【F.A.S.T 1976y シボレーコルベット スティングレイ】絶妙なクビレがSEXYなC3

1976y シボレーコルベット スティングレイ

1976y Chevrolet Corvette Stingray

グラマラスボディ。第一印象はその一言に尽きる程、絶妙なクビレがSEXYなC3。もともとロングノーズにタイトなウェストライン、ボリューミーなリアフォルムを持つ独特のラインが魅力的なC3ではあるが、この大胆かつアグレッシブなフォルムはもはや別格の存在感を放っている。これは1970年代当時、本国のメジャーチューナーズメーカーであるGreen Wood Corvetteがわずか30数台ほどしか製作しなかった中の1台であり、日本国内のみならず、世界的に見ても希少価値の高いモデルなのだ。その超レアなC3に魅了され、20年前から一生モノの相棒として乗り続けるのがFAST代表の大森氏。東大阪を拠点に古くから営業しており、旧車から現行モデルまで幅広いアメ車の病を治癒する名医だ。

1976y シボレーコルベット スティングレイ

1976y シボレーコルベット スティングレイ

1976y シボレーコルベット スティングレイ

このC3は大森氏自身の愛車としてはもちろん、FASTの持つポテンシャルをデモンストレーションする格好の素材として活躍している。Green Wood社によってブリスターフェンダー&リアハッチゲートに換装された現車をベースに、5点式ロールケージを追加して剛性を向上。さらに既存の足回りを脱ぎ去り、5リンクサスペンション+KONIコイルオーバーに換装、70年代らしからぬ独立懸架サスペンション化を施す。

また、Green woodオリジナルのTH350+Turboエンジンから、ハイパフォーマンスエンジンを数台積み替えた後に、行き着いたベストマッチングが、70年代当時の最強グレードエンジンLS6.454cid(7400㏄)。ライトチューンを施し、圧倒的なパフォーマンスを確保。ATもTH350→TH400→4L60E(電子制御4AT)とステップアップし、STREET&STRIPを念頭に、ツーリングからドラッグレースまでシーンを問わず楽しめる一台へと仕上げた。制動力や冷却対策も抜かりなく、ブレーキはSSBC 4Potキャリパー&ローターに換装し、ラジエターは同社イチオシのRon Davis×ツイン電動ファンをセット。

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もはや20年間の歳月をかけて培ってきた経験と技術が、この一台に凝縮されていると言っても過言ではない。Green Wood CORVETTEの虜となった大森氏が一生手放すことはないと語る愛車は、今後もFASTの顔として永遠に進化し続けてゆく。

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What’s F.A.S.T?
大森氏が代表を務めるFASTは、車種を問わず軽度な整備から機関系、エンジン、ミッショントラブルなどの重整備など、オールマイティーにこなす東大阪の知る人ぞ知るプロショップ。エアコンのガス補充やオイル交換はもちろん、消耗品から希少パーツの手配まで、どんな些細な相談にも乗ってくれる頼もしい存在だ。

_DX_1252-1同じフェイスでもキャラクターの異なる2台の魅力 ロードランナー&サテライトワゴン

ロードムービー等、様々な洋画で憧れを抱く名車 チャレンジャー&チャージャー

魅力溢れる80~90年代のアメ車たち【C3 Corvette/Camaro IROC-Z/GMC Jimmy】

問合せ:F.A.S.T
HP:http://fast1976.jp/

 

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アメリカンカンビンテージ vol.01

【BUBU横浜 1964y フォードサンダーバード】フィフティーズスタイルのクラシカルさに回帰

1964y フォードサンダーバード

1964y FORD ThunderBird

プレミアムスペシャルティとしての個性とは

フォード・サンダーバードほど、デビューからモデルチェンジを経るごとにその性格が変貌したクルマも余りない。特に三代目は非常に先進的なスタイルを高く評価された一方、その後継たる1964年からの四代目は先進さの中にもクラシカルな良さを表現していたのが特徴だった。それもまたアメリカ車の多様性の表れである。

初代の2シータースポーツカーから豪華なフルサイズスペシャルティへと華麗な変貌を遂げた二代目以降のサンダーバードの中で、1964年からのモデルは、ある意味フィフティーズスタイルのクラシカルさに回帰していたのが特徴である。これはフルワイズのバンパー一体型のダイナミックなクロームグリルや、コンバーチブルトップを思わせるランドゥハードトップのデザイン、そしてフェンダースカートなどを見れば明らかだった。ちなみに1963年型までの先代モデルは時代を先取りした宇宙的なスタイルをウリにしていたのだが、そこから大きくテイストを変えて来たのは、このカテゴリーのクルマの主要な顧客の好みがやはりクラシカルだったということの証明にほかならない。

1964y フォードサンダーバード

これはインテリアを見てもわかるとおり未来的ながらどことなくクラシカルなのは、1950年代のコンセプトカーのそれに似ていたことが理由でもある。いずれにしてもサンダーバードのポジションは、同じフォード内のリンカーンとも異なる独自の上級ラインを目指していたと言って良いだろう。

