ラングラー用ホイール第二弾となる「SONORAN(ソノーラ)」

JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON

Motor Farm SONORAN
with JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

ジムニーのスペシャルショップがアメ車のカスタム界に参戦!

世界的なSUV人気の高まりを受けて、日本でもその盛り上がりは右肩上がり。4WDの雄と言うべきラングラーは過去最多の新車販売を記録しており、アフターパーツメーカーも大注目!モーターファームもその1つで、JL/JK用のアルミホイールを続々と発売中だ。

アルミホイールだけでなく冷凍冷蔵庫まで絶賛発売中

ジムニーのカスタムパーツメーカーとして、確固たる地位を築き上げているモーターファーム。ファッション派から本格的なトライアルユーザーまで幅広いく支持されているが、既存の殻を打ち破るべくラングラー用のホイールを2021年の春から続々とリリース中だ。

JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON

今回はラングラー用ホイール第二弾となる「SONORAN(ソノーラ)」にスポットを当てつつ、既に好評発売中のD10も紹介しよう。ソノーラの最大の特徴は、スチールホイールの様に見えるクラシカルなデザインで、古き佳き時代の4WDを彷彿とさせる。またセンターキャップは脱着可能で、異なる雰囲気を楽しめる。

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カラーバリエーションはマットブラックとオフホワイトの2色で、ラングラーの逞しさやワイルドさを強調したいなら前者を、楽しげでアクティブさを引き出したいのなら断然後者が似合う。具体的に言えば、黒やダーク系のボディカラーにはマットブラックを、新たに登場した限定車「アイランダー」の様な明るいボディカラーにはホワイトをオススメしたい。

一方、丸い穴が10個開いているという意味で命名されたD10は、流行りのコンケイブデザインを採用。立体感を強調しつつ細いスポークが軽快感を生み出している。カラーバリエーションは3色あり、選ぶ楽しさも魅力の1つと言える。

今後の予定としては、手軽にリフトアップスタイルが楽しめるスプリングスペーサーなども計画中とのこと。モーターファームの新製品群から、今後も目が離せないと言えるだろう。

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モーターファームでは冷蔵冷凍庫も発売中。−22℃〜10℃まで1℃単位で調整可能。写真は18ℓ(32,780円)で、25ℓ(38,500円)も設定する。大容量ながら比較的小型で、様々なシーンで活用可能。ほかにも、ポータブルバッテリーやソーラーパネルなどを発売予定だ。


Motor Farm SONORAN

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脱着可能な大型のセンターキャップを採用しており、装着の有無でまったく違った表情を楽しめる。スチールホイール的な雰囲気なら有りで、タフなイメージを強調するなら無しだろう。JWLやVIAの基準ももちろん満たしているが、キャップをすればそれらの刻印を隠せるので非常にスッキリとしたデザインが特徴的だ。タフネスなマットブラックと、エレガントなオフホワイト。色に違いでここまで雰囲気が異なるのも面白い。

サイズ:17×8.0J(5H/インセット38/P.C.D.127)
VIA登録適合・JWL保安基準

Motor Farm SONORAN

マットブラック/29,700円(税込み)

Motor Farm SONORAN

マットブラック/29,700円(税込み)

Motor Farm SONORAN

オフホワイト/29,700円(税込み)

Motor Farm SONORAN

オフホワイト/29,700円(税込み)


JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON

Motor Farm FARM D10

サイズ:17×8.0J(5H/インセット38/P.C.D.127)
VIA登録適合・JWL保安基準

Motor Farm FARM D10

マットブラック 29,700円(税込み)

Motor Farm FARM D10

マットブラック/DCリム 30,800円(税込み)

Motor Farm FARM D10

マットブラック/DCティントディスク 32,780円(税込み)


Motor Farm【モーターファーム】

TEL:072-338-8222
HP:https://www.motor-farm.com


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

初めて見たレネゲードに釘付けになり購入

2016 JEEP RENEGADE TRAILHAWK

2016 JEEP RENEGADE TRAILHAWK

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

一目惚れの黄色いジープは自分をアクティブにしてくれる

ジープなんて自分じゃ乗れないと思っていたが、初めて見たレネゲードに釘付けになり購入を決めたひろみさん。偶然にも職場近くに黄色いレネゲードが販売されているのを知り、すぐさまショップに向かい即決してしまったのだった。


ジープの中でも高いオフロード性能を持つトレイルホーク

レネゲードトレイルホークが誕生日のサプライズプレゼント


こんな小さなジープなら私にも乗れそう

3年前に16年型ジープ・レネゲード・トレイルホークを埼玉県のジープアウトレットで購入した、ひろみさん。これまで国産車一筋で、レネゲード購入前は他界した母の形見の愛車を所有。だが母は生前「愛車は弟に乗って欲しい」と語っていたこともあり、その意志を叶えてあげようと、他県に転勤している「弟が帰って来るまでの期間限定愛車」だった。

