ワイドボディのチャレンジャーに一目惚れして即決!

2013 DODGE CHALLENGER

2013 DODGE CHALLENGER

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

ワイルドなビジュアルとは裏腹にドライバーは清楚系というギャップ!

ワイドボディにファントムグリル、その見た目からドミニクみたいなゴツい系のオーナーが運転席から顔を出しそうな雰囲気を、良い意味で裏切る清楚系女子!

ワイドボディに一目惚れして即決!

ワイルド系女子と言うよりはキュートな清楚系と言った印象のレイカさん。なので、どちらかと言えばワイドボディのチャレンジャーよりも高級車の助手席が似合いそうな雰囲気で、「免許は持っていません…」的な返事が返ってきそうな第一印象だったが、そんな印象とは対照的に、ワイルドなチャレンジャーを操り運転席から降りてくるギャップが堪らなくセクシーで映える。

2013 DODGE CHALLENGER

2013 DODGE CHALLENGER

彼女がチャレンジャーを手に入れたのは今から一年前。チャレンジャー特有の可愛い丸目と、往年のモパーマッスルを忠実に再現したフォルムに一目惚れしたのがキッカケだ。しかしオリジナルのチャレンジャーに乗る女子は意外と多く、より個性を追い求める彼女にとって普通のチャレンジャーでは物足りない。どちらかと言うと黒いボディを活かしたワイルドなカッコ良さのなかに、ほんのり可愛さを散りばめた仕様が好みなだけに、エッジカスタムズのワイドボディ化やファントムグリルは、ドストライクだったと話す。購入後、さらにアレンジを施すべく装着したルーバーやサイドピラーカバーを駆使して、思い描いていたチャレンジャーの姿へと一心不乱にカスタムに勤しむ姿もステキ♡

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作業はもっぱらDIYでと意気込むものの、なかなか自分一人では難しく、作業に困っているレイカさんの姿を見かねた近所のおじさんに手伝ってもらうこともしばしば。カワイイ女の子の特権とはまさにこのことだ(笑)。「仕上りはDIYなりで、アメリカンクォリティです…」と自虐しているが、見る限り完成度の高い仕上がりであり、文句なしにカッコイイ〝的を射たカスタム〟は玄人をも唸らせる勢いである。

また、チャレンジャーと同じくらいハマっているのが釣りで、チャレンジャーを3時間運転して1人で釣り場まで出かけることも多いらしい。ワイドボディのワイルドチャレンジャー×清楚系美女というだけでもギャップを感じるのに、さらにこのクルマで釣りに出かけているとは、ギャップにギャップを重ねた、必殺〝ギャップ重ね〟である。

ツーリングやミーティングはもちろん、アメ車で釣りを一緒に楽しめる方も募集中とのことなので、心当たりの方はぜひお誘いしてみてはいかがだろう。

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ビレットのファントムグリルにカーボンボンネット、HYPER FORGED20インチ履きにブレンボブレーキ、ローダウンにエッジカスタムズのワイドボディキットで完全武装するレイカさんのチャレンジャー。そのワイドフォルムをよりディープに、そしてワイルドに仕立てるべく、リアルーバーやサイドピラーパネルを追加。着々と彼女好みのスタイルへと進化中。

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黒基調の落ち着いた雰囲気のインテリアはホワイトのアクセントやステッチを際立たせ、エレガントかつスポーティな印象。モパーのシフトノブの存在感も相まって程よくレーシーに仕立てる。そして何より個人的に大好きなのがリアフォルム。まるで戦闘機のような攻撃体制万全のビジュアルは、ただものではないオーラがハンパなく溢れ出ている。

 

2013 DODGE CHALLENGER

owner : REIKA


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

走りもスタイルもクールにキメた、タスクフォースのホットロッド

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1956 CHEVROLET 3100

HOT ROD Ecstasy ホットロッダーの悦楽

クラッシックトラックの中では、様々なフィールドで幅広いファン層を獲得するタスクフォース。トラックでは初採用されたラップアラウンドガラスなど、特有のスタイリングでHot Rodでも定番モデルのシェビー3100!

ピックアップトラックもホットロッドとしてアレンジされるアメリカンウェイ

速さを追求するホットロッドでは、車種に関係なくあらゆるモデルがベースにされるのもポイント。そして、アメリカはトラック大国なだけに年式も問わず、ピックアップトラックもホットロッドとしてアレンジされる。中でもタスカフォースことシェビートラックのセカンドは、フレンドリーなルックスで大人気。パンプキンの相性のフォードF100よりも、幅広い層から支持があり、ホットロッドとしてアレンジされる中でも、トラディショナルからスーパーモダンまで多種多様。

1956 CHEVROLET 3100

この個体は、80年代を象徴するようなスタイルで、50年代ならではのテイストを、80年代ならではのポップな感覚でアップデート。ファッションや音楽のシーンともシンクロして大ブームとなったアプローチ。最も目を引く車体色のトーンがそれを象徴している。フードのパンチルーバーも当時のトレンドだ。メカニズムは、フロントクリップをカマロから流用したコイルスプリングによる独立サスでアレンジ。低く構える前傾姿勢なプロポーションの良さが魅力的。クロームのリングと車体色と同色のホイールもフィフティーズ的な雰囲気ながら、マッスル系で採用されるラリータイプで、スピンナーの装着もイメージにマッチしている。搭載エンジンはビッグブロック396ciというホットな仕様。

ルックス的にはコンパクトにまとまって美しい、リッチなフロントランナーをセット。シートはエイティーズ感溢れるツイード生地でアレンジされながらも、ゲージはモダンなダコタデジタル製でアップデート。王道のスタイルにして現代でも楽しめるハイレベルな個体なのである。

1956 CHEVROLET 3100

レトロにしてモダンで絶妙なトーンのアクアのボディカラーが、この個体のキャラクターを反映し、実によく似合っている。わずかに前傾なロースタンスのプロポーションが抜群にクール! ミラーやエンブレム類も含め、ストックを保持するレストロッド的なアプローチでもある。

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ラリータイプのホールに社外のスピンナーを装着。クロームのリングがアクセント。装着タイヤは定番のBFGラジアルT/A(F:235/60R15、R:255/60R15)。パフォーマンスは、車重が1.760kgと現代のスポーツモデルよりも軽量なだけに、イメージ通りぐんぐんと走る。トラクションのかかりにくいピックアップなだけに、アクセルを踏み込むだけで簡単にタイヤスモークとなるマッスルなポテンシャル。

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スチール部分が多いデザインなので、アクアの車体色でポップな印象。シートと内張は80’s のモダンなHot Rodで多く採用されたツィードで統一。もはやレトロな80’sのスタイルなが、完成したばかりのようにクリーンなのが素晴らしい。

1956 CHEVROLET 3100

換装されたV8エンジンは、カマロやシェベルなど、マッスルなシェビーSSでおなじみのビッグブロック396ci。6.5ℓの排気量によって350馬力レンジのポテンシャル。トランスミッションはTH400(3速AT)。


Cooperations:GM Corporation
TEL:048-979-7432
HP:http://www.gmblog.net/index.html


アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

雑貨のみならず住宅から外構までリアルアメリカンカルチャーの発信地

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Let’s AMERICAN HOME
OWNER: 大窪賢生さん(Y&MARKET 代表)

日用品のアメリカン雑貨を販売するY&MARKETが、リアルアメリカのデザインを取り入れるジェネラルアメリカンホームによって、2020年6月に移転リニューアル。今度は雑貨だけじゃなく、住宅も商品の一つに!?