エンジンは300hpを発生していた390ciのみでありオプションエンジンは用意されていなかった。その一方で装備品は極めて豪華かつ充実しており、現実離れしたショーカーチックなインテリアデザインと相まって所有する喜びに溢れていたことは間違えない。フォード・サンダーバードは後年に続くフルサイズスペシャリティの先駆として大いに意味がある存在である。

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ワイヤースポークホイール

テールデザインはシーケンシャルフラッシャーとスクエアなボディ一体型バンパーが近未来的なフォルムを形作っていたものの、ボディのプレスラインは1950年代を彷彿とさせるものであり、またオプションのワイヤースポークホイールに至ってはヨーロッパ的なクラシックカーのイメージを醸し出していた。

エンジンはFEビッグブロックのミドルレンジだった390ci/300hp

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エンジンはFEビッグブロックのミドルレンジだった390ci/300hp。このクルマの性格上、走りのパフォーマンスはある程度のレベルが確保されていれば良く、よりハイパフォーマンスを目指したオプションユニットは用意されていなかった。必要にして十分なパワーだったのだ。

1964y フォードサンダーバード

1964y フォードサンダーバード

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1960年代半ばとしては、ややデコラティブかつクラシカルなインテリアデザインだった。これはデザインコンセプトがかつての先進ショーカーにあったためであり、スイッチやゲージ類の多さと相まって、航空機のコクピットを思わせるスタイルにまとめられていた。

ラグジュアリーパーソナルカーを象徴する4th 1964 フォードサンダーバード【BUBU横浜】

エアロフォルムが魅力的な第三世代チャージャー

ダッジのフルサイズクーペであるポラーラ。もはやその存在自体が希有なモデル。

超絶ミントコンディション!!「デイ1」状態を再現した極上なC2コンバーチブル!

問合せ:BUBU横浜
HP:http://www.bubu.co.jp/

 

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オリジナルの良さを伸ばしカスタム魂を刺激させる!ダッジチャージャー【ライオンハート】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]「カッコ良い」を一緒に作っていけるプロSHOP

愛知県一宮市にあるショップ。ライオンハート。同店はフルカスタムからちょっとしたカスタムまで幅広いサポートを得意にしている。店先に並んでいる在庫のほとんどは、カッコ良くアメ車を楽しむための最低限とも言えるカスタムが施されており、カスタムのベースが最初から組み立てられていることになる。例えば写真の2台だ。[/vc_column_text][vc_single_image image=”685″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]カスタムショーでは極限まで仕上げられた文字通りの「ショーカー」が来場者の目を奪う。しかし実用的なクルマとしてアメ車と暮らす場合、絶妙な力加減こそが難しいもの。今回はその助けになるプロが仕上げた2台のチャージャーを紹介する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_single_image image=”678″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”2014y CHARGER SE3.6ℓ” font_container=”tag:h2|font_size:20px|text_align:left” use_theme_fonts=”yes”][vc_column_text]MOPAR のフロントスポイラー、ジオバンナの22 インチホイール、ローダウンのカスタム3 種類を組合せ、純正チャージャーが持つシルエットをアップグレードしたような仕上がりにまとめた、カスタムの好例。エグすぎない程よいカスタムセンスは、乗る側にとってみれば、このままでもヨシ、ここからオリジナリティを追加していくのもヨシの柔軟性が嬉しい魅力になる。また、内装にはカスタムレザーを施してあり、車内でも高い満足感を与えてくれる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_masonry_media_grid element_width=”3″ grid_id=”vc_gid:1456488926882-912ddea8-49b7-3″ include=”681,680,677,682″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]近年のアメ車で特に人気が高まっているブランドはダッジだろう。他のどのメーカーとも違うアメリカンな雰囲気を持ったデザインはハッキリ違う個性を持っており、パワフルでスタイリッシュな魅力を持っている。
そんなダッジがラインナップする実用性が高いスポーツセダン、チャージャーであっても、ノーマルそのままでは若干の野暮ったさが残ってしまうのは仕方ないのだろう。カッコ良い、カッコ良いんだけどもう少しだけ…というニーズは、ほとんどのアメ車ファンが持つ感覚であるはずだ。
そうすると、ホイールなりローダウンなりといったカスタムを検討するのがスジということになるが、カスタムというのはどこまで行っても個人の好みであることは否めない。予算と相談しながら、希望をショップに伝え、どう折り合って仕上げていくかが意外と難しいのであり、ショップの腕やセンスが出てくるポイントだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_single_image image=”675″ img_size=”full”][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_custom_heading text=”2011y CHARGER SE 3.6ℓ” font_container=”tag:h2|font_size:20%EF%BD%90%EF%BD%98|text_align:left” use_theme_fonts=”yes”][vc_column_text]ホワイトやブラックが多いなか、希少とも言える絶妙なカラーリングの名はタングステンメタリック。グリルにはカスタムのテーマである「MOPAR」のエンブレムが飾られており満足感を高めてくれる。ホイールは20 インチをインストールし、ブレーキカバーのMOPAR ペイントと組み合わせて足もとを演出。人気のオプションの代表例であるサンルーフや、実用性の高いエアクリーナーカスタムなど、車両としての高いクオリティもポイントのひとつだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_masonry_media_grid element_width=”3″ grid_id=”vc_gid:1456489662077-e6db04d4-3032-8″ include=”674,673,683,677″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]仕上げられたこの2台!このままでも良いし、ここから自分色に染め上げていくのも良い。経験豊富なショップスタッフと一緒にじっくり進めていけるライオンハートに相談してみてはいかがだろうか。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_single_image image=”684″ img_size=”full”][vc_column_text]問合せ◆ LIONHEART ℡ 0586-67-1711【http://www.lionheart2005.com】

