3車3様のJKラングラーそれぞれの遊び方とカスタムライフ

Jeep JK Wrangler

Jeep JK Wrangler

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

3台のラングラーJKは、それぞれのオーナーの趣向、遊び方に合わせたカスタムが愛知県のプロショップ・ホールショットによって施されている。自分の理想のイメージやこだわりを実現したJK達を紹介しよう!

こだわりがあるから想い通りのマシンに

自分の理想のイメージやこだわりを形にしたい…そんな想いを4駆のプロショップとして提案できるお店が、愛知県春日井市にあるホールショットだ。

ここで紹介する3台はそれぞれのオーナーがそれぞれの楽しみ方を満喫する為にホールショットにてカスタマイズした逸品だ。

迫力の艶消しブラックのチッピング塗装のJKUはインテリアやオーディオまできっちりとフルカスタムされ、オフロードエボリューションのKINGバイパスショック&コイルオーバーサスキット、前CURRIEのDANA44アクスルで強化された事もありオフロードでの走破性も抜群に高い。

レアな2ドア左ハンドルのルビコンJKは、42インチのタイヤを14インチトラベルのFOX製のコイルオーバーでフルストロークさせてロックセクションを走破する為のマシンだ。特にホールショットで全てワンオフで製作されたサスペンションアームは脅威的なトラクションで岩をグイグイ上がる。

週末はがっつりとオフロードを楽しむオレンジのルビコンJKUは、走るのが大好きなオーナーが実戦の走りの中で進化、熟成させたJKUだ。リアのアクスルをロックジョック60に換装した際に足廻りを見直し4リンクに変更、トラクション性能をさらにアップして戦闘力を高めている。またエクステリアやロールバーはポイズンスパイダーでコーディネイトされ非常にセンス良く完成されている。

自分の理想のイメージを形にしたいのなら、一度ホールショットに相談する事をオススメする。


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●BAD FACEのグリル、Xprite Avengerのボンネット、Smittybilt XRC Armorのフェンダーは迫力のエクステリア。

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●細かなロッカースイッチもこだわりのチョイス。

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●乗降性を格段にアップする電動サイドステップは、ロックスライダーとしての機能もしっかりある強度を持った逸品。普段の使い勝手もしっかりと考えられている。

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●:ラグナ・JF6・12JのホイールにMAXXISトレパドール42インチを履く。

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●:KING のコイルオーバーとバイパスショックを組み、あらゆるステージに対応出来得る細かなセッティングを可能にする。

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●上・下:3種類のバネレートでセッティングされたFOX のコイルオーバー。ロックでは必須なPSC のステアリングアシストもポンプからフルキットで装備する。

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●ソリッドレーシングのビードロックにMAXXISトレパドール42インチを履く。

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●Offroad Evolution のロングアームキットにアクスルはCurrie のRockjock 60 で山で壊れない足回りに。

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●KINGのコイルオーバー

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●SpyderlockwheelのATX756ビードロックホイールにMAXXISトレパドールの40インチを履く。リングの傷が普段の走りの激しさを物語る。

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●Poison Spyderのロールバーも装備。

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●アッパーアームに注目してほしい。ストロークとトラクションを確保するホールショットオリジナル。


ホールショット【Hall Shot】
TEL:0568-33-4900
HP:http://www.hallshot.jp/


Photo & Report◆ KD LABS.
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

60年型インパラと36年型フォード・ロードスターの2台を所有しアメ車ライフを満喫

1960 CHEVROLET IMPALA / 1936 FORD ROADSTER

1960 CHEVROLET IMPALA / 1936 FORD ROADSTER

素晴らしきアメ車人生 -American Cars IN MY LIFE-

ロッド&カスタムを地で行く、ホットロッダーのアメ車ライフ

開放感抜群のロードスター&スタイリッシュな“バブルトップ”によるロッド&カスタムを地で行く理想的なコンビでアメ車を複数台所有する山本さん。いずれも、オリジナルの魅力を保持しつつ、ホットロッドとしてのアップグレードを施した魅力大の個体に注目せずにはいられない。

1台に絞るなんて無理…魅力の異なる2台を所有

クルが好きになればなるほど、理想の1台に絞るのは中々難しいもの。スタイリング、パフォーマンス、ステイタス、扱いやすさや拡張性など、1台の愛車に求める要素は何かと多いもの。それだけに、自分の気持ちと条件のバランスを取るのは難儀する。思いが強いほどに、こだわりも深く、譲れない要素が増えてしまう。ましてや、それが旧いアメ車ともなると、運も必要かもしなれない。そこで、愛車に求める理想を、1台ではなく複数に分散するのも一つの方法と言えるだろう。保管スペースや維持費を確保できるなら、むしろより現実的に自分の理想を満たすことができるし。

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オーナーの山本さんは、旧いアメ車に興味があったが、こだわりは特にない中で、知人から60年型インパラを譲り受けた。その知人とは、ロッド&カスタムの専門ショップ「アンディーズ」のオーナーで、ショップ開業前からの関係で、60インパラも、ベース状態から仕上げまでの工程を知っていたため、安心して入手することができた。低いプロポーションや、より美しく魅せる独自のカスタムを施した個体だ。

その後、理想のオープントップで、より走りのパフォーマンスに富んだ36年型フォード・ロードスターに巡り合い、乗り換えるつもりで入手。しかし、魅力のベクトルの異なる2台でこそ得られる満足を知ってしまったため、2台とも保持している。イベント、クルーズなどTPOに合わせて出動車両をチョイスして楽しんでいる贅沢なアメ車ライフを満喫している。

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ファットフェンダーが愛称のスタイリッシュなロードスター

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ファットフェンダーの愛称でお馴染みの36年型フォード。ストリートロッドとしても頂点的存在のロードスターは、コンバーチブルと違い、フロントウィンドーが独立式で、サイドガラスをもたないのがポイント。フロントウィンドーが低いため、トップを閉じた状態でもルーフが低くスタイリッシュ。オープントップ特有の開放感と、軽量なロードスターならではの軽快な走りのパフォーマンスが楽しめる。この個体はストリートロッドとしてアップグレード済み。

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アメリカンV8におけるスタンダードなパワートレイン、GM350ciエンジン&TH350オートマチックに換装済み。オーソドックスな仕様ながら、シングル4bbl搭載で必要にして十分なポテンシャル!

