嫁入り道具はラングラー!理解ある夫と楽しむジープ

Jeep JK Wrangler Unlimited Sahara

Jeep JK Wrangler Unlimited Sahara

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

バイクやカメラ、そしてクルマが大好きなAOIさん。ご主人とお付き合いした頃には既に中型のアメリカンバイクと一眼レフ、そして今回登場するJKラングラーを所有する趣味人だった。そんな彼女を理解する優しい夫と育むジープライフに迫る。

チャレンジャーを手放してラングラーを優先!

もうすぐ一歳になる男の子を囲む仲睦まじい夫婦。絵に描いた様な幸せ一杯な雰囲気。そして愛車はファミリーユースにも最適な4枚ドアのJKラングラー。これが夫の趣味で結婚を機に購入したとなれば何も不思議ではないのだが、妻が嫁入り道具として連れてきたと聞けば興味津々である。

話を伺うと夫婦揃って国家を守る自衛隊員で、駐屯地こそ異なるものの自衛隊員で構成されるスポーツ〝銃剣道〟の稽古で度々顔を合わす内にクルマの話で意気投合。インパラやナビゲーターなど数々のアメ車を乗り継ぎ、当時チャレンジャーに乗っていた夫に対して、奥さんのAOIさんは自衛官のルーキーとして寮に入って訓練に勤しみ、階級が上がった自分へのご褒美として新車のラングラーを購入したばかり。カスタムの話やアメ車のことを色々教えてくれる先輩との会話は当然の如く弾み、次第にお付き合いに発展。わずか1年足らずで入籍、そして妊娠と、トントン拍子におめでたい連鎖が重なった。

Jeep JK Wrangler Unlimited Sahara

妊娠するまではラングラーとバイクを足に、野に咲く花や大自然の景色を一眼レフで撮ることに夢中だった彼女も、お腹が大きくなるにつれてバイクを断念。これから子育てにお金もかかるし大切にしていた愛車を手放すか否か悩み始めた矢先に、夫がチャレンジャー手放すから「ラングラーをファミリーカーにしよう!」と提案。

自分のアメ車道楽を潔く諦め、妻が溺愛するラングラーを嫁入り道具として迎え入れた。やがて第一子が誕生すると4枚ドアのラングラーが持つファミリーユースとしての底力を発揮。後部座席にチャイルドシートを設置して、大きなラゲッジスペースはおむつ替えに重宝。ベビーカーやちょっとしたアウトドアギアも楽に積み込める。チャレンジャーでは到底不可能だったので、ラングラーを残す選択は大正解だった。

しかし夫が運転席、妻がチャイルドシート横の後部座席ではなく、「運転したいからお願い♡」と夫が後部座席に座ってYUTOくんのお世話をすることも多く、助手席は専ら離乳食や飲み物など子育てグッズの荷物置き場となる始末。子供と過ごす時間はかけがえのない時間であり、夫の協力は日常のお手伝いだけじゃない。妻の思いを汲み取り、そして何に重きを置くかを理解して実践することこそ、夫婦円満の秘訣なのだ。

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寮生活、そして厳しい訓練を耐え抜き階級が上がった際に新車で購入。今のところフューエルキャップやドアノブなどのカスタム程度だが、今後はリフトアップして林道やオフロードも楽しめる様なオールテレーンタイヤを履かせて、家族でアウトドアやキャンプを満喫するのが目標。

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ずっとアメリカンバイクのビラーゴを足にしてきたはAOIさんが初めて購入した愛車だけに、その想い入れは特別。そんな思いを汲み取りあっさりとチャレンジャーを手放してラングラーを迎え入れてくれた夫の男前なエピソードは特筆物。子育てをリアルにこなすラングラーも格好良い!

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もうじき1歳となるYUTO君お気に入りの場所はラゲッジスペースの即席キッズスペース。ゲートを開きハッチを上げてテーブルを置いてお菓子を食べたりおもちゃで遊んだり、こんな風に楽しめるのもラングラーならではの魅力だ。

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owner : SUEHIRO FAMILY


ラングラーの魅力を引き立たせるWHAの個性的なパーツラインナップ

歴代ラングラー、3車3様の個性豊かなスタイルを紹介

プチオーバーランドスタイルのシティオフローダーなレネゲード

ジープオーナーにお勧めしたいのが、エルフォードの製品群だ。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

負けず嫌いの父を触発させ自分もヘルキャットに乗る!?