自由なデザインにより一緒に作り上げる楽しみ

愛知県のY&MARKET(以下ワイマケ)は、日用品アメリカン雑貨や、ピックアップトラックのテールゲートを使用しベンチやテーブルにアレンジした「ポモナ」を販売するショップとして、ガレージを持つアメ車オーナーなどにはお馴染みの存在。そんなワイマケが、2020年6月に移転リニューアル。2階建ての2階は代表である大窪さんの住居となり、1階がワイマケ店舗スペースとなる。施工はジェネラルアメリカンホームで、大窪さんが大好きだというアメリカ西海岸をイメージしたデザイン。外壁のホワイトのラップサイディングは青空に抜群に映え、カリフォルニア州旗がなびくその空間は、まさにアメリカそのもの。

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しかし外観だけ見ると、ワイマケの表示はあれど、そこに店舗があるようには見えない作りになっている。これは移転リニューアルしたことを機に、大窪さんなりの決断があってのこと。当初の計画では、この土地に店舗のみを建築する予定だった。だが、ジェネラル代表杉山氏との打ち合わせを重ね、本格的な図面・デザインを見せられた際に、大窪さん自身も驚く初めての思いが生まれる。それが「こんな家に住みたい」だった。「一軒家よりもマンションが好きで、自分の家を建てるなんて今まで考えたこともなかった。でもデザインを見て、こんな家に住んだら色んな楽しみが生まれ、もっと新しい夢が広がっていく感じがしたんです」。そして、自分の素直な気持ちを受け入れ、店舗計画は白紙となり、住宅兼店舗計画がスタートしたのだった。

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2020年4月に建物が完成し、6月に店舗がオープン。ジェネラルのリアル・アメリカのデザインに魅了されて、店舗のみだった計画は、住居を合わせた2階建てに変更。店舗入口脇には、ワイマケの大人気商品であるピックアップトラックのテールゲートを使ったポモナのベンチが設置されている。もちろんワイマケで購入ができる。

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敷地内のロードサイン&ポールやカリフォルニア州旗を掲げるポールもアメリカ本国仕様。ジェネラルで住宅を建築した際は、サーピスとしてロードサインポールが1本プレゼントされる。単体での施工も可能。

リアルアメリカンな外構工事もワイマケでは施工相談可能!

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アメリカの歩道をイメージして施工されたエントランス。つなぎ目の目地も本国のコテを使用するなどリアル施工。こうしたアメリカン外構工事の施工はMA-921 YARDWORKSが行ない、ワイマケが窓口にもなっているので、気軽に相談してみよう。

インテリアカラーを統一したシックで落ち着いた住居空間

大窪さんがそれほどまでに感激を覚えた理由は、アメリカの大学で建築インテリアのデザイン科を卒業し、滞在歴も長い杉山氏のアメリカの知識の豊富さにある。大窪さんも仕事柄渡米経験も多く、エリアによって住宅デザインが違う光景は目に焼き付いている。そういった「現地を知る」話し合いも、杉山氏はアメリカに忠実なデザインを提案しながら、日本では使いにくいデザインもしっかり提案。こうした本物を知るからこそできるアドバイスに、大窪さんは杉山氏に心酔したのだった。

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そして大窪さんは、住宅兼店舗建築と共に大きな決断をする。それが「ワイマケでアメリカン住宅を提案する」ことだ。「雑貨を通してアメリカンカルチャーを発信してきましたけど、身を持ってジェネラルのデザインの凄さ、アメリカンな住宅に住むというワクワク感を体感し、それをもっと多くの人にリアルに感じてもらうために、自分も何かできないかと考えたんです」。

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こうしてデザインされたのが、外観・ガレージ・内装の造りはあくまでも住宅仕様にし、そこに販売する雑貨を置いて展示することで「住む」をイメージさせること。雑貨ショップでありながら、オープンハウスという仕組みになり、ジェネラルとの名古屋代理店契約も結び正式に住宅施工相談も受け付ける。「一般のオープンハウスには行きづらい方もいますが、ここなら雑貨を見るついでに来られるので、敷居は低いです。今は漠然と夢見ている方とか、気軽に来て欲しいですね」。雑貨のみならず、住宅というアメリカンカルチャーも発信するのが、新生Y&MARKETだ。

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2階部分は3人家族+愛猫が住む住居スペース。ホワイトだけではなく、グレーを効果的に使ったモノトーンのカラーリングが特徴的。リビング天井が吹き抜け構造になっており、天窓からの陽が注ぎ込む。吹き抜けでの照明設置には様々あるが、梁にダクトレールを埋め込みスポットライトを設置しているのも大窪さんのこだわりの一つ。

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モノトーンで統一したインテリアとは対象的に、住居用トイレはピンクを基調とするカラーリング。ちょっとした空間に遊び心を入れられるのも、ジェネラルの自由設計ならではだ。

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1964 CHEVROLET CHEVELLE MALIBU

1964 CHEVROLET CHEVELLE MALIBU

1964 CHEVROLET CHEVELLE MALIBU

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幼少期の頃から父に連れられローライダーのカーショーに行っていたこともあり、欲しいクルマはずっとアメ車ローライダーだったと言う大窪さん。これまで多くのアメ車を所有し、現在はアメリカポモナで一目惚れし購入した64 年型のシェベル・マリブが愛車だ。シート張り替えなどによりインテリアはリフレッシュされ、エンジンやデフ強化などでチューンされている。本国オーナーは細かい交換履歴の書類も保管するほど大事にしていたクルマだったそうだ。要望があれば売却も検討とのこと。


雑貨ショップでありながら気軽に行けるオープンハウス

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本国で直接仕入れたアメリカ製の日用品をメインに販売するY&MARKET。しかし雑貨販売だけが本業ではなく、左写真のバンのようなカッティングや、看板製作のデザインなども行なっている。上写真は店内にあるワイマケのインスタ映えスポットで、壁にエアブラシを入れるという住宅の新しいデザイン例だ。それに合わせ設置した、ポモナのテールゲートベンチ&テーブルも大人気商品。

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入り口の大きなm&m’sのエアブラシも圧巻だが、店内には様々な作品が描かれている。スパイダーマンはマネキンの上に描くという斬新さ! ありきたりな看板を飾るよりも、大きな個性になるのは間違いない。これらすべては知る人ぞ知るミューラリスト・Big O氏によるもので、実は大窪さんとかなり近い間柄。大窪さんを通し、Big O氏へのエアブラシの依頼も可能だ。