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6連装のゲージは、戦前のFORD車にOEM供給していたスチュワートワーナー製でアップデート。ストリートロッドでは定番の楕円化粧板によるセンターレイアウト。シンプルなベンチシートは見た目以上に快適。コラムはGM対応のチルト式を採用している。

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レストロッドとして、往年のイメージを尊重したスチールホイール&ハブキャップ。カスタムオフセットによるディプナリムがホットロッド的。FORDロゴのハブキャップは、40年型でアレンジ。幅広のホワイトウォールタイヤも雰囲気。

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ロー&ワイドなスタイルを際立たせたホットロッドカスタム

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インパラというと、日本ではローライダーのベース車としてのイメージが強いが、アメリカではロッド&カスタムとしてモダンにアレンジするケースも多い。この個体は、“バブルトップ” 特有のスムースなトップと、“バットウィング”の愛称でお馴染みのロー&ワイドが際立つ60年型をベースに、そのスタイリングの美しさを際立たせたホットロッド的アプローチで国内にてカスタムした。サイドシルを微妙に延長して低い車高を際立たせたり、バンパーを一体化してスムースなルックスを獲得する。

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もともとモダンなエンジンが搭載されていたが、山本さんが所有してから、フルサイズ時代のインパラに採用されたHOTなWエンジン409に換装した。独特のヘッドの形状や、特定の年代だけに採用された希少性もポイント。ムーン製のバルブカバーが美しい。

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同世代のコルベットにも通じる航空機を思わせるダッシュパネルは、59年型から引き継がれている。ゲージ類はモダンなデザインのアフター品にてアップグレード。シート&ドアパネルはストックのを活かして、上品なタンのスキンで張り替えている。

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ホットロッドでは定番のスロットタイプを進化させたバドニック社のビレットホイールをF:18インチ、R:20インチでセット。右側はフルポリッシュ、左側はガンメタリック塗装と、それぞれ異なったイメージを楽しんでいる。

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オーナー:山本雄一さん

象徴的な2台のロッド&カスタムを所有するだけに、生粋のロッダーと思いきや、初代フィアット500、軽トラにしてオープンカーのホンダ・バモスといった珍車からシェビーVAN なども乗り継ぐワイドバンドなクルマ好き。生業はバイク屋さんとあって、愛機としてのバイクは2台、4輪はバイクを積めるハイエースなど全5台体制。


Photo & Text ◆石橋秀樹
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

マスタングコンバーチブルで輝ける時間を手に入れよう

2018 FORD MUSTANG EcoBoost Premium Convertible

2018 FORD MUSTANG EcoBoost Premium Convertible

愛されし我らのマスタング Let’s Go with MUSTANG

関東屈指の敷地面積と在庫数を誇るオートギャラリー東京。同店イチオシのクルマがこの2018年型マスタングコンバーチブル。高年式にも関わらず398万円というベストプライスの理由は自社による直接仕入れとそのタイミング。故障の心配も少ない距離だから安心して乗れるぞ!

人気のコンバーチブルがグッドプライスで登場!

ドライブから街中でのデートまで、どんなシチュエーションにもハマる。それがコンバーチブルの魅力。スポーティーなスタイリングと相まってこれ以上ない時間を演出してくれる生粋のモテクルマがマスタングコンバーチブルだ。

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ご存知のようにマスタングには5.0ℓ/V8エンジンを搭載するGTもあるが、こちらはパフォーマンスと経済性を両立した2.3ℓ/直4エコブーストを搭載するプレミアムパッケージだ。2018年モデルなのでフェイスは現行。スポーツと上品さを取り入れたデザインは老若男女を問わずに乗りやすい。またカスタムはされておらず純正仕様となっているのもポイント。カスタム車はお買い得かもしれないが、メンテナンスなどのランニングコストは純正と比べるとかかりやすいからだ。そういう意味でも、またプライス面でもこのクルマはアメ車ビギナーが乗りやすい1台となっている。

2018 FORD MUSTANG EcoBoost Premium Convertible

コンバーチブル最大の特長である解放感ある車内。しかし急な雨や強い日差しが心配という向きもあるだろう。そんな心配を遮るのが電動ソフトトップ。スイッチを押すと10秒ほどでクローズ完了。あとはレバーをロックすればOKだから、手を汚すこともなくスマートにルーフをセットできる。

アップルカープレイ/アンドロイドオートにも対応するタッチパネル式センターモニターを装備。エアコンコントロールはこのモニターからアクセスすることができる。またプレミアムパッケージなのでレザーシートも奢られる。このシートには3段階調整式のヒーター&クーラーも内蔵しており季節を問わずに快適に過ごすことができる。またパドルシフト付きレザーステアリングなど、上質なインテリアを堪能することができる。またパークセンサーやバックカメラも装備しているのでどこでも安心して運転することができるのもうれしいポイントだ。

走行距離は4.3万kmと美味しいタイミング。故障の心配も当面は大丈夫。こんなクルマでアメ車デビューはいかがだろう?

