憧れのC2コルベットをアップグレードして乗る喜び

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1967y CHEVROLET CORVETTE

1967y CHEVROLET CORVETTE

EXCITING60’s

純正然としたスタイルを守りつつ、各部にさり気なく変化を付けた個性。そこに普段乗りに適した快適性をプラスすることで、ビンテージなのにその不安を払拭。絶妙なモディファイが光るC2コルベットに注目だ![/vc_column_text][vc_column_text]オリジナル色のシルバーに見えて、太陽の下で近づいて見るとギラっとメタリック感を主張するボディカラーはレンジローバー純正のシルバーメタリックを採用。ホーリーキャブへの換装やエアクリーナーのサイズアップに伴って当時のオプションであるビッグブロック用ボンネットフードに変更。塗り分けも当時のパターンを忠実に再現。両サイドで存在感を主張するマフラーは当時の純正オプション品にチェリーボムを2つ追加してセットしている。

1967y CHEVROLET CORVETTE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”随所に隠し味の効いた「大人が乗れるC2スティングレイ」”][vc_column_text]年々程度の良い個体が少なくなって、かなりレアな存在のビンテージコルベット。日本国内仕入れでは限界となりつつある昨今、本国からの買い付けも珍しくなくなってきた。この個体もそんな中の一台。かつて米軍のオーナーが愛用していた黄色の67年型C2を、ローカル情報誌の個人売買コーナーに掲載しているのをドルシー代表の岩城さんが見つけ、アメリカへ飛んで直接本人と交渉し、日本へ持ち込んだのだ。

海外への買い付けは基本的に自身で足を運び、現車をチェックするのがドルシーのスタンス。中でもフレームのチェックは必須で、ここを中心に良い個体か否かを見極めるとのことだ。このC2に関してはボディカラーのリペイント、400ciエンジンへの積み替え、ビッグブロック スティンガーフードボンネットへの換装などの手が加わり、前オーナーの愛情が随所から伝わってくる程度の良い個体だった。

しかし、そのまま販売してしまっては芸がない。オリジナルの良さを守りつつも、玄人好みのモディファイをプラスして「大人が乗れるC2スティングレイ」をコンセプトに、メタリックの効いたレンジローバー純正シルバー塗装、リアサスペンションのコイル化、トレーディングアームによるワイドトレッド化。さらには2インチロワードされたボディとのバランスを考慮して、タイヤ扁平率を70から60へ変更するなど、素材の良さを最大限引き出す隠し味の効いたアレンジがスバラシイ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]6.6ℓ400ciエンジンを皮切りにパワーグライド2ATから700Rの4ATに換装されたパワートレーン。ホーリーキャブや吸排気効率にも手が加わり、時速120㎞を1200回転ほどで楽に流せるまで改善。急な坂道やハイウェイ走行など通常なら唸ってしまうような場面でも、V8のトルクフルな加速感を堪能させてくれる。

[/vc_column_text][vc_column_text]フロントをビッグブロック用のロワードスプリングに、リアリーフはQA1のリンク式コイルサスペンションに換装して約2インチのローダウンを敢行。しかしタイヤ扁平率をオリジナルの215/70R15から215/60R-15に変更することで純正然としたフォルムを残す。トレーリングアームでワイドトレッド化されたリアホイールはバランスを配慮してのものだ。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]モダンな曲線が美しいインパネ周辺はすべてオリジナルを守る。カーペットを初めシートや内張りは綺麗に張り替えられており、年数から考えると止まっていてもおかしくない時計の針まで蘇らせている。ミスマッチなオーディオヘッドユニットも見えない場所に設置するなど、オリジナルの良さを崩さないスタンスを追求。

[/vc_column_text][vc_column_text]4ATの恩恵を強く感じさせてくれるハイウェイ巡航時の心地よいトルク感。そしてリーフスプリングとは一線を画すコーナーでの踏ん張りが効いた、安心して攻められる足。また、ヘダーズ+チェリーボムの追加で音量のさじ加減が絶妙なエギゾーストサウンドを含め、アクセルを踏んだ時の印象は良い意味で「別格」。雰囲気を崩さずにパフォーマンスアップ&コンフォータブルを高次元で実現させた一台と言える。

1967y CHEVROLET CORVETTE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]メカニック兼セールスとして一人でショップを切り盛りする岩城代表。独立当初は高年式モデルや逆輸入車の販売も意欲的に行なっていたが、当時から常に数台在庫されていたビンテージモデルの数は年々増え続け、近年ではビンテージアメリカン専門店の如く、ファクトリーには往年の名車がずらりと並ぶ。最新モデルのコンピューター診断はもちろん、エンジン、ミッションオーバーホールなど旧車に必須と言える技術や知識、経験も持ち合わせておりジャンルを問わず頼れるショップと言えるだろう。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:ドルシー (http://www.dollar-c.jp)[/vc_column_text][vc_column_text]■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ビンテージマスタングを乗りこなすステキな生き方

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1967 FORD MUSTANG

1967 FORD MUSTANG、1967フォードマスタング

EXCITING60’s

クーペやファストバックもいいのだが、マスタング本来の魅力を再確認できるのはコンバーチブルかもしれない。そんなコンバーのスタンダードモデルはシンプルなカッコ良さを持ち、大人にこそ乗ってもらいたい極上車がT-TOPにストックしているぞ。

クーペ、ファストバックに比べてシンプルなコンバーチブルのスタンダード仕様は、全体的にスッキリとしていて上品な印象を受ける。ウィンブルドンホワイトの車体色にスポーティなイメージを演出するブルーのストライプがアクセントとして効果大。これまでに大掛かりなレストアを受けていないが、モデルイヤーの割にスッキリとした良い状態をキープしている。バンパーや各部のクロームパーツも、新品状態とは言えないが、不満のない輝きをキープしている。

1967 FORD MUSTANG、1967フォードマスタング[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

少し控えめな雰囲気ながらスタイリッシュなスタンダード

歴代マスタングの中でも、とりわけ人気が高いのは、なんといってもファーストジェネレーションだ。コンパクトなファルコンをベースに、スポーティなアプローチでポニーカーという新たなジャンルを開拓したモデルとしてデビューした瞬間からヒットとなった。フォードをはじめ、アメ車を象徴するほどポピュラーな存在だ。

マッスルカーをキーワードにした場合、当然ポテンシャルの高さがポイントとなる。頂点ともいえるシェルビーを筆頭とする特別仕様車や、それらを意識してモディファイした車両がフィーチャーされるが、そのモデル本来の魅力が感じ取れる点では、スタンダードなストック状態にこそ味わい深さを感じられるものだ。

この個体も、まさにそんな1台だ。64年にデビューしてから、初めてモデルチェンジを受けた67年型は、それまでの上品で洗練されたスタイリングを活かしながらも、より疾走感のあるスポーティなフォルムに一新。そのシャープなボディの美しさがより映えるのがコンバーチブルだ。スタンダードグレードのこの個体は、フラットなフードやベーシックなグリルなどによる最もシンプルな仕様。すっきりとしたボディに「スタイルドスティール」ホイールとストライプがアクセントとして全体のイメージを引き締めている。

いわゆるレストア車とは違ってモデルイヤー相応の風合いを残しながらも、スッキリとした、いそうでいない魅力的なマスタングはいかがかな?

