【GMC シエラ AT4 / CHEVY シルバラード ハイカントリー】圧倒的な存在感のフルサイズピック

'19 GMC SIERRA AT4、'18 CHEVY SILVERADO 1500 High Country

’19 GMC SIERRA AT4
’18 CHEVY SILVERADO 1500 High Country

AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-

圧倒的な存在感のフルサイズピック アメリカントラックのアドバンテージ

ハマーやJeep、SUVなどを得意としている「スカイオート」だが、もう1車種、忘れちゃならないアメ車がある。そう、ピックアップトラックだ。フルサイズもよし、日本で乗りやすいミドルクラスもよし。常時、魅力的なピックを取りそろえているほか、もちろんオーダーするのだってOKだ!

アッパーグレードのクルーキャブはLuxury & Roomy!

ハマーH1のスペシャリストでありながら、JeepやSUVを中心にアメ車を筆頭に輸入車全般を扱うプロショップでもある「スカイオート」。中でもピックアップトラックにもこだわりを持っていて、GM系やMOPAR系、フォードのフルサイズからミドルクラスまで、確かなノウハウでUS現地から新車・中古車を仕入れ、国内にデリバリー。アフターフォローも各自動車メーカーの正規CPU診断機を完備し、創業40年の実績を証明する、質の高いサービスを提供してくれる。

'19 GMC SIERRA AT4

そんなスカイオートが今回、イチオシするのは2台のフルサイズ・ピックアップトラック、「GMCシエラ」と「シボレー・シルバラード」という、いわばGM系の兄弟車だ。

いずれもダブルキャブより後席スペースを大きく取った〝クルーキャブ〟仕様。シエラは「AT4」、シルバラードは「ハイカントリー」というアッパーグレードな車両で、本革シートなど超ラグジュアリーな装備も満載だ。

'18 CHEVY SILVERADO 1500 High Country

モデルイヤーは、シエラが現行型と同じフェイスの’19年型、シルバラードは先代にあたる’18年型。いずれもLEDのライティングを多用した現代的なエクステリアで、フルサイズのボディサイズ同様、インパクトのある存在感。また搭載エンジンは、いずれも5.3ℓV8ガソリン、トランスミッションはシエラが10速AT、シルバラードが8速ATの組み合わせ。パワー&トルクはもちろんだが、出来のいいATは想像以上に良好な燃費にも貢献している!


'19 GMC SIERRA AT4

’19 GMC SIERRA AT4

GMCといえば、もともとGMのコマーシャルビークルのセグメント、つまりトラックやバンなどのスペシャリティ・ブランドだったが、現在はその“ 商用車然”としたイメージはなく、むしろ個性的なプレミアム感さえ漂わせるブランドとなった。

そんなGMCからリリースされるフルサイズのピックアップトラックが「シエラ」だ。シボレー・シルバラードとは兄弟車、ということになる。

今回の車両はオフロード・パフォーマンスを追求したグレード「AT4」仕様。サスペンションは純正で2インチアップ、ランチョのショックアブソーバーで武装している。4WDシステムはパートタイム式だが、2WD、4WD・Hi、4WD・Loのほか、オンデマンドでフロントに駆動配分する4WD・AUTOモードも備えている。

広々とした室内、安全装備を含めた先進的ギミックの数々は、アメリカン・フルサイズならではのものだ。

今回の仕様は後部座席のスペースを広くとった“クルーキャブ仕様”。ホイールベースは約4m!全長は5886mm、全幅2063mmの巨体はそれだけでも強烈なインパクトだが、さらに巨大なフロントグリルは圧倒的だ!

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サスペンションはフロント独立懸架のダブルウィッシュボーン・コイル式、リヤにリーフ・リジッドを採用。AT4は通常グレードに比べ2インチアップの仕様で、さらにランチョ・ショックアブソーバーも採用されている。タイヤは標準で、275/60R20を装着。

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巨大なサイドミラーは、もちろんトレーラー牽引を想定してのモノ。さらに今回の仕様は、ミラーをサイドに引き出すことも可能だ。デューリー並みの視界確保で、安全性も向上するのだ。

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シエラのテールゲートはGMCならではの“ マルチプロゲート”。ゲートを階段状にアレンジすることができ、デッキの昇降機能を確保。手でつかむグリップもゲート横に内蔵されている。

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インテリアはラグジュアリーSUVそのものといった雰囲気で、いわゆるトラック然とした空間ではない。シートはレザー張りでフカフカというよりタイトな乗り味。セカンドシートは座面も高く、見晴らしがいい。シートバック裏に秘密の収納もあったりする。

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5.3ℓV8にはグレードによって6速、8速、10速のATが組み合わされるが、「AT4」グレードには10速。4WDシステムは後輪駆動ベースのパートタイム式だが、オンデマンドでフロントに駆動を振り分けるAUTO、いわゆる“ フルタイム4WDモード”も備える。


'18 CHEVY SILVERADO 1500 High Country

’18 CHEVY SILVERADO 1500 High Country

シボレーの誇るフルサイズ・ピックアップトラックシリーズが「シルバラード」だ。ライトデューティな仕様からヘビーデューティ仕様まで、カンペキなラインナップを誇るが、今回の仕様はライトデューティ…とは言っても一般ユースには剛健なほどだが…な1500仕様で、乗用志向の強いモデルだ。

グレードは最上級の「ハイカントリー」。’18年モデルで現行型のフェイスとは異なるが、それでもLEDフェイスは存在感があり、また先に紹介したシエラよりは少しスマートな印象だ。こちらもクルーキャブ仕様で、SUV的なユースも十分可能。

エンジンは5.3ℓV8ガソリン、組み合わせるトランスミッションは8速AT。この年式は6速ATが標準だったが、ハイカントリーだけはいち早く8速を採用。したがって燃費的にも優れていて、カタログ上のハイウェイスペックは10km/ℓに迫る。このクルマを、この燃費で乗れるとは!

ボディサイズは先に紹介したシエラと同様。約4mのホイールベース、6mに近い全長、2mをオーバーする全幅だ。マスクはシボレー顔の印象を残すが、LEDによってブラッシュアップ。存在感は重厚なシエラに対し、シルバラードはスポーティ。

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サスペンションはフロントに独立懸架ダブルウィッシュボーン・コイル式、リヤにリーフ・リジッドを採用。今回の撮影車両はオーナー車で、2インチアップのカスタムが施されていた。タイヤサイズはP285/45ZR22をチョイス。

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最高級グレードの「ハイカントリー」だけに、ラグジュアリー感はたっぷりだ。本革仕様のシートやインテリアトリム、所々にウッドのあしらいも。リヤシートのアレンジも可能だ。

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SKYAUTO【スカイオート】

TEL ★ 048-976-1235
URL ★ https://www.skyauto.co.jp


Photo ★ Fumio Koga
Text ★ Yoshinobu Kohsaka

アメ車マガジン 2021年 9月号掲

黄色いカフェダイニング『サンダンス』絶品バーガーが食べられる!