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FAMILY LIFE × 2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT & 2009 TOYOTA SEQUOIA SR5

アメ車と一緒にアメリカンライフを満喫 AMERICAN LIFE STYLE with AmericanVehicles 11

チャレンジャー・R/T、サリーン・S281スーパーチャージドに乗るも、アメ車に乗るキッカケとなったヘルキャットの存在が忘れられずにいた升谷誠さん。その夢のヘルキャットを、父の「負けず嫌い」の性格を逆手に取って購入させたのが、自分もヘルキャットに乗りたかった息子の洸介さんだ。

共通のアメ車を通じて友人のような仲の良さ

親戚が乗るチャレンジャー・ヘルキャットのフルカスタムに圧倒され、初めてのアメ車であるチャレンジャー・R/Tを購入した升谷誠さん。その後チューニングする猛者が多いカーボックスのメンバーに「悔しさ」が芽生え、サリーン・S281スーパーチャージドに乗り換え。そんなストーリーをつい一年前に紹介したが、今度はチャレンジャー・ヘルキャットに乗って三度目の登場だ。「親父が『アメ車なんて興味ない』なんて言っていた昔が懐かしいですね(笑)」。そう笑うのは、09年型セコイアに乗る息子の升谷洸介さん。

同じクルマ好きとして父と一緒にカーボックスに行く機会が多かった洸介さんは、大好きなバイクを積載できるとしてハイエースに乗っていたが、アメ車に乗り始めた父やカーボックスと意気投合したこともあり、前から気になっていたセコイアを「トヨタだから」と彼女に事後報告して昨夏に購入。

そのセコイアの排気量に敏感に反応したのが誠さんだ。「親父のは4.6ℓじゃろ? 俺のは5.7じゃけぇ」「大きけりゃえーってゆうもんでもないけーの!」と、父を触発させたのは洸介さんだが、実はそれには狙いがあった。「親父は負けず嫌いなんで、僕とすぐ競い合うんです。なので焚き付ければ、ずっと乗りたいと言っていたヘルキャットを買うだろうなと。そうすれば僕も乗れるんで(笑)」。その目論見通り、つい先日父のもとにヘルキャットが納車。息子も息子だが、父も父という、仲の良い升谷親子である。

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

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父である升谷誠さんの愛車2018年型チャレンジャー・ヘルキャット。過去に所有したチャレンジャー・R/T、サリーン・S284スーパーチャージドはマフラー、ホイール、車高調などでチューニングしていたが、納車して間もないことから現在はノーマル。負けず嫌いの性格だけに、すぐに手が加えられるはずだ。

2009 TOYOTA SEQUOIA SR5

2009 TOYOTA SEQUOIA SR5

2009 TOYOTA SEQUOIA SR5

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升谷洸介さんの愛車2009年型セコイア。以前まではハイエースを所有していたが、アメ車に乗る父やカーボックスに影響され、自身もアメ車に乗りたいと思うようになり、前から気になっていたセコイアが偶然カーボックスに入庫して即決。アメ車に対しネガティブな思いがある彼女に「トヨタだから」と説得したようだ。

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升谷誠さん・洸介さん


やると決めたら一直線、何事も全力で楽しむアグレッシブな美容師のアメリカンライフに迫る!

本当に自分が住みたい家を造る!カスタム癖が止まらず完全フルオーダー

お祖父ちゃんの喫茶店を改装しDIYでガレージ製作!

「主役はクルマ!」ガレージは大切な愛車を眺めて楽しむ特別なショールーム!


Thanks /カーボックス
TEL:082-815-8448
HP:http://www.bs-carbox.jp/


Photo:YOSHITAKA TAKAHARA
Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

やるならトコトン!何事も全力で楽しむ姿勢が粋!

2007 DODGE RAM1500 SLT BIG HORN EDITION

2007 DODGE RAM1500 SLT BIG HORN EDITION

GO! GO! OUTDOORS!! アメ車と楽しめ「ソト遊び」
PLAY FOR THE SHEER JOY OF OUTDOOR

凝り性な性格が嵩じて趣味と仕事の境界線を突破!

大阪の東心斎橋で「づけづけ」という名のお茶漬けバーを経営する一方、趣味で始めたジェットスキーにハマって、チームを組み本格的なレースにも参戦するづけづけさん。お茶漬けがメインかと思いきや、本格的な割烹料理レベルの鮮度抜群な海鮮料理を振舞ったり、マリンスポーツをより楽しめる様にと、様々な企画を提案するアグレッシブな生き様に迫る!