Text & Photos/加藤山往[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

イチから仕上げて蘇った超レアなマリブワゴン 1964y マリブワゴン【オレンジカウンティ】

1964y マリブワゴン

1964y Malibu Wagon

クラシックカーのレストアでは、手を加える程度によって手間のかからり方がまったく異なるのは言うまでもない。真の意味で現代のクルマと変わらないように乗るためには、クルマをイチから作るのに等しいぐらいの作業が求められることもある。このマリブワゴンは、そんな一例だ。

フレームオフから仕切り直したオレンジカウンティ製という信頼感あるマリブワゴン

シボレーが「Newスタイル、Newサイズ、Newスピリッツ」を掲げ、メーカー初のミッドサイズモデル(と言っても日本の感覚では十分デカい)としてシェベルをリリースしたのが1964年のこと。そして、シェベルの上級グレードとして用意されたのがマリブと呼ぶグレードであり、この年代のマリブは正式名称で言えば〝シェベル・マリブ〟となる。ボディ形状の違いで、セダン・ワゴン・コンバーチブルが用意されたシェベルのうち、写真の1台は上級グレードであるマリブのワゴンモデルということになる。

この1台でユニークなところは、当時オプション設定だったパワーウインドウ、パワーシート、チャイルドシートなどが装着されている点。つまり、1964年のマリブというだけでも充分レアな存在なのだが、輪をかけて珍しい1台なのである。

オレンジカウンティは約12年前にカリフォルニアからファーストカーを仕入れ、フレームからバラし、すべてを仕切り直した。オリジナルで残しておきたいところは残し、それでいて現代の道路事情でも快適に過ごせるように、ショップの技術力とノウハウを結集してカスタマイズを加えつつ仕上げられたのが、このマリブワゴンだ。

写真の1台に施されたレストアとカスタムは挙げればキリがないほどだ。

要点をあげていくと、エンジンは数年前にGBグッドレンチへ載せ替えられている上、最近になってガスケットやシールなどの消耗品が交換されたばかり。また、290hpのエンジン性能に合わせるようにブレーキを四輪ともディスクブレーキ化し、動力性能と制動性能のバランスをとってある。そして、ショートタイプのヘダースとエキゾーストシステムに換装して排気系も万全。アルミ製ラジエーターと電動ファンで冷却系も安定させ、さらに点火系にも信頼できるMSD製パーツをふんだんに使用している。詳しい内容はショップのWebサイトに記してあるが、つまるところほとんどの“動く部品”がリフレッシュされていると考えてよい。マリブはシボレー製ではあるが、この1台に限っては“オレンジカウンティ製”と言って差し支えないかもしれない。なお、先ほど紹介した珍しい当時のオプション装備についても、オリジナルを残しつつもパワーシートのモーターを分解して洗浄、オーバーホールを施すなど、備わっている機能がしっかりと動くよう、徹底的に手が加えられている。

1964y マリブワゴン

そしてこのマリブの価値をさらに上げているのが、ビンテージカーでありながらもHDDナビやETC、HIDライトといった現代車にはマストで装備されているような快適アイテムが使われていることだ。通常、ビンテージカーは古いことを正しいこととして、ドライバーに我慢を強いることも多い。しかしこのマリブに限ってはそれが一切ない。ユーザーは現在のクルマと同じように使い、同じように運転を楽しむことができる。しかもモノは極上ともいえるコンディションでしかもレア。どこに出しても自慢できる、とっておきの1台なのである

パシフィック/ミストブルーのボディカラーは今どきのクルマにはない鮮やかな美しさが魅力。街中でも衆目を集める存在である。全長5020mm、全幅1890mm、全高1390mmの3サイズは国産車と比べると大型だが、登場当初はシボレー初のミッドサイズモデルとして生まれた。

控えもながらもシンプルで精悍なスタイリングでストリートロッダーからの支持が高い初代シェベル

歴代コルベットの中でも特に人気の高い、美し過ぎる高性能スポーツカーC2コルベット

ワイドスモールカーという前衛的アプローチの70年代を象徴する存在 AMCペーサー

1964y マリブワゴン

内装の各部もボディと同色にペイントされており、美しいコンディションが保たれている。違和感のない状態でHDDナビ、ETCも装着されており、現代のクルマと遜色ない使い方ができる。オレンジカウンティのこだわりが感じられる仕上がりだ。