2018 FORD MUSTANG EcoBoost Premium Convertible

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スポーツモデルのマスタングにあってカスタムが施されていないクルマは珍しいかもしれない。純正18インチアルミやトランクのリアスポイラー、デュアルエキゾーストやスタイリッシュな現行フロントフェイスは幾度見ても飽きることがなくオーナーを楽しませてくれる。また特長的なデザインのLEDテールライトをはじめとしたリアビューもマスタングの魅力だ。

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3スポークステアリングや大きなツインメーターなどスポーツドライビングの想いを高ぶらせてくれるインパネは、ファミリーカーではありえないデザインであり、マスタングを所有する愉しみでもある。それでいてアップルカープレイ/アンドロイドオートに対応するセンターモニターも装備するなど利便性も兼ね備えているのだ。

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ホールド性に優れたブラックレザーシートは高級感のある肌触りで長距離でも疲れにくい。また電動でのポジションコントロールとなっており、身体に合わせて細かく調整することができる。さらにシートヒーターとベンチレーターも装備されているから快適だ。

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走行距離は4.3万kmということで、ちょうどアタリがついた2.3ℓエコブースト。ダウンサイジングターボにより燃費と走りを実現している。またトランスミッションはオートマなので初めての1台としてもおススメのクルマだ。

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最新のコンバーチブルの進化を感じさせてくれるのがソフトトップ。ルーフのロックレバーを解除しスイッチを押すと10秒ほどでオープンスタイルが楽しめる。またオープンにしても美しいシルエットが楽しめるのも初代マスタングから受け継がれた伝統だ。


Thanks:AUTO GALLERY TOKYO【オートギャラリー東京】
TEL:042-799-5222
HP:https://www.autogallery.co.jp

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オートギャラリー東京店長 角田芳文さん
現行モデルのマスタングです。お求めやすいプライスのワケは、若い人にもマスタングの面白さを味わってほしいからです。カスタムも当店でできるので、まずはご相談ください!


PHOTO&TEXT:石上智章
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

-フリースタイルで行こう- #06 ムーンアイズというカルチャー

-フリースタイルで行こう- #06 ムーンアイズというカルチャー

GO! with MOON

アメリカのモーターカルチャーに興味のある人にとっては、避けて通ることのできない存在、それが「ムーンアイズ」だ。ビッグイベントの主催、ファニーカーのスポンサーだったり、カー用品、アパレル、日用雑貨、ペットグッズの販売まで、その活動はグローバルに行なっている企業だ。今回はカルチャーとしてのムーンアイズに注目するぞ。

日本国内におけるアメリカンモーターカルチャーの伝道師的な役割を担っている「ムーンアイズ」

キャッチーなアイボールのロゴでおなじみのムーンアイズ といえば、アメ車ファンにはもちろんのこと、アメリカ的モーターカルチャーや、その楽しみ方も含めて国内での伝道師的な役割を担っています。アメリカ依存症の自分が形成される上でも絶大な影響力のある存在だったりします。

アメ車のこともホットロッドが何たるかも知らなかった10代の頃、横浜の元町でスタートした小さなショップは、自分にとってのアメリカ疑似体験だったのです。今から30年以上も前のことなので、インターネットなど当然なく、海外の情報はごく限られていただけに、メイドインUSAなアイテムで溢れる店内にいるだけでワクワクでした。

そして、当時はアメ車とて、カスタムというよりも、ジャパニーズな「改造車」といった感じで、アメリカ的とはいえない個体が主流の中、『ムーンアイズ ストリートカーナショナルズ』は、対象車種はアメ車、日本車、VWと多様にして、カリフォルニア的なスタイルにこだわったカーショーとして87年にスタート。そこに集結する個体は、それまで見たことのないアメリカを感じさせるものばかりで、大興奮したのでした。

そして91年には、パシフィコ横浜にて『横浜ホットロッドカスタムショー』がスタート!国内最大級のロッド&カスタム+モーターサイクルのインドアショーで、本場アメリカの有名車やビルダーをゲストに招き、本物に触れることができる重要イベントなのです。出展者も来場者も年々インターナショナルになり、世界的にも注目度が高い。クルマ、バイクに限らず、アメリカのモーター系カルチャーの楽しみ方や、マーケットは、ムーンアイズなくして成立しないといっても過言ではないでしょう。

また、ホットロッドの頂点的存在である、NHRAのドラッグレースにおいては、トップカテゴリーのファニーカーのスポンサーを務めたり、ボスであるShigeさん(菅沼社長)自身も、往年のドラッグスターや、カマロにてドラッグレースに参戦するなど、ホットロッドやモータースポーツとともに発展したハードコアなカンパニーとしてのポリシーや、創設者のディーン・ムーンの志を受け継いでいる点もリスペクト。

ムーンディスクやムーンタンクなど伝説的なパーツを始め、ムーンアイズの商品には、アパレル、日用雑貨、ペットグッズと、幅広いだけに、ホットロッダーとしての自分の身のまわりも、おのずとムーンアイズアイテムで溢れているのです。つまり、アメリカのモーターカルチャーに興味がある人にとっては、避けて通れない存在なのです。

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ムーンタンク

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ムーンディスク

ムーンディスクやムーンタンクなど、レースやホットロッドのシーンで支持されるスピードパーツをリリースするカンパニーとして、ホットロッドの歴史に深く名を刻む伝説的な存在が「ムーンアイズ」だ。国内では代理店としてムーンオブジャパンがスタート。創設者のディーン・ムーンが亡くなった後には、本家USAのムーン・イクイップメントも含め、Shigeさん(菅沼繁博社長)によって引き継がれている。

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『ストリートカーナショナルズ』

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『横浜ホットロッドカスタムショー』

アメリカのモーターカルチャーを満喫する上で、重要なカーショー&スワップミートを国内で初めて(87年)開催したのが『ストリートカーナショナルズ』。西海岸的なスタイルにこだわったクールなストリートカーが集結し、国内でのスワップミートの定着にも大きく貢献。インドアショーの『横浜ホットロッドカスタムショー』の他、様々なイベントを主催している。

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オリジナルのスピードパーツをリリースするカンパニーなだけに、現在でもレースのフィールドでは、ムーンのパーツを目にすることができる。また、NHRAのトップカテゴリーであるファニーカーのスポンサーを務めているあたりには、カンパニーとしてのポリシーが感じられる!

