できることは自身で行ないタコマ愛を育む♡

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2009 TOYOTA TACOMA SR5 owner : YURI

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

アイランドスタイルに恋焦がれ現地さながらの乗りこなしを再現!

アメ車のピックアップと聞くとシルバラードやFシリーズ、ラムトラックをイメージするが、ハワイのピックアップ事情に厳選すると、断然タコマが人気。そのタコマに魅了され、カラーからグレード、グリルまでこだわり、自らパーツを調達。購入からわずか1年で現地さながらの仕様に!

2009 TOYOTA TACOMA SR5

ショッピングよりアウトドア、スーパーカーよりクロカン4WD!波打ち際で黄昏るよりもサーフィン!!とにかくアグレッシブなユリさん。元気ハツラツとしたロコガール的な第一印象とは対照的に、中学生から大学生までは「なぎなた」の稽古を欠かさず、地区大会などで優勝経験を持つ有段者であり、武道の精神とロコのスピリッツが絶妙に融合する魅力に満ちた〝大和撫子〟だ。

そんな彼女がタコマと出会ったのが数年前から頻繁に訪れる様になったハワイ。元々四駆やアウトドアが大好きで、以前愛用していたプラドではヨンク誌のイベントレポートページにチラッと登場していたとのこと。ふもとっぱらキャンプ場などをステージにキャンプ三昧だったが、たまたま四駆仲間に誘われたサーフィンが思いのほか楽し過ぎて夢中に。

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最初はプラドでサーフトリップを楽しんでいたものの、ハワイのローカルサーファーの様にウェットやサーフボードを濡れたまんま大雑把に積めるピックアップライフに心を惹かれ、乗り換えを決意。

どうせ乗るなら大本命のタコマを!と、クルマ屋さんの友人にこだわりのイヤーモデル、グレード、カラーまで細かくオーダーして数カ月粘り、晴れて希望どおりのタコマが納車されたのが2019年の3月だった。

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事前にグリルやオーバーフェンダー、リフトアップキットに至るまで持ち前の英会話力を駆使して本国オークションサイトでパーツを手配する用意周到ぶりで、納車からわずか1年足らずでフルオリジナルのタコマをここまで仕上げたと言う。

ショップ任せで好みのスタイルに仕立ててもらうことも可能だったが、何事もハマると一直線な性格だけに、ミッキートンプソン・バハロックのマットブラックから、フェンダーやグリルのラプターライナーまですべて自分で塗装したと言う。この作業でDIYに目覚め、近々行きつけのショップでパイプベンダーの使い方を学びながらパイプフェンダーの製作を検討中。よりディープなロコスタイルへとカスタム構想に夢を膨らませているらしい。

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サーフボードはリッカファム×コリーン・ウィルコックスのコラボモデルと、ハワイで購入したショートボードを愛用。左右観音開きのドアはある意味4枚ドアより開放的で荷物も載せやすく換気も一瞬。インテリアの飾り付けはハワイで購入したアイテムをさり気なくアクセントに。水着のままでも乗れる様にVOLCOMのシートカバーをフロント二脚にセット、無造作に張り付けられた天井のワッペンも女性らしいセンス。

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TOYOTAのスペルエンブレムにこだわって本国よりオーダーしたグリルと、フロント2インチ、リア3インチリフトアップに合わせて購入したオーバーフェンダーは、撮影直前に4×4 CRAZEに遊びに行った時、同社が正規代理店を務めるラプターライナーを偶然見つけて「自分で塗らせて!」と懇願。川村氏監修の元、専用ガンのノズル調整から吹き付け方までレクチャーしてもらい、でき栄えはもはや業者レベル(笑)。


試乗車で体験してほしい、アメ車は「意外と乗りやすい」

ビンテージファイヤーバードは運転が楽しい!でも化粧崩れはイヤだから、エアコンは必須です

チャレンジャーならLUXZ、訪問して感じた安心感が決め手

ラングラー→グランドチェロキー、ティーン時代の憧れを実現


★撮影協力:R café
HP:https://www.r-cafe.net


★ PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

青い差し色と多車種エアロ流用の造形美で魅せるチャージャー

2012 DODGE CHARGER

2012 DODGE CHARGER OWNER : NAKAJIMA
Coast Motoring Owners Custom File

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

2012年型チャージャーをベースに個性的なカスタムを施すNAKAJIMAさん。ヘッドライトはインナーにブルーカラーを取り入れつつイカリングやチューブでリファインして眼力を高める。ユーロテイスト溢れるフロントバンパースポイラーはBMW用を流用加工して装着したもので、位置関係を最終的に合わせるためにリップスポイラーを駆使してマッチングさせた逸品。ゼノン製のドアダクトで立体的となったガルウィングの存在感も絶大なインパクトを誇る。

2012 DODGE CHARGER

ホイールはSAVINIのブラックフォルツア22インチにブルーメタリックの塗り分けを施し、ロックナットも同色でコーディネート。フロントウィンドーのカラーフィルムも含めたホワイト×ブルーの清潔感溢れる爽やかなカラーコントラストで癖の強いカスタムを絶妙に中和させている点がお見事。また塗り分けはリアルーバーの縁部分まで徹底しておりエンジンルームも青一色。さり気なくレースペイントで柄を取り入れるなど工夫を凝らす。ワンオフマフラーは左右4本出しとしつつエキゾーストパイプそのものを魅せ場として造型にこだわって装着することにより、リアエンドのボトムスから感じ取れるオーラはかなりのものだ。カラーは主役じゃなく添える物で、絶対的な魅せ場の惹き立て役であることを熟知した玄人系カスタムは実に潔い!