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内装のコンディションは言うまでもなく上々。外装と同じブルーの配色が美しい。また、マリブの純正オプションだったチャイルドシートが健在。これを装着しているマリブは非常にレアな存在である。

LM-1型GMグッドレンチ350エンジンを搭載

LM-1型GMグッドレンチ350エンジンを搭載、290HPを発揮する。MSDのディストリビューター、イグニッションコイル、CDI(マルチ点火システム)を装着しており、安定した点火性能を得られるよう仕上げられた。エンジンは載せかえられているが、最近になってガスケットとシールは交換されている。エンジンブロックとヘッドもペイント済みだ。

1964y マリブワゴン

トランクルームへのアクセスはテールゲートを手前に倒すタイプ。クラシックなアメリカンでは多いスタイルだ。使ってみると荷物を積みやすく、合理的な設計だと感じられるはず。ワゴンモデルだけに、荷室の使い勝手は上々というわけだ。

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オリジナルでは心もとないブレーキを強化。4輪ともディスクブレーキとし、フロントは4ポット、リアは2ポット、ドリルドローターに変更してある。

お問合せ:オレンジカウンティ
HP:http://www.orange-county4u.com/

 

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優美なルックスを持つマッスルカーのパイオニア 1967y ポンティアックGTO【S&S】

1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

1967y Pontiac GTO

シボレーと並んでGMを代表するメイクスながら消滅してしまったポンティアックは、ここ数年のマッスルカー人気に伴って以前にも増して注目度が高まっている。ここでは希少車として名高いGTOを紹介する。

日本において、ポンティアックと言えばファイアーバード一色という印象が強いが、ブランド消滅寸前までG8などのハイパフォーマンスなモデルを積極的にリリースするなど、モダンマッスル系も含め本国にはその絶対数で劣るも、シボレー以上に熱狂的なファンが多い。ブランドを代表するモデルとしてはファイアーバードが最もポピュラーで人気もNo1なのは間違いないが、マッスルカーをキーワードにした場合、外せない存在なのがGTOである。そのネーミングは、フェラーリ250GTO同様に、イタリア語のGran TurismoOmologatoに由来する。

GTクラス参戦のホモロゲモデルを意味し、“ボンネビル” “ルマン” “グランプリ” “トランザム” “カンナム”と同様、レースに関連付けるポンティアックのスポーツモデルにおける伝統でもある。インターミディー(中型クラス)の標準的モデルであるテンペストをベースに、フルサイズ車のカタリナやボンネビル用の大排気量エンジンを搭載したいわばメーカー純正のHot Rodであり、マッスルカーのパイオニア的存在。

1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

シボレーには無い優美なルックスとハイスペックで高い支持を得た。デビュー翌年の65年型ではモデルチェンジを受け、当時のポンティアック・スポーツモデルに共通した縦二連式ヘッドライトとなる。66年型ではよりコークボトルラインを強調したグラマーなスタイリングとなり、67年型に引き継がれながらも1st最終となった。歴代GTOの中ではファストバックとなる2ndとで人気が二分されるが、GTO=1st最終(66、67)を連想するファンは多い。

取材車は一見するとストックながら、純正デザインのまま17インチ化されたホイール&車高アレンジによってストックの持つ魅力が際立っている。

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335hp/5000rpmを発揮するスタンダードを搭載

前年までの389に代わって新たにラインナップされた400にはエコノミー、スタンダード、ハイアウトプットの3バリエーションが存在する中で、この個体は335hp/5000rpmを発揮するスタンダードを搭載。点火系および排気系をアップデートしており、ストック以上のポテンシャルをフレンドリーに味わえる。体感的にも必要にして十分なパワーで、現代においても通用するレベルにある。

シフターは伝統のHURST社製“デュアルゲート”

往年のGTカーに共通したウォールナット調の装飾板による高級感あるインテリア。4連装ゲージの“ラリーゲージクラスター”オプション装着車である。シフターは伝統のHURST社製“デュアルゲート”。任意による手動変速専用のゲートが追加されたドラッグレース向けの仕様で、強化型ATミッションのTH400選択車に限定された仕様だ。

1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

GTOエンブレムがフロントフェンダー後部にある66年型に対し67年型ではロッカーパネル内に移動されているのも識別ポイント。
1967y ポンティアック GTO、1967y PONTIAC GTO

67年型は66年型を引き継いでおりボディなど基本的には変化は無いが、ロッカーパネルのデザインの変更によってコークボトルラインが強調され、グラマーな印象が高まっている。車高とインチアップホイールによって、ロー&ワイドが魅力のプロポーションに磨きがかけられている。

ホイールは純正オプションの“ラリーⅡ”