 

ホイールは、この時代のマスタングを象徴する“スタイルドスチール”の15インチを装着。ストライプとのコンビネーションも良く、足もとを引き締めている。タイヤは往年のスタイルにぴったりのホワイトリボン(ブリヂストンSF-375、前後:205/75-15)をセット。サスペンションなど足回りも特にアレンジはなくストック状態をキープしている。

1967 FORD MUSTANG、1967フォードマスタング[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]初期型から受け継ぐように“ツインダッシュ”が採用されながらも、ダッシュパネルは中央で連結してよりシンプルでモダンな印象となる。メーターのレイアウトでは、それまでの大型1個&小型4個から、大型2個&小型3個でよりスポーティなイメージ。ダッッシュパネルを含む内装のパネル部はブラックで統一。スタンダードなセンターコンソールなしが、かえってスポーティな印象を受ける。

[/vc_column_text][vc_column_text]この個体は、エアークリーナーをはじめ全体的にストック状態なだけに、289のオリジナル状態を維持してきたといった印象だが、実際には68年以降の4バレル仕様の302でアップグレードされている。トランスミッションは、Cruise-O-Maticこと3速AT。フロント・ディスク、リア・ドアラムによるパワーブレーキとパワーステアリングを装備するスタンダードな仕様。

4バレル仕様の302でアップグレード[/vc_column_text][vc_column_text]マスタングは、そもそもクーペとコンバーチブルでラインナップされたモデルなだけに、コンバーチブルのトップを閉めたスタイルはクーペ同様のフォルム。電動式のトップもストックながら、モデルイヤーを感じさせないグッドコンディションをキープする。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

もともとクルマの販売、整備、輸入パーツディーラーの3部門体制で13年前にオープンしたT-TOP。現在は販売/買取をメインに、他のセクションは独立した協力会社として変わらぬサービスを提供。アメリカとのパイプが太いため、直輸入による取り寄せにも対応可。普段乗りのリーズナブルな日本車まで幅広く対応するカジュアルなショップだ。

ティートップ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:ティートップ(http://www.e-ttop.com)

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

レアな二台!ポンテアック・グランプリ、そして丸目4灯フェイスのC10

[vc_row][vc_column][vc_column_text]EXCITING60’s

近年注目の的であるアメリカンビンテージモデル。岐阜のプロスピードが用意してくれた2台は、ポンテアック・グランプリ、そして丸目4灯フェイスのC10。どちらもマニアックなモデルで探してもなかなか見つからないレアな二台だが、プロスピードならばレアなアメ車だって手に入ってしまうのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

1967y CHEVROLET C10

1967y CHEVROLET C10

スタイリングはもちろんパフォーマンスもアップグレードされたC10

真っ赤なボディに丸目四灯のどことなくファニーな雰囲気とは裏腹に、エンジンをかけた瞬間タダモノではないことを印象付けるギャップが魅力の67年型C10。純正車高プラスラリーホイールによるオリジナルらしさを色濃く残すボトムスも好印象。主な変更点はボンネットフードとベーツヘッドライトの換装に留まり、当時らしさを保ちつつも楽しめる一台に仕上がっている。ベッドライナーのLINE-Xをはじめトノカバーもリフレッシュ済だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]昨今のトラッキンカスタム事情を見てみると、次に乗りたいフルサイズトラックの第一候補にC10を挙げる人が実に多く、一部マニアの中では空前のC10ブームとなりつつある。それに伴って数年前のような割安感はなくなり、価格は高騰の一途を辿っている。中でも60年代、70年代の丸目フェイスは人気が高く、程度の良い個体があればすぐに買い手が付いてしまうほどだ。

ここで紹介するのは、その中でもかなりレアな丸目4灯モデルの1967 年型。初代に比べてボンネットを中心にフォルムがシェイプされた人気モデルだ。市場に出回っているほとんどの2代目はこの型のような丸目4灯ではなく2灯式であり、マニアックなフェイスはそれだけでも値打ちと言えるだろう。そのレアモデルにニューペイント& インテリア総張り替えを施し、ダコタデジタル& オーディオアップグレード、さらに吸排気をホーリーキャブ、ヘダースなどでパフォーマンスアップ。

特筆すべきはラリーホイール&ノーマル車高というオリジナルを重視したフォルムにある。この手のトラッキンカスタムといえばロワード+ビレットが定番。しかしあえてそこはストックを保ちつつ、心地良い走りを重視したモディファイを行なうことで、それらと一線を画す玄人好みな一台に仕上がっている。エンジンをかけてアクセルを踏んだ瞬間に、思わず微笑んでしまう…これぞアメリカンビンテージトラックの醍醐味と言えるだろう。

1967y CHEVROLET C10[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ストックの良さを活かしつつモディファイされた傑作車”][vc_column_text]

350エンジンをベースにホーリーキャブ、K&Nエアクリーナー、アルミラジエターをはじめクロームバルブカバーやオルタネーターなど各部一通りの手を入れたエンジン。3ATの弱点であるハイウェイ走行での唸りもほとんど感じさせない、快適かつトルクフルな走りを実現させている。[/vc_column_text][vc_column_text]

ダコタデジタルメーターの換装、イマドキのヘッドユニットを搭載してドア内貼りのスピーカー新調を除き、当時の雰囲気のままフルレストアされたインテリア。そこにビレットシフトノブやハンドルボス、ドアノブなどのアクセントが加わる。レザーではなくあえてモケットにこだわったベンチシートもポイントが高い。[/vc_column_text][vc_column_text]

ボディとマッチペイントを施すラリーホイールに組み合わせるタイヤは、BFグッドリッチの225/60R15。定番のホワイトレターを裏履きすることで、本国らしさをアピールしている。足回りは大きな変更を加えず、ノーマル車高を軸にブッシュ類のヘタリなどをリフレッシュ。リーフスプリングも新調しておりフレームの状態も良好。50年選手を一切感じさせない乗り味に仕上がっている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]エンジンの鼓動が随所から感じ取れる…まさにこの一言に尽きるといった印象のC10。K5最終モデルのTBIインジェクションに乗っている筆者が、常日頃から物足りないと感じているこの鼓動感が、ステアリングやアクセルはもちろん、各部からダイレクトに伝わってくる感覚。ビンテージトラックは見て楽しむものじゃなく、乗って体感するものだと改めて感じた。

1967y CHEVROLET C10[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

1964y PONTIAC GRANDPRIX

1964y PONTIAC GRANDPRIX

プロスピードが撮影に提供してくれたもう一台は、1964年型ポンティアック・グランプリ。ため息が出るほどに美しく贅沢なこのモデル、とくとご覧あれ![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

フルサイズボディを2ドアクーペで味わう「贅沢」

スクエアな直線基調の中に曲線美が絶妙に融合するフォルム。5400㎜の長さで2ドアクーペという贅沢。後ろからも前からもインパクトの強い独創的なデザインは、唯一無二の存在感を放つと言っても過言ではない。GTOと同じく大きく張り出したヘッドライトはもちろん、リアテールに至っては点灯パターンまで実にユニークで、両サイドがバックランプ、ファントム部分がテールランプの役割を果たしているのだ。

60年代のポンティアックと言えば一番にGTOを思い浮かべる人が多いだろう。マッスルカーの立役者として根強い人気を誇る名車だ。その前身となったモデルが今回紹介するポンテアック・グランプリ・スポーツクーペだ。

現車は1964年モデルで、GTOと比較すると二分割グリルがスクエアだったり、スピードメーターが極端に大きく、横へ張りが流れるデザインを採用していたり、さらにはオプションでリアサイドスカートが付いていたりと、随所にフィフティーズなエッセンスが残るのが印象的だ。38 ciエンジン(6.4ℓ)を搭載しており、スタイルとは裏腹にマッスルな走りを楽しめることも、このクルマの魅力の一つだ。