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エンジンフードはセンター部分から外側へ向かってグラデーション塗装を施し、さり気なくレースペイントを織り交ぜつつピンストライプでバランスをとる隙のないカラーコーディネイト。

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社外品でありそうでなさそうな独創的なフォルム造型美を誇るエアロパーツはBMW用を流用。サイズ感やお国柄の異なる車種から大胆に流用加工しつつもスマートに収まる様にインストールさせるのは至難の技。この辺りがエクストリームカスタムの神髄と言える。


夜な夜な集まった10人は全員がアメリカンSUVに乗り、ボトムスは28インチを装着

セダン好きのショップ社長が選んだサメ顔のチャージャー

オトコ勝りなカスタムでメイクされたタホが相棒


Thanks:COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
HP:http://coast-jp.co


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

カスタムの楽しさを残すAZRの新提案【ジープグラディエーター】

2020 JEEP GLADIATOR SPORT S

2020 JEEP GLADIATOR SPORTS

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

ラングラーから派生したピックアップトラックであるグラディエーターを、アズールモータリング(AZR)がカスタムを施し販売中だ。あえてフルカスタムにはせず、購入するオーナーがカスタムする楽しさを残したカタチとなっている。

発展の楽しさもあるがこのままでも十分納得

新車、中古車を問わず、販売台数を伸ばすラングラー。2018年に日本へ導入された新型のJLラングラーも売れ行きは好調で、今ではジープブランドがもっとも日本で売れているアメ車となっている。その人気に続けとばかりに登場したのが、ラングラーの4ドア・アンリミテッドをベースにするピックアップトラック「グラディエーター」だ。

日本では正規販売されていないグラディエーターを、いち早く輸入し販売を始めたのが愛知県のアズールモータリング(AZR)。ノーマル派が一定層存在するため、当初はノーマルのみを販売していたが、カスタムを施した新車コンプリートモデルの販売を開始した。

フロントバンパーはスミッティービルト、リアはDV8オフロード、サイドステップはN FABのアイアン製に変更し、フェンダーは50mmワイドタイプに交換。AZRが展開するホイールブランドSKYパフォーマンスホイールの、オフロードモデルSKYオフロード(17インチ)を装着し、35インチのモンスター・エクストリーム・マッドテレーンタイヤを組み込む。さらに、ラフカントリーのリフトアップキットによって3.5インチアップが施されている。

カスタムの認知度が高いAZRだけに、やり込めばさらなるカスタムも可能だが、「購入後のカスタムする楽しさを残す」という観点から、あえてこの状態でとどめた。もちろん、このままでも十分納得できるスタイルなので状態キープするのも良し、発展を求めて手を加えても良いだろう。

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フロントバンパー:スミッティービルト、リアバンパー:DV8オフロード、サイドステップ:N FABに変更。それぞれはラングラーでも人気のパーツだけに、グラディエーターでも当然ながらベストマッチ。ヘッドライトはORACLE、テールレンズは純正オプションのLEDに変更されている。

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35インチのマッドテレーンタイヤを装着するだけに、オーバーフェンダーの拡張は必須。50mmワイドタイプに交換されている。

SKYパフォーマンスホイールのオフロードタイプである「SKY オフロード」

ラフカントリーのサス ペンションにより、3.5インチリフト アップ

AZRのオリジナルホイールブランド「SKY」。鍛造モデルのSKYフォージド、鋳造モデルのSKYパフォーマンスホイールに分かれるが、新設定されたのがSKYパフォーマンスホイールのオフロードタイプである「SKY オフロード」。適応車両はラングラー及びグラディエーター。サイズは17インチ。タイヤはモンスター・エクストリームのマッドテレーン(35×12.50R17LT。ラフカントリーのサスペンションにより、3.5インチリフトアップされている。

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バックミラーには、フロント・サイドを切り替えで映すデジタルモニターを設置。カスタムだけではなく、便利アイテムも追加セット。

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グラディエーターをベースにカスタムを施しているのは、ビレットシルバーの他にレッドカラーモデルも販売中。基本的にカスタムメニューは同じだが、こちらのタイヤはオールテレーンとなっている。ボディカラーの違いでも印象は変わり、タイヤの違いだけでも大きく変わる。タイヤの選択もカスタムの重要な部分なので、じっくり見比べ検討したいところだ。


【フォードF-150ラプター】世界中に名を馳せるパンデムのエアロパーツで更に巨体に!

50mmワイドフェンダーにジャストフィットするホイール【SKY off-road ホイール】

ブラックとシルバーで様々な車種にマッチするSKY PERFORMANCE ホイール

大きなクルマに乗りたい。そんな彼女が選んだのは、可愛らしい雰囲気とは対局のJKラングラー。


AZZURRE MOTORING
所在地:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118(アメ車ショールーム)
HP:http://azzurre-motoring.com


写真&文:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

1/18ダイキャストのトラックブームは続く!今度は長~い「ランプトラック」が登場

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IJIRY’S ROOM:Recommend 1/18 scale Model
ACME 1/18 RAMP TRUCK SERIES
1970 F350 FORD RAMP TRUCK
1967 C30 CHEVROLET RAMP TRUCK

ここ最近、ミニカー界は空前のトラックブームとなっている。こちらのページではモンスタートラックを紹介したが、今回はACMEブランドからリリースされたランプトラックを紹介するぞ。荷台にお気に入りモデルを積むと楽しいぞ!

ビッグスケールでモデル化された車輌積載トラック

アメリカの積載車といえば、ランプトラックが定番だ。フルサイズトラックのヘビーデューティをベースにリア部を独自に架装するうえで、文字通り、傾斜(ramp) したスタイルが特徴。いわゆるロードサービスとしての利用ではなく、レースカーやショーカーを運搬するケースが主流。傾斜があることで、積み下ろししやすいうえに、荷台の下部は、荷室としてアレンジした、いかにも合理的でアメリカンな設計のもの。

60~70年代のドラッグレース場では、レースカーの数だけランプトラックも存在。レースカーのメイクスに合わせてランプトラックのベース車も選ばれ、お揃いのカラーリングでペイントしたレースカーを積載した状態の佇まいは、とにかく抜群にかっこいい! 往年のドラッグマシンが注目される中、発掘されてレストアしたり、クローンを制作するケースが増える中、積載車も当時の雰囲気に見合うランプトラックでペアルックに仕立てる人も少なくない。ビンテージなマッスルカーのオーナーの間でも、当時の雰囲気を再現したり、好みのメイクスをアピールする上でも、往年のランプトラックが注目されている。

そんな実車でのトレンドがダイキャストでも反映されており、近年では小スケールをメインに、ランプトラックがモデル化されている。1/18ビッグスケールではACMEがシボレー、フォードの2種をリリースし、ダッジのリリースも予定されている。キャビン部を共有するレギュラーのピックアップもリリースされているので、並べてにディスプレイするのも面白いだろう。