アメリカンスタイルカフェダイニング「サンダンス」

Let’s AMERICAN HOME

絶品バーガーが食べられる黄色いカフェダイニングは刈谷市のシンボル!?

愛知県刈谷市民からは「黄色い建物」でお馴染みの、アメリカンスタイルカフェダイニング「サンダンス」。名物のバーガーやポークリブを食べながら、オーナーの小林さんとアメ車談義もできちゃう、アメ車オーナー必見のカフェだ!

最初は黄色を後悔したが今は目立って満足

「今月紹介して欲しい住宅はこちらです」。ジェネラルアメリカンホームから送られてきたメールには細かい住所はなく、黄色い建物の写真のみ。なるほど、これは迷いようがない。

訪問した小林さんの黄色い建物は自宅ではなく、アメリカンスタイルカフェダイニングの「サンダンス」。お店が建つ愛知県刈谷市民には、サンダンスの名前と共に「黄色い建物」が浸透しており、細かい住所を伝えるよりも「黄色い建物」が道案内の合言葉。

アメリカンスタイルカフェダイニング「サンダンス」

「当初の予定では、こんなに黄色になるとは思ってもいなかったんですがね(笑)」。2010年にジェネラルアメリカンホームの施工によって建てられたサンダンス。アメリカンスタイルのバーガーを提供することから、お店も思い切ってアメリカンにしようと検討し、何件かのハウスメーカーに相談するも、小林さんの要望する建て替え工期では難しいと全て断られてしまう。困り果てた小林さんだが、一人の友人の存在を思い出す。それがジェネラルアメリカンホームの代表である杉山さんだ。「杉山とは中学の同級生で、彼がアメリカに留学して日本に帰って来るたびに、アメリカの食事が恋しくなったと言って僕の店によく来てくれてたんですよ。その杉山が、日本でハウスメーカーを立ち上げたというんで相談したんです」。だが、小林さんが要望する工期の短さには杉山さんも難色を示すが、最終的に「小林のためなら」ということで快諾。

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工期の短さを克服するためには、ジェネラルの代表的デザインである、カリフォルニアスタイルや、サーファーズハウスは困難。そこで杉山さんは、ロサンゼルス郊外にある、カントリー調のレストランをイメージしたデザインを提案。さらに、全面を木材壁で施工するのではなく、大部分の壁を印象的なカラーにすることを提案するのだが、そのカラーを「黄色で」と言ったのは小林さん。まさかの黄色のチョイスに杉山さんも困惑したようだが、「面白いかも」ということで黄色に決定。だが実際に塗ってみると…。「さすがに派手でした(笑)。でも建て替えてから、黄色が目立って気になって来店したお客さんが沢山来られて、今では本当に黄色にしてよかったと思ってます」。内装は大枠をジェネラルが作り、細かい部分は小林さんがコツコツDIY。音楽が趣味ということで店内には演奏ステージもあり、プロのミュージシャンを招いたり、小林さんがドラム演奏することも。

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サンダンスが提供する看板メニューは、おにぎりのように具材を包み込むバンズが特徴のハンバーガー。表面がサクサクで中がフワフワのぶ厚いバンズが肉汁溢れるパテを包み込み、一般的なボリュームあるバーガーとはまた違った食感を味わえるとして、刈谷市民はもとより、遠方からも噂を聞きつけ訪れる。バーガーと一緒に多くのお客さんが注文するのが、名物サンダンスリブ。直火で豪快に焼き上げたメキシコ産ポークリブは、ホロホロ食感で病みつきになること間違いなし!

小林さんのアメ車歴は長く、過去にエコノライン、シェビーバン、アストロなどを所有。現在の愛車エクスプレスは、約1年前に酔っ払いながらネットオークションで落札してしまったもの(笑)。もちろん、奥様にこっぴどく怒られたのは言うまでもない。メンテナンスを一通り済ませたあと、クラシカルな雰囲気を出すために、クリームカラーでオールペンし、ボディには特殊塗料を使ったウッディペイントを施す。

「僕自身アメリカに行ったことがないので、クルマもお店も、見る人によってはリアルじゃないと思うかもしれません。でも僕は、完コピをしたいワケじゃない。アメリカンカルチャーを自分なりに楽しみながら、色々と創作していきたいんです」と、今もなおサンダンスは未完成と語る小林さん。

コロナの影響で営業自体は厳しいが、持ち前の明るさと、ケータリングカーで培ったテイクアウトのノウハウにより、営業時間に変更はありつつも、毎日元気に営業中だ。アメマガ読者諸君、黄色い建物に行って応援してくれ!

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基本的にジェネラルアメリカンホームで施工した内装だが、カウンターなど細かい部分は小林さんがDIYで製作。店舗奥には演奏ステージもあり、ミュージシャンを招きライブを開催したり、時には小林さんがドラマーとして演奏することもある。

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2000 CHEVROLET EXPRESS

2000 CHEVROLET EXPRESS

30年ほど前に購入したエコノラインが初めてのアメ車。だが電気トラブルで全焼するアクシデントに見舞われる。その後アメ車とは距離を置くが、やはりフルサイズバンの広さが欲しくなりシェビーバン、移動販売のトレーラーを牽引する用としてアストロを購入。エクスプレスは、小林さんが酔った勢いでオークションで落札。クリームカラーでオールペンし、特殊塗料を使ったウッディペイントが施されている。

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OWNER: サンダンス・小林和揮さん


アメリカの匂いを感じ落ち着いた空間で食べるバーガーは最高だ

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サンダンスの看板メニューが、アボラーズバーガー(写真左)とサンダンスリブ(写真右)。表面をカッリと焼いたぶ厚いバンズは中がフワフワで、肉汁タップリのパテをしっかりと包み込む。濃厚なアボガドも加わり、新感覚な食感を楽しめる。サンダンスリブは、柔らかく仕上げたメキシコ産のポークリブを直火で豪快に焼き、自家製ソースと絡める。常連さんのなかには、このポークリブを刈谷市の「ソウルフード」と呼ぶ人も。お得なバーガーとリブセットは、やはり一番人気。

アメリカンスタイルカフェダイニング
Sundance【サンダンス】
所在地:愛知県刈谷市恩田町4-154-15
TEL:0566-26-7733
URL:http://sundy.jp
営業時間:11:00 ~14:30 /17:00 ~22:00
定休日:月曜日
※新型コロナの影響により、営業時間が変更になる場合があります。詳しくはフェイスブックで確認してください。

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とにかく黄色い建物が目立つサンダンス。ケータリングカーも所有しており、カーイベントはもちろん、ジェネラルアメリカンホームのオープハウスでもケータリングを行なうこともある。


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo &Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 8月号掲載

ヘルキャットとデーモンを持つ世界的に見ても希少な存在!

