アメ車専門ディーラーの老舗が自信を持って推す、日本での超レアモデルの4台がベールを脱ぐ【スカイオート】

アメ車専門ディーラーの老舗が自信を持って推す、日本での超レアモデルの4台がベールを脱ぐ

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アメ車専門ディーラーとして、40年の実績を重ねている『スカイオート』。埼玉県越谷市に展示場、認証サービス工場、パーツセンター、そしてオフィスを一体化した広大な総合店舗を構え、サービス体制を充実。得意とするハマーH1をはじめ、レアなヴィンテージ・アメリカンから最新型のSUV、お手頃な1台まで、ここでバッチリ探せるようになっている。

今回はそんなスカイオートから、4台のビンテージ・アメリカンを紹介していただくことになった。

まず最初に紹介する2台は、’60年代を代表するマッスルカーとクーペだ。

1台は’69年型インペリアル・クラウン。インペリアルというブランド名は1926年以降、クライスラーがキャデラックやリンカーンに対抗して同社の最高級車に用いたもので、なるほど目の前の現車も豪華な装備には目を見張るほどだ。1955年から’75年にかけて、また’81年から’83年にかけて、インペリアルはクライスラーから独立したブランドとされたので、クルマのエンブレムに『クライスラー』の文字は見えないが、MOPARでも最大級の440(7.2ℓ)エンジン、パワーウィンドウ&パワーシートの装備など、その存在感は突出している。

そしてもう1台は、’66年型シボレー・シェベル。’63年にミドルサイズの大衆車として登場したが、パワフルなエンジンを積んだハイパフォーマンスモデルもラインナップ。今回のモデルも327(5.3ℓ)エンジンを積んだ「SS」グレードの2ドアクーペ。当時、マッスルカーと称された、強烈なモデルなのだ。

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キャデラックリンカーンに対抗する、MOPARの超高級2ドアクーペ。ヘッドライトを隠し全幅を覆うフロントグリル、“サメのエラ”と呼ばれた前部コーナリングランプ、そして後輪を覆うフェンダーカバーが’69年型の特徴だ。全長は6m近くあるが、それでも2ドアのボディワークがイカす!

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エンジンは440という、アメ車の中でもとくに大きな排気量。コラム式の3速ATがコンビだ。エアコン、パワーウィンドウ、パワーシート、ウッドトリムなど、超高級装備が充実している。

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スカイオートの手によってフルレストアされた’66シェベル。代表の村上周平さんが普段乗りしていて、とても乗りやすいクルマだという。ハイパフォーマンスのSSグレード、エンブレムには396の文字があるが、元々はそのエンジンを搭載?ただし現在は327が載っている。

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レストアに際してはエンジンをMSD化、運転席まわりには水温、電圧、油圧のメーターも追加。コラム式の3速AT、前後ベンチシートは居住性も良好。タイヤ&ホイールは今どきのグッドイヤー・イーグルF1&ロケットホイールの17インチを装着する。

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旧き良きアメリカを感じさせる60ピックアップトラック

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スカイオートが薦めるもう2台のビンテージカーは、いずれもピックアップトラック。日本の国産車では正規販売のラインナップから消えてしまったピックアップだが(ハイラックスもダットラも、今や新車は売られていない)、一部には根強いファンもいる。実際、アメリカン・フルサイズのピックはそれなりに人気だし、トヨタのタンドラやタコマは今、逆輸入車として人気が最高潮だ。この2台は、そんなピックアップの元祖と言ってもいいモデルだ。

フォード・ランチェロは1957年に初代が登場。トラックというよりクーペさながらのスポーティなユーティリティビークルとしてのコンセプトを持っていたが、それが大ヒット。今回のモデルは’66年型、ランチェロとしては2代目後期モデルで「ファルコン・ランチェロ」の正式名称が与えられている。このランチェロの成功を見て登場したシボレー・エルカミーノのほうが、今は人気があったりするのだが…。

一方、もう1台のGMCトラックは、シボレーのピックアップ、Cシリーズの兄弟車である。日本ではかなりレアな存在といえるだろう。

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日本では稀少な存在であるランチェロ。ミドルサイズのボディに289(4.7ℓ)V8エンジンを搭載し、トルクフルな走りが楽しめる。フロントブレーキもディスク化され走りをサポートする。フカフカのベンチシート、レザートリム、クーラー装備など、インテリアの高級感もたっぷりだ。

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軽量なボディに不釣り合いなほど大排気量のV8エンジンは、アメ車の何よりの魅力。ゴージャスなインテリアも今のピックに通じるところ。

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1963y GMC C/K PICK UP TRUCK

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インテリアは鉄板ムキだしで、ワークホース的なテイスト。フロントウィンドウは左右両端に曲面処理がなされ、なんとも言えない味を出している。シートはベンチシートだが、ミッションは4速MTのフロア式だ。

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GMCはGMのコマーシャルカーブランド。シボレーのC/Kシリーズ・ピックアップとは兄弟車になる。ボディはフルサイズ・シングルキャブ、エンジンはV6ながら305(5.0ℓ)で、走りもサウンドも力強い。ボディ各部に曲線的デザインを採用する細かいワークアウトは、アメリカン・ヴィンテージの魅力そのものだ。

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■取材協力:スカイオート(http://www.skyauto.co.jp/)

■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine

ランチェロを毎日乗り回せる、その秘密とは FORD RANCHERO【Car-Producer K&G】

Ford RANCHERO、フォードランチェロ

Ford RANCHERO

ピックアップトラックというジャンルにあって、エルカミーノよりも希少車とされるランチェロ。23年間の長きに渡り生産されたロングセラーモデルだが、その中にあってグラントリノと同じフロントマスクを持つ1972年以降の個体は、スタイリッシュかつスポーティであることから、“ランチェロを買うなら、この年代”そう考える人は多い。ここに紹介するランチェロは、毎日乗り回せるように仕上げられた一台である。

クルマは走らせてこそ意味がある例えば、ランチェロに毎日乗る… これは、ヴィンテージを持つ者の憧れである

ピックアップモデルの専門ショップK&G。代表の金澤氏自身が毎日乗りこなしている、このランチェロエルカミーノよりも希少なランチェロをあえて選んだという。カスタマイズポイントは、エンジンスワップ。入手した時には、もとのV8を搭載していたのだが、それを走れる状態にするには、当然部品が必要。取り寄せようとしたところに思わぬ障害が出てきてしまった。このランチェロが製造されていた当時、エンジンを製作していた工場が2つあったらしいのだ。まずは、このランチェロのエンジンが、どちらの工場で製作されたのかを特定できない限り、必要とする部品の番号すらも判らないという。工場を特定しようにも手掛かりが掴めず、パーツ入手はお手上げ状態になってしまった。

また、もともと金澤氏がこのランチェロに求めたのは「面倒な調整不要で、毎日乗れる仕様」。行き詰まっていたところに、アメリカのEVSモータースなどが、カマロマスタングに同じ2JZを搭載していたことに思い当たり、決意。「日本製のエンジンに換装しよう。日本製ならチューニングパーツも豊富だから、最終的には1000psも不可能じゃない」。エンジンルームを覗くと、そこには確かにトヨタのロゴが入った直6があった。ラジエターやエアクリーナー、パワステ、コンピュータ、そして4ATが完全に移植され、ターボということもあるが、内部がV8よりもギッシリ濃く見えるのは、これらパーツが持つ性能の、可能性の広がりを感じるからだろうか。ブレーキのマスターシリンダーはオリジナルを使っているが、よりハードなチューニングを施した際には、ここにも手が加わるはずだ。ハードな心臓移植の一方、スタイリングはオリジナルに近い。走りのパフォーマンスを高めるため車高を落としているものの、リアショックはエアサスで車高調整を可能にし、ピックアップとしての実用性を保持している。インテリアも同様に、コラムシフトもそのままで、一見しただけでは、まさかトヨタの4ATがインストールされているとは思えない。油圧/電圧/水温といったメーターを追加し、ビンテージエアー製エアコンも装着。インテリアパネルやシートはリフレッシュされており、申し分のない快適さ。