今回紹介している単色ペイントのプレーンな状態も新鮮だけが、レースカーとお揃いだったり、カンパニーのカラーリングによるバリエーションも、続々とラインアップ中なので要チェックだ。ランプトラック自体が純粋にかっこいいうえ、ベースとなるピックアップ自体の人気が高まっていることも関係して、もはや主役級の人気車種となっている。

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ボンネットなどの開閉ギミックはないが、「スロープ」は引き出すことができる。また輪止めの位置は三段階から選ぶことがきる。前輪をステアすることもできるので表情を出しやすいぞ。

1/18 ACME 1970 F350 FORD RAMP TRUCK

1/18 ACME 1970 F350 FORD RAMP TRUCK

1/18 ACME 1970 F350 FORD RAMP TRUCK

1/18 ACME 1970 F350 FORD RAMP TRUCK

8ラグホイールをはじめ、ルーフのマーカーランプ、サイドミラーなど、ヘビーデューティーな幅広ボディ車ならではのディテールがリアル。Fordだけにストリートロッドを積むにもうってつけ。シェルビーやコーラのバリエーションも存在するぞ。

1/18 ACME 1967 C30 CHEVROLET RAMP TRUCK

1/18 ACME 1967 C30 CHEVROLET RAMP TRUCK

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近年のフルサイズトラック人気の中でも、最も幅広い層から支持のあるシボレーC10の2nd(67~72)がベースのC30ランプトラック。積み込み用のスロープはランプ内に格納。C10とお揃いでSUNOCOカラーなど、すでに数種のバリエーションあり。

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シボレー、フォードに続き、1970年型ダッジD300ランプトラックも近日リリースされることがアナウンスされている。カラーは現時点ではオレンジのみのラインナップとなる。シボレー、フォードを持ってる人はダッジも持っておきたいね!


1/18スケールに凝縮された、90’sイズムを堪能する

1/18ダイキャストにもトラックブーム到来!モンスタートラックのド迫力ハンパねぇ!!

1/18スケールに凝縮された Dodgeイズムを堪能する。

1/18スケールに凝縮されたマスタング・スピリットを味わう


※今回紹介しているミニカーには並行輸入品となります。プライスも含め入手できるかどうかは「マリブホビーズ」に問い合わせてみよう。どんなレアモノでも世界中から探し出してくれるのでノープロブレムだ。
◆マリブホビーズ tel:0480-85-7306 HP:http://www.malibuhobbys.com/


★ Photo: 古閑章郎
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

C7を一際ワイドフォルムへと仕立て上げたコルベットグランスポーツ

CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT

CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT owner:RIE

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

次世代のグラマラスボディを華麗に操る!

C8が登場したとはいえミッドシップは賛否両論。C7こそコルベットの最先端にして最高峰モデルとの声も多い。そのC7を一際ワイドフォルムへと仕立て上げたグランスポーツに乗る美女が紹介するRIEさんだ。

都会や街中を走らせても映える魅惑のシルエット

デニムにTシャツやスウェットといったカジュアルな服装でフルサイズトラックやSUVを乗りこなす女性がいれば、「本当に乗ってる!?」と疑問を抱く様なギャップ感満載の女性まで多種多様なオーナーが登場するアメ車女子企画。今回紹介するのは清楚な大人系のRIEさんだ。

CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT

撮影の企画や趣旨を伝えると普段どおりの雰囲気でお願いしたいとの申し出により、港や大きな駐車場のある公園といった定番のロケ地を避けて大阪市北区の街中で撮影した次第。石畳と重厚な建物をバックに颯爽と現れたのは黒いC7。それも一際ワイドシルエットに仕立て上げられたハッシュタグ付きのグランスポーツに乗って登場。ボディにマッチさせるかの如くモノトーン基調の清楚な服装で登場してくれた彼女。

CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT

昔からスポーツカーや速いクルマに興味があって、共通の友人を介して知り合った大阪のファースト大森氏と出会い相談してみると「ええのんあんで!」と提案されたのがこのC7だった。ファーストと言えばC3の印象が色濃く、高年式モデルはある意味アウェイなイメージだったが、話を伺うとC5~C7のオーナーも増加傾向とのこと。むしろコルベットに限らず新旧全般のオールジャンルなアメ車が頼りどころをなくして駆け込む最後の砦の様な存在だけに、高年式モデルのトラブルシューティングやメンテナンス、カスタムもたやすい。今までクルマに無頓着だったRIEさんが突如コルベットを何の躊躇もなく思い切って乗り出せたのも、「大丈夫や! 壊れへん! 乗りやすい!!」とあっさり背中を押してくれる大森氏が居たからこそであり、その説得力と存在感はアメ車を乗り始めるオーナーにとって、とてつもなく大きい。RIEさんのアメ車ライフはファーストと共にあり、駆け込み寺の安心感があるからこそステアリングを握りアクセルを踏める。二人三脚のアメ車ライフは、まだまだ始まったばかりだ。

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CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT

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サイドスカート、フロントスプリッター、グランスポーツエンブレム入りのサイドダクトなど、ワイドフォルムを引き立てるグランスポーツ。ハッシュタグの赤い差し色にマッチする赤黒のコンビアルカンターラレザーのインテリアや、フロント285/30R19、リア335/25R20の異径の履きこなしにブレンボブレーキを装備する本気モードは、まるで美女と野獣の様な感覚。

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搭載するエンジンは6.2ℓのV8で466hp。8速オートマティックで操る次世代のハイパフォーマンスモデルとしては女性でも扱いやすく、その気になればパドルシフトを介してスポーティーに乗りこなすことも可能だ。

CHEVROLET CORVETTE GRANDSPORT


コルベットC3をオリジナルボディで魅せる、優雅なコークボトルライン!

希少価値の高いC2コルベットスティングレイのスプリットリアウィンド

【F.A.S.T 1976y シボレーコルベット スティングレイ】絶妙なクビレがSEXYなC3

大胆メイクでヴィンテージマッスルカーの新境地を開拓! その名は「キャノンボール」CHEVROLET CORVETTE C3


Thanks:F.A.S.T
TEL:06-6784-1976
HP:http://fast1976.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

まさにマッシブなパワーがマッスルカーの真髄だ!