2018 Challenger SRT Demon、2017 Challenger SRT Hellcat EDGE CUSTOMS Challenger S

2018 Challenger SRT Demon
2017 Challenger SRT Hellcat EDGE CUSTOMS Challenger S

Let’s Enjoy CHALLENGER -かっこいいが一番楽しい

ヘルキャットからデーモンに乗り換えたが、縁あって再びヘルキャットも所有するようになった佐々木さん。チャレンジャーという沼に、どっぷりハマってしまったようだ。


ダッジチャレンジャーSRTデーモンは異次元の840hpを叩き出す


自作エアロを製作しオンリーワンを実現!

コアなチャレンジャーオーナーなら、「北海道にデーモンとヘルキャットを所有しているすごい人がいる…」という、都市伝説めいた話を耳にしたことがあるのでは?実はその人こそ、ここで紹介する佐々木さんだ。元々アメ車に興味はあったが、どちらかと言うとビンテージモデルの方が好き。とはいえ信頼性などを考えると、購入までは至らなかった。そんな時に出会ったのがチャレンジャー。快適性などを考えるとこれでいいのかなと思い、ヘルキャットの日本上陸第一号車を購入している。

2018 Challenger SRT Demon

その後デーモンがアナウンスされると佐々木さんはラグジ・島澤氏に連絡。「デーモンって、手に入るの?」と。そんなリクエストを受けて、島澤氏が動かない訳が無い!かろうじて見つけ出したのがこのデーモンで、こちらも日本上陸第一号車だったのは因縁めいた話でもある。

そのデーモンを19年の東京オートサロンに出展するため、惜しげも無くカスタマイズを実施。フロントリップと一体になったオーバーフェンダーや各部をスムージングしたスタイルは、いわゆる漢気仕様で、実は佐々木さん自ら製作したもの。「既製品でカスタムしてもクローンが産まれるし、やっぱりオリジナルのクルマに乗りたいからね」とにこやかに語る。

2017 Challenger SRT Hellcat EDGE CUSTOMS Challenger S

ちなみに最初のヘルキャットは既に手放しているのだが、では後ろのイエロージャケットは一体何?となるだろう。ラグジが製作したB5ブルーのチャレンジャーがワイルドスピードの劇中に登場するのは誰もが知っていると思うが、実はこのイエロージャケットのヘルキャットは、ワイルド・スピード・スーパーコンボに出演するはずだったクルマ。ハワイ諸島まで撮影で持って行ったものの、諸般の事情でお蔵入りに。映画のプロデューサーから島澤氏に「いいクルマだから大事にしてほしい…」と言う旨のメールが届いたそうだが、そんな話を聞いたら佐々木さんは「これは売ってはいけないクルマ! 誰かが保管しなければ!」と思い、再びヘルキャットを所有することを申し出た。

デーモンとヘルキャットを個人で所有する人は、世界中でもそう多くないだろう。なので2台の違いを聞いてみると「デーモンの方が加速力を重視しているからか、軽い気がしますね。スーパーチャージャーの音も大きく、燃料が濃い目なのかしっとりしたエンジンサウンドです。燃費は意外なほど良く、無闇にアクセルを踏まなければ10km/ℓぐらいで走れますよ」と、貴重な話を教えて頂けた。

とはいえ、クルマを走らせるよりイジる方が好きと語る佐々木さん。デーモン購入で付属する純正工具箱には、840馬力を発揮できるECUも入っているので、近いうちにデーモンの真の姿を発揮させようとしており、まだまだお楽しみはこれからの様だ。


似て非なる2台を所有することでそれぞれのキャラクターを知る

2018 DODGE Challenger SRT Demon

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ラグジのEDGE CUSTOMS チャレンジャーSをさらに延長&大型化した様な、オリジナルのエアロパーツが佐々木さんのデーモンの最大のポイント。スポイラーと一体でデザインされたフェンダーは、スムージングも施されており、まさに赤い悪魔の様な姿だと言える。

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ボンネットにはさりげなくデーモンマークをあしらう。ホイールはWORK・CR3Pで、フロントは11.5J、リヤは14Jを組み込む。低いシルエットを追求するため、サスペンションはエアサスに変更。

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エンジン関係はエアクリーナーを交換している程度で、基本的にノーマルのまま。現時点では去勢されている様な状態なので、近い内に840馬力仕様に変更するとか。インテリアはノーマルそのものので、特に変更点はない。


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タイヤの上側だけを覆う、独創的な形状を採用するEDGE CUSTOMS のチャレンジャーSオーバーフェンダー。フロントタイヤは285/30R20で、リヤは345/25R20 へと変更。サスペンションはもちろんエアサスに変更し、圧倒的なオーラを見せつける。

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ホイールはもちろんWORK・CR3Pで、この様な超ド級のカスタマイズにも対応できるサイズバリエーションが最大の魅力。デーモンとタイヤサイズは同じで、フロントは285、リヤは345を装着する。単なるパネルの様なサイドスカートが多い中、EDGE CUSTOMSのサイドスカートは、立体感や造形美という言葉がふさわしいほど、複雑な形状を採用する。マフラーは純正のままだが後方に延長しており、存在感を強調する。

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エンジンルームやインテリアはフルノーマルの状態。ヘルキャットは保護した様な存在で、佐々木さんは、カスタムするのはデーモンと使い分けているそうだ。

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Owner:佐々木 穣さん


LUXZ【ラグジ】

TEL:058-259-3922
HP:https://luxz.jp


写真/浅井岳男
文/空野稜

アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

-フリースタイルで行こう- #15 色んな意味で必見な映画 TWO-LANE BLACKTOPの世界

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-フリースタイルで行こう- #15 色んな意味で必見な映画 TWO-LANE BLACKTOPの世界

アメリカのモーターカルチャーがリアルに描かれた映画として絶対に無視できない重要な存在なのが「TWO-LANE BLACKTOP:断絶」だ。伝説のストリートレーサー達の登場をはじめ、劇中車のカッコ良さとリアリティの高さもポイント大! マニアックなカルトムービーかどうかはともかく、ホットロッドやマッスルカーを愛するには色んな意味で必見な映画。

TWO-LANE BLACKTOP: 断絶

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1971年に製作されたモンテ・ヘルマン監督作品。登場人物達によるドラマチックな展開もなければ、何かを深く訴えるメッセージされている感じでもなく、映画は淡々と静かに進む、正にロードムービー。意味不明な感じがするだけに、スノッブな方々は知ったかぶって絶賛するケースもあるが、映画自体は決して面白いとは言えないが、70年代初頭の闇を抱えた当時のアメリカの若者達の姿や、彼らを通した日常に溶け込んでいる、リアルなホットロッディングが描かれた映画として、アメ車ファンならスルーできない映画。劇中車の55年型シェビーも、70年型GTOも、キャストしてクレジットされているだけに、モデルの性格にみあった存在感のあるキャラクターで設定されおり、とにかく魅力的なのだ。