やるならトコトン!何事も全力で楽しむ姿勢が粋!

琵琶湖の中でも水質が良く、水が透き通っていると評判の滋賀県高島市にあるマリンショップイワキプランニングで待ち合わせとなった撮影当日。まるでハワイやグアムのローカルの様に豪快なマットテレーンタイヤのロードノイズを響かせながら現れたのが2007年型ラムトラックに乗るづけづけさん。

9インチにも及ぶリフトアップを施し、ボディには砂浜を走らせた時の汚れがワイルドに残されたまま。このありのままのスタイルで撮影して欲しいということもあって、洗車をせずに撮影を決行。サイドステップからオーバーフェンダー、タイヤホイールに至るまで普通は綺麗に汚れを落として取るカスタムポイントも、この日ばかりは生々しくて実にリアルに映ったのは言うまでもない。話を聞くと、湖畔からわずか数百メートルの場所に倉庫を建てて自身や仲間のジェットスキーを保管していると聞いてそちらへ向かうと、マリンアクティビティーにマストなギアが満載。ここに本格的なBBQグリルやテーブル&チェアも保管されており、近々予約制の「BBQケータリング」も行なっていくとのこと。

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ラムトラックはそんな様々なアクティビティにおける倉庫からビーチまでの〝運び屋〟として大活躍。撮影当日はウェイクボードなどで使用する重量級のパワーボートをアッサリと牽引しており、そのほかに2艇積みのジェットスキートレーラーや、その気になればキャンピングトレーラーなんかも余裕で牽引する。2020年7月にラムトラックを迎え入れたのもある意味、こうしたヘビーデューティーな仕様用途に耐えうるための物だったと言い、以前愛用していたマイルドリフトのSUVでは湖の中へ入るとキャビンごと水没してしまう。9インチリフトは理に適った上げ幅であり、これ以上低い仕様は考えられないのだ。

ちなみに、ここまでワイルドなスタイルに仕立てつつもリアシートには愛娘のためにチャイルドシートを完備しており、ファミリーユースとしても両立させるギャップも魅力的。家族が快適に乗れて、何でも引っ張れて、湖にも飛びこめて、どこでも走れる万能ラムトラックは、まさにづけづけさんのアグレッシブなライフスタイルにおけるマストな相棒と言っていいだろう。

2007 DODGE RAM1500 SLT BIG HORN EDITION

2007 DODGE RAM1500 SLT BIG HORN EDITION

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2020年7月から愛用する2007年型のラムトラック。前後モデルは比較的日本でも多く見かけるが、このフェイスの型はレア。しかもブロンズの希少カラーというところが粋。内装はベージュ×オレンジのツートンレザーで、スピーカーはワイルドに直付インストール。点灯カラー切り替え付のLEDルーフバーにフォグランプを追加。ボディリフトとリフトアップキットを駆使した9インチアップに、フェンダークリアランスを多めに確保した37×12.5R20のKM3をサラッと履きこなす。

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琵琶湖湖畔からわずか数百メートルの好立地に建てた保管庫には仲間たちのジェットスキーがズラリ。大阪からマリンアクティビティを楽しむギアをすべて持ち運ぶとなると至難の業ではあるが、これなら身一つでクルマに乗り込んで現地で楽しめる。この利便性にケータリングを加えて、今後は完全予約制で多くの方に琵琶湖のマリンスポーツを楽しんでもらえる策を計画中だ。

YAMAHA 242X

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トーイングモデルのフラッグシップモデルである242X。2基のジェットノズルを内側に傾けることでウェイキ性能を向上させるサーフポワント機能を採用。ウェイクボーダーの好みに応じた最適な波を、3箇所にレイアウトされたウォーターバラストとのマッチングで自由自在に操れる。

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K5でなく、あえてのGMCジミー【1987 GMC JIMMY】

アルコアホイールと定番スタイルだったバンデューラを大胆リメイク


Thanks:F.A.S.T
TEL:06-6784-1976
HP:http://fast1976.jp


Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 7月号掲載

マッスルカーのキャラを持ったセダンピックアップのアイコン『エルカミーノ』

1971 Chevrolet ElCamino

1971 Chevrolet ElCamino

THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

シェベルをベースとする乗用車としての魅力と、ピックアップトラックならではの機動力を兼ね備えるエルカミーノ。中でもサードジェネレーション(68~72)は、セダンピックアップのアイコンであると同時にマッスルカーとしてのキャラクターを持つ最後の世代としても魅力大である。