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店舗にあるトイレは、住宅デザインの参考になるように、店内とはまた違ったカラーリングを施す。ペーパータオルホルダーといった小物も取り寄せ可能。

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ガレージ内にはアメリカの工具類を陳列し、自由に見て回ることができる。ガレージも施工例としての意味合いも持っているので、商品だけではなくガレージの様々な質問もOKだ。

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現在は食事の提供は行なっていないが、カフェスペースも設置されており、ここで住宅相談も行なわれる。天井のカラーリングによって雰囲気が変わるということを分かってもらうため、この部屋だけはキーカラーがライトブルーとなっている。

Y&MARKET
所在地:愛知県海部郡大治町八ツ屋西田面61-1
TEL:052-387-7233
HP:https://www.yandmarket.jp
営業時間:10:00 ~19:00
定休日:火曜日・水曜日

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HOUSE Maker DATA
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

インディゴブルーの2ドアタホを見つけて、馴染みの深いスターキーズ経由で見に行くと一目惚れ。

1996 Chevrolet Tahoe

1996 Chevrolet Tahoe

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-
2ドアのショートなボディに魅せられて

2ドアか4ドアかで好みが分かれるタホ。もっと追求していくと2WDか4WDかでも悩ましいところ。ロワード向きは間違いなく2WDだが、5穴のホイールと6穴では変えるホイールのジャンルも異なってくる。2WDならではの魅力を紐解いていこう。

トレードマークの赤いC1500からインディゴブルーに!!

2020年の5月にブルーリバー・スターキーズ・ナオキモータービルドの3社合同という異例の販売スタイルでインディゴブルーの2ドアタホを手に入れたアツシさん。キッカケはほぼ毎週通い詰めているスターキーズのたーくんとの出会いから始まる。当時は赤いC1500をローダウンして乗っていて、同じC1500をワークトラック風に乗りこなす彼のスタイルに感銘を受けていたと言う。

ロワードスタイルも気に入っていたがホイールベースの長さから腹下を擦ることが多く、アウトドアを楽しみにも行ける場所が限られることからC1500を手放して小回りの利く乗りやすいアメ車を検討。ちょうどタイミングよくブルーリバーに入庫したインディゴブルーの2ドアタホを見つけて、馴染みの深いスターキーズ経由で見に行くと一目惚れ。C1500を潔く下取りに出して乗り換えを決意。納車前整備はスターキーズを通じて親交のあったナオキモータービルドへお願いして3社合同納車となった。その証としてリアゲートには3社のステッカーを貼る。

1996 Chevrolet Tahoe

クリアガラスはナオキモータービルドの提案で元々貼っていたフィルムを剥がした。「この季節熱いんですよね~」と言いながらもお気に入りの様子。まだ乗り始めたばかりだが、早速淡路島へ家族を乗せてツーリングしたところ、奥さんからの評価も上々!C1500に対して名残惜しい気持ちもあったが、乗り換えて良かったと満足そうだ。

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CHEVROLETのゲートパネル入りがローカルらしい雰囲気を演出。リアハッチガラスにはお世話になった3社のステッカーを貼り、クリアガラス化。バンパーやグリルを同色ペイントしてビレットグリルインサートを装着する90年代らしいスタイルは、新車で販売されていた頃に青春を謳歌してきた世代にとって、実に感慨深いものがある。

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現車はTBIの最終モデルとなり、VORTECとは異なるダイレクトなV8サウンドを堪能。以前乗っていたC-1500が97年型のVORTECだったので、同じフェイスながら一味異なるフィーリングに、改めてその良さを噛みしめているとのこと。ホイールはボイドをチョイスしており、当時らしさを極める正統派スタイルが実に好印象。

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カリフォルニアカスタムのステアリングは染めQでDIYリメイク。ココナッツレイは以前C-1500で愛用していた物を継承。大雑把にかけたサラペのシートカバーアレンジも90年台らしく、全体的に時系列に沿ったカスタムが際立つ。

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OWNER : ATSUSHI


Thanks:Naoki Motor Build
TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp
Thanks:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400
Thanks:STARKEY’S
HP:https://www.starkeys-ilf.com


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

06年型マグナムをゲットし、アメ車デビューを果たしたアメ車女子がカスタムに励んでいる。

2006 DODGE MAGNUM、アメマガガール

2006 DODGE MAGNUM

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

現車を見る前に即決振込先はどこですか?

自他ともに認めるクルマ好きのマサミさん。いつかは乗りたいと夢見たアメ車を2019年購入したが、現車も見ずに初見の電話で「振込先はどこですか?」と聞き購入を宣言するなど、男性顔負けの男気あふれるアメ車ライフをスタートしている。

見た目だけじゃなく走ることも大好き

「たまにはお好み焼きじゃなく、豚骨ラーメンもええじゃろ?」。すっかり広島に向かうもんだと思っていた撮影班に、ジェットシティが指定した行き先は福岡県のカーショップ「ASJ(オートサービスジュン)」。ここに、男気溢れる購入で06年型マグナムをゲットし、アメ車デビューを果たしたマサミさんがカスタムに励んでいる。

2006 DODGE MAGNUM

VIP、スポコンなど、これまで様々なスタイルの愛車を所有してきたマサミさん。過去の愛車経歴を熱心に語る姿は、まさに生粋のクルマ好き。そんな彼女がアメ車デビューを果たすキッカケは、ジェットシティで売りに出されたマグナムに一目惚れをしたからだ。「乗り換えを検討していて、いつかはアメ車に乗りたいと思っていたんですが、そんな話をASJの窪山さん(代表)にしたら『こんなの出てるよ』って見せられたのがマットブラウンのマグナムでした」。そのマグナムは以前アメマガでも紹介された、エアサス+24インチホイールを履き、トランクオーディオもされたジェット自慢のカスタムモデル。

ASJとジェットシティは長い付き合いがあり、窪山さんは「ジェットのホームページ閲覧は毎日の日課です(笑)」と言うほどで、このマグナムが売りに出されていたのは当然チェック済。それをマサミさんに見せたら一瞬で目がハートになったのだ。彼女も他のアメ車のことも当然知っていたが「アメ車らしい厳つさと威圧感があった」ことで、色々候補があったクルマのことは完全に消去し、次なる愛車はこのマグナム一本に決めたのだった。

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そしてここからが凄い。なんと、ジェットに現車を見に行く予定を伝えるのではなく「振込先はどこですか?」と言い放ったのだ。「他の人の目に触れるのが嫌だったんで(笑)」と笑顔で語る姿が、なんとも恐ろしい…。そして実際に電話した二日後にはお金を振込み、それと同時にASJに頼み込んでマグナムを福岡まで引き取ってしまう。

