とりわけロー&ロングなシルエットを獲得したインパラ

1960 Chevrolet Impala 4door

1960 Chevrolet Impala 4door

とにかく低いチョップ&スラムド!

ただでさえロー&ロングに特化したフルサイズのインパラの中でも、チャームポイントの「バッドウィング」によって際立つスクエアなボディの存在感を強烈にアピールする個体!ホイールまでガッツリと被ったかなり低い車高スタンスをはじめ、大幅なチョップトップによるあからさまに低いルーフなど、ストックの状態を知らない人が見ても、明らかに「カスタムカー」としてアレンジされていることに気がつくであろう状態。

フルサイズのアメ車によるロースタンスのカスタムカーがひしめく会場内においても、そのとりわけ低い独特のプロポーションで目立っていた。プライベーターならではの思い切りの良い作業っぷりが感じ取れるチョップ&スラムドなインパラ。大胆なチョップトップやチャネリングによって、とりわけロー&ロングなシルエットを獲得。

ベース車はややこしい4ドアだったりと、ショップでは成り立たないメニューもふくめDIYとして楽しんでいるスタンスがなんともステキなのだ。塗装や内装の状態からは、完成は程遠いといった雰囲気だが、オーナー自身は、作業をすることで愛車とのスキンシップが図れているかようで、満足げな笑顔で語ってくれた。

1960 Chevrolet Impala 4door

あからさまにカスタム状態であることが分かる内容&状態も、オーナー自身によるDIYであることで応援したくなる。できるかできないかは二の次で、とにかく実践するオーナーの意気込みが素晴らしい。所有歴はすでに15年ほどで、この状態で自走参加というところも◎!

1960 Chevrolet Impala 4door

とにかく低く長いプロポーションが特徴的。入手した時点で現状のカットしたウィンドシールドが装着されており、それを基準に後方に行くに連れ低くなる独自のシルエットによるルーフをDIYにて加工。ピラーレスのハードトップボディなだけに目立たないが、ベース車はなんと4ドア。

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足回りには油圧式のサスペンションを採用。チャネリングやロッカーパネルのカットなどによって、ガッツリとフェンダーがホイールにかぶる低いプロポーションを構築している。

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外観からでは独自に制作したカーソントップに見えるルーフは、ヘッドライナーのない状態なので一目瞭然なとおり、ストックを加工している。ダッシュ周りや内張りはほぼストック状態だが、リアシートは現在撤去中。

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細めのホワイトリボンタイヤに、クロームが映えるサプリウムホイールの組み合わせが個体のキャラクターともマッチしていい感じ。

Coast Line Rod & Kustom Reunion
Sunday April 18,2021 at Rinku north


Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

本国ユニバーサルエアがジェットシティを単独指名

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大幅なカスタムリニューアルを施し来春からアメリカカスタムショーに参戦、最終目的はSEMA SHOW 2021

本国ユニバーサルエアがジェットを単独指名

アメリカのラスベガスで開催される、世界最大のアフターパーツの祭典「SEMA SHOW」。クルマメーカーはもちろん、世界中のパーツメーカーやクルマ業者がブースを構え、個性ある最新パーツを身にまとったクルマ達が広大なエリアに展示される。日本のオートサロンに近いイメージだが、規模は数倍デカく、当然ながらアメ車比率も高い。ゆえに、アメ車の最新のカスタムパーツはSEMA SHOWから発信されることも多く、開催される10月末には、日本のアメ車ショップも視察と商談を兼ねて続々とアメリカへ飛び立っていく。

しかし、そんなSEMA SHOWだが、2020年の開催は新型コロナウイルスの影響で中止とアナウンス。「そうか、残念。しょうがないね」と簡単に言いたいところだが、実は広島のジェットシティで、SEMA SHOW 2020にデモカーであるマスタングを出展するためにカスタムプロジェクトが進行中で、その模様を順次掲載する予定だったのだ。

ジェットシティがSEMA SHOWに車両出展するのは、本国ユニバーサルエアとのコラボレーションによるもの。2020年で20周年を迎えたユニバーサルエアが会場に大々的なブースを構えることを決め、代表的モデルとして、遠く離れたジェットシティに車両展示をオファーしてきたのだ。

それがまさかの中止となり、さぞジェットシティも混乱しているはず…と思いきや「バタバタの作業が続いていたんで、だいぶ余裕ができましたね(笑)」と、6月から続いていた多忙な作業を少しスローダウンできるとあって、代表の萩原氏はホッとした様子。だが、大掛かりな作業は予定通り進める予定で、余裕が生まれた日程は詳細を煮詰めていくために使っていくという。2021年のSEMA SHOW出展なら急ぐ必要はないのでは?と思うが、作業は年内には終わらせて、来年早々に車両はアメリカに向けて出発する。その理由は、SEMA中止の発表と同時にユニバーサルエアから、2021年カリフォルニアで開催されるカスタムショー参加の打診があり、それを引き受けたのだ。ジェットのマスタングは、2021年春から幾つかのカーショーを転戦し、最終的にSEMA SHOW2021に出展するということになる。

ではマスタングはどう変わるのか。スムージングしたLBオーバーフェンダーはそのままに、ワンオフのグリル・マフラー、GTウイング・フロント&サイドスプリッターを装着。ボディペイントは、現代の車両にあえてクラシカルなイメージのあるフレイムスを取り入れたホットロッドスタイル。最新の塗料を使い、日本を代表するペインターの技術を用いることで、まったく新しいフレイムスが完成した。ユニバーサルエアとのコラボだけに、エアサスはもちろんユニバーサルエアだが、既製品では完全着地は不可能なため、ワンオフで共同開発したものを使用している。オーディオはキッカーで、内装の張替えも予定されている。

作業はジェットシティだけではなく、日本を代表するビルダーも協力し、着々と完成に向けて作業は進む。完成披露はアメリカ出発直前になると思うが、まずは現在の姿を紹介していこう。

JET CITY Demo Car MUSTANG
アメリカに上陸するのはコレだ!

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LBワークスの代表的パーツであるワークスタイプオーバーフェンダー(F/5cm・R/8cmワイド)を、ボディに合わせてスムージング。LBワークスのフロントディフューザー、フロントカナード、サイドディフューザー、リアディフューザー、ダックテールを装着。ホイールはサビーニ・CARPI・20インチ(F20×10J-40、R20×12J-40)、タイヤはファルケン(F235/30ZR/20、R295/35ZR/20)。ここ
に話題のトゥルースパイクラグナット・クラウン(ジェットシティ正規代理店)をセットし、ゴールドのホイールにさらなる刺激を与えている。加えてKRZスポーツエアサスを組み込み、ジェット流加工によりロースタイルを実現。

SEMA SHOW出展のユニバーサルエアから出された条件は完全着地すること

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本国ユニバーサルエアからSEMA SHOW出展のオファーは、実は2年前にもあったが、日程的な部分で実現しなかった。今回は満を持して作業に取り掛かったのだが…。出展のため、ユニバーサルエアから唯一言われた条件が「完全着地」。既製品では着地は不可能なため、サスペンションは共同開発したワンオフタイプを装着する。システムはAIR LIFTで、ボディ加工も行なわれる。

最新塗料と最高のペインターによる芸術品が完成!