ワークホースとして活躍するピックアップトラックにして、フォーマルなシチュエーションでの対応や、乗用車としての装備を求めるニーズから誕生した「セダンピックアップ」。オーストラリアにおける戦前のフォード車がルーツで、アメリカにおいてはフェアレーンをベースしたランチェロが1957年にデビュー。シボレーではフルサイズのインパラ/ビスケインをベースに59年にエルカミーノを投入。5世代に渡って87年までラインナップする中でも、68~72年のサードジェネレーションは、シボレーの主力モデルのシェベルをベースにするマッスルカー世代の最終としても高い人気を誇っている。

1971 Chevrolet ElCamino

1971 Chevrolet ElCamino

マッスルカーを基準とした場合、ルックスもパワーも70年型が頂点となっており、71年型はマスキー法の制定によってパワーダウンを余儀なくされるが、ルックスや扱いやすさなどフレンドリーなのがポイント。それだけに、価格が高騰する現在においても、比較的値ごろ感が良く、モデルのキャラクターにマッチしてカジュアルに付き合える点で好感度が高い。

この個体は、外観的には塗装がくたびれたパティーナな状態ながら、愛機のハーレーの運搬から、日常使用にも難なく対応するアップグレードが施されているのがポイント。それでいてフロント:スキニー&リア:ファットなドラッグレース向けのタイヤ&ホイールのセットアップによって、マッスルカー血統のキャラクターにもマッチしてなんともクール!

ビンテージアメリカンにステイタスを求める傾向が目立つ中、これまでにタフなマッスルカーやチョッパーを乗り継ぐオーナーのキャラクターやライフスタイルとシンクロしているこの個体は、なんともアメリカンで魅力的に映る。

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マッスルパッケージのSSに対してエコノミーなスタンダード車をベースに、リアエンドにはLSDを組み込んで、タイヤ/ ホイールのアレンジでドラッグスタイルにまとめた。やれたストックの塗装やモールディングによるギャップ萌え感がカッコ良い!リアルな使用感が、オーナーの付き合い方や使用目的に見合っている点で好感が持てるのだ。

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エンジンは基本的にストックの状態で、とりたてたアップグレードなどもしていないものの、始動から走行までストレスがなく、いたって快調。LSD装備のリアエンドによって、スタンダードなエンジンにしてクイックな挙動&トルク感が味わえる。実際のスピード以上に、スピード感が感じられる点で、パワーにも不満がない。

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パワートレーンは、GMにおいて最もスタンダードな350ciエンジン&TH350(3速AT)の組み合わせ。数年前にカリフォルニアから輸入して新規登録時に整備を施した程度ながら、ストレスなく実働。カジュアルなストリートカーとして特別なモディファイなどはあえてしていない。

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ドラッグマシン的なアプローチによるスキニー&ファットなタイヤ/ ホイールの絶妙な組み合わせによって、抜群のプロポーションを構築。ファットなリアタイヤを装着するうえでは、タブを加工して対応。フロントはおなじみのクレーガーなのに対して、リアはレース専用のレアなモノコック社製!

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茶系の内装は、車体色同様にファクトリーストックなだけに、グリーンとの相性がよく、当時のトレンドが反映されている。外装と同様にクリーンではないが、適度な使用感がリアルで、モデルのキャラクターにマッチして、むしろ雰囲気がある。メーターは一見するとスタンダードのストックと思いきや、アナログとデジタルが融合するダコタデジタル社による“レトロテック” を採用! 昼間と夜とで異なる表情を楽しめる点でも◎。エアコンのスイッチにおいても同様に、ストック調のデザインにして最新の無段階調整&バックライト式のビンテージエアー社製。


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Owner:MURATA さん

これまでにクーガー、チャレンジャー、ベルベディアといったマッスルカーや、チョッパーの運搬に活躍するダッジバン・パネル、C1500エクステンドなどを乗り継ぐMURATAさん。このエルカミーノは気軽に付き合うべくバランスの良いアップグレードを施しており、自身の趣味やライフスタイルともマッチしている。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

目指すべきスタイルはロッククローリング

2014 JEEP WRANGLER UNLIMITED SPORT

2014 JEEP WRANGLER UNLIMITED SPORT

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

もう1台の相棒で楽しんでいるオフロード走行をキッカケとして、さらなる高みを目指すべく手に入れたジープ・ラングラー。どんな悪路も駆け抜けるアメ車を代表する本格派オフロードマシン。コイツをベースに目指すはロッククローリング!!