その後、マットブラウンだったボディを日産のショコラブラウン(シルバーフレーク入り)にオールペンし、走りのことを考慮して24インチからレクサーニの22インチに履き替え。エアサスもユニバーサルエアに変更と、一年の間に次々とカスタム。それでも「まだまだやりたいことは一杯ありますと」と、進化の欲は止まらない。

2006 DODGE MAGNUM

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レクサーニのALLOY CVX-55・22インチ

マットブラウンのボディも購入の決め手だったが、納車後に日産のショコラブラウンにオールペン。そこにピンストライプ描く。エアサスはユニバーサルエア+KRZ-X。スピーカーはキッカー、アンプはナカミチで、エアサスキットと共にトランクディスプレイ。シートはジェットシティが張り替えたレザー&アルカンターラのコンビシート。ホイールは当初24インチを装着していたが走りに不満を感じ、同じレクサーニのALLOY CVX-55・22インチ(マットシルバー)に変更。トゥルースパイクラグナットもお気に入りのアイテム。

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owner : MASAMI


Thanks:JETCITY
TEL:082-820-0377
HP:http://carshop-jetcity.com

ASJ
TEL:092-410-3668


アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

ミニバン?それともCUV?いいとこ取りの優等生モデル『クライスラーパシフィカ』

2008y CHRYSLER PACIFICA LIMITED

2008y CHRYSLER PACIFICA LIMITED

USED CAR THE PICK UP TEST DRIVE
ショップがイチオシするアメ車中古車を徹底試乗紹介

アメ車のミニバンといえばアストロが代表格だが、04年に登場したクライスラー・パシフィカは、ミニバンの機能、SUVの能力を手に入れたモデルとして登場。日本ではマイナーな存在だが、ファミリーカーとして実は狙い目なモデルなのだ。

アメリカで実際に使った体験からパシフィカが日本でも使えると判断

日本有数の港町である千葉県銚子市で、20年以上の歴史を誇るアメ車ショップがガレージジョーカーだ。高品質な90年代モデルを中心に「安心して乗れる」ことを基本として、消耗品の多くを交換して車両を販売することから、県外からも多くのユーザーが訪れる。

車両の他に特筆すべきは、本国アメリカとの太いパイプがあり、パーツの発送便が毎週あるところ。パーツ待ちという部分が限りなく少なく、希少なパーツも広いネットワークにより手に入れることも可能。同ショップに並ぶ90年代モデルが、驚くほどキレイな状態に仕上がっているのは、細かいパーツまで仕入れて交換しているからだ。

代表の小川氏はアメリカに定期的に足を運び、カリフォルニアを中心に仕入れで走り回る。その際に大活躍したのが、クライスラー・パシフィカだ。荷物を大量に積み込めるシート展開ができ、2列目はキャプテンシートでゆったりできる。何より、長時間の移動も苦にならない走行性能に感銘を受けた。「日本ではマイナーな存在だが、実際に使った体験からパシフィカの良さを発信したい」。そんな思いがずっと頭にあったという小川氏。昨今は多様なモデルが売れる時代で、同ショップでも突出したモデルばかりを並べるのではなく、個性あるモデルを多く並べる。そんな中で、面白い存在がパシフィカというわけだ。

IMPRESSIONS
こうみえて255馬力、見た目以上に快速を発揮する

2008y CHRYSLER PACIFICA LIMITED

車両をパッと見た感じ、走りに期待を感じなかったが、いざ発進させると、まさかの加速力に驚いた。シフトにマニュアルモードがあるのに納得する。コーナーでも車体がフラフラすることなく旋回し、チープな足回りではないことが分かる。撮影車両は前輪駆動の2WD。CUVの能力を持つとカタログに記載されているが、トルクがやや低めなので、チカラのいる路面では手こずるかもしれない。とはいえ、一般的な国産ミニバンよりはパワーがあるのでキャンプなのでは活躍しそうだ。

良くも悪くもアメ車らしくないが扱いやすさは抜群

セダン以上SUV 未満を求めるユーザーは少なくない。数少ないステーションワゴンという選択肢もあるが、パシフィカというユーティリティモデルも候補に入れたい。見た目に物足りなさもあるかもしれないが、実用性は高いレベルにある。

2008y CHRYSLER PACIFICA LIMITED

マイナーチェンジでエンジンパワーアップ

2004年に登場したクライスラー・パシフィカ。ダイムラー・クライスラーとして、初めて共同開発したモデルだ。当時ボルボXC90が北米トラック・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど人気を得ており、それに対抗したモデルでもある。ミニバンとSUVの特性を取り入れた仕様と題し、これまでのミニバンのイメージを一新させるコンセプトで登場したが、08年でカタログ落ちするという短命に終わり、その後「ミニバン」として2017年に復活。こうした生い立ちから初代パシフィカは「不出来」と思われるかもしれないが、今で言うCUVの先駆けであり、ファミリー向けのモデルとして使い勝手は高い。

撮影車両は最終型の08年型リミテッド・2WD。07年にマイナーチェンジされ、エンジンは4.0ℓV6(255hp )へパワーアップし、優れた加速力を発揮する。グレードはベース、ツーリング、リミテッドの3種類。リミテッドは6AT、パワーリフトゲート、シートヒーターといった快適装備が追加される。

ミニバンらしさの荷室の広さは、2・3列目のフラットシートアレンジにより確保され、ステーションワゴンよりも車内高があるため、より大きな荷物も積むことが可能。

現状ではシートに経年の汚れが見られるが、それ以外に気になる部分は見当たらない。ミニバンのようなCUVのパシフィカ、面白い存在かもしれない。

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リミテッド専用でシフトノブ等がウッド仕様となる。マニュアルモード付きの6AT。バックカメラが標準装備され、その映像はメーターパネル中央に映し出される。最初は戸惑うかも?

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シートはレザー&モケットのコンビで、2列目はキャプテンタイプとなる。上級グレード・リミテッドでは、1、2列目はヒートシーターとなっている。2列目上部には標準DVDモニターが設置され、サンルーフも標準装備となっている。

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リミテッドはパワーリフトゲートが標準装備となる。3列目はセパレートタイプで、フラット収納が可能。ただし、3列目は大人が座るとやや窮屈な印象。2列目中央もフラットになる床面が設置される。

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2004~2006年型ではエンジンは3.5ℓV6のみであったが、07年にマイナーチェンジされ、3.8
ℓV6、4.0ℓV6の2タイプを設定する。上級グレードのリミテッドは4.0ℓV6。2WD(FF)とAWDの設定もある。撮影車両は2WD。ホイールは純正の19インチホイール。


SPEC
全長×全幅×全高●5041×2014×1734mm ホイールベース●2954mm エンジン●V6 排気量●4.0ℓ 最高出力●255hp/6000rpm 最大トルク●36.6kg-m/4100rpm トランスミッション●6AT

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憧れだった優等生SUV、そろそろトレイルブレイザーに乗ってみる?