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現行車両に90年代風のフレイムスペイントを入れながら、現代のフレイムス&リアルフレアを合わせ、新旧ミックスさせたHOT RODスタイルがボディペイントのテーマ。それを実現するため、日本のカスタムペイントの第一人者である、TMオートサービスの市場氏に作業を依頼。マスタング純正オレンジでオールペンしたあと、見る角度や光の角度によって発色が変わる偏光性塗料エキショウのJade を使いオールペンし、その上にショーアップの新塗料であるエンヴィーキャンディのシグナルレッド、フレイムオレンジ、クロームイエローの三色でグラデーションでフレイムス塗装。さらに、過去にSEMA SHOWでエアブラシのデモンストレーションを行なったこともある、エアブラシアーティスト・A-HAND 氏に、フレイムスにかぶせてエアブラシでリアルフレイムスを描いてもらっている。

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LBワークスのオーバーフェンダーは残し、グリルやGTウイングといった部分をワンオフで取り付ける。インテリアも張替えを行なっていくため、内張りも取り外されている。キッカーを使ってトランクオーディオ作成。ワンオフマフラー装着のため、リアバンパー&ディフューザーは加工されて取り付けていく予定だ。


■ TM AUTO SERVICE
http://www.tmautoservice.com/
■エアブラシアーティスト・A-HAND
Instagram:aya.ahand


ジェットシティ
TEL:082-820-0377
HP:http://carshop-jetcity.com


photo:高原義卓
text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 11月号掲載

-フリースタイルで行こう- #12 映画「フォードvsフェラーリ」の世界観

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-フリースタイルで行こう- #12 映画「フォードvsフェラーリ」の世界観

今回は本誌読者なら絶対に観たであろう、絶対に観るべき映画「フォードvsフェラーリ」をフィーチャー。アメリカのフォードとイタリアのフェラーリとの対カンパニーの戦いのドラマであり、その中での苦行を成し遂げた偉大な人物達の実話がベース。エキサイティングな映像と、ドラマチックで感動的なストーリーがスバラシイのです。

60年代のモータースポーツシーンをリアルな映像で体感できる極上ムービー

月日が経つのは早いもので、当コーナーも今回で12回となりました!「フリースタイルで行こう!」というだけに、クルマに限定せずに好き勝手なテーマで暴走しようかと思っていたのですが、根が真面目なせいか(?)有能な編集部のさり気ない誘導があるのか(?)意外にも真面目にアメ車がテーマとなっています。

最近はクルマが主役ともいえる映画やその劇中車をテーマにしていますが、今回もあえて映画がテーマ。本誌読者なら絶対に観たであろう、絶対に観るべき映画ということで、「フォードvsフェラーリ」をフィーチャー! レースでのバトルだけでなく、アメリカのフォードとイタリアのフェラーリとの対カンパニーの戦いのドラマであり、その中での苦行を成し遂げた偉大な人物達の実話という点でも必見です。そして、60年代のモータースポーツの頂点をリアルな映像で体感できるという点でも最高な映画なのです。普段は映画館に行くことがほとんどない自分も、そのエキサイティングな映像と、ドラマチックで感動的なストーリーの良さに、2回も観に行ってしまったほど。

シェルビー

フォードはレースに参入して評判を高める一貫から、レースを基軸に活動するフェラーリの買収を企てるのですが、フェラーリからは屈辱的に拒絶されるのでした。完全に馬鹿にされたとして怒ったヘンリー・フォード2世は、ル・マン24時間レースにおいて、フェラーリを打ちのめすことを誓うのです。そこで元レーサーであり、レーシングカーデザイナーでもある、キャロル・シェルビーを招き入れることに。そして、レーシングカーの開発において重要な役割を果たす信頼のおける有能なレーサーとして、友人でもあるケン・マイルズを助っ人として引き込むのです。マット・デイモン扮するシェルビーは、元レーサーとしてのキャリアを活かし、伝説のACコブラをリリースするスポーツカー製造者となるビジネスマン肌。一方、クリスチャン・ベール演じるケン・マイルズは、才能あふれる人物ながら、気に入らなければ相手が誰であろうと罵るような利かん坊なキャラクター。そんな濃厚で癖のある二人が、巨大企業との柵のなかで対立しながらも、目標に向かって突き進み、勝利を収めるのです。実話がベースとなるサクセスストーリーとして、クルマやレースを超えて楽しめる映画でもあるので、ファミリーにもオススメできます。

そして、なんといっても、往年の名車達がバトルするレースシーンをはじめ、フォードGT40開発中の格納庫、フェラーリのファクトリーから、街中を走る主人公達の愛車に至るすべての登場車両が、抜群に魅力的なのです。レース中での「7000回転の領域」における研ぎ澄まされた感覚の描写が印象的で、個人的には、マニュアル車を運転する際に、そのシーンを思い浮かべて、完全にケン・マイルズになりっきって、盛り上がっています!

実話がベースの映画ですし、フォードびいきなアプローチなだけに、『実際は、もっとこうだった!』などのマニアックな突っ込みどころはあるにせよ、とにかくアメ車好き、レース好き、ホットロッド 好き、クルマ好きであれば、間違いなく興奮できるシーンが満載なので、まだ観ていないという方は、何はともあれ必見です!!

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打倒フェラーリ に向けて開発されたル・マン参戦車。64~65年のGT40では、時速200マイル( 約320km)で空力的無問題でトラクションが得られずにクラッシュ。改善版のMkIIでは、実際のレースにおいて時速210マイル(約337km)を発揮。1966年のル・マン24時間レースでは、ブルース・マクラーレン、クリス・エイモン組のカーナンバー2のクルマが優勝、1、2、3 フィニッシュのフォードが表彰台を独占という、まさに映画のようにドラマチックな結果を得たのでした!