まだまだ完全体には遠いが思いはドンドンと膨らむ

SUVやピックアップトラックをベースに行なわれるカスタムの手法は様々あるが、まずは車高を上げるか下げるかでスタイルは大きく変わってくる。だがここ最近における人気のスタイルは、上げ系のオフロードスタイル。しかしオフロードスタイルと言っても、6インチや8インチ以上リフトアップして見た目を競うようなショーカー的なのもあれば、ダートを猛烈な勢いで駆け抜けるプレランナー仕様なんていうのもあり、さらには岩場を走破するロッククローリング系など、そのスタイルは豊富にある。そんななか今回Tファクトリーが推し進めているのはロッククローリング系。となればやはりベースとして最適なのはジープ・ラングラーしかないだろう。

2014 JEEP WRANGLER UNLIMITED SPORT

2014 JEEP WRANGLER UNLIMITED SPORT

どんな悪路をもいとわず、道なき道を突き進むタフな奴、それがラングラー。それを体現したいとばかりに2014年型JKラングラー・アンリミテッドをベースにカスタムに乗り出したのが、板金塗装を本業とするIWAMIZUさん。ちなみに彼がこのスタイルに踏み出すキッカケとなったのは、もう1台の相棒であるスズキ・ジムニー。こちらには悪路を走破するためのカスタムを施工しており、オフロードコースなどへ繰り出して走れば横転するなんてこともしばしば。それをラングラーでも実践するべく、サスペンションにはラフカントリーの4インチリフトアップキットをインストールし、37インチのトーヨー・オープンカントリーM/Tに、KMCホイールズの17インチを組み合わせてボトムスを形成。まだまだ理想とする完全体にはほど遠い状態ではあるが、これからどこまで仕上がるか実に楽しみだ。

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タイヤはトーヨー・オープンカントリーM/Tで、サイズは37×13.50R17LT。ホイールは17インチのKMC WHEELS KM542 IMPACT をあしらうとともに、サスペンションはラフカントリーの4インチリフトアップキットを装備。

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★ OWNER:IWAMIZU


土煙を巻き上げて疾走する、トロフィートラックに魅せられて…タンドラをベースに一から製作

カスタムの楽しさを残すAZRの新提案【ジープグラディエーター】

オフ仕様の人気が上昇もハマーH2の王道はラグジュアリーだ!


AutoStage T.FACTORY
TEL:0480-53-7353
HP:http://127style.com


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #10「男はつらいよ 」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#10「男はつらいよ 」

2019年の「アベンジャーズ・エンドゲーム」で一旦、大団円を迎えたマーベル・シネマティック・ユニバース(МCU)。そのメインヒーローの一人がご存知キャプテン・アメリカです。以前、「アイアンマンは(少なくとも)日本ではあまり馴染みのないキャラだったことが幸いした」的な事を書きましたが、キャプテン・アメリカは…特に最初の頃は個人的に微妙なキャラでした。私はアメコミに明るいわけではないので、それほど馴染みはありませんでしたが、そのド直球なネーミングや派手なコスチュームによって、なんとなく「そんなヒーローいたよね」くらいの認識ありました。それだけに、21世紀に大人が演じるキャラなの?とも思っていたものです。そしてМCU最初のお祭りである「アベンジャーズ(’12)」の上映を知った時、半ば義務的にDVDで見たキャプテン単独タイトル第一作「ザ・ファーストアベンジャー」初見の印象は…地味。正直言って少し眠くなってしまったくらいです。ところが次作の「ウインターソルジャー」あたりで印象が変わり始めます。アクション映画として出色な同作の出来もさることながら、その後に続く各作品内において、根っからの「キャプテン気質」であるキャプテン・アメリカ@スティーブ・ロジャースと、現代的・理性的なアイアンマン@トニー・スタークとのぶつかり合いや、素直に手を結べないもどかしさが事あるごとに描かれ、МCUに人間ドラマとしての厚みを持たせています。そして…「アベンジャーズ・エンドゲーム」。すったもんだの末、ムジョルニア(ハンマー) を手にした傷だらけのキャプテンが発した「アベンジャーズ、アッセンブル!!」の号令には、観客全員が目頭を熱くしたに違いありません。