お得なV8コンバーマスタング この開放感がたまらない!

すべてがハイパフォーマンス 走る楽しみを味わうSRTヘルキャット

快速&見た目のインパクトも絶大、狙い目チャレンジャーがコレだ!


試乗SHOP
GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日

2020年夏にショールームを移転!雑貨も工場併設に移動しさらにパワーアップ!

高品質なアメ車販売、本国仕入れのアメリカン雑貨でお馴染みのガレージジョーカー。車両展示&雑貨販売するショールーム、鈑金塗装・整備を行なう工場に分かれていたが、昨夏にショールームを工場に集約移転してリニューアル。全体的にはまだ未完成だが、雑貨が並ぶ店内はアメ車ショップであることを忘れさせる雰囲気。販売車両は近くに新たな土地を確保し展示されている。こちらも順次手が加えられ、ジョーカーらしい雰囲気になる予定だ。

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写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

同い年だが、まったく異なるアプローチでアメ車に乗る二人

2007 GMC YUKON XL DENALI / 2008 CHEVROLET TAHOE

2007 GMC YUKON XL DENALI owner : 宮内大地 / 2008 CHEVROLET TAHOE owner : 牧野顕斗

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

子供の頃はずっと一緒に遊んでいたが、大人になると疎遠になりがちな幼馴染。だがその逆のケースで、大人になってから急接近したのが、今回紹介する牧野さんと宮内さん。二人の間には共通の趣味とアメ車があった。

元々の知り合いではあるがアメ車が二人の絆を深めた

中学時代の同級生という牧野さんと宮内さん。当時、同じクラスになったことはなく、お互い知っている程度で話をしたこともなかった。高校時代は一度も顔を合わせず、大学で共通の友人がいたことから二人は急接近。よくよく話をしてみると、ダイビングやスノーボード、釣りなど意外なほど共通の趣味を嗜んでおり「こんな身近な所に同じ趣味を楽しむ人がいたとは…」と互いに思ったそうだ。

とはいえ二人の生い立ちはまるで異なる。タホに乗る牧野さんは、実は祖父の代からアメ車好き。とくにお父さんの稔さんはフリートウッド、アストロ×2台、タホ、テスラと乗り継いでいる。そんな父親のもとで育った顕斗さんは、言わばアメ車乗りのサラブレッド。産まれた病院から自宅に帰る際、人生で初めて乗ったクルマはアストロで、それ以来家のクルマは左にハンドルが付いているのが当たり前な環境で育った。

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免許を取った直後は、稔さんから引き継いだ国産車に乗っていたが「何か違う…」と感じ、意図的に稔さんの前で『あ〜タホに乗りたい!』と猛烈にアピール。稔さんの方が根負けしたというか、大事にしてくれるなら、という条件で、タホを稔さんから購入し、釣りやスノーボード、さらにはアウトドアと、多彩な趣味に大活躍。

一方の宮内さん。牧野さんと再会し、たまたま稔さんのタホを見た瞬間「何だ、このデカいクルマは!?」と衝撃を受け、しかもV8特有のサウンドを聴いた瞬間「ヤベェ!」と感じ、アメ車に乗ることを決意。人生観が変わるほどの衝撃を受けた宮内さんだったが、牧野さんにとってはこのサイズも音も日常の光景というのが面白い。

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ちなみに、宮内さんの当時の愛車はクラウンのシャコタン。これではスノーボードに行けないし、実用性に欠けていたのも乗り換える後押しとなった。当初はサバーバンを考えていたがこれという車両が見つからず、1年以上が経過。そんな折、牧野さんが長年お世話になっているウイングオートが、極上のユーコンを探し出してくれた。実はユーコンの顔が嫌だったと今回爆弾発言をするが、そのためフロントルグリルをブラックにペイント。パッチリオメメになったので、今では愛しく思えるそうだ。そんな宮内さんのご両親はどちらかと言うと欧州車好き。アメ車を買ったと伝えたら「え〜」という軽い拒絶反応を示したものの、母親は乗せて欲しいと。いざクルマを見た瞬間「霊柩車みたいだね…」とどストレートな感想をぶつけられたそうだ。

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二人それぞれに念願のアメ車に乗った時の感想を聞いてみると、牧野さんは「そうそうこの感じ!やっぱこれだよ!」としっくり来る物を感じたとか。稔さんは車庫入れの様子を見ていたが、まったく苦労することなく一発で決めてしまったので「何だコイツ…」と我が子ながら呆れてしまったそう。対する宮内さんは「ウイングオートで受け取って、自宅に帰るまでヒヤヒヤでしたね。オールペンしてもらったのでぶつけられないし、車線の真ん中にいるかものすごく不安でした」と振り返る。

同い年だが、まったく異なるアプローチでアメ車に乗る二人。稔さんがアメ車に乗り続けた理由の1つに共にアメ車に乗る友人の存在が大きかったそうだが、それは若い二人にも当てはまりそうだ。余談だが宮内さんの彼女のお父さんもアメ車乗りで、世代を超えた関係が広がりつつある。単なるクルマではなく、様々な人をめぐり合わせるのもアメ車の魅力だ。

2008 CHEVROLET TAHOE

2008 CHEVROLET TAHOE

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顕斗さんのお気に入りポイントは、特別色のブルーグラナイト。非常にレアで、同じ色をまず見かけたことがないそうだ。毎年遊びに行くグアムの知人にもらったステッカーや、ハワイのインスペクション風ステッカーでアメ車らしさを際立たせる。エンジンは5.3ℓV8で、次に乗るクルマも当然V8と語る。

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テールランプをエスカレードの純正に交換したり、ルームミラーはモニターに変更するなど、さりげないカスタムを実施。とはいえこれらは稔さんによるもの。顕斗さんはいずれギブソンマフラーに交換したいと語る。

2007 GMC YUKON XL DENALI

2007 GMC YUKON XL DENALI

2007 GMC YUKON XL DENALI

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宮内さんのユーコンは、走行距離はわずか1万3000km!恐らく国内のユーコンでもっともローマイレージだと思われる。フロントグリルをブラックに変更したことでヘッドライトを強調させることに成功。エンジンは5.3ℓV8で、稔さんから貰ったステッパーを装着している。

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タホより高級感を演出したインパネ周り。純正のオーディオはセンターコンソールに移設し、2DINナビをインストール。ちなみにナンバープレートは牧野さん、宮内さんの他に2人が同じ数字にしており、一緒に遊ぶ4人の繋がりとなっている。


試乗車で体験してほしい、アメ車は「意外と乗りやすい」

アメ車が繋いだ深い親子の絆、親子と言うよりむしろ共通の趣味人

ジャストサイズなレンジャーをより魅力的にカスタマイズ!