ホイールは純正オプションの“ラリーⅡ”のデザインのまま、本来の15インチに対して17インチ(F:8J、R:9J)にアップサイズされた現代版(社外品)を装着。タイヤもアップデートしたマッスルカーでは定番のBFG G-Force T/A(F:245/45ZR17、R:275/40ZR17)

問合せ:S&S
HP:http://www.sandsjp.com/

 

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希少価値の高いC2コルベットスティングレイのスプリットリアウィンド【F.A.S.T】

1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

1963y Chevrolet CORVETTE C2

後ろ姿で称賛を浴びるスプリットウィンドウ

1963年の僅か1年のみ採用され、現在となってはかなり希少価値の高い存在であるC2コルベットスティングレイのスプリットリアウィンドウC2に想いを寄せて数台乗り継ぎ、その集大成として手に入れた魅惑のリアフォルムは、50年の時を経て、より一層の魅力を放つ。

コンバーチブルのみがリリースされていた初代モデルに代わり、クーペモデルを主流に1963年より誕生したセカンドジェネレーションのC2。ルーフセンターからテールにかけて一本のリブが走り、左右均等にあしらわれた二分割式のリアウィンドウ。そのスプリットウィンドウはコンバーからクーペへの変換期だった1963年型1年間のみに採用された、非常に希少価値の高い一台。C2オーナーのみならず、コルベットに乗る人なら誰もが憧れを抱く名車だ。

そのレアモデルであるスプリットウィンドウのオーナーが、東大阪市、堺市、西宮市の阪神間に3店舗を構える関西のアメリカンダイナー人気No.1のU・K Caféのオーナー。自身がアメリカのケンタッキー大学に留学していたことが名前の由来となっており、そこはまさにアメリカのルート66沿いに存在するトラックストップさながらの雰囲気である。スプリットウィンドウの所有歴は20年を超えており、それ以前にも数台のC2を乗り継いできた過去を持つ、生粋のC2フリークの一人だ。

特筆すべきは50年が経過したとは思えないコンディションの良さである。エンジンやミッションはオリジナルにオーバーホールを施しつつ足回りや吸排気系、消耗品のフルリフレッシュ。さらには四季折々の気候変化やストップ&ゴーの多い、日本の道路事情にも耐えられるようにエアコンの装備やラジエター、電動ファンの追加などクーリング系の見直しまで徹底しつつ、オリジナルの良さを残すのがキモ。そのこだわりはインテリアにまで及び、音響システムに選んだマッキントッシュオーディオは、コンソールボックスに忍ばせ、フェニックスゴールドのアンプやJBLスピーカーも、極力インテリアの雰囲気を損なわないようにスマートインストール。ちなみにマッキントッシュ×JBLの組み合せは、U・K caféの音響システムと共通であり、現車は西宮店のガレージに保管されているとの事。現在、名車“スプリットウィンドウ”を一目見てみたいとお店を訪れる人も多く、オーナーに代わってU・K Caféの顔としてその役目を受け継いでいる。

インジェクション式の唯一のC3【1982 Chevy C3 Corvette】

大胆メイクでヴィンテージマッスルカーの新境地を開拓! その名は「キャノンボール」CHEVROLET CORVETTE C3【F.A.S.T】

1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

60年代を象徴する優雅なボディライン。現在のプレスラインとは比較できない程にデザイン性の高いそのフォルムを、より一層掻き立てるスプリットウィンドウは、1963年のみに採用された希少価値の高い装備だ。

スプリットウィンドウ、1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

スプリットウィンドウ、1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

左右均等に二分割でレイアウトされるスプリットウィンドウ。テールエンドへ向かってフォルムをシェイプしつつ、一本のリブが走る独特のデザインはどのアングルから見ても美しく、他モデルとは別格の存在感を放つ。1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

スプリットウィンドウ、1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

スプリットウィンドウ、1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

スプリットウィンドウ、1963y Chevrolet CORVETTE C2、1963y シボレーコルベット C2

ヴィンテージアメリカンにふさわしいレトロスポーティなインテリアは、計器類やオーディオを含めすべてオリジナルをストック。オーナーのこだわりである音響改善も既存のオーディオはそのままに、コンソールへ隠してインストールするなどオリジナルの良さを損なわない、”大人の嗜み”が随所に見受けられる。

絶妙なクビレがSEXYなC3 1976y シボレーコルベット スティングレイ【F.A.S.T】

コルベットC3をオリジナルボディで魅せる、優雅なコークボトルライン!