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モーターカルチャーとも連動するダイナースタイルのレストランとして、91年より『ムーンカフェ』がスタート。雰囲気が抜群なだけでなく、バーガー、メキシカン、シェイクなど、リアルなアメリカンフードから、ムーンカフェでしか味わえないオリジナルのプレートメニューも抜群に美味しくて最高です!!

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横浜、本牧の名所ともいえるほどおなじみの存在となっているエリア1。1~2階店内にはステッカー、アパレル、雑貨、オートパーツまで、ムーンアイテムがびっしり。お隣にはムーンカフェ。ガレージでは、ピンストライピング ステューディオとして、日本の第一人者であるワイルドマン石井が筆を走らせているのです。

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ムーンアイズの世界観を知る上でも、見て楽しめるカタログとしても機能するバイリンガルなインターナショナルマガジン!何はともあれこの1冊を入手しましょう!巻頭では、77年の渡米時にShigeさんが撮った写真によってLAのストリートシーンをフィーチャー。自分も1ファンとして、ムーカフェのメニューを紹介しています!


MOON OF JAPAN,INC.
Tel:045-623-5959
www.mooneyes.co.jp
神奈川県横浜市中区本牧宮原2-10


★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。

アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

歴代ラングラー、3車3様の個性豊かなスタイルを紹介

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Jeep JL Wrangler Unlimited RUBICON / Jeep JK Wrangler Unlimited ARCTIC / Jeep TJ Wrangler SPORT Produced by TRAMPCAR SQUARE

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

ユーザー1人1人に合わせたオーダーメイドカスタムが可能

最新のJLはもちろんだが、TJラングラーやチェロキーなど、ビンテージになりつつある歴代JEEPも積極的に扱うトランプカースクエア。今回は歴代ラングラー、3車3様の個性豊かなスタイルを紹介しよう。

ユーザーの好みや使い方に最適なスタイルを提案する

長年にわたり、JEEPの販売やメンテナンスに力を入れている、浜松のトランプカースクエア。もちろんカスタムにも幅広く対応しており、ノーマルらしさを残しつつさり気ないドレスアップを施したものから、ガッツリオフロードを攻められる仕様まで、そのバリエーションは多岐に渡る。

年代順に見てみると、TJオーナーの森さんは子供の手が離れたことで念願のジープを購入。以前から興味があり、ショートでしかもオープンにできるところが最大の魅力。アメリカンなライフスタイルに憧れており、TJもその1アイテムとして楽しんでいる。

続いてJKオーナーのSAWA92さんは、これまで様々な国産四駆を乗り継いできた、ベテラン四駆乗り。見た目の格好良さとカスタムの幅の広さ、そして高い走破性能に魅力を感じて購入。ライトなカスタムを行なっていたが、仲間のつながりが広がり刺激を受けて、USブランドのパーツが増えるようになったそうだ。

最新モデルのルビコンを所有するのは一色さん。元々はスポーツカーを乗り継いでおり、背の高いJEEPは初めて。ルビコンにしたのはスティンググレーのボディカラーに乗りたかったのがその理由だそうだが、ロックレールが少々使いにくいとかで、アンプリサーチのパワーステップへ変更しようか検討中とか。

まさに乗るキッカケから使い方さらにはカスタムも3車3様。一括りにJEEPと言うのは憚られるが、オーナー全員が口にしたのは「運転が楽しい」という共通のキーワード。ノーマルでも楽しいが、それをもっと高めてくれるのは、トランプ・松田さんの手腕によるところが大きい。ノーマルのままでももちろんOKだし、カスタマイズにも快く対応可能。トランプカースクエアから、新しい世界の扉が開くと言っても、決して過言ではない。


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2020年末に購入したばかりの一色さんのJL。オーバーフェンダーはエルフォードで、BFグッドリッチ・KM3(35 ×12.5R17)にFUELのゼファーをセット。サスペンションはラフカントリーのキットで2.5インチリフトアップ。REBEL OFFROADのROTOPAXマウント&カメラブラケットやJEPPSENのフォグベゼルも装着する。


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前後のバンパーはラゲッドリッジをチョイスし、サイドステップはスミッティビルトに変更。タイヤは37インチのBFグッドリッチ・KM3で、オフロードでのタイヤが干渉しない様に、ブッシュワッカーのコンパクトなフェンダーに交換。SAWA92さんは、荷物の積載性を損なってもシルエットを優先し、BESTOPのトレックトップへと変更。スポーティ性を強調する。

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スプリングはラフカントリーの3.5インチで、FOXの長いショックを組み合わせることによりリフト量以上のストローク量を実現。簡単にオン/オフできるカーリーのスタビライザーも装着し、道を選ばない快適な走りを実現する。


Jeep TJ Wrangler SPORT

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ラフカントリーのキットで2.5インチリフトアップを行ない、ブッシュワッカーのオーバーフェンダーを装着。BFグッドリッチ・KM3(33×12.5R15)にプロコンプをセット。ヘッドライトはLEDに変更し、スミッティビルトのサイドステップとリアバンパーに変更。現時点でフロントバンパーは純正のエクステンションをレスにしただけだが、いずれは4インチリフトやフロントバンパーの交換もしてみたいと森さんは語ってくれた。


スタイリッシュにジープTJラングラーをブラッシュアップ!!


