アメリカンSUVらしく大らかに乗って楽しむブロンコ

1984 FORD BRONCO

1984 FORD BRONCO

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

エッジの効いたボディデザイン、すべてが緩やかな操作系、ゆったりとしたモケットシートとインストルメントパネル、そして存在感のあるエギゾーストノートと、芯があってずっしり回るV8エンジンが魅力のアメリカンSUV…あの頃憧れていた大らかで自由な時代のフォード・ブロンコがいいのである。

「ブロンコのある生活」をゆったりとエンジョイする

オフロードイベントの会場で良く見かけるこのフォード・ブロンコ。このブロンコのオーナーの「キタさん」は、自らもオフロードやロッククローリングを楽しむのはもちろん、最近ではご夫婦(奥様がドライバーでキタさんがスポッター!)でロッククローリングの大会に出場して楽しんでいる。

そんなキタさんのブロンコは84年型で、V8 351が載ったモデル。今から10年程前に、免許取り立て当時に街を走る大きなアメ車に憧れていた事をふと思い出し、この年式のブロンコを探し出して購入。遠く九州からキタさんの元にやってきた。

1984 FORD BRONCO

それから10年、これくらいの年代のアメ車にありがちなトラブルは一通り経験し、今は絶好調なブロンコ。まず足回りは、オフロードも楽しめるように四駆ショップ「ホールショット」にてプロコンプのキットをベースにセッティング。さすがにこのブロンコではロックセクションは走らないけれど、黒井沢のオフロードは充分に楽しむ事が出来るようになったそうだ。エンジンも普段使えることを重視し、エーデルブロックのキャブやデスビ、コイルなどの点火系はMSDを使いリフレッシュしている。

最近全塗装を施し、ついでに外したモール類も自ら磨きたおして外装をリフレッシュし新車の様なコンディションに。ふとしたきっかけで手に入れたブロンコだが、手を入れた分だけ愛着が湧き、もう手放す予定は全くないそうだ。そんなキタさんは、ゆったりと「ブロンコのある生活」を楽しんでいるのだ。

1984 FORD BRONCO

紺とホワイトのツートンは純正カラー。オーバフェンダーに深リム&ポリッシュのセンターラインのコンボプロ2がマッシブで力強く良く似合っている。

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細いハンドル、コラムシフト、ゆったりとしたモケットのシート、あの時代の雰囲気を醸し出すインパネ、スイッチの一つをとってみても良い感じV8のである。

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オフロード走行も楽しめるようにホールショットでプロコンプのキットをベースに4インチほどリフトアップ。

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エンジンは84年型からハイアウトプット化された351 V8を搭載。日常での普段の使い勝手を考えてホールショットで若干手を加えているのでキャブ車ながら乗りやすい。ずっしりと回るV8が心地良いのである。


大人の男性をも虜にしてしまうアーリーブロンコの魅力とは

ブロンコの第4世代は今が狙い時!

アメ車好きな父の英才教育を受けて、初めて購入したのが同い年のブロンコ

新型ブロンコの登場によって歴代モデルの人気が高まりそうな予感!?


Cooperations:HallShot
TEL:0568-33-4900
HP:http://www.hallshot.jp/


Photo & Text ◆キサキデザイン
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #09「蘇る野生の小馬 」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#09「蘇る野生の小馬 」

巷のアメリカンSUVファンの間で「アーリーブロンコの再来か?」と話題沸騰中の新型フォード・ブロンコ。確かに、丸形ライトを配したフロントビューや2ドアの濃縮されたフォルムは往年の名車であるアーリー…初代ブロンコを想起させます。この辺のレトロフューチャー演出がフォードは本当に上手い。脱着可能なドアを備えたロングボディをラインナップしてきたあたりを見ると、ラングラーへの刺客として企画されたことは明らかですが、ユーザーにとっては選択肢が増えることは大歓迎。その起源…アーリーブロンコを知っている旧来ユーザーには「憧れの名馬」を手に入れられる喜びを、若いユーザーには新鮮な驚きを…それぞれが感じられる良い匙加減なニューモデルといえるのではないでしょうか。私もSNSで第一報を目にしたときは久しぶりに胸が躍りました。フォード&シボレーのSUV創世記を思い起こすと、後にしのぎを削りあうことになるシボレー・ブレイザーは、ピックアップをベースとしてた生粋のSUV。一方、ジープ・イーターとして企画されたアーリー・ブロンコはオフローダー。その後は代替わりする毎にSUV色の強くなるブロンコ(大型化の末、一旦はその血筋が途切れます)ですが、だからこそ先祖がえりを体現するべくコンパクトで機動性の高い新型ブロンコに心惹かれるファンが多く、私もその一人なわけです。そして、その起源であるアーリー・ブロンコが、少ない出番ながらも強烈な存在感を放っているのが、今回ご紹介する映画「デスペラード」です。