さて、気になるその走りだが、金澤氏は「ここまでやったんですから当たり前ですけど、非常にスムーズですよ」と語る。V8らしいダイナミックなトルク感に代わって、俊敏な加速力を見せつける。「ヴィンテージカーだからといって、週末にしか乗らないのはもったいないし、毎日乗るからこそ、コンディションも見えてきます。今回採った手法を邪道と感じる人もいるかもしれませんが、眺めているだけでは、クルマの楽しみ方として十分とは言えない。やはり、クルマは走らせてこそ意味があるものではないでしょうか?」。“ビンテージに毎日乗れる幸せ”がここにある。

Ford RANCHERO、フォードランチェロエンジンは、何とトヨタの2JZ型直列6気筒。ツインターボが標準装備となっており、カタログスペックでも280psを発揮。「アメ車に日本車のエンジンなんて…」と思う向きもあるかも知れないが、実はアメリカ本国では意外とメジャーなエンジンスワップメニューでもある。

トヨタの2JZ型直列6気筒

オリジナルの雰囲気を崩さずに、ビンテージエアー製のエアコンやスピーカーを追加することで、長距離ドライブに出掛けたくなるインテリアを演出した。

V8エンジンの場合、その状態をリアルタイムに把握するのに追加メーターは必須。しかし、この個体の場合、エンジンは日本製に換装しているので、本来は、追加メーターは必要ないのだが、今後、さらなる進化を予定していること、アメ車としての雰囲気を楽しむのに有効であることから、メーターは装着された。

2ドアスポーツクーペに、ユーティリティ性を持たせた独特のスタイリング。国産車のような機能性を重視したトラック然とした形とは対照的だ。キャビンからデッキ部分へと繋がる一連のラインは、まさにキャラクターラインと呼ぶに相応しい。オリジナルの雰囲気を色濃く残している落ち着いたエクステリアからは、エンジンスワップを微塵にも感じさせない。

Ford RANCHERO、フォードランチェロ

テールゲートを倒せば、ソファーベッドも積み込めるほどの積載能力を有する広大なベッドが現れる。ランチェロは、クーペとしての走り、ピックアップとしての積載性を合わせ持った、ある意味欲張りなモデルなのだ。

2JZが生み出す強烈なトラクションを確実に路面に伝えるため、リアタイヤは255/60R15に変更。あえてハイパフォーマンスがウリの最新タイヤを選択するのではなく、クルマのスタイルに合ったモノを選んでいる。

■取材協力:Car-Producer K&G
HP:http://kandg.sharepoint.com/

■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine

アメリカンビンテージvol.01

シボレーC-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台

Chevrolet C-10

Chevrolet C-10

50年の時を肌で感じて。

古き良き時代のアメ車に魅了され、自ら現地へ直接買い付けを行なうHOT SPOT代表の江田氏。その目で見て、現車に直接触れて、エンジンの鼓動を感じながら本当に自信を持ってオススメできる車両のみを日本へ持ち込む独自のスタンスは、一般的な輸入代行とは一線を画す。そんな同社が今回最もプッシュするのが1966年型の初代C-10。翌年型からはネクストジェネレーションとなり、その個性的なフォルムがシェイプされてしまうため、ある意味C-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台だ。

風合い豊かな味が醸し出すテイストはまさにヴィンテージデニムのごとく。

現在、アメリカ本国を筆頭にヴィンテージトラックマニアの中では空前のC-10ブームである。80年代の比較的新しいものから70年代の丸目フェイスまで年代を問わず人気があるが、その中でも最もレアでクールな存在とされているのがここで紹介する初代モデルだ。というのも二代目以降のモデルと初期モデルではプレスラインに大きな差があるからだ。二代目以降はフェイスこそ大きく表情を変化させていくものの、全体のシルエットとしては大きな変化を感じさせない。最終モデルをベースに 70 年代の丸目フェイスに変更したり、角目4灯から角目2灯へとスワップすることも容易な作業であり、実際によく行なわれている。しかし初代モデルはプレスラインそのものが根本から異なるため、コアなファンにとってコンディションの良い個体は年々レアな存在として価値が上がってきている。

Chevrolet C-10

今回HOT SPOTが用意してくれた車両がまさにソレだ。初代最終モデルである 1966年型の同車両は直列6気筒のオリジナルエンジンをグッドコンディションで維持しており、シートこそリプロに交換されているもののインテリアもオリジナルをストック。潮風の強いカリフォルニアで 50年間走り続けていた割にはサビも少なく、ほのかにヤレたボディは色落ちしたヴィンテージデニムの如く絶妙な味として雰囲気を盛り立ててくれる。

ちなみに昨今のC-10ブームは、ラットロッドの延長線上としてヤレたボディはそのままにニューエンジン、ニューシャシーで見た目とは裏腹に快適ツーリングを楽しむのが主流となっているが、本来あるべき姿をありのままに受け入れて乗り続けるのも悪くない。ヴィンテージデニムで例えるならば、せっかくの味をリペアして台無しにするくらいなら破れや色落ち、擦れを楽しんでこそ存在意義があると言えるだろう。正直言って現行車では当たり前に装備されている快適なアイテムは皆無であり、50年前の車両としてのリスクもある。発熱やキャブ特有のトラブルに悩まされることもあるだろう。

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しかしそれを上回る、他では味わえない存在感や独特の個性が所有欲をそそる。乗り手によってはリペイント、エンジンスワップを施して快適仕様へのリクエストにも応じるが、江田氏はせっかくの個体なので、キャブのO/Hや点火系リフレッシュ、シフト整備を加えてこのままのテイストを味わって欲しいと話す。そのためパーツはビス1本まで純正品にこだわっており、あくまで当時のまま、ありのままの姿を楽しんでもらえるようにスイッチや時計もオリジナルストックを忠実に守る。ヴィンテージに過剰な装飾は不要。オリジナルを綺麗に乗りこなしてこそ、ヴィンテージ好きの姿なのかもしれない。

味わい深き錆やヘタりは、50年間、カリフォルニアに溶け込んだ証。

Chevrolet C-10

1966型シボレーC-10。直列6気筒のオリジナルエンジンを搭載し、フェイスやリアゲートなど各部のダメージが歴史を刻んだ証として存在を主張する。シートは本国にてリプロに換装されているものの、50年が経過したとは思えないほどのグッドコンディションは特筆ものだ。このまま機関を整えて乗りこなすも良し。思い切ってフルレストアを施すも良し。また、近年本国で流行中のストックボディにエンジンスワップ & ニューシャシーの乗りこなしもキマるはず。乗り手次第で何色にでも染まる可能性を秘めた個体と言えるだろう。

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■取材協力:HOT SPOT
HP:http://www.hotspot-usa.com/


Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine

アメリカを代表するピックアップトラック、シボレーC-10の2代目モデル【TDO MOTORING 1969y Chevrolet C-10】

1969y Chevrolet C-10【TDO MOTORING】

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無骨に味わうベストヒット・ピックアップトラック

ピックアップトラックはアメ車らしさを満載しているが、現代的なピックアップは高級感が強すぎて無骨に使うイメージがない。しかしクラシックなら程よく力が抜けた感じがあって、例えばレジャーのアシにもピッタリの存在だ。

アメリカを代表するピックアップトラック、C-10の2代目モデル(1967~1972年)は、今でもたまに良質な掘り出し物が見つかる、クラシックアメリカン好きにとって見逃せないモデルである。この1台もそんな“お宝”のひとつだ。

エンジンやボディなど、クルマの基幹部分はオリジナルを残しつつ、カリフォルニアルックなカスタムペイントが施されており、突き抜けるような開放感を持ったスタイルになっている。それでいて日本の道路事情では気になるエアコンは新品のビンテージエアー製が装着され、またシートや内装は張り替えられており快適性は上々。現代的なアルミラジエターも装着し、冷却系の安定性も高くキープできる。

こうしたピックアップトラックは、いかにクラシックと言えどもガンガン使ってこそカッコ良い。例えばサーフィンに、あるいはバイクや自転車を積んだレジャーにと、活躍の幅は普通のクルマとは比べ物にならない可能性を秘めている。海に山にと行きたいところに連れて行ってくれるC-10は、そう使われることを想定して作られたクルマだ。いくら走ってもヘタリを感じさせない頑丈なボディとエンジンは、そのために与えられたC-10の個性でもある。大事に保管して飾るだけではもったいないのだ。

また、前述のようにオリジナルで残すべきところは残しつつも、ローダウンなど近年のセンスが反映されていることにも注目したい。このさりげないカスタムにより海などで絵になることはもちろん、日本の街中でもサマになるのだ。

TDOモータリングはクラシックカーのみならず近年のクルマも広く扱い、レストアのみならずカスタムにも定評があるショップだ。アメリカからユニークなクルマを仕入れることも多いため、同店の在庫は時折チェックしてみてほしい。

1969y Chevrolet C-10【TDO MOTORING】

キャルルックなカスタムペイントがボディサイドで目立つ。現在のクルマでは見ることができない鮮やかなブルーは、オリジナルの色でリペイントされたもの(カスタムペイントは除く)。ロングベッドで広大な荷室を持っているため、バイクを載せて運ぶことだってできる。

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内装はボディカラーに合わせてブルーのレザーで張り替えられている。シートだけではなく天井部分も新品に張り替えられており、気持ちの良い空間になっている。ベンチシートの室内は開放感のある快適仕様。リア側のガラスはスライド式に開閉可能。

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グローブボックスを開けるとアメリカ時代の落書きが残されており、クラシックカーならではのアジになっている。そのまま残すも良し、ペイントで隠すも良し。

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350立方インチのエンジン。消耗品はすべて交換済みのため、安心して乗ることができる。また、ヴィンテージエアーのエアコンを新たに装着しており、夏場でも快適に過ごせるように配慮がなされている。パワーステアリング、パワーブレーキで走行性能も十分だ。

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B&Mメガシフターに換装済みで、インテリアのアクセントとして強い存在感を放つ。3速ATは大容量エンジンをのびやかに使いこなすことができる。

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ローダウンが施されており、アメリカンピックアップらしいスポーティなシルエットに仕上げられている。

問合せ:TDO MOTORING
HP:http://www.tdomotoring.com/

 

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01

【i corporation 1970y シボレー シェベルSS】クルマとしての本質を持つクラシック・アメリカン

1970y Chevrolet CHEVELLE SS、1970y シボレー シェベルSS

1970y Chevrolet CHEVELLE SS

ベースをアメリカで仕入れ、技術力に優れた日本のショップが丁寧にレストア&フルカスタムする。クルマの楽しみ方として、これほど贅沢なものがあるだろうか。適切な素体を選ぶチカラと高い技術力が両立してこそ実現できる、クラシック・アメリカンの新しい楽しみ方だ。

i corporationは、オリジナルを残すビンテージ車に理解を示す一方で、クラシック・カーを現代風にアレンジしたフルカスタムも提案している。ショップ代表、鈴木氏の考えとして「クルマは走ってこそ」という思想がある。特に夏は暑く、湿度が高い日本の厳しい環境においては、クラシック・アメリカンを使用するためには相応のカスタムが必要で、その規模は全体に至るというわけだ。

写真のシェベルで言えば、オリジナルを残しているのはボディおよびフレームのみだという。鈴木氏はアメリカでできるだけボディコンディションの良いベース車を選び、本国でボディワークのみ施し、日本に持ち込む。そして、到着したベース車をすべてバラし、あらゆるパーツにレストア&カスタムを施す。まさに1台を丸ごと作りなおすような内容だ。その作業期間は概ね1年から2年。このシェベルは1年半の製作期間を費やしたそうだ。

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このシェベルを仕上げるための指針としたのは「夏の都内でも快適に過ごせるように」と鈴木氏。クラシックカーで課題となるのはエアコンの利きの悪さやオーバーヒート。このシェベルはそうしたトラブルを避けるために機関のレイアウトを整理し、あらゆるパーツを現代風にカスタムした。また、エンジンのボアアップで出力を向上させたのに合わせてブレーキや足廻りも強化しており、つまり、「走る・曲がる・停まる」を追求している。

こうしたフルカスタムでも、重要となるのはベース車選びだと鈴木氏は教えてくれた。ボディの状態さえ良ければ、どのようにでも生まれ変わることができる。つまり、コルベットのオリジナルを見極めるような、見識のチカラが必要になるのである。アメリカンが好きだからこそ磨き続けることができる、知識と眼と技術。i corporationが持つ、ショップの本質的なチカラである。

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シェベルの初代モデルは1963年に’64年モデルとして誕生、’67年まで生産が続けられた。’68年モデルから2代目にフルモデルチャンジされ、丸目4灯だったのは’70年モデルまで。

クラシックの雰囲気を大切にしながらも、本来は3ATだったものを4ATにするなど実用性を追求。エアコンの安定感と性能も十分で、夏の首都高でも快適に走れる。

クラシック・アメリカンではヘッドレストのないクルマも多いが、このシェベルはバケットタイプのシートに変更されている。座り心地やコーナリング時の安定感に優れ、長時間運転していても疲れにくいようにとの配慮だ。

wilwoodの強化ブレーキをインストール

エンジン性能の向上に合わせたブレーキ性能の強化も重要なポイント。写真のシェベルはwilwoodの強化ブレーキをインストールしており、自動車で重要な制動性能を高めてある。日常的なアシとして運用することを追求するショップの矜持が見える。

ボディ底面の細部までサビなどは見当たらない状態。ボディ以外のすべてがi corporationによってフルレストアされており、すべてが生まれ変わっている。

エアサスなどは装着せず、あくまでしっかり走行できることを追求した仕上がり。走行時に後席で感じた印象は、若干跳ねるようなフワッとした乗り心地だった。

454ccから496ccにボアアップし、最終的なエンジン性能は550hpをマーク

454ccから496ccにボアアップし、最終的なエンジン性能は550hpをマーク

454ccから496ccにボアアップし、最終的なエンジン性能は550hpをマーク

454ccから496ccにボアアップし、最終的なエンジン性能は550hpをマーク。エアコンを装着し、エンジンルームにあったバッテリーをトランクルームへ避難させるなど、安定性と快適性の向上がi corporationによって施されており、伝説的なシェベルを現代的に堪能できる。

 

問合せ:i corporation
HP:http://i-corporation1982.com/

 

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンビンテージvol.01

【RickTreworgy’s Muscle Car City】GMマッスルカー&コルベットが充実している驚異のレアモデルコレクション

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Rick Treworgy`s Muscle Car City Museumを訪ねて

フロリダの田舎町にひっそり置かれた珠玉のマッスルカーの数々!!