そして、弟さんが地元に帰って来ることが決まり、正式な愛車探しを始めたひろみさん。「最初に検討したのは、夫が好きだと言っていた欧州車。それで、そのクルマを販売している近くのショップのホームページを見たら、レネゲードって言うジープの可愛らしいクルマを見つけたんです。もうそれに釘付けで、夫には何も言わずに勝手にこれにしようと決めたんです(笑)」。ジープはラングラーのイメージが強く、これまで高嶺の花だと思っていたようで、まさかジープに小さな可愛いモデルがあるとは「全然知らなかった」とひろみさん。

2016 JEEP RENEGADE TRAILHAWK

レネゲード購入に向け色々なショップを探していると、偶然にも勤務する会社から歩いていける距離にあるジープアウトレットに、黄色いレネゲードが販売されているのを発見。「どうせ乗るなら、気分が楽しくなる鮮やかなボディカラーと思っていたので、黄色はまさに理想で一目惚れ。すぐに連絡して見に行きました。中古車は出会いが運命だと思うので、簡単に試乗させてもらって、その日に契約させてもらいました(笑)」。レネゲードは元々ショップスタッフが所有していたもので、メンテナンスがしっかりされていたのも決め手だったようだ。因みに旦那さんには、ハンコを押してから報告したという。

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初めてのジープは「運転するのが楽しくて、アクティブな気分にさせてくれる」という。さらに「せっかくのジープなので、オフロードも興味あります」とも。今まで乗ったどのクルマよりも、行動範囲が広がっていくワクワク感にハマっているひろみさんだ。

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旅行が好きでアメリカには何度も訪れたことがあり、そこで購入していたグランドキャニオンのラグマットをリアシートに置き装飾。「アメリカのお土産が、今になって活躍しています(笑)」。それに合わせてルート66のグッズも集めているようだ。

せっかくのジープだしオフロードに挑戦してみたいです!

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3年前に購入した2016年型ジープ・レネゲード・トレイルホーク。レネゲード唯一の4WDだが、特別そのグレードを狙ったワケではなく、黄色いボディカラーのレネゲードがたまたまトレイルホークだったと、ひろみさん。先日の車検でボンネットに大好きな馬とアメリカンロゴのデカールを貼った。他のお気に入りは「色合いが同じのピカチュウ」だそうだ(笑)。

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運転する時間が楽しくて、行動範囲が広がります!
OWNER: ひろみさん


JEEP OUTLET【ジープアウトレット】

TEL:048-948-7196
HP:https://unitedtrade.co.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

クルマ好きが集まり、大いに盛り上がりを見せた「ウィールズミーティング2021」

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2年振りの開催で、晴れて10周年を迎えた東北のオールジャンルカスタムカーショー

CARS AND BIKES WHEELS MEETING 2021 10th Anniversary【ウイールズミーティング2021 10thアニバーサリー】

2021年も多くのクルマ好きが集まり、大いに盛り上がりを見せた「ウィールズミーティング」。本当であれば、2020年に記念すべき10周年を迎えるはずだったが、新型コロナウイルスの影響により持ち越しを余儀なくされた。果たして2021年は開催できるのかと、主催する地元カークラブのFUNNY TOYの面々たちはきっとヤキモキしたことだろう。だが、岩手は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置区域に指定されることなく無事に開催。


https://www.amemaga.com/20170903-wheels-meeting2017/

https://www.amemaga.com/amemaga201901_vol239_wheels2018/

https://www.amemaga.com/amemaga201909_vol247_wheelsmeeting2019/


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当日は快晴で絶好のイベント日和というだけでなく、コロナ禍で溜まったストレスを晴らそうと、エントラントはローライダーをはじめ、トラッキン、アメリカンSUV、ストリートラット、さらにカスタムバイクなど、アメリカンスタイルのカスタムカーや欧州車などもカーショーに華を添える。さらにメインステージではスペシャルゲストの「CREAM」のライブで大いに盛り上がり、恒例のセクシーダンスが始まれば、さらにヒートアップ!!

そしてカーショーのメインであるアピールタイムではローライダーはランニングホップやスリーホイラーをキメるなどギャラリーを盛り上げ、久々となるイベントを大いに満喫できた。

新旧のアメ車が会場を華やかに彩る!!

カーショーはアメ車を筆頭に、日本車や欧州車など国籍を問わずエントリー。さらにジャンルも問わないとあって様々なカスタムカーが出揃っていたが、やはりアメ車のエントリー率がダントツに高く、ホットロッドから最新モデルまでバラエティ豊富。

恒例のアピールタイムでギャラリーを魅了!!!