■Special Thanks: U・K CAFÉ
HP:http://ukcafe.net/

■お問合せ:F.A.S.T
HP:http://fast1976.jp/

 

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アメリカンビンテージvol.01

トランザムやカマロを20年以上専門に取り扱うショップ【F-Performance】

ポンティアック、カマロ、ファイヤーバード、GTO

1970y PONTIAC GTO THE JUDGE / 1979y PONTIAC Firebird Trans-Am / 1973y PONTIAC Firebird Trans-Am / 1980y Chevrolet Camaro Z-28

乗って楽しんでこそマッスルカーの魅力が分かる

ズラリ並んだ70’sマッスルカー。ロングノーズの美しいボディラインは見ていて飽きることはないが、走らせてこそ彼らの真の魅力を知ることができる。F-Performanceには飾るだけじゃない、思わずステアリングを握りたくなってしまいたくなるようなマッスルカーが揃っている。

トランザムやカマロを20年以上専門に取り扱うF-Performance。その他、マッスルカーをメインにアメリカ車を全般的にも扱い、「クルマは飾りじゃない。乗って楽しむもの…」というスタンスで、機関系や足回り、ボディなどに手を入れ普段使いをこなせるコンディションへと仕上げている。年に数回同店で主催するツーリングには70’sを中心としたアメリカ車がズラリ勢揃いするという。同店のオーナー自らも1973yのポンティアック ファイアーバード・トランザムを駆ってイベントに参加しているとのこと。自らもアメリカ車を楽しんでいるオーナーのひとりというわけだ。

ポンティアック、カマロ、ファイヤーバード、GTO

ご紹介する4台のクルマも、F-Performanceのコンセプトのもと仕上げられたリアルアメリカンマッスルカー達だ。どのクルマも当時の雰囲気を綺麗なまま現代に残している。アメリカ本国でも車両価格の高騰著しいマッスルカー市場だが、ここに登場する4台も年々入手困難になってきているものばかり。特に、1970yモデルのポンティアックGTO THE JUDGEはレア中のレアな存在といっていい1台。この絵を実際に見ることができた方はかなりの幸せものだし、アメリカ車好きであれば足を止めずにはいられなかったはずだ。

この年代のアメリカ車の魅力は何と言ってもロングノーズを持った美しいデザインとトルクフルな走りをもたらす大排気量V8エンジン。F-Performanceではその両方がしっかりと楽しめるようにクルマを仕上げているのだ。ルックスはオリジナルのデザインを踏襲して当時の雰囲気をちゃんと残しながらも、全てに純正パーツを使うのではなく、ユーザーとの綿密な打ち合わせの後乗って楽しむための最適なパーツをチョイスしてクルマが出来上がっていく。そのため、現代の交通事情でも安心して70’sマッスルを楽しむことができるのだ。

冒頭に記した同店のコンセプト「クルマは飾りじゃない。乗って楽しむもの…」はこの業界では良く耳にするフレーズだが、これを実践しているショップはなかなかない。F-Performanceへぜひ!

今こそ欲しいエッジの利いたスタイリングの第3世代のカマロ&ファイヤーバード

入手困難になりつつあるポンティアック ファイアーバード トランザム

1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

1970y ポンティアックGTO THE JUDGE、1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

1970y ポンティアックGTO THE JUDGE、1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

1970y ポンティアックGTO THE JUDGE、1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

ユーザーからのオーダーにより、F-Performanceがアメリカより輸入した1970年型のPONTIAC GTO。しかも、極めて生産台数の少ない”THE JUDGE(ジャッジ)”だ。このクルマのファンこそ多ものの、その希少性から自らステアリングを握れるのはほんのひと握りの人間といっていい。オリジナルの美しいスタイルを保っているこのTHE JUDGE、エアスクープのあるエンジンフードの下には455ci V8エンジンが搭載され、4速マニュアルトランスミッションとの組み合わせで低速域からの溢れんばかりの図太いトルクを存分に楽しめる仕様となっている。

1970y ポンティアックGTO THE JUDGE、1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

1970y ポンティアックGTO THE JUDGE、1970y PONTIAC GTO THE JUDGE

エンジンフード上には、ドライバーズシートから見られる純正のタコメーターが備わっており、PONTIACの文字も見て取れる。レッドゾーンは5000rpmからだが、そこまで回すことなくこのGTOを楽しむことができるはず。ビッグブロックにより多くのエアーを吸わせるためのRAMエアスクープを備えるエンジンフード。

1979y PONTIAC Firebird Trans-Am

1979y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1979y PONTIAC Firebird Trans-Am

1979y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1979y PONTIAC Firebird Trans-Am

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1979y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1979y PONTIAC Firebird Trans-Am

1979y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1979y PONTIAC Firebird Trans-Am

オリジナルのスタイルを残しながら、エンジン&トランスミッションといった機関系や足回りに手を入れ、普段乗りを可能にしている。現車は、17インチにインチアップしているが、純正と同じスノーフレークデザインを再現したホイールを履かせることで、オリジナルの雰囲気を残しつつ、より精悍さに磨きがかかった。

1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

1973y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

1973y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

1973y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

1973y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

1973y ポンティアック ファイヤーバードトランザム、1973y PONTIAC Firebird Trans-Am

アメリカでも探しだすのが困難になりつつある年代のTrans-Am。455ci V8が搭載される同車はF-Performanceのオーナー自らがステアリングを握っている1台。オリジナルの雰囲気を崩さいないよう、機関系、足回りに手が入れられ普段乗りも可能にしている。ツーリングやイベント等で活躍しているTrasn-Amだ。

1980y Chevrolet Camaro Z-28

1980y シボレー カマロZ-28、1980y Chevrolet Camaro Z-28

1980y シボレー カマロZ-28、1980y Chevrolet Camaro Z-28

1980y シボレー カマロZ-28、1980y Chevrolet Camaro Z-28

リアに太めのタイヤを履かせマッスルカーの雰囲気を出す。ディスクホイールも80’sらしいスタイルを作り出すのにひと役買っている。エンジンをZZ-4へと載せ替え、ココに登場する他のクルマと同様、普段乗りが可能だ。パープルのボディカラーに、サイドに入れたオリジナルのZ28シルバーラインのコーデが絶妙!