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ESSENCE of the AMERICAN MUSCLECARs

過激に挑め!! MUSCLE WARS

本来のアメリカンマッスルカーの定義は、V8エンジンを積む暴力的なパフォーマンスを誇るインターミディカーのことだ!

現在のモダンマッスルと比較する上で、元祖「マッスルカー」のことをビンテージマッスルと呼ぶようになったが、本来の「アメリカンマッスルカー」の定義や、そのルーツは意外と知られていない。そこで、ここでは「マッスルカーの真髄は何か?」という部分にフォーカスする。

まさにマッシブなパワーがマッスルカーの真髄だ!

「マッスルカー」という言葉は、クルマ好きを中心に近年では日本でも通じるほど浸透している。実際にそうしたモデルを所有する人となると、かなり限られるものの、憧れたり、ファンという人は増加傾向にある。時間の経過とともに、希少価値が高まり、人気の映画での採用の他、注目のセレブリティー達も実生活で所有しているなど、ステイタスの面でも世界的に評価が上がっている。

社会的にはクルマは年々移動手段としての利便性や安全性、エミッションに重点が置かれ、パフォーマンスやドライブする楽しさは二の次といった感じ。それに対してマッスルカーは、総合的な運動性能に優れるスポーツカーと違って、軽量で強靭なボディにとにかくマッシブなエンジンパワーが特徴。大排気量であることが魅力に直結している。それゆえに、排気ガス規制の制定とともに、衰退してしまった。現代の価値観からしても、真逆なだけに、ある意味では反社会的ともいえるが、そうしたヒールなキャラクターも、アメリカンマッスルの魅力的な要素としてプラスに作用している。

一般的にドライブを楽しむ上では、いわゆるスポーツカーやスポーティなモデルで満足できる。しかし、週末のレースも楽しむとなると、さらなるモディファイが必要になってくる。レースにも様々なカテゴリーが存在するが、ことアメリカの場合、最もベーシックで国技ともいえるほどメジャーなドラッグレースが基本中の基本となる。戦後に一大ムーブメントとして全米で浸透してから、現在までアメリカの自動車趣味の頂点でもあるホットロッドの動向とシンクロして、ドラッグレースにおける1/4マイルのタイムが、クルマの性能を判断する基準値でもある。それだけに、アメリカでは、ドラッグレースは日本とは真逆で、最もポピュラーな存在なのだ。

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高校のクラブにドラッグレース部があったり、ドラッグレース場の数も多く、バッティングセンターと同じような感覚で利用したり、カジュアルに楽しめるのがポイント。取り立ててクルマ好きでなくとも、愛車を所有していれば大抵の人がドラッグレース経験者だったりするのだ。そして、その加速度は、どんな高性能スポーツカーをも凌ぐ圧倒的な速さ。エンジン出力では、最新のスポーツパッケージ車の方が、数値的には上でも、実際のタイムでは、ビンテージマッスルの方が、平均的に速かったりする。

そして何よりも、トラクションコントロールやABSなどの制御装置を一切持たない上、平均で1.5トン程度の軽量な車重のおかげで、圧倒的な体感を味わうことができる。ハイグリップタイヤを装着した場合、大抵の人ならば恐怖を感じるレベル。アクセル全開でスタートすれば、ハイグリップタイヤでも簡単にタイヤスモークとなり、挙動によってトラクションがかかった瞬間、すっ飛んで行くので、経験や感覚では制御できない。そんな性質も含め、ストリートカーとしては恐ろしい存在なのがマッスルカーなのだ。同乗者にとっては絶叫マシンともいえるレベル!そのポテンシャルや耐久性の高さは、半世紀が経過した現在の基準でも優れていることから、世界的に再評価されている。

ポンティアックGTO

ポンティアックGTOはマッスルカーのアイコン的なクルマだ。軽量で頑丈なインターミディ車に、フルサイズ車ならではの大排気量エンジンをモディファイした上で搭載した、メーカー純正ホットロッド ! ドラッグレースで本領を発揮する圧倒的なエンジンポテンシャルは、恐怖を感じる領域なのだ!


「マッスルカー」のキーワードは暴力的なパフォーマンスを誇っていること!

PLYMOUTH ROADRUNNER / DODGE CHARGER

PLYMOUTH ROADRUNNER

DODGE CHARGER

ワーナー・ブラザースの人気アニメのキャラクターをそのままモデル名に採用したロードランナー。若者にも手の届くビッグブロック搭載マッスルを目指し、快適装備をスポイルして、軽量かつ低価格を実現。標準で4バレル(335hp)仕様の383ciを搭載、豪華版のGTXでは標準で440(375hp)を搭載と、いずれも生粋のマッスルカーというのがMOPARらしいところ。ダッジの姉妹車コロネットでは、ダッジのハイパフォーマンスの称号、R/Tが存在するが、ロードランナーに対して、蜂をモチーフにしたオリジナルのキャラクターを押し出したスーパービーをラインナップ。そして、同じBボディを共有するラグジュアリー志向には、66年よりチャージャーがラインナップ。コンシールドライト&バイナルトップのコンビがデフォルトで、劇中車では大抵悪役サイドのヒールなキャラで人気。いずれのモデルには、スーパーバード、デイトナチャージャー、チャージャー500と、 空力に特化したNASCARウォリアーズの存在が有名。

PONTIAC GTO

PONTIAC GTO

PONTIAC GTO

当時のGMは、レースへの参加やハイパフォーマンス仕様のリリースに消極的だった。しかし、ジム・ワンガース、ジョン・デロリアンといったの首脳陣は、高性能なハイパフォーマンスモデルを熱望。社内の制約をかいくぐるように、GTOは64年と翌65年の段階ではポンティアック・ルマンのオプション・パッケージという形でリリース。325hpを発生する4バレル仕様の389ciエンジン、デュアルエキゾースト、Hurst製シフター、強化サスなどで武装。2バレルを3連装する“Tri-Power”6バレルは、GTOの象徴的な装備。ネーミングのGTOは、GTレースのホモロゲ仕様を意味するフェラーリGTOと同じだが、レース仕様ではなく、社内では“グランド・テンペスト・オプション”とも呼ばれた。単独モデルとしてのラインナップは66~71年。ホットロッドのフィールドでは縦目の66~67が人気だが、マッスルファンには劇中車を通して70年型が人気。