撮影協力:WINGAUTO
TEL:052-409-5434
HP:http://www.wingauto.co.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

デュランゴ総集編第2弾! 購入後からカスタムに至るまで【デュランゴの挑戦】

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DURANGO CHALLENGE【デュランゴの挑戦】
PLAYBACK 手に入れたデュランゴは時々カスタム、ほぼメンテの繰り返し…の巻

旧マスクアストロとデュランゴをトレードし、あれから10年ちょっと。少し前に総集編をやりましたけど、今回はその第2弾。購入後からメンテナンスの日々が続き、ようやくカスタムに着手した部分を振り返りましょう!

過去を振り返るとメンテ企画ばかり…

「デュランゴの総集編第二弾やらないの?」と編集長から言われたものの、何気に過去のデータを漁ってページを作るのって大変なんですよね。なにせ10年分のデータがあるから…。第一弾はアストロが懐かしくて頑張ったけど、デュランゴ購入後から続くストーリーは、ハッキリ言ってメンテナンスの日々ですよ。間違いなく。それを一個一個載せていったら、デュランゴの整備書が作れるんじゃないの? なのでメンテの部分はバッサリと省きました(笑)。

ほぼ毎月掲載していたデュランゴ企画の全メンテと多くのカスタムは、初代デュランゴの第一人者であり、アメマガ創刊からメンテ指南役として協力してくれている東京都のレーストラックで実施。代表の高橋さんは「オーナーに寄り添うカタチで、リアルを紹介しよう」と、要交換の部分を一気にまとめてメンテするのではなく、一個一個修復した部分を紹介することにして、基本的に作業は撮影と同時進行。やることが多い分、それだけ掲載ページはメンテで埋まっていくことになったというワケですな。

カスタムが動き出したのは購入から約3年後。コンセプトが「マッスルSUV」に決まり、速くて力強いスタイルを目指し、コンセプトカラーもオレンジにして、インテリアも徐々にオレンジを取り入れて改装。そしてレーストラックオリジナルのデュランゴ用ボディキット・SP360を装着して、基本スタイルが完成したのであります。

何はともあれメンテナンスする日々これが本当に長かった…

購入当時はウキウキしたけど修復することが一杯でほとんど乗ってなかったなぁ

テレビもねぇ、ラジオもねぇ、あるのは配線ブ~ラブラ♪こんなデュランゴいやだぁ、おらこんなデュランゴいやだぁ…。見た目はキレイなようで、自家用車にするには色んな部分を手を加えなければならず、メンテしながら、快適装備も充実させていくことに。オーディオなんてすっからかんですからね。この頃を思えば、今は快適になったなぁ。

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過去に行なったメンテナンスを掲載すると、ページが膨大になる可能性があったので割愛します(笑)デュランゴが手に渡ってレーストラックの高橋さんに状態を確認してもらった際、足回り、エンジン、ミッション、デフなどなど「要注意」と言われた部分は、やはりと言うべきか、後に異常な症状が起きて交換整備をする羽目に。ありとあらゆる警告灯も点灯し、最終的には走行中にエンジンがストップするという超絶危険なことも経験。メンテナンスの重要性は痛いほど分かり、そうした経験を繰り返すことで、症状が現れても「動じない」精神力も付きました(笑)。現時点では、ややアイドリングが不安定なときもあるけど、1年車検のたびに整備をお願いしているおかげで概ね良好。本当に主治医の存在はありがたい!

メンテナンスしながらリニューアルした部分も沢山あり!

フロントブレーキの鳴きが大きく悩んでいたら、98~99年型はそういった症状が起こり、00年型以降に装着されてるキャリパーに交換すれば改善されるということで移植し、ついでにレッドに塗装。合わせてローターも研磨され、ブレーキの不安は解消された。

純正マフラーにフローマスターのタイコが装着されていたが、いずれもサビで腐食しボロボロ。そのため上級グレードのR/T のマフラーを移植。下向きのマフラーエンドをストレートに加工して、エンドにはバサーニを付け加えた。

レーストラックオリジナルラムエアを装着。ラムエアフィルターに交換し、空気の流動性を上げるためにパイプに溝が入ったワンオフパイプに断熱材を巻いて装着。スロットルカバーはオレンジにペイント。これが最初にオレンジになった部分だ。

DJMローダウンキットを使い、2インチのローダウンを実施。リーフとリアアスクルの間にブロックを挟み、ブロックの厚さ分リーフを押し下げてダウンさせる。ショックを確認したところスカスカで、完全に死んでいたので即交換。


JAPAN RACETRUCK TRENDS
東京都江戸川区東小松川4-37-10
http://www.racetruck-trends.co.jp
TEL:03-5661-3836

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コンセプトカラーがオレンジに決まり本格的にカスタムがスタート!

インテリアのプロ達によって劇的に変化!

ベース部分となるブラックは、新しい素材であるブラックカーボンレザーを使用。座面から背もたれにかけて広がるオレンジは、アルカンターラのような肌触りを持つオレンジラムース素材。張り替えで見どころの一つとなるステッチは、太めの糸をチョイスしてダブルステッチに。シート裏側はブラックレザーでまとめている。そして何よりポイントが高いのが、純正を引き継ぎダッジのロゴが背もたれに入ることろ。ドアの肘掛周辺も同様に張り替えがされているのだ。

ナビ周りのパネルが切断されたまま簡易的にインストールしていたけど、オーディオのプロによってパネル成形&ナビインストール。さらにパール入りのマットオレンジに塗装し、ブラック部分はピアノブラックに仕上げたのだ。インテリアの色んな部分にオレンジを入れていくなか、まさかメーターパネルをオレンジにする発想はなかったっす。何気にこれ見て感心する人がいまだに多くいる。

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シートのカラーリングに合わせて、埼玉県のエレガントデザインにルーフ張替えを依頼。デザインはお任せしたら、見てビックリ。恐ろしくカッコ良くて涙が出た。ブラック生地はアルカンターラ、センターラインのオレンジはスエードを使い、ステッチもそれに沿ってオレンジに。ルーフコンソール部分にダッジロゴが入り、サンバイザーには警告の刺繍も入れてくれた。出来の悪い後付サンルーフが装着されていたため、作業は苦戦したらしく「二度とやりたくない笑」と言われたなぁ。


ELEGANT DESIGN
埼玉県行田市大字持田2810-3
https://elegant-design.co.jp/
TEL:048-556-9855


外装も一気に変更! エアロも装着!