フロリダ州を別件の取材で訪れた際、偶然に発見した地元密着型の自動車博物館。その名は「RickTreworgy’s Muscle Car City」。GMマッスルカー&コルベットが充実している驚異のレアモデルコレクションである。

それは2010年の春のことだった。ジャクソンビル近郊のアメリアアイランドで開催される全米有数のコンクールデレガンス&カーショーを取材するためフロリダ州を訪れていた僕は、現地のヒストリックカー情報をネットで検索しているうちにある博物館にたどり着いた。その名はリック・トレワジーズ・マッスルカーシティ。ウェブサイトに拠れば2009年3月にオープンしたばかりの新しい博物館らしい。マッスルカーシティというからには収蔵品はマッスルカーがメインなのだろうという判断の下、初日の宿を取っていたオーランドからクルマで二時間弱のプンタ・ゴーダを目指した。

目的地はすぐに分かった。ただしそれほど目立っているわけではない看板を見逃すと前を通り過ぎてしまうかもしれない。入口にそれとハッキリ分かる大きなサインがあるわけでもない。とりあえず12ドル50セントの入場料を払い、展示スペースに入って驚いた。並の体育館など大きく上回る広大なスペースに、ざっと見渡しても200台以上のクルマが整然と展示されていたのだから。

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展示されているのはすべてGM車。コルベットだけで50台以上はある。何といっても驚いたのは大きなカーショーなどでも滅多にお目に掛かることができないレアモデルの宝庫だったということ。自慢するわけではないが、これまでアメリカのカーショーやマニアックなカークラブのミーティングなどは100回近く足を運んでいる。それでも今まで一回も遭遇することがかなわなかったコルベットZL1、そしてシェベルZ6、初代トランザムなど、すべてここでクリアすることができた。しかもこの博物館はリック・トレワジーという人物の個人コレクションらしいということ。コレクションを始めたのは氏が16歳の1965年というから、並外れたマニアだったことは想像に難くない。

この博物館、既述した通り開館したのが2009年3月ということで、恐らく日本ではほとんど知られていないはず。フロリダ州中部という立地は簡単に行ける場所ではないがGMファンであれば一度足を運ぶ価値はある。

1963y CHEVROLET BISCAYNE L80

1963y CHEVROLET BISCAYNE L80
質素なルックスに秘めた強力ハート

極めて地味でモールすらほとんどない質素な外観の2ドアセダン。見るからにチープで廉価版にしか見えないこのクルマのエンジンルームに収まっているのは事実上のレースユニットだといわれなければ誰も気が付かないだろう。この個体のエンジンは409ciにデュアル4バレルキャブを装着した425hp仕様のL80である。なぜこの様な個体が生産されたのかというと、それはスーパーストッククラスのドラッグレーサーやストックカーのベースモデルとしての需要があったため。なおこの年には409ciをベースに排気量を427ciに拡大したZ11が存在したが、そちらは販売に当たってはドラッグレースの第一戦で戦う有力ドライバーという事実上の選考があったとも伝えられている。

1963y CHEVROLET BISCAYNE L80 engine

シボレーの409ciはもともとトラック用に開発された348ciをベースに排気量を拡大したもの。シボレーにとってはスモールブロックのフューエルインジェクションと並んで、初期のハイパフォーマンスユニットとして多くの仕様がリリースされた

1962y CHEVROLET BELAIR RPO587

1962y CHEVROLET BELAIR RPO587

シボレーフルサイズの中ではミドルレンジに相当していたベルエアの中で最強オプションエンジンである409hpの409ciを搭載しているモデル。通称バブルトップと呼ばれていたスポーツクーペはベルエアだけのボディバリエーションだった。その空力性能の良さからストックカーレースのベースモデルとしてエンジンも含めて重宝された仕様である。生産台数は少ない。

1962y CHEVROLET BELAIR RPO587 engine

409ciの中でデュアル4バレルキャブと組み合わされていたRPO587は409hpというハンパな最高出力表示だった。当時のストックカーレースではボンネットにその最高出力を書き込むという規定があったため。エンジンの排気量と最高出力を同じ数字にすることでセールスに結びつけた。

1955y CHEVROLET CORVETTE v8

1955y CHEVROLET CORVETTE

1953年に華々しくデビューしたシボレー・コルベットだったものの、発売から二年目にはその人気に陰りが見えてしまうこととなる。そこで1955年型から投入されたのがV8エンジン搭載モデルだった。V8の登場によってコルベットの人気は回復するかと思われたが現実は厳しく、コルベットがスポーツカーとして再評価されるのは全面的に手が入った1957年型以降となる。

1955y CHEVROLET CORVETTE V8 engine

シボレースモールブロックの中でも最初期型に相当する265ciのV8。最高出力は195hpを発生していた。トランスミッションは3速マニュアルもしくは2速オートマチックのいずれかを選択することができた。チューン度自体はそれほど高くはなくマイルドな仕様だった。

1969y CHEVROLET CAMARO COPO

1969y CHEVROLET CAMARO COPO
427のスペシャルエンジンを積んだカマロ

シボレーを含めたGMのラインナップの中には、いわゆる通常のオプションであるRPOのほかに、事実上のスペシャルオーダーオプションであるCOPOというものが存在していた。その中で代表的だったのがカマロに用意されていた一連のCOPOであり、それらはRPOには存在しなかった427ciエンジン搭載車だった。ここで紹介しているのは本来はかつてインパラSSなどのフルサイズに設定されていた425hp仕様であるL72を搭載しているのが特徴である。エンジン以外もトランスミッションやサスペンション、デフなどはハイパフォーマンスオプションが搭載されていながら、そのルックスはSSでもRSでもないスタンダード。このL72搭載車のほかにはL88搭載車とZL1搭載車も数台レベルで存在していた。

1969y CHEVROLET CAMARO COPO engine

カウルインダクションボンネットに接続されるスルータイプエアクリーナーは、このクラスのエンジンにとっては半ば標準的な装備だった。L72とL88は公称スペック的にはほぼ同じだったが、L72はあくまでストリート用であり性格は別モノだった[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1969y PONTIAC GTO JUDGE

1969y PONTIAC GTO JUDGE

1968年型として登場し瞬く間にベストセラーとなったプリマス・ロードランナーに対するGMの回答としてポンティアックGTOのラインナップに1969年型 から加わったのがGTOジャッジである。そのコンセプトはローコストかつ見栄えのするハイパフォーマンスカーというもの。快適装備はオプションに回すことで販売価格を抑えながらも機能パーツには妥協がなかった。

1969y PONTIAC GTO JUDGE engine

GTOジャッジに標準装備されていたのは366hpを発生していた400CIのラムエアⅢ。このエンジンはファイアーバードに設定されていたラムエアⅢよりもチューン度が高かった。オプションでは370hpを発生していたラムエアⅣも用意されていたが、こちらはさらにワイルドだった。