淡々と静かに進むロードムービーで決して面白いわけではないけれど70年代初頭のリアルなホットロッディングが描かれた魅力的な作品

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アメリカンモーターカルチャーやマッスルカーの魅力を知る上で、映画の存在はアメ車を好きになる上で相当大きく貢献しています。特に、現在のようにスマートフォンやインターネットが普及していなかった時代ともなると、なおさらのこと。そんなわけで、昭和生まれのオジさん達といえば、映画を通してアメリカンカルチャーや、日本には存在しなかったマッスルカーの魅力を知るのが一般的でいした。そんな中で必ず取り上げられる映画として、スティーブ・マックイーンの『ブリット』や、『バニシング・ポイント』あたりが定番としてフィーチャーされますね。

映画の内容を無視して、純粋に魅力的なマッスルカーが激走するシーンを観れるだけでも、アメ車ファンにとっては満足の行く映画となるわけで、そうした劇中車ありきで映画を楽しむマニアも少なくない。それどころか。近年では、トリビア級にマニアックな存在の劇中車などまでも、ダイキャストカーとしてラインナップするケースも増えていたり、映画とクルマの関係性の深さは、様々なところでも反映されています。

インターネットが身近な現在では、かなりマニアックな情報であっても、情報や映像までもが瞬時に入手できてありがたいもの。しかし、こんな時代においてもマニアックな存在となっている『Two-Lane Blacktop』の存在は、読者の皆様はご存知でしょうか? ドライバー(ジェームズ・テイラー)とメカニック(デニス・ウィルソン)の二人が、愛機の55シェビーでローカルなドラッグレースで日銭を稼ぎながら、町から町を転々とするロードムビー。ヒッチハイクのガール(ローリー・バード)や、レースをけしかけてくるGTO(ウォーレン・オーツ)などの登場人物によるドラマチックな展開もなければ、何かを深く訴えるメッセージされている感じでもなく、映画は淡々と静かに進む、正にロードムービー。

意味不明な感じがするだけに、スノッブな方々は知ったかぶって絶賛するケースもありますが、個人的にも映画自体は決して面白いとは思えません。しかしながら、70年代初頭の闇を抱えた当時のアメリカの若者達の姿や、彼らを通した日常に溶け込んでいる、リアルなホットロッディングが描かれた映画として、アメ車ファンならスルーできない存在なのです。日本に置き換えると、職につかずにパチンコで生計を立てるギャンブラーと同じで、町中での違法なドラッグレースの賞金で生計を立てている若者の日常を切り取ったシンプルな映画。劇中車の55年型シェビーも、70年型GTOも、キャストとしてクレジットされているだけに、モデルの性格にみあった存在感のあるキャラクターで設定。55シェビーは、映画『アメリカングラフィティ』で登場した個体をアレンジしているのですが、その内容がリアルで、ドライバー&メカニックにキャラクターとも見事にシンクロして、とにかく魅力的!

この劇中車を見るたびに、さして興味の無い55年型シェビーが欲しくなってしまうほど。ビッグブロックエンジンへの換装や、「ディジー」ホイールに組み込んだファットなタイヤっぷりや、全体の雰囲気など、完璧なほどリアルで◎。クルマの制作は、ホットロッド専門誌でも活躍するビルダーでもある、リチャード・リース氏。その彼自身は、当時運営していた自身のショップのTシャツを着て、ガソリンスタンドの店員として登場していたりします。

冒頭のストリートレースでは、伝説のストリートレサー達&有名な個体が実際に登場していたり、旅先で参戦するドラッグレース場でのシーンなど、仕込みではない実際の人物やレースを撮影しているというリアリティーが高い魅力なのです。マッスルカーやホットロッドにおけるリアリティが垣間見れるのと同時に、ロードムービーとしてアメリカの景色の美しさを味わううえでも魅力大な映画なのです。

でも、そこに興味が無い人にとっては、とりわけ退屈な映画ともなりえるのでご注意を!

1970 PONTIAC GTO

1970 PONTIAC GTO

1970 PONTIAC GTO

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“ キーストーン” ホイールで格好をつけている雰囲気が、何者なのか不明で、どこかチャラいオーナーのキャラとシンクロして相乗効果によって魅力大な70年型GTO。実際のポテンシャルも高いのだが、劇中で本領を発揮するシーンが無く、その辺もまたオーナーのキャラとマッチして愛せるのだ。1/18スケールのダイキャストでは、ACMEがオフィシャルではないものの「DOUBLE LANE GTO」として世界限定996個リリース。比較的最近発売されたもので入手はまだできそう。GMPの金型を使用しているだけに超絶ハイディテールな上、車高スタンスなどもバツグンのカッコイイものだ。

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◆オールドスクールなギャッサースタイルによるストリートレーサーという設定。ドライバー&メカニックのキャラクターともシンクロして、無愛想ながらもポテンシャルルックスともにイケている感じもリアルで魅力的。装着パーツのセレクトから、当時のホットロッドのトレンドも伺い知れる。1/18スケールのダイキャストでは、ERTLがオフィシャルなものとして2002年に製品化。マットグレーなカラーリングや武骨な仕上がりなどいい感じのモデル。しかしながら20年前にリリースされたものだけに、入手は困難になりつつある。

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。

アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

絶対に乗ると決めた1台がチャージャーだった。

2012 DODGE CHARGER SRT

2012 DODGE CHARGER SRT

FUN to DRIVE MUSCLE CAR -マッスルカーに乗る悦楽-

高校の頃の待ち受け画面はダッジのクルマ!

アイドルやファッションよりも、クルマが好きだった高校時代の唯さん。ネットで見たダッジ車の迫力に惹かれ、携帯の待ち受け画面にまでしてしまう。それ以来ダッジ車ばかりを追い続け、絶対に乗ると決めた1台がチャージャーだった。

初めて見たダッジはナイトロです!