フロント、リア、サイドエアロ、ロングノーズグリルで構成される、レーストラックオリジナル・デュランゴ専用ボディキット・SP360を装着。デュランゴが登場した98年に、いち早く発売した伝説のアイテムだ。見た目重視ではなく、走行時の空気の流れを計算し高速での走行安定度を高めるために設計されたチューニングパーツ。もちろん保安基準に適したタイプ。装着時はメッキバンパーをどうするかで悩んだなぁ

レーストラック・デュランゴの人気アイテムである丸目4灯ヘッドライト。日本を代表するライトメーカーIPF製がベースで、ステー部分はワンオフだ。車検対応。憧れのパーツだっただけに、装着した際はマジで嬉しかった。フォグライトもラリー用のIPF製を取り入れている。

純正ホイールから、レーストラックオリジナルの18インチホイールに変更。マットブラックにペイントし、ホイールインナー側をコンセプトカラーであるオレンジにペイント。表面からチラリと覗くオレンジが超クール。合わせてリアドラムカバーまでオレンジに。タイヤはヨコハマ・ジオランダーH/T(265/60/18)を選択した。


たった1度だけだけどデュランゴオンリーミーティングにも参加
皆んな元気にしているかなぁ降りちゃった人もいるようですが…

当時定期的に開催されていたデュランゴオンリーミーティングに招待され、15台のデュランゴが集まったのは壮観だったね。あれから約8年、降りた方もいるみたいですけど、今も頑張って乗っている方いますかね~。


マッスルテイスト溢れる形状のダクト付きボンネット! 【デュランゴの挑戦 Vol.71】

アクセルを踏まなくても加速?アイドリングが不調です。【デュランゴの挑戦 Vol.72】

バックカメラで快適性アップ プロの丁寧な作業に感動!【デュランゴの挑戦 Vol.73】

ダクト付きボンネット装着でオールペン計画が発動!【デュランゴの挑戦 Vol.74】

オールペンの前にやるべきこと、車検+点検整備がありました【デュランゴの挑戦 Vol.75】

最強のガラスコーティングでフロントガラスを防御!【デュランゴの挑戦 Vol.76】

マル秘アイテムも追加で今度こそオールペン作業がスタート!【デュランゴの挑戦 Vol.77】

せっかく色が決まったのに、肝心のクルマのボディが激ヤバです【デュランゴの挑戦 Vol.78】

次から次へと現れるボディのサビ、ペイントの前に完全消滅せよ!【デュランゴの挑戦 Vol.79】

ボディに色が入ったよ~ メチャクチャ派手で格好良いじゃん!【デュランゴの挑戦 Vol.80】

ワガママ言って再びマスキング状態、そして思わぬ部分に問題が…【デュランゴの挑戦 Vol.81】

計画スタートから約2年半、遂に完成したオレンジデュランゴ【デュランゴの挑戦 Vol.82】

ボディに続き今度はホイール塗装色はブロンズになりますよ【デュランゴの挑戦 Vol.83】

マットブロンズにホイールをペイント、話題のカスタムナットも装着!【デュランゴの挑戦 Vol.84】


■写真&文:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

お祖父ちゃんの喫茶店を改装しDIYでガレージ製作!

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GARAGELIFE × 1970 CHEVROLET CHEVELLE MALIBU

アメ車と一緒にアメリカンライフを満喫 AMERICAN LIFE STYLE with AmericanVehicles 05

クルマ好きが講じてカーショップでバイトをした学生時代から、憧れを抱いたクルマは必ず手にしてきた鈴木さん。ガレージは、とある事件をキッカケにして保管場所の重要性を理解し、お祖父ちゃんが経営していた喫茶店をDIYで改装したものだ!

車両盗難未遂に遭いガレージ製作がスタート

デカいSUVが好きでアメ車に興味があったものの、大学生の身では手が出せる価格ではなく、ずっと憧れで終わっていた鈴木さん。そんな折、先輩の知人がクルマを手放し買い手を探していることを聞く。そのクルマが憧れていた「デカいSUV」のシボレー・タホだ。「すぐ飛びつきましたよ。でもお金が無かったんで、肉体労働の短期バイトを新たに組んでお金を用意しました。若いって凄いなって、今でも思います(笑)」。

実はその頃、鈴木さんはとある国産カーショップでバイトをしている。友人の多くが飲食店でバイトをするなか、カーショップを選んだのは「単純にクルマが好きというのもあるし、車検のやり方なんかを勉強したかった」という。だが働いているウチに「一番好きなアメ車に携わりたい」と思うようになり、タホの名義変更で一度訪れたことのあるアズールモータリングにバイト採用を依頼。「アズールに名義変更に行ったのは、カスタムでは愛知県で一番だと聞いていたし、一度行ってみたかったからです(笑)。店の雰囲気もスタッフも優しかったし、せっかくアメ車ショップで働くならアズールがいいなと。バイト募集もなかったんですが、ダメ元で電話したら面接をしてくれて採用してもらったんです」。アズールでも車検や保険対応などの手続きや簡単なメンテナンスも勉強し、普通の大学生では知ることができない貴重な知識を蓄えていく。

しかし順風満帆なアメ車ライフがスタートしたのもつかの間、愛車タホが後方より追突されてしまう。「まだ2年しか乗っていなかったので凄くショックでしたけど、その後の保険対応などはアズールで勉強していたおかげでスムーズに運んだのが、せめてもの救いです」。そうなると次のクルマをどうするかだが、鈴木さんはアズールに在庫として入ったフルカスタムのキャデラック・XLRにロックオン。「調子に乗ってましたね。さすがに無理だと諭されました(笑)」。そこで選んだのが在庫の300Cで、大学生終了まで1年間所有することになる。

就職と同時にアズールのバイトは終了し、社会人としてスタートした鈴木さんは、暫くしてアズールでフルカスタムされたランクルを購入。「アズールで働いている頃、欲しいと思ったクルマが3台あったんです。それがアズールのランクル、H2・SUT、シェベル。ランクル以外はそうそう見付からないので、まずはランクルを買うことにしたんです」。欲しいクルマは絶対に乗ることを決めている鈴木さんだけに、価格は二の次だ。しかし3ヶ月後、自宅裏の駐車場に停めていたランクルは盗難未遂に遭う。「完全にプロの手口で、セキュリティの場所をピンポイントで切断されてました。ギリギリ未遂に終わったけど、さすがにそのランクルに乗るつもりはなく、大事な愛車を保管するガレージの必要性も分かりました」。だが運命とは面白いもので、中々入庫しないH2・SUTがこのタイミングでアズールに入り、憧れのクルマの一つを手に入れる。

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まさかの出来事により、鈴木さんのガレージ構想は始まるのだが、問題はそのガレージをどこに建てるか。そこで思いついたのが、自宅一階にある、亡くなったお祖父ちゃんが経営していた喫茶店の場所。「喫茶店のまま物置として使っていたんで、ソファやテーブルもそのままあったんです。軽トラを借りて全部自分で運んで処分することから始まりました」。極力お金を掛けず、自分で出来ることは自分でやると決めた鈴木さんは、ホームセンターを何度も往復して材料を集め、壁や奥にある部屋の床までも組み立てていく。結果的に、シャッターとエアコン設置以外の作業は全て自分で行なってしまった。因みに鈴木さんの職業は普通の事務職だ(笑)。