1968y CHEVROLET CAMARO Z28

1968y CHEVROLET CAMARO Z28

もう一台紹介した1967年の初期型Z28と対照的な1968年型カマロZ28である。メカニカルコンポーネンツ以外は質素極まりなかった初期型に対して、二年目となるこの個体はヒドゥンヘッドライトのRSパッケージやバイナルトップ、モール類など相応のクオリティを感じさせるエクステリアとなっている。おなじみのZ28のエンブレムも装着されていることに注目。

1968y CHEVROLET CAMARO Z28 engine

とはいえそのDZ302エンジンがレーシングチューンを前提としたハイフローヘッドや強化ブロックを採用していたことは前年と変わりがなく、ハイカム特有のピーキーなスロットルレスポンスが持ち味だったことも同じだった。速く走らせるには相応の腕が必要だった一台である。

1967y CHEVROLET CAMARO Z28

1967y CHEVROLET CAMARO Z28
トランザムホモロゲモデルの初期型

シボレーは1967年シーズンからペンスキーと組んでSCCAトランザムへの参戦を開始した。そこでホモロゲ取得用グレードとして、レーシングチューンを前提にした302ciユニットを搭載した専用モデルをリリースした。それがRPOコードZ28だった。ちなみに発売された時点では、あくまで標準仕様のカマロに対してZ28パッケージをプラスするという組み合わせだったため、エンブレムの類は一切装着されなかった。というよりも用意されていなかったのである。その状態が写真の個体であり、紛れもないZ28でありながらエンブレムは存在しない。この状態で何台リリースされたのかは定かではないが、600台少々販売された1967年型カマロZ28の中でも初期のロットだけだったと思われる。

1967y CHEVROLET CAMARO Z28

カタログ値では290hpを発生していたZ28のDZ302。Z28はパッケージコードであり、エンジン単体でのコードは存在しなかった。この個体は、室内からキャブにフレッシュエアを吸気するプレナムインダクションが装着されていることに注目。

1965y PONTIAC GTO

1964年型としてデビューし瞬く間に人気モデルとなったポンティアックGTOは翌1965年型でデザインを一新するモデルチェンジを受けた。ポンティアックGTOというとこの縦型4灯ヘッドライトのルックスを思い浮かべる人も多いはずである。テンペスト・ルマンの中のパフォーマンスパッケージというポジションは変わらず。高性能であることを積極的にアピールしていた。

1965y PONTIAC GTO engine

標準エンジンは335hpを発生していた389ciだったが、この個体にはオプションの360hpトライカーブユニットを搭載。ボンネットのラムエアフードはまだ少々控え目だったものの、キチンと機能していたという意味では先進的な存在だった。シンプルなエンジンルームである。

1965y CHEVROLET CORVETTE L84

1965y CHEVROLET CORVETTE L84

デビュー時のコルベット・スティングレイはパワフルなスモールブロックエンジンとハンドリングに優れたシャシーをセールスポイントとしていた。そこで初期型における最強エンジンは前モデルから熟成を図ってきた327ciフューエルインジェクションだった。その最高出力は後のビッグブロックに匹敵する375hp。デビュー直後からプロダクションレースを席巻した。

1965y CHEVROLET CORVETTE L84 engine

カタログ値では290hpを発生していたZ28のDZ302。Z28はパッケージコードであり、エンジン単体でのコードは存在しなかった。この個体は、室内からキャブにフレッシュエアを吸気するプレナムインダクションが装着されていることに注目。

1964y PONTIAC GTO

1964y PONTIAC GTO
高性能であることがセールスポイント

1964年型ポンティアックGTOは、現代でいうところのいわゆるマッスルカーの元祖とされる場合が多い。それは初期の市販レーサー的性格を持つハイパフォーマンスモデルとは別に、マーケティングから生まれた商品価値の高いハイパフォーマンスカーという性格が与えられた最初の存在だったことが理由とされる。このクルマを企画したのは他でもないジョン・デロリアンであり、様々なプロモーション活動を通じてポンティアックのイメージアップに努力した。ちなみにGTOはグランツーリスモ・オモロガートの略称でありGTクラスホモロゲを意味していた。これ以降、ポンティアックの車名はグランプリやトランザムなど、モータースポーツに関連する単語が次々と投入されることとなる。

1964y PONTIAC GTO engine

GTOの389ci。トリプル2バレルのトライカーブで、最高出力は348hpを発生。なおこの仕様はオプションであり、標準はシングル4バレルキャブの325hp仕様だった。トライカーブは1950年代から高性能の代名詞的存在だった。

1965y CHEVROLET CORVETTE L78

1965y CHEVROLET CORVETTE L78

1963年にフルモデルチェンジしたコルベット・スティングレイは1965年型で最初のマークⅣビッグブロック搭載車が加わる。それが425hpを発生していた396ciである。RPOコードL78と呼ばれていたこのエンジンは非常に高いチューニングとなっていたのが特徴で、同年にシェベル396SSに搭載されたものより最高出力は高かった。生産台数は2000台余り。

1965y CHEVROLET CORVETTE L78 engine

この425hp仕様の396ciは、1963年にデイトナ500でインパラに搭載されて使用されたマークⅡミステリーモーターに一番近いといわれていたハイチューン仕様だった。ちなみに396ciがコルベットに搭載されたのは後にも先にもこのL78だけだった。

1964y CHEVROLET IMPALA SS L80

1964y CHEVROLET IMPALA SS L80

一見しただけではシックで豪華なコンバーチブル。しかしその実体はというと400hpオーバーのパワフルなエンジンと充実したハイパフォーマンスパーツで彩られたワイルドな一台というマニアックさが際立つ存在。この組み合わせ自体はストックカーレースやドラッグレースを想定したものだったが、ごく一部にコンバーチブルといったレースとは無縁のモデルもあった。

1964y CHEVROLET IMPALA SS L80 engine

RPO L80こと425hp の409ciユニットはこの年のシボレーの中では最強スペックを誇った存在だった。もともとはレース用に開発された仕様だったものの、この時点では既に後継が出ていたこともありレースの現場からは引退しつつあったユニットである。

1967y PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM

1967y PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM
メジャーモデルの初代はウルトラレア

ファイヤーバードトランザムというクルマは、知名度が高いワリにどの年代でも生産台数は決して多くはないレアモデルである。その中でも最強のレアモデルなのがこの1969年型。この型からトランザムが存在していたことを知っている人はそう多くはない。それというのもこの時点でのトランザムは事実上のスペシャルオーダーによる限定生産品だったため。その生産台数はハードトップが689台。コンバーチブルに至ってはわずか8台に過ぎない。エンジンは345hpを発生していた400ciのL74。このエンジンは400ラムエアⅢというニックネームを持っていた。外観はリアスポイラー他の空力パーツが特徴だった。そのレアさゆえ、後年にクローンカーが多く製作されたことでも知られている。

1967y PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM engine

L74こと400ラムエアⅢユニット。インテークダクトはボンネットの内側に沿って装着されており、吸気口はボンネットの先端に二カ所あった。メタリックブルーにペイントされたシリンダーブロックはポンティアックのアイデンティティでもあった。

1967y OLDSMOBILE 442

1967y OLDSMOBILE 442

オールズモビル442は新たなブームを担うインターミディエイトのハイパフォーマンスカーとして1964年型でデビューした。やや地味だった1964年型に対して1967年型は徐々にそのスタイルを華やかに変えてきた時代のモデルに相当していた。ちなみに442の数字が意味していたのは4バレルキャブ、4速マニュアルトランスミッション、デュアルエグゾーストだった。