監督はロバート・ロドリゲス。実は当コラムで以前にご紹介したタランティーノ監督の「デス・プルーフ」にも関わっているなど、タラとは自他ともに認める朋友な間柄。そもそもホームビデオ向けに約7千ドルで作成した「エル・マリアッチ」がヒットを飛ばし、その千倍(!)の予算をかけてセルフリメイクされたのが「デスペラード」。その後、「マリアッチ三部作」として、同じくアントニオ・バンデラスを主人公に据えて「レジェンド・オブ・メキシコ」が作られるのですが、「マリアッチ」を三部作展開するようアドバイスしたのもタランティーノだったそうです。ロバート・ロドリゲスの、コミックのように破天荒な銃撃シーンや(良い意味で)無駄にエグいシーンがお約束なあたり、なるほどタランティーノと好みは合うのだろうなぁと思わせます。ロバート・ロドリゲスの出自であるメキシコにこだわった画作りの中に、ルーフを取っ払って適度にリフトアップされたアーリー・ブロンコはよく似合っています。これは、もし劇中車がブレイザーでもジープでもちょっと意味あいが変わってしまったに違いありません…そう! 正にブロンコ(野生の小馬)というネーミングがドンズバなのです。
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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 11月号掲

史上最大の仕事は、愛車K5ブレイザーの35インチのタイヤ交換!

1990 CHEVROLET K5 BLAZER

1990 CHEVROLET K5 BLAZER

“カタチから入る”逸楽アメ車生活

憧れのケイゴくんを遂に購入した現場女子、史上最大の仕事は、35インチのタイヤ交換!

ミスタータイヤマン和泉中央のスタッフとして働く傍ら、シングルマザーとして愛娘二人を育てる逞しい女性オーナーのASAKOさん。購入する前から吟味して調達したこだわりのタイヤ& ホイールを早々にインストール!

純正然としたリフトアップスタイルが理想の姿♡

ミスタータイヤマン和泉中央店で受付スタッフとしてではなく、職人として勤務するASAKOさん。小柄ながら作業着を着てテキパキとタイヤ交換をする姿はティックトックでも反響を呼び巷で話題。軽自動車からミニバン、四駆まで様々なタイヤ交換をこなす即戦力な敏腕スタッフの彼女でも、さすがに一筋縄ではいかない史上最大サイズとなった35インチのマットテレーンタイヤ。しかも、それを履かせるのが念願の愛車であるK5ブレイザーというお客さんであり、そして職人という一人二役を買って出た。

ちなみに、愛車には名前を付けるのが儀式と話す彼女。以前乗っていたシボレー・HHRはHIROと命名して長年愛をはぐくんできた。今回新たに迎え入れたK5は、文字通りケイゴ君と名付けられた。そのケイゴくんの履きつぶされた靴を新調するかの如く、納車前からホイールを物色。純正ラリーホイールとセンターキャップを見つけて即決。合わせるタイヤは現状の33インチからサイズアップして35インチのジオランダ―M/Tをチョイスした。いざタイヤの組み込みをしようにも規格外なサイズ感に四苦八苦。タイヤ単体でも重たいのにスチールホイールを組むとさらに重量が倍増。バランサーに乗せるだけでも大変な作業である。しかしケイゴくんのためなら笑顔。

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これまでに経験したことのないヘビー級のタイヤ交換となったが、終始楽しそうに交換作業に勤しむ姿は微笑ましい限りだ。装着した姿を見るなり「絶対この方がカッコいい♡」と惚れ惚れ。その夜、愛娘二人にお披露目すると「なんかデカくなってない!?」とお褒めの言葉。子供たちにとっても、小柄なASAKOさんにとっても、乗り降りは多少難ありかもしれないが、乗りこんで車内から見える景色にはご満悦の様子。オリジナルのシートを汚したくないからとラグを敷いてソファ感覚で子供たちを乗せており、広いラゲッジスペースもすっかり娘たちの遊び場と化したケイゴくん。以前愛用していたHHRとお別れする時は悲しそうだったが、今では親子でケイゴくんに夢中とのこと。これからアウトドアやキャンプを計画して、HHRでは行けなかった林道にもチャレンジしていきたいと意気込む彼女にとって、ケイゴくんは間違いなく最高のパートナーである。