CHEVROLET CHEVELLE

CHEVROLET CHEVELLE

CHEVROLET CHEVELLE

フルサイズとコンパクトの中間を埋める存在として、新たに導入されたインターミディのAボディによってラインナップしたシェベルは、シボレーの歴代モデルの中でも最も高セールスとなった人気モデル。64~77年に3世代にわたりラインアップされている。クーペ、コンバーチブル、2ドア・セダン、4ドア・セダン、ステーションワゴン、2ドア・ワゴンと、ボディバリエーションが豊富なことや、シンプルなスタイリング、ホイールベースは、50’sシェビーを代表する“トライシェビー”(55~57年型)を模範としてのこと。SSことSuper Sportオプションでは、セパレートシート&センターコンソールをはじめ、標準の3速マニュアルに対して、マンシーのアルミ製4速マニュアルを装備。ハイパフォーマンスエンジンには282、327、396が設定。2ndの70~72年には最大級の454もラインナップ。最強モデルとして、超限定のCOPO 427が数十台単位で存在する。

FORD FAIRLANE

FORD FAIRLANE

FORD FAIRLANE

ドラッグレースにおけるスーパーストックが人気の頂点だった60年代初頭から、モパーとフォードは主力モデルをベースにした専用モデルを開発し、積極的に参戦。中でも64年のフェアレーンをベースにしたドラッグ仕様のサンダーボルトは、ホットロッド史にも名を刻む名車としてもお馴染み。軽量かつ頑丈な“ポストカー”ことBピラーのある2ドア・セダンのみをベースとし、フード、ドアスキン、フェンダー、フロントバンパーをファイバー製で軽量化。レース用に激しくモディファイした427エンジンを搭載。ヘッドライト部を吸入口とするラムエアーシステムも完備。レースでの活躍によって、ベースのフェアレーンもマッスルカーのベースとして人気。マーキュリーからはサイクロンがラインナップ。ちなみに、MOPARもシェビーも同様のスーパーストック仕様をリリースしているが、シェビーは最強の427搭載ながら、NASCAR仕様も考慮してベース車がフルサイズのインパラだった点で不利。


ビッグパワーを誇るマッスルパッケージ車が本来の「筋肉車」

クルマの速さを競う上で、最もシンプルで明快なのがドラッグレースだ。ストリートでの違法レースから始まって、1951年に発足したはNHRAによってモータースポーツとして制定された。最も参加者数の多いメジャーモータースポーツとして、国技ともいえるほど定着している。総合的な運動性能ではなく、とにかく1/4マイルをどれだけ速く走れるかがポイント。クルマを手に入れたら、まずは1/4マイルのタイムを計測するのがアメリカでは基本なのである。

NHRAがメジャーモータースポーツへ、ホットロッドがカルチャーへと発展したのも、「マッスルカー」の誕生にもドラッグレースは直接影響している。いろんな意味で、最も積極的だったブランドといえば、マッスルカーのアイコン的な存在でもあるMOPAR。クライスラーのエンジニア達は、速さを追求する上での技術や手法を、実際に検証、証明する手段として、会社とは関係なく、50年代よりドラッグレースに参戦。彼らによる49年型のプリマス・ビジネスクーペは記録を更新し、チームとしての「ラムチャージャーズ」の活躍も含め、ホットロッドの歴史にもその名を刻む重要な存在だ。

現在ではとても考えられないが、デトロイトの大通りでのストリートドラッグにも、エンジニア達はモディファイしたマシンを持ち込んで速さを証明していたのだ。そうした熱い想いによる活動がメーカーの首脳陣の考えを動かし、マッスルカーが市販車としてもライナップされることになった。とりわけレースに積極的だったMOPARは、ドラッグレースでのワークス参戦はもちろん、アマチュアレーサーを様々な面でサポートするべく、ダッジでは「スキャットパック・クラブ」、プリマスでは「ラピッド・トランジット・システム」を設置。そうした活動がユーザーからの熱い支持にもつながっているのだ。

そして、販売されたモデルも、他のメーカーと違って、雰囲気だけのパッケージなどでは無く、徹底してポテンシャルの高いエンジンを設定。お馴染みのロードランナーなどは、標準でハイパフォーマンスなビッグブロックを搭載する紛れもないマッスルカーであることがポイント。ダッジにおけるR/T(ロード&トラック)においても同様で、実際のセールスでは他社に劣ったが、マッスルパッケージのラインナップ数の多さや、1モデルに対するマッスルパッケージの割合でもダントツ。

MOPARマッスルのオーナーたちは、当時よりレース参戦に積極的だったこともあり、希少なはずのマッスルパッケージの現存率が高い。他社よりもセールス面では劣っていたが、HEMIエンジンによってレースやホットロッドの世界では数多くの伝説を築いた。ハイパフォーマンスモデルのニーズが低下した排気ガス規制後は、主力モデルだったチャレンジャーもバラクーダも、潔く廃止したため、往年のモデルに人気が集中している。

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対照的に人気も規模も格段上のGMは、他社と比べるとレース参戦は消極的、しかも、ハイパフォーマンスなモデルによる事故の増加で、保険料が値上がりしていたこともあり、社内の取り決めとして、フルサイズ車以外で、400ciを超える大排気量エンジンの設定が許されるのはコルベットのみとしていた。ところが、ポンティアックのエンジニア勢には、ジョン・デロリアンを始め、鼻息の荒い開発者がおり、MOPARと同様に、会社に関係なく実験的にマシンを製作し、ストリートドラッグにてテストしたり、400ci以下と定められた設定エンジンに対して、オプションということで回避してGTOに400ciを搭載。それらが高セールスとなっても、400ci以下の規定は変わらなかったため、ドラッグレースでのスーパーストックに参戦するには力不足。レギュレーションをクリアする工場出荷モデル(COPO)として427を搭載するべく、パフォーマンス・ディーラーであるドン・イエンコの働きかけによってCOPOカーが設定された。GMは大排気量に消極的だったが、その分、スモールブロックにおいてのシェビー350は、パワー、レスポンス、耐久性など、総合的に優れていただけに、ストリートロッドやビンテージカーなど、メーカーの垣根を超えて、換装用エンジンの定番として浸透しているのだ。

