか。タンドラのアイデンティティである大きく開口したフロントグリルが踏襲されていることが分かる。シルエットに関しては旧型までは丸みを帯びていたが、新型は直線基調であるためシャープな印象を受けるとともに、数値以上にボディが長く感じる。


BED

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5.5ftのショート、6.5ftのスタンダード、8.1ftのロングという3タイプのベッドが新型モデルに用意されているが、これは旧型モデルも同様。テールゲート上部は旧型でもスポイラー風のデザインを採用していたが、新型ではそれが大型となり、より鮮明となっている。またベッドサイドにはアジャスタブル式のサイドレールを装備し、キャビン後方にはLEDのストップランプとワークランプがインストール。それにオプションでAC電源アウトレットを装備することも可能。またLimitedグレード以上には、運転席側のテールライト横にテールゲートリリース用のスイッチが設けられている。


MUFFLER

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マフラーエンドはこれまで助手席側後方の右出しだったが、新型からは運転席側の左出しに変更。


TIRE & WHEEL

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ホイールのバリエーションに関してだが、サイズは新旧でとくに変更はなく、18×8J(SR、SR5、TRD Pro)と20×8J(Limited、Platinum、1794 Edition)をラインナップ。ちなみに新型モデルは、トップグレードであるCapstoneのみが22インチを標準としている。ちなみに新型のグレードはSR5であるため標準では旧型と同じ18インチのシルバーホイールを装着しているが、撮影車両にはオプションの20インチTRD Sportホイールがセットされている。それにTRD Proと同じ18インチTRD Off-Roadを選択することも可能だ。


ENGINE

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ライバルたちにならってこれまでは5.7L/V8ユニットを搭載してきたタンドラだが、遂に変革の時が訪れたようだ。新型はV8をやめてV6となり、排気量も5.7Lから3.5Lへとダウンサイジング。しかしツインターボを備えることで、最大出力は389hp(旧型381hp)、最大トルクは66.3kg-m(旧型55.5kg-m)と、旧型を上回る数値。ちなみに新型には3.5LのV6ハイブリッドツインターボユニット「i-FORCE MAX(437hp/583lb-ft)」を用意。こちらはLimited以上のグレードに設定。


SUSPENSION

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新旧ともにフロントサスペンションにはダブルウイッシュボーン式を採用している。一方のリアサスペンションはというと、重量物を積むピックアップトラックにはリーフスプリングを用いることが一般的で旧型ももちろんそれにならってきたが、新型はマルチリンク式コイルスプリングへと変更されたのである。これによりいわゆるトラックライクな乗り心地を大幅に改善。それに道路状況に合わせて減衰力を調整するアダプティブバリアブルサスペンションや、重い荷物を運ぶ際にリアを水平に保つよう自動的に高さを調整してくれるロードレベリングリアハイトコントロールエアサスペンションを装備。


INSTRUMENT PANEL

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旧型もデザイン変更がなされた際にはメカニカルな印象を強く覚えたが、新型はさらにその印象が強固となっている。コックピット中央部に操作系を集約しているのは新旧で変わりないが、新型は8インチもしくは14インチ(SR5はオプション)のマルチメディアシステムを導入。アップルカープレイ/アンドロイドオートとはワイヤレスで接続可能としており、多彩なコンテンツを楽しむことができる。


SEAT

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乗車定員だが、旧型まではフロントキャプテンタイプの5人、ベンチタイプの6人の2パターンから選択することができたが、新型からはフロントベンチタイプが廃止されたことによって5人のみとなった。これはダブルキャブ、クルーキャブも同様である。


フルモデルチェンジした3代目タンドラは、テクニカルマッスルがコンセプト

【オーバーランドスタイル×タンドラ】タンドラ専門店「コロンブス」も注目する


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COLUMBUS AUTO CENTE
TEL:042-332-0035
HP:https://www.columbus-japan.com/


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2022年 6月号掲載

-フリースタイルで行こう- #18 なぜかフランケンシュタインが好き!

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-フリースタイルで行こう- #18 なぜかフランケンシュタインが好き!