変更点は、当時らしいカラーリングを考慮してホワイトトップで塗り分けされたオールペイントに留めており、インテリアやエクステリア各部はオリジナルを忠実に守りながらレストア。エンジンオーバーホール歴が伺える埃一つないクリーンなエンジンルームは、ホース類や配線を含め念入りに手が入っている。さらにシワやヘタリのないホワイトインテリアを見れば、そのレストアがいかに丁寧だったのかが分かる。独創的なデザインが魅力のリアテール周りはレンズ類やバンパーに至るまで錆び一つないコンディション。

1964y PONTIAC GRANDPRIX[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”まさにミントコンディションの最高のグランプリ”][vc_column_text]

当時のオリジナルエンジンである389ciエンジンを搭載。3ATだけに現行モデルほどの快適なシフトチェンジとは言えないものの、トルクフルでストレスフリーな乗り味は、60年代らしさを良い意味で感じさせてくれる。オーバーホールを含め、各部ホースのメッシュ化やオプティマバッテリーなど、ウィークポイントはすべて改善済。[/vc_column_text][vc_column_text]

純正ホイールに組み合わせるホワイトリボンタイヤはBFグッドリッチ(215/70R15)。足回りはオリジナルをストックしつつ、ショックやブッシュ類をリフレッシュ済。ポンティアックモーターディビジョンの刻印入りのセンターキャップに赤いリム面、クローム、ホワイトリボンの組み合わせがボトムスをモダンに彩る。[/vc_column_text][vc_column_text]

レッド×ホワイト基調のインテリアは、ダッシュ回りを除くすべてを張り替え済。ボディカラーに合わせてレッドカーペット×ホワイトレザーでコーディネートしている。驚いたのは後部座席に乗る際、フロントシートの背もたれが斜め内側へ倒れたことだ。このかゆい所に手が届く工夫はさすがポンテアックブランドと言えるのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]生い立ちからどうしてもGTOと比較してしまいがちではあるが、どちらかと言えば同年代のビュイック・リビエラなどがライバルになってくるのでは!? と感じた。理由はビンテージマッスルのようにグイグイ走らせるよりも、ゆるく流すイメージでおおらかに乗る方が似合うからだ。もちろん踏めばGTO同様に389独特のフィーリングを味わえるのも魅力の一つではある。レアなオリジナルストックのステアリングを握れば、そのキャラクターがどちらに向いているか分かってもらえるだろう。

1964y PONTIAC GRANDPRIX[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]オンリーワンのカスタマイズを軸に、ジャンルを問わず幅広いアメ車を扱う岐阜のプロスピード。入手困難なヴィンテージモデルの輸入代行も本国との強いパイプを持って実現してくれる。定期的なBBQイベントなどでフレンドリーに徹するスタイルも魅力の一つだ。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:プロスピード(http://www.prospeed-623.jp)

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

69年型カマロが持つ本来の魅力がフォーカスされた好感の持てる1台

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1969y CHEVROLET CAMARO

1969y CHEVROLET CAMARO

EXCITING60’s

トラップオートモーティブの69年型カマロは、控えめなルックスながら、ほかとはまず被ることのないビンテージマグ・ホイールで個性をアピールする日常使用車。69年型カマロが持つ本来の魅力がフォーカスされた好感の持てる1台なのだ。

ガンメタリックの車体色にすっかりと溶け込んでいるものの、純正のホッケーステックストライプ(黒)が入っている。写真では分かり難いが、実際は光りの加減でイイ感じに見え隠れし、アクセントとしての効果はなかなか。69カマロのチャームポイントでもあるフェンダーからのプレスラインが奇麗に揃うストレートボディなのがポイント高い。まず他人と被ることのないレアなビンテージマグホイールの装着で、独特のキャラクターがさり気なくアピールされている。

1969y CHEVROLET CAMARO

1969y CHEVROLET CAMARO[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”カマロ本来の魅力を引き出す上級者向けスタイルがクール”][vc_column_text]最近69年型カマロの存在が今まで以上に目立っている様子。ルックスに関しては、人それぞれ好みがあるとはいえ、数ある箱形のクーペ車の中でも均整の取れたスタイリッシュなデザインなだけに、幅広い層から支持されているのだ。アフターマーケットのパーツに関しても、ボディまるごとリリースされているし、モディファイするうえでも、独自設計による専用シャシーなど、かなり幅広い種類のアップグレードパーツがリリースされている。

2015年の横浜ホットロッドカスタムショーではスポットライト企画としてアーリーカマロがフィーチャーされ、そこでは初めて目にする個体も含め、69年型カマロが大半を占めていたほど。その他クルーズなどのイベントでも目にする機会が少なくないが、気合いの入ったアップグレードを施すのが主流となっている。

その点この個体は、日常使用する上で必要にして十分なアップグレードこそされているものの、基本的にはストックに近い状態をキープ。渋い車体色に溶け込んで目立たないが、純正のホッケーストライプが入っていたり、カウルフードが主流の中、ルーバーのあるSSフード装着車だったりと、全体的に控えめなルックスながらも、希少なビンテージのマグホイールを装着したさり気ない佇まいが、なんともステキなのだ。

パワートレインは、350エンジンにTH350オートマチックによるもっともオーソドックスな組み合せ。マイルドパフォーマンスな仕様とはいえ、車重の軽いこのモデルイヤーのカマロにとっては必要にして充分なポテンシャルといったところ。ファイナルレシオは、最もスタンダードな3.31:1が採用されており、 発進時のフィーリングも良く、オーバードライブなしの3速AT車としての高速巡航とのバランスも取れている。ポピュラーなアップグレードが施されており、信頼性も確保され、日常使用に問題なく活躍中なのだ。

1969y CHEVROLET CAMARO[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]パワートレーンは、マイルドパフォーマンスな350エンジンにTH350(3速AT)によるオーソドックスな組み合せ。インテークやバルブカバーは社外のアルミ製でアップグレード。エアーフィルターは、上面からも吸入するK&N製フロートップを採用。点火系はMSD製、エアコンはビンテージエアー社製でアップデート。

350エンジンにTH350(3速AT)によるオーソドックスな組み合せ

 

内装は、ステアリングをレカラ製にアレンジし、ゲージが追加がされている程度で、ドアパネル、シートなど、基本的にストックをキープしている。68年型から採用された“Horseshoe”(ホースシュー/蹄鉄)の愛称で呼ばれる純正シフターが意外にも新鮮。純正オプションでは時計の入るクラスター内にはATのインジケータ(デジタル表示)をさりげなくセット。

IMG_0114

 

ホイールは、60年代のドラッグシーンで目にすることができた、フォーサイトヴェンチャーズ社(ForesightVentures, Inc.)のその名も“ DRAGMAG”。同じデザインでスポーク内側が埋まったINDY500に対して肉抜きした軽量設計なのがポイント。当時ラインナップされていた期間が短いため、USAでも貴重で、知る人ぞ知るといったマニアックなアイテム。タイヤはフージャー製プロストリート(F:25×7.50R15/R:27×10.50R15)。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]インパクトという意味では控えめだが、カマロ本来の素性の良さがフォーカスされた魅力的なクルマであり、玄人好みな一台だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]オープして11年になるトラップオートモーティブは、アメ車をメインにしながらも、新旧車種に関わらず、幅広く対応するショップ。社長の中村さん自身も67年型カマロを所有していることもあり、アーリーカマロの入庫率が高い。当日もショップ内には2台の69年型が入庫中だったぞ。客車に限定しているが、フルレストアも対応している。

トラップオートモーティブ[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■トラップオートモーティブ(https://www.facebook.com/TrapAutomotive)

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

C1コルベットをカジュアルに乗るという贅沢

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1961y CHEVROLET CORVETTE

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1

EXCITING60’s

アメリカン・スポーツカーの最高峰「コルベット」は、ヒストリカルなモデルさえ、ここ日本では(イベントなどで)よく見かける存在ではあるが、しかし初期モデルであるC1、C2となると、かなりレア…。そんなただでさえ珍しいC1をグッドコンディションで維持してくれているのが、川崎のアメ車ショップ「キャロル」だ![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

飾るだけじゃない、走りを楽しめるC1ここに見参 !