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長年HHRに乗っていたASAKOさんが整備やメンテナンスをお任せしているナオキモータービルドに入庫したK5を見て一目惚れ!オリジナルを色濃く残すリフトアップスタイルを、さらに当時らしくするべくラリーホイールの装着を決意したことが今回のタイヤ交換取材のキッカケだ。一連の作業は手慣れたモノではあるが、サイズが大き過ぎて四苦八苦。

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5.7ℓ TBIエンジン搭載のK5最終モデル。元々は33インチにアルコアの組み合わせだったが純正然とした雰囲気に戻したくてラリーホイール×35インチへ仕様変更。ファミリーユースでも不便のない様にカップホルダーを両側ドアに設置するなど工夫を凝らす。

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OWNER : ASAKO


ミスタータイヤマン和泉中央
住所:大阪府和泉市池田下町162-1
TEL:0725-24-3156
営業時間:10:00 ~19:00
定休日:水曜日
URL:http://mtm-izumichuo.com/index.php

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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

アメリカンSUVのビッグなボディはファミリーにも大好評!【キャデラックエスカレード】

2007 Cadillac Escalade

2007 Cadillac Escalade

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

アメリカンSUVのビッグなボディはファミリーにも大好評!!

ライフスタイルの変化に合わせてクルマを乗り換えることはよくある。その中でも、子供の誕生を理由として挙げる人はかなり多いのではないだろうか。これを理由としてマサオさんも乗り換えた内のひとり。ミニバンではなくアメリカンSUVをチョイスして家族も大満足。

大事な家族を最優先に使い勝手を重視した選択

ジープ・ラングラーアンリミテッドから2020年の2月にエスカレードへと乗り換えたのが、ここに紹介するマサオさんだ。実は前車のラングラーも2年以上前に取材させてもらっていたのだが、言われるまでまったく気づかず…。

2007 Cadillac Escalade

それはさておき、ラングラーもかなりカスタムしていたはずなのに、エスカレードに乗り換えたとは一体どうしてなのかが気になり聞いてみたところ、「ラングラーの室内が狭くて使い勝手が悪いんです…」と。どうやら再びお会いするまでの間に家族が増えたとのこと。確かに、いくら4ドアといえどラングラーの車内はお世辞にも広いとは言えない。小さな子供を乗せようと思ったらまずはチャイルドシートを設置しなければならないだけでなく、出掛けた先で使うベビーカーも載せなければならないし、着替えやおむつ、ミルクにベビーフードなど、荷物は結構な量となってしまうわけだ。そこでより広く使い勝手がいいクルマということでアメリカンSUVをチョイス。希望したのはインテリアカラーがベージュで、セカンドシートがベンチタイプであることを条件に探してもらったところで、この条件にピタリと当てはまったのが現愛車のエスカレード。

2007 Cadillac Escalade

2007 Cadillac Escalade

車内は以前に比べて格段に広くなり、奥さんからも子供をあやしやすくなったと好評。もちろん子供も大喜びで、買い与えたエスカレードのラジコンが大のお気に入りなんだとか。さらに安心して乗れる様にと納車時にしっかりとメンテナンスを施したおいたことが、この評価に繋がっていると言える。大事な家族を乗せて走るアメリカンSUV。大きなボディが家族の思い出を紡いでいく。

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オーディオはロックフォードで構築。ホイールは前車と同じくフォージアートをセレクトしており、26インチのトロッポで足もとを彩る。

前愛車のラングラーも記事に!

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2018年7月号の巻頭特集「Jeepといつまでも」内にて、ラグジュアリーホイールブランドのフォージアートを紹介しており、そのデモカーとして採用されたのがマサオさんのラングラー。24×12JのRIVOTO-Tを組み合わせて、本場さながらの最先端スタイルを取り入れていた。

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Owner :MASAO


Thanks:CENTRAL
TEL:0274-24-4541
HP:http://www.automobile-central.com


Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

シェビーバンフェイスにカスタムしたバモスから本物のアメ車へ格上げ!

2001 CHEVROLET ASTRO & HONDA VAMOS

2001 CHEVROLET ASTRO & HONDA VAMOS

“カタチから入る”逸楽アメ車生活

10年前にパンク系バンド「ANTHELL」を一緒に結成後、5年前に結婚したMASARU&HIMEさん。音楽活動に重きを置くため、選ぶ愛車は常に機材が積めて車中泊可能が必須条件。しかしアメ車風の軽バンでは限界を感じて、遂に本物のアメ車をオーダー!