1967y OLDSMOBILE 442 engine

442のエンジンは350hpを発生していた400ciユニットだった。写真のエンジンはスタンダードだが、オプションでW-30というラムエアパッケージも用意されていたが、1967年モデルでは500台以下とその生産台数は多くはなかった。オプションでトライカーブも存在した。

1966y CEVROLET CHEVY II NOVA SS L79

1966y CEVROLET CHEVY II NOVA SS L79

シボレーにとってシェビーⅡノバは比較的地味な存在のコンパクトカーだった。その中でスポーツモデルに相当していたのがSSだった。標準エンジンは直6とV8の2種類。前者の最高出力は120hp、後者は195hpに過ぎなかった一方、オプションエンジンによっては相当にワイルドな仕様に仕立てることもできた。写真の個体に搭載しているのは最強だったL79である。

1966y CEVROLET CHEVY II NOVA SS L79 engine

L79は350hpの最高出力を発揮していた327ciである。もともとはコルベット用ユニットの中でも4バレルキャブ仕様では最強だったユニットであり、吸気系以外は最強フューエルインジェクションのL84に準じていた。ノバSSに搭載された例は極めて少ないレアモデルである。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1969y CHEVROLET CORVETTE ZL1

1969y CHEVROLET CORVETTE ZL1
販売台数わずか二台のウルトラレアカー

1969年、シボレーはAプロダクションのホモロゲをクリアしつつ、グループ7スポーツカーレース用エンジンの決定版として、オールアルミの427ciであるZL1の市販を決心した。ここで搭載車として選択されたのはコルベットとカマロの二種。当のZL1は1967年から市販されていたL88をベースにアルミブロック化したものであり、公称での出力は430hpとされていたもののその実力は500hpオーバーであり、吸排気系をレース用にセットした場合には600hp前後の最高出力を無理なく発揮することができた。ただしその価格は尋常ではなく、コルベットの場合、オプション価格が4700ドル余りと車両本体価格に匹敵していた。実際に販売されたのは写真の個体も含めてわずか2台と言われている。

1969y CHEVROLET CORVETTE ZL1 engine

アルミブロックにアルミヘッド、エアクリーナーはカウルインダクションに直結したスルータイプとなっている。事実上の純レースエンジンなのだが、パワーブレーキが装着されるなどそのエンジンルーム内は意外にも普通の景色である。1966y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396

1966y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396

前年までは内外装に関するスポーティパッケージだったシェベルSSは、1966年型から全車396ciを搭載するホンキのパフォーマンスグレードへと進化した。標準エンジンは325hpだったが、写真の個体は最強オプションの375hp仕様であるL78を搭載している。一見しただけではどちらかというとワイルドさと無縁ではあるが、その実体は相当なジャジャ馬だった。

1966y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396 engine

L78は前年に登場した396ciの最強バージョンだったが、コルベットとインパラSSに搭載された425hp仕様に対してシェベルSS用は375hpとややチューン度が低かった。とはいえソリッドリフターのスポーツユニットであることに変わりはなく、シャープな吹き上がりが持ち味だった。1965y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396 Z16

1965y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396 Z16

1965年型のシェベルSSの中には特別な存在の一台があった。それがRPOコードZ16である。これはポンティアックGTOの成功を受けて、シェベルにも同様の性格のモデルをという決定の後に導入されたハイチューンバージョンであり、GTOよりさらに強力な375hpの396ciユニットを標準装備していた。いうまでもなくこのエンジンは翌年からのL78である。

RPO L80こと425hpの409ciユニットはこの年のシボレーの中では最強スペックを誇った存在だった。もともとはレース用に開発された仕様だったものの、この時点では既に後継が出ていたこともありレースの現場からは引退しつつあったユニットである。1970y CHEVROLET CORVETTE SS454

1970y CHEVROLET CORVETTE SS454
シボレー史上最強パワーのRPOエンジン

1970年型のシェベルSSは前年まで396ciが最大だったのに対して、新たに454ciが搭載されることとなった。これはコルベットやモンテカルロSSに搭載されていたものと基本は同じだったが、シェベルSSとエルカミーノSSのみに設定されていたスペシャルが存在。それがLS6である。最高出力450hpのこのユニットはその実馬力は、ともかく表記上は歴代アメリカ車最高出力というもの。とくにCOPOでしか手に入らなかったL88やZL1とは異なり、RPOでも入手できたという意味では、実際に広く市販された中では事実上の最強モデルといっても過言ではない存在だったのである。ちなみにLS6はシェベル454SSのオプションであり、標準は360hpのLS5だった。これはコルベットよりやや低チューンだった。

1970y CHEVROLET CORVETTE SS454 engine

エアクリーナーに記された450hpの数字を見逃してしまうと、その驚異的な実力の欠片さえも感じさせないエンジンルームである。しかし実際にエンジンを掛けるとそのフィールは極めてワイルドであり、辺りを威圧する迫力サウンドは特別だった。

1972y HURST OLDS INDYPACECAR REPLICA

1972y HURST OLDS INDYPACECAR REPLICA

シフターメーカーのハーストがオールズモビルとジョイントしてプロデュースしたハーストオールズは1972年と1974年の2年に渡ってインディ500のオフィシャルペースカーに採用された。写真の個体は500台だけ限定販売されたレプリカであり、非常に高い人気を誇るコレクターズアイテムカーである。ペースカー=その年を代表するクルマという評価は今も同じである。

1972y HURST OLDS INDYPACECAR REPLICA engine

300hpを発生する455ciラムエアユニット。この時代は圧縮比を下げカムもマイルドにするなどして相応のディチューンがなされていた。最強だったのは1969年の390hpである。実を言うと、インターミディエイトに455を積んだのはハーストオールズが最初だった。1969y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396

1969y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396

一連のシェベルSS396の中で、やはりおなじみのモデルといえばこの1969年型かもしれない。1968年のマイナーチェンジでこのルックスとなったシェベルSS396は、そのシャープなルックスで高い人気を博することとなった。写真の個体のエンジンもまた最強オプションだった375hpのL78である。L78ばかり紹介していると麻痺してくるがいうまでもなくレアな一台。

1969y CHEVROLET CHEVELLE MALIBU SS396 enzine

L78の外観はどうということもないV8なのだが、いざエンジンを掛けてみるとその荒々しさに多くの人は驚く。ソリッドリフター固有のメカニカルノイズと荒々しい吸排気音、アイドリング時のバラついたサウンドはハイカムを装着していることを証明するポイントでもあった。

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アメリカンビンテージvol.01

気軽にドレスアップを楽しめる SAVINIと2CRAVE【DUKES international】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]個性的なデザインながら、高品質で価格もリーズナブル。そんな人気急上昇中のホイールがSAVINIと2CRAVE。この2ブランドの総輸入元を務めるのが、広島県のデュークスインターナショナル。車両販売や整備はもちろん、かなり多様な試みを行なっている注目のショップだ。[/vc_column_text][vc_single_image image=”808″ img_size=”full”][vc_column_text]SAVINI Black Di Forza BM12 brushed-silver[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]広島県の中心からクルマで約30分。のどかな山々が広がる自然豊かな場所にデュークスインターナショナルはある。同ショップは、多くのホイールブランドが乱立する中で、独特なデザイン・高い品質・リーズナブルという3大要素が備わり、現在人気急上昇中のSAVINIと2CRAVEの総輸入元という顔も持つ。アメリカ・カリフォルニアに支店もあり、アメリカとの流通を熟知する代表の渡部氏が、同ブランドの高い品質に注目し重役を担っている。
現在注目のホイールが、SAVINIの鋳造タイプであるBLACK DI FORZA。カスタム業界は鍛造ブームの流れはあるが、まだまだ一般ユーザーには高嶺の花。そこで鋳造でも高い品質を誇る同タイプがオススメということだ。基本的にSAVINIは鍛造ブランドなので、鍛造派オーナーも注目だ。2CRAVEはオフロード系のタイプもラインナップしているので、SUV&トラックオーナーにオススメ。詳細は同ショップホームページへ![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/2″][vc_single_image image=”816″ img_size=”320px” add_caption=”yes”][/vc_column][vc_column width=”1/2″][vc_single_image image=”815″ img_size=”320px” add_caption=”yes”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/2″][vc_single_image image=”814″ img_size=”320px” add_caption=”yes”][/vc_column][vc_column width=”1/2″][vc_single_image image=”813″ img_size=”320px” add_caption=”yes”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”812″ img_size=”210px” add_caption=”yes”][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”811″ img_size=”210px” add_caption=”yes”][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”810″ img_size=”210px” add_caption=”yes”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■問合せ/DUKES International (www.duke-s.jp)