そうして完成したガレージにH2・SUTを入れて…。「いや、もうその時にはシェベルに乗り換えてます(笑)。ガレージ作業途中にアズールに極上のシェベルが入ったと聞き、すぐさま見に行って購入したんです」。何かと引きが強い鈴木さんだが、シェベルは所有歴が一番長い2年目を迎えるなど、この先ずっと所有していくと語る。現在はガレージに籠もり、バイクのメンテナンスやカスタムが日課のようだ。

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喫茶店を改装ということで、所々にその面影が残る鈴木さんのガレージ。車両奥にあるスペースは、床面を嵩上げして趣味部屋を作った。シャッターとエアコン設置以外は、自分で作業して組み立てたというから凄い。ここでプロジェクターで映画を見たり、ギター演奏するなど、本当に趣味の部屋である。

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過去に色々あった鈴木さんの愛車の写真がガレージに飾られている。一番思い出深いのは、最初のタホと盗難未遂にあったランクルのようだ。

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コロナの影響でガレージに籠もることが増え、遊び道具としてジャンクのバイクを購入して組み立てるのが日課の鈴木さん。そこで使う工具がドンドン増え、通行人からバイクショップと間違えられることもあるとか。

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だいぶ年季の入ったバイクかと思いきや、エイジングペイントで演出している。「シェベルにもエイジングしようかと思ってます」と驚きの発言。後は勇気次第だ。

憧れだったクルマは絶対に乗るシェベルは手放すことはないかな
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大学生の頃にタホ、300C、社会人となってランクル、H2・SUT を乗り、現在は2年前に購入したシェベルを所有する。アズールモータリングでバイトしていた際、絶対に乗りたいと思ったランクル、H2・SUT、シェベルの3台すべてを手に入れた。シェベルは基本的にはノーマルだが、ホイールはFOOSE LEGENDの18インチ、ホチキスのショック、CPPのローダウンコイルを装着する。今後欲しいクルマが現れたとしても、シェベルは手元においておくそうだ。

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OWNER:鈴木雅登さん


YouTubeが世界中のアメ車ファンを繋いでくれた

「主役はクルマ!」ガレージは大切な愛車を眺めて楽しむ特別なショールーム!

このアメリカンガレージは、家族や仲間と楽しむための憩いの場

理解ある親と共に本格DIYで作るガレージライフの理想系!


Thanks:AZZURRE MOTORINGアメ車ショールーム
住所:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118
HP:https://azzurre-motoring.com


Photo &Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載

長い付き合いになると覚悟の上で相棒として迎え入れたワゴニア!

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1990 Jeep Grand Wagoneer

House of American SUVs -アメリカンSUVに魅せられて-

20代の若かりし頃からVWタイプⅡを長年愛用していたというTakeshiさん。それからクルマ道楽に一度はピリオドを打ったものの、ワゴニアとの出会いで再び覚醒。気に入ったら手をかけて長く愛用する傾向にある彼にとって、ワゴニアは第二のクルマ道楽へと導く登竜門。

多少手がかかる位の方が愛着を持って世話を焼ける

数あるアメリカンSUVのなかでも存在感際立つグランドワゴニア。ウッドパネルをアイコンに、初代モデルから基本構成を大きく変更することなく1990年代初頭までリリースされており、モデルイヤーこそ90年ではあるが、その乗り味や雰囲気は70年代を色濃く残しているのがワゴニアの味わい深さであり人気の秘訣である。

紹介するTakeshiさんもそんなワゴニアに魅了された一人で、かつてはもっと手のかかると噂されるVWタイプⅡを長年愛用したクルマ道楽家。旅先でエンジンがストールしたり、急にキャブの調子が悪くなってセルを何度も回したりといった〝ありがち〟な儀式を幾度となく経験してきたと言う。もちろんすべてのワゴニアやタイプⅡがそうではないが、キャブ車特有の不調やトラブルには慣れているにこしたことはない。

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現行モデルの様にプッシュスターターでキーを差すことなくエンジンがかかり、当たり前に空調が効いてストレスフリーな走りとは良くも悪くも別次元だから、ある程度の覚悟をもって向き合わないと痛い目を見るかもしれない。

現車はオリジナルで2020年の4月に購入後、わずか2カ月足らずでラフカントリーのリフトアップリーフ&リアブロックで3インチのリフトアップを施し、BFグッドリッチのワンサイズ大きなオールテレーンKO2で足もとをコーディネート。オリジナル車高に比べて四駆らしさを高めており、ほんのりワイルドな雰囲気のTakeshiさんらしいスタイルが好印象となっている。

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さらにブラックチェリーの色味も相まって、ヴィンテージSUVとしての風格に深みを増している点も実に味わい深い。V8の5.9ℓに対して3速ATの必要最小限なシフトチェンジや、ロングホイールベースと前後リーフサスペンションによる絶妙なバランスで支えるふんわりした乗り味も、そして何より木目が魅せるメローな雰囲気はワゴニアでしか味わえない独自のものだ。

火を入れる際の一手間を楽しむ暖炉の如く、アクセルをペタペタ踏んでご機嫌を伺いながらセルを回すも然り、暖気を惜しまず丁寧に扱うことも然り。愛着を持って長らく愛用するに相応しいクルマに乗り続ける秘訣は、多少の手間も醍醐味として受け入れられるだけの心の余裕であり、その余裕がオーナーの魅力を増す〝糧〟となることだろう。

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ワゴニアのアイコンと言えばボディサイド& 後方にあしらわれたウッドパネル。70年代のワゴン車さながらのボディ造型に対して、それを際立たせるかのごとく立体的に縁どられた木目のアクセントは、ほかのアメリカンSUVとは一線を画す独特の個性。現車は非常にコンディションの良い状態をキープしている。

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ベージュ基調の明るいハーフレザーインテリアは、ひび割れや擦れも少なくクリーンな状態をキープ。社外品のコラムシフトノブは元々ついていたモノが好みじゃなかったのでSnap-Onスティックにアレンジ。オーディオはレトロサウンドを採用してモダンなインテリアの雰囲気を損なわない様に配慮しており、必要最小限の装備に留めている点も特筆物。

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リアゲートは見た目とは裏腹にパワーウィンドー方式となり、中のスイッチからもゲート部分にキーを差し込んで回しての開閉も可能。ラゲッジスペースが広くアウトドアギアの積載性も抜群。セカンドシートをしまえば大人が寝ても余裕。車中泊も十分に可能だ。

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V8の5.9ℓエンジンを搭載するグランドワゴニア。基本構成は昔ながらの古典的なもので、同年代のSUVがインジェクション化する一方で、キャブレクターを貫く懐古主義的なキャラクターも独自の魅力を放つ理由。

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オリジナル車高では少々四駆らしさが薄いこともあり、購入時に本国からラフ& カントリーのリフトアップキットを取り寄せて納車と同時に3インチのリフトアップを敢行。30年も経過すると純正リーフもヘタり気味となるため、心機一転するにはちょうど良いタイミングである。

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OWNER : Takeshi Kawakami


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 9月号掲載