バンドのイメージカラー赤黒にこだわって製作!

大阪を拠点としながら日本全国を周り、さらには台湾や中国といった海外でも音楽活動をするMASARU & HIMEさん。ANTHELLという名のパンクバンドで名前の由来は「蟻地獄」。Aで始まるとリストの上位に上がりやすく、漢字で表現しても格好良いことが決め手となった。

そんな彼らが選ぶ初めてのアメ車はAで始まるアストロ。これも何かの縁があるのではと感じる筆者。聞くところによると、撮影当日まで写真のバモスを愛用しており、バモス歴はざっと10年を上回る。シェビーバンフェイスに魅了されて購入したこともあって「次に乗るなら本物のシェビーバン!」と当初は考えていたそうだが、ブルーリバーに相談して自宅の駐車スペースまでシェビーバンで乗り付けてもらい、停めてみるとハミ出る始末。しかし角目のビンテージなフェイスは譲れないと悩んでいた矢先に山倉氏から「カーゴフェイスをベースにイメージするアストロを製作しましょうか?」と提案されたのがアストロ購入の決め手となった。

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実はブルーリバーがかつて軽自動車のアメリカンカスタムをしていた時からの付き合いで、長く愛用してロングドライブも日常茶飯事な彼らのカーライフを熟知していたため、作るなら程度の良いディーラー車をベースにした方が良いと探すも皆無。なので2001年モデルをベースに外装レストアレベルのオールペイントを敢行。ビンテージな雰囲気を色濃くすべく、立体的なサイドパネルは取り去り、リアバンパーはスムースタイプに換装後クローム処理を施す。さらにルーフ&サイドミラーの塗り分けに赤黒を取り入れて2人のイメージカラーを導入した。

ホイールも定番のビレットや昨今トレンドの純正然としたスチール系ではなく、個性的でプレーンな3ピースをチョイス。残すはクローム加工を施したカーゴフェイスを待つのみだったが、本誌締め切りのタイミングに間に合わず、最初で最後の純正顔での誌面掲載となった。撮影時初めて仕上がった自分の愛車を見て、「これなら行き先や予定も決めず、ノリで2~3日車中泊しながら旅もできる!」とご満悦な2人。また、今まで機材車両とアーティスト移動の2台体制だった地方ライブ遠征も、アストロ一台で動けると大喜び。愛車のスケールがビッグになったことで、アーティストとしても大きな節目となるハズ。夢をBIGに持ち続けるべく、クルマもBIGにすることは、モチベーションを高める最良の選択と言える。

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塗りたてホヤホヤのソリッドブラックは極艶で新車レベルの輝きを誇り、赤いルーフとサイドミラーのコントラストが際立つ。お任せでオーダーしたホイールは3ピースのMOZZER17インチ。現状225/50R17のタイヤは今後もう少し太めのタイヤへ換装予定。内装は実にクリーンでセカンドシートは車中泊に便利なリクライニング機能付き!

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わざわざサイドパネルを外して塗り替えるなら、本国仕様のベース車両を選べば手間が省ける。しかし長年愛用することを見据えてディーラーモデルの程度重視というところがポイント。ブルーリバー全盛期にフルエアロやファントムグリルなど、お金をかけて数々のアストロを製作してきた山倉氏も、当時とは異なるお金の掛け方ではあったが、ニーズに合わせたアストロ作りに全力を尽くしてくれた。

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OWNER : MASARU & HIME(ANTHELL)


THANKS:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

桜舞う芝生のステージに集うUSカスタムカー!【CROSS FIVE FUKUOKA LIGHT MEETING】

CROSS FIVE FUKUOKA LIGHT MEETING

CROSS FIVE FUKUOKA LIGHT MEETING
2021.03.28

良い意味でクロスファイブらしからぬカジュアルさ!