フォードはより広いファン層の獲得に向け、キャロル・シェルビーを引き入れてルマンを制覇。NASCARではMOPAR勢のHEMIを打ちのめすためのBOSSエンジンを開発したり、ドラッグレースにもワークスチームを送り込み、積極的にレースに参戦した。ホモロゲーション仕様車を含め、様々なマッスルパッケージを導入している。しかし、他社に比べ保守的なユーザーが多かったためか、全体のセールスはトップレベルでも、ハイパフォーマンス仕様の割合はかなり低め。その点はMOPARとは真逆だ。

マスタングの登場により新たにポニーカーというカテゴリーが誕生

フォードは、コンパクトで控えめな大衆車であるファルコンをベースにしながらも、スタイリッシュなデザインで、パーソナルカーとしての上品に仕立てたマスタングを開発。ファストバック、クーペ、コンバーチブル3種でラインナップし、スポーツカー然としたルックスと装備を持ちながらも、フレンドリーな「ポニーカー」と言われる新たなカテゴリーを開拓した。当時のニーズは、スポーツカーに魅力は感じても、実際には無難で扱いやすいコンパクトというのが実情だった。メインユーザーとなるベビーブーマー世代のニーズにガッツリとハマったマスタングは、爆発的なセールスを記録。

ほぼ同時期に、プリマスはコンパクトなバリアントをリリースしたが、話題にはならず、ポニーカー路線に向けて、バリアントをファストバック化したバラクーダを投入。大きなセールスにはならなかったが、コンパクトにしてHEMIを搭載した市販ドラッグ専用車は、現在でもスーパーストック最速を誇る。ロー&ワイドなEボディでチャレンジャーと姉妹車になる70~74年型に人気が集中する。

GMは67年にシボレー・カマロ、ポンティアック・ファイヤーバードを新たに投入。ルックス、パフォーマンス、扱いやすさなど、総合的に優れており、RSではコンシールドヘッドライトが採用され、マスタングには無いクールなキャラクターがある。SCCAのTrans Amレースではポニーカー・ウォーズというほど、各社のマシンが一同に参戦。ロードレースカーとして総合的な運動性能の高さをアピール。そこで活躍したレースカーがアイコン的な存在となり、往年のポニーカーは、マッスルカーと連動して高い人気を誇っている。マスタング、カマロ、チャレンジャーのいずれも、初代のデザインをオマージュして復活しているのもポイント。

「ポニーカー」でもマッスルパッケージ車であればマッスルカーということになる。

FORD MUSTANG

FORD MUSTANG

新たなカテゴリーとなったポニーカーの先陣を切ったのがマスタング。ポニーカーの愛称もマスタングから由来している。コンパクトな大衆車のファルコンをベースに、スポーティなパーソナルカーに仕立てた。画期的なオプションの導入によって、カスタムオーダーのように、ユーザーの好みが反映できたのも大きなポイント。日本への正規輸入車は高級車として、ファストバック&V8が基本。シェルビーによってスポーティなイメージが強いが、アメリカでの割合はクーペ、そして直6エンジンが圧倒的に多い。マーキュリーからは姉妹車としてクーガーをリリース。コンシールドヘッドライトの採用など、当時の高級車のトレンドが採用されよりラグジュアリーなアプローチ。

CHEVY CAMARO

CHEVY CAMARO

シボレー初のポニーカーとしてラインナップしたカマロは、マスタングに真っ向から対抗すべく“パンサー”のコードネームでスタート。スタンダードに対してコンシールドヘッドライトを採用するRSとの2本柱体制は、マスタングの姉妹車クーガーも標的ゆえ。Trans-Amレース参戦に向けたホモロゲーションとしてZ28を設定。後にZ28=カマロのハイパフォーマンス仕様の象徴として現在でも継続している。この時点では、エンジンは5ℓ以下というレギュレーションに合わせて302ciを搭載。姉妹車のポンティアック・ファイヤーバードは、レース名であるTrans-Amをスポーツグレードにラインナップするが、ファーストジェネレーションの69年型の出荷数はわずか697台だった。

DODGE CHALLENGER

DODGE CHALLENGER

69年以前の初代バラクーダはコンパクトなAボディ車で、ダッジの姉妹車は同じAボディのダード。70年には、全力でTrans-Amレースでの勝利を目指して、新たにEボディを投入。ここでダッジは姉妹車としてチャレンジャーが登場することになった。ロー&ワイドな戦闘的ともいえるスタイリッシュなプロポーションが魅力である。ホモロゲーション仕様にはズバリT/A(トランザム)のネーミング。バラクーダではレースチーム名のAARをモデル名にしている。ハイパフォーマンス仕様はロード&トラックを意味するR/T。バラクーダでは短縮した’Cuda。いずれも名ばかりでなく4、6、8バレル仕様でマッスルカーなのである。ポニーカーとは、サイズカテゴリーを指すものであり、パフォーマンスには関係がない。


Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

ストリートバンらしいグラフィックデザインとピンストライプ、ゴールドリーフが描かれたままのエコノライン

1988 FORD ECONOLINE E150

1988 FORD ECONOLINE E150 OWNER:JUN

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

擦れたピンストライプやレタリングを手直しせずに経年劣化を楽しむ!

九州のとあるショップで製作された車両が巡り巡って大阪へ辿り着き、フルサイズバンに力を入れているBLUE RIVER&STARKEY’Sで在庫車両として迎え入れた個体は、STARKEY’Sの友人の元へ。VAN LIFEの醍醐味を様々な車種、ジャンルで謳歌する仲間が関西で急増中!