■ Photos/高原義卓 ■Text /相馬一丈[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

フォードマスタングの専門店「ガレージK&M」の2台の65年型マスタングファストバック

1965y フォード マスタング ファストバック GT350H、1965y FORD MUSTANG FASTBACK GT350H

1965y FORD MUSTANG FASTBACK GT350H

50年前のクルマを、現代的に楽しく乗れる仕様に

ビンテージ・アメリカン、とくにフォード・マスタングについての造詣が深く、マニアたちが絶大な信頼を寄せているショップ・・・それが「ガレージK&M」だ。本誌の母体詩である『アメ車マガジン』で絶賛連載中のマスタング「サブロー号」のふるさとも、ここK&Mなのだ。

これまで20年以上、フォード・マスタングの専門店として、多くのユーザーの信頼を得てきた、老舗中の老舗アメ車ショップが「ガレージK&M」。同社のホームページ「マスタングヒストリー」には、50年前に登場した、この素晴らしい“ポニーカー”の歴史、そしてそれにまつわるエピソードが、まるで短編小説のように情景豊かに描かれており、その魅力を存分に受け止めることができる。

お店のコンセプトは、そんな“ポニーカー”という新しい自動車文化を築き上げたマスタングを、オリジナルそのままで乗るということだけにこだわらず、現代的に楽しく、快適に乗れるようにリペア、あるいはカスタムする、ということ。たとえばエンジンは、50年前のものではなく、もっと新しいものに載せ換える。トランスミッションも、’60年代のクルマに’80~’90年代のものを載せれば、トラブルも少なく、メンテナンスもイージーに済む、とのことだ。

そんなK&Mから、今回は2台のマスタングを紹介。まず、ブラックのボディにゴールドのレーシングストライプが映える1台は、’65年型ファストバックがベース。外観はレーシングモデルである「シェルビーGT350」風に仕上げ、エンジンは’89年型GTの302(5.0ℓ)・EFI仕様にスワップして、メンテナンス管理をイージーに。またトランスミッションもトラミックの5速MTを採用して、現代流の高速クルージングも快適にこなす実力をもたらしている。

1965y フォード マスタング ファストバック GT350H、1965y FORD MUSTANG FASTBACK GT350H

ファストバックの美しいボディフォルムをベースに、レーシングモデルであるGT350風に仕立てたエクステリア。ブラックのボディにゴールドのレーシングストライプが、タダモノでないフェロモンを発散させている。ちなみにK&Mによると、このクルマはすでにSOLD OUT。もちろん、車両の製作、カスタマイズはオーダーも可能で、こんな風にしたいとリクエストがあれば、ぜひ!

エンジンは'89年型マスタングGTの、5.0ℓ・V8にコンバート

オリジナルなら、もちろん、キャブレターとなるところだが、エンジンは’89年型マスタングGTの、5.0ℓ・V8にコンバート。EFI仕様なので、メンテナンスやセッティングは楽々。誰もが安心して、楽しく乗れる仕様に変更されている。もちろん、パワー&トルクも十分すぎるほど、その走りは力強い。

追加メーターや、5速化されたフロア式トランスミッションがカスタム

シートはセパレート式のローバックタイプ

インテリアはほぼオリジナルの仕様にレストアしている。追加メーターや、5速化されたフロア式トランスミッションがカスタムされた部分となる。シートはセパレート式のローバックタイプ。ファストバックのボディスタイルだが、リアシートも備えているので使い勝手も良好なのである。

1965y Ford Mustang Fastback GT350 E.F.I.、1965y フォードマスタングファストバック GT350 E.F.I.

1965y Ford MustangFastback GT350 E.F.I.

様々な年代を通じて共通部分が多い、マスタングの魅力

ガレージK&Mが紹介するもう1台のビンテージ、こちらももちろん、マスタング。こちらも’65年のファストバックをベースにしているが、上で紹介したブラック×ゴールド仕様とは、また違ったテイストに仕上げている。ユーザー意向に沿ってカスタム&リペア。自分だけのマスタングを手に入れよう!

ガレージK&Mが紹介する2台目も、もちろんマスタング。上記で紹介したモデルと同じ、’65年型ファストバックをベースに、GT350仕様に仕上げている。エンジンは’90年型の302(5.0ℓ)V8・EFI仕様、トランスミッションはAOD(4速AT)で、よりイージーなドライブが可能だ。

1965y Ford Mustang Fastback GT350 E.F.I.、1965y フォードマスタングファストバック GT350 E.F.I.

さらにインダッシュエアコン、パワーステアリング、パワーブレーキ、フロントディスクブレーキ、アルミダッシュパネルなどなど、快適さについても申し分なし。50年前のクルマを、現代的な快適なクルマに仕上げること、これもガレージK&Mの、ショップとしてのコンセプトのひとつだ。

ちなみにガレージK&Mの販売形態について。どうしても年期の入ったクルマの取り扱いが中心なので、事前に修理やメンテナンス、現代的なクルマへのカスタムが必要な場合も多い。そうした作業は、基本的にはお客様のオーダーを受けてから取りかかる。もちろん、パーツの選択、仕様などのアドバイスは、ガレージK&Mの長年のノウハウを生かして。最終的には図面を起こして確認できる。必要なパーツは、すべて揃えることが可能。マスタングについては常に10台分のストックがあるので、方向性が決まればすぐに作業を開始。フルレストア、ハーフレストアとも、半年から1年の間に納車可能とのことだ。

マスタング、エンジンブロックが共通なモデルイヤーも多いので、エンジンパーツを様々な年代で流用できるのがメリット。たとえばウォーターポンプなどはバックプレートを入れ替えるだけで同じものが装着できるという。古いマスタングであっても素早くよみがえらせることが可能。ガレージK&Mなら魅力的な1台に出会えるのだ!

名車68マスタングと69カマロのレストア&カスタムプロジェクト開始!

マスタングのファストバック。クーペにはないセクシーなリアスタイル。

人気のファーストの後、74年に登場したセカンドジェネレーションの「マスタングⅡ」

1965y Ford Mustang Fastback GT350 E.F.I.、1965y フォードマスタングファストバック GT350 E.F.I.