3月末の日曜日である28日に恋の裏ガーデンを舞台に開催された「クロスファイブ福岡」。ライトミーティングの名のとおり、大阪や名古屋のファイナルとは異なる雰囲気で、九州地区はもちろん、西日本を中心としたUSカスタムカーたちが集結した。

ここ最近、大阪と名古屋ばかりを見てきた筆者にとっては、入場ゲートでチケットを渡して中に入り、FMX&BMXのエアトリックショーや、ライブステージのないカジュアルさが新鮮に映る。午前中こそ雨に見舞われたものの午後からは小春日和の暖かい日差しが降り注ぎ、そよ風に舞う桜の花びらと鮮やかなグリーンの芝生をステージに並ぶカスタムカーも風情があって心地良い。

また、今回福岡空港からレンタカーを借りて会場を目指したのだが、その道中が絶景! 海沿いを走らせほんのり丘の上に位置する恋の裏ガーデンまでの道のりは、どことなく西海岸や南国情緒に溢れ、途中に海鮮丼を販売する道の駅的なものがあったり、カイトサーフィンを楽しむ姿も。エントリーして会場を楽しむことは大前提として、そんな道中を仲間とともにツーリング感覚で走りがてら参加してみるのもオススメだ。

KRZブース前に展示されたカマロ。ブルー×レッドの絶妙なカラーコントラストにレーシーなウィンド-ルーバーとリアウィングが映える!

最近めっきり少なくなったマグナムではあるが、濃いめのブラウンにワンポイントアクセントとしてピンストライプを取り入れエアサスを組み合わせるスタイルは斬新。カスタムベースとしてまだまだ可能性を秘めた存在だ。

広島のジェットシティが持ち込んだマグナムのリフトアップ。超ワイドオーバーフェンダーにオフロードテイスト溢れるマッドテレーンのボトムス。そしてエアサスでリフトアップという逆転発想的なカスタムは今もっとも注目すべき存在。フェンダーに沿わせて立ち上がるワンオフマフラーやルーフキャリアをはじめとするアイアンパーツによる武装も特筆物だ。

間接照明やイルミネーション系の内装カスタムが主流となり、最近少なくなってきたカスタムオーディオインテリア。スピーカーをドア全面に惜しみもなくインストールしたり、トランクスペースをガッツリ造り込んだり、コレぞUSカスタムの伝統芸であり、様々なカスタムカーイベントで見てきたスタイル!ナビゲーターがベースってところも玄人好み。

トリプルフレイムスの巧みなカスタムペイントに超大口径履きのサウススタイルが強烈なインパクトを誇るマグナム。フェイスは300Cをコンバートしており、キャンパストップのオープンエアーを可能にしたカスタムインテリアも特筆物。エクステリアにマッチしたインテリアはダッシュや内張りまで徹底されており、トランクオーディオの造り込みもハイレベル!

初期顔のチャージャーデイトナR/T。ベースのボディカラーを活かしつつエアサスインストールで着地。手数の多さよりも、デイトナの持つフォルムを犠牲にすることなくってところが粋。

ガルウィングカスタムでお馴染みのPGからはモノトーン基調でシンプルに主張する300Cの4枚ガルが存在感を高める。アスファルトやカーペットではなく、芝生をステージにズラリと並ぶクライスラー軍団も斬新でインパクト高し!

ワイドボディにディープリムでの着地スタイルが威風堂々なチャレンジャー。とくにリアフェンダーの被りっぷりは称賛物! エアロレスが多い中、造形美ありきのスタイルも今後のトレンドとして覚えておきたい。

GMCフェイスのシボレーサバーバンではなく、正真正銘のGMC サバーバンをベースにシャイアンフェイス化。ホワイトリボンをまとうスチールホイールはビンテージモデルからの流用で、フロアマット、ステアリングまですべてGMC物で揃える。TBIエンジンモデル最終の95年型ってところも粋!

グリルの絶妙な塗り分け具合でフルエアロフォルムにマッチさせたアグレッシブな印象のチャージャー。リムの色合わせも抜群で、エアサスによるスラムド具合も完璧。定番のカスタムスタイルとは一線を画す個性を白黒主軸としながら具現化させる点も特筆物だ。

ラグジュアリースタイルの進化系として注目を集めるエスカレード。カスタムグリルや大口径履きなど、第二世代で一世を風靡したエスカレードカスタムのトラディッショナルな部分は継承しつつ、トゥルースパイクなど昨今のトレンドを絶妙にミックス。

本誌SNS動画ではオーバーランダースタイルのルーフテントをトレーラーにドッキングしてアウトドアを楽しむ姿が印象的だった覇王ホイールのH2。現在はテントを取り去ってサイクルキャリアを設置。ブルヒッチにハイフォージドホイールと、次々にカスタムトレンドを生み出す鹿児島のトレンドリーダー!

PLACE:福岡県・スピードパーク恋の浦・緑の広場


主催:株式会社クロスファイブ
HP:https://www.x-5.jp


PHOTO&TEXT★石井秋良
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

若かりし頃にローライダー仕様で乗っていたFOXマスタングを再びゲット!