THANKS:TrampCAR SUARE
TEL:053-431-3123
HP:https://www.trampcar.com


PHOTO ★浅井岳男
TEXT ★空野稜
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

愛車サバーバンは、子育てでドリフトはお預けでも車高短は譲れない!

CHEVROLET SUBURBAN

CHEVROLET SUBURBAN

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

車高短、ドリフト世代の父から受け継ぐDNA!

物心付いた頃からいつも見ていたアニメは「頭文字D」。休みの日は峠を攻めたり、ガレージで熱心に整備をする父親の背中を見て育った彼女にとって、ドリフトは身近な存在。そんな彼女が選ぶ愛車の条件は当然〝車高短〟だ!

子育てでドリフトはお預けでも車高短は譲れない!

1年ほど前に、エクスプローラーをガッツリ下げた女性オーナーがいるとの情報をキャッチしていたものの、緊急事態宣言や移動自粛などで妊婦さんや新生児のいる方へ気軽に取材依頼できないご時世だっただけに中々タイミングを掴めなかったが、落ち着き出した年始になって連絡したところ「実は3カ月前に乗り換えてしまったんです…」と残念な返事。子供が生まれてと、よくあるパターンの話かと半ば諦めかけた矢先に出た二言目が「それで今サバーバンに乗っています♡」だった。「よっしゃー!」と心の中で叫び、即座に日程を決めて取材を決行した次第だ。

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話を聞くと、エクスプローラーの車検時に偶然リフトに上がっていたのが現在の愛車サバーバンで、旦那さんはもう一世代前のサバーバンに興味津々の傍ら、第8世代が好みだった彼女はこのサバーバンの虜に。車検の話をしている最中も、「もう一回見てきていいですか?」と話そっちのけ。挙句の果てには車検を受けたばかりのエクスプローラーを下取りに出して、これ買います宣言!「どうせ買うならあっちの80年代の方が…」と言いたげな旦那さんだったが、ここまで一目惚れ状態なら仕方がないと快諾した。

購入したサバーバンは現状フロント6インチ、リア4インチほどロワードされており、車高短マニアの彼女の条件は満たしてはいるものの「まだちょっとリアが高すぎるかな?」と、購入からわずか3カ月目にしてさらに低くしようと模索中。車高短スタイルに対してはシビアで、納得がいくまで優しく見守る旦那さんと、満足の行く愛車フォルムを追求する妻は、世間一般的な夫婦とはまるで逆。

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でもそんな二人を見ていると何だかホッコリする。愛娘の叶絆(とき)ちゃんもサバーバンがお気に入りの様子で、取り去った3列シート部分の広大なスペースは彼女のキッズルームとして活躍中。この様子だとサバーバンで育った愛娘も、間違いなく車高短DNAを紡いでいくことだろう。

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第8世代最終モデルの99年型で、2WDの5穴に対してFUELのオフロード志向なデザインのリムを履くサバーバン。フォグとビレットインサート付の社外バンパーはいずれ純正物へ交換予定で、車高はもう少し落としていきたいと。フロントベンチはシートベルトも3人分用意される純正物で、もう少し大きくなったら叶絆を真ん中に乗せて横一列3人でのドライブも可能だ。

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1ナンバー登録で取り去ったサードシートによって大人でも余裕で寝られる広大なラゲッジスペースと化した最後尾は叶絆ちゃんのキッズスペースに。オムツ替えも余裕で、普段はここに玩具やお昼寝マットなど子育てグッズがたくさん。何もないのはあくまで撮影用だ。

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免許を取得してからの愛車はFDのRX-7にはじまりシルビアとガチのドリフト仕様ばかり。もちろん彼女自らステアリングを握って峠を攻める事も日常茶飯事だ。その後結婚して手に入れたエクスプローラーのスポーツトラックも、彼女の手に渡ればアッサリと車高短スタイルに(笑)。

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owner : RINA & TOKI


Thanks:Naoki Motor Build
TEL:072-236-7300
HP:http://naoki-mb.co.jp.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

マスタングSVTコブラの暴れ馬を乗りこなす楽しみを味わう!

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1998y FORD MUSTANG SVT COBRA

THE PICK UP TEST DRIVE

1993年にフォードのスペシャル・ビークル・チーム(SVT)が開発し誕生した、マスタング高性能モデルSVTコブラ。マスタング第4世代となる1998年型のSVTコブラがガレージダイバンに入庫したということで、早速その暴れ馬っぷりを試乗撮影してきた!