80年代らしいグラフィックが当時らしさに拍車を掛ける

奈良県の生駒市で、大型&中型トラックの中古車販売や買い取りを行なう「トラックコム」に勤務すJUNさん。仕事柄大きなクルマに乗る機会が多いこともあって、アメ車のフルサイズと聞いても感覚的には普通の人が乗る軽自動車感覚。むしろ小回りが利いて乗りやすいと言い放ってしまうレベル。そんな彼は元々アメ車が好きでラムトラックを所有していたが、友人であるスターキーズのたーくんがシェビーバンに乗り変えたことでフルサイズバンが気になっていた。それに追い打ちをかけるかの様に、彼の元へ訪れては「バンええでっ!最高やで!」と囁かれ、気が付いたらラムを手放して契約のハンコを押していたとか。

しかし、購入したエコノラインは以前のショップが製作した個性強めの車両。フルオリジナルとは勝手が違うこともあり、どんな風に乗りこなしていくかをバン専門店であるブルーリバーに相談。すべてをリセットして好みの色へオールペイントするも良し、あるがままのスタイルに追加でカスタムする形で自分色に染めていくってのも良いのではと背中を押してもらい、少々擦れたゴールドリーフや判別できなくなったボンネットのスペルをそのまま残しつつ、磨きのプロにボディに光沢を取り戻してもらっての納車となった。その際、インテリアのリメイクにも着手しており、劣化の激しかった天井は新たにウッドで総張り替え。セカンドシートを取り払った部分は人工芝を敷いて、後にカーペットやサロペでアレンジしてもらおうと可能な限りオーナーがイメージするフルサイズバンの内装の下準備を整えて手渡すこととなった。

フルサイズバンの良いところはアメリカン雑貨やアンティーク家具はもちろん、それこそお値段以上の家具屋さんやホームセンターなどで売っている素材を取り入れて自由自在にカスタマイズでき、その気になればDIYで何とでもなるところだったりする。そんな余力をオーナーに委ねつつ、納車前整備の徹底やベースを整えてくれたことが嬉しかったと話す。まだ撮影時は納車して間もない状態だったが、80年代バニングを絵に描いた様なケツ上がりフォルムと当時らしいグラフィックデザイン、そしてこのご時世気になる換気能力の高さにご満悦。車中泊やキャンプなど、これから始まるバンライフを妄想しては眼を輝かせる様子が実に印象的だった。

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GM系やクライスラーとは異なるスクエアな中に絶妙なシェイプが入る80年代のエコノライン。ハワイやグアムで見かける高年式のファニーなフェイスとは少々異なる硬派な印象が魅力的。タイヤはBFグッドリッチのラジアルを装着しており、リア側を太目にセットしつつケツ上がりフォルムは往年のバニングスタイルとなる。

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ストリートバンらしいグラフィックデザインとピンストライプ、ゴールドリーフが描かれたままのエコノライン。多少擦れてベースの黒い部分が出てきているが、そこがまた格好良い。普通の感覚なら塗り直すかやり直すかの二択ではあるが、むしろこの位の年代になると下手に小奇麗にすることの方がナンセンス。

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ほんのり錆が浮き出したムーンのオートメーターやウッドの劣化が進むダッシュパネル&センターコンソールにグラント製ステアリングの組み合わせも時系列に沿った雰囲気を醸し出しており、昭和の応接室にありそうな重厚感溢れるレザーシートは体を包み込む様にふかふかして長距離ドライブも楽々。これぞアメリカンバンの醍醐味。

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セカンドシートは取り去って電動リクライニングでセミダブルサイズのベッドとしても活用できるサードシートをストック。完全フラットの状態でも手前のウッドフロアで寛げてしまうリビングさながらの室内空間もフルサイズバンならでは。また天井やサイド枠の内側に照明を潜め、天井には換気ファンを設置することで車中泊をより快適にできる様に配慮。


レトロスタイルで映える、魅力溢れるシェビーバン

アメリカ西海岸の70’sバニングを彷彿させるダッジトレーズマン

一度諦めたアストロライフ、満を持してカスタムに没頭する


THANKS:トラックコム
HP:www.truckcom.co.jp


★PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

先代チャージャーのカスタマイズはコーストモータリングの大本命!

2006 DODGE CHARGER R/T

2006 DODGE CHARGER R/T OWNER : KUBOTA
Coast Motoring Owners Custom File

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

ワイルドスピードの劇中では金庫を引っ張って運び出すシーンの印象が強い先代チャージャー。そのため今だ根強い人気を博しており、この顔のチャージャーが欲しい! と指名買いするオーナーも多い。コーストモータリングでは、代表の松本氏がこの顔の赤いSRT8を長年所有しており、自らの愛車でイベントに出展を継続することで同社がチャージャーに強いショップとして次第に認知されるようになったと語る。

2006 DODGE CHARGER R/T

2006 DODGE CHARGER R/T

撮影車両はそんな松本氏のチャージャーに魅せられて手に入れたもので、フォージアートのマットブラック×レッドリム20インチをスマートに履きこなすべく、ワンオフのフロントリップスポイラーの縁部分に同色マッチペイントを施工。BCレーシングの車高調でボトムスを絶妙に整えつつ、社外品のボンネットダクトを純正ボンネットにポン付けするのではなく、手間暇をかけてフル鈑金でインストールする徹底ぶり。フロントのボリュームとのバランスを考慮して追加したリアトランクスポイラーは汎用品だが、まるでチャージャー専用に設計されたかの如くスマートに装着。ヘッドライトの両サイド部分はスモーク加工することで目力を研ぎ澄ましていたりと、あっさり見えて実は結構やり込んでいるさり気なさが実に好印象な一台。程度の良い個体は年々減少傾向にあるので大切に乗り続けて欲しいものだ。

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フロント9J、リア10Jのフォージアート20インチホイールを履かせ、そのボトムスの存在感に合わせてボンネットやトランクスポイラー、そしてフロントリップにインパクトをもたらせてトータルバランスを整える漆黒チャージャー。


夜な夜な集まった10人は全員がアメリカンSUVに乗り、ボトムスは28インチを装着

マスタングのワイドボディ化でオンリーワンを目指す

オトコ勝りなカスタムでメイクされたタホが相棒


Thanks:COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
HP:http://coast-jp.co


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

北米では販売されていない、モンデオはある意味レア車

2018 FORD MONDEO ESTATE ZETEC EDITION

2018 FORD MONDEO ESTATE ZETEC EDITION

運転しやすいジャストサイズ、エコブーストで走りも俊敏!