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カーショーだけではなくアピールタイムも見どころのひとつとなっているウィールズミーティング。ローライダーはランニングホップやスリーホイラーをキメ、トラッキンはバーンアウトで白煙を上げる姿にギャラリーは大盛り上がり。さらにスーパーカーの同乗走行もあり来場者を飽きさせない。

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PLACE:岩手県岩手高原スノーパーク


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

ダッジD100ワーロックは知る人ぞ知るニッチな存在

1978 Dodge D100 Warlock

1978 Dodge D100 Warlock

AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-

ダッジの特別仕様車クール過ぎる「ワーロック」

正統派ワークホースのステップサイドに限定したDodgeトラックのスペシャルモデル。“リトルレッドエクスプレス”同様のアプローチながらも、よりクールな“ワーロック”は、激レアでコレクタブルな存在。


ラムの先祖であるDシリーズ、70’sなカラースキムもGood!


知る人ぞ知るニッチな存在のスペシャルモデルのワーロック

とにかくピックアップトラックが人気のアメリカでは、商業車としての需要だけでなく、キャデラックやリンカーンなど、SUVとしてのニーズを踏まえた高級志向のモデルもラインナップしている。

総合的な魅力で選ぶなら、近年のクルーキャブとなるが、アメリカンなピックアップトラックといえば、何といってもショートボックスのステップサイドだ。リヤタイヤハウスと荷台がそれぞれ独立したデザインは、戦前から受け継がれるトラックの王道スタイルだ。しかし、積載量やスタイリングなどを追求すれば、キャビンから荷台が延長線でデザインされるいわゆるフリートサイド(GMの名称)の方が主流。そんな中で、ダッジのD100のスペシャルモデルである「リトルレッドエクスプレス」やこの「ワーロック」では、ステップサイド(ダッジでの名称はユーティーライン/utiline)に限定しているのがポイント。

ゴールドのピンストライプや、ウッドのサイドレールをあしらったクラッシックなアプローチが当時のトレンドを反映して魅力大なのだ。「ワーロック」は、リトルレッドの特徴だった煙突型マフラーが騒音基準をクリアできない地域のためにディーラーオプションとして誕生したモデルなのだ。

それだけに、知る人ぞ知るニッチな存在で、この個体はリトルレッドエクスプレスなどの、ピックアップトラックを乗り継ぐ熱烈なファンによってアメリカで探し当て輸入されたもの。オリジナル状態を保持したコレクタブルな存在ながら、日常使用から愛機インディアンの運搬など、あくまでもトラックとしてカジュアルに使っているのがカッコ良い。

1978 Dodge D100 Warlock

曲線を基調としたデザインなだけに、ユーティーライン(ステップサイド)がよく似合う。専用のカラーリングやウッドのサイドレールの採用で年式に対してクラッシックな印象。エッジの効いたデザインの同年代の他社モデルと比べると、全体的に引き締まって若干小さく見える。

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ダッシュの形状や計器のレイアウト、ステアリングやドアパネルなど、70年代のマッスル系のモデルに通じるデザインで魅力的。外装にあわせてあしらわれたピンストライプが魅力大。ホールド性の良いセパレートシートにして、センターシートによってベンチを兼ねる。

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ブラック&ゴールドの色調や、ピンストライプによる専用ステッカーなど、70年代のファクトリーカスタムを象徴するアプローチが今こそ魅力大。スポーティなパッケージでは“スウィプトライン(”フリートライン)が主流だったのに対し、“ ワーロック” ではオーセンティックな“ ユーティーライン”(ステップサイド)なのがポイント。

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スロットタイプのクロームホイールは、“リトルレッドエクスプレス” でも採用されるストックのスチール製。フルサイズながら、いわゆる1/2トントラックなので5ラグ。ファイヤーストーンのホワイトレタータイヤ(235/70R15)が全体の雰囲気にマッチしている。

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38~440まで、4種のV8エンジンの中でも71年から93年まで主力となった360(5.9ℓ)エンジンを搭載。180hp程度ながら、リッチなトルクで車重を感じさせない軽快な走り。この個体のオーナーのもう1台の愛車70チャレンジャーから降ろした440エンジンに換装を計画中。


Photo & Text ★ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

キャラクターがまるで異なる2台で贅沢なアメ車ライフを楽しんでいる

1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM、1985 CHEVROLET C10

1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM
1985 CHEVROLET C10

TWO-WAY二刀流でアソぶ!! 1台だけでは物足りなくなってしまったオーナーたち

キャラクターがまるで異なる2台でその日の気分や目的に応じて選びます

今の日本で一夫多妻制、もしくは一妻多夫制は認められていないが、クルマの場合はノープロブレム。1台でもアメ車は楽しいが、性格の異なるクルマが複数台あれば、もっと楽しいことは間違いなし!そんな贅沢なアメ車ライフを楽しんでいるのがAPさんだ。