マグナム500・15インチ

上で紹介したブラック×ゴールドの色違いモデルで、シェルビーGT350仕様。リアクォーターウィンドウの部分がエアダクト風にアレンジされている。サスペンションはオリジナルの新品パーツを採用、ブレーキはパワーアシスト付きとして、フロントはディスク化している。ホイールは当時を彷彿とさせるデザインの、マグナム500・15インチ。快適性や安全性は、50年前の当時より、もちろん向上。今の道路事情でも楽しく乗れる。

エンジンは'90年型の302(5.0ℓ)・EFI仕様

エンジンは’90年型の302(5.0ℓ)・EFI仕様に変更。もちろん、キャブよりセッティングが楽だし、トラブルも少ない。メンテナンスパーツも充実している。年代を超えたエンジンをイージーにコンバートできるのも、マスタングのよさだ。トランスミッションは4速ATで、パワーアップしたエンジンを、より生かした走りが可能に。リアディファレンシャルにはLSDも装着。

インテリアも新品さながらにフルレストア。アルミのダッシュパネル、ビレットシフトノブなど、オシャレ系のドレスアップ

ビレットシフトノブなど、オシャレ系のドレスアップ

シートはデラックス仕様のローバック

インテリアも新品さながらにフルレストア。アルミのダッシュパネル、ビレットシフトノブなど、オシャレ系のドレスアップも。インダッシュエアコンも装備して、快適にドライブできる。パワーステアリングも装着。シートはデラックス仕様のローバック。

■取材協力:ガレージK&M
HP:http://www.garagekm.com/

 

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンビンテージvol.01

“悪さ” を追求してたどり着いたアウトローダークスタイル クライスラー300C【ジェットシティ】

[vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”ラメ入りブラウンが神々しく輝く
CHRYSLER 300C CUSTOMIZE “][vc_column_text]同系のLXプラットフォームを持つチャージャーやチャレンジャーと比べ300Cはジェントルなイメージが高く、ボディカラーは黒・白のモノトーンが鉄板だ。そうした点から見ても、ラメ入りブラウンというボディカラーのチョイスは勇気の要る選択といえる。しかしこの選択は大成功。光の明暗でボディはゴールドにもなり、神々しく輝く。今後オールペンを検討するユーザーには、候補に入れたいボディカラーだろう。[/vc_column_text][vc_single_image image=”726″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]グリルはE&Gを装着しボディ同色にせずブラックを残したことでフェイスにコントラストを与えている。他にはクロスマフラー、ルーフ&トランクスポイラーを装着。ジェットシティで施されたカスタム車両に入るリアのピンストも隠れたアクセント。エアサスはユニバーサルエアだ。[/vc_column_text][vc_masonry_media_grid element_width=”3″ grid_id=”vc_gid:1457086281685-81eaf749-324e-4″ include=”719,718,725,720″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ホイールはゴールドにも変化するボディに合わせヒプノティック24インチ。ブラックとゴールドにカラーコーディネートされている。[/vc_column_text][vc_single_image image=”717″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]インテリアも大きく変化。シートはブラックレザーを基調にオレンジのパイピング仕上げ。そしてヘビ革を大胆にバックシートに使い、アルカンターラで張り替えたルーフにもヘビ革が入る。シートベルトもオレンジになるなど、ワンポイントのカラーリングが非常に効果的に映る。[/vc_column_text][vc_single_image image=”721″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]【OWNER/内田勇馬さん】[/vc_column_text][vc_single_image image=”724″ img_size=”full”][vc_masonry_media_grid element_width=”6″ grid_id=”vc_gid:1457088576940-b982c786-129d-1″ include=”722,723″][vc_column_text]近寄りがたいオーラを放つブラウンボディ。300Cが持つ「悪さ」を最大限に引き出すスタイルは、300Cならではのカスタマイズとなっている。徹底的にアウトローを目指す!これが300Cの永遠のテーマだ!

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■問合せ:JETCITY 【http://carshop-jetcity.com/】

■Photos/高原義卓 ■Text/相馬一丈

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

歴代カマロの中でもひと際人気の高い1969yカマロ

シボレーカマロRS

THE FUTURE CAMARO RS

カマロRSの未来はここから始まる

オールドアメリカンだからといってガレージにしまいっぱなしにするのではなく、気軽に走りを楽しみたい…そんな思いから作られているのがリッチラインに並べられているアメリカ車達。最新の技術を注ぎ込まれたクルマは いかなる時もユーザーを満足させる走りを提供してくれるのだ。

60’s~70’sのアメリカ車に現代の技術を注ぎ込み、プロツーリング仕様として仕上げられたのが、リッチラインのストックリストとしてラインナップされているアメリカンマッスルだ。オールドアメリカンだからといって臆することなく、安心して日々のドライブを楽しめるようにと始めたカスタマイズだったが、今ではある意味最先端といっていいカスタマイズが施されたアメリカ車を世に送り出しているといっていい。

シボレーカマロRS

カスタマイズを施すといってもオリジナルの持つデザイン性や雰囲気がしっかりと残されているのがリッチライン流。あくまでも走りに関わるパートにこだわり手が入れられている。ひと目でかなり手が入っているということが分かるスタイリングでも、そのクルマのファンを納得させる仕上がりとなっているのだ。例えばココでご紹介しているカマロ。歴代カマロの中でもひと際人気の高い1969yをベースにしているが、この年式のファンが見てもこのスタイリングは魅力的に映るはずだ。ベースにチョイスされているのがRSというのもカマロファンには刺さるところだろう。このカマロ、ボディはオリジナルを忠実に再現して作られているが中身は全く別物といっていい仕様。別物とはいってもドライブトレインは現行のカマロから移植されているのである意味血筋は守られているのだ。

エンジンは500hpを発揮するLS3

エンジンは500hpを発揮するLS3、ミッションは6速ATの組み合わせとなり、’69yのカマロを軽々と走らせてしまうスペックを持っている。このハイパワー化に対応すべくリアアクスルハウジングはFord 9″に交換されサスペンションはコイルオーバー化することで強大なV8パワーをしっかりと路面へと伝え、フレームもレインフォースドしブレーキに前後6ピストンのディスクブレーキを組み込むことでカッチリとした走りを手に入れているのだ。

リッチラインではトータルコーディネイトでのカスタマイズが基本となっている。よくエンジンだけをハイスペック化している個体をみかけるがそれだけでは不十分。ハイパワー化を図った個体ではドライブトレインのみならず他のパートにも手を入れトータルバランスを保たないと、せっかく得たハイスペックを存分に楽しむことができないのだ。ココまで仕上げるにはそれなりにコストは弾むが得られるメリットはかなり大きいはず。それを求めてリッチラインには日々ユーザーが集っているのだから。

337T5874

ひと通り手は入っているもののオリジナルの雰囲気を崩すことなくまとめられているドライバーズシート。黒基調で要所要所に使われるメッキパーツがアクセントになっている。

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ブレーキは6ピストン化して制動力をアップし、リアアクスルハウジングはFord 9″を採用してエンジン換装で得たハイパワーをしっかりと受け止め路面へと伝えられる仕様に。フューエルタンクはステンレス製に交換。フロントシートはRECARO SPORTSTERを装着し、リアシート後部にはカスタムオーディオをインストール。存在感抜群のホイールは FORGIATOーRITRNO。 フロントは20×10.5J&285/25R20、 リアは22x13J&355/25R22の組み合わせとなっている。インストルメントパネルに収められているメーター類は全てオートメーター化して信頼性をアップしている。エンジンスワップと同時にミッションも現行カマロの6L80E(6速AT)を搭載。エクステリアのルックスからは想像できないスムースかつパワフルな走りを手に入れた。

取材協力:RichLine
HP:http://richline.co.jp/

 

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01