徴兵検査で落とされ続けるような虚弱体質でありながら、どうしてもお国の為に働きたかった彼は、その強く正しい心を買われ、スーパーソルジャー計画によって最強兵士に生まれ変わります。しかし、軍は戦地ではなく広告塔として舞台で彼を躍らせ続けました。私が感じていた「派手なコスチューム」は正に「宣伝マン的衣装」として描かれていたのです。自らのそんな状況に悩んでいた時、幼馴染の所属する部隊が捉えられたと知った彼は単身で敵地に乗り込み、見事に救出を実現。名実ともに「キャプテン・アメリカ」であることを周囲に認めさせるのです。その後、いついかなる時も彼は誠実であろうとしました。悩みながら成長していったトニー・スタークに対し、スティーブ・ロジャースは最初から最後までキャプテンであり続けたのです。時には自分自身の幸せを二の次にして。そんな彼は正に良い意味での「強きアメリカ」の体現者。アイアンマン推しの私ですが、シリーズをおさらいする度にキャプテンへのリスペクトは強まるのです。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

内外装ともにド派手にまとめた新たなるコルベットメイク術

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2002 CHEVROLET CORVETTE

EXTREME AMERICAN

初代から最新まで、どのモデルでもコルベットの人気は高い。中でも比較的入手しやすいC5を初のアメ車として購入したオーナー。そこにとびきり派手なアメリカンカスタムのエッセンスを盛り込み、アイデンティティを確立!

30後半で入手、40半ばで完成に至った永遠の相棒

アメ車に乗る楽しさ、そしてカスタムする楽しさは、いくつになっても心を躍らせてくれるものだ。C5コルベットをひょんなことから手に入れた136さんも、アメ車とカスタム、2つの魅力に取り憑かれてしまった一人だ。彼がコルベットを手にしたのは30代後半のとき。スポーツカーが好きだったこともあり、人生初のアメ車オーナーになることを決意する。「実際に乗ってみると速いのはもちろん、軽快で燃費もいい。トラブルも少なく、すぐに気に入りました」と、第一印象からツボにハマったとのこと。

彼のコルベット最大の個性はそのカスタムだ。どちらかといえば走ることを優先に考えるオーナーが多い中、136さんはド派手なアメリカンスタイルを積極的に取り入れる道を選んだ。ボディカラーはクリアを吹かずに寸止めしたマットゴールド、ホイールは色変えしたレクサーニの20インチ、インテリアはワインカラーで総張り替え、サスペンションにハイドロリクス搭載と、その充実ぶりには唖然茫然だ。おかげで2020年12月に開催されたカーショー「X5ファイナル」にて、インポートフルカスタム1位を獲得するほどの実力を備えるまでに。

「コルベットでこういうスタイルにする例が少ないせいか、批判も受けるのですが、アメリカンカスタムはやめられません(笑)。もう自分は40代半ばの歳になりましたが、まだまだ楽しんでいきますよ」と、生涯現役を宣言。これからも自分と周囲の目を楽しませ続けてくれるに違いない。

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クリアを吹いてツヤありゴールドに塗るつもりだったが、この状態が意外とハマっていたことからクリアなしのマットゴールドに予定変更。US用レッドテールにスモークをかけて、マットボディの質感とトーンをそろえた。20インチのレクサーニR-4のスポークもゴールドでペイントして、カラーコーデは万全だ。

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内装は兵庫県のG HEXに全部お任せで製作。ワインカラーのレザー、アルカンターラ、モケットを場所によって使い分け、単調に見せない仕掛けを披露している。ステアリング中央にコルベットのマークをプリントで描いたり、シートのステッチやパイピングにまでトリックを盛り込む。

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ラゲッジスペースに収まるのは、スキッパーにてワンオフ製作したハイドロリクスとキッカーの10インチサブウーファー×4、アンプ×2など。アキュエアーのマネージメントシステム組んでいるため、スイッチ1つで任意の車高へのアップダウンが可能となる。

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★ OWNER:136 さん


特注エアサスを組み込み 広島カープの本拠地で完全着地【ジェットシティ】

SRT-8に惜しげもなくぶち込んだフォージアート30インチ! ダッジチャージャー

インパクト絶大なチャレンジャー、一度見たら忘れられない存在

第6世代マスタングを舞台に フルカスタムの楽しさ、ここに極まれり


HAMMER DESIGN
TEL:029-957-1467
URL:https://hammer-design.com


★ Photo:渡部竜征 ★ Text:佐藤アキオ
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

アメ車マガジン2021年11月号 絶賛発売中!