なぜだか惹かれるモンスター界のアイドル、フランケンシュタイン!ホラー関連やハロウィンなどのアイコンとして様々な形で登場するだけに、関連グッスのコレクターも少なくない。マニアックにしてコミカルな人間のHOT ROD化ともいえるキャラクターにアメリカを感じる?!

モンスター界のアイドル的存在のフランケンシュタインですが怖いモンスターとしてではなくコミカルなフランケンに惹かれるのです

フランケン(フランケンシュタイン)といえば、面長で額が張り出した無表情で長身のモンスターとしておなじみの存在。そもそもの原作がどうであれ、ドラキュラ、狼男、半魚人同様に、ホラー映画として独自のアプローチで着色したユニバーサル映画のキャラクターとして人気となった。60年代にはコミカルなタッチのモンスター系のTVドラマやアニメが誕生し、一般的に広く浸透した感じ。

日本人として日本で生まれ育った自分としては、幼少期に観た藤子不二雄の『怪物くん』と同時にに、『幽霊城のドボチョン一家』の邦題で放送されたアメリカCBSのアニメ『Groovie Goolies』で、アメリカンなフランケンの魅力を刷り込まれた模様。いずれも当時は一般的に人気のあるアニメとして誰もが知る存在でしたが、自分としては、その後もコミカルなフランケンに惹かれるのでした。

中高生の頃はとにかく洋楽にハマるのですが、その頃はUSAよりもUKなパンク系がお気に入りで、アメリカのロカビリーをパンク的に激しくアップデートしたパンカビリーやサイコビリーなどを追い求めていました。そこでは曲の題材やビジュアル的なファクターにモンスターがしばしば採用されるため、自分の中ではフランケンがアイドル的な存在に。そんな感覚を引きずったまま運転免許を取得し、初の愛車にサメカマこと1973年型カマロRSを購入したことで、今度は一気にアメリカやアメリカンHOT RODを意識するように。

そんな中で、初めて『ザ・マンスターズ』の存在を知るのでした。自分の生まれる前から放映されていたCBSのTVシリーズで、日本国内では『アダムスファミリー』の影に隠れてマイナーだったので、存在すら知らなかったのですが、劇中車を通じて番組の存在を知ることに。

そもそも主人公的存在のフランケン「ハーマン」のルックスやコミカルなキャラがツボなのですが、一家のファミリーカーである「Munster Koach」はモデルキットやホットウィールでもお馴染みのショーロッド界の巨匠、トム・ダニエルのデザインによる馬車がベースのホットロッド。もう1台の“Drag-U-la”はネーミングからも分かるように棺桶のドラッグスターだったりで、制作ではカスタム界の巨匠、ジョージ・バリスが担当。そんなわけで、クルマや音楽においてもフランケンは何かとシンクロするため、自分にとっては常にアイドルだったりします。また、感覚的に近いと感じる人が同様にフランケンが好きというケースもしばしば。

そういえば、ヘビーロック界の大御所であり、ホラームービーの監督としても大活躍中のロブ・ゾンビが、『ザ・マンスターズ』の映画版の制作を正式に発表! 映画も楽しみですが、関連商品の発売も気になるところ。そんなわけで、なぜだか人気のフランケンには、マニアックなコレクターも少なくないようですが、個人的にはあくまでもコミカルでキャッチーなアプローチの物にだけ反応。

基本的にはユニバーサル映画のライセンスとなっているので、フィギュアなどはリアルな物が主流のため、自分のコレクションの大半が無名品。ハロウィンの時期になると、アメリカのスーパーマーケットでは何かしらフランケン物を入手できたのですが、最近はフランケン物が少なめで残念…。そんななか、たまに99¢ショップなどでチープな製品で見つけては大喜びしたり!

今回このコラムのテーマにしたことで、改めて自分のコレクションをチェックしてみたのですが、希少価値のあるコレクタブルの物はほぼなし。一番のお気に入りは、ユニバーサル映画ライセンス品にしてバーガーキングのキッズミールだったり。しかし、これがどういうわけか、見当たらずでモヤモヤしています。診察台に設置されたLEDによって、トランスルーセントな頭部が発光する素晴らしいアイテムで、それ自体も魅力的ですが、ファストフードのおまけとして採用するアメリカの感覚がまたステキ。こんなアイテムにこそ、アメリカのカルチャーが感じ取れて萌えるのです!