 

問合せ:エフ・パフォーマンス
HP:http://www.f-performance.jp/

 

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01

コルベット・スティングレイがさらにパフォーマンスをアップさせたのは1965年モデルから【BUBU横浜】

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1965y CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPE

走りのパフォーマンスを大幅強化した1965年モデル

シボレー・コルベット・スティングレイにとって、アメリカ車最速であることはもちろん、そのライバルはヨーロッパ車も念頭に置いておく必要があった。そのためより強力なエンジンとレースカー並みのブレーキを得たのが1965年モデルにおける最大のセールスポイントだった。そしてここからコルベットは世界標準となる。

1963年モデルとして華々しくデビューを飾ったシボレー・コルベット・スティングレイは、それまでのクラシカルなロードスターから一転してプロダクションレースの制覇を念頭に置いた硬派なスポーツカーへと変貌を遂げていた。それはボディ剛性に優れるクーペが存在したこと、そして最初から市販レーサーパッケージが用意されていたことからも理解できた。

そんなコルベット・スティングレイがさらにパフォーマンスをアップさせたのは1965年モデルからのことである。この年からそれまでは4輪ドラムだったブレーキが強靱な4ポットキャリパーを備えた4輪ベンチレーテッドディスクになったことは、ストリートはもとよりレースでの信頼性が一層向上したことを意味していた。また従来は327ciのみだったエンジンバリエーションにマークIVビッグブロックの396ciが加わったのもこの年のことだった。425hpを発生していたこの396ciは、コルベット・スティングレイにとってSCCAプロダクションレースにおける宿命のライバルだったシェルビー・コブラの新型427に対する回答でもあった。

こうしシボレー・コルベットはアメリカ車はもとより世界を代表するハードでスパルタンなスポーツカーとしての道を突き進んでいくこととなった。それは1960年代を通じて変わることはなかった。今回紹介している327ci/365hpのL76ユニット搭載モデル。ストリート&ワインディングにおいて、ほぼ最強の座にあったことは間違いない。

超絶ミントコンディション!!「デイ1」状態を再現した極上なC2コンバーチブル!150507_0112

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レザーのバケットシート、まさにコクピットという名がふさわしいダッシュボードと視認性に優れたゲージ類、そして操作性の良いステアリング。スポーツカーとして必要なモノを全て備え、かつ余計なモノは何ひとつ存在しない職人の仕事場のようである。150507_0123

最大出力365hpを発生していたオプションコードL76ユニット。この上位にはフューエルインジェクションのL84ユニットがあったが、既に旧式化の兆しが見えていたこともあり、時代はコンベンショナルなシングル4バレルキャブへと回帰しようとしていた。

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リバースロックが付いたスティックシフトこそは、コルベットにおけるホンキの仕様の証でもあった。マンシー製のM20 4速マニュアルトランスミッションが使われていたのである。150507_0125

マグスタイルのホイールキャップがこのクルマのキャラクターに似合っている。奥にセットされていたのが4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ。

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初期型のスプリットリアウインドウは個性的ではあったものの後方視界に問題があったため、ワンピースタイプへと改められている。

V8 351搭載のホットなランチェロGT

フィフティーズスタイルのクラシカルさに回帰 1964y フォードサンダーバード

BOSS302カムを搭載したフォードトリノGT / マリーナブルーのシボレーインパラコンバーチブル

問合せ:BUBU横浜
HP:http://www.bubu.co.jp/

Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine

アメリカンカンビンテージ vol.01

青×黒のマッスルドッキング! シボレーカマロ

快速マシンのボディカラーを注入

青×黒のマッスルドッキング!

速いクルマが大好きなオーナーの憧れのモデルである、GT-Rのボディカラー・ベイサイドブルーを愛車カマロに注入。青と黒のコンビネーションにより、カマロのカスタムポテンシャルの高さが見えてくる。

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ガルウイング、インテリアブルーなど進化は続く!