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キャロル・シェルビーといえば、ACコブラの産みの親として、国内でも広い範囲で自動車ファンにはお馴染みの存在。ル・マンでの優勝をもたらす上でも、GT40の開発においても、最も重要な役割を担った伝説のレーサー。そしてケン・マイルズこそが、このストーリーにおいても主役。二人の俳優と本人とのルックス的な共通点もさることながら、キャラクターとしての雰囲気がとてもいい感じで◎なんです。特に利かん坊なケン・マイルズのキャラがクリスチャン・ベールにハマっている! そんな魅力の映画が「フォードvs フェラーリ」なのです。

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1966 FORD GT40 MK Ⅱ

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1966 FORD GT40 MK Ⅱ

シェルビーアメリカンのミニカー、グッズ販売部門である「シェルビーコレクティブル」からはシェルビー所以の1/18スケールダイキャストモデルを多数リリースされている。こちらのGT40のストリート仕様は左ハンドルとなっている。ちなみにレースカーはイギリスフォードが携わっていたので右ハンドルとなる。

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1966 FORD GT40 MK Ⅱ

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1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1966 FORD GT40 MK Ⅱ

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1966年のルマンを制したGT40 MK Ⅱのレースカーはシェルビーコレクティブルは1/18ダイキャストモデルとして、ケン・マイルズがドライブした1 号車とはじめ、2号車、5号車もラインナップ。他にもケン・マイルズが搭乗し1966年のセブリング12時間レース時の98号車や、デイトナ24時間レース時の1号車などもモデル化されている。

1/18 Exoto:1966 CORVETTE GRAND SPORT

1/18 Exoto:1966 CORVETTE GRAND SPORT

コルベットの産みの親である、ゾーラ・アンカス・ダントフによって、ルマン24時間レース・GTクラス参戦車として製作されたC2クーぺのスペシャルバージョン。ハンマーヘッドシャークを思わせる固定式ライト、ワイドなヘンダーフレアー、トランクリッドなど、レースのレギュレーションに則ったアレンジが特徴的。トータルで5台のみが製造され、現在でも5台とも現存。スーパーコルベットの象徴として、GS( グランスポーツ)のネーミングはC4、C6、C7の特別仕様車で採用されている。ミニカーはエグゾトがかつてリリースしている。

1/18 KYOSHO:1964 SHELBY COBRA 427 S/C

1/18 KYOSHO:1964 SHELBY COBRA 427 S/C

イギリスのACカーズによるロードスターをベースに、フォード製アメリカンV8を搭載した伝説のマシン。アメ車ファンはもちろんのこと、英国車エンスーからも評価の高い60年代を代表するスーパースポーツとしてお馴染み。トリビアなエピソードに、1号機の制作は、目玉のロゴでお馴染みのムーンアイズUSAのガレージで行なわれ、販促用のカタログ写真は、自動車専門誌にも携わった創設者のデーン・ムーンが担当していたりするのだ。そんなコブラは人気車なので多くのメーカーがモデル化しているが日本の京商版がもっともハイディテールだ。

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1965 SHELBY DAYTONA COUPE

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1965 SHELBY DAYTONA COUPE

ロードスターであるコブラに対するクーペ版。単にクーペ化したのではなく、GMでコルベットのデザインに関わった、ピート・ブロックがデザインを担当。スパッとカットしたようなテールなど、フェラーリGTOや60年代のGTレースカーに共通するフォルムが特徴的。このデイトナクーペもシェルビーコレクティブルがダイキャストモデルとしてリリース。他にはハイクオリティモニカーメーカーのエグゾトもダイトナクーペをモデル化しているが、元々定価が高いこともあるが、発売からかなり時間が経過しているために超高額になっている。

1/18 SHELBY COLLECTIBLES:1965 SHELBY GT350R

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ポニーカーとして新たなセグメントを築いた大ヒットモデルであるマスタングのホットバージョン。ルマンを制したキャロル・シェルビー率いるシェルビーアメリカンによってアレンジされた、ある意味メーカー純正ホットロッド 。数値的なスペック以上に、実際の性質はレーシングカー的にかなりハードだったため、後のモデルではかなりスポイルしてストリータブルになった。そんなシェルビーGT350やGT350Rもシェルビーコレクティブルがリリース。60セカンズのエレノアも同社からリリースされているのでマスタングファンはチェック!

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。

アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

半世紀近く経過したビンテージマッスルでも、幅広いネットワークを駆使し自社輸入を実施!

1970 Dodge Challenger / 1973 Pontiac FireBird

1970 Dodge Challenger / 1973 Pontiac FireBird

THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

今では全国にアメ車専門店はあるが、1957年から60年以上に渡りアメ車の販売・整備を行なってきたバーニーズ。現行モデルはもちろん、ビンテージカーも積極的に自社輸入を実施。今回は日本に上陸したばかりの2台のマッスルカーを紹介しよう。

60年以上の歴史を誇るバーニーズはGMの正規ディーラーを経験したことで、豊富なノウハウを蓄積し、GMの認定サービス工場に指定されている。言わばその高い技術力は、GMからお墨付きを与えられているというわけだ。そんなバーニーズでは、やはりGM系をメインに取り扱うが、もちろん他メーカーの車両も販売中だ。

今回ピックアップするチャレンジャーとファイヤーバードは、実は2021年に日本に輸入したばかりの個体。どちらも日本未登録車なので、半世紀前のクルマでありながら初回は3年間の車検が取得可能!また日本の場合、初年度登録から13年が経過すると自動車税が15%アップするオカシナ法律がある。大排気量が魅力と言えるビンテージマッスルオーナーにとって高額な自動車税は大きな障壁。だが、税率がアップするまでかなり猶予があるのは非常に魅力的なポイント。

バーニーズの藤田社長は「マッスルカー=大排気量という図式にこだわらず、経済性も考えた車両を敢えて輸入しています。走りが楽しめつつも、お財布にも優しい、そんなクルマを今後も輸入しようと思っています」とのこと。闇雲に加速するのではなく、心地良くクルーズしたい。そんなアメ車が欲しいなら、バーニーズに相談してみよう。

1970 Dodge Challenger
ストック風のスタイルに見せつつ走りも追求した仕様

1970 Dodge Challenger

それでは、チャレンジャーの細部を見てみよう。基本的にはオリジナル風のスタイルをキープしており、ブルーの内外装にホワイトのバイナルトップがあしらわれ、非常に涼しげな印象。エンジンは318を搭載しており、アルミ製のラジエーターファンに換装済みで、オーバーヒートへの対策も万全と言える。

1970 Dodge Challenger

実はこの車両、アメリカでの全履歴が残されており、それによるとリーフスプリングはホッチキスに変更。ショックはライドテックのFOXを装着し、かなり引き締まった乗り味となっている。マフラーはT/Aグレード風に変更し、リアウイングは兄弟車のクーダによく見られるタイプを装着する。

燃料タンクやホース類もしっかりとリフレッシュされていることによって、旧車特有の不安要素も可能な限り除去。見た目はノーマルチックだが、その気になればしっかり走れる!そんなさりげない仕様だ。

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初代チャレンジャーの中で、比較的初期のモデルに属する。現行モデルで言うところのB5ブルーのような鮮やかなボディカラーに加え、純白のバイナルトップが夏の強烈な日差しを感じさせてくれる。リアスポイラーはトランクに直接装着するタイプではなく、クーダなどに見られるGTウイングを先取りしたようなタイプを装着する。

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エンジンはオリジナルの318をそのまま搭載。大掛かりなチューニングなどは施されていないが、ラジエーターをアルミ製の大容量タイプに変更されているため、確実に冷却し安定した走りを実現する。

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ショックは前後共ライドテックのFOXに変更。リアのリーフスプリングはホッチキスに交換し、ノーマルよりも引き締まった印象とのこと。なお燃料タンクやホース類もリフレッシュ済みで安心感も高い。