本国ではドラッグレースやドリフトなどベースモデルとして根強い人気を誇る

関東で第5世代のマスタングの販売台数は群を抜くガレージダイバン。同ショップでは5世代目以外にもバリエーション豊富なマスタングを入庫させており、今回注目したのが98年型マスタング・SVTコブラだ。

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1964年に登場した初代マスタングは、アメ車のみならず世界的に見て歴史的にヒットしたモデルで、ご存知のように現在も6世代となって販売中。この長い歴史の中で数多くのハイスペック・スペシャルモデルが登場しているのもマスタングならではで、特に有名なのがキャロル・シェルビーがプロジェクトした「シェルビー・マスタング」だろう。

ハイスペックのマスタングは後にフォードが新設したSVT(スペシャル・ビークル・チーム)に引き継がれ、93年に初代マスタング・SVTコブラが登場する。翌年の94年には第4世代のマスタングにフルモデルチェンジし、当然のごとく第4世代マスタングをベースにしたSVTコブラも開発され、96年型からはエンジンが伝統の5ℓV8OHVから、4.6ℓV8DOHCに改良された。今回撮影したモデルは、その改良型の98年型というわけだ。

現在本国では、価格の安さに対して高いスペックを誇るとして、同世代のSVTコブラが様々なレースシーンで使われ人気となり、徐々に価格が上昇中ということもお伝えしておこう。

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新モデルと比べるのはナンセンス重いクラッチも乗りこなす楽しみだ

1998y FORD MUSTANG SVT COBRA

いざスタート…も、早速エンスト。とにかくクラッチが重い!最新のマニュアル車に慣れていたとしても結構キツイ(ダイバンスタッフ談)。ましてや、久しぶりのマニュアル車ともなればエンストは必須だろう。ようやく(?)発進させると、クルマがドンドン前に行きたがる。それぐらい、、低速からの力強さはビンビンに感じる。まさに暴れ馬だ。だが、それを乗りこなす楽しみは、最新モデル以上にある。ドライバーの手綱捌きが問われるだけに初めてのクルマには不向きだが、普通のマニュアルでは物足りない玄人には面白い存在だ。

もはや存在自体が希少価値、今後さらに価格は上昇していく!?

1998y FORD MUSTANG SVT COBRA

23年が経過したモデルとは思えないほど、綺麗な状態を保つ撮影車両。走行距離は7.4万kmと、もしかしたら日本で最も走行していない98年型 マスタング・SVTコブラかもしれない。

純正よりも77馬力チューニングアップ

94年に、日本で初めて正規販売されたマスタングとして、馴染みのある第4世代がベースとなる98年型SVTコブラ。96年からは日本でもSVTコブラが限定で正規販売された。

上でも紹介したように、SVTコブラ用エンジンは96年型よりアルミニウム製・4.6ℓV8 DOHCに変更され、5ℓからダウンサイジングされたものの、305hpを叩き出す(0-60マイル5.9秒)。純正マスタングの上級グレードであるGTは228hpであるため、かなりのチューニングがされているのが分かる。他にもパフォーマンスサスペンションや13インチフロントディスクブレーキといった部分が、専用設計となっているのが見どころだ。

1998y FORD MUSTANG SVT COBRA

外観でもグリルやボンネットダクト形状に違いがあり、何と言ってもコブラロゴやエンブレムがノーマルマスタングとの違いを演出。インテリアでは、98年イヤーモデルにマイナーチェンジされた通常マスタングとの違いはなく、ダッシュボードの時計パッドが無くなり、センターコンソールにデュアルカップホルダーが設置されているのが98年型以降の特徴だ。

走行距離は7.4万kmと、23年が経過した車両としては格段に少ない。シートに経年の使用感こそあれど、破れや傷も見当たらず、綺麗な状態を保っている。そもそもの台数が少ないSVTコブラだけに、今後その資産価値が上昇するのは間違いない。

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SVTコブラの外観上の違いは、フロントバンパー形状、ボンネットダクトの拡大と配置場所、左右出しマフラー、リアバンパーにコブラのロゴが入る部分だ。トランクスポイラーはGTと同タイプ。ホイールはSVTコブラ専用の5スポーク17インチ。ブレーキキャリパーはコブラロゴが入り、フロント13インチディスク・PBRツインピストンキャリパー、リア11.65インチディスク・シングルピストンキャリパーを装着。サスペンションもパフォーマンスタイプに変更されている。

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SVTコブラ専用として、1996年に5.0ℓV8OHV から、アルミ製4.6ℓV8 DOHC に変更されている。同年代型スタンダードエンジンは、4.6ℓV8 SOHCだ。馬力は上級グレードのGTと比べ、77hp高い305hpとなっている。

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98イヤーモデルでマイナーチェンジがされ、ダッシュボード時計パッドが無くなり、センターコンソールにはデュアルドリンクホルダーが設置された。SVTコブラ専用は見当たらない。ミッションは96年に改良され、ボーグワーナーT-45の5速マニュアルトランスミッションを採用。

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シートは上級グレードGTと同様にレザーシートとなる。4名乗車が可能となるが、後席は大人が座るとやや窮屈な印象。トランクルームの広さは、4人の荷物を積むには狭く、簡易的なものと捉えたほうがよいだろう。23年が経過している車両だが、走行距離の少なさから分かるように、かなり綺麗な状態を保つ。大事に所有されてきたのが伝わってくる。


SPEC
全長×全幅×全高●4610×1823×1353㎜ ホイールベース●2573㎜ エンジン●V8 DOHC 排気量●4.6ℓ最高出力●305hp/5800rpm 最大トルク●41.5㎏ -m/4800rpm トランスミッション●5AT

1998y FORD MUSTANG SVT COBRA

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ホットウィールと、シボレーがコラボしたモデル。カマロ・ホットウィールエディションだ。

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お得なV8コンバーマスタング この開放感がたまらない!