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巻頭特集ではビンテージ・アメリカンをフィーチャー!

現代のクルマにはない特徴あるデザインはビンテージモデルならでは。独特な色気は時代を経ても衰えることはなくより輝きを増すばかり。そんなビンテージ・アメリカンの魅力を余すことなくお伝えします。

さらには、今こそ乗りたい「逆輸入車」と題して日本市場では流通していないアメリカ専売モデルに注力!

その他にも最新モデルやデモカー紹介、アメリカンカルチャーをテーマとしたコラムなど、充実した内容が盛りだくさん!

2021年11月号もお見逃しなく!

最新号はこちらから

軽量でタフなポストカーなサヴォイ、スーパーストックを象徴するモデル

1964 Plymouth Savoy

1964 Plymouth Savoy

THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

ドラッグレースのカテゴリーでは工場出荷車における頂点的存在のスーパーストックを象徴するモデル。武骨ながら軽量でタフなポストカーという点も、スーパーストックらしくてカッコ良い!そんないぶし銀なモデルながら、23歳のオーナーによって国内新規登録された個体。

スーパーストックを意識して440エンジンを搭載、快適装備を廃した本気なスタイルを貫くMoparガイの愛機

マッスルカーというと、60年代後期から70年代初頭のモデルがメインストリームとなっており、レースカーにも通じるカラースキムなど、キャッチーなルックスが目をひく。それに対して60年代初頭のモデルでは、実際のレースでの活躍を目的とした、いわばメーカー純正の市販レースカーというハードコアな仕様なのがポイント。そのため、パフォーマンスも極限まで高められており、日常使用どころか、ディーラーで購入した際に、積載限定で自走での持ち帰りは不可だったりしたのだ。

1964 Plymouth Savoy

1964 Plymouth Savoy

スーパーストック仕様車においては、ドラッグレースでの1/4マイル走行でいかに速く走るかだけをテーマにモディファイされているため、ファイナルレシオは4.11とかなりローギアなうえ、特別な3速マニュアルミッションが組み込まれるなど、高速巡航することが極めて厳しい。それだけ潔くドラッグレースにふった内容なだけに、現代においても同カテゴリーではトップクラスの実力を持っている。

しかし、それだけピンポイントな仕様とあって、実売数は数十台単位と極めて少数。それでも、マッスルカーのルーツ的な存在として、近年になって再評価されている。かなりマニアックな存在なうえ、ルックス的にも渋いプリマス・サヴォイのポストカー(Bピラーのある2ドアセダン)を所有するとなると、ベテランMoparオーナーだったりするのだが、この個体のオーナーは23歳というヤング。それでいて同じくスーパーストックのアイコン的存在の69ダッジ・ダートからの乗り換えというMoparガイ!スーパーストックを意識して440エンジンを搭載し、快適装備を廃した本気なスタイルを貫いている点もカッコ良いのだ!

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上級グレードではフューリー、中間のベルベディアに対して、サヴォイはスタンダード。モールディングやガーニッシュなどの装飾パーツがオミットされているのがポイント。走りに特化したスーパーストック仕様においては、軽量かつ強靭な2ドアセダンが主流で、ファンのあいだでは“ ポストカー” の相性で呼ばれている。レースカーとして塗装する前提なため、車体色も白などの淡い色が基本。

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ハイライズインテーク、TTI製ヘダースなどの定番アップグレードを施しながらも、ストリートカーとしてのバランスが取れているため、比較的扱いやすい印象。エアコンの装備こそないが、ドラッグ仕様ではスポイルしがちなパワーブレーキを装備するなど、日常使用でも難なく対応可能。

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64年型ではアメリカンV8における最強ユニットでもある426HEMIが設定された。スーパーストック仕様のウエッジエンジンにはハイコンプな413ciと426ciが設定されていた。この個体はモデファイした440ciを搭載。トランスミッションは、強靭なTF727(3速AT)。