コルベットの初期モデル、とくに初代の「C1」となると、日本ではなかなかお目にかかれない、超レアモデル。もともと台数が少ないし、生産を打ち切ったのが、もう54年も前のこと。生き残っていること自体が奇跡と言えるくらいだ。

そんなC1を2台も、しかもグッドコンディションでバックヤードに抱えているアメ車ショップがあった。川崎の『キャロル』だ。1台はピカピカにレストアされた黒の58年型、そしてもう1台が、61年型。こちらは塗装が少しヤレてきていたが、あえてその上からクリアを吹き、エイジドな雰囲気を残したのだという。

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1

エンジンは350(5.7ℓV8)に換装。この時代のC1は283(4.6ℓV8)がスタンダードだったので、約3000ポンドの車重に、そのパワー&トルクは有り余るほどだ。ちなみにトランスミッションはノーマルの4速MTを組み合わせている。

インテリアも、ほぼオリジナルのまま、美しい状態で残されている。独特なデザインが施されたインパネまわり、運転席メーターまわりは巨大なスピードメーターをメインに、その下にタコメーターなどを5連で配置。アーチ型をモチーフにした助手席のグリップなど、今見ても官能的なカタチだ。

もちろん走りの方も、キャロルによって十分に調えられていて、50年以上のクルマとは思えない元気さ。

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]齢50歳を超えた、幻のクルマと言ってもいいだろうC1の走りは、想像していた以上にしっかりした安心感のあるものだった。キャブ仕様の350はとてもにぎやかだが、加速はかなりパンチがある。その強大なトルク感は、2速、いや3速発進でさえ可能にしてしまう。それなりの伸びもあり、3速固定でほぼオートマ状態で走れてしまうほど。サスペンションはとてもソフトで、まさに当時のアメ車の乗り味そのもの。今の常識でいえば、スポーツカーはもうちょっと引き締まっているが、むしろこのテイストこそ、オールド・コルベットの味と言えるものだ。

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1

このC1コルベットは、キャロルがあるお客様に販売し、それを再び買い戻したモノだという。よほど大切にされていたのだろう、内外装、エンジンはとてもコンディションがよく、さらに『キャロル』によって調えられている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]インテリアについては、オリジナルをほぼ残している。ブラック基調ではあるが、独特のレイアウトのインパネ、ステアリングホイール、そして2つのシートなど、とくにリペアした様子もなく、いかに大切に乗られてきたかを物語る。運転席からの視界を遮るような大型スピードメーター、助手席のグリップなどがC1の特徴。2シータースポーツとしては、実は広大なトランクを誇る後期型C1。これなら普段の足として使えるね。

[/vc_column_text][vc_column_text]61年型のコルベットは、スモールブロックの283(4.6ℓ)・230hpをスタンダードに搭載していたが、今回のモデルは350(5.7ℓ)に換装。エアクリーナー上部にLT1という記載があるが、これはあくまでステッカーだけ。どの時期の350エンジンなのかは不明とのことだが、その後のコルベットの350エンジンなら、300hp以上は発生していることになる。トランスミッションはマニュアル4速。ちなみにATはこの時代は3速が標準だった。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]サスペンションについてもオリジナルから変更はなく、フロントの独立タイプ、リヤにリーフリジッドを採用している。乗り味はいたってソフトライド。タイヤは当時、ホワイトリボンタイプがスタンダードだったが、現在はBFグッドリッチのラジアルタイヤ、P215/65R15を装着。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]このコルベットのボディカラーは、純正から塗り替えられたものだが、適度にヤレがある。その雰囲気をあえて残そうと、そのまま、その上からクリアで仕上げているのがポイント。年代を感じさせるルックスも、また味があるものだ。

1961y CHEVROLET CORVETTE、C1[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ポンティアック・ファイアーバードをメインに扱いながら、’60~’70年代のマッスルカーにも深い造詣を見せる『キャロル』。常時30台以上の在庫車両は、オリジナル・コンディションを維持してデリバリーしてくれる。車検・修理・メンテナンスもOK。古いクルマだからこそ、万全のバックアップがうれしい!

キャロル、神奈川県[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:キャロル【http://www.carol-jp.com】

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

レアなディーゼルエンジン搭載!人気世代のサバイバルモデル Chevrolet C-10 Silverado【WOT’S】

[vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”American Classics Vol.86″][vc_single_image image=”2459″ img_size=”full”][vc_column_text]シボレーの歴代ピックアップトラックの中で、1973年から1987年の長期に渡って生産された世代はそれだけに人気が高い。しかしカスタムベースとしても多用されたことから、フルオリジナルが維持されている個体はもはや極めて貴重である。[/vc_column_text][vc_custom_heading text=”多彩なキャラクターそれがピックアップの魅力
“][vc_column_text]アメリカン・ピックアップは、その歴史を通じて非常に多彩なキャラクターと共にモデルを重ねてきた。その基本はあくまで働き者の頼れる一台というものだった一方で、早い時期から多くの若者が憧れるパーソナルカーとして親しまれてきたことは、既にこのコーナーでも幾度となく語ってきた。そしてここにはある法則があった。すなわちシンプルな基本ボディというべきショートベッドはパーソナルカー、それに対して荷台が長いロングベッドはどちらかというと仕事のためのクルマだったということ。

ここでピックアップのボディ形状の歩みを少しおさらいすると、まず初期のアメリカンピックアップはボックス型の荷台に独立フェンダーを備えたいわゆるステップサイドだったが、1950年代の半ばには荷台のサイドをフラッシュサーフェス化したフリートサイド(シボレーでの呼称)が登場し、次第に市場での中核を占めるようになっていった。一方、キャビンの方はというと、まずピックアップをベースとしていたワゴンのキャリーオールやサバーバンとの間を埋めるためにダブルキャブが登場し、さらに運転席の後方に小さなラゲッジスペースを設けたエクステンデッドキャブも加わった。大荷重モデルなどで荷台にトレーラーカプラや、その他の重装備の装着を可能とした後輪ダブルタイヤのデューリーが加わったのは1970年代後半のことである。

ここに紹介している1985年型シボレーC10シルバラードは、ショートベッドの最上級オプションパッケージ装着車という意味で、この時代のアメリカンピックアップ、それもパーソナルユースを想定したモデルとしてはまさに典型的な一台だったと言って良いだろう。しかしこの個体にはあるユニークな特徴があった。それはこのサイズのアメリカンピックアップとしては少数派だった、ディーゼルエンジンを搭載していたということ。このエンジンについては後述する。[/vc_column_text][vc_custom_heading text=”伝統のメカニズムとエンジンバリエーション”][vc_column_text]シボレーピックアップの基本的な構成は、その車名に付いていたアルファベットで駆動輪を、数字でシャシー荷重を判断することができた。Cは後輪駆動、Kは四輪駆動、10は1/4トン積、20は3/4トン積、そして30は1トン積である。この積載量は随分と少ないと感じる人も多いとは思うが、これは軍用トラックから継承された一種の法則であり、数字はオフロードなどの過酷なシチュエーションを想定しての余裕を持たせたもの。整備された舗装路などでは、概ねこの2倍は許容していたと言われている。