好きなカラーは人それぞれだ。例え広島が本拠地のプライムガレージとはいえ、カープレッドばかりをボディカラーに押し付けるわけにもいかない。13年型カマロに乗るオーナーの川上さんは、速いクルマが大好物。その最たるモデルが、ニッポンが誇る最速マシンGTーR。そのボディカラーとして設定されているベイサイドブルーをカマロに取り入れた。決して、横浜ベイスターズに憧れているのではない(笑)。このブルーのボディカラーを取り入れるにあたり、注意したのが全体シルエットの色使い。使うカラーはブルーとブラックの2色。リアデュフューザー部分のブラックをあえて残し、フロントにブラックのリップスポイラーを装着し、ブルーのボディにコントラストを追加。エンブレムやナンバーフレームといった部分もスムージングするなど、徹底的にシルエットにこだわっている。ホイールはアシャンティ・502の22インチ。車高調により、走行に支障のない限界のロースタイルだ。インテリアは、ブラックのレザー&アルカンターラのコンビに張り替え。いずれはブルーに張り替えという野望もあるようだ。川上さんは、カマロに乗り換える以前はエスカレードを所有し、28インチホイールを組み込むなどカスタムへの意欲は高い。今後このカマロは、さらなる上を目指し進化する予定。カスタム界ではややパッとしないカマロだが、強いこだわりと手法によっては、まだまだ面白くなりそうだ。

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オールペンしたボディカラーは、日産・GT-Rのベイサイドブルー。ライト類はブラックアウト、ルーフブラックなど、カラーはブルーとブラックの2色でまとめ上げる。

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リアディフューザーに合わせ、フロント側にもブラックのリップスポイラーを装着して、ボディにコントラストを与えている。

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ここまでブルーにこだわるならば、インテリアもブルー…といいたいところだが、現在はレザー&アルカンターラで張り替え。いずれはブルーへ。

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ホイールはアシャンティ・502の22インチを装着。足回りには車高調を組み込み、走りの性能を犠牲にせずロースタイルを演出する。

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OWNER:川上紘生さん

■写真/高原義卓 ■文/相馬一丈
Produced by P.G MOTORING 084-928-5400

パーツだけでなく色も重要なカスタムアイテム シボレーカマロ 【アズールモータリング】

各部にナチュラルメイクを施しカスタムを感じさせないスタイル

カスタマイズというと、つい色々なパーツを装着し、結果的に落ち着きのない仕様になりがち。それに対し、AZRのカマロは少ないアイテム数と他グレードのパーツを移植することで、個性を引き出したお手本と言える仕様だ。

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パーツだけでなく色も重要なカスタムアイテム

さりげなくローダウンを施し、足元は22インチを装着。一見するとそれだけしか手が加えられていないように見えてしまい、AZRのデモカーにしてはシンプルすぎるのでは? と思ってしまう。もちろんそれだけで終わるはずも無く、寧ろそう見える大人向けのカスタマイズとして提案するのが、このカマロ・コンバーチブルだ。
ベースとなったのは15年型のRSパッケージ装着車。これにSSグレードに標準装備されるヘッドアップディスプレーやコンソール部分の4連メーターを移植。同一車種の他グレードのパーツを組み込む訳だから純正同様に見えても仕方が無い。ちなみにRSパッケージなのでレザーステアリング&シートヒーター機能付きのレザーシートを装備。豪華な装備を誇りつつも、走りを意識した良いとこ取りのような仕様とも言えよう。
エクステリアで真っ先に目に飛び込むのは、やはり22インチのレクサーニ。オールブラックの中に切削クロームの輝きが一際映える。しかもフェンダーとタイヤのクリアランスをベストとするためにローダウンも実施。更にはバンパーやグリルの無塗装部分をボディ同色にマッチペイントするなど、カマロオーナー以外には分からない様な部分にまで手を加えている。
ちなみにこちらのカマロ、目下498万円で売り出し中とのこと。派手すぎるクルマは敬遠したいけど、ストックモデルに乗る気は更々ない。そんなコダワリ派な人に、超オススメです!

 

 

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純正のHIDやLEDリングも装着。バンパーやグリルは本来樹脂のままで無塗装となっているが、ボディ同色にマッチペイントを実施。違いの分かる人向けのカスタムだ。

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ベースはRSパッケージで、そこにSSの4連メーターやヘッドアップディスプレーを組み込む。自然な装着感…というよりも純正そのものにしか見えない仕上がり。

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RSパッケージなのでレザーシートを採用。シートヒーターも内蔵されているので、これからの季節でも、寒い思いをせずにコンバーチブルトップを開けてドライブが楽しめる。

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リアバンパーもフロントと同様に、マッチペイント。RSパッケージなので、マフラーチップも標準で装備済み。なお、マーカー類はブラックアウトを施す。

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ショックはノーマルのままで、スプリングのみの交換でローダウン。大径ホイールを装着しても、クリアランスが大きいままでは少々みっともない。

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ホイールはレクサーニのCSS-15。タイヤはフロントが235/30R22で、リアが265/30R22となる。キャリパーをレッドにペイントする事で、華やかさも引き立てる。

 

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所在地:愛知県豊明市沓掛町小廻間16-422
TEL:0562-95-0678
FAX:0562-95-0679
E-Mail :info@azzurre-motoring.com
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■撮影&原稿:浅井岳男