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ボディカラーだけでなく、インテリアもブルーを基調とする。今では考えられないような内装色だが、この独特な内装色こそ、ある意味60〜70年代のアメ車らしいところと言える。新車同然とはいかないまでも、半世紀前のクルマとは思えないほど良好な状態だ。

1973 Pontiac FireBird
当時のテイストをそのまま味わいたい人に最適な1台

1973 Pontiac FireBird

続いてはファイヤーバード。日本ではトップグレードのトランザムばかり注目されているが、敢えてスタンダードなグレードで、軽快に流すのもアリ。第二世代のファイヤーバードは通算3タイプのフロントマスクが存在するが、この車両はもっとも初期のスタイル。ボンネット上にはラムエアーと呼ばれる特徴的なエアスクープが鎮座しており、見るからに〝ヤバそうなオーラ〟を醸し出している。

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そのボンネットの下には、350のV8を搭載。美しくリフレッシュされているが、補記類も含めオリジナルのスタイルをキープしており、デビューした当時の乗り味を楽しみたい人には見逃せない個体だと言えるだろう。

車内を見て見ると、インパネにはウッドパネルがあしらわれ、レザーシートも装備。スタンダードグレードと言いつつも当時としては充実した装備内容なので、走りだけでなくラグジュアリー性も重視したい人にオススメだ。

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第2世代のファイヤーバードはフェイスリフトのたびに角張っていったが、オリジナルは比較的丸みを帯びたスタイル。トランクと一体になったリアスポイラーや、ラムエアーを備えたボンネットなど、実に個性的なスタイルと言える。ワインレッドのボディカラーにブラックのバイナルトップがよく似合っており、この時代のアメ車らしいポイントと言える。

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ファイヤーバードといえば、翼を広げたマークがアイデンティティの1つ。ボンネットにはラムエアーがあるので、リアビューにさりげなく装着。大人にはこれぐらいがちょうど良いかもしれない。

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ボンネット上には、ラムエアーと呼ばれる特徴的な2つのエアスクープを備える。エンジンは350を搭載。マッスルカーらしいパフォーマンスが体感できるが、自動車税も比較的リーズナブルなので、賢い選択と言えるだろう。

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ウッドパネルとレザーシートが奢られたインテリア。スタンダードなグレードでありながら、ただ走るだけでなく快適な移動空間も追求している。2ドアスペシャリティカーの先駆け的な存在で、いまの国産車では絶滅したジャンルと言えるだろう。


BERNESE
住所:三重県津市藤方530 番地
TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp
営業時間:10:00 ~20:00
定休日:水曜日

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PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

元祖スラムドこと“レッドスレッド”としてアレンジされた50年型マーキュリー

1950 Mercury 2door Coupe

1950 Mercury 2door Coupe

レッドスレッドならではのスリークなフォルムの王道

元祖スラムドこと“レッドスレッド”としてアレンジされた50年型マーキュリー。王道のアプローチの中にも、独創的で美しいシルエットを盛り込んだ秀作!“レッドスレッド” ならではのスリークなフォルムと、ストックが持つディテールの魅力がバランス良く共存する。

ハイクオリティな作業によって成立した自然な仕上がりの美形

サード(49~51)のマーキュリーといえば、低く流れるようなフォルムが特徴的な「レッドスレッド」カスタムを象徴する存在。新車当時に制作された「ヒロハタ・マーキュリー」は、カスタム史上最も有名な個体として、日本でも知られる存在。しかし、ストックの状態では、一見したルックスは整っているだけに、キャビンのフォルムが縦方向に高いのが気になる。それだけに、ルーフの高さを切り詰める「チョップトップ」は、サードのマーキュリーをカスタムするうえでは必須メニューだ。

1950 Mercury 2door Coupe

一言でチョップトップといっても、複雑な三次曲線で形成されるルーフの形状をバランス良くアレンジするには、緻密な計算、丁重な作業、そして高いセンスが必要。この個体のルーフは、フロント側は5インチだが、リア側を6インチとすることで、テールのデザインがよりスムースで引き締まった印象なのが特徴。Bビラーの傾斜角も絶妙にアレンジすることで、全体的にバランスの取れたスムースなシルエットを構築。テールレンズは質素ながら希少なストックを採用。それによってルーフのデザインが際立ち、シンプルかつ新鮮なルックス。エアサスを導入した車高プロポーションのアレンジによって、チョップトップによるスムースなシルエットの美しさがフォーカスされる。

制作は、レッドスレッドのマーキュリーの専門店的な存在としても知られるボーダーズによるもの。まるでストックのように均整の取れたシルエットの美しさが際立つ。外観だけでなく、「パワートレインや配線なども一貫してアップデート化されているため、信頼性の高さもこの個体の大きな魅力だ。

1950 Mercury 2door Coupe

後方に向けて低くなる独自のフォルムを構築するうえで、チョップトップは前方5インチ、後方6インチ。Bピラーの絶妙な傾斜角も見事。ヘッドライトのフレンチングやパーキングライトやモール類のスムージングなど、お約束のメニューから、各コーナーのラウンド加工といった地味なメニューをこなしつつも、グリルやテールレンズは、状態の良いストックを活用。

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600cfmのエーデルブロック製キャブレターを持つマイルドパフォーマンな350ciエンジン&3速ATのTH350のパワートレインは定番のGM製でアップグレード。エアコンを装備していないだけに、エンジンルームはいかにも往年のアメ車といった感じでシンプルなルックス。

1950 Mercury 2door Coupe

後方に向かうほど傾斜角がつく独特のシルエットにアレンジした美しいボディがとにかく魅力的。レッドスレッドの秀作マーキュリーが集結した会場の中でも、その特有のフォルムによって高い存在感を放っていた!派手さは無くとも、コーナー部のラウンド加工や、ウィンドーのワンピース化などの地味ながら丁重な作業の積み重ねもこの個体の魅力に大きく貢献。

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メーターが5連想でセットされるダッシュパネルは、49年型特有のディテールながら、50年型のこの個体にはスワップされていた。これはオーナーにとってはチャームポイントとなっており、本来のコラムからフロアへとシフターはアレンジ。

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ホワイトウォールタイヤにキャデラック用のハブキャップという王道の組み合わせ。タイヤはBFグッドリッチ 7.10-15と大きいため、ここまで低いプロポーションではタイヤが干渉する限界の状態。足回りはフロントはストックにドロップスピンドルを装着。リヤはストックのリーフスプリング。

Coast Line Rod & Kustom Reunion
Sunday April 18,2021 at Rinku north


Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

ストックの魅力を引き出す正統派カスタムが主流のスラムド

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Coast Line Rod & Kustom Reunion
Sunday April 18,2021 at Rinku north

クールなロッド&カスタムがグッドロケーションな海岸沿いに集結するミーティングイベントがコーストライン・ロッド&カスタム リユニオンだ。国内有数の有名車が勢揃いしながらも、会場はフレンドリーな雰囲気でなんともアメリカンなのだ。今回はイベントの模様と、注目のカスタム車両をフィーチャーしていこう。