■ 1992 Playskool Big Frank 16”

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40cm超えのビッグサイズの知育玩具。頭部に収納された工具で開閉式のボディ内のギアを回すなどして修理するといったもの。『FIXME!』と喋ったり、目が発光するギミック付き。

■ GIGANTIC Frankenstein

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1964年にオーロラ社がリリースしたオリジナルは激レアでコレクターズアイテムだったが、2008年に唐突にライセンス再販されたので即買い!実際のモデルはかなりコミカルだけど、ボックスアートはクール!

■ 1978 IDEAL “Scare Cycles” Frankenstein

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スカルのチョッパーに脱力系のおじさんが乗ったTOYなんですが、かなり入所困難なコレクタブル品。自分は同シリーズのゴーストが乗ったトライクは所有しているものの、フランケンは高額で手が出せない感じ。スタント走行が楽しめるフリクショントイとしてイーブル・クニーブルの仕様は超有名。

■ 1997 Burger King Kid’s Meal Toy Universal Monsters 4″ Frankenstein’s Monster

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4インチというサイズ感や、トランスルーセント&無塗装の素材感もチャームポイント。交換不可の電池式LED発光のギミックがまたたまりません!安定化電源に改造して卓上オブジェにしたい!

■ HYSTERIC MINI“Franken Mini” House of Monsters

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いずれも入手しにくいノベルティ品でして、往年の駄玩具をオマージュしたアソートボックスのパッケージデザインの素晴らしさに撃沈ですが、キャラクターのMINIちゃんのフランケン化がまたお見事!フィギュアも素晴らしいけど、イラスト(時計)も完璧。

■ 2003 Hot Wheels “the Von Auto’s Monster” Dairy Delivery Halloween Highway Series

IMG_0410描かれたフランケンのイラストの素晴らしさと、DIVCOのミルクVANをモディファイした“ デイリーデリバリー” のカッコ良さがマッチした秀作!

■ 1980 Remco Universal Monsters 3-3/4” Action Figure

IMG_0415が演じた1931年版の『フランケンシュタイン』のフィギュアという点では王道のコレクターズアイテム。フィギュアの仕上がり的には眠そうなおっさんでしかないので、パッケージのデザインが命!

■ 1991 Hamilton Gifts Soft Vinyl

IMG_03921:6スケールによるいわゆるソフビ。ユニバーサルのライセンス品なのですが、愛せるだらしなさでお気に入り。古着屋時代に商品としても扱いましたが、意外と人気でした。

■ 1991 Gravedale High Frankenstein / McDonald’s

IMG_0409鳥山明タッチでお気に入り。手を下げるとベロが伸びるギミック付き。何かのキャラなのかは?ですが、マックのキッズミール。紫のボディーは中にシャボン玉液が入っていて頭部がワンドになっている。渡米時に99セントショップにて見つけたので10個ぐらい買ってみた。

■ Jakks Pacific 2003 Bride of Frankenstein

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ボリス・カーロフが演じたユニバーサル映画のワンシーンを再現したフィギュア。国内のフィギュア屋さんで入手。これもパッケージを含めた雰囲気の良さがポイントなので、未開封のままガレージにディスプレイしています。

■ The Little Tikes Flashlight

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動物やセサミストリートのキャラをモチーフにした懐中電灯をラインナップする中で、ハロウィン用と思われるモンスターのシリーズにこんなフランケンも!レバーを握ると口が開くと同時に、発光&発声する。

■ T-shirt,Rings

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フィギュア以外でも、気に入った雰囲気のフレン券があれば入手。TシャツはHot Rod系のアイテムを扱うショップで入手。リングはオーナーさんがチョッパー乗りのアパレル屋さんで入手。国内のアーティストによるもので、樹脂製で色違いのバリエーションが複数あるといい感じ。

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。


アメ車マガジン 2021年 10月号掲載