コンビニや街乗りからサーキット走行までこなす

「元々アメ車にはまったく興味がなかったんですよ(爆)。正しく言えば接する機会がなかったんです。でも2カ月ほど東海カーズでパートとして働いたことがきっかけで、アメ車が欲しくなっちゃいました(笑)」と屈託なく話すAPさん。実はほかの事のために貯金をしていたそうだが、諸般の事情でその予定が消失!「じゃあ、自分の好きな様にそのお金を使っちゃおう!」ということで、アメ車の購入を決意。その資金を基に、キャッシュで購入できるカーズの在庫車両が、この1985年型のC10だったそうだ。

1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM、1985 CHEVROLET C10

アメ車に興味がなくてもクルマは好きで、どちらかと言うと角張ったクルマが好きなAPさん。現行のアメ車に乗せてもらったこともあるそうだが「普通に高級車で、何不自由なくて快適ですよね。でも、これだったらアメ車も日本車も欧州車でも同じに思えてしまう」そうで、やはりクルマを走らせている感覚やスタイルは重要だそうだ。

彼女は日常の足としてC10を愛用しているだけではなく、実はサーキット走行も楽しむほど。元々走ることが嫌いではなかったが、そうは言ってもアメ車の友人とツーリングを楽しむ程度。だがカーズ細井さんに「C10でサーキットを走るぞ!」と強く言われて走行会に参加。その模様は実はアメマガで紹介したことがあるのだが、その時のことを振り返ってもらうと「もちろんクルマを壊したくないと思っていました。でも、それを気にしすぎて心底サーキットを楽しめないのももったいないですよね。なので3周目まではビビっていましたけど、4周目からはアドレナリン全開になっちゃって、どうなってもいいや〜♪ ってなっちゃいました」とのこと。男子顔負けに走ることが大好きなAPさんだ。

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では、なぜファイヤーバード・トランザムも手に入れたのか?その理由を伺ってみると「みんなと一緒にツーリングに行っても、C10だと出足が遅くて置いていかれちゃうんです。ツーリングを楽しみたいのに、結局ソロ走行になってしまう! それがファイヤ—バードが欲しかった最大の理由ですね」と語る。確かにC10でマッスルカーについて行くのは酷な話。でもC10を手放さず増車した理由を続けて聞くと「別にC10が嫌になった訳ではないですし、乗り換えたらいずれ絶対また欲しくなると思ったんです。あとはTPOやその日の気分に合わせてクルマを選べるのは凄く楽しいんですよ!」と瞳をキラキラさせながら語ってくれる。実は筆者も日本車ではあるが、一時期スポーツカーとSUVを所有していたことがあり、その気持ちには激しく同意!

「例えばC10の後にファイヤーバードに乗ると、加速力や運転そのものが楽しく感じるんですよ。でもその逆もあって、違うキャラクターのクルマを所有することで、それぞれの良さを実感できるんです」とも。まさしくその気持ちも同感だ。

今後の予定としては、サーキットでファイヤーバードの性能をフルに発揮できるようになりたいとか。それができるようになったら違うアメ車にステップアップするかもしれないそうだが、APさんの場合はこの2台はそのままに、さらに増車する可能性が高いと言わざるを得ない。だが、それほどまでに個性豊かなアメ車の魅力に取り憑かたと言えるだろう。


1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM

1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM

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徐々にメンテして実は走りやすくなってます!

内外装共に、なかなかヤレた状態。でも、エンジンは一発で始動するし、最近メンテしてトルクがリヤタイヤにしっかり伝わり加速性がアップしたと話す。世の中の男子よりも、よっぽどクルマに詳しい(驚)。

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イーグルマスクよりロボットの方が好きなAPさん。ラットボディの各部に遊鷹氏によるグラフティを施す。野ざらし保管が災いして少々薄くなっており、そこが目下の悩みの種だそうだ。ちなみにファイヤーバードに乗っていると、誰にも声を掛けられないとか。


1985 CHEVROLET C10

1985 CHEVROLET C10

1985 CHEVROLET C10
C10はキレイに乗ろうと心掛けているんですよ!

かつてはクマのぬいぐるみを並べていたが、サーキット走行では邪魔になるので撤去。代わりに好みのステッカーを貼り付け、お気に入りの空間を演出。とはいえ、2台共に近寄りがたいオーラを醸し出している。

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スクエアなマスクがC10のお気に入りポイント。6.6ℓのファイヤーバードと比較したら、少々非力と感じるそうだが、それでも5.7ℓを搭載。フロントをローダウンするが、基本的にオリジナルをキープ。運転席側の大きな凹みはサーキットで発生した不運な事故によるもので、いずれ修復したい…と話していた。


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OWNER : AP


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

ずっと憧れて探し続けていたC10ステップサイド!