シルバラードというのは冒頭に記した通りオプションパッケージの名称であり、1985年当時の構成では一番下からスタンダードカスタムデラックス、カスタムデラックス、スコッツデール、シャイアン、シルバラードとなっていた。これらはベースモデルの場合は質素極まりなかったピックアップに対して、快適装備とドレスアップパーツをプラスすることを目的に設定されたものだ。セダン、その他のパッセンジャーカーに準じたオプションが用意されるようになったのは1950年代初めだったのに対して、「CST(カスタムスポーツトラック)」という名称と共にオプションパッケージ化されたのは1967年型でのことだった。

ちなみにクロームバンパーやクロームグリルといったドレスアップパーツが設定されていたのはスコッツデール以上で、インテリアもトリム、シート、フロアマットなどがカラーコーディネートされるようになっていた。その上位にあったシャイアンは、スコッツデールの装備にダッシュボードのウッドパネル他が追加されていた最上級のシルバラードはダッシュパネルがメタルテイストとなり、インストルメントパネルのゲージ類が増えるなど、スポーティさが増していた仕様だった。シートがビニール+クロスのコンビネーションとなっていたのもシルバラードの特徴である[/vc_column_text][vc_custom_heading text=”無骨だが魅力的だったクラシカルなスタイル”][vc_column_text]さて、ここからはこの年代のシボレーC10のメカニズムについて解説していこう。シボレーピックアップは1967年から1972年までというもの、軽荷重モデルに限りロングトレーリングアームとコイルスプリングを使った非常にユニークなリアサスペンションを採用していたのだが、1973年以降は全モデルでシンプルなリーフリジッドへと回帰していた。これは乗り心地こそ優れていた前仕様ではあったものの、耐久性やメンテナンス性ではリーフリジッドに一日の長があったことが理由と思われる。

ここに紹介する世代は、1973年型から1987年型まで生産されるという極めて息の長い存在だったが、1985年型におけるホイールベースの仕様はベーシックなショートベッドが117・5インチとなっている。[/vc_column_text][vc_masonry_media_grid element_width=”6″ grid_id=”vc_gid:1479622139669-ceda2a38-c3f5-10″ include=”2445,2447″][vc_custom_heading text=”小山のような無骨なキャビンそこを愛するファンが極めて多い世代でもある”][vc_masonry_media_grid element_width=”6″ grid_id=”vc_gid:1479622237989-3256c849-5aa1-9″ include=”2446,2441″][vc_column_text]エンジンフードにはディーゼルエンジンを表す専用のマスコットエンブレムがセットされる。6・2ℓ(379ci)である。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2443″ img_size=”full”][vc_column_text]ボディサイドにはフューエルフィラーリッドがあったのだが、その部分で干渉するモールがリッドに合わせて分割されていた。
[/vc_column_text][vc_single_image image=”2448″ img_size=”full”][vc_column_text]エンジンフード、キャブ、そしてベッド(荷台)のバランスが極めて良いのがショートベッドの魅力。スタイルにおいてセダンやクーペと比較しても決して劣ることが無い情熱が注ぎ込まれていたのがピックアップだった。このことは全体のシルエットはもちろんのこと、ディテールに目を向けてもしっかり理解することができた。プレスライン、モールのレイアウト、エンブレムの位置、すべて見事にレイアウトされていた。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2439″ img_size=”full”][vc_column_text]フロント、リア、そしてサイド、一見するとシンプルかつ無骨なラインではあったものの、特にサイドのボリュームなどは1970年代のアメリカ車では当然の様に行なわれていた非常にボリューミーなプレス加工によるボディだった。ルーフとボディ下部を別色としたツートーンボディカラーの処理も見事であり、フロントグリルやリアガーニッシュもしっかりとコーディネートされていた。リアバンパーのみ取って付けた感があったのは、この部分だけ働くクルマに求められる仕掛けだったことが理由である。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”スポーツトラック的なインテリアディテールそれもシルバラードの特徴”][vc_column_text]この数値は紹介している個体に合致する。そしてロングベッドが131・5インチ、重荷重のC30のクルーキャブは164・5インチというロングホイールベース仕様もあった。この他にはモーターホームやバスボディを架装するためのベアシャシーも用意されており、通常のラインナップとは別の127インチや158・5インチ、178インチといったバリエーションも存在していた。

エンジンは、1973年当初は250ci直列6気筒を標準に350ciのV8をオプションに据えるというスタイルだったが、1980年代に入ると新設計の軽量エンジンである262iのV6が標準となった。オプションは350の他には305、400、454の各V8だったが、454は重荷重モデル用だった。今回の個体に搭載されているのはディーゼルだが、当初はオールズモビル製の350だったが、1982年型からは379ciのデトロイトディーゼル製V8へとモデルチェンジされた。これが今回の仕様である。

デトロイトディーゼルというのは聞き慣れない名称だが、もともとはGMの産業機械部門が独立したものであり、大型トラックや建設機械、農業機械、船舶用などのディーゼルエンジンを手掛けている部門として知る人ぞ知る存在だった。ちなみにアメリカにおいてはディーゼルの需要は大型車がメインであり、ピックアップトラックなどは少数派である。それは軽油の価格が安くはないということも理由であり、ディーゼルを選択する動機は燃費や耐久性に優れているということが理由である。

シボレー・ピックアップは、1988年モデルにおいて滑らかなボディラインを持つ新型へとモデルチェンジされた。しかしその一方で、無骨なスクエアボディを持っていたそれまでのモデルの人気が衰えることは無かった。むしろ一部の層の間ではその人気が高まったと言っても過言ではない。ピックアップのバリエーションの一つだったサバーバンに至っては旧ボディベースのまま、しばらく製造が継続されたことからも市場の反応が予想できた。