「ちょっと変わった女子高生だったかも」と、当時を振り返る唯さん。同級生の話題はアイドルやファッションだったのに対し、唯さんは「エンジンが付いているもの」に夢中になり、特にクルマが一番好きだった。色んなクルマをネットで見ているなかで、二度見するほど目に止まったのが、なんとダッジ・ナイトロ。「ダッジというブランドを知らなかったんですが、グリルの形に一目惚れしたんです」。そこから唯さんは、そのナイトロの画像を携帯の待ち受け画面に設定してしまう。だがダッジをさらに詳しく調べると、もっと興味が湧くモデルを発見する。それがチャージャーだ。「絶対にこれに乗る!」。

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とはいえすぐにその夢は叶えられず、免許取得後はずっと国産車を所有。しかし、チャージャーは所有していなくても、インスタでチャージャーを所有する人を片っ端からフォロー。そこで仲良くなったフォロワーさんに、チャージャーなどのLXモデルが集まるイベントに誘われ参加したことで、一気にチャージャー所有の思いが加熱する。「いろんなチャージャーを見ていたら、もう我慢できなくなって…」。参加者の方に埼玉のオールインポートを紹介され、自分好みの先代チャージャーを探してもらうとすぐに見つかり、運命を感じて即決。「チャレンジャーや新型チャージャーも見たんですが、やっぱり私はこっちのデザインが好き」。

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純正のデザインが好きということで、カスタムにはあまり興味はなく、ボーラアタックマフラー、ボンネットピン装着だけに留め、希望条件にSRTを指定したように、走ることが何より好きな唯さん。助手席にチャイルドシートを設置しているので無茶はできないが、本当はもう少し、SRTの風を感じたい唯さんである。

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高校時代にダッジ・ナイトロのグリルデザインを見てダッジに興味が湧き、そこからチャージャーを知ることになった唯さん。2021年3月に念願の12年型チャージャー・SRTをオールインポートで購入。車両を探してもらう際に出した絶対条件は、中期型モデル、SRT。条件に合う車両が出るまで待ち続ける覚悟だったが、すぐに車両が見つかり即決。見た目を崩すカスタムに興味はなく、ボーラアタックマフラー、ボンネットピンを装着したのみ。手を加えるとしたら、走りの性能をアップするメニューに限るそうだ。因みに普段の足は国産セダン。2歳になる娘さんは、チャージャーよりもチャレンジャーを見ると興奮するらしい。将来は親子でマッスルカーもあるかも?

チャージャーのお尻も好き♪
OWNER:YUI


ALLIMPORT【オールインポート】

TEL:048-959-9419
URL:https://www.allimport.jp/


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA

アメ車マガジン 2021年 8月号掲載

次世代オフローダー新型フォードブロンコ、本格オフローダーへ原点回帰

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ALL NEW MODEL 2021 FORD BRONCO

2ドア/4ドア/スポーツで構成するブロンコファミリー

往年の名車が続々と復刻していくアメ車業界にあって、新モデルの公開に大きな期待が集まっていたのが、フォード・ブロンコだ。実に24年ぶりの復活で、6世代目となる新モデルは、初代アーリーブロンコのデザインをモチーフにした次世代の本格オフローダーとなり、初の4ドアモデルを設定するなど、大きな変貌を遂げた。フォードは、ブロンコを新たなブランドとして展開するビジョンを描く。ブロンコファミリーは今後も増え続けていく予感。

蘇ったブロンコは期待を超越する秀作か!?

まさか、ここまでワイルドに仕上げてくるとは!2020年に入り、フォードの本拠地であるミシガン州ディアボーンで撮影されたと思われる、カモフラージュなしの新型ブロンコの姿。「どうやら、初代を超える本格的なオフローダーへ原点回帰するのでは?」という話が業界内に広がった。さらに、米時間7月6日には、13日のワールドプレミア確定したとの報告と同時に、3台のシルエットが公開された。そのうちの1モデル、2ドア車のドアがないことへの期待が膨らんだ。

そして13日、公開された動画では、まず登場したのが96年8月登場の初代ブロンコが荒野を走る様子。馬の群れの中で、新型ブロンコへと変異した。80年代から96年まで続いた、Fシリーズをベースとした2ドア大型SUVという歴史を一気に飛び越えたのだ。

新型のフロントマスクは、初代イメージで丸目2灯式だが、横いちに貫く直線的なデザインテイストが未来感を演出する。そして「やはり、ドアがない!」。ブロンコの証明でもある2ドア車、さらにJEEPラングラーを強く意識したと考えられる4ドア車で、ルーフが分割取り外し型となるだけではなく、フレームレスのドアを採用し、ルーフもドアも車体のリアラゲッジスペースにすっぽりと収まっているではないか!

しかも、ネバダ州かニューメキシコ州、さらには米ダートレースの聖地であるメキシコ・バハカリフォルニアで撮影されたと思われる、巨大な岩場から、路面凹凸の激しい荒野での高速走行など、異次元の走りを披露している。キャッチコピーは、「ビルト・ワイルド」だ。

主力は2ドア&4ドアスポーツはライトSUV

グレードは、「ベース」「ビッグベンド」「ブラックダイヤモンド」「アウターバンクス」「バッドランド」「ワイルドトラック」、そして新型導入の特別仕様車「ファーストエディション」の7つ。ディーラーオプションは200種類以上と抱負だ。アメリカ現地での価格は、2万8500ドル~5万9305ドル(305万円~635万円)。ボディ寸法はベースの場合、2ドア車が、全長4412mm×全幅1928mm×全高1826mm、ホイールベース2550mm。4ドア車が、全長4811mm×全幅1928mm×全高1854mm。ホイールベース2949mm。

エンジンは、スタンダードの2.3ℓターボエコブースト(270馬力)、オプションの2.7ℓターボエコブースト(310馬力)の2種類。変速機は、ロッククライミングなどの超低速走行での超ローギアを含む7速MTと10速ATがあり、7速MTは2.3ℓエンジンとの組み合わせ。

最低地上高は、このクラスとしてメーカー標準初設定となる35インチタイヤ装着の場合、29.5cm。同じく35インチタイヤでは、アプロ―チアングル43.2度、ブレークオーバーアングル29度、デパ―チャーアングル37.2度、さらに深水走行可能高さは85cmという、ワイルドな本格的オフローダーである。

2021 FORD BRONCO

注目される走りだが、基準となっているのは、過酷なバハレースのトップカテゴリーであるトロフィートラックからの技術の移植だ。車体のベースは、ミッドサイズピックアップトラックのレンジャーと同じラダーフレーム。そこに、前後コイルスプリングと独ビルシュタイン製サス。サスペンショントラベルは、JEEPラングラーなど競合車と比べて17%増。四駆システムは、2速電子シフト・オンザフライトランスファーケースが標準で、オプションとしてDana製44AdvanTEKリアアクスルと、前輪のデフにSpicer製PerfomaTraKを採用した。

車内では、走行条件での走りの最適化を行うトレインコントロールとして、「G・O・A・T」を採用。ノーマル、エコ、スポーツ、スリッピアー、サンド、Baja、Mud/Rutsの7モードの設定がある。ロッククライミングでの超低速走行では、MTではクライマーギアレシオ94.75:1、ATでは67.8:1のクロールレシオを設定。トルクベクタリング機能で最小の回転半径を保つ。