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1969 CHEVROLET C-10

AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-

年々良い個体は減少傾向で、さらに価格高騰の一途を辿るシボレーC10。中でも60年代のモデルはその傾向に拍車をかけてレアになってきている。そのステップサイドと言えば極レア。そんな希少モデルを手に入れた彼が真っ先にカスタムの相談をしたのがメタルワークの匠だ。

エアサスやビレットホイールの導入は二の次!

大きく立ち上がりの付いたボンネットフードにシンプルな丸目フェイスが第二世代のC10のアイコン。そのフェイスと非常に相性が良いのが紹介するステップサイドだ。荷台部分が通常よりも内側へレイアウトされ、積載性はお世辞にも優れているとは言い難いが、なによりその大きく張り出したフェンダーとベッドの醸し出すアメリカンカントリーな雰囲気が魅力をそそる。

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小林さんもそんなステップサイドの虜となり、比較的新しいアメ車を数台乗り継ぎながら、目ぼしいC10ステップサイドを探していた。そして念願のC10を手に入れた矢先に、メタルワークの匠、鉄加工職人のバルフォーエス岡野氏へ内外装カスタムを依頼した。「1年ぐらい乗れなくなるかもしれないけど大丈夫?」と促がされても「お願いします!」と快諾。

ある程度のイメージを伝えて、お任せでオーダーした。バルフォーエスのメタルワークと聞くとフレーム加工、エアサスの導入、スラムドといったイメージが強いが、今回はまったく異なる作業。むしろそれらはオリジナルをストック。彼がオーダーしたかったのはネオクラシックなビンテージ。本国でもトレンドとして既に確立されているビンテージトラッキンカスタムの進化系がイメージだ。

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ウッドの似合いそうなベッド部分はすべてメタルでショーカーの様に装い、専用のボックスはダンパー&鍵付で蓋の裏側のデザインはテールゲートの形状をモチーフにアレンジ。そのボックスデザインから絶妙にリンクするように両側ドア内張りをメタルで仕立て、ダッシュ部分は64年型用ユニットのビンテージエアーで吹き出しダクトを変更。

メーターはHDXシリーズのダコタデジタルで、メインモニターは現行ミニバン御用達のアルパインビッグXをインストール。ステアリング&ボス、ホーンボタンはビレットスペシャリティーズへ換装。何故かフロアシフト化されていたモノを再びコラムシフトへと戻す作業も。これら手の入れ方は、コルベットやカマロのビンテージモパー乗りたちが楽しむカーライフに近い物がある。荷台は積むためじゃなくて魅せるもの。トラックの正しい使い方ではないかもしれない。しかし〝正しい乗り方〟としてはアリだ!

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オリジナルは350エンジンにTH350の3速ATを搭載する第二世代のC10ではあるが、この個体は92年あたりのV8カマロなどに搭載される5.0ℓTPI、700R4の4速ATへ換装されている。インジェクションの恩恵を受けて始動性は上々。また、エンジンルームとキャビンの壁に専用のビレットパネルを製作してヴィンテージエアーをインストール。熱い夏もストレスフリーな走りを堪能できる。

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アルミとステンレスでメタルに作り替えてクリアコート仕上げを施すベッドフロア。キャビン側にはアルミ製で鍵とダンパー付きのボックスを製作。トランク的な使い方ができ、高さをアオリ部分に合わせてあるので真横からのシルエットを犠牲にしない点も特筆物。ガソリンタンクを室内からベッド最後尾へ移設したことにより、タンクキャップはベッドインナー部分へアルミ製で移設。オリジナルのキャップはダミー。

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ビレットスペシャリティーズのclassic14 ステアリングに合わせホーンやボスも同ブランドでセット。ヴィンテージエアーは64~66年型用ユニットを採用しており、吹き出しダクトは64年型物へ変更。ダコタデジタルメーター&オートA/Cコントローラーでデジタルな装いをアクセントにしつつ、ナビ周りや助手席グローブBOXのパネルをアルミで制作したメタルワークによる絶妙なハーモニーは絶品!

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アルミパネルで製作されたドア内張りは、グラブハンドル、オープンノブ、三角窓クランクノブまですべてビレットスペシャリティーズ。スピーカーグリルは巧みな造形でワンオフ製作。distinctive industriesで純正デザインのまま新調されたシートに新品フロアカーペットでモデルイヤーを感じさせないクリーンなインテリアへと一新されている。

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OWNER : Kobayashi


THANKS:Bal.Four S
https://www.bal-fours.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

THE SUPERIOR LABOR(ザ・シュペリオール・レイバー)の工房は、廃校をリノベしたもの

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俺たちのアメ車ライフ

自然をタップリ感じながらレザークラフトの次は村作り!?