多くのアメリカ人がピックアップトラックに抱いている印象はどの世代においても「最初に買ったクルマ」や「最初に好きになったクルマ」というものが非常に多い。若者がデートカーとして選ぶのは、スポーツカーよりもむしろピックアップの方が多かったというのは、まさにアメリカ固有の自動車文化の一部だったと言っていいだろう。その意味で、生産期間が極めて長かったこの世代のシボレーピックアップは、熱いファンも多いということである。最上級グレードであるシルバラード、それもレアなディーゼルを搭載したフルオリジナルのこの一台は、それだけで貴重な存在である。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2458″ img_size=”full”][vc_column_text]ピックアップにとって必需品だったのが荷台を覆うトノカバーである。これをセットすることで、荷台は単なる荷物積載スペースではなく、セダンのトランクルームに近い感覚で使うことができるようになった。アメリカ以外のピックアップには無かった考え方である。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2449″ img_size=”full”][vc_column_text]リアゲートはセンターのワンハンドルで開閉できるタイプ。開くとちょっとしたベンチにもなった。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2450″ img_size=”full”][vc_column_text]キャブの後方ウインドーは固定タイプの他に、オプションで開閉タイプを選択することもできた。
[/vc_column_text][vc_single_image image=”2442″ img_size=”full”][vc_column_text]バンパーには大型のオーバーライダーがセットされていたが、これもオプションである。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2454″ img_size=”full”][vc_column_text]シルバラードのホイールは、ボディとカラーコーディネートされたデザインドスチールだった。[/vc_column_text][vc_masonry_media_grid element_width=”6″ grid_id=”vc_gid:1479622631726-5533b372-7fda-10″ include=”2461,2460″][vc_column_text]フロントにダブルウィッシュボーンコイル、リアにリーフリジッドを採用した。これは機能性とメンテナンス性、そして耐久性を考えた場合、圧倒的に優れていた伝統のサスペンションメカニズムである。色々試したシボレーも最終的にはオーソドックスな機構に帰結した。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2456″ img_size=”full”][vc_column_text]ガンメタリックのスパルタンなダッシュボードカラーが印象的だったシルバラードのインテリア。操作系はシンプルで、ダッシュボード下にインダッシュエアコン吹き出し口が並んでいるのは新しい時代を彷彿とさせる。相応のクオリティ感もあった。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2452″ img_size=”full”][vc_column_text]ドアトリムはプラスチック素材に加えて、シートとコーディネートされたクロス素材も使われていた。これはピックアップトラックとしてはかなり贅沢な処理だった。パワーウインドーは高価なオプションであり、この年代のピックアップではかなりレアな装備である。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2455″ img_size=”full”][vc_column_text]ルームランプは、角度を変えることで点灯パターンも変えることができたタイプ。ルーフトリムはシンプルだ。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2453″ img_size=”full”][vc_column_text]ダッシュパネルの中の大きな二つのゲージは、スピードメーターと時計である。間にあるのは警告灯。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2451″ img_size=”full”][vc_column_text]ATシフターはコラムタイプ。マニュアルトランスミッションの場合はフロアシフトだった。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2457″ img_size=”full”][vc_column_text]形状的にはまったく普通のベンチシートだが、ありがちなビニールレザーオンリーではなく、座面はクロス張り。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2440″ img_size=”full”][vc_column_text]外観上は他のガソリンV8と大差が無かったデトロイトディーゼル製のV8ディーゼルである。燃焼圧力がガソリンに対して遥かに大きかったディーゼルは、基本的に耐久性にも優れていた。メンテナンスフリーで常に優れた中低速トルクを発揮していた。デトロイトディーゼルであることが、一種のブランドイメージ的な存在だったといっても良いだろう。[/vc_column_text][vc_single_image image=”2444″ img_size=”full”][vc_column_text]1985y Chevrolet C-10 Silverado

全長         | 186 3/4 inch
全幅         | 78 3/4 inch
全高         | 74 1/4 inch
ホイールベース    | 115 inch
エンジン種類     | V-8 diesel
総排気量       | 379 cu:in
内径×行程      | 3.98 in / 3.80 in
圧縮比        | 21.5 : 1
最高出力       | 130 hp/3600 rpm
最大トルク      | 240 lbs-ft/2000 rpm
燃料供給装置     | Indirect injection
トランスミッション3  | -speed automatic
サスペンション・前  | coil spring
サスペンション・後  | multi-leaf spring
ブレーキ・前     | disc
ブレーキ・後     | drum
トレッド・前     | - inch
トレッド・後     | - inch
ホイールサイズ    | 15
タイヤサイズ     | 235/75R15
ベッド長       | 78 1/4 inch
車両重量       | 3,360 lbs[/vc_column_text][vc_column_text]■取材協力:WOT’S 【http://www.wots.co.jp/】

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ただでさえ渋いポンティアック中でもカタリナは最上級の渋さ!!

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1965y PONTIAC CATALINA

1965y PONTIAC CATALINA

EXCITING60’s

C3コルベットでおなじみの横浜「マルセロ」からは、かなりレアな1台がお目見えした。1965年型ポンティアック・カタリナだ。ファイヤーバードの存在から、スポーティカーのイメージが強いポンティアックだが、こんなイカしたビッグクーペもリリースしてくれていたのだ!

1965y PONTIAC CATALINA[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

60年代のアメ車らしくボディも存在感もビッグ!

1950年、ポンティアックのハードトップクーペとして登場した「チーフテン」のグレードのひとつとして登場したのが「カタリナ」だ。その後、59年にはずんぐりとしたボディデザインから、フルサイズのシャープなフォルムに生まれ変わり、チーフテンの後を受け継ぐようにカタリナという車種として独立。「マルセロ」が撮影に提供してくれたのは、そのカタリナになってからの3代目モデル、65年型の2ドアクーペだ。

1965y PONTIAC CATALINA

この時代のカタリナは他に2ドアセダン、2ドアコンバーチブル、そして4ドアセダン&ハードトップ、ステーションワゴンまでラインナップしていた。しかし、タテ目4灯の個性的なマスクはもとより、サイドビューの流れるような美しいラインは、クーペならではのものなのだ!

搭載エンジンは389(6.4ℓ)V8、これに3速ATを組み合わせている。このエンジンは実はカタリナにとってはエントリー仕様で、当時のシリーズには最大455(7.5ℓ)も用意されていたから、これはもう間違いなくマッスルカーなのだ。

サスペンションはフロントが独立式、リアはコイル・リジッドを採用するが、今回の車両はエアスプリングによりローライダー風の仕様にカスタムされていた。そういえば、あえていい感じにヤレた雰囲気を出したボディペイント、キレイに張り替えられた天井、トリム、シートが、購入マインドを刺激する。ほらほら、欲しくなっちゃうでしょ?

1965y PONTIAC CATALINA[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]サスペンションはエアサス仕様に変更されているが、これは乗り心地というよりも上げたり下げたりのパフォーマンス重視…? と思いきや、思った以上に乗り心地が上々だ。柔らかくてリバウンド感はあるが、長大なホイールベースがそれをうち消してくれているようだった。ちなみにこのカスタム、『マルセロ』で行ったのではないそうだが、たまにはこのようなジャンルも扱うのだとか。エンジンはスタンダードとはいえ、ハイパフォーマンスで定評のあるポンティアックエンジン。今なお、交通の流れに乗る元気さを誇る。

ポジショニングとしてはポンティアックのエントリークラス。しかしホイールベース3073㎜、全長5451㎜のフルサイズボディは、かなりの迫力と存在感だ。タテ目4灯のマスクは少々コワモテだが、そこからリアに向かっていく流麗なラインは、ちょっとアンバランスではあるものの、逆にそこがカッコいい! 今回の車両はマットなグリーン系のカラーにペイントされていたが、それがちょっとヤレていい雰囲気。ドアノブやサイドミラーもスムージングされていた。

1965y PONTIAC CATALINA[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]インパネまわりはほぼノーマルのままのよう。横直線的なレイアウトがゴージャス感を主張する。後付けで今どきの性能を持ったエアコンも装備。ただしインパネパッドはなくなっている。シートやトリム、天井は張り替えられていて、美しい仕上がり。シートは前後ともベンチ式、ローバックスタイルだ。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]撮影車両に搭載のエンジンは、ポンティアックの389(6.4ℓ)。カタリナにとってのスタンダードエンジンで、265hpを発揮する。組み合わせるトランスミッションはコラムシフトの3速オートマチック。ちなみにこの時代、トランスミッションは他に3速マニュアルと、2速オートマチックも用意されていた。またエンジンも、3代目モデルについては’70年まで続いたが、最終モデルでは360hpの455(7.5ℓ)も用意されることになった。

[/vc_column_text][vc_column_text]サスペンションはフロントが独立式、リヤがコイルリジッド。基本はコイルスプリングが採用されるが、撮影車両はエアスプリング仕様、いわゆるローライダー風にカスタムされていた。リアトランクにエアタンクを備え、スイッチで車高を上げ下げできる。タイヤはP185/75R14サイズのホワイトリボン、ホイールはアメ車にはオーソドックスなデザイン。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]C3コルベットをメインに、質のいいアメリカン・ビンテージやマッスルカーをデリバリーしてくれる横浜のプロショップ。お店には常時、20台以上の車両を確保。納車時までには新車同様に仕上げてくれる信頼感は随一だ。

1965y PONTIAC CATALINA[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:マルセロ【http://www.marcelo.co.jp】

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

何とも言えない個性的なスタイリングが最大の特徴と言えるシボレーC10

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 1969y CHEVROLET C10 CTS

1969y CHEVROLET C10 CTS

EXCITING60’s

味わい深いスタイルはそのままに快適装備を充実!