また、サスペンショントラベルをさらに高めるため、セミアクティブハイドロリックスタビライザーが脱却可能という機能が凄い。通常走行になると自動的にスタビライザーが復元する。こうした走行シーンを楽しむため、カーナビ画面で1000に及ぶ悪路(トレイル)マップ機能を備える。

2021 FORD BRONCO

2ドア車、4ドア車と比べると、車体は別物のブロンコスポーツは街乗りベースで、オフロードを気軽を楽しむSUVだ。エンジンは、1.5ℓターボエコブースト(181馬力)と2.0ℓターボエコブースト(245馬力)でそれぞれ8速ATを採用する。

こうした、多様なラインアップを組んだ、ブロンコファミリー。フォードの狙いとはズバリ、JEEPに対応する新たなるブランド戦略である。ブロンコはモデル名称ではなく、フォードの新しいブランドなのだ。

いまや、SUVはアメリカのみならず世界市場で戦国時代へと突入。その中で、本格派をメイン商品とするオフロードブランド市場の成長が顕著だ。

フォードとしては、リンカーンに次ぐ第三のブランドとして、ブロンコの長期ビジョンを描いている。となれば当然、ブロンコブランドのさらなる多モデル化に期待がかかるところだ。


FORD BRONCO 4door

ブロンコ史上初の4ドアモデル
FORD BRONCO 4door

1966年から登場した初代ブロンコのデザインをモチーフにし、歴代ブロンコでは初となる4ドアモデルを設定。意識するのはJEEP ラングラー・アンリミテッドで、全長4811mmのブロンコ4ドアに対し、JLラングラー・アンリミテッドは4870mm。前後左右ドア、センタールーフパネル、およびリアセクションの取り外し可能なルーフセクションがある。4ドアのスタンダードはソフトトップだが、ハードトップやコンビタイプも選択できる。標準で35インチタイヤを装着。インパネは初代ブロンコをイメージしたデザインで、視認性や機能的な部分はもちろん、パネル素材までアウトドアに特化した仕様となっている。

2021 Bronco Exterior2021 Bronco Exterior

2021 Bronco Exterior

2021 Bronco Exterior

7速MT

10速AT

【SPEC:ブロンコ・4door】
●全長×全幅×全高4811×1928×1854mm ●ホイールベース:2949mm ●エンジン種類:2.3ℓ直4ターボエコブースト ●最高出力:270hp ●最大トルク:42.8kg-m 2.7ℓV6 ターボエコブースト ●最高出力:310hp ●最大トルク:55.3kg-m ●トランスミッション:7MT/10AT ●乗員:5人


FORD BRONCO 2door

現代に蘇る“ アーリーブロンコ”
FORD BRONCO 2door

1966年から発売されたファースト・ジェネレーションモデルをアーリーブロンコと呼ぶが、新型ブロンコ2ドアは、まさに現代に復刻させたアーリーブロンコといえる。ボディサイズこそ初代型(3863mm)よりも拡大され全長は4412mmとなり、ライバルとなる2ドアのJLラングラー(全長4320mm)よりは大きい。4ドアと同様にルーフ・ドア・リアセクションの取り外しが容易に可能となっている。サスペンションや7種類のドライブモードといった、オフロードシステムは4ドアと共通。

FORD BRONCO 2door

【SPEC:ブロンコ・2door】
●全長×全幅×全高4412×1928×1826mm ●ホイールベース:2550mm ●エンジン種類:2.3ℓ直4ターボエコブースト ●最高出力:270hp ●最大トルク:42.8kg-m 2.7ℓV6 ターボエコブースト ●最高出力:310hp ●最大トルク:55.3kg-m ●トランスミッション:7MT/10AT ●乗員:5人


FORD BRONCO SPORT

アウトドアレジャー仕様のコンパクトSUV
FORD BRONCO SPORT

ブロンコ2ドア/4ドアが本格オフローダーカテゴリーであるのに対し、ブロンコファミリーの中で一番コンパクトで、ライトオフローダーなのがブロンコ・スポーツだ。グレードは5種類。トップグレードでは、ブロンコの名を掲げるだけにオフロード性能は高く、ツインクラッチリアドライブユニットや最大7つの走行モードによって悪路でも十分走行は可能。アウトドアでの利便性を考慮した装備が多く追加しているのが特徴で、ラバーフローリング、アウトドアギアをぶら下げるMOLLEストラップ、シートバックポケット、400Wパワーインバーター、リフトゲートには広範囲を照らすLEDフラッドランプに加え、栓抜きまで備わる。さらに「バイク」や「スノー」といった4つのテーマに合わせて、100を超えるアフターマーケットアクセサリーがディーラーで用意されている。

FORD BRONCO SPORT

【SPEC:ブロンコ・スポーツ】
●全長×全幅×全高4387×1887×1814mm ●ホイールベース:2670mm ●エンジン種類:1.5ℓ直3ターボエコブースト ●最高出力:181hp/6000rpm ●最大トルク:26.3kg-m/3000rpm 2.0ℓ直4ターボエコブースト ●最高出力:245hp/5500rpm ●最大トルク:38.0kg-m/3000rpm ●トランスミッション:8AT ●乗員:5人


■ TEXT/桃田健史

アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

幼稚園から追い続けるコルベット、夢は必ず実現させる

2006 CHEVROLET CORVETTE Z06

2006 CHEVROLET CORVETTE Z06

アメ車の未来は明るい!若きアメ車オーナーに密着!

幼稚園の頃に見たC3コルベットが忘れられず、大人になったら絶対にコルベットに乗ることを決めたKDさん。19才でC6コルベットを購入し、いつかはC6と共にC3を所有する夢を追い続ける。

現在のC6は二台目、一台目は事故で全損に

弱冠19才にして、初めての愛車にシボレー・コルベットを選んだKDさん。コルベットとの出会いは、なんと幼稚園時代まで遡る。クルマが好きで、色んなクルマを見てハシャイでいたKD少年は、今まで見たこともないクルマと遭遇し大興奮。同じくクルマ好きな父に聞くと「あれはC3コルベットって言うんだよ」と教えられる。それ以来、KDさんは大人になったらC3に乗ることを決意するのだった。

C3への思いは高校生になっても持ち続け、ネットでC3の情報を追う日々を過ごしていた。すると、近くにC3を販売するアメ車ショップ東海カーズがあることを知り、我慢できずに「見に行ってもいいですか? 免許もない17才なんですが」と、勇気を持ってショップに電話したKDさん。対応した東海カーズの細井さんも驚いたようだが、「いつでもおいで」と快く応じてくれた。初めて見て触ったC3は、エンジンの鼓動、匂い、ドア開閉の音に至るまで「自分が追い求めてきたのはコレだったのか」と、全てにおいて感動。だが、色々な話を教えてもらうなかで、いきなりクラシックな部類に入るC3の購入は難しいと悟り、コルベットの中でもデザイン的に好みである、C6の購入に向けてシフトチェンジ。