ハンドメイドの革製品・キャンバストートを「ザ・シュペリオール・レイバー」のブランドで全国展開する、代表の河合さん。工房は岡山の山中にある廃校となった小学校。そこを起点に、アメリカを感じさせる「村」を作り上げている。

社長らしいクルマとして軽トラックから乗り換え

「革製品やキャンバストートを制作する職人さんが、シェビーバンに乗っている」。岡山県のエクスカーズに紹介され訪問した場所は、都会の喧騒とは無縁の、山の中にポツンと佇む木造平屋の建物。「ここは廃校となった小学校の分校をリノベーションした工房なんです。自然のある中で四季を感じながら、工房・販売ショップ・住宅などがある『小さな村』を作りたかったんです」。そう語るのは、ザ・シュペリオール・レイバーのデザイナーであり、代表である河合さん。同ブランドは、完全ハンドメイド、メイド・イン・ジャパンに拘り06年から本格スタートさせ、今では全国各地で販売もされている有名ブランドだ。

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ブランドと共に理想の村を作り上げていく河合さんだが、愛車はずっと荷物の運搬も兼ねた軽トラック。遠方の取引き先にも軽トラで訪問し、「何処に行っても笑われた」という。しかしブランドの知名度も上がり、さすがに従業員から「社長らしいクルマに乗って欲しい」と言われたことで乗り換えを決意。そこで検討したのが、買付で何度も訪れたアメリカで乗ったアメ車。理想は50年代のアメ車だったようだが、荷物を運ぶことも考慮して87年型シェビーバンを購入する。初めてのアメ車だったためメンテナンスを心配したが、偶然にも従業員がエクスカーズの常連だったこともあり、「こんな近くに頼りになるショップがあって助かってます」と河合さん。

今後は敷地を開拓して自給自足も検討していると言い、理想の村計画は進行中だ。

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THE SUPERIOR LABOR(ザ・シュペリオール・レイバー)の工房は、廃校となった小学校の分校をリノベーションしたもの。多くの従業員とともに、ハンドメイドで革製品やキャンバストートなどが制作されている。敷地内は工房、直営店、住居を点在させ、小さな村をイメージして作られた。総称して「NAPVILLAGE」と名付けられている。


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THE SUPERIOR LABORの工房に隣接して建つ直営ショップT.S.L STORE&LAB。定番アイテムや新製品を始め、ここでしか買うことができない限定品の販売、ものつくり体験やカスタムメイドのオーダーも可能だ。

T.S.L STORE&LAB

所在地:岡山県加賀郡吉備中央町上田東字ハチガハナ2395-5
TEL:081-867-34-1133
営業時間:平日13:00-17:00 土日祝日 11:00-16:00
定休日:火曜日

THE SUPERIOR LABOR
HP:https://nap-dog.com/

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場所柄や荷物運搬も兼ねて、愛車はずっと軽トラックだった河合さん。仕事先に軽トラックで行くと笑われることも多かったとか。従業員に「社長らしいクルマに乗って欲しい」と言われ、ようやく重い腰を上げる。買付で行ったアメリカでアストロに乗って使いやすかったため、アメ車バンを候補に探し始めた。アメリカンビンテージの文化が好きなこともあり、古い年代のモデルとして87年型シェビーバンを2年前に愛知県まで行って購入する。メンテナンスに不安はあったものの、エクスカーズを従業員に紹介され、それ以来頼りになるショップとして贔屓にしている。

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OWNER : 河合 誠さん


Special Thanks:EXCARS【エクスカーズ】

TEL:0867-34-1020
URL:http://excars-st.com


PHOTO:高原義卓
TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

デュースことフォード・モデルBは、ストリートロッドにおいてポピュラーなモデル

1932 Ford Pickup

1932 Ford Pickup

AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-

古き良きスタイルを保持しつつ走りは「更新」されたデューストラック

ピックアップトラックのベテランオーナーによって約20年所有される“ デュース”トラック。武骨な専用グリルのコマーシャル(商業車)ながら、レストロッドとしてボディはストックを保持しながらも、アップデートしたサスペンションによる絶妙な車高スタンスでギャップ萌えな魅力を放つ。

エクステリアはオリジナルを保持しているレストロッド

デュースこと1932年型フォード・モデルBは、ストリートロッドにおいてもっともポピュラーなモデル。初めてV8が設定されたモデルであることや、それ以前のモデルAから受け継いだデザインの決定版にしてその一年間しか存在しない希少性などで、とりわけ人気も価値も高い存在。速さが魅力に直結するだけに、他のモデル同様、ロードスターやクーペが主流。クーペやセダンなどのパッセンジャー(乗用車)に対して、トラックはコマーシャル(商業車)として専用の廉価版グリルが採用されており、ルックスの面で劣るため、パッセンジャー用のグリルにアレンジするケースが多い。