クールなロッド&カスタムの粒揃いの個体が集結

クルマのホビーの世界でも、時間の経過と共にトレンドが移り変わり、スタイルやジャンルもどんどん細分化やクロスオーバー化が加速している。ホットロッド、カスタム、ローライダー、フィフティーズスタイルなどの、定番的なジャンルであっても、複数の要素を盛り込んだり、インパクトだけを狙ったモノなど多様化が進んでいる。情報過多なご時世だけに、良し悪しはスペックで判断しがちだが、それだけに、王道を貫いたオールドスクールの魅力が際立つのだ。イベント自体も規模の拡大などに伴ってクロスオーバーが進むことで、本来の趣旨や趣向が薄れてしまったり…。

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その点このイベントは、規模こそは100台程度とミーティング感覚だが、クラシックなアメ車をベースにしたクールなロッド&カスタムの粒揃いの個体ばかりが集結している点がポイント。イベントを主催するカークラブの「ストロンガーズ」メンバーの車両がそうであるように、ストックの魅力を引き出した正統派のカスタムが主流となっており、イベント参加者、出典車両ともに、いい意味でオールドスクールな王道路線を貫くタイプといった感じ。選択車種にしろ、施されたアレンジのスタイルやクオリティにしろ、テーマやアプローチが明確に現れている。また、どれもセンスよくまとまっている点も共通している。かといって、変な身内感が無く、会場はフレンドリーな雰囲気なのが◎!ビーチサイドに集結したクールなロッド&カスタムとで、カリフォルニア疑似体験を味わえたのだった。

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会場は、パームツリーのあるビーチサイド、りんくう北芝生公園。海沿いのグッドロケーションな芝生エリアとあって、アメリカンなロッド&カスタム達がとりわけ映える。芝生によって、ローダウンした低いプロポーションも際立って◎!ロッド&カスタム系のカークラブやショップの者が中心に企画されたミーティングタイプのイベント。参加車両が粒揃いなところからも、主催者&参加者の趣向、趣旨が揃っている感じが伝わってくるようだ。

1939 Dodge Club Coupe

1939 Dodge Club Coupe

1939 Dodge Club Coupe

アメリカでも激レアな存在のダッジ・クーペをベースに、大幅なチョップトップをメインとしたボディワークによって独自のフォルムを構築している個体。スリークなテールドラッガーなシルエットは、会場内もとりわけ目立つ存在。

1951 Mercury “Syumerc”

1951 Mercury “Syumerc”

インパクトのあるフレイムスのペイントが目を引く、国内発にしてHot Wheelsがモデル化したことで世界的にメジャーな個体“Syumerc”!横浜HOT ROD CUSTOMショーの限定モデルとして実車のカラーリングを落とし込んだ専用モデルはコレクターズアイテムとしてプレミアムな存在。

1958 Chevy Wagon

1958 Chevy Wagon

ワイヤーホイールならローライダーとしても収まりそうな58シェビーワゴンながら、スポーク部のエッジがシャープなET 製5スポークというのがニクイ選択。リム部はしっかりとポリッシュして、細身のホワイトリボンタイヤとの愛称もバツグン!

1953 Buick “Purple Haze”

1953 Buick “Purple Haze”

ストックの持ち味が最大限に発揮されたカスタム界のリビングレジェンド、ジーン・ウィンフィールドが手掛けた秀作。絶妙なバランスで施されたチョップトップと、スムージングによって抜群にクールなプロポーションを獲得しているビュイックだ。

1932 Ford 5window Coupe

1932 Ford 5window Coupe

少数なりにもストリートロッド系のエントリーもちらほらあった。全体的に大幅にチョップを施したラディカルな仕様が目立つ中、こんなしっとりとしたレストロッドに遭遇。ストック風のワイヤーホイールや、大型ヘッドライトを採用しつつもモダンな印象のあるステキな個体。

1962 Chevrolet Impala Wagon

1962 Chevrolet Impala Wagon

 

ワイヤーホイールに履き替えたらローライダーとしてのイメージが濃厚なアプローチながら、リーバースなクレーガーSSを装着するあたりにベテラン的な高いセンスを感じるインパラワゴン。クルマのキャラクターはホイールが決定付けるのだ。

1965 Oldsmobile 442 Classics

1965 Oldsmobile 442 Classics

一見しただけでは車名が答えられないようなニッチな存在の65年型カトラスといったマイナー車がエントリー。ラグジュアリーにしてマッスルなオールズ442の中でも主張の弱いデザインながら、センスの良いホイール&タイヤのアレンジによって、特有の魅力を放っている!!

1959 Chevrolet Fleetside

1959 Chevrolet Fleetside

ホットロッドの世界では2灯式の57年型が人気だったが、近年のクラシックトラック人気の中で4灯式の58~ 59年型が注目されている。インパクトある顔つきと、低い車高スタンスとの愛称が良い。この手のトラックでのカスタムは、着地系スラムドが主流。

1928 Ford model A 2door Sedan

1928 Ford model A 2door Sedan

こちらのモデルAは、大幅なチョップトップとチャネリングによって、極端に薄いボディフォルムを構築するラディカルな個体。その低いプロポーションゆえに、とりわけ巨大に感じる大型ブロワーを装備するマッシブな仕様なのもポイント大!

1965 Buick Le Sabre

1965 Buick Le Sabre

シャッキとしたボディのプレスラインが際立つスムースなボディワークが見事な65年型ル・セーバー。クロームのビンテージマグ&ホワイトリボンタイヤのセットアップなど、ハイセンスなマイルドカスタムによって、ベース車の魅力が際立っている。

1960 Pontiac Catalina Safari Wagon

1960 Pontiac Catalina Safari Wagon

ルーフ以外はいわゆるパティーナな状態ではあるが、ボディの形状はストレートでしっかりとしているだけに、実用車両として味があるカタリナ・サファリワゴン。ストックよりも低い車高アレンジも貢献して、古着感覚でかっこ良く感じるアピアランスとなっている。

1941 Ford Convertible

1941 Ford Convertible

リアを引きずるようなイメージの“ テイルドラッガー” の愛称で呼ばれる激レアな41年型フォードのカスタム。タイヤがかぶる低い車高と、大幅なチョップトップが要となっている。賛否の割れる個性的なモデルなだけに、オーナーはおそらくベテラン?!


Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

家に帰るのが楽しくなる思い描いた理想のデザインこれが本当の注文住宅

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Let’s AMERICAN HOME

OWNER:Mさんファミリー

細かい部分まで拘りぬいて、理想の家を手に入れたMさん。ジェネラルアメリカンホームのリアルアメリカンデザインはもちろん、一緒に作り上げる本当の「注文住宅」の凄さを実感し、家に帰るのが楽しくなる日々を送っている。

旅行もキャンプも行かなくなりました

5年前にマイホーム計画をスタートさせたMさん。運良く実家近くに土地を見つけ、建築は某大手ハウスメーカーで契約を結ぶなど、話はトントン拍子に進んでいく。だがしかし、当初は低姿勢で頻繁に意見交換をしていた担当者が、契約後に態度を急変させる。人生で一番大きな買い物である住宅建築だけに、後悔のない家を建てたいと思うのは当然のこと。納得の行く話し合いができなくなったことで、Mさんは契約解除を決断。

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再スタートのマイホーム計画として、各地の住宅展示場に通い始めたMさん。これといったデザインに拘ることなく、アメリカン・北欧・日本モダンデザインなど様々なデザインを見ていくなかで、ハーレーを長年所有し、キャンプなどアウトドアが趣味のMさんの心に一番響いたのがアメリカンだった。インスタで「#アメリカンホーム」で検索すると、庭やポーチでのBBQなど、楽しいライフスタイルを送る多くの写真がアップされたこともあり、アメリカンデザインのマイホームを建てることを決意したMさん。

だが問題は、アメリカンホームを建ててくれるハウスメーカーを知らないこと。「住宅展示場で見た家と、インスタにアップされていた家は、同じアメリカンホームでもデザインが違うんですよ」。理想の家は、まさにインスタで出てきたデザイン。そこでインスタを隈なく見ていくと、ジェネラルアメリカンホームという、リアルアメリカデザインを取り入れるハウスメーカーがあることを知る。「同じ愛知県だし、すぐに電話してオープンハウスを見たいことを伝えたんです」。オープンハウスこそ開催していなかったものの、すぐに近くの施工宅を案内してもらい、オーナーさんと意見交換。「細かい部分まで自分たちの意見を聞いて施工してくれるし、やりたいことを全て取り入れた理想のデザインです」と、本当に満足している言葉に感動を覚えたMさんは、迷うことなくジェネラルと契約するのであった。

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ジェネラルの幾つかのオープンハウスを通いながらネットや雑誌を熟読し、取り入れたいデザインを構築していったMさん。その理想の家を建てるためにより広い土地を探し、遂に19年6月にサーファーズハウスをベースにするMさん宅は完成する。「大まかな要望を出し、それに対して幾つかのデザインを描いてもらい、またそこから詳細を煮詰めていく。ここまで自由でいいの? というぐらい本当に自由設計でした。契約前も契約後もスタッフさんの対応は変わらず、ご飯でも食べながら話しましょうかなど、レストランで打ち合わせしたことも(笑)」。奥様も「家のデザインはもちろん、スタッフさんのアットホームな人柄が話しやすかったです」と、家族皆んなが完成をワクワクしながら作り上げたMさん宅。住宅に合わせて初めてのアメ車となる67年型マスタングも購入し、2020年夏には憧れのガレージも完成。

家が好き過ぎて、頻繁に行っていたキャンプも完成以来行かなくなり、キャンプ道具はずっと眠ったまま。旅行に行っても家族皆んなが「やっぱり家がいいね」と家路を急ぐ。「毎日、家に帰るのが楽しい」。その言葉が、満足度を表している。

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当初は実家近くの土地に建築する予定だったが、ガレージやウッドデッキのある広い庭、ポーチなどを理想にしたため、より広い土地(140坪)を探し建築。庭を取り囲むウッドの目隠しは、大工さんと一緒にMさんが貼り付けたものだ。庭は愛犬のドッグラン場でもあり、BBQを楽しむ場所になっている。

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住宅完成から約1年後に完成したガレージ。愛車のマスタングとハーレーを、DIYで製作したリビングスペースから眺めるのがMさんの日課。ガレージにはもう一部屋あり、そこはプロ並みの工具を揃えたDIY ゾーン。ハーレーのカスタムやメンテナンスをするスペースでもある。棚などもMさんがDIYで製作したものだ。

家族皆んなでワクワクしながら作り上げた完全自由設計

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吹き抜けリビングも検討したが、3人の子供部屋の広さを優先。そこでジェネラルが斜め形状の天井に天窓を付けることを提案し、明るさが増した開放感あるリビングとなっている。その天井部分だけにウッドを貼り付けたのもポイントだ。家に帰った子供たちを必ず見られるように、階段はリビングに配置。

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リビングやダイニングに置くソファやテーブルなどは、アメリカ製に拘るのではなく大好きなジーンズ素材のもので統一。ダイニング側は腰壁デザインとなり、一面だけ木材を使ったヘリンボーン壁となる。壁紙に拘るのもMさん宅の特徴で、キッチンの植物柄のほかに、奥様の隠れ部屋でもある(?)パントリー内はウッド&ジーンズ柄となる。5人家族ということで、広いシューズクロークの設置は奥様の要望の一つ。左側2枚のドアからクロークにアクセスが可能。

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トイレは同じブルーを使いながらデザインをアレンジ。家族に女子が3人いるため、バスルームは広い鏡とシンク2つを配置。壁にはタイルを貼り付け、床はヘリンボーン調となり、リゾートホテルをイメージさせる。

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カラフルなガラスが埋め込まれた壁の階段を登ると、2階の中央部にアクセス。3人の子供部屋、夫婦の寝室、書斎の他、廊下には収納ベンチスペースが広がり、ここは奥様の読書スペースでもある。子供部屋は、本人たちにカタログを見せて壁紙、天井、ドアなど好きなものを選ばせた。左写真は夫婦の寝室。ウッド壁は、DIYで余った木材を使ってMさんが貼り付けたものだ。

1967 FORD MUSTANG

1967 FORD MUSTANG

1967 FORD MUSTANG

2020年春に初めてのアメ車として購入した1967年型マスタング。これまで多くのヴィンテージのハーレーを所有してきただけに、アメ車もヴィンテージを選択。ファーストマスタングは年式によって細かいデザインが変わるが、67がMさんの第一候補。偶然にも近くのショップに67の美品車両が入庫しているの見つけ、運命と思い即決。エンジンやミッションがリビルトに載せ替えられ、コンディションは良好だ。雨の日は乗らないのがポリシーだ。


HOUSE Maker DATA
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo &Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

観音開きのドア形状はスタイルと機能を両立するシルバラード

2007 Chevrolet Silverado LT

2007 Chevrolet Silverado LT

“カタチから入る”逸楽アメ車生活

大人6人が快適に乗れるキャビンと広大なベッドは無限の可能性がある

アメ車の中には様々なジャンルがあるが、その一角を担うのは紛れもなくピックアップトラック。西海岸では、一家に1台はあるほど身近な存在だ。日々の買い物はもちろんだが、アウトドアなどのアクティビティにも自在に対応する、楽しめるクルマだ。

ユーザーの使い方次第で可能性が広がる、まさにオーナーの夢を叶えてくれる1台

基本的にアメ車は国産車よりもデカいが、その中でも群を抜いて大きいと感じるのは、やはりフルサイズピックアップ。ボンネットからキャビン部分までの長さは国産コンパクトカーと同程度。さらに後部にはベッドも備わるので、これぞアメリカンサイズを否応なしに実感する。