1992 FORD MUSTANG Convertible

1992 FORD MUSTANG Convertible

愛されし我らのマスタング Let’s Go with MUSTANG

87年型の白いFOXマスタングにワイヤーホイールを履かせて乗っていた彼が、2ドアタホや4枚ドアのインパラを経て、再びFOXマスタングに返り咲いた。お気に入りだったインパラを手放してでも手に入れたいと感じさせる、その魅力とは!?

“ダサカッコイイ”クルマこそが、本当は一番格好良い!

歴代マスタングのなかで、良くも悪くも異彩を放つ独特の個性を持ったモデルがFOXマスタング。テールレンズからトランクにかけてのデザインは、どことなくビュイックやモンテカルロなど、当時のクーペボディと似たスクエア基調のシルエットで、フロントフェイスはテルスターや初期顔のトーラスを連想させる。マスタングと聞いてまず一番に思い浮かぶことはないであろう異端児的なポジションではあるが、何故かそのマニアックなところに惹かれてしまうと話すのがクボちんさん。

実は彼、カーモデリングが職業とあってフォルムを見る目が冴えており、割とエッジの効いた一癖あるクルマに惹かれる傾向がある。これまでも2ドアタホや4枚ドアの62年型インパラなど、個性的な愛車遍歴をこなしており、実は8年ほど前の2ドアSUV特集でも誌面に登場していた。

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そんな彼がアメ車にハマる原点となったのがFOXマスタングで、当時はアメ車のみならずアコードなどの国産車もワイヤーホイールを履いてホッピングする時代。まさにローライダー全盛期とあって、その当時の87年型マスタングはコテコテのローライダー仕様だった。しかし、30代も後半に差し掛かった今は、あの当時の想い出に浸りつつも落ち着いた大人なりのFOXマスタングの楽しみ方もあるのではと再び乗りたくなり、東海カーズに偶然在庫されていた現車を見つけて即名古屋へ直行。しかしほんのわずかな差で、前日に嫁ぎ先が決まったと聞いて断念。

その際、在庫していた4枚ドアのインパラを見つけて、せっかく名古屋まで来たしコレはコレで格好良いと即決で購入したのがつい最近まで乗っていた愛車だ。しかし数年が経過してもやっぱりFOXマスタングへの想いは絶ち切れず、暇さえあれば情報サイトを検索する日々。そんなある日再び在庫物件として出てきたのが、前日に嫁いで諦めたあのFOXマスタングだった。インパラにも愛着は湧いていたものの、想いは一途。即連絡を取って購入の意思を告げたと言う。長年待ちわびたFOXと過ごすカーライフはまさに〝第二の青春〟。あの頃とは異なる大人な乗りこなしを見せてくれるであろう。

1992 FORD MUSTANG Convertible

1992 FORD MUSTANG Convertible

1992 FORD MUSTANG Convertible

日本に存在するFOXマスタングはコンバーチブルモデルが多く、この個体は幌を日本で張り替え済。その際リアウィンドーをガラス化してあり、クォリティーは純正以上。基本的にオープンルーフで乗りこなす。

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存在感際立つHURSTのシフトノブは、元々ATモデルだったモノを5速マニュアル化する手の込んだ仕様。今までの愛車それぞれに思い入れがあるため、ダッシュにはインパラで愛用していたフラガールを継承し、タホの時代に製作したオリジナルのKOBE 本国車検ステッカーも当時からずっと愛用し続けている。

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後ろからのビジュアルは良くも悪くもマスタングらしからぬ雰囲気。どことなくギャングな印象を受けるのは映画「メナ-スⅡソサエティ」の影響か。昔はここにポンプ& バッテリーをインストールするのが鉄板だったが、現車は移植したバッテリーをツールボックスでカバー。

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自身が手に入れたらやりたかったことの大半を前オーナーがやってくれていた様子で、ホーリーキャブ化や、MSDプラグコード、アルミラジエターにエアインテーク、さらにエンジン内の熱を効率的に外へ逃がすためのダクト加工までひと通り手が入った状態。残すは自身が思い描くプロスピード仕様にすべく、アレンジを加えていきたいと意気込む。

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車高調とサブフレームでコンバーチブルモデルにありがちな剛性の弱さを徹底的に補強。これら作業は前オーナーが手を入れたもの。ここからさらに自身で煮詰めてシャキッと走れる様にカスタムしていきたいと語る。目指すは本国で人気のPro Street仕様だ。

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20代の若かりし頃のFOXマスタング。メッキフェンダートリムにワイヤーホイールを履かせ、ハイドロを組んでホッピングするのが楽しみだった。今でも当時の写真は大切に保管しているとのこと。

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OWNER:クボちん


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

開閉・可動ギミックありの高品質モデル、ヘルキャットとデーモンがついに爆誕!!