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往年のスパーストック車においても定番採用されていたアメリカンレーシング製トルクスラスト。若干腰高な車高プロポーションもスーパーストック車ならではのファクター。サスペンションなどはストックを保持しながらも、リアエンドはスーパーストック仕様に見合う、当時のクライスラー車では最大級の8.75サイズを装備。明らかに深いディープパンや、スイッチ一つで即直管となるカットアウトエキゾーストなど、ドラッグマシン特有のアレンジを施す。

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個性的でアクの強いアーリーBボディにおいて、64年型はスッキリとして受け入れやすい。メータークラスターにおいても、同サイズの丸型ゲージ4連装と、シンプルなデザイン。ステアリングも含めた赤系の内装色と車体色とのコントラストが映える。ボタン式シフターを配して、ハースト社のフロアシフトにアレンジ。


IMG_36811964 Plymouth Savoy

Owner: 近藤宏樹さん

日本ではクルマを趣味とする若者は減少傾向にある中で、近藤さんはかなりハードコアな存在。ベテランMoparオーナーでもない限りはなかなか目を向けることのないアーリーBボディ車を、スーパーストックに見立てた仕様で所有。前の愛車も69年型ダートというMoparガイ。日常のドライブからイベントなどにも積極的に参加している。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

日本では確実に少ない左ハンドルのグランドチェロキー

2006 Jeep Grand Cherokee LIMITED 5.7 4wd

2006 Jeep Grand Cherokee LIMITED 5.7 4wd

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

絶対的“左H”主義

「輸入車に乗るならば左ハンドル」という、絶対的な「左H」の崇拝者はいる。日本で最も売れているジープの各モデルは、遠い昔に日本正規での左販売を廃止しているため、中古市場には圧倒的に右Hがメインだ。人気のラングラーこそ左Hも溢れているが、グランドチェロキーは…。日本では確実に少ない左Hのグランドチェロキーを発見した!

2代目からは日本正規で左ハンドルが消滅

日本で正規販売される新モデルが登場すると「左があれば良いのに」という声は少なくない。そうしたユーザーは、せっかくの輸入車に乗るステイタス性の一つとして「左ハンドル」を求めているのだ。逆に、「なんで右が無いの?」という声もあることも確かだが…。

現在日本でアメ車販売台数トップシェアを誇るジープ。そのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーは、昔こそそうした「左」「右」論争を考慮してか、左右それぞれのモデルを同時販売していたこともある。だがその同時発売も98年までの初代モデルまで。99年にフルモデルチェンジした2代目からは、日本正規販売では左は消滅した(特別仕様車除く)。

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圧倒的人気を誇るラングラーであれば、少しでも違いを見せられる本国仕様にプレミア性を感じるユーザーも多いため、左ハンドルの並行車も続々と日本に入ってくる。しかしグランドチェロキーは、価格帯やシェアの割合もあり、残念ながら積極的に並行モデルを仕入れるショップは限りなく少ない。

しかし、日本中を探せば左ハンドルのグランドチェロキーと出会うこともある。その一台が、千葉県のガレージジョーカーにある3世代目の06年型グランドチェロキー・リミテッド5.7・4WDだ。走行距離こそ約13万kmとなっているが、さすがはジープ。ガンガン快調に走る。車両価格は128万円で、購入時には基本消耗品を交換して納車というから、なおさら安心だ。絶対に左ハンドルが欲しい、グランドチェロキーが欲しいというなら、選択は一択だ。

2006 Jeep Grand Cherokee LIMITED 5.7 4wd

2005年から3代目となったグランドチェロキー。撮影車両は2006年型グランドチェロキー・リミテッド・5.7・4WD。 本国仕様のグレードは、ラレード、リミテッド、ロッキーマウンテン、オーバーランド、SRT8がラインナップしていた。リミテッドのベースエンジンは4.7ℓだが、このモデルは5.7ℓHEMIを搭載する。

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3代目モデルから新設定されたV8 5.7ℓHEMIを搭載し、326hpを発揮する。出だしからの加速感はさすがの一言。上級グレードのリミテッドだけに、シートヒーター、サンルーフといった装備が充実している。ハンドルなどに経年劣化が見られるが、シートなどの部分は大きな汚れや傷もなく綺麗な状態だ。


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garage joker【ガレージジョーカー】
TEL:0479-25-7740
HP:https://www.garage-joker.com/


写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載