確かに運転にはそれなりの慣れが必要かもしれないが、「大は小を兼ねる」と言う諺があるように、コス●コで大量の食材を買い出しに行ったり、ホームセンターでガーデニング用品を調達するのにも重宝する。もちろんその本領を遺憾なく発揮できるのはアウトドアシーンで、キャンプはもちろん、自転車やATVも自在に積載可能。まさにできないことなど何もないと思えるほど万能。現行モデルはアップルカープレイなど充実した装備が魅力的で、もはやトラック=商用車という図式は当てはまらない。とはいえネックとなるのはそのプライス。でも手軽にピックアップライフを始めってみたい…と言う人にオススメしたいのが、スカイオートに在庫しているこのシルバラードだ。

走行距離は17万km。国産車の感覚じゃ敬遠するような走行距離だが、モデルイヤーを考えれば少しも不思議ではない。むしろコンスタントに走っていたと考えるべき。「もちろんバッチリ整備しますので、スカイオートを信じてください!」と村上社長は胸を張って語ってくれた。

IMPRESSIONS
ロングホイールベースで乗り味は快適、さらに走りをサポートする装備も充実

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2007年型で、取材時の時点では17万km走行。年間の平均走行距離は1万2000km程度で、アメ車としては少ない部類だ。足回りはノーマルのままで、リアはリーフスプリングを採用するが、長いホイールベースのおかげで快適な乗り味をキープ。変速ショックは多少あるが、平均的なレベルだしスカイオートは車両の販売だけでなく、メンテナンスにも精通しているので納車前にしっかり整備を実施してくれる。トレーラーの牽引装置に加え、ドアミラーも交換済み。直前直右やカーナビはバックカメラと連動しており、初めてのアメ車としても最適。

国産ミニバンよりもはるかに使いやすく、真のマルチパーパスビークルと言える!

2007 Chevrolet Silverado LT

ダッジラムやF-150の様な、ハイパフォーマンスモデルは設定されていないシルバラード。だが観音開きのドアは他にはない個性で、決して奇をてらった訳でなく、実用性も兼ね備えていると言えるだろう。

観音開きのドア形状はスタイルと機能を両立

それではこのシルバラードの各部を見てみよう。グレードはスタンダードなLTで、駆動方式はセンターデフ付きのパートタイム4WDであり、任意の駆動方式が選択できるだけでなく、スリップに応じて自動的にトルク配分を行なうAUTOモードも備わる。エンジンは5.3ℓのV8ガソリンだが、ディーゼルエンジンに匹敵するほどの太いトルクを実現しており、大きく重い荷物を積載しても軽々と走ることが可能だ。

2007 Chevrolet Silverado LT

エクステリアのカスタムとしては、トレーラーが牽引可能なようにヒッチメンバーや電源ソケットを装備。またドアミラーだけでなくデューリーマーカーも装着しているので、牽引免許とトレーラーさえ用意すれば、即座にトーイングも可能。またフロントバンパーは社外品に交換しており、ボンネットの先端に装着したメッキのバグガードと相まって、個性的なスタイルを実現している。

ちなみにシルバラードの最大の特徴といえば、スッキリとしたサイドビュー。キングキャブの様に見えるが、実は観音開き方式の4ドアとなっており、乗降性も良好。フロントシートはベンチタイプで、中央のコンソールを跳ね上げれば、最大6人まで乗車可能。

確かに取り回しは少々苦労するかもしれないが、国産ミニバンにフル乗車して荷物が入らない…なんて悩みは無用。

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フロントバンパーを社外品に交換し、同じくメッキタイプのバグガードも装着。オリジナルはバンパー中央のみメッキだが、全体をメッキ化することでタフな雰囲気を醸し出す。キャビンの上にはデューリーマーカーを装着し、牽引装置も装備。車両単体だけでなくトレーラーヘッドとしても活用可能だ。ベッドにはトノカバーを装着し、荷物が濡れたり汚れたりするのを防ぐ。

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フロントはダブルウィッシュボーン式コイル、リアはリジッド式リーフスプリングを採用。長いホイールベースのおかげで、リーフ車にありがちな不快な突き上げもなく、快適な乗り心地を実現。取材時のタイヤはスタッドレスであったが、できればATタイヤを装着したいところだ。

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エンジンはV8・5.3ℓを搭載。ガソリンエンジンでありながら大排気量が生み出す豊かなトルクのおかげで、ストレスなく走れる。17 万㎞走行したとは思えないほどエンジンルームも綺麗。「スカイオートを信じてください」と言う村上社長の言葉のどおり、納車前にはしっかり整備してくれる。リーズナブルだけど、安心してアメ車ライフを始められる。そんな頼もしいお店と言えるだろう。

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観音開きという個性的なスタイルを採用するシルバラード。リアドアのオープナーは内側だけでなくドアの側面にも備わるので、外から非常に開けやすい。

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センターデフ付きのパートタイム4WD で、駆動の切り替えはダイヤル式。ナビはバックカメラと連動し、ミラーモニターには車体直前と直右の映像を映すことが可能。インパネ周りはシンプルだが、最新のクルマの様にスイッチだらけでもなく扱いやすい。シートはレザーで、乗車定員は6名となる。


SPEC
全長×全幅×全高:5596×2030×1872mm ホイールベース:3401mm エンジン:V8 OHV 排気量:5.3ℓ 最高出力:315hp/5200rpm 最大トルク:338lb-ft/4400rpm トランスミッション:4AT

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ここに注目
スポーティからオフロードまで旧モデルにも個性豊かなモデルが揃う

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もう少しリーズナブルなピックアップが欲しい…と言う人には、1999年から2007年まで販売されていたシルバラードの初代モデルという選択肢もあり。タマ数は少なくなっているが、今回紹介する2代目よりは安いハズ。またダッジの場合シルバラードに匹敵するのはラムトラックだが、その中でもバイパーと同じエンジンを搭載したSRT10というモンスタートラックも存在する。チャレンジャーのヘルキャットやデーモンは、このSRTシリーズがルーツとなっている。

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ピックアップでもガンガンオフロードを走りたい! そんな人は、ラプター以外の選択肢はアリエナイ。名前こそF-150ではあるが、エンジンからサスペンションまで、まったく別物。オフロードレースにそのまま参戦できるほどのポテンシャルを備えており、もはや機能面においては、カスタムする部分は皆無に等しい。


試乗SHOP:SKY AUTO【スカイオート】
所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:048-976-1235
URL:https://www.skyauto.co.jp
営業時間:10:00~20:00
定休日:第2・第4火曜日・毎週水曜日

日本に正規輸入されていないアメ車はもちろん、正規輸入されていても「やっぱり左ハンドルの北米仕様に乗りたい!」という、ユーザーの願いを叶えてくれるショップ。ちなみに最新モデルにも精通しており、テスラの充電器も完備。ちなみに国内ではもちろん販売されていない、US日産のフルサイズバン「NV350」も在庫中。その巨大さはさすがアメリカ仕込み。

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PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

やむを得ず開催を順延したものの6回目のアメ車マガジン祭りを開催!