何とも言えない個性的なスタイリングが最大の特徴と言えるシボレーC10。多くの人を魅了して止まないが、運転するのは大変なのでは?そんな不安を払拭したのがこちらの車両。味わい深いスタイルはそのままに、運転のしやすさに加え快適装備も満載している。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

クラシカルなスタイルながら中身は完全アップグレード!

旧車やピックアップを得意とする茨城の「フォードライブ クロスフィールド」。店頭にはC10やエルカミーノを何台も在庫しており、車両はもちろんパーツをアメリカから取り寄せることも可能だ。そんな同社がイチオシするのが、この69年型のシボレーC10CTS。元々は350エンジンを搭載していたが、これを同じ排気量ながらZZ4に換装することで、最新のクルマにも引けを取らないポテンシャルへとアップグレードしている。もちろんエンジンだけでなく、足回り、ステアリング形式などにも手が加えられており、形こそクラシカルだが中身は最新モデルと言っても差し支えないレベルだ。

事実、エンジンやミッションは新品の状態で、ボルトや各部のゴム類も徹底的に新品に交換済み。基本的にはオリジナル状態を保っているが、エアコンの装着や窓の電動化など、装備面でもアップグレードされているが、雰囲気を損なわないよう配慮されてもいる。またエアサスペンションに変更することで、日常の使い勝手を犠牲にすることなくスタイリングも追求。当時は実現できなかった理想的なカスタムを施している。

コツコツレストアするのも楽しいが、最初からキチンとメンテナンスされていれば、安心感は格別というもの。個性的だが気兼ねなく運転できるアメ車を、フォードライブ クロスフィールドは今後も提案し続けてくれることだろう。

1969y CHEVROLET C10 CTS[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]鮮やかなイエロー&ホワイトのボディカラーは、まさに夏の海が似合いそうな装い。シボレーの純正色でオールペンを施しているので、オリジナルのまま? と思うほどマッチしている。ボディが着地するほどの低いスタイリングを実現しているが、エアサスに変更されているので実用性は全く損なわれていない。ベッド部分はウッドに、またゲート部をスムージングすることで、さり気なく個性を引き出している。ちなみにヘッドライトは雰囲気を重視し、敢えてハロゲンのままにしている。

1969y CHEVROLET C10 CTS

1969y CHEVROLET C10 CTS[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]オリジナルのエンジンは350。これを排気量こそ変わらないが、ZZ4エンジンに換装することで、355hp/5000rpm・55kg-m/3500rpmまでポテンシャルをアップ。とはいえ、いたずらにビッグパワーだけを追求するのではなく、普通に乗れることが最大のコンセプト。

通勤から休日のパートナー役まで1台でこなせるよう、ステアリングはラック&ピニオンに変更。またエアコンの追加、ラジエターのコア増し+電動ファン装着など、近代化が図られている。ちなみに、バッテリーはオプティマのイエロートップをチョイス。高性能はもちろんだが、ボディカラーとのマッチングも考慮したとか。

見えない部分にもコダワリが盛り込まれる。355hpというと少々身構えてしまうが、いざ走り出してみると意外なほどマイルド。現代のクルマと比べるとステアリングは少々曖昧さを感じるが、そういうものと割り切り慣れてしまえばどうということもない。グラスエリアが大きく、運転席のすぐ後ろにリヤウインドがあるので、独特の開放感を得られる。パワーを目一杯引き出して走るよりも、ビーチラインを自分のペースで気持ちよくクルーズするのが一番お似合いだ。

[/vc_column_text][vc_column_text]インパネは基本的にオリジナル。これにファクトリーエアコンを追加するが非常にスッキリとしているので、一見しただけでは気づきにくい。スピーカーもなるべく目立たない位置にセットしており、助手席の下にはCDチェンジャーを装備。シートは社外品に交換しているが、クラシックなステッチをチョイスすることでオリジナルの雰囲気をキープする。ちなみにドアの内張りや細部のゴム、ネジといった細かい部品まで新品に交換済み。しかも窓を開閉するレギュレターハンドルは、手巻き式のままでありながら、パワーウインドー化されるなど、随所にコダワリが盛り込まれている。

[/vc_column_text][vc_column_text]C10の燃料タンクは、シートのすぐ後ろにある。社外品のシートに交換しているが、安全性や居住性を向上させるために燃料タンクをボディアンダーに移設。そのため、ベッド部分にフューエルリッドを新設するが、こちらも目立たない形状を採用している。

[/vc_column_text][vc_column_text]オリジナルのサスペンションは前後コイルスプリングだが、これをハイスピードエアサスに交換。乗り心地やクルマの性能を損なうことなく、スタイリングも追求する。ホイールはビレットスペシャルティーズで、ビッグパワーを確実に路面に伝えるハイパフォーマンスタイヤのTOYO PROXESS ST II(F:255/40R20・R:285/40R22)を組み合わせる。高出力化に合わせ、パワーブレーキ&ディスク化も実施。クルマのバランスも考慮した内容に仕上げられている。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]40年以上の歴史を誇るフォードライブ クロスフィールド。アメ車を積極的に手掛けるようになったのは約12年前で、当時はK5などがメイン。その後トラックやJEEPも扱うが、最近では旧車がメインとなりつつある。

フォードライブクロスフィールド

フォードライブクロスフィールド

フォードライブクロスフィールド[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:フォードライブ クロスフィールド【http://www.fourdrive.jp】

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ、1969 フォードマスタング

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ

EXCITING60’s

文句なしにカッコイイ、シャープなマスクのニクい奴

マスタングファンの間で、6世代・数バリエーションの中で、もっともカッコイイと言われる1969年型マスタング・スポーツルーフ。このシャープで戦闘的なスタイリングに心踊らない人はいるのだろうか?ここでは魅力的なビンテージアメリカンのセールスでお馴染みの「マリンコーポレーション」がストックしているMACH Ⅰを紹介しよう。

オリジナル状態をキープしつつ快適性も確保した最高の MACH Ⅰ

日本では、MACH Ⅰというと、「ボンドカー」や「エレノア」などの影響が強いためか、71~73年型を真っ先に連想する人が多いが、歴代マスタングの中でもスタイリング、パフォーマンス、希少価値を含めて最もポピュラーなのは、何といっても「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型。モデルチェンジと共にそれまで「ファストバック」と呼ばれていた名称が「スポーツルーフ」に変更され、ハイパフォーマンスパッケージとしてmach‐1グレードが追加された。

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ、1969 フォードマスタング

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1969y FORD MUSTANG、1969 フォードマスタング

シェルビーもマスタングの一つのグレードとなったことで、GT 、BOSS 、GT350などハイパフォーマンス仕様は7つとなり、8つ目に当るMACH Ⅰは、スポーツルーフ車で351の2バレルも含まれた。この年のMACH Ⅰは7万2000台以上も出荷されているが、そのうちの半分以上は2バレルだった。