試乗SHOP:GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン東京本店】
所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5
TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日

GDファクトリー千葉店
所在地:千葉県千葉市稲毛区長沼町208-1
TEL:043-215-3344

東京都江戸川区に車両販売を行なう本店があり、千葉県千葉市に整備&パーツ販売を行なうGDファクトリーがあるガレージダイバン。様々な車種を販売していくなかで、マスタングの販売&カスタムでは多くのユーザーから支持を受けている。マスタングの在庫ラインナップは常に充実しているが、それ以外に店頭に並ぶモデルは個性的だ。高年式の特別モデルから、ヴィンテージモデルまでバリエーションは豊富。

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写真&文/KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #08「 アメリカン・ニューシネマ 」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#08「 アメリカン・ニューシネマ 」

私が小学生のころ、親戚のお兄さんが大学に通うために近所に下宿をしていました。それまで一面識もなかったのですが、気さくな彼はすぐに我が家に馴染み、夕飯をよく食べに来たりしていたのを覚えています。両親共に地方出身な我が家は近所に親戚もおらず、ほとんど大人との接点がなかった私にとって、大人でも子供でもない大学生は異質な存在。特に当時…’60年代後半から’70年代初頭にかけてといえば学生運動真っ只中。彼の…今から思えば全く普通な長めの髪型を見ただけで「実は裏では大変なことをしているかもしれない」と密かに失礼な想像をしていたものでした。そんなことをフと思い出したのは、久しぶりに観た映画「ダーティーメリー・クレイジーラリー」のピーター・フォンダがどことなく彼に似ていることに気が付いたからでした。

皆さんは’60年から’70年あたりにかけて製作された「アメリカン・ニューシネマ」というジャンルの映画はご存じでしょうか。それまでハリウッド映画の定番だった「勧善懲悪」や「ハッピーエンド」とは異なる価値観で創造された作品群。「バニシング・ポイント」や「イージー・ライダー」が有名ですが、今回ご紹介する’73年の「ダーティーメリー・クレイジーラリー」もそのジャンルの一本です。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ある事件を起こした若者二人とひょんなことで知り合った女の子の三人が、警察とのカーチェイスの果て…という定型ストーリー。シボレー・インパラやダッジ・チャージャーが三人の逃走車両として活躍することからアメ車好きに支持されている一本でもあります。特に後半のチャージャーと警察ヘリとのチェイスシーンなどは、CGなど存在しない当時としてはなかなかの見もの。

主人公・ラリー役のピーター・フォンダはスタントなしで劇中のカーアクションをこなしているそうで、多少荒っぽい部分がありますが、それはそれでリアリティを感じます。と…アウトラインとしてはクルマ好きなら一度は観ておいて損のない作品ですが…現代を生きるおっさんとして本作を観てみると、主人公・ラリーの無軌道さが座り悪い。実は「バニシング・ポイント」を観た時も同様な印象で、なんとなく「アメリカン・ニューシネマ」って少し苦手だなぁと思っていたのですが、こちら「クレイジー…」のほうがその傾向が顕著。で、少し調べてみると、その背景には「ベトナム戦争で疲弊したアメリカ」に起因する反戦・反政府ムーブメントがあったそう。更にその代表的な役者の一人がピーター・フォンダでした。そう知ると、ある程度うなづける部分があると共に、髪型やその衣装に加え、どことなく醸し出された厭世観を、小学生の私なりに当時の大学生…親戚のお兄さんから感じていたのかもしれません。
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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 10月号掲載

オーナーが理想とするJeepを提案。とことん「4駆らしく」遊べるカスタム

Jeep JL Wrangler RUBICON

Jeep JL Wrangler RUBICON

Jeep 荒野の覇者 Go Anywhere,Do Anything

これが初めてのJeepだったが自分の理想とするカスタムスタイルははっきりしていたオーナー。そして理想のJeepを造る、任せられるショップとして選んだホールショット。待ちわびたディーラーで納車30分後に即入庫、カスタムが開始され約2ヶ月ようやく完成したJeepはオーナーの理想のモンスターマシンに生まれ変わった。

理想のイメージを形にしてくれるお店

今回のJLのオーナーさんは初めて買うJeepだったが、自分の中で理想のイメージは明確にあったそうだ。だから納車前にいくつかのお店を訪れ相談し、ようやく自分の理想とするJeepを任せられるショップとして選んだのが「ホールショット」だった。

技術的な事や細かい事は分からなくてもはっきりとした理想のイメージがあり、例えばタイヤは角が丸くボリュームがありワイドで大きくなどなど。ホールショットではこう言った一つ一つ、さらにどのように遊びたいか?を丁寧に聞き、オーナーが理想とする形のパーツ、カスタム内容を提案する。

Jeep JL Wrangler RUBICON

カスタムメニューは膨大な量なので細かい点は割愛するが、一つ気をつけたいのは日本仕様のJeepに本国仕様のパーツを付ける場合、左右のハンドル位置の違いはもちろん、バッテリー等部品配置の違い、同じルビコンでもホーシングの幅等の違い等々は多岐に渡る。たとえシステム化されたサスペンションキットでも、フルストロークできっちり動かすには、各部の加工や調整、そして何よりも長年の経験とノウハウが必要な場面も多く、結果たっぷりと時間とコストがかかるのが難点だが、その出来上がりはただキット組んだだけのものとは、比べるべくも無く雲泥の差となる。

理想を求め、妥協なくそのパーツが本来持っているパフォーマンスをきっちりと発揮する様に造るのがホールショットの真髄だ。本気で自分の理想のクルマを造りたい人は、ホールショットに行って相談する事をオススメする。

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●完成後のストロークテスト。四駆ショップではお馴染みの風景だが、オフロードで気持ちよく走るには必要な作業。

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●施工中にも各部の干渉やに狙い通りにサスが動いているのかを確認する為、何度もストロークテストを行なう。特にフロント周りはステアリングがある為入念にチェック。

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●リアも車体左側は給油口からの配管などもありこちらも入念にチェック。ちなみに前後フェンダーやリアバンパーの青いマスキングは、アルミ素材をあえて塗装せずそのままの為、素手で触っても跡がついてしまうのを防ぐ意味で作業中は貼られるのだ。