かつて隆盛を極めたステーションワゴン。だが国内はもとより世界的に見ても、今や絶滅危惧種。とはいえAWDとか使わないし、立体駐車場に入らないからSUVは不要という人も少なくはない。そんな人に提案したいのが、モンデオワゴンだ。

日本国内はもとより、世界的に見てもSUVの流れが圧倒的に高まっている。アメリカ国内を見ても今やステーションワゴンは新車でラインナップされておらず、メーカーの公式サイトを見ても真っ先にSUVを提案してくる。だが、フォードでも欧州に目を向けてみると、実はモンデオにエステートが今なおラインナップされている。

2018 FORD MONDEO ESTATE ZETEC EDITION

2018 FORD MONDEO ESTATE ZETEC EDITION

以前からUKモデルで右ハンドルのフォード車を独自で輸入・販売しているFLCでは、マスタングだけでなく、このモンデオエステートももちろん販売中。乗用車とまったく同じ感覚で運転でき、立体駐車場なども高さを気にすることなく駐車が可能。もちろんラゲッジスペースは大きく、大人5人が乗車していても十二分な荷室を確保しているが、6:4分割可倒式のセカンドシートを倒すことで、さらに拡大可能。また、セカンドシートのアームレスト部分には長尺物を入れられるようになっており、様々なシチュエーションにも対応可能だ。

搭載エンジンは1.5ℓのエコブースト。エコブーストが登場した当時は「そんな小排気量で走る訳がない…」と思われていたが、今ではそのパフォーマンスの高さもしっかり認識されており、このモンデオも、必要にして充分な走りが可能。加えて低ランニングコストという新たな魅力も追加されたと言えるだろう。

ちなみにフォード松阪にはこのルビーレッドのほかにムーンダストシルバーも在庫中。また、期間限定で429万円にプライスダウンを実施しており、さらに1.9%の据え置き型クレジットも使用可能。もちろん1年間の保証も付いているので、リーズナブルなだけでなく安心感も抜群な1台だ。

2018 FORD MONDEO ESTATE ZETEC EDITION

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全長は4.9mで、全幅は1.8m。ペンタゴングリルを採用し、堂々とした風格を備える。そんな大柄なボディに、わずか1.5ℓのエコブーストエンジンは不安に思う人も多いと思うが、160ps/24.5kg-mという、ワンランク上の排気量に匹敵するパフォーマンスを発揮するので、軽々と走らせてしまう。ZETECエディションはモンデオエステートの中でエントリークラスの位置付けとなるが、17インチのアルミを採用し、タイヤサイズは235/50R17 を装着。いたずらに豪華ではない、実用性を重視したグレードと言えるだろう。

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フォードらしいインパネ周り。最大の違いは右ハンドル仕様という点だ。ご主人と奥様がクルマを共用する場合左ハンドルはネックとなり、それが理由でアメ車を諦めていた人も多い。だが、そんな問題も、このモンデオならオールクリア。シートはファブリックで、大人5人が快適に移動できるゆとりがある。

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セカンドシートを展開していても、充分なラゲッジスペースを確保。セカンドシートのアームレストにはトンネルがあり、長いアイテムも座席を倒さず積載可能。セカンドシートは6:4 で分割可倒式なので、倒してしまえば、大人が横になることができるほど広大なスペースが生まれる。


若くしてマスタングを乗りこなす彼に、愛車の魅力を聞いた。

正規ディーラーの系譜で得る、安心の新車エクスプローラー

右ハンドルのマスタングで、妻と楽しむ最高のクルマ!

通勤で活躍するマスタング、安心感が背中をプッシュ


FLC co.,ltd.
フォード松阪
住所:三重県松阪市市場庄町1148-1
TEL:0598-56-5220
HP:https://www.f-l-c.jp
フォード岐阜
住所:岐阜県岐阜市西河渡2-5
TEL:058-254-0330
フォード四日市
住所:三重県四日市市日永4-2-7
TEL:059-346-5322


★PHOTO:浅井岳男
★TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

ラフもフォーマルもこの骨太な逸品ありきで考える【MG LYCAN】

MG LYCAN【エムジーライカン】

MG LYCAN【エムジーライカン】

AWESOME JEEP 4WDの原点として存在し頂点としての実力を融合する「ジープ」

ラフもフォーマルもこの骨太な逸品ありきで考える

アメリカのピックアップトラックカスタム・リフトアップスタイルを「ワイルドで機能性を兼ね備えながら都会的なライフスタイルも犠牲にしない」というコンセプトで体現したMG(エムジー)シリーズ。これまで、BEAST(ビースト)→MONSTER(モンスター)→DEMON(デーモン)→VAMPIRE(ヴァンパイアー)とライナップを拡充し、様々な車種にマッチする豊富なサイズを設定してきた。「LYCAN(ライカン)」は無骨な7交点メッシュデザインに、ボルト風インサートキャップとダミーボルトで強靭さをプラス。さらに、マシニングピアスボルトでメカニカルな雰囲気に仕上げたビードロック風リムを追加。ロッククローラーが履くビードロックホイールをイメージし、ストリートロックにも対応する。

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MG LYCAN【エムジーライカン】MG LYCAN【エムジーライカン】

センターキャップのデザインイメージはボルト。強靭さを表現している。人気のストリートロックにも対応しており、スタイリングの幅を広げてくれる。

装着ホイール:LYCAN(17×7.0J インセット38) マットブラッククリアーwithストリートロック(タイガーオートペイント・パンプキンオレンジ)
装着タイヤ:OPEN COUNTRY M/T(35×12.50R17 LT)撮影協力:タイガーオート(http://www.tigerauto.com)


クリムソン02のコピー

MG LYCAN for RENEGADE/COMPASS

サイズ :16×7.0J/インセット 29/10穴/P.C.D.110
カラー :マットブラッククリア
構 造 :鋳造1ピース構造
規 格 :JWL技術基準適合品
付属品 :センターキャップ、エアバルブ

MG LYCAN for WRANGLER

サイズ :17×7.0J/インセット 38/10穴/P.C.D.127
カラー :マットブラッククリア
構 造 :鋳造1ピース構造
規 格 :JWL技術基準適合品
付属品 :センターキャップ、エアバルブ

オプション
ストリートロック( ブラック/ハイパーシルバー/レッド)
※7.0Jでタイヤ総幅220㎜、8.0Jでタイヤ総幅245㎜より細いタイヤを装着した場合、ストリートロックがタイヤ幅より突出します。

MG LYCAN【エムジーライカン】

マットブラッククリア


お問い合わせ:CRIMSON【クリムソン】
TEL:06-6180-1511
URL:http://www.mg-wheels.com/


アメ車マガジン 2020年 7月号掲載