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現在のアメ車界のトップアイドルは完全にダッジ・チャレンジャーだ。そんな大人気のチャレンジャーの1/18 ビッグスケールのヘルキャットワイドボディとデーモンがオートアートからリリースされた。ダイキャストでもなくレジンでもない、コンポジットモデルとしてハイディテールで登場!

ダイキャストでもレジンでもない「コンポジットモデル」として登場!

ダッジ・チャレンジャーは現在のアメ車界筆頭の人気車なのは言うまでもない。現行チャレンジャーの初期モデルはハイウェイ61やACMEブランドから1/18スケールのダイキャストモデルとしてリリースされている。そして最近のデーモンやヘルキャットなどはGTスピリットがレジンモデルとしてリリースしている。

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でも、やっぱりビッグスケールならばステア機構や開閉ギミックは欲しい…そう願い続けて数年、ようやくオートアートからコンポジットモデルとして、2018年型のヘルキャットワイドボディとデーモンが同時にリリースされた! さらに392HEMIスキャットパックも近日発売予定なので要チェックだ。現在のオートアート製のミニチュアの「コンポジットモデル」とは、その名のとおり、「複数の異なる素材で構成(=Composite)」され、目の覚めるようなリアルでシャープな造形と高いコストパフォーマンスを目指し開発された、他に例を見ない革新的なモデルカーなのだ。

注目は独自配合を施したABSコンポジット( インジェクション製ABS樹脂) をボディに、そして亜鉛合金( ダイキャスト製) をインナーボディに配し、それぞれの素材の利点を最大限に生かしている点。これにより、剛性感・重量感を持ち合わせている。まぁとにかくダイキャストのようにサビることもなく、さらにハイディテールなのだから文句なし。ただし最近のビッグスケールって2万円超のハイプライスなのよね…。

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2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

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コンポジットモデルとしてモデル化された2018年型ヘルキャットワイドボディ。ハイディテールなのはもちろん、ステア機構、ボンネット、左右ドア、トランクの開閉ギミックを持つ。エクステリアだけでなく、インテリアやエンジンも忠実に再現。

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2018 DODGE CHALLENGER SRT DEMON

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デーモンもヘルキャット同様の開閉ギミックを備える。コンポジットボディにより、各ドア・ボンネットはいつも正確な位置で開閉を行なえ、さらにボディと各開閉部の間の「チリ合わせ」はより正確になり、全体的な「まとまり感」も向上しているのだ。

AUTOart:www.autoartmodels.com


1/18スケールに凝縮された Dodgeイズムを堪能する。

ビッグリグのダイキャストモデルがビッグスケールで爆誕!!!

1/18スケールに凝縮された、90’sイズムを堪能する。


アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

乗り換えたクルマは数しれず一番長く所有するのがH2

2004 HUMMER H2

2004 HUMMER H2

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

片手では収まらない数々のアメ車を所有してきた星野さん。その中で一番所有歴が長いのがH2だ。好き過ぎて特別な理由はないが、もはやH2がある生活が当たり前。実はH2は2台目で、前車は全損事故に遭ってしまう。それでも、再び手にしたのはH2だった。

先代H2が事故で全損!?命の恩人と呼ばれるH2

ナビゲーター、マグナム、ラムバン、サバナ、アストロ、タホ、CTSワゴン…、過去に所有したアメ車を聞くと次々と名前を挙げる星野さん。基本的に2台持ちで、それを2~3年で乗り換えるペースだと言うが、唯一H2だけは10年+2年という長い時間が経過している。実は現在の04年型H2が2台目で2年前に購入したもの。以前まで所有していたH2を10年乗っていたのだ。その大事に乗り続けたH2は、関東で大雪が降った2年前に、移動手段が無くなった知人に貸したのだが、あろうことか信号待ちで4トントラックに追突されてしまう。あのH2でさえ全損になるほどの激しい事故だったが、幸いにもH2だからこそ奇跡的に軽傷で済み、知人からは「H2は命の恩人だ」と感謝の言葉を掛けられたという。