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●完成後のフロントコイルオーバー部分。伸び側をフルストロークさせるセッティングで、縮み側はバンプストッパーで規制する。バンプストッパーはサスの動きに合わせてオフセットして施工。きっちりと動かしきっちり止める。

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●完成後のフロントセクション。

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●施工中の様子。オフロードEVOのコイルオーバーシステムは、本国仕様に合わせて設定されているので右ハンドルの日本仕様に取り付ける場合は苦労する部分も多い。その一例をあげれば、同じルビコン仕様用だったが本国仕様と日本仕様ではアクスルの幅が違う事から、フルストローク時に伸び側のコイルオーバーがフレームに干渉する事が判明、フレーム側を補強を入れつつ凹加工し対応。

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●オフロードエボリューションのコイルオーバーシステムのフルキットは、作業難易度が高く、切除や溶接を伴う作業も多いので、それなりの経験と技術を持ったショップでの施工が必要だ。

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●本国仕様とはバッテリー位置も異なるのでキットのタワーマウント部分を強度を持たせつつ加工。

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●フレーム側の凹加工。その1つ1つが丁寧な作業となる。

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●完成後のリアセクション。キングの2.5インチコイルオーバーにブルーのサスが非常にクリーンな印象だ。

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●上・下:エクステリアはフロント&リアバンパー、前後フェンダー、さらにインナーフェンダーをアルミニウム製のGENRIGHT社のパーツをチョイス。あえてアルミ地を生かした無塗装仕様

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●リアのコイルオーバーのリザーバータンクの取付。こう言った魅せる取付も非常に重要なポイント。もちろんサスのストローク時に干渉する事はない。

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●ホイールは人気のRACELINE社 MONSTERのビードロックホイールに、BFグッドリッチMud TerrainT/A KM3の39×13.50R17LTを履く。

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●50インチのLED ライトバーは屈強かつボディデザインにフィットしたKC 製オーバーヘッドマウントを使って装着される。


ホールショット【Hall Shot】
TEL:0568-33-4900
HP:http://www.hallshot.jp/


Photo & Report ◆ KD LABS.
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

カジュアルでありながらタフ、アメリカンSUVらしさがグッド!K5 ブレイザー

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

ピックアップトラックのC10をベースによる元祖SUVの初代K5ブレイザー。その後を継いだのがここで紹介する第二世代K5ブレイザーだ。ショートホイールベース化した2ドアワゴンスタイルならではのクールなルックスと、4輪駆動車としてのドライブフィーリングが魅力大!

アメリカンSUVの血統快適性も確保した4×4

元祖SUVとして69年にラインアップされたK5ブレイザーは、95年にはC1500シリーズのタホとして受け継がれたショートホイールベースの2ドア・ワゴンスタイルが特徴的。4輪駆動のみでデビューし、70年より後輪駆動が追加された。インターナショナル・スカウトやJeep・CJシリーズとの競合を加味して設計されているため、クロカン四駆としての持ち味と、オープントップによる開放感も持ち合わせる。

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パワフルなV8を搭載し、フレンドリーに扱えるATトランスミッションも設定。エアコンも装備して、快適性も確保する。ハードな悪路に対応する操舵性ではクロカン車の方が上手でも、同じフィールドで楽しめるだけのポテンシャルが確保されている。より高い操舵性を求める上での社外パーツが充実している点も魅力的だ。脱着式のトップは樹脂製で、運転席からテールゲートまでを含むフルオープンタイプ。76年以降は横転時の安全性の高いハーフキャブにアレンジされた。

77年型のこの個体は、ルーフ部も白でペイントされているが、ドアより後部が脱着可能なハーフキャブ車。外観はC10とほぼ共通だが、ショートホイールベースならではの引き締まったプロポーションが特徴的。内装では、ダッシュやドアパネルが共通でも、センターコンソールのあるセパレートシート、セカンドシートが備わる5人乗車という点がSUVとしてのK5のチャームポイント。ホイールベースが短いため、国内の市街地での取り回しも良いのだ。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

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バーガンディとウッドによる内装は、当時のトレンドを反映するファクトリーオリジナル。ステアリングのみ社外ながら、全体にマッチするデザイン。純正のエアコンは猛暑でも問題なくクールエアーを提供する。

1977 CHEVROLET K5 BLAZER

搭載エンジンはラインナップでは最大の6.6ℓ(400ci)。それに準じてトランスミッションは強化タイプのTH400(3速AT)。パートタイムトランスファーによる4輪駆動。アクスルはフロント10ボルト、リア10ボルトの組み合わせ。

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6ラグのスチールホイールは、純正の“トラックラリー”。装着タイヤはBFグッドリッチのホワイトレター、All-TerrainT/A。32×11.5R15とストックよりも大系かつワイドなサイズにアレンジすることで、安定感のある佇まい。

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鮮やかなオレンジとホワイトによるキャッチーなコントラストが魅力的。カジュアルかつタフなキャラクターにマッチするファクトリーオリジナルならではのカラースキム。サイドミラーはスタイリッシュな縦型を設置。

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なんと、実車と同じ状態のラジコンが販売されている。この個体のオーナーは、愛車と同じミニチュアとあらばスルーできず、なかなかの高額品だったが、思い切って入手した。ラジコンとは思えぬディテールの良さが素晴らしい!


元祖アメリカンSUVとして人気を博すK-5ブレイザー

入手困難なK5ブレイザーをラピードならゲットできる!

足グルマが立派なカスタムカーに変貌【1981 Chevy K5 Blazer】


Cooperations:DEEZ CREW
TEL:045-942-2355
HP:http://www.deezcrew.com/


Photo & Text ◆石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載