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2021年も満員御礼!史上最大のアメ車マガジン祭り

アメ車マガジンミーティング・ゼット2021

2021.010.31.SUN
ハーバーシティ蘇我フェスティバルウォーク

コロナ禍を吹き飛ばそうとこの日を待ちわびたエントラントが大集合!

猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。2020年も予定通りに開催できるのかヤキモキさせられたことが記憶によみがえる。開催日前に自粛が解除されたことで順延することなく開催できた2020年とは異なり、2021年は開催日が近づいても緊急事態宣言が解除されなかったことで、やむを得ず1カ月順延することとなってしまった。この影響でもしかしたら当初申し込みしていたエントリーのキャンセルが相次ぐか…と心配をしていた我々をよそに、当日は出展車両が200台以上、出展ブースが約30件で広~い会場が埋め尽くされただけでなく、一般来場も多くの人に入場していただいて、会場は大賑わい。それでは熱く、熱く盛り上がったamZの模様を次項から一挙紹介していくぞ!


amZ 2021 フォトギャラリー


PHOTO ★浅井岳男・Tomo’s PHOTO・清野央・佐藤直貴・石井秋良・編集部
TEXT ★空野稜・石上智章・マーク清原・佐藤直貴・石井秋良・編集部

アメ車マガジン 2022年 2月号掲載

フォレストリバー ワイルドウッドT178DBは、天候に左右されない移動式の別荘として大活躍

FOREST RIVER WILDWOOD T178DB

FOREST RIVER WILDWOOD T178DB

GO! GO! OUTDOORS!! アメ車と楽しめ「ソト遊び」
PLAY FOR THE SHEER JOY OF OUTDOOR

アウトドアブームが年々高まる昨今、手ぶらでも楽しめるグランピング人気も去ることながら、工夫を凝らしたお洒落なテントサイトをレイアウトして楽しむキャンパーも増加傾向。しかし、天気に左右されることがネック。だが、コイツがあれば悪天候でも快適なアウトドアライフを謳歌できるはずだ!

ホテルのスタンダード客室を上回る快適なインテリア

ここ最近におけるソト遊びと言えばキャンプが一番に思い浮かぶが、その大半はテントやタープを張って炭を熾して肉を焼いてというのが一般的。昨今は手の込んだ料理を振舞うお洒落キャンパーたちも増加傾向ではあるが、タープやテントの形状は異なれど、設営にかかる手間暇に大きな大差はない。大雨が降ればそれなりに雨音が直に感じられるし、熱帯夜の夜は寝苦しいのがセオリー。不便を楽しむことも、一手間二手間を楽しむこともアウトドアの醍醐味であることは十分承知の上だが、それが小さな子供連れだったり、翌日に大きな仕事を控えた大事な夜だったとしたら、さすがにこの不便を楽しむ余裕はなくなる。そこでオススメしたいのが紹介するフォレストリバー、ワイルドウッドT178DBだ。

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全長7390mm、幅2490mm、高さ3070mmとアメリカンなサイズながら1軸で取り回しがイージーであることがこのトレーラーの利点。さらにはルーフエアコン、FFヒーターも付いて炎天下や氷点下な気温でも快適に過ごせ、品のあるウッド基調の室内はまるで高級ホテルの客室そのもの。コレでオートキャンプへ出かけたら設営時間はほんの数分。備え付けのサイドタープを開き、テーブルとチェアをレイアウトするだけでコテージやバンガロー以上の至れり尽くせりな快適キャンプサイトが完成する。

また、キャンピングトレーラーの利点は到着してサイトを作った後にヘッド車両を切り離して移動できる点だ。車中泊仕様やキャンピングカーの場合、そのまま全移動となってしまうが、近所を散策する時や食材の買い出し、観光も身軽に行なえる。

ちなみにスーパーGTに毎年参戦するレーサーの吉本大樹さんの場合は、このトレーラーがサーキット場における控室、リラクゼーションルームとして活躍しており、もう一つの顔であるアーティストdoa(ドア)の吉本大樹として各地へライブツアー遠征の際の控室としても愛用しており、昨今のウィルス感染におけるリスク軽減にもつなげている。ソト遊びの相棒だけに留まらず、様々な可能性を秘めたキャンピングトレーラーの魅力をぜひあなたも体験してみてはいかがだろう。

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ルーフエアコン、FFヒーター、3口ガスコンロ、大型冷蔵庫に電子レンジ、バスタブ付シャワーに洗面台、収納式ダブルベッド兼ソファ。ワイドサイズの2段ベッドとファミリーでも十分に宿泊可能な装備充実のフォレストリバー・ワイルドウッドT178DB。清水タンク約181ℓ、グレータンク約106ℓ、ブラックタンク約113ℓとタンク容量も大容量で2、3泊でも充分に対応可能。フルサイズトラックとのサイズ感も相性抜群で取り回しも一軸なので楽に行なえる。

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牽引免許が必要となる大掛かりなタイプではなく、もっと気軽にトレーラーライフを試してみたいという人にオススメなのがコチラ。撮影車両はバイクのトランポとして使用しているが、要望に応じて内装の造り込みも可能。ゲート部分以外にドアも設けられているので、ミニマムなキャンピングトレーラーとして製作することも可能だ。

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牽引するヘッド車はタンドラクルーマックス。元々オーバーランダースタイルでiKAMPERを搭載しており、その際強度対策としてルーフキャリアをワンオフで製作。ウェットスーツやタオルを干したり、何かと便利な丸ポールを採用し、シェルの裏側は固定ステーをフックとしても使用できる様に改良するなど、痒いところに手が届くギミックが満載。また、フロント側にもヒッチが付いているので、現地におけるトレーラーの微調整や移動も楽々。

1999年にデビュー、2005年にはGP2第9戦でF1を含む国際F3000以上クラスで日本人史上初となる2位表彰台を獲得。今日に至るまで22年間、第一線で活躍し続けるレーシングドライバー吉本大樹。スーパーGTシリーズは8年連続で参戦しており、自らのヘルメットデザインに敬愛するF1ワールドチャンピョンのナイジェル・マンセルのデザインをアレンジして愛用。

徳永暁人氏、大田紳一郎氏と出会い2004年にdoa(ドア)を結成。ボーカルと作詞を担当する吉本大樹さん。レーシングドライバーとしてはヒロキ、アーティストとしてはダイキとして活動。音楽の世界は彼にとっての夢であり、レーシングドライバーならではの研ぎ澄まされた世界観による経験値が音とリリックに深みをもたらしつつ、包容力のあるヴォーカルスタイルで人々を魅了する。

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吉本大樹さん


Thanks:HY SPEED
TEL:072-425-4523
HP:https://www.hy-speed.co.jp


Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載