2004 HUMMER H2

「事故の件もあるし、H2って改めて凄いなと。色んなクルマを乗ったけど、なんだかんだ一番気に入ってます」と、再びH2を手にした星野さんはカスタムもコツコツと行なってきた。3インチリフトアップ、フューエルオフロード20インチホイール、E&G3.5インチオーバーフェンダー、4本出しマフラー、各種レンズ類交換、ビレットパーツ装着といった内容で、インテリアはヘッドレストモニター、ルームミラーモニター、10.2インチフリップダウンモニターが設置される。

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H2は星野さんの休日用の愛車として活躍中で、一年中海や山へと出掛けるのが日課となっている。星野さんにとって、H2はもう欠かせない相棒だ。

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レディリフト3インチリフトアップ、フューエルオフロード20インチホイール、タイヤは37×13.5R20。E&G3.5インチオーバーフェンダー、4本出しマフラー、ビレットパーツ各種、ライト類LED化が施されている。

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OWNER:星野勝俊さん


オフ仕様の人気が上昇もハマーH2の王道はラグジュアリーだ!

オールブラックのH2は安定した走りでトランスポーターとして活躍

曲名にH2と入ったヒップホップを聞いたのがキッカケ

愛車ハマーH2と楽しむ、極上アウトドアライフ


SIC
TEL:048-929-2222
HP:https://www.sic-jp.com/


写真/古閑章郎
文/相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

圧倒的開放感!今こそマスタングコンバーに乗る

2015 FORD MUSTANG Premium Convertible

2015 FORD MUSTANG Premium Convertible

愛されし我らのマスタング Let’s Go with MUSTANG

マスタングの長い歴史において、コンバーチブルは欠かせないボディタイプ。風を感じ疾走する開放感は、今も昔も多くのユーザーを虜にする。数多くのマスタングを販売するガレージダイバンでは、コンバーチブルは欠かせないモデルの一つだ。

ボディパーツを使わずオシャレに仕上げる!

ガレージダイバンのマスタング販売状況は、V8よりもエコブーストを選ぶオーナーが多いという。V8の圧倒的なパワーに関心しつつも、エコブーストの高いポテンシャルに満足しての購入に至るようだ。もちろんV8に傾くオーナーもいるためV8の在庫は欠かせないが、もう一台「欠かせないモデル」として可能な限り店頭に並べるのがコンバーチブルだ。「オープンに乗ったら気持ちいいでしょ?もちろん圧倒的にファストバックが主流だけど、オープンの開放感にハマるオーナーも居るんでね」とは、南国出身の宮國社長。

2015 FORD MUSTANG Premium Convertible

2015 FORD MUSTANG Premium Convertible

2015 FORD MUSTANG Premium Convertible

そして今、人気のエコブースト+コンバーチブルの極上15年型が店頭に並ぶ。同ショップを訪れるマスタングオーナーは、大掛かりなカスタムを望むオーナーがいる一方で、ノーマルでは「物足りない」が、大胆には変更したくないというライトカスタム派のオーナーが増加中。そういった傾向も踏まえ、このモデルはボディキットの類は装着せず、グレー・レーシングストライプ、マグナフローマフラー、アメリカンレーシング20インチホイール、シェルビーエンブレム、ボディステンシルステッカー、シェルビーGT350コールドエアインテークに交換しているのみだ。ストライプやホイールをグレーでマッチさせることで、少ない変更点でも統一感を表現するスタイルに仕上がっている。

梅雨が開けると、コンバーチブルには最高の季節がやってくる。そろそろ一歩踏み出して、オープンならではの開放感を堂々と味わうのも悪くない。

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追加変更したパーツは、シェルビーGT350コールドエアインテーク、マグナフローマフラー、グレー・レーシングストライプ、ステンシルステッカー、アメリカンレーシング20インチホイール。ボディパーツを装着せずに、クールなスタイルを作り上げた仕様となっている。

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ボディ各所には、シェルビーエンブレムが装着されている。豊富なマスタングパーツを揃えるダイバンならではの部分だ。


お得なV8コンバーマスタング この開放感がたまらない!【ガレージダイバン】

関東のマスタングカスタムの雄、ダイバンがまたしても傑作を生み出した!

あの映画のシーンが蘇る“エレノア”さらに過給機を武装して走りも過激に【マスタングGT500 エレノア】


Thanks:ガレージダイバン
TEL:03-5607-3344
HP:http://www.daiban.com/

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アメ車マガジン 2020年 9月号掲載