この個体は、グリルをはじめ、ボディ全体もストックを保持するいわゆるレストロッド。オーナーは高校生だった80年代後期に訪れたムーンアイズ・ストリートカーナショナルズで、アメリカンなトラックの魅力を知り、それ以来マニアックなミニトラックを乗り継いできた。アメ車としてはストリートロッドのアイコンであるデュースに憧れていた。そんな中で遭遇したこの個体は、スタイリングも条件も自分の希望に見合っていたため、購入に踏み切った。

足回りはフロントは独立懸架、リアはコイルオーバーでアップグレードしている。それと同時に絶妙に調整された車高スタンスによってストック以上の魅力を放っているのがポイント。メカニズム的にも設定的にもバランスが取れており、見た目だけでなく乗り心地も良く、市街地からロングトリップまで快適に走行することができるのだ。サーキット走行会にも参加したり、ホビーカーとして19年間の付き合いとなる。

1932 Ford Pickup

1932 Ford Pickup

戦前のモデルというだけで、国内ではまともに走るのか神秘的に思われるかもしれないが、レストロッドとしてサスペンションやパワートレインまで定番メニューながら、きっちりとアップグレードしているため、気兼ねなく快適にドライブを楽しめる。車高スタンスも絶妙で、ルックスだけでなく、クリアランスもしっかりと確保されている。

武骨なコマーシャルグリルも含め、ボディはストックを保持。外観でのアレンジは、ライトのダウンサイズ&取り付け位置の変更のみ。黒で塗り分けたことで、プレスラインの美しさが際立っている。

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3連装のストックタイプのクラスターに社外のゲージをセット。コラムに設置したタコメーターやステアリングがオールドスクール。乗用車からの流用と思われるセパレートシートを採用。室内は一見すると狭い印象だが、平均的な大人なら不満のないサイズ。

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クロームのスチールホイールは、クラッシックアメリカンでは定番のベビームーンタイプ。サスペンションはフロントが独立懸架、リアはコイルオーバーにアレンジ。ショックはいずれも無段階調整式を採用。クールな車高スタンスと快適な乗り心地を両立する。

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近年リフレッシュしたばかりのエンジンは、ブループリントのアルミヘッドを組み込んだGM350ci。連結するトランスミッションTH350(3速AT)も含め、レスとロッドなどでは定番的な仕様。軽量なストリートロッドにおいては必要にして十分なポテンシャル。


Photo & Text ★ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

2年越しのSLS!カスタム車両が大集結!!

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SLS vol.12 SHIZUOKA LUXURY SPECIAL
US CUSTOM ONLY!! STREET CAR SHOW&MTG

USカスタムファンが一意団結して開催へと漕ぎ着けたSLS

2020年は新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出てしまい、惜しまれながら中止となってしまったSLS。だが2021年は関係各所との綿密な打ち合わせを行なったことで2年ぶりの開催となり、多くのカスタムカーが清水マリンパークに集結した。

会場入口では運営スタッフが参加者、同乗者への検温、アルコール消毒など、感染予防を徹底して行なうのはもちろんのこと、一般入場者にも入口にアルコール消毒を置くなどの措置が取られていた。また三蜜を避けるために今回のアワードはSLS公式インスタグラムでの発表となり、トロフィーも後日発送という形になった。イベント終盤の集合写真も自粛になり、会場も時短措置を取り、それに伴い参加者も全面的に協力していた。

毎年SLSに向けて愛車をカスタムするオーナーも多く、オーナー同士の交流の場にもなっているため、開催を望むオーナーは多い。その中で開催に向けて運営スタッフには大変な苦労があったと伺える。みんなが一丸となった今回のSLS。2023年も開催できるように祈るばかり。

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ショップブースでは各ショップデモカーや新商品などを展示。また、イベント参加者や一般来場者からの問い合わせなどにも快く対応して和やかなムードで笑顔が絶えないブースばかりだった。デモカーも、普段では中々見られない車両がズラリと列び、カメラ片手に撮影される人が後を絶たず、イベントを大いに盛り上げていた。

会場に揃って入場し参加台数の多さで圧巻だったコーストモータリング。チャージャーやチャレンジャーなど、デモカー並のカスタムカーが並び、遠くは仙台からも参加。駐車時は、各オーナーが協力して誘導するなど、運営側誘導スタッフにも心優しい配慮が伺えた。

ラグジュアリーSUVと言えばエスカレードを思い浮かべる人は多い。SLSではエスカレードの参加率が非常に高い!大口径ホイールはもちろんのこと、エアサス、ガルウィング、フルオーディオ、オールペン、エアブラシペイントなど、様々なカスタムで参加者の目を引いていた。