2006 CHEVROLET CORVETTE Z06

C6コルベット購入へ向けて気持ちを切り替えたKDさんは、知り合いであるK-1ファイターの実方さんに相談。実方さんは大のクルマ好きで、行きつけのショップであるアズールモータリングを紹介してくれた。「C6・黒」を希望条件にして探してもらうと、すぐに車両が見つかり、幼稚園時代から憧れてきたコルベットを、モデルこそ違えど19才で手にすることになる。しかしそれから一年半後の雨の日、そのC6は全損。「雨でスリップして制御不能になり中央分離帯に…。奇跡的に僕は軽症で、警察の方にクルマが丈夫で良かったねと言われたんで、コルベットに命を救われました(笑)」。

そんな一大事の話を聞き、病院にコルベット・Z06で駆けつけたのは、カーイベントでコルベット繋がりで仲良くなったOffice Hitの三浦さん。KDさんの無事を確認し「クルマ無いなら俺のコルベット買う?」と冗談で言った三浦さんに対し、真顔で「はい!」と答えたKDさん。まさかの返答に三浦さんも困惑したが、KDさんのコルベット愛に押され売却を決断。一年半で廃車にしたことの申し訳なさもあり、アズールモータリングを経由し、2020年7月に二台目となるC6がKDさんのもとに到着した。

2006 CHEVROLET CORVETTE Z06

その06年型コルベット・Z06は、BMWのシャンパンクォーツでオールペンされ、サイド・トランクスポイラーがリアルカーボンとなり、前C6で唯一無事だったカーボン・リアディフューザーを形見として移植。ホイールはワーク・グノーシス・19インチを履き、マフラーはワンオフのストレート。

もちろんC3を所有する夢は諦めておらず、いつか絶対に乗ると語るKDさん。そして愛車C6は、手放すこと無く一生乗り続けるとも。KDさんの数年後の未来予想図は、リフトを備えたガレージ付きのマイホームを建て、コルベットに囲まれた生活。予定外はただひとつ、彼女募集中だ!

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BMWのシャンパンクォーツでオールペンし、サイド・トランクスポイラー・リアディフューザーはリアルカーボン。このディフューザーは、全損した前C6から移植した形見でもある。ホイールはワーク・グノーシスの19インチ。マフラーはワンオフストレート。もっか、ドラッグレース参戦に向けて準備中だ。

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亡き祖父が自由に使って良いと言ってくれたガレージに、C6は保管されている。本格的な装飾は、将来建てる予定のガレージ付きマイホームで実施する予定。リフトも導入してクルマイジリを楽しみたいと語る。ガレージ内のアイテムを見ると、KDさんの過去が少しだけ見えてくる(笑)。今はもちろん卒業し、警察の皆さんご苦労さまである。

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OWNER:KDさん


AZZURRE MOTORING
所在地:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118(アメ車ショールーム)
HP:http://azzurre-motoring.com


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 8月号掲載

1年間待ち焦がれたマスタングは650hpのモンスターマシン

2014 FORD MUSTANG GT Performance Pkg 6MT

2014 FORD MUSTANG GT Performance Pkg 6MT

FUN to DRIVE MUSCLE CAR -マッスルカーに乗る悦楽-

フェラーリよりもランボルギーニよりも、マスタング・マニュアル仕様の所有を夢見ていたスグルさん。ようやく見つけた車両は遠く離れた広島県。距離の遠さや納期の長さも、大好きなマスタングのためなら問題なし!

納車までの1年はワクワクできた時間

「アメリカに留学していたときに見たマスタングGTが凄くカッコ良くて、いつか乗りたいと思っていたんです」。それから20数年を経てつい先日、念願の14年型マスタング・GT・パフォーマンスPKG・6MTを手に入れたスグルさん。しかもこのマスタング、エレノアバージョンになっているだけではなく、スーパーチャージャーや強化クラッチなどでチューニングされ、650hpを計測するモンスターマシンだ。

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14年までの第5世代マスタングが好みで、その世代のマニュアル仕様を探していた2020年春。条件に合致するモデルがヒットしたのは、スグルさんの自宅がある関東から遠く離れた広島のカーボックス。「遠いとは思いましたけど、それ以上に生で見たい気持ちが大きく、すぐにアポを取って飛行機のチケットを予約しました」。人生初の広島に飛び、憧れのマスタングと対面したスグルさん。当初は数日じっくり悩む予定だったが、聞くと他にも購入希望の方が居ると聞き「迷って待たせるのが申し訳ない」と、その場で即決。そして、広島~関東の移動を何度もお願いするのも迷惑だろうと、今後やりたいチューニングをまとめて依頼。ただし「車検に普通に通る仕様で」と付け加えた。

コロナの影響でパーツ遅延があるなどして、納車まで約1年が経過したのは想定外だったが、「到着をワクワクしながら待つ時間が増えただけ」と意に介せず。現状はまだ本格的な走行ができておらず、お楽しみはこれから。いつかはサーキット走行も模索中だ!

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20代の頃にアメリカ留学し、そこで見たマスタングGTに一目惚れしたスグルさん。留学時にシエナを所有していたが、日本で所有するアメ車は現在のマスタングが初めて。CERVINISのエレノアバージョンキットを装着し、アイバッハダウンサス、フロント6・リア4ポッドのブレンボキャリパー、ドリルドスリットローター等でブレーキ強化。車検を普通に通ることも考慮し、マフラーは爆音仕様から変更し、サイドはダミーで残して純正へ戻されている。ホイールはTWS・20インチ、タイヤはNITTO NT555G2。

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以前まで所有していた国産車はスーパーチャージャーを搭載してサーキット走行を楽しんでいたこともあり、マスタング購入と同時にスーパーチャージャー搭載、強化クラッチを依頼。「アメ車は車重が重く、低速からのレスポンスが悪いと思ってSCが必要と判断したんです。今後またチューニングで車両を預けるのもご迷惑なので、今のうちにやってもらおうとお願いしました」。他にCARBOXオリジナルSCTなどでチューニングが施されている。いずれは富士スピードウェイで走行することも検討しているようだ。

OWNER : スグルさん


撮影協力:裾野カンツリー倶楽部
HP:https://www.susono-cc.co.jp


CARBOX【カーボックス】
TEL:082-815-8448
http://www.bs-carbox.jp/


PHOTO &TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2021年 8月号掲載

アメ車マガジン2022年2月号 絶賛発売中!

アメ車マガジン 最新号 本日発売!