この個体は290hp仕様の4バレル351を搭載する紛れもないハイパフオーマンスのMACH Ⅰである。彫りの深い戦闘的ともいえるルックスにシックなロイヤルマルーンの車体色をまとったアダルトな組み合せも実に魅力的だ。カタログから飛び出したかのように、見事にオリジナル状態をキープしているのが素晴らしい。電装系やエアコンに関しては、社外品でアップデートされており、新車時のポテンシャルを発揮しながらも、現代の日本でも日常使用できるだけの信頼性と快適性も確保する理想的な個体なのだ。

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ、1969 フォードマスタング

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ、1969 フォードマスタング

リアデッキ周辺のデザインにボリュームが付いた69年型は、クーペやコンバーチブル以上に「スポーツルーフ」にこそスタイリングの美しさが際立つ。ブラックアウトされたフード&フードスクープ、フロントスポイラー、リアウィング、フードピンは、MACH Ⅰの標準装備。マットブラックと純正色のロイヤルマルーンに、ゴールドのストライプが映えるアダルトなカラーコンビネーションが魅力的。ちなみにゴールドのmach-1ストライプは、夜でも映える反射式なのだ。

290hp仕様の351-4バレル(ウィンザー/5.8ℓ)を搭載するオリジナルMコード車。ハイパフォーマンスなV8車なだけに、ショックタワーブレース/モンテカルロバーを装備する。点火系はMSD社製、エアコンはビンテージエアー社製、ラジエターも社外のアルミ製にてアップデート。トランスミッションは、3速ATのC6。リアエンドは社内最大級の9インチが標準で装備。前後にスウェィバーバーキットを装着することで、足回りを強化している。

カタログに表記されたスペックでは290hpとされる4バレル仕様の351ウィンザーは、それまでの、289、302に比べてトルク特性に優れているだけに、低回転域でも1570kgの車重を感じさせない力強さを体感できる。それでいてFORDスモールブロックならではの、軽快なレスポンスも味わえる。アートマチックとの組み合せでイージードライブを楽しみながらも、ここぞという時にはマッスルなポテンシャルを発揮する。15インチタイヤとファイナルレシオ3.25:1の組み合せは、ストリートから高速巡航までカバーする最もバランスに優れたもの。

ウッド調の化粧パネルとの相性のいいウッドステアリングは社外品に交換されているが、その他は基本的にストックをキープ。ダッシュパッドをはじめ、すべての内張りからシートまで、クリーンにキープしたオリジナル。コラムに設置したタコメーターの他、水温計、油圧計はオートメーター社製を追加している。

ホイールは純正では14インチだったマグナムのアップデート版にあたる15インチタイプを装着。タイヤは定番のBFGラジアルT/A(F:235/60-15、R:255/60-15)。ルックスと性能のバランスの良い定番の組み合せ。リアエンドはmach-1では標準の9インチ。この個体はトラクションロックを装備するギアレシオ3.25:1のアクセルコード“R”車である。

ビンテージアメリカンからエキゾチックなスーパーカーまで幅広く対応するマリンコーポレーション。中でもフォード車はユーザーも多く得意分野。オーダーによる現地直輸入にも対応しているため、好みのモデルを狙い撃ちで探すことも可能。木場のショールームの他にもメンテナンスから重作業もこなす自社工場も完備し、アフターフォローも万全。


マスタング史上もっともスタイリッシュな1969年型

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

マスタング史上最強のBOSS 429、859台にのみ搭載された極めて希少なBOSS 9


■取材協力:マリンコーポレーション(http://www.marinmarin.com)


■Text & Photos|アメ車MAGAZINE

スタイル良し、走り良し、信頼性バツグンのカマロ

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1969y CHEVROLET CAMARO

1969y CHEVROLET CAMARO、1969y シボレーカマロ

EXCITING60’s

ショーカーレベルの完成度を誇りつつ、日常の足として安心して乗れる。そんなコンセプトのもとに創り上げられたこのカマロ。実はエアコン・パワーウインドーの搭載も計画されており、今で言う「プロツーリング」といったモディファイが施されているのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

当時最新の手法を採り入れ完成した伝説のカマロ

アメ車マガジンの創刊当初(1999年3月)から連載で製作模様をレポートしていた、この69年型のカマロ。フレームオフして単純レストアするのではなく、当時の最新のアイテムを組み合わせ、現代のレベルまでポテンシャルをアップさせた、レストモッドを施した仕様だ。

とはいえ、いたずらに排気量を大きくするのではなく、当時のオプションで設定されていた396(実は分解すると中身は408だった!)に合わせ、408に換装。そのポテンシャルを確実に路面に伝えるために、前後のスプリングをガルストランド社製に交換。ショックはKONIだが、ガルストランドの専用チューンが施されたものを組み合わせている。エクステリアはストリートドラッグを目指した内容で、フロントタイヤは165で操舵性を考慮しつつ、トラクションのためにリアは275をチョイス。また、フロントバンパーがボディ同色でリアバンパーがメッキのままというのは、70年代にアメリカで流行ったスタイルをモチーフとしている。

インテリアに目を転じると、追加メーターをビルトイン。シートは敢えてオリジナルのままだが、BEAMSの香山社長は「コンバーチブルボディだから最高速を目指すわけではないし、イベントとかに安心して乗って行ける仕様だね」という。これは昨今のビンテージカーでは良く言われるが、今から20年近く前にその手法を採り入れていたBEAMSの姿勢には、驚くばかりだ。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ボンネットはFRP製に交換するが、敢えてコルベットのL88スクープを採用。フロントバンパーはビビッドなオレンジのボディ色とマッチペイントとしている。足回り、インテリア、幌は対照的にブルーにペイント。リアバンパーのみ、クロームを残すのが70年代のアメリカで一世を風靡したスタイルなのだ。

1969y CHEVROLET CAMARO、1969y シボレーカマロ

1969y CHEVROLET CAMARO、1969y シボレーカマロ[/vc_column_text][vc_column_text]エンジンは408のビッグブロックに換装。キャブはホーリーのダブルポンパー、インマニはエーデルブロックのビクタージュニアで、キャブが斜めになっている。各部のホースはイベント時にはステンメッシュにするが、日常ではメンテしやすいゴムホースを使用。ちなみにヘダースをフッカーの一番太いものにしているため、オイルフィルターを取り外しやすくするために移設。また長距離を走る際にはディーゼル用の大きなエレメントに交換し、オイル容量に余裕を持たせる。サスペンションは前後スプリングをガルストランドに、サブフレームはチャーシースワークス製を追加。レイクウッドのトラクションバーと純正オプションのポジトラで、エンジンパワーを確実に路面へと伝える。

[/vc_column_text][vc_column_text]シートはオリジナルのままで、張り替えを実施。インパネは内外装の両方の色を採り入れ、ツートンで仕上げる。メインメーターの右側は元々燃料計であったが、大型のタコメーターに変更。インパネ中央の4連メーターは、ドライバーが視認しやすいように少しずつ角度を変えて埋め込むほどのコダワリようだ。

[/vc_column_text][vc_column_text]アメ車マガジンの創刊当初から、このカマロのレストア記事を掲載していたことを知っている人も多いことだろう。当時の最新技術を盛り込み完成したものだが、今見ても十分に魅力的なモディファイを行なっているのがポイント。ビンテージマッスルカーを得意とするBEAMSだからこそ成し得た業だ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]カスタムはもちろん、ドラッグレースやロッククロウリングなど多岐にわたるレース活動のノウハウを持つ老舗プロショップ。アメ車全般が専門であるが、中でもビンテージマッスルカーやJEEPには特に造詣が深い。

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■取材協力:ビームス(http://www.beams-co.jp)

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]