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ワイルドなスタイルの店長さんのアバランチ。何が凄いって、グリル一体型フロントバンパー、リアバンパー、マフラーとすべて自作! 自ら設計し、パイプ・鉄板を切り出して溶接。さらにチッピング塗装まで。マフラーもまったく違和感なく仕上げられていて、全体的なまとまり感も素晴らしくクウォリティの高さに脱帽しかない。

川又さんのカマロZL-1の足回りにはSKIPPERのハイドロが組み込まれ、エアロやリアウイング、ワンオフマフラー、HREのホイールで全体的にスポーティー感を増した仕上がり。とにかくパワーがあり過ぎて雨の日には危険で乗ることができないため少しだけパワーダウンしたらしい。

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ポルシェのマイアミブルーにグリーンパールで全塗装した小林さんのラムは6インチアップ。フロントグリルをブラッククローム化し、さらにはFab Foursのバンパーに変更するなど存在感は半端ない。ただルームミラーだけは変えることができないいとのこと。なぜならそこには息子さんが貼ったアンパンマンのシールがあるからだ!

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30th MAY 2021
PLACE:静岡県清水マリンパーク


主催★SLS
HP:https://sls-luxury.jimdo.com


PHOTO&TEXT★中野誠二

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

超個性の塊とも言うべきYJラングラーを楽しめ!

1992 JEEP YJ WRANGLER

1992 JEEP YJ WRANGLER

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

スクエアヘッドライトがアイコンのラングラー初代モデル

ラングラーと言えば話題はやはり現行モデルのJL型。しかしその系譜を遡っていくと、ラングラーのネーミングを初めて与えられたYJ型に辿り着く。ここ最近目にすることがめっきりと少なくなったYJ型ではあるが、唯一のフェイスを持つコイツが気になって仕方がない!


左ハンドル、コラムATとアメ車らしさを色濃く感じさせるYJラングラー

ロッククロウリングで競い、常にブラッシュアップし進化するYJラングラー


超個性の塊とも言うべきYJを楽しめ!

まさに今、飛ぶ鳥を落とす勢いで攻勢をかけているブランドがジープ。2020年には30年振りに「ワゴニア/グランドワゴニア」を復活するというアナウンスをしたかと思えば、ラングラーにV8エンジンを搭載した「ルビコン392」を発表。さらにはブランド初となるプラグインハイブリッド(PHEV)の「4xe」をレネゲード&コンパス、それにラングラーのラインナップに追加するなど、まさに矢継ぎ早に魅力的なモデルを打ち出してきた。

そして2021年に入ってからというもの、また新たな動きが。それはピックアップトラックの「グラディエーター」の日本導入決定のアナウンス。そしてこれに続く形で「グランドチェロキー」がフルモデルチェンジするなど、とにかくジープの動向が目まぐるしい。

1992 JEEP YJ WRANGLER

とはいえ、そんな中でもやはり先頭を引っ張っているのはラングラーで、現行モデルであるJL型のセールも絶好調といった具合なのだが、ラングラーの系譜を振り返るとJL→JK→TJ→YJとなり、ラングラーというネーミングが与えられた初代モデルがYJ型となる。

1992 JEEP YJ WRANGLER

最大の特徴はやはりこれまでで唯一となるスクエア型のヘッドライトを採用していること。これには賛否両論あったようだが、今となってはこれがアイデンティティと言えるだろう。そんな中で今回撮影した個体は、アメリカンクラシックスに入庫したばかりだとう1992年型。マットペイントでステルス感を高めるとともにワンオフのパイプフェンダーでワイドなフォルムを形成した超ワイルドな風貌がポイント。

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当初は直4の2.5ℓがスタンダードで、オプションに直6/4.2ℓを設定していたが、1991年モデル以降は直6/4.0ℓへと切り替えられており、この個体もインジェクション化された直6/4.0ℓを搭載する。DSC_3925

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YJと言えばシリーズ中で唯一のスクエアなヘッドライトを採用していること。それを現代的にLEDタイプへと変更。前後バンパーはプロコンプ製。さらにルーフにはビキニトップを装着。

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サスペンションはそれまでの系譜にならい、前後ともリーフスプリングであるYJ。だが、この個体はデューンのドロップフォージドシャックルでリフトアップしてアングルを確保し、悪路走破性を高めている。

35×12.50R15LTのマキシス・トレパドールタイヤを装着して思いっ切り外側にハミ出してはいるが、しっかりとワンオフのパイプフェンダーでそれをカバー。

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直線基調で形成されたインパネがYJならではで、パネル中央部に配置されたメーターが特徴的。シートはレカロシートが移植されており、MOMOのウッドステアリングと併せてスポーティな印象。ラゲッジにはボックスを設置して収納を確保。


AMERICAN CLASSICS【アメリカンクラシックス】

TEL:0467-75-2221
HP:http://www.american-classics.com

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PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2021年 9月号掲載