今年で6回目となるアメ車マガジンミーティングZも回を重ねるごとに参加台数と出展ブースが増えており、昨年は出展車両が200台以上、出展ブースが16件、一般来場もチケットが足りなくなるほどの盛況ぶり。今年も200台を超すアメ車と出展ブースが会場を華やかに彩ります。そんな会場の様子を余すことなく徹底リポート!

もちろんその他にも最新モデルやデモカー紹介、アメリカンカルチャーをテーマとしたコラムなど、充実した内容が盛りだくさん!

2022年2月号もお見逃しなく!

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艶は褪せても魅力は増すばかり、ラットと一言で片づけられない魅力が詰まったエルカミ

1967 CHEVROLET el camino

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RUSTY ヤレこそ粋なラットスタイル

アメリカかぶれは気分じゃない、本場アメリカの生を肌で感じたからこそ生み出す臨場感!

行列のできるハンバーガー& エスプレッソのお店として人気のnutmegを営むHARUさん。4年前に開業するまでの間、様々な人生経験を積み、本物を見極める研ぎ澄まされた洞察力に秀でた彼が開業直後に手に入れたラット& クールなエルカミーノ!

磨いて飾るよりもラフにカジュアルに乗りこなすべき

大阪府堺市中区深井北の道路沿いの、駅近でもなくアクセスが抜群とは言えない立地条件にもかかわらず、時間帯によっては長蛇の列が起きる程に人気を博すハンバーガーショップ「ナツメグ」を営むHARUさん。その彼が10年以上愛用するモーターサイクルが79年型ショベルヘッド、そして開店直後に縁あって手に入れたのが紹介する67年型のエルカミーノだ。

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どちらもその筋の玄人が好む通好みであるが、若くして目利きが良いのには理由がある。実は彼、大阪のアパレルショップで店長を務めた後に、100万円を貯めて単身渡米。漠然と「ハンバーガー屋さんをやりたいな!」と心に秘めつつも、スケートボード片手にサンフランシスコからオレンジカウンティまでを縦断していた際、その途中で立ち寄ったグランドキャニオンを目の前に「やるなら中途半端じゃなく、一流を目指す!」と決意が固まったと言う。

帰国して即行動に移すべく東京へ。東京でナンバー1の人気を誇る「THE GREAT BURGER」を主軸に様々なハンバーガーショップで修業を積み、レストランやバーで接客業のイロハを学ぶ。また、エスプレッソにも情熱を注ぎ8年にも及ぶ実績を積んできた。大阪へ帰るキッカケとなったのは父親の入院。急に倒れて危篤と聞いた時に「長男の自分が傍にいないと」と即地元へ。そのまま急ピッチで準備を進め、父親に何かあったらすぐに駆けつけられる距離間でハンバーガー屋さんをやることに。そんな心配も良い意味で裏切られ、今ではすっかり元気に復活した父は、時折お店に顔を出しては息子のハンバーガーとラテに舌鼓を打っているそうだ。

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エルカミーノとの出会いはちょうどこの頃、東京から地元に戻ってお店をやり始めたばかりの時だ。お客さんとして訪れたナオキモータービルドの宮田氏が乗りつけたエルカミーノ。彼をクルマ屋さんとは知らずに「いいっすねぇ!いつかエルカミーノ乗りたいと思っていたんですよ。憧れのクルマ!」と語りかけると、一呼吸沈黙の後に、宮田氏から「コレ売り物なんです」と聞き、細かい現車確認や値段交渉もなく二つ返事で「買います!」と即決した。通常はクルマ屋さんへ出向き、吟味して試乗して見積もり取って買うって流れではあるが、買い方がカッコ良すぎるし売り方も斬新。話を進めていくと同級生だったことも発覚して意気投合。いまでは常連さんとして頻繁に訪れる間柄に。即決の理由を伺うと、一目見た時から直感的に「この人は同じ匂いがする。任せておけば間違いない」みたいなものを感じたと話す。

その嗅覚どおり、納車されたエルカミーノは期待値を大きく上回るグッドコンディションだったと満足気。見た目はラットでも気負いせずラフに普段の足として乗りたい彼にとって機関は絶好調じゃなきゃ困る。そんな彼の気持ちを汲んで仕上げられている。洗車は専ら洗車機、愛犬パティを横に乗せ、煙草をくわえてサラッと走り去る姿は、50年以上昔のヴィンテージモデルを微塵とも感じさせない。気取らずラットに、フラットな感覚で乗りこなす様は、アメリカ郊外の青年が当たり前に乗る感じに通じるものがある。愛車は人を映し出す鏡、ラットなエルカミーノはナツメグHARUさんの人生観を紐解く、大きなツールの一つと言えるだろう。

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マットなボディに所々塗装剥がれや錆が浮いている様は長い年月を経て自然に発生したものでリアル。購入してから加えたものは、お店のサインを描いてくれた大阪市大正区の「ビッグサイン」にお願いしてリアウィンドーに入れてもらったお店のロゴのみ。オリジナルの良さを色濃く残す辺りが粋。

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5スポークのフロント18インチ、リア20インチで、前後異形サイズの履きこなしはナオキモータービルドセンスの賜物。ほど良く錆びれたセンターキャップも雰囲気良し!

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多少破れの目立つオリジナルシートはありのままをストックしつつも、ビンテージエアや電動ファンの追加で渋滞対策、猛暑対策は万全。愛犬パティを乗せるのにエアコンが効かないのは致命傷。1人で乗る時は三角窓と窓全開のスタンス!

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見た目はラットでもエンジンはしっかりと整備やメンテナンスが行き届いておりデイリーユースも絶好調。当時物の350エンジンが奏でるV8サウンドを窓全開で楽しむ辺りが粋!

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1983年生まれなので同年代のショベルヘッドを探すも、その筋の方から79年型がエンジンの当たり年だと聞いて購入。毎日通勤で店に乗りつけて、チェーンで直に繋ぐスタイルもHARUさんらしい。

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OWNER : HARU


The Burger Stand nutmeg
住所:大阪府堺市中区深井北町733-2
TEL:072-247-7077
URL:https://www.nutmeg-burger.com/
営業時間★
11:30~21:00(LO 20:00)月/水/金
11:30~15:30(LO 15:00)火/木
11:00~23:00(LO 22:30)土
11:00~22:00(LO 21:30)日/祝
定休日★なし
駐車場★あり

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アーリーアメリカンな佇まいとは裏腹に、日本のパン屋さんと2カ月試行錯誤した末に完成したオリジナルのバンズ、そして国産和牛100%のパティを採用しており、お年寄りから小さな子供までを虜にするハンバーガーは老若男女を問わずリピーター続出中!

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看板犬パティ
ワンちゃん店内同伴もOK♡


THANKS:Naoki Motor Build
TEL:072-236-7300
HP:http://naoki-